特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。
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仮面ライダーキバ第41話 Rex tremendae 畏き御稜威の王よ
2008-11-23 Sun 12:12
マル・ダムールのマスターが帰ってきた!第一声がそれか。

ストーリーの展開がどんどんスピードアップしてきました。丹念に主要人物の心情を描いてきたこれまでに対し、人々の感情の、あるいは行動の変化が早い、と感じます。
それに不満を感じるよりも、特にこのところ“ためて”きた過去編の動きにわくわくしています。物語も終盤、ということなのでしょうか。そう思うと…寂しいですね。

すべてを統べる王。勤勉にして聡明。慈愛に満ち誇り高く…
しかし、その王の力を以てしても、動かせないものがあった。
太牙と先代キング、2代にわたり描かれる、ファンガイアの王の焦り。
そして今回、ついに渡は
「戦う理由」を実感する−−!

今回は前回よりアクションも多めでうれしい。そして、あれですね、走り方って個人の特徴出ますね。

今回またも録画失敗。←撮れてました。単にわたしが再生操作に失敗しただけで。

08年
サガの必殺技が発動し、強制的にイクサから変身解除された啓介は、襤褸のごとく地表に落とされます。
「これで終わりだ」
「とどめはわたしが」
歩み寄ってきたスワロウテイルファンガイア、その足を止めるのは数発の銃弾。
アンチファンガイアライフルを撃ち、スワロウテイルを退け、その煙幕にまぎれて啓介を連れ去る健吾。
取り逃がしたか、と思っているかのような、佇むサガの青い瞳が、煙の向こうに溶けていきます。

紅邸工房。鳥かごのような容器に閉じ込められたまま、渡を問いただすことを止めないキバット。
「決めたんだ、外に出ないって」
頑なに、もう変身しない、自分はここしか居場所はないと言い張る渡。

何かの建物から出てくる啓介と嶋。753大してダメージは受けてなかったようです。
それよりここで初めて健吾の解任を知り、
「どういうことです」と問い詰めていますが、嶋は
「試したんだよ彼を。クビを宣告しどう対処したかで適性を測る。まあそういうことだ」とこともなげに。彼の対応は最低だと評し、そのまま
「キバの処分は君に任せたい」と啓介に告げます。
啓介の、初期の頃からのまっすぐさ、生真面目さが光るシーンです。と同時に、嶋にはやっぱり
「ファンガイアに裏切られた」という思いがあるんだな…と。
紅渡を救いたいという啓介を、まあやってみろと言わんばかりに哂い、車を出す嶋。反論したものの嶋には通じず、その場に立ち尽くす啓介。2人の会話を物陰で聞き、俯く健吾。

この辺りは健吾の心情の変化を、もう少しじっくり…とも思いましたが、この方がテンポがいいのは確かです。

洞窟近くの清流。光あふれる秋空。太牙と真夜−−美しい母子の姿。
「ファンガイアとして生きる?…渡が」
「あなたも嬉しいでしょう、渡が生きる道はそれしかないんだから。大丈夫、渡は僕が面倒を見る」
渡に対する思いを語った後、本題に入る太牙。先代キングから残された“闇のキバ”の鎧。それをいつ自分に渡してくれるのかと。
「まさか渡に−−なんて思ってないでしょうね?あれは僕のものだ」
いずれ時がくれば、と応じる真夜に、
「僕がクイーンと結婚するとき、と思っていいのかな」と駄目押しし、去っていく太牙。
この2人の会話は、聞いていてとても辛いものです。

自信満々で渡に対しても深央に対しても愛してやる、皆の非難から庇ってやると考えている太牙ですが、彼の庇護なくとも、とりあえず渡は今まで、母からも友人からも十分に愛されてきています。深央の心さえ獲得している。愛されるべきなのは、愛を渇望しているのは、むしろ太牙のほうではないかと思えて仕方ありません。
周囲の人々のために貢献することで初めて自分の存在価値を確認できる。自分が、存在するだけで人に愛され許容されることなど信じられない。慈悲深くあれ、高潔であれと自らを律しながら無償の愛を向けられることの、ついぞなかった王。
そんな彼の心情を思いつつも、十分に愛してやれなかった自分への引け目から、さしのべかけた手を止め、口を閉ざしてしまう母。わが子の敵意を甘受することこそ贖罪であるというように。

86年
長生きしたくば紅音也を殺せ、と命じられたラモンと力。野外にマッサージ台を出し、
「色々と世話になったから」とその背や腰にマッサージを施します。うつぶせのまま上機嫌に喋り散らす音也さんの後頭部に向け、ハンマーを振り上げる力ですが…果たせず。この憎めなさがいいですね。
同じ命を受けた次狼さん。よりによって音也さんの入浴中に現れたものだから
「言っとくが俺はそっちの趣味はない!」と言われてしまいます。しかし、色々と世話になったから背中を流してやると泰然とした次狼さんに、音也さんも
「たまにはいいもんだな男同士というのも。こうして裸の付き合いをすることで熱い友情が生まれるんだな」と疑う様子もなく…素直すぎるんです。その背後でガルル、手を下せず男泣きに泣いてます。高岩さん、かわいいよ高岩さん。腰のタオルはいらないよガルルさん。
無題 Name 名無し 08/11/23(日)11:07 ID:kMvjUze6 No.14202
俺は今、心の中でお前を洗った

いやいやいや。いやいやいやいや。

08年
マル・ダムール。
渡の現状に、どうすればいいのかと頭を抱えている啓介、恵、静香。
「方法はあるよ」と口を挟むマスターにすがるような視線を向けます。
「愛よ、あ・い
その投げキスに、ずざざ…っと音を立てて引いていく一同。そして、もぬけの殻になる店内。

紅邸工房。バイオリン制作に励む渡の前に、舞う黒い薔薇の花びら。
振り返ればそこには深央の姿が。
「渡さん…渡さんのために、一生懸命勉強したんです。…食べてください」
はにかみ、恥じらいながらも指し示す居間には、食事の支度ができています。緊張を解き、自分も微笑みながらテーブルにつく渡。
「どう?」
「美味しいです、でも」
「よかった…お代わり要りますか」
その愛らしい笑み。その笑みを浮かべたまま、渡に口を挟ませず、息をも継がず、
「それでね、渡さん。いつ太牙を倒してくれるの?約束したじゃないですか」と言い切る深央。
血相を変え、そんな約束はしていないと拒む渡。

86年
「音也を始末できなかった今、俺たちに残された道は一つ」
キングの手から逃れるため、各々荷物を抱え、野を駆ける次狼さん、ラモン、力。
ばらばらに逃げたほうが1人でも生き残る確率が高いとのラモンの提案で3方向に分かれますが、まずそのラモンが、次に力が、現れた先代キングの手で彫像に封印されてしまいます。
ああ、ダークキバ、その威厳ある重々しい動き。
「殺さないのか?」とはキバット2世。王に対してため口。普段は道化の役割も兼ねているとか?
「ああ、稀少種族の最後の1匹だからな。城の飾りに丁度良い」
森を走り抜けながら、2人の異変を気取った次狼さん。しかし足を止めることなく、ただ前へ−−。

08年
紅邸門前。
前ほどは利かない指で、それでもギターをかき鳴らす健吾と、それに付き添ってきた啓介。渡のバイオリンさえうるさいというご近所さん達でなくとも、正直これは迷惑だと思います。どちらが誘ったのでしょうか。
帰ってくれと2人に告げるためだけに、細く開いたドア。その向こうに立つ渡に、話したいことがある、中に入れてくれと関西弁で訴える健吾。彼は標準語のほうが素だと、嶋は言っていたように思いますが…
工房に招き入れられた健吾は謝罪の口火を切ろうとしますが、それを制した渡は、
「その前に約束してください。僕が変になったら、イクサで僕を倒してください。僕が誰かを傷つける前に」と。
何を言うとんのや、と絶句する健吾、そして、
「わかった」と答える啓介。753かっこよすぎます。

その短い問答からも渡の傷の深さを知り、改めて渡に、これまでのことを謝罪する健吾。
今まで、才能のない自分が、才能のある渡に嫉妬し、あるいは八つ当たりしていただけで、渡自身はほんとうに優しく思いやり深い人格であること。それがファンガイアの血に負けることなどありえないこと。もう一度、自分の友人になってほしいこと。
土下座し、切々と詫びる健吾の言葉に感動したのか。唇には穏やかな笑みを浮かべ、やや潤んだ優しい眼差しを見せながら、それでも首を横に振る渡。
「僕は誰とも友達になっちゃいけないんです」
背後で2人の姿を見ながら、辛そうな表情を浮かべる啓介。

人間とファンガイアの架け橋になりたいと思っていた。しかし両者の対立が避けようのないものであるならば、そして自分の中のファンガイアの血が、人を傷つけるものであるのならば−−選べない。
人間でもなければファンガイアでもない、どっちつかずの存在である自分は、ここでこうして一人でいるしかない。

「中途半端な存在?」
「だから僕はずっと、一人でいなきゃいけないんだ…」
選べない。その答は、現れた太牙の説得に対しても、同様に向けられます。兄さんの言うことを聴け、そうすれば母さんだって喜ぶと、渡の心をえぐる言葉を殊更に用いる太牙ですが、渡は耳をふさぐのみ。

紅邸居間。真夜中に真夜の声を聞いた気がして、跳ね起きる渡。
「もういいかい?」「まあだだよ」
かくれんぼ。母さんが鬼。どこに隠れようかと庭を駆けている、幼い日の自分。

86年
紅邸工房。
テーブルに置かれた<ブラッディローズ>。それをしばらく眺めていたゆりは、ふと手に取り、弓と共に構えます。
「やめて。触らないで」
冷ややかな声音のうちに、音楽のわからない者に弾いてほしくない、という意思を示す真夜。音楽に関しては譲れないようです。その毅然とした顔を見つめ、
「あたしと戦え。さもなければ<ブラッディローズ>を壊す」と言い放つゆり。イクサに変身し、<ブラッディローズ>を抱く真夜に襲い掛かります。
「…仕方ないわね」
イクサの攻撃をかわし、バイオリンを床に安置するや変身する真夜。
狭い邸内での戦いはスリリングです。蜂須賀さん素敵すぎます。
やがて2人は裏庭へ−−。
しかしそこへ割って入った先代キングが(この人名前ないんでしょうか)真夜を背に庇います。
「なんだ貴様!」
なおも身構えるゆりに対し、手のひらを翳し−−悲鳴を上げ、地に転がりながら変身を解くゆり。不利と見て退却するのが精一杯です。

異変を感じ取ったのか、駆け寄ってきた音也さん。
「ゆりはどうした!」
地に落ちたイクサナックルを認め、顔色を変えます。それに対し、
「なぜ真夜につきまとう?」と問いただす先代キング。
「知っているのだろう?真夜はクイーン、そして俺はキングだ」
「ああ。そしてもう一つ、わかっていることがある…俺は真夜に惚れている」
いつ?
そうなること、否、初めて会ったときからそうなっていることは知っていましたが、このところゆりへの対応に困惑する音也さんばかりで、ゆりと真夜、双方に惹かれ葛藤するシーンなどはなかったために、いつその気持ちを自覚したのかと唐突に思えました。

真夜、先代キング、そして退却し木陰に身を潜めていたゆりのそれぞれの表情の変化。
少ないカットで、濃密にそれぞれの心情が描かれます。

音也をゆりから奪う。その覚悟はあっても、ここで初めてその告白を聞き、目を見張る真夜のために、改めて彼女への愛を語る音也さん。人間だのファンガイアだの、そんなこと関係ない。大切なのは魂であり、その音楽だと。この一貫性はたいしたものです。この女は俺の魂を、俺の音楽を理解した。そして俺はこの女の音楽を聴いた。
あまりにも堂々と、高らかな愛の宣言。

08年
幻か夢か。庭でのかくれんぼは続きます。
このシーンは、86年で音也さんが真夜への愛を語るシーンとのカットバックになっています。
木陰に隠れた幼い渡を、すぐに見つけ出し、その背を優しく抱く真夜。
「渡はいい子ね」
愛されるために何かをしなければならないなどと、考えもしなかった。
自分の存在そのものを愛され許された、幸福な子ども時代の記憶。
「でも僕、ファンガイアなんだよ。人間を襲ったんだよ」
いつしか成長した現在の姿となった渡に、同じように微笑みながら、
「そんなの関係ないわ。人間でもファンガイアでも大切なのは魂なの。もう一度自分を信じなさい、自分の音楽を信じなさい。そうすればお前の中から聞こえてくる…」とその細い頸に、ストールを巻きつけてやる真夜。

鳴り響く<ブラッディ・ローズ>。
「自分を信じなさい、渡…」
真夜の幻が消え、気がつけば庭に佇んでいた渡。

どこかの公園。
渡のことを気にかけつつも、クラゲファンガイア討伐に乗り出す啓介イクサ。1対1なら圧倒的に強いですね。そこへ現れたビショップも
「さすがですね。決着を−−つけましょう」と、啓介には一目置いた言動です。
雄たけびをあげ、ビショップ=スワロウテイルに太刀を浴びせるイクサ。

「キバット!」
慌てて工房へ駆け込んだ渡。キバット、タツロットを閉じ込めた鳥かごを叩き壊し両者を開放すると、すぐさま外へ。渡の変化を喜び、慌てて後を追うキバット、タツロット。

優勢のまま戦いを進める啓介イクサ。苛烈に過ぎるイクサジャッジメント。
傷つき、たまらず変身を解いて逃げ出すビショップ。
しかしそれを追おうとしたところへ、クラゲの触手が伸びてきます。
不意をつかれ広場に投げ出されるイクサ。それを庇うように、クラゲの前へ立ちはだかったのは…渡。

「何のまねだ、渡。まさか…?」

その背後で、裏切られたことへの苦しみを隠せない太牙が、渡を呼び止めます。
太牙への友情、そして弟と知らされた時、動揺の中で確かに感じた慕情。自分の中に流れるファンガイアの血。いずれも否定できない。しかし、彼とともに人間を狩る立場にはどうしても立てない。
自分が自分であるために。ファンガイアも人間も関係ない。自分が愛する人々を、守るために。
「僕は、僕として…変身」
太牙へ背を向けたまま、キバ・エンペラーフォームへ。

「どうやら少し甘やかしすぎたか」
渡の心情を理解できない太牙は、混乱する自分をも認められず、事態をそう解釈したようです。
軽やかに、舞うようにクラゲと戦うキバの背後で、サガへ変身した太牙。
巨大サガークの群れを召還します。朝日公式には「マザー」とありましたがマザーの群れってなんか変な気がします。
「邪魔だ」
キバにまとわりつくクラゲファンガイアは、そのまま巨大サガークの発する光線の餌食に。兄の暴挙に驚くキバ。そこへ襲い掛かる巨大サガーク達−−。
巨大な敵(CG)と戦うアクションはやはり相手があって戦うアクションと違い、やりにくいのだろうとは思うのですが、飛び上がったり、敵の触手をかいくぐり地面をくるくると回転しながら回避したりの動きが、マントのひらひら感をいっそう引き立てて素敵です。
ザンバットソードを振るう度、空を舞う無数の巨大サガークが次々に破壊され…最後の一機を真っ二つに切り裂き、剣を収めるキバ。
その背後より歩み寄る、サガの影…

86年
廃工場。
どちらから場所を変えようと言い出したのか。
あまりにも高らかな愛の宣言に憤る先代キング。
ファンガイアどうこうより先に、その恋が不倫であるということを、稚い子から母を奪うものだということを、糾弾すべきだったのでしょうか。いえ、そんな駆け引きは通用しない場面でした。
気を取り直し、その愛の対象である真夜に手を下させようとしますが、真夜は動かず、いつもの媚態すら見せようとしません。
「−−やはり貴様…」
俺を裏切っていたのか。

冷静さを保とうとしながらも、その声に現れる感情は隠しようもありません。ではキング自らが死を与えてやると音也さんを睨めつける先代キング、その機に先んじて攻撃する音也さん。しかしキングの反撃のほうが強力でした。
「音也!」
叫び声をあげて音也さんに駆け寄り、わが身で庇うようにしながら先代キングを睨みつける真夜。その目には涙が浮かんでいます。
キングかわいそう、と思ったのは内緒です。真夜を見て思わず足を止め、一瞬の後、顔を歪め手を高々と振り上げたキング。
「音也…逃げろ!」
逃亡より音也さんの窮地を救うほうをなぜ選んだのか。
とどめを刺そうとしたキングのその手に、上から飛び込んできた次狼さん。地に転がり、そのままガルルとなって戦いますが、所詮は闇のキバへと変身したキングの敵ではありません。風にそよぐそのマント。惚けてしまいそうです。
あっという間に、彫像の姿に封印されたガルル。次狼さん弱い、と思ったのは内緒ではありません。
「次狼!…貴様!」
「やめて音也!」
よろめき立ち上がる怒号も熱く、真夜の制止を振り切り、イクサへ。
「愚か者め…」
待ち受けるキバに向かい、紅蓮の炎の中放つライダーキック…この悲劇は、いずこへと向かうのか。
ということで、渡の初変身や<ブラッディローズ>のファンガイア探知能力については特に触れられませんでしたね。そしてガンバライドCMが!
同日追記。録画できてました。見返したら明らかに違うところがあったのでやっぱりあちこち修正。健吾でなく静香だとか、サガじゃなくスワロウテイルだとか、後は順番とか順番とか順番とか。あと、画像掲示板のレスをコピペ。
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maki555

Author:maki555
スーツアクター高岩成二さんのファン。ただいま転職浪人中。かつてヒーローショーのMC時代、ガムテの万能性をまのあたりにしましたが、その経験を生かせていません。
「maki」は「ハラマキ」の「マキ」。仮面ライダー555の作中、ある人物が変身ベルトをそう称していたことから取りました。