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LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

アガサ・クリスティと銘打っていますが違うお話でした。
いや、事件の展開、犯人の正体、読者(視聴者)にとっての推理の緒は忠実になぞっているのですがここはセント・メアリ・ミード村の老嬢、ミス・マープルじゃないと! と。



ほぼ2年前に観た「そして誰もいなくなった」では、実は原作では捜査機関の捜査&推理はほぼないも同然、誰もいなくなった後、ただ残されていた犯人の手記で警察は全容を悟る、というエンディングだったのですが、現代劇にするために警視庁の警部を1人探偵役として新たに配し、尺のほぼ半分がこの警部の捜査と推理に割かれていました。
原作の余韻は台無しであるものの、定番の型にはめこんだぶんドラマはぐっとわかりやすくなり、これはまあありかな、と思ったわけですが、今回もかれが登場しているのがなんだかなあと。探偵のいないお話に探偵を配置するのと、主人公として名探偵の名が冠される作品(ミス・マープル・シリーズはその独特の推理スタイルと穏やかで上品で人畜無害な田舎のおばあさんが人間の残虐さや冷酷さに通じている、そのギャップが人気で、毎回その謎解きが何よりの見どころとなるシリーズ)において、肝心のその探偵をオリジナルキャラクターと交代させるのはもうぜんぜん違う。警察にヒントを出す慎ましい探偵として美し可愛らしい八千草薫さんあたりが出られていたらテレ朝を伏し拝むところだったのに。

なのでまったく違うお話だと思って観ました。

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ライブショーなのですが地方住みのために地元映画館で観ました!
実はずっと観るつもりでいたのですがわりとぎりぎりまで地元でやってくれるかどうかすらわからず、座席の予約も1週間前まで受けつけないシステムだったのですが、受付開始時期はちょうど、同居人2号が再入院&再手術のためごたごたしてしまっていて、
「結局席が取れなかったなあ……」と前夜、未練がましく予約サイトを覗いたところ。

<残席わずか>

の文字が! 真っ黒に埋まった座席表の真ん中にぽこっと1席空いているのを見て、気がついたら予約していました。
いや未練がましく見てよかったです。
素晴らしかった。ほんとうに素晴らしかった。
ラストはカーテンコールに次ぐカーテンコール。スクリーンのこちらでも、聞こえはしないと思いつつついつい拍手してしまいました。
以下長い長い感想文。読み返してみればオタクの早口のようで気持ちが悪いのですが、いやわたしは正真正銘オタクなのでそれもやむなし。

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どんなにつらい思いをしても、たとえ忘れることがあっても。好きな気持ちはなくならない。誰にも奪えない――。

実母との決裂、卒業エピソード、ダミアンの悩み。様々な問題のなかで、そのことに気づいた仲村。
大切な母だからこそ、自分の気持ちを諦めず伝えるべきだと、そして母の気持ちも理解すべきだと。
干渉がなくなればそれで解決ではないと。
原作マンガではまだ迎えていない和解の可能性を、ドラマで一足先に見ることができました。
Twitterにも書いたのですが、このドラマを観なければ、たぶん原作マンガのほうも15巻まで読むことはなかったと思います(最終巻まで読む予定でいます)。その理由は第1話の感想に書いた通りなのですが、この作品は当初言われていたような「女でありながらかくれ特撮オタクという珍妙な存在の生態」がテーマだったのではなく、好きなものを好きと貫いていいんだ、周囲に理解を求めてもいいんだという応援歌だったわけで、タイトルはともかく特撮に限らない様々なオタクたち――アイドルオタクも出てくれば海外ドラママニアや山男(ドラマではこの辺りのエピソードは割愛されてます)もおり、いきつけの駄菓子屋の店員は強面ラブキュートオタク――に対し、それでいいんだと肯定する内容だったわけです。
現実世界もこんなふうに認め合える世界であったらいいと思うし、仲村がいつか、↓の投書の女性のように肩肘張らずに特撮好きのままでいられる精神状態になることを祈っています。
今回は次郎さんの「エマージェイソン」最終回の熱演に胸が熱くなりました。「PROJECT G4」でも思いましたが、非人間的な動きがぞっとするほどお上手なんですよね。
マンガの方では「ジュウショウワン」のストーリーがものすごく作り込まれているわけですが、ドラマが大胆にエピソードの取捨選択をしているのでちょっと割をくってしまったかも。
そして最終回ならではのスーツアクター素面出演まで盛り込まれているとは恐るべしNHKの学習能力。
そしてさらに……

風見志郎、宮内さんがご出演という噂は聞いていたのですが
「どこに?」と思っていました。
最後の最後に気づいて思わず変な声出ました。なんという贅沢なカメオ。衣装がまんま風見志郎。

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……と偉そうにレビューみたいなタイトルつけています。大感動! でもないけど、パズラーとしてはちゃんとまじめにやっていて、作中の人物たちがそれぞれ正しく<ヒント>に気づき、正しく<推理>しています。
但し、パズラーというのは論理が命であり、その巧緻さを際だたせるために
「僅かな手がかりからとんでもなくありえない結論にたどり着いてしまうけど理屈は合ってる」ということにするのが常道なのであって(ハリイ・ケメルマン然りクリスチアナ・ブランド然り)、こんなふうにまっとう過ぎる推理はパズラーとしては物足りない。
ちゃんと面白くて良かったけれど……という、「……」が残ってしまう作品だったわけです。

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こういう記事を書いている時、「○○みたいな趣向の映画」と先行作品になぞらえることができるのは説明が簡単で正直ありがたいのですが、今回それを言ってしまうとそれだけでネタバレになりそうなので伏せておくとして、形式としては「12人の優しい日本人」(とその原型である「12人の怒れる男たち」)が近いでしょう。思考と討論だけで、やがて人生の真実にたどり着く人々。
それをまだ十代の子どもたちがやる、やらざるを得ない状況に追い詰められる、という設定。
ほぼ時間の大半を密室で過ごしながら、互いの証言の矛盾を嗅ぎ取り、互いに自分の思う方向へ議論を誘導する、この力仕事を中高生たちがやっているというのが面白かった。
最後のスタッフロールでは「答え合わせ」とばかり、全員の一連の行動を時系列で再構成してみせるのは心憎かったです。
以下ネタバレありありの感想文。

※ちなみに金髪ギャルのマイを演じた吉川さんは「メイちゃんの執事」のみるくちゃん。大きくなった……!

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いや、
「もう泣くな」と
「おれの胸で泣け」と
どっちがいいんでしょうか。そもそも泣いちゃいけないんでしょうか。
「確かにあたしは泣き虫よ。でも、泣きながらだって戦ってやるんだから!」
ラブキュート・ティアールの名文句と共に、いよいよラスボス対戦に向け盛り上がってきたトクサツガガガ。
 ・イケメンを見かけたらシシレオーのごとく吠えさせる仲村
 ・任侠さん宅の親子関係を羨みながらも母の立場を慮ってみる仲村
 ・アカガニレッドに笑いつつも「映画ジュウショウワン」でなく「劇場版ジュウショウワン」が嬉しいわたくし
 ・子供の残念さがひしひしと伝わってくる北代さん
 ・吉田さんの彼氏登場とダミアンの失恋
……等々のエピソードをはさみつつ、母親と仲村とのえぐい思い出が兄夫婦の語りによって披露されます。
仲村の異常なこじらせっぷりも理解できようというものです。
そんな中卒然として起こった母の来襲!
そして割烹・次ろう!

わたしも実母とはうまく行っていない娘なので(互いに諦めている)、仲村には幸せになってほしい。ただこのお母さんの描写がホラーすぎて、そして前回の楽しいエピソードとの落差が大きすぎて、こちらまでトラウマになりそうです。
ワンルームマンションにゲンカ将軍でっかすぎ。
ついに来たカタストロフィー、しかし仲村は戦い続けようとします。ぐだぐだ文句言いまくってすまんかったです。
女の子が特撮好きだからって1人にはならない。1人にはなりません。戦う仲村を、応援したい。
最終回は名古屋の局で「みんなで最終回を観るイベント」をやるらしいですね。次郎さんと森さんも参加だとか。名古屋の皆さんが羨ましい!

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