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LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

歓喜と絶望、死への渇望…マル・ダムールのシーンでショパンの「別れの曲」がかかったら泣けると思いました。
フィナーレに向け全速で突き進んでいる気がする、この頃の「キバ」。昨晩のオールアップ情報もあいまって、かーなーり、しんみりしてしまいます。

今回、イクサの見所が多かったですね。
沼地でのロングショット、走りながらの変身。音也イクサのよれよれファイト。
変身といえば渡からエンペラーフォームの変身もよかったです。でもジャンクションのせいで、一瞬飛翔態になったのかと思いました。
08年
力なく倒れたキバの背を踏みにじり、
「お前、俺を舐めているのか。本気で戦え」となじるサガ。そういえば太牙は以前イクサも踏んでいましたが、そこはかとなく真夜の血を感じます。
「そんな、できないよ…兄さん…」
その渡の声に、自らも変身を解き、
「本気にさせてやる。必ずな…」と、何に向けての憤りかわからない衝動に、声をふるわせ立ち去っていく太牙。

マル・ダムール。嶋の異様な食欲を見守る一同。
啓介は、ヨロイトカゲの出現を、トカゲが嶋を狙っているのだと解釈し、自ら護衛につくことを提案します。
しかし嶋は渡を指名。自分の腕が信じられないのかと納得しない啓介に、思わず声を荒げてしまう嶋。
「…いや…済まん」
その剣幕に目を見張る恵、渡。

86年
変幻自在に姿を変える<迷いの森>の番人に、翻弄されるゆり。
「やめなさい」
見かねてそれを庇う、真夜。
ここでは真夜ですらファンガイアの姿になれない、ゆえに自分には勝てないと驕る番人でしたが、真夜の地力が勝っていました。
「ありがとう、助けてくれて。…でももう二度としないでくれ。お前には助けられたくない」
「好きにしたら良いわ」
意地と感謝。同じ男を愛した女への共感。複雑な思いが表れた、美しい表情。
このところのゆり、女っぷりがあがってますよね。高橋優さん、素敵な女優さんになられると思います。

08年
公園を歩く太牙と深央。深央の衣装は、意識的なのか、このところ太牙に合わせ白を基調にしています。清純な婚約者に2人きりの挙式をねだられ戸惑い気味の太牙ですが、同時に、わきあがる喜びを隠せません。
「僕はずっと独りだった」という太牙。こうして深央を得、さらに渡の助けをも得られるなら、そこから自分の本当の人生が始まるのだと。幸福の予感に深央を抱きしめる太牙。その心情は登場以来、山本さんの演技もあって、実に丁寧に描かれてきました。それだけに、悲劇の予感にこちらも胸をしめつけられる思いです。
「あたしも、新しい人生を始めたい…」
深央も太牙の腕の中でつぶやき、決意を込めその背に腕をまわします。

公園でトレーニングする嶋を、見守る渡、啓介、恵。
飛んできたサッカーボールを超人的な力で砕いた後、激しい頭痛に苦しみつつ駆け出す嶋を、慌てて追います。

林の中を散策する親子連れ。それに襲い掛かるヨロイトカゲ。
危ういところで駆けつけた啓介はすぐさまイクサに変身。相手を木陰に追い詰めますが、回り込んでみれば、そこに蹲っていたのはジャージ姿の嶋でした。
一瞬泣き笑いのような表情を見せ、そのまま駆け去っていく嶋。追いついた渡、恵も凍りついたように立ち尽くすのみ。
「どうして嶋さんが…まさか、兄さん…」

86年
ドラン城内部。音也さんの前に据えられた砂時計の、砂は尽きようとしています。
ライフエナジーを吸い取られ苦しむ音也さんを、見守るのはキバットバット二世。

08年
ビルの駐車場。
渡は太牙を呼び出し、嶋に何をしたかを問いただします。
「約束通り治したじゃないか」と、神田博士の能力移植技術を用いたことを笑みを以て説明する太牙ですが、そこに復讐の意図があったことは明らかです。
「何故だ。何故なんだ太牙」と、現れた嶋に向けるその侮蔑の視線。渡の抗議を遮る怒声も、わたしには泣き声のように聞こえました。
「お前に何がわかる。人間が人間を守るように、俺にはキングとしてファンガイアを守る義務がある」
太牙の視線に、その意図を悟り、俯く嶋。太牙の周囲の大人たちは、愛を与えられなかった後ろめたさに俯くしかなく…それが歯がゆいです。悔やむ間があれば、今からでも何とかしてやれないのかと。

柔らかな光に包まれるマル・ダムール。
悔悟の念に死を覚悟したか、名残惜しげに、無人の店内を見渡す嶋。壁にずらりと飾られた、22年分のイヤープレート。そしてぶるまん。
「…嶋ちゃん?」
いつの間にか現れたマスターは、顔もあげずに「いつものでいい?」と続けます。
変わらないこの雰囲気。当たり前のように、目の前に置かれたカップ、そして珈琲の味。
「美味いな」
微笑する嶋の前に、啓介が現れます。戸口に立ったまま、無言で嶋を見据える啓介。

夕暮れの沼地。対峙する啓介と、嶋。
「名護君。君のすべきことはわかってるな?」
「…」
「どうした!俺はファンガイアだ!」
雄たけびをあげ、嶋に向かって走り寄りつつイクサに変身する啓介。このロングショット、どきどきしました。殴りかかるイクサ、風に揺れるセイタカアワダチソウ。
目を閉じ、微動だにしない嶋に、拳を突きつけたままの、イクサ。
「甘いな、君は。戦士失格だ」

教会聖堂。
「深央、汝誇り高きファンガイアのクイーンよ。キングに対し永遠の忠誠を誓うか」
「誓います」
問うたのは正装の太牙。答えたのは黒衣の花嫁、深央。差し出したその白き両の手に、太牙自らが誓いの鎖をまきつけます。
一つのグラスに注がれた紅い葡萄酒を交互に飲み干す2人を、物陰から見つめるビショップ。
「わたしが婚礼の儀のためにどれだけの労力をかけたか…わたしの素晴らしい段取りが…」←嘘です。

緑の公園。
笑い興じる人々を眺めながら、並んで座る嶋と渡。
「君に謝らなければならないな。ずいぶんひどい仕打ちをした」
渡に流れるファンガイアの血に恐れを抱いていたと、自らの偏見を告白し、詫びる嶋。その謝罪は太牙に、と思うのですが…
今となってはむしろ渡の自制心に、そして力を得たことに、歓喜する自分に驚くと。その横顔に浮かぶステンドグラス様の文様。

教会聖堂。
花嫁の黒いベールを持ち上げる太牙。現れた愛らしいその唇に、誓いの口づけを…
次の瞬間、何事が起こったか理解できない表情で、よろめき、後ずさる太牙。そして、自分の成したことに、今更のように恐れ戦く深央。手のみをファンガイアのそれに変えたその姿。その爪先は蒼き血にまみれ…太牙の腹部から流れ出ているのと、同じ色の血に。
「深央…」
「ごめんなさい、太牙さん…ごめんなさい!」
ここに至っても「ごめんなさい」。自覚してはいないのでしょうが、弱者であることを自分の盾とする、深央らしい言葉です。
逃げ出そうとする深央の前に立ちふさがるビショップ。しかしその背後から、太牙が声をかけます。
「よせ、深央は何もしてない…何もなかったんだ!」
「何故庇うのです。この女は好意を寄せるふりをして命を奪う機会を狙っていたんです」
「違う!何もしてない、何もしてないんだ!」
血を吐くような太牙の叫び。何も起こらなかったと言えば、ほんとうにこの裏切りが消えてなくなると、信じたかのように。

86年
ドラン城。
忌々しい人間の消滅を見物に現れたキングに、最後に一曲だけ、バイオリンを弾かせてほしいと申し出る音也さん。
「クイーンが愛した曲だ」と告げる、その笑顔。

<迷いの森>を歩む2人の女。ふと足を止める真夜。
「…聞こえる。音也の演奏が」

ドラン城。甘く情熱的なその調べは、音也さんが真夜のために作った曲。<ブラッディローズ>の完成を祝い、同時に真夜に別れを告げたあの日の曲。

<迷いの森>。
「…何も聞こえないぞ」
いぶかるゆりが哀しい。それを尻目に、
「こっちよ」と、決然として歩き出す真夜。

ドラン城。
「…くだらぬ」と演奏を止めさせるキング。時間の無駄だったと。力を失い血に這い蹲る音也さんを見下ろし、その手を翳します。
その背に当たる、銀の鞭。振り返ればそこにはゆり、そして真夜。
「真夜。ゆり」
「音也!」
「…っ、ファンガイアとしての誇りを失いし愚か者め」
キバット二世も、「真夜、残念だ」と告げ、キングの変身を促します。真夜もここで本来の姿に…見詰め合うダークキバ、そしてパールシェルファンガイア。

08年
ゆりと茜の眠る丘。
その墓前に向かい走るヨロイトカゲ=嶋を、後ろから羽交い絞めにし、必死に止める渡ですが、跳ね飛ばされて失神。そこで正気に返り、そのガラス質の体表に人間の姿を映し出した嶋は、
「私は…何てことを…」と頭を抱えます。
「ようやく馴染んできたんじゃないですか?ファンガイアの身体が」
教会を出た、そのままの姿で現れたらしい太牙。蒼い外套を抑えるその手が、やはり、蒼きファンガイアの血に染まっています。ビショップは深央を逃がしたはいいものの、せめて傷の手当てくらいすべきだったのでは。
「太牙。決着をつけよう」
見詰め合う2人。ヨロイトカゲの攻撃を交わし、サガの姿となった太牙は、憎しみを込め容赦なく鞭を振るいます。叫び声をあげ崖下に転がり落ちる嶋。それを追い詰め、腹部をレイピアで刺し貫くサガ。渡が駆け寄った時、既に勝負は決していました。ガラスとなって砕け散らず、大音響をあげて爆死する嶋。

「嶋さん!…どうして、どうしてこんなことを」
「人間など価値のない存在だ。何も悲しむことはない」

ディスコミュニケーション。嶋への思いを、渡には語らない太牙も、どこか嶋に似ています。

「許せない…絶対に」
咆哮とともにエンペラーフォームの姿へ。その渡に、
「ようやく本気になってくれたようだな」と身構える太牙。
対峙する2人のライダーを、見つめる深央。そしてビショップ。

86年
音也さんを肩に、足早に<迷いの森>を抜けるゆり。その前に番人が現れます。
変身ギアを取り出したゆりを制し自らイクサとなる音也さん。
勝算があるのかと思えばよれよれファイト。と思えば、倒れこんだその脚を、シルクモスファンガイアの脚に、杖に絡めて動きを封じます。
「逃がさねえよ」
おもむろにイクサナックルで最後の攻撃を。せせら笑うような声と、勝利を収めたあとよれよれのまま転がるところが、この人らしいオフビートで何ともいえません。

ドラン城内部。ダークキバの力の前には、真夜の力など何の役にも立ちません。闇の中煌くキバの甲冑の艶やかさ。
「最後に聞こう。…あの男、紅音也なる者を愛しているのか」
「愛…そうね、誰よりも」
気高き微笑を浮かべる真夜。顔を歪めその真夜から、ファンガイアの力を抜き取るキング。魂を抜かれたかのような表情で、その場にくずおれる真夜。
「亡霊のように生きよ…」
“輝ける闇”と詠われた真夜が、その特権を、誇りを、永遠の若さを失って、ただ地を這い生きるだけの存在となる。それこそが死よりも重い、地獄にも等しい刑罰であると。

08年
争う2人の兄弟。それを複雑な表情で見守る深央。なぜ太牙は自分を庇ったのか。なぜ。
気がつけばキバがウェイクアップフィーバーを発動、手負いのサガに向け、エンペラームーンブレイクを…
「やめて」
思わず走りより、サガを背に庇うように、その前にたちはだかる深央。
「深央さん!?」
気づいても止める術もなく。必殺のキックを受けて崖から落下する深央を追い、変身を解いて走る渡。
海辺まで降り、傷つき倒れた深央を抱きかかえると、彼女は無言で、いつか渡の選んだ指輪を右手から外し、渡に手渡します。

深央の夢想。
教会の聖堂で向かい合う、白いモーニングコートの渡と、純白のウエディングドレスに身を包んだ深央。その手をとった渡が、誓いの指輪を。

その映像に重ねるように、震える手で指輪を、深央の左手に、その薬指にはめる渡。満足げに微笑む深央。
「うれしい…」
その姿は虹色に輝くガラス片となって、飛び散り…
夕陽の海辺で、ただ宙を抱いたまま、動けない渡。無音の、ラストカット。
しかしこの構図、澤田亜希を庇ってカイザのゴルドスマッシュを受けた真理を、思い出さないわけにはいかないですね。
あの真理とは対照的に過ぎる深央。彼女は、自分の過ちに気づいたのか否か、最後のあの清純な微笑みは死を前にした錯乱によるものか。ラストは終始無言のままなのでわかりませんが、美しい映像でした。
嶋さんは…マル・ダムールや沼地のシーンが美しかった。でも、なぜその死と、ゆり、茜の墓を関係づけるのかが気になっていたのに。そう、懺悔は言葉でするものなのに、NO説明でした!このため、あっけなく逝ったという印象です。
2人のクイーンを諦める、2人のキング。敵なのにキング側に同情しかけてしまうのは、新納さん、山本さんの好演のゆえでしょう。そして、真夜と音也さん、ゆりと音也さんにも別れの影が…特に、真夜と音也さんが再び会うことはあるのでしょうか。ドラン城で言葉を交わすことのなかった2人。あの曲が、2人の別れとなるのでしょうか。夏の日の面影、冬枯れの野…
同日追記、こっそり誤字修正しつつ、嶋さんがガラスのように砕け散らず、ショッカー怪人のように爆発したのは重要情報かも知れないと思って書き足しました。
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