LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

agito.jpg俺はやったぜ!やったぜ!
大団円を迎えました。

それにしてもこの頃は51話まであったんですね…よく考えれば尺がたっぷりで、すごいです。
きっちりと1人ひとりの人生に蹴りをつけ、最終回には熱い戦いをたっぷりと見せ、そして最後は笑顔に、と。
こんな王道なラストに続くのがあの殺伐とした「龍騎」、そして切なすぎる「555」だとは…と、すこし呆然としたくらいです。いやよかった。
東映公式も異様に熱いです。
孤独と絶望の果てに光を見出し、自分と同じ絶望に陥った者には手を差し伸べる涼の、限りない優しさ。
どこまでも愚直に正義を求め続けた“ただの人間”、氷川の不器用さ、まっすぐな武骨さ。
そして、与えられた巨大な力に呑みこまれそうになりながらも、人々の心を守り続け、ついには自分の居場所をも得た、翔一の大きさ。
一大叙事詩のようなスケールの大きさ、構成の見事さはもちろん、何よりこの三者三様の強さが、実に魅力的なシリーズでした。特に氷川の強さは最終回に来て大爆発しました(比喩です)ので、その印象がひときわ強く残ります。
小沢澄子のヒロイン像も素晴らしい。その強気さも才気も。それだけなら鬱陶しい上司かもしれませんが、時に鼻っ柱をへし折られ、へこみ、焼肉とビールで立ち直れる、その逞しさが愛嬌になっています。大好きです。
ふだんは子ども扱いしている部下の、その純粋さ、強さを正面から尊敬しているところも。

さそり座事件がしばしば蛇足あつかいされたのは少し、わかる気がしますが、それでも可奈のエピソードは、翔一と沢木の赦しにつながり、必要だったと思います。

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残り6話となったので3話刻みにしてみました。

翔一の失われた記憶を求める物語は終わりを迎え、早くも後日談のような空気を漂わせ始めた「アギト」。しかし憩い安らぐ人々のその陰で、黒の青年は「洪水」の準備をしていました。
神話的なモチーフを多用する「アギト」のことですから、人間に失望した造物主が「洪水」を起こす=人間という種をリセットするのは当然予測されたこと。
ということで目新しい展開はないのですが、これまで非日常の中にいた登場人物たちの、日常が描かれているのが楽しいです。
楽しいながら、しかしこれは悲劇を前にした小康状態に過ぎないのだろうと、嫌な予感も…

なお、これまで何度も怪我の休養や謹慎などの理由でG3ユニットから外された氷川の、捜査一課としての活動が描かれてきましたが、ここにきて初めて、尾室の白バイ姿を拝むことができます。この方実は長身でして、白バイ警官のユニフォームがかっこいい!制限速度を守るのは人間として最低の義務です。
しかしその性格はやはり尾室。両津さんのところの本田さんのようにはいきません。
別件で落ち込んだ小沢に
「またみんなでやりたいわね」と声をかけられ、男泣きに泣いてしまいました。
がんばれ尾室くん。

ところで「アギト」第1話冒頭にあった、あの古代の装置は何なのでしょうか。ラストまで観ていればわかるのでしょうか。
初め、白の青年が播いた種を芽吹かせるためのタイマー付きカプセルだと思い、次に、装置によって誕生した謎の少年が黒の少年であったと気づいてからは、黒の青年がアギト誕生より前に行動を開始するためのアラームだったのかとも思ったわけですが…どう見ても装置発見以前、あかつき号事件で両者とも活動開始してますし、最初のアギト誕生や沢木の使徒化はさらにその前みたいですし。教えてえろい人。

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21179426_2416480585.jpg読書好き、就中、長編小説やミステリを読むのが好きな人というのはMっ気があるのだと聞いたことがあります。本当かどうか知りませんが、謎が明かされるカタルシスは、そこへいたる道が長ければ長いほど大きいような…気がしますね。
人間というのはそもそも新しい知識を得ると快感を感じるようにできているらしいのですが、物語終盤にきて齎される、
「そうだったのか!」という驚きには二重の意味で脳内物質が分泌されていそうです。
「アギト」はまだ、それまでの積み重ねが丁寧に行われているだけに意外な真実というまでには至らないのですが--といって子ども番組であまりにも飛躍するのはどうかと思います--それでも、来た来た来た…というぞくぞくする思いを、ここで味わうことができました。

また、東映公式にもありましたが、あかつき号で何が起こったかを、まるで再現ドラマであるかのように描く趣向が面白い。
正直、ここまで真澄・克彦をはじめあかつき号メンバーは何を考えているかわからない、不気味な人たちとして描かれてきたのですが、この42話で初めて、彼らがささやかな幸せを追う平凡な人々であったと知らされるのです。
過去が、今を決める。そして翔一の戦う意思も、取り戻された記憶によって大きな影響を受け--。
重い口をついに開いた美杉。
父の死をようやく理解した思いの涼。

高岩さん的な見どころは、何といっても噂の雪菜さん。
ほんの一瞬の映像ですが、その線の細さ、身体の柔らかさを活かした女形の演技が儚く、苦しそうな息使いのアテレコのせいもあるのでしょうが…セクシィです
前々から話は聞いていましたが惚れぼれしました。そして正直、女として負けました。
その他にもこれまでにない演技が見られ、興味深いです。翔一初変身の再現シーンでは、棒立ちになりそっと自分の頬に触れてみるアギトが。あるいは蘇った記憶のために捨てばちになり、敵に無抵抗なアギトも…
対照的に、木野アギト(アナザーアギト)のアクションが重々しく大人のライダーという印象です。

写真は洋上に突き立つ、虹の柱。mixiで写真を公開されているakiliusさんの作品からお借りしました。

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エイプリルフールというと真っ先に思い出すのが横溝正史なmakiですこんにちは。エムナナハチに夢中で自分は何もやってないことに今頃気づきました。
まあわたしの嘘って、しいて言うなら「みっちゃんのママ」系なんですよね。やらないほうがましかな…

ここまで一定の緊迫感を保ち、一筋に謎を追ってきた「アギト」。
しかし、ここにきてようやく、一息つく展開になってきたのでしょうか。
この5話のなかで、視聴者にとって新たに明かされる事実はほんの僅か。しかし、登場人物達にとっては、大きな進展が齎されます。
それによって起こる、緊張の緩和…もちろん、糸がたるんだ、という印象もあります(もし終盤の描写が、評判通り物足りないというのであれば、「ここで糸を緩めなければ」と思ってしまいそうな)。
あと10話そこそこしかないのに終わるのだろうかと。
しかし、同時に、登場人物たちの関係の変化に安心と癒しを感じるのです。
まだ届かない、理想と現実。
物語は、ライダーたちをめぐる運命は、にも拘らずより過酷に--。

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いよいよ真魚の物語が、と思いましたが、結論から言うと、いまだ風谷殺しの解明はなされません。
ここでの物語は、過酷な運命に悩まされる登場人物1人ひとりが、それぞれに
「孤独の中で、自分の居場所をいかに求めていくか」というテーマに収束していくように感じます。

「自分が父に手を下したのかもしれない」という問に苛まれながら、誰にもそれを打ち明けられない。学校で、そして美杉邸でも、居場所のなさを感じる真魚。

孤独と一言で言い表せない、喪失に次ぐ喪失。与えられた運命の中であがきながら、
「自分がこの力を持つ意味」を見つけ出そうとした涼。

初めて感じた敵への恐怖に、誰も助けてくれる人のいない孤独を味わい、今さらのように
「なぜ自分が」と運命を呪う翔一。

いつアンノウンに襲われるかわからない、その恐怖の中で、身を寄せ合うようにして暮らすあかつき号事件の生存者たち…

絶対的な孤独を感じつつも、しかしその孤独は自らが作り出しているものと気づいた時、人は強くなれるのでしょうか。

過酷な物語の中で、警官達の日常がコメディリリーフとなり、そのさじ加減は絶妙です。
「わたしは警察官ですから」
戦うこと=人命救助をごく当たり前のことと受け止めている氷川の不器用ぶり。
「男2人で何しようっていうの。氷川君に聞きたいことがあるならここで聞いたらどう」
「小沢さん、氷川君はおむつをつけた赤ん坊じゃないんです。いい加減保護者ぶるのをやめたらどうです」
小沢・北條のじゃれあいも健在。

後半、パワーアップ弁当イベントあり。

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