LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

最近、お風呂で水没したシリーズ。
乾かして最後まで読みましたけど、どうも血圧が低いせいか、ぬるま湯にゆったり入るといい気分で寝てしまいます。
熱々のお風呂に入ると、ぼーっとなって寝てしまいます。
そして気がつくと数時間経っています…だから本を持ち込むべきではないのですが。

さすがに水没はめったにないことなので、立て続けにやってしまった今は反省中。
済みません。

夜勤刑事(ハヤカワ・ミステリ文庫)
マイクル・Z・リューイン著 浜野サトル訳

福家警部補の挨拶(創元推理文庫)
大倉崇裕著
夜勤刑事 (ハヤカワ・ミステリ文庫)夜勤刑事 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
(1995/02)
マイクル・Z. リューイン

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先日読んだ、パウダー刑事シリーズの第一弾がこちら。ということでパウダーはまだ妻と別れてはおらず、私立探偵アルバート・サムスンとは本作中で初めて出会います。

夜間に起こった事件の初動捜査を行い、朝になって出勤する刑事たちのための「下ごしらえ」をする、それが夜勤刑事。
何事も初動が肝心とよく言われる通り、つまらない事故なのか事件なのか、他の事件との関連性はどうなのか、昼間の刑事たちに示唆を与えうる(またそうあるべき)存在が彼らなのですが、その割に評価が低く、不自然な勤務体系によって体調を崩す者や家庭を壊す者も少なくなく。
なのに事件解決のカタルシスも手柄も昼間の刑事が独り占め。
第二弾の失踪人課もそうですが、これもなかなか報われない役回りです。しかもパウダーはもう十数年、そのポジションにいることが明らかにされます。

そんななかでパウダーの出会う事件…当然のことながらこれもモジュラー型。
身元がわからないよう入念に損壊された死体の連続遺棄事件。
用意周到、かつ手際よく実行された割に、実入りの少ない、奇妙な強盗事件。
毛沢東のマオイズムに感化された少年。
私立高校で起こった盗難と、女子生徒の失踪。
子どもが独立するまではと、壊れていく妻との関係をただ見ているだけのプライベート。

あらゆる可能性を考えて取りこぼしのないように、しかし可能な限り速やかに、必要な情報を収集する、そのために刑事としての勘を働かせるよう部下たちに求めるパウダーですが、自分自身も忙しさのあまりそれが実現できない上、部下たちとの間も空回りしたり逆恨みされたり。
警察の領分からはみ出す仕事は私立探偵の力を借りればいいと考えたのに、紹介されたサムスンに対しても同僚に対するのと同様高圧的な態度をとってしまい、反発を招いたり。

本作の中でパウダーには様々な転機が訪れ、それが第二作につながっていくわけですが、ただパウダー本人の不器用さは変わらない。
コミュニケーション能力の低さを「不器用」という言葉で美化?してはいけないのですが、そしてパウダーはそれを克服すべきだとも思うわけですが、でもやっぱりわたしはそれを愛すべきものとして今回も読んでしまいました。
いやこんな扱いを受ければそれはひねてしまうよ、という境遇でもありますし(こんな奥さんはいかんですよ)、それに加え、事件解決への情熱、関係者への誠意が裏打ちとしてあるからなんでしょうね。
だからこそ統計課のエキスパートや、見込みのありそうな昼間の刑事の一人の力を借りることもできるのでしょう。

女性の口説き方は第一作より第二作のほうが向上してます。

福家警部補の挨拶 (創元推理文庫)福家警部補の挨拶 (創元推理文庫)
(2008/12)
大倉 崇裕

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作者はドラマ「刑事コロンボ」のファンだったようで、それが高じて同じく倒叙ミステリである本作を書かれたとか。
というわけで、コロンボの如く犯人に侮られやすい外見の持ち主、福家警部補が犯人の隙をつき、証拠を集めてそのトリックを暴く短編4作が収められています。

わたしはミステリの映像化は難しいといつも思っているのですが、倒叙ものに限っては映像作品のほうが生きるような気がします。
コロンボはその中でも最高に成功した作品で、犯人側がどれもこれも
・高学歴高収入でプライドが高い
・頭がよく冷静
・自分のトリックに万全の自信を持っている
という人ばかり。
その完璧な犯罪計画をいかにして暴くか、という知的な興味に加え、キャラ立ちすぎの犯人VSピーター・フォーク演じる冴えない中年、コロンボの真っ向勝負が、けれんみたっぷりで面白かった。
古畑任三郎シリーズもそんな感じでしたよね。

が、本作の犯人たちは割と、普通なんです。
最初の犯罪描写の部分も、
「あ、そんなことしたら警察にばれちゃうよ」みたいなところがあって、
「それを見抜いた探偵役がすごい!」というふうにならない。
対する福家警部補のキャラ造形が魅力的なだけに、惜しいです。短編だから仕方ないのですが、あまり犯人との舌戦も、ないですしね。
これも映像化されたのを観れば面白いかも。
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