LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。


Photo by gochie*

「たとえクズでも、この町の人間をこれ以上殺させるわけにいかない」
「それにあのドーパントは泣いていた…」
翔太郎の正義が光る今回のエピソードですが、ラストはちょっと綺麗すぎじゃないでしょうか。
事件は解決したものの依頼人をはじめ少なからぬ犠牲を出したわけなので、それに対する悔恨、という苦みを入れたほうがハードボイルドな感じになったと思うなあ。

そして婿殿!がんばれ婿殿。
オペラくらい連れて行ってあげてくださいよ冴子さん。
倉庫街。
Wらの背後から現れたヴァイラスドーパントはまっすぐ生き残った黒須を襲います。
とっさにルナを選択し触手を伸ばそうとするW。しかし、わずかに遅く、黒須を仕留めたヴァイラスは後も見ず姿を消し。守れなかった--立ちつくすW。その内部で、
「どうしたんだい、動きが鈍かったね?」と翔太郎の失態を問いただすフィリップ。
忌々しげに変身を解いた翔太郎は
「また感じたんだ。俺には…まだあのドーパントが泣いている気がするんだ」と答えます。
守るべきは被害者たちだけではない。泣きながら罪を犯している者が、この街のどこかにいる。止めなければ、この俺が--。

「おはよ」
鳴海探偵事務所。亜樹子はどこかからここへ、通ってきているのですね。
風邪っぴきはおとなしく寝てろって、という翔太郎を
「風邪ひかない馬鹿は黙ってて」といなし、所長が休んだら事務所が潰れるという亜樹子。彼女の提案で、3人はこれまでの事件を整理します。推理ドラマ風ですね。

事件の発端はひき逃げ事故。殺された4人はその犯人。
しかし被害者の幸はまだ昏睡状態にあり、弟・康平は例の妖車に乗っていたものの倒してみればドーパントではなかった。今は幸と同じ病院に入院している。
「康平の他に復讐の動機がある人物…」
翔太郎の脳裏を掠めたのは婚約者・湯島。

緑の中のアトリエ。
楽しげに若い女性ばかりの生徒を前に、デッサンの指導をしている湯島。このアトリエは「キバ」に出てきたところですよね。天音ちゃんがいたそうですがわたしにはわかりませんでした。
その窓に、ヴァイラスドーパントが貼りつき、いましも湯島の助言を仰いでいた生徒に襲いかかります。
湯島を訪ねてきた翔太郎は悲鳴を聞きつけ飛び込みますが、犯人ではと思っていた湯島にドーパントが襲いかかっている図を見て呆然。ビジョンを共有したフィリップも目を丸くしています。
「計算外の事態だ」
「わけわかんねえ」
窓外に引きずりだされ逃げていく湯島を助けるためWに変身し、ドーパントに追いすがりますが相手はガス状に身体を変えて姿を消し、怯えたのか肝心の湯島もいなくなり…何故彼が襲われるのか。立ちつくす翔太郎。

園咲家。
「冴子?冴子」
妻を探す霧彦さんの前に姿を現したのは若菜。
「お姉様ならお出かけよ。お父様とオペラ鑑賞に出かけたから」
「オペラ?」
「あら、聞いてなかったの」
シャンデリアをはさみ見つめあう構図が素敵です。
冴子の動向を知らなかった様子の霧彦を見て、最近“自慢の婿”としての株が下がってきたのではと嘲笑してみせる若菜。
「そんなことない!…いや、たとえそうだとしてもすぐ挽回して見せるさ」
「何か秘策でもあるの?」
「ガイアメモリの新しい可能性、とでも言っておこうか」
「なんですの、それは」
顔色を変える若菜。

鳴海探偵事務所。
ドーパントは湯島ではなかった。
「これで振り出しだね」と、他人事のようなフィリップ。
ウォッチャマンの情報によれば、山村姉弟には他に系累はなく、友人知人程度の間柄で復讐にまで手を染めることは考えにくい。頭を抱える翔太郎。
「じゃあやっぱり幸さんしかいないんじゃ」
そう口走る亜樹子。翔太郎に否定され本人も冗談のつもりでいたのに、
「亜樹ちゃん、君、やっぱり天才かも」と肯定するフィリップ。

彼の先導で病室を訪れる一同。
看護の隙を盗み、幸の身体を検めると、果たして左腕に、ガイアメモリの生体コネクタがまがまがしい口を開けていました--。
やはりドーパントは幸。メモリはまだ彼女の体内にあり、彼女の精神が抜け出して活動していたのだとフィリップは語ります。
「でもどうやって?」
昏睡状態にある彼女の腕に、メモリを刺したのは誰か。

園咲家。
帰宅した冴子に、今回のサンプルについて説明している霧彦さん。
でも冴子はあまり感心していません。
事故に遭う直前にメモリを使用した幸。彼女の精神エネルギーと同化したヴァイラスドーパントが彼女の肉体から抜け出し、弟の憎しみまで吸いこんで復讐を始めた。
「すごいと思わないか」
この研究によって自分たち夫婦の名誉は挽回できるという霧彦さん。
でも冴子はあまり感心していませんよ。

同じ推理に到達したフィリップ達。たまたま事故がきっかけになったが、事故の前にメモリを手にしていたということは、ヴァイラスドーパントの真のターゲットは、事故とは関係ないところにいる。それは湯島。
「こうしちゃいられねえ」
幸の暴走を止めるため、出かけようとする翔太郎。
「なら僕は彼女の精神に会って説得しよう」
とフィリップ。勝算はない。しかし特殊な状態にある彼女を地球の本棚に呼び出し、話をしてみると。
「わかった。頼んだぜ」
そんなことできるのと口を出す亜樹子を抑え、病室を出ていく翔太郎がフィリップへの信頼の深さを感じさせていいですね。
「では始めよう」
その信頼に応えるべく幸の腕のコネクタに触れ、その精神にアクセスするフィリップ。

地球の本棚--いるんだろ?と促すフィリップの前に現れたのは幽鬼のような姿の幸。
雨に濡れた髪、泥に汚れ身体に貼りつくワンピース、右足のハイヒールと裸足の左足、足元に水滴を落としつつ、鬼気迫るようなそのモンローウォーク。
恨めしげなその表情が怖いです。ホラー苦手なんです、勘弁して下さい。
「あなたは誰?どうしてあたしを呼び出したの」
「幸さん。君のことを本気ですくおうとしている男がいる。僕はその代理で会いに来たんだ」
翔太郎のために。柄にもなく必死の表情のフィリップが素敵です。
「…君はなぜ湯島を殺そうとするんだい」

「湯島?…ああ、知ってるあの女たらし」
「女たらし?」
水上カフェ。
女子高生情報屋・クイーンとエリザベスの意外な言葉に驚く翔太郎。画家である湯島は、絵のモデルにならないかと女性に近づき、それを口実に口説くことで評判だというのです。
頭を抱える翔太郎そっちのけで、情報屋同志おしゃべりは続きます。
「エリザベス、あんたこないだ絵のモデルやったって自慢してたけど?…まさか」
「あ、あたし?違うよ、まじしてないっすよ」
「メリークリスマス!」
サンタちゃんまで参入し、翔太郎やクイーン、エリザベスにプレゼントといって風邪薬を。苛立つ翔太郎は
「俺は風邪ひかねえんだよ」とつっ返しますが
「何で?」と3人に突っ込まれ答えに窮します。自分から「馬鹿だから」とは言い難いですよね。
「…湯島、最近は結婚詐欺までしてるって噂だよ」と囁くクイーン。
「結婚詐欺!?なあ。湯島がどこにいるか見当つかねえか」

幸の話。
ほんとうに偶然だった。悪夢のようだった。
あの日の午後、ホテルのロビーに立ち寄った幸は、そこで別の女といる湯島を目にします。それも、
「結婚しよう」と女の肩を抱き、指輪を渡していた湯島を。
目を疑い、よろよろと後ずさる幸の前に、あの根津と呼ばれたセールスマンが現れ、
「山村幸さん。ぜひ買っていただきたいものがあるのです」と小さなスーツケースを開いて見せた…。
ほんの少し懲らしめてやれれば。
買ってしまったものの、実際にそれを使って復讐に走る気はそこまでなかった。迷いがあった。
家路を急ぐ時にはもう、つまらない男にだまされた自分を反省し、弟と二人またやり直そうと考え始めていた。
そこへ現れた黒須達の車--轢かれる直前、身を守ろうととっさにメモリを腕の挿入口に挿した。
事故、そして自分の身体を抱き起こす弟の嘆き。笑いながら走り去る黒のシボレー。
--その時、自分の心は怪物になった。
まずは黒須達から、残るはあたしを騙したあの男だけ。

「君は自分を見失いかけている…」
危ぶむような目をするフィリップ。

「どうしたの?」
「しばらく居させてもらおうと思ってね」
新しい婚約者のマンションを訪れた湯島。ここに身を隠そうと思っていたのでしょうが
「何だこの音?」
不審な音はドーパントが窓をたたく音。怯えてすがりつく女を振りすて、ドーパントの方に突き放しながら逃げようとする湯島がひどいです。
「おい、湯島!」
来合わせた翔太郎が目にしたのは、こときれた女と、ドーパント。翔太郎には見向きもせず、逃げ出した湯島を追っていきます。

「ここに隠れていれば…」
地下に潜む湯島。しかしそんなことでドーパントから逃れることはできません。
ここの追跡劇はホラーっぽかったですね。
追い詰められる湯島。襲いかかるヴァイラスドーパント、それをバットカメラで牽制し、
「止めろ。もう止めるんだ復讐なんて」と飛び込んできた翔太郎。逃げ出そうとする湯島にも
「あんたも幸さんに謝れ。お前が幸さんの心をあんなふうに変えてしまったんだ」と促します。
「幸だって?」
「でもまだ間に合う、あんたが心から彼女に詫びればな」
「ふざけるな、俺には関係ない!」
なおも逃げ出す湯島。追いすがるドーパントに抱きついて止める翔太郎。
「離せ、離せぇっ!」

地球の本棚。
「…どうしてあたしの邪魔をするの」
「彼は君にこれ以上誰も殺させたくないんだ」
「あなたたちの気持はうれしい…だけど…あたしには止められない、あたしの心には憎しみしか残ってない!」
絶叫と共に突如変貌した幸によって、弾き飛ばされるフィリップ。

地下。ヴァイラスドーパントの身体から放射されるエネルギーに圧倒される翔太郎。

病室。
「大丈夫、フィリップ君!」
「予想以上に怨念が強い。このままではガイアメモリの力に飲み込まれてしまう」

「…止めてやるよ俺が。必ず」身を起こす翔太郎。

「それをいうなら俺たちが、だろ」微笑むフィリップ。

園咲家。
「…残念だけど今回のことで貴方の名誉は回復されないわ」と微笑した冴子。
ヴァイラスのガイアメモリには、本来街一つ滅ぼす力がある。精神エネルギーだけでの変身は、それに比べ一度に一人ずつ滅ぼすのがやっと…特殊な事態であることは間違いないが通常状態より能力が劣化するケースをいくら研究しても、ミュージアムの役には立たない。
それにその程度のことはとっくに研究済みでもあると。
街一つ滅ぼすものを安直に売っていいのかと(しかも自分たちのお膝元で)思わないでもないですが、こういう落ちだろうなとは思いました。
愕然とする霧彦さんの前で、ふと冴子は女らしい表情を見せ、
「…ただ、怨念というのは時としてとても怖いものだけど」と呟きます。

マンションから逃げ出した湯島は、幸と選んだ教会(ここもよく出てくる教会ですね)の前でふと足が止まります。
チャペルが鳴り、開いたドアからはウェディングドレス姿の幸がぁぁぁぁぁぁぁぁああ怖い。

「どうしてだましたの?愛していたのに…許さない」

追いついてきたW。
「こんなことをしても君のためにならない」
「黙れ。黙れ黙れ黙れ!」
「ガイアメモリの力が強すぎてもう幸さんの意志ではどうにもならない」とフィリップ。
「ならば…俺たちにできることは」
決意した翔太郎。ヒート×トリガーとなり、マキシマムドライブの準備音。
そしてトリガーエクスプロージョン。
高熱の炎がヴァイラスドーパントを跡形もなく焼き払う…

幸の病室。亜樹子の目の前で、幸の腕から飛び出てきたガイアメモリが、粉々に砕ける。

「やった。消えやがった。跡形もなく!」
教会前。命が助かった喜びからか幸をあざけり、ののしる湯島。
「--おい。お前の罪を数えろ…」
「探偵?」
その前にゆらりと姿を現したのは、変身を解いた翔太郎。
まあここの展開は基本ですね。
「お前を殴ったのは俺の拳じゃねえ。幸さんの…心だ」

鳴海探偵事務所。
弟・康平は徐々に回復し、幸はいまだ昏睡状態。
科学的に立証されない不可能犯罪=生き霊が殺人を犯したなどという事件を裁く法はありませんので、目を覚ました彼女が罪に問われる恐れはありません。
ただまあ、ガイアメモリの犯罪への介在は認められている風都なので、康平のほうは結構危ない立場ではないかと思わないでもないのですが。
でも翔太郎はいつか幸が目を覚まし、そして姉弟2人、手を取り合ってやり直す未来を信じています。
窓を開け外を眺める翔太郎。冷たい空気が鼻孔をくすぐり…
「ハックション!」
「馬鹿が風邪ひいた!」
「誰が馬鹿だ…ハックション!」
いやまあ、落ちは綺麗ですね。汚いというか。以上報告します。

そして来週は若菜姫がストーカーに狙われる!命知らずなストーカー!
ということでそろそろ映画の販促に入ってきた今日この頃ですがいきなりオープンですね内容が。まあ雑誌にも既に出てるからいいといえばいいのか。
同日追記。「男にとって大切なのは誠意」だと幼児に教え込む今週のSHT。じゃなくて今週のとのさま。引き続き外道衆の魅力炸裂な回ですね。
怨にして艶な三味線の音色の太夫、短剣のみでアクマロに飛びかかるアクションが素敵でした。
ふだん自己言及がないのでその行動原理がわからず、知性に欠けるようにも見えますが今回、圧倒的な怒りと共に漢をみせたドウコクにも、もちろん惚れます。
そしてシンケンレッドの満身創痍っぷりに萌え。最後にしれっと船に戻ってきたアクマロのふてぶてしさにびっくり。
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