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LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。


Photo by d'n'c

以前、同じ会社にいた照明部さんに聞いたお話2題。

彼の知人が照明スタッフとして某所に売りこみに行ったとき、スタジオの一室に通され、
「ここで待っていてくれ」と1人にされてしまったそうです。
待つこと30分。ようやく現れたプロデューサーと監督は、台本を示し、
「これこれこういう絵を、ここで撮るとすると、君ならどうするか。今から照明プランを立ててほしい」と言ったそうです。そこで、
「わかりました。じゃあまず、スタジオの電圧やコンセントの数と位置を調べますので10分ほどお時間を…」と答えたところ、
「君にはもう30分やったじゃないか」と。30分、ただ無為に待っていた彼は既に失格だったのです。
照明さんというのは常に照明のことで頭がいっぱいで、知らない建物に行けば常にコンセントの位置と数を確認しないと気が済まない、それくらいの積極性がないとダメなんだそうです。ほんとかどうか知らないけど。

台本をよく理解し、季節や時間帯、建物の構造・時代背景などに照らし出しても自然な形で、なおかつ監督の要求する光を表現してみせる。そのための方法を、誰も教えてくれない。周りを見て、専門書を読んで、自分で学ぶしかないのだそうで…。
では不勉強な照明さんだとどんなことになるか。

たとえば、ちょっと低レベルな話なので
「一緒にするな」と世間の照明部さん一般に叱られそうなのですが。

企業VP(ビデオパッケージ)の場合、撮影はいつも専門のスタジオで、というふうにはいきません。
その企業の事業内容を伝える素材として、社員の業務風景を撮ったり、経営者に経営方針を語らせたり、ありきたりですけれども、そういう映像を撮るのが普通です。その舞台は、オフィス。
オフィスビルというものには普通、火災消火システムが設置されています。それを意識せず、何となくセッティングしてしまったある照明さんがいました。
撮影も佳境に入り、
「じゃあ次のカット」とディレクターの指示でライトのセットを変えていた照明さん。
ひょいと一つのライトをスタンドごと持ち上げたとき、その熱に天井の火災報知機が反応!

たちまち全館のスプリンクラーが作動、そこらじゅうに水が降り注ぎ…クライアントの会社は、阿鼻叫喚の大騒ぎになったそうです。
オフィスには書類だのPCだの、濡れては困るものがいっぱいありますからね。カーペットやクロスは張り替えでしょうし、いったいどうやって賠償したものなのか。よしんば賠償しきれたとしても、狭い業界、以後彼を使うプロデューサー、ディレクターがどこにいるか。
問題の照明さんは、キャリアを諦め帰郷を決めたそうです。

スプリンクラーから水、というところでおわかりのようにこれはかなり古いお話ですし、わたしは都市伝説として受け取ったのですが、それにしても悪夢のような話です。

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