初日から「劇場版 仮面ライダー超・電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ケ島の戦艦」
午後にはイマジンの舞台挨拶が予定されていましたが、早く観たかったので敢えてその時間帯を外したり。おかげでDVD付パンフを劇場で初ゲット!ボールチェーン付きマスコットはモモちゃんでした。
かつて美しい女闘士に率いられ、村人みなが奮い立つことで鬼を滅ぼしたという伝説の村。
決戦の地・船島を望む絶海の他はどこまでも茶色く、虫だらけのその田舎の村に、引き取られた主人公の少年・ユウ。しかし思い屈するところもあり、なかなかその村に馴染めないまま、鬱々とした日々を過ごしています。
そんな彼の前にある日突然現れた、恐ろしげな鬼たち(といいつつゲルニュート)。
同時に、彼を護るように登場した、ガチャガチャと騒々しい一行。
否応なく物語に巻き込まれたユウは--。
というところで、ユウを中心において物語を眺めれば、これは実にまとまりのいいジュブナイル。
しかし電王やモモタロス視点で考えると、いつも通りのスラップスティック、やかましいお祭り騒ぎです。
戦いも中盤までぬるいぬるい。しかし締めるところは締め、電車戦の盛り上がりの壮大さに燃え、
「よう大将、逃げんなら今のうちだぜ?この船は沈む」と登場したソードフォームには
「待ってました!」と声をかけたくなるという。
アニメとの比較を許していただけるならずーっと観ていて、「銀河鉄道999」が頭の中をちらちらしました。美しい人との出会い、淡い慕情、そして少年は帰還を決意する。人生という戦いに、身を投じるために--。アッキーナの役、とても重要です。
高岩さん…と言いたいのですが、今回は何といっても溝口琢矢くん。
発声が、セリフ回しが、ものすごく良太郎です。ちゃんと19歳に見えました。どころか、小さな身体から良太郎らしい生真面目な温かさや包容力すら漂っていて、幸太郎に
「ね、じいちゃん」と話しかけられた時の鷹揚な頷き方が板についています。
たった2年でこんなに成長するのかとびっくりですね。顔立ちは愛らしいままなのですが。
ジークびいきの環季ちゃんはもうしっかり大人の女性という雰囲気。大正~昭和初期の女学生の扮装は実に愛らしいのですが、ナオミ、夏海と会話していても
「女同士」と言いたいくらい、対等な感じ。
ムックでは並み居るイマジンおじさんたちを従え、「姫」と呼ばれていましたね。コハナの"コ"はもう取ってもいいんじゃないのかな。
アクション度は相変わらず高いです。ナパームも平気です。
そしてユウ役の沢木ルカちゃん。
少年役に抜擢されたのはその目の光、その凛々しさなのかなあと思いました。
異性が演じたほうが理想の少年っぽくなるというのは定番なんですが(この年頃の男の子って大体、もっとふにゃふにゃしてますよね)、整った顔立ちに思いつめた表情が似合います。
「アギト」でもそうでしたが、靖子脚本の描く少年はいいです。田舎に馴染めず
「東京がいいんだ。東京に帰りたい」と繰り返すその頑なさ・尊大さが、物語の"オチ"に効いてくる感じで、これも名演でした。
この3人の恐るべき子役が中心にしっかり立っているからこそ、イマジン達のおふざけも安心して観られるのだなあと思います。
高岩成二劇場…は今回やらなくてもよかったんじゃ、少なくとも長すぎたんじゃ、と個人的には思いますが(テンポが良くなかった)、モモタロス単体の愛らしさ、鶏ちゃん(栄次郎命名)の突拍子のなさ、デネブの右往左往っぷり。そして超クライマックスフォームの本気を出した美しさ!これ「俺、誕生!」でやってほしかった演出です。
あと、「キバ」の城の3人組は、
「貧乏って悲しいね」という感じでお見事。中でも松田賢二さんのくねくねU次狼が意外にはまっていてすばらしかったです。
一方の鬼一族。背景はあまり深く描写されてはいないのですが、クチヒコ・ミミヒコという名前といい、
「負けた者が鬼だ」というセリフといい、哀愁と怨念が籠もっていて、実によかったです。
歴史において敗者が鬼、というのはあれですね、高田崇史「式の密室」以降のQ.E.D.シリーズみたいな感じ。
以下、箇条書きで。
・ゲルニュート!ゲルニュート!「あしたをつかめ」で登場した風景に興奮
・高所から舞い降りるストライクフォーム
・ゆりと真夜が対決したロケ地!
・ユウのお母さんの顔が、CGでのっぺらぼうにしてあるのはホラー
・鶏ちゃん=セレブ被写体(栄次郎)
・鶏ちゃん=返品対象(夏海、士)
・鶏ちゃん=どうぞご遠慮なく(コハナ)
・士&大樹は幸太郎に比べてもかなり長身
・モモかわいすぎ
・村人のなかに永瀬さんとおぐらさん
・電王チームふざけすぎ
・幸太郎はいい子に育ちました
・ゲルニュート修学旅行状態
・テレビ版で生かされなかったあの設定が!
・ゴルドラかっこいい!アオリのシーンが多いので必見です
・シルバラ観てると「旅立つゆーきがー♪」と脳内で歌が…
・NEW電王ストライクフォームは高岩版に比べより健全&ベガフォームは華麗
・デネブタンデム必死すぎ
・デンライナーに砲撃を受けても楽しそうな鶏さん
・せっかく高岩さんが倒れているので踏んでほしかった>デネブ
大樹と士は来なくてもよかったんじゃ?と思いますがお祭りなので仕方ないのでしょうか。
しかしお陰でG3の艶姿、コーカサスのどすこいファイト、かわいい王蛇とめったにないものが観られるわけですが。
ラストはきっとこう来るだろうと思っていた王道のオチがまさに思ったとおりに来て安心させてくれます。この安定感は既にして寅さんかも。電王ワールドを満喫しました。
興奮も冷めやらぬまま夏の映画の予告!
何よりテロップの字体に感激したのはわたしだけではないはず。
ということでパンフについていたDVDですが、「さら電」ほどのサービスはありません。
爆撃シーンをスタッフに撮ってもらってうれしそうな石丸さん(たぶんその写真はブログにUPされていると思います)とかハイになっている柳沢さんとかが見ものでしょうか。大の大人がうれしそうなところがいいですね。
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立ち読んだだけなので「本棚」でなくここへ。列伝、高岩さんの次は岡本美登さん登場!
そしてブルーレイ宣伝部長を拝命したモモタロスのCM撮影レポ記事がありました!「ディケイド」第15-17話放映中に観られるようです。出演は高岩さん、おぐらさん。
同日追記。夏の映画についてはノラさんのところで新聞記事になってると知りましたのでリンクを張りました。26人ものライダーの集合、スクリーンで見ると大迫力です。
「これまでのライダーは合計90人」説が有力、とありましたが1万人のライオトルーパーはノーカウントでしょうか。
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