LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

昨日の記事は本のご紹介よりハードボイルドの話が長くてわけのわからないことになり、申し訳ありません。「オトナファミ」の内容がああだったのではなくて、結局はわたしも好きなんですよクールなコンチネンタル・オプとか。

相変わらず「THIS IS IT」にはまっていまして、「Thriller」のラストで幽鬼たちと踊るMJの曲は何だろう(聴いたことはあるのにわからない)と調べていたら(「Threatened」のイントロでした)、「Smooth Criminal」で引用、というかサンプリング?される古い映画の名前も出てきました。「孤独な場所で」だそうです。
2ch映画板では「三つ数えろ」「ギルダ(リタ・ヘイワースが“Put the blame on mame~♪”と歌いながら手袋のストリップをする)」の名前もあがっていましたね。詳しい人ってありがたい。これら名画のワンシーンと、撮りおろしの映像とをうまくつないだ素敵な作品でした。
ここに出てくるハンフリー・ボガートもハードボイルドという時イメージされやすい人です、と無理やりつなげてみたり。

そんなMJ中毒の日々に読みました。
どちらも気のきいた、肩の凝らないお話です。あっという間に読み終えてしまいたい人にお勧め。
最後に
「え?」と読み返したくなる本が好きな方にも、オススメ。

検死審問ふたたび(創元推理文庫)
パーシヴァル・ワイルド著 越前敏弥訳

カオスの商人(創元推理文庫)
ジル・チャーチル著 新谷寿美香訳
検死審問ふたたび (創元推理文庫)検死審問ふたたび (創元推理文庫)
(2009/03/20)
パーシヴァル ワイルド

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タイトルそのまま、「検死審問」の続刊です。
これは見逃せないと、「TII」を観に行った映画館併設の本屋さんで見かけ即ゲットしたのですが、語弊を恐れずにいうと、
「ワイルドは今回ずいぶん力を抜いたんだなあ」というのが第一の感想。
前作並みの変幻自在な味わいを求めると、もしかしたら失望してしまうかもしれません。

とはいえ、本作が前作に比べ作品としてレベルが落ちるというわけでもないんです。
相も変わらずの田舎裁判のどたばたは、前作でも“うるさがた”として描写されていたイングリス氏が語り手として前面に出てきたことにより、いっそう諧謔味を増しています。ほとんど「ボートの三人男」に近い。
また、入れ替わり立ち替わり現れる証人達の証言が、それだけで十分面白い読み物になっているというのも前作の通り。
今回はおまけに、教養高きイングリス氏のホームズばりの冒険譚(今度来るガイ・リッチー監督の映画「シャーロック・ホームズ」もホームズらしくないアクション映画みたいですね)もさしはさまれています。
ワイルドがその才気でセルフパロディを試みたような、そんな感じですね。

余談ですが先日たまたま、wikipediaで毒キノコを調べていまして、そのなかに
「2004年まで食用とされてきたが、2004年に多数の死亡事故が起こり今では毒キノコと認識されている」というキノコがあったので震え上がってしまいました。毒物の検出というのは、
「●●が入っているかどうか調べる」というスタンスなので、その時仮説にすらあがって来ない未知の毒物は調べようがないんですね。

明敏なる検死官、リー・スローカム卿とおかしな陪審団が治安を守るトーントンの町に、プライバシーを求めて現れた流行作家、アラステア・ティンズリー(しかしまたも作家です)。
人里離れた山の中に、古い納屋つきの家を購入して住み着きますが、ある晩火事が起こり…
事故か放火か。誰が作家の敵であり、彼の死によって利益を得るのは誰か。
審問中、
「逮捕した不審者が逃げた」と聞いても、また、しばしば陪審員が出席したり無断欠席したりしても、動じず、淡々と審理を進めていくスローカム卿が頼もしいです。原題は「ティンズリーの骨」。

カオスの商人 (創元推理文庫)カオスの商人 (創元推理文庫)
(2009/05/30)
ジル・チャーチル

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久々の主婦探偵シリーズ10作目。間があいたなあと思っていたら、翻訳者が交替されたのですね。ご冥福をお祈りします。

夫を亡くし、今はその生命保険金や過去の投資からの利益で生計を立て、育児に打ち込むシングルマザー、ジェーン。
不実だった夫の世話からは解放されているものの、うるさい姑、学校のあれこれ、地域のボランティアやおつきあい、3人の子どもたちの反抗期…とドメスティックなストレス要素がもりだくさんで、
「主婦は忙しいのよ!」という悲鳴が聞こえてきそうなところが、どうにも好きになれなかった(そう言いつつ10作目まではぐれずついてきているわけですが)本シリーズ。でも本作では反抗期真っただ中だった2番目の子、ケイティがかなり成長していて、大学進学した長男マイクと共に話の通じる存在に変貌し、そこまで嫌味ではありません。

今回もクリスマスを前に、気ぜわしい日々を送るジェーン。クリスマス前というだけで十分忙しいはずなのに、加えて
・姑セルマの接待(子どもたちの祖母なのでクリスマスに会わないわけにはいかない)
・新しい隣人のつきあいにくさと、彼らが巻き起こした騒動のフォロー
・クッキーパーティーの主催
・「聖歌のつどい」の主催
・恋人メルの母親の接待
…と、難題がいくつも待ち構えています。

ある程度は家事の達人である親友のシェリィ・ノワックが手助けしてくれるとは言え、気難しそうな新しい姑候補、アディを数日泊めてやらねばならないとか(しかもそのことは当日いきなりメルから頼まれる)、嫌われ者のテレビレポーターが聖歌のつどいの取材を申し込んでくるとかいうのはさすがのシェリィもお手上げです。

彼女に励まされ、また少女時代、外交官の娘として様々な異文化を経験した結果、身につけた心得をもとに何とかのりきろうとするジェーンですが、パーティーの夜、事件は起こる。

ということで今回はジェーンが事件に首を突っ込むのも自然でしたし、主婦の忙しさというより
・悪気はないのでしょうが傍若無人な振る舞いで騒ぎを起こす隣人
・面倒ごとを人に押しつけてくるくせに、自分ではいいことをしたと思っている隣人
・有意義な社交には段取りがあるということがわからず、自分の母親は誰にとっても扱いやすい、やさしい女性であると信じている恋人
…と、いるいるこういう人とつい思わされる人間模様がリアルで、興味深かったです。

今回は犯人がチャンスを生かしただけの殺人で、綿密な計画はないので推理の面白みはさほどありませんし、動機もすこし突飛な気がしましたが、それよりも前半で出てくる中傷報道とその影響に関するエピソードが印象的でした。いわれのない中傷でも、それは時として人の心を折るわけで。

このシリーズは、タイトルが既存文学作品のもじりになっているのも見どころ。
今回はまんま、「ベニスの商人」でしたが、時々邦題のつけ方がむずかしそうだなあと思うことがあります。
拍手レスです。

>内緒様
こんなところで済みません。読んでくださってありがとうございます。
高岩さんのインタビューはページ下半分だけなので、分量的にはもしかしたらご不満かもしれませんが、写真が素敵ですよ!公式本がモノクロだった分わたしはうれしかったです。お楽しみに。
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