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LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

残り6話となったので3話刻みにしてみました。

翔一の失われた記憶を求める物語は終わりを迎え、早くも後日談のような空気を漂わせ始めた「アギト」。しかし憩い安らぐ人々のその陰で、黒の青年は「洪水」の準備をしていました。
神話的なモチーフを多用する「アギト」のことですから、人間に失望した造物主が「洪水」を起こす=人間という種をリセットするのは当然予測されたこと。
ということで目新しい展開はないのですが、これまで非日常の中にいた登場人物たちの、日常が描かれているのが楽しいです。
楽しいながら、しかしこれは悲劇を前にした小康状態に過ぎないのだろうと、嫌な予感も…

なお、これまで何度も怪我の休養や謹慎などの理由でG3ユニットから外された氷川の、捜査一課としての活動が描かれてきましたが、ここにきて初めて、尾室の白バイ姿を拝むことができます。この方実は長身でして、白バイ警官のユニフォームがかっこいい!制限速度を守るのは人間として最低の義務です。
しかしその性格はやはり尾室。両津さんのところの本田さんのようにはいきません。
別件で落ち込んだ小沢に
「またみんなでやりたいわね」と声をかけられ、男泣きに泣いてしまいました。
がんばれ尾室くん。

ところで「アギト」第1話冒頭にあった、あの古代の装置は何なのでしょうか。ラストまで観ていればわかるのでしょうか。
初め、白の青年が播いた種を芽吹かせるためのタイマー付きカプセルだと思い、次に、装置によって誕生した謎の少年が黒の少年であったと気づいてからは、黒の青年がアギト誕生より前に行動を開始するためのアラームだったのかとも思ったわけですが…どう見ても装置発見以前、あかつき号事件で両者とも活動開始してますし、最初のアギト誕生や沢木の使徒化はさらにその前みたいですし。教えてえろい人。
■アギトの絆

真島、涼、木野が倒れ込んだアギトに駆け寄る。彼らの前に、黒の青年の姿は既に無く…
一方、かすむ目を凝らし、かろうじてアンノウンを追い払ったG3-X。

涼、真島が隠れ家に使っていた廃屋。
「何故だ。なぜ自分からアギトを捨てた!」
追求する涼。
「どういうことなんですかアギトを捨てたって」
事態を理解していない氷川。
そんな彼らを前に、
「アギトは人を不幸にします」と言って去っていく翔一。美杉邸に戻り、真魚に
「俺…もうアギトじゃないから。アギトの力、捨てたからさ」と告げます。
「人間は人間のままでいればいいもんね。だからごめん。姉さんのこと、これで許してもらおうなんて思ってないけど」

氷川に休養を勧める北條。だが氷川は、特に異常はないという医師の診断を示し、さらに翔一がアギトとして戦えなくなったことを告げるのです。
「でも、僕が命をかけ戦っていればきっと帰って来てくれる。そう信じているんです」
自分はG3-X搭乗を止めない。だから北條さんも目のことは黙っていてほしいと口止めされ、
「知りませんよどうなっても」と、強張った顔で頷く北條。

木野のマンション。これからどうするのかと訴える真島に、これからはただの人間として自由に生きればいいと答える木野。もうアンノウンに狙われることもない。
「できない。ようやく見つけた絆だ。津上をほっておくことは俺にはできない」と立ち上がる涼。

翔一が自分のために力を捨てた。混乱する真魚。そんな彼女に、
「事情は知っているつもりだ。お前の気持ちはわかる。だが今の真魚を見たら伸幸兄さんがどう思うか」と声をかける美杉。マナとは確かに美杉の言うとおり、天の恵みを示す言葉ですが、聖書ではほとんどそれは、餓えた人々の食べ物として登場したように思います。彼女のお弁当で翔一が力を得たこともありましたっけ。
涙ぐみ飛び出していく真魚。
そんな彼女につきまとうアンノウン。
そして、アギトの力を奪っただけでは足らず、その力の帰る場所=涼、翔一、木野の身体をも消滅させようとする黒の青年。
偶然の連鎖により、再び顔を合わせるアギトの資格者たち--。

最初に巻き込まれたのは、美杉邸に向かう途中、真魚と、それを狙うアンノウンに気づいた涼でした。
危ういところでその攻撃から真魚を救い、走り出します。
物陰に身を潜めつつ、アンノウンはアギトになるかもしれない人間を襲っていると話す涼。
真魚もアギトになるかもしれないという可能性を指摘しつつ…
「…怖いか?それが普通だ。津上が言ってた。奴の姉さんもあんたの父親との間に何かあったらしいが、きっと奴の姉さんも怖かったんだろう。今のあんたと同じように」

そこへ再び現れるアンノウン。真魚をバイクに乗せ走り出した、その進行方向で、木野・真島の乗ったバイクに出くわします。彼らもまた、美杉邸に向かっていたのでしょうか(以前にも翔一から相談に来たのを木野が冷淡に追い返し、真島の説得で思い直すというシーンがありました)。

そして、空を飛ぶアンノウンを見咎め、後を追い始めた翔一。

翔一の見た援軍のアンノウンが現れ、アギトの力を失った彼らにはさらに絶望的な戦いが展開されていきます。
木野は生身で突き倒され、衝撃で内臓を損傷。駆けつけた翔一も、ハリネズミアンノウンの飛ばした針のようなものに胸を貫かれ、とっさに叫びます。
「葦原さん、早く真魚ちゃんを!」
頷いた涼がバイクで走り去り、アンノウン達もそれを追って去った後、苦しみつつ起き上がった木野は、その場で翔一の緊急手術を始めます。

廃屋の中を逃げ惑う涼と真魚。

受けた傷の痛みに呻きつつも、メスを持つ右手だけは確かな木野。そんな木野を心配し止める真島。
麻酔のないオペのため、暴れる翔一の腕を抑え込みながらの針の摘出手術は苦難を究めました。

挟み撃ちにされ、ついにバイクからたたき落された涼。
「葦原さん!」
かけよる真魚にアンノウンが迫る。そこへ現れたのは--G3-X!
GX-05をかまえるも霞む視界に発射できず、その隙を突かれ剣で打たれるG3-Xに、何が起こったのかと戸惑う小沢、尾室。そのヘッドセットを
「失礼しますよ」と取り上げた北條は、
「氷川さん。敵は右斜め!よけて!」と適切なナビを始めます。見事なコンビネーションで2体のうち1体を撃破するG3-X。北條は以前も、出動する氷川に
「がんばってください」と心からの声援を送っていましたが、彼の信念を認める気になってきているようですね。

「俺はアギトであることに飲み込まれてしまった人間だ。だがそれはアギトのせいじゃない。俺の弱さのせいだ。俺は自分の弱さと戦う。お前も負けるな!」
木野の死力を尽くした手術はついに成功します。

もう1体のアンノウンがG3-Xに迫る。そこへ現れ、バイクで体当たりする翔一。

人々の揃ったところへ、姿を現した黒の青年。残念だが君たちの命をもらわなければならなくなった、と告げます。アギトの力=白の少年たちが戻りたがって黒の青年にも制御できないので、ならば戻るべき場所=3人のライダーの肉体を滅ぼそうと考えたのです。
彼の言葉に、凍りつく涼、翔一、木野。静止した時を破ったのは、真魚の叫びでした。

「翔一くん戦って。もう一度アギトとして戦って!」

その声に我に返り、絶叫しつつ黒の青年へ突進する翔一。
氷川の霞む視界のなかで、その姿は青年に触れることもなく弾き飛ばされます。とっさにG3-05をつかみ起き上がるG3-X。銃撃は黒の青年に何の痛痒も与えることはできませんが--それによって生じた隙を突き、青年の頬を殴り倒す翔一。

「ばかな。人間がこのわたしを」

その間、白い少年たちは黒の青年から元の宿主に戻っていき--顔を上げる翔一、涼、木野。
「「「変身」」」
この同時変身の図は燃えます。惜しむらくはここで黒の青年が引き、相手はアンノウン1体のみという物足りなさですが…アギト、ギルス、アナザーアギト!それぞれのライダーキックを見舞われて、あっさりと爆死するアンノウン。

「人間がこのわたしに…」

雪菜も怖かったのだろう。その涼の言葉に、心を溶かした真魚。それなのに、翔一は自分のために力を捨ててくれた。
打ち解けて共に家事に励む2人を、微笑みつつ見守る美杉。

木野のマンション。
「俺決めたんだ。今日木野さんのオペを見てさ。俺やっぱり医者を目指してみようかなって」と明るく話す真島に、
「お前ならできる」と微笑み、コーヒーのおかわりを頼む木野。台所へ向かう真島。
その真島に、コーヒーカップを渡した姿勢のまま微動だにしない木野を見て、いぶかる涼。
「…どうした。木野?おい」
肩に手をかけたはずみで、顔から落ちたサングラス。下から現れた顔に生気はなく、両の瞼は既に閉じられ、その裏では、再びあの冬山の光景が映されています。
「しっかりしろ、まさと」
しかし今度こそ、意識を失った弟を肩に抱え、吹雪の山を歩んでいく木野。手からとり落としたライトが、彼の足跡を照らし…。

■さそり座事件

木野の死から1ヶ月。その間アンノウン発生がぱったりと止み、主要な登場人物たちには、それぞれの生活を見直す機会が与えられます。

アンノウン絶滅の可能性を検討し始めた警視庁上層部。
G3ユニットも今度の方向性を検討すべき時期に来たとされ、暫時活動を停止することが決定します。
検討中は他の部署に配属され、待機することになった氷川、尾室。

翔一の成長を感じ取る太一、真魚。
彼は魚屋で買い物中、偶然、彼自身の過去を知る人物に出会います。それは調理師学校時代の恩師、倉元。
その後独立しレストランのオーナーシェフとなった彼は、突然登校しなくなった教え子のことを、まだ気にかけていたのです。
翔一を店に招き、お前の才能はかっている、うちで働かないかと持ちかける倉元。
そこへ仕込みが終わったというコック見習が顔を出します。無愛想な彼女、岡村加奈を紹介される翔一。

バイクショップのおやっさん再登場!
「エンジン音にノイズが入る」と修理を頼む涼ですが、事務所でおやっさんの作業を待ちながらコーヒーをすするその表情が、見たこともないほどリラックスしています。
修理が終わり、礼を云う涼に、手伝わないかと言うおやっさん。
「いいのか?そんな簡単に人を雇って。おやっさん俺のこと知らないだろ」
「バイクを見ればわかる。おまえさんは荒っぽいが情に厚い」
そこへ現れた女性ライダー。紅いタンクにはサソリのステッカー。涼の視線を感じ
「何よ」と見返します。
「バイクがかわいそうだと思ってな」
「なんなのあんた。関係ないでしょ」
「済みません、コイツ根はいいんですが」と庇うおやっさんは、完全に従業員を客から庇う態度です。
013.jpg
さそり座を見上げ、空に手をかざす黒の青年。
「アンタレスが…!そんな馬鹿な」
時をおかずして、さそり座のα星・アンタレスが移動を始めたと慌てる天文学者たち。
…今星が動いても、それが地上で観測されるのは何百年も後のことだと思うのですがキニシナイ。

就職について美杉、真魚の承認を得た翔一は、涼の部屋へ訪れます。互いの近況を知らせ合う2人。
「ずっとこのままならいいんですけど…俺、時々木野さんを思い出すんです。あの人よく言ってたじゃないですか、『自分自身の人生を狭くするのは自分だ』って。俺も、うおぉぉぉぉぉぉっ!!!…って感じでがんばろうって」
「ああ、そうだな。あの男も喜ぶだろう」

街を歩く沢木は、ふと周囲の時間が止まっていることに気づきます。その向こうから現れた黒の青年。
「君に言っておかなければならないことがあります。わたしは今まで、人間の中のアギトの力を憎んできました。そしてアギトを滅ぼす使者として、自ら命を絶った君を、復活させた」
「確かに俺は一度死んだ人間だ。だがあんたに従うと言った覚えはない」
「君に与えられた力はあとわずかだ。私に従っていれば永遠の命が得られたものを」
「人はあなたが考えているよりずっと強いものだ」
「…ええ。人間という種そのものにわたしは裏切られたようだ。もう一度最初からやり直しましょう」
どういう意味だ、と問いただしたときにはもうその姿はなく。人類の絶滅、という文字を、脳裏に浮かべる沢木。

捜査一課に配属された氷川は、奇妙な自殺事件に遭遇します。
うずたかく積まれた食器。絶命するまでものを食べ続けた死体。
突如走り出し、壁に恐ろしい勢いで激突した死体。
彼らはそれぞれ、死の予兆として自らのドッペルゲンガーに出くわしていますが、警察はまだそれを知りません。警察が知るのは、2日間に都内だけで30件以上というその恐るべき発生件数と、自殺者たちがいずれもさそり座の生まれであるということだけ。
「アンノウンの仕業とでもいいたいのか」と尋ねる河野。
そうは思わないが、何か途方もないことが起きているような気がすると応じる氷川。

■恋の予感と風のエル

翔一と涼、2人の淡い恋が、描かれているような気がしないでもない展開になってきました。
別におかしくはないのですが、真魚ちゃんというジェットコースター効果満点な女性がそばにいるのにと、納得がいきません。

倉元のレストラン。
繁盛しているらしく、厨房は修羅場、というより鉄火場。その中でミスを連発する可奈を、ついつい庇う翔一。しかし
「変にかばったりしないでください、嫌いなんですそういうの」と迷惑がられ、陰で努力している彼女を励ませば
「話しかけるのやめてもらえませんか、ここへ友達作りに来てるわけじゃないし」と取り付く島もない可奈。
倉元が
「いい根性してるが愛相のないのが玉に瑕だ」と評するだけのことはあります。
放っておけばいいのに、その張りつめた様が、気にかかる翔一。

バイクショップ。
預けていたバイクを取りに現れた女は、「スコーピオン」の異名を持つ走り屋、リサ。
しかしその修理はまだ終わっていません。作業中の涼に
「…バイクがかわいそうだってどういう意味」と話しかけます。
「バイクを見れば持ち主がわかる。あんたやけっぱちで生きてる、だからバイクが傷つく」と応じる涼。
彼女の刹那的な生き方が、昔の自分を見ているようで、気になるようです。

夜道を自転車で走る男。
坂道の上に奇妙な光を見た男は、興味をひかれ竹を掻き分け近寄っていきますが、そこには空中に浮かぶ黒の青年の姿が。
「なんだ?」
その声に応じたかのように光球が現れ、鷹のような姿の怪人となって
「見たな?ここは聖地。人間の来るべきところではない」と恫喝します。聖地をその辺の住宅地近くに設けるほうがいけないと思います。
逃げ惑う男を追い、光る矢をその背に射かける怪人。
その場を通りかかった涼は、倒れた男の姿がたちまち消えていくのを見て顔色を変えます。
「変身!」
ギルスとなって戦う相手は、風のエル。身も軽くビルの屋上へと飛び退く、その後を追うギルス。
しかし白兵戦では全く敵わず、エクシードギルスとなっても身体を押さえつけられ、ねじり上げられ、ついには強風に吹き飛ばされてしまいます。
相手の落ちて行った方向を覗きこみ、止めは刺さずに立ち去る風のエル。かろうじて触手の一端を伸ばし、宙づりのままそれをやり過ごした、エクシードギルス。

騒ぎをよそに、竹藪の中で瞑想を続ける黒の青年。
「人間よ、滅びなさい。わたしはもうあなたたちを愛することができない。滅びなさい。滅びなさい…自らの手で」

今日もあり得ない速度でバイクを走らせるリサに、追いすがる白バイ警官、尾室。
なかなか相手を撒けないと、バイクショップに駆け込み、物陰に隠れるリサを見て、リサのバイクにカバーをかけ匿ってやる涼。
尾室が立ち去ると、彼から聞いたリサの二つ名を口にして、
「スコーピオンか。ガキだな」と笑います。
「あんたに何がわかるって言うの。どうしてあたしを庇ったりしたの」
「お前がガキだからだ。警察の厄介になるにはまだ早い」
「あたしは走らなきゃいけないの。だって。他に何をどうすればいいのよ!」
「は、…ガキだな」

「シェフ」
スープの味見を倉元に頼む可奈。すぐに作り直せと指摘され、動揺したのか傍にいた翔一にやけどを負わせるミスを。すっかり落ち込み、クビを覚悟した可奈は、今までと打って変わって素直な態度で翔一に詫びるのです。

街を走るリサ。その横にバイクをつける涼。
「俺も物好きでな。ガキの走りが見たくなった」
「…あたしについてこれると思ってるの」

住み込みの荷物をまとめ、店を出ていく可奈。
あんなに一生懸命だったのにと気が気でない翔一は後を追います。
可奈がシェフだった自分の父親の後を追い、料理の道を志していること、しかし、早逝し自分に料理を教えてくれなかった父を恨む気持ちもあること、そのせいかどの店に勤めてもうまくいけないことなどを聞き、ほんとうにこれでいいのかと励ます翔一。
「もう一度あのスープを完成させてシェフをびっくりさせましょうよ。俺手伝います。店が終わったら迎えに行きますから」

バイクで涼を振り払えないリサ。どころかあっさり抜かれ、後を付いていくのが精一杯の状態になります。横断歩道に突っ込みそうになったのを、涼の機転で事なきを得て…
「あれが大人の走りって奴?ほんとうにあたし、ガキなのかな。でも走っていれば嫌なことも忘れられるし」
負傷で陸上選手の夢を失ったリサ。走れなくなった途端、周囲は掌を返したかのように冷たくなった。
「同じだ、俺と。だが裏切られるのも悪くない。夢なんかなくても生きていける。いや、普通に生きていくのが俺の夢だ。花が夢を持っていると思うか?それでも花は咲く。花は枯れる」
「…わたしにはわからない」
「もう一度俺と走ってみるか?今夜ここで待ってる」

夜。どこか浮かれる表情でそれぞれの働く店を辞し、バイクで走りだす涼、翔一。
坂の下で、車のタイヤを交換している男。坂の上の光に目をとめ…
風のエル発生の気配を感じた2人は、道を引き返していきます。
「お前は!」
先に到着した涼。バイクごと体当たりするも、跳ね飛ばされたのは自分のほうでした。
ギルスとなって戦いますが、その身体は強風に押され、倒れ込んだところ頭をつかまれたまま蹴り込まれ、泥水にたたきこまれ。

待ち合わせの場所についたリサ。涼の姿はない。
部屋で待つ可奈。待ち切れず、アパートの外階段の下に座り込み…

現場に着いた翔一も、風のエルを認め変身します。
殴りかかった右腕をとられ、ねじりあげられるアギト。立ち上がるや強風で圧倒され転がされ、そこでようやく、その場に気を失って倒れている涼が画面に映りますが翔一に気づく余裕はありません。
ぼろぼろの姿で立ち上がるアギト。バーニングフォームとなり必殺の拳を握り…しかし、その炎も風に吹き飛ばされ。
彼らの戦いを眼下に、さそり座のアンタレスは紅く燃える…

■アギトとは何か

G3ユニットの今後の方向性を検討する会議において、上層部の意に反し、強化拡大策を提案したのは小沢でした。
呆れる上層部は北條の意見を求めますが、その北條も意外なことに小沢の意見を支持します。
しかし正反対の立場から--。
「わたしがここに呼ばれた理由はただ一つ。つまり、アギトをどうするかだ。そうですね。結論から言えば、わたしは小沢管理官と同意件です」
アギトの増加とその力を、人類への脅威ととらえている北條。そのカウンターパートとしてのG3ユニット拡充を、彼は提唱するのです。

翔一の個人的な物語が終わりを迎えた46話-48話のテーマは、
「アギトとは何か」ではないかとわたしは思います。神のごとき白の青年によって人類に与えられた驚異的な力。凡百の超能力者たちの頂点に立ち、その力に目覚めた人類の進化系、それがアギト。
沢木の言うとおり、その力が津上翔一のような安定した精神の持ち主に属するならば、それは人類にとって福音でしょう。
しかし、力を制御することは難しく、そのことは過去のライダー作品によって何度もテーマとされてきました。力に酔い、力に淫する者が現れれば、それは人類にとって害悪にしかなりません。逆に、力に怯える不安定な精神の持ち主が暴走を始めたら…アギトの力に目覚めてさえいない、あかつき号メンバーですらそうでした。であれば、北條の懸念するような事件の発生は容易に予測され、それを取り締まる力が、警察にも必要となる。
また、仮にアギトが社会において少数派だったとしても--外敵が存在するうちはいいが、アンノウン絶滅という事態が訪れた時、敵に匹敵する力の持ち主が人々に疎まれずにいられるものなのかどうか。異形の姿で戦う仮面ライダーは、時に化け物として人々に恐れられる、これもライダー作品のお約束です。

余談ながらこのテーマを推し進めたのが「555」のオルフェノクではないでしょうか。死から覚醒したことで、望まない力を手にした彼ら。普通の人として生きたいと思う者、社会から孤立し絶望から人を襲う者、どうせ排斥されるのなら仲間を増やそうとさらに人々を手にかける者。仮面ライダーは敵と同種の力を持つ者として描かれるのが伝統ですが、「555」及び「アギト」では、ほんとうにライダーと怪人の差が紙一重です。悪を志したことなど一度もない、平凡な心弱い人々が、異常な力を与えられたことによって討伐され成敗されるべき化け物と社会から認定される。
そんな状況の中で、
「自分の人生の意味を知りたい」と願い、それが果された今、
「夢などなくていい、ただ生きていきたい」と語る涼の心情が切なく、重いのです。
リサとのやりとりは何か、くすぐったいような感じがして見ていてつらいのですが、生前の木野に
「あんた変わったな」と笑いかける涼や、氷川に木野と翔一を
「2人にしてやろう。今の木野を救えるとしたらあいつ(=翔一)だけだ」と話す涼を見ると、よくぞここまで到達したとしみじみしました。彼には氷川の純粋さは、眩しいでしょうね。
アンタレスの写真ってあまりないですね。写真は「Free Photos」さんからお借りしました。
拍手レスです。

>えすさん
こちらこそご無沙汰しています!
そうですか…まあFC2の場合はシステムより、サーバそのものが不安定なのがどうかと思うんですけどね。とても参考になりました。ご協力ありがとうございます。
2015/6/30追記。超今更ですがカテゴリに「アギト」を新設し、そちらに整理しなおしました。アギトのOはΩにしたかったのですが小文字にするとωとなんか違う表現になりそうなので断念w
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