LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

DMCというアクションゲームをやりこんだ挙句に疲れ果て(たぶんわたしの運動神経はアクションというジャンルに向いてない)、昨晩はものすごく眠たかったので早々に、といっても夜10時くらいに寝たところ、起きたら朝の4時でした。
このところ寝不足気味だったし、もうちょっといけるかと思ったのですが、長時間連続して寝続けることができなくなってきたのかも。ショートスリーパーというわけでなく、短いうたた寝を、1日に何度かできるほうがうれしい、みたいな。
こういう睡眠パターンはお年寄りに多いらしいのですが早くも老化現象…?

表紙もタイトルも思いきりクリスマスにぶつけてきているのに購入したのが年明け。
時期を外してしまったのでせめて早々に読み終わろうと手にとったわけですが、何か自然が
「老後の参考にしろ」と示唆しているのかもしれない、“海の上のカムデン”シリーズです。

老人たちの生活と推理:メリー殺しマス(創元推理文庫)
コリン・ホルト・ソーヤー著 中村有希
メリー殺しマス (創元推理文庫)メリー殺しマス (創元推理文庫)
(2009/12/20)
コリン・ホルト・ソーヤー

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原題、「HO-HO HOMICIDE」はサンタの定番の笑い声である「HO-HO-HO」と、人を死に至らしめる行為(殺意の有無に関わらず)という名詞、「HOMICIDE」をかけたもの。
12月の“海の上のカムデン”でも連日クリスマスにちなんだ催し物が繰り広げられ、ホールには大きなクリスマスツリーが飾られています。
「かわいそうなお年寄り」のためにと様々な団体がいれかわりたちかわり慰問に訪れ、今日も子どもたちがクリスマスキャロルを歌い、住人たちはそれにすっかり飽きあきしている、そんなある日。ツリーの下に、まるで美しくラッピングしたクリスマスプレゼントのように、入居者の1人である老婦人の死体が転がっていたからたまりません。
面白そうなことがあれば首を突っ込みたがる全身ファイトの塊のようなおばあさん、アンジェラ・ベンボウが黙っているはずもなく、いつもの老人探偵団が捜査に乗り出すというのが今回の内容。

老人の死、それも外傷もなく病死の可能性も高いということで、検死結果がでるまで忙しいマーティネス警部補はこの事件にかかりきりになることもできず(とはいっても基本的な捜査は抜かりなく、探偵気取りの老人が警察の先を行くことはできないのですが)、それを良いことに好き勝手に聞き込みをしまくるアンジェラとキャレドニア。
それが“犯人”を刺激したのか、ある日アンジェラは何者かに襲われ…!

ということでマーティネス警部補の、カムデンとは関係ない場所でのハードな仕事ぶりが垣間見えてうれしい。いつかスピンアウトを読んでみたいですね。

本シリーズはアンジェラ達の引き起こすおかしな騒動とか、老人らしい繰り返しのギャグとか、古風な美貌の持ち主(らしい)マーティネス警部補の老人あしらいのうまさが読みどころなので、そうそう複雑な謎は用意されません。
今作も割と早い段階で、だいたいこういう真相だろうと見当がつくのですが、だからといって別にわたしが何か筋道立てて“推理”したわけではなく、ただ
「小説やドラマというもののパターン上、こうでないと収まりがわるい」みたいな経験則から自ずと察しがついてしまうというか。

なので、読みながら
「犯人は誰か?」以外に、いつも色々なことを考えてしまうわけです。
今回だと、殺された被害者、ビアトリス・“バーディ”・ベントンの嫌われ者っぷりが見事だなとか。

一応以前は社会人だったので、会社の教育研修システムの一環として自己開発セミナーの類も受講したことがあるのですが、だいたい、
「あなたが死んだ時、何人の人がお葬式に来てくれますか?」みたいなことを冒頭に言われます。
家族に愛され、友人に囲まれ、仕事上出会った人々に慕われ…というものが豊かな人生であり、それが実現したかどうか、端的に現れるのがお葬式での顔ぶれであり、そして
「今の生き方のままでそんな人生が実現できると思いますか?」と問いかけてくる、そういうパターン。

で、わたしは
「自分の死んだ後のことなんか知ったことか」というへそ曲がりなので、他人に忘れ去られようと埋葬の仕方がどうだろうと、ほんとうに関心がない、んです。
なので老後も、というより老後こそ、この被害者のように人の思惑より自分のやりたいことを優先する生き方をするんじゃないかと思うんですね。
どうせ老い先短いんだ好きにさせてくれ、みたいな。
ただ、嫌われるのはいいんですが、本書の被害者のような奇行で嫌われるのはいやだなあと思ったり…

被害者、ビアトリス・ベントンは生前、鳥の餌やりに情熱を燃やしており、そのために“バーディ”という通称で呼ばれていたわけですが、野生動物に餌を与えるという行為を不用意にやってしまうと糞害のような他人の迷惑以外にも
・生態系を壊す
・その動物の健康を害す
・食べ残しの餌が環境を汚す
等々の問題を起こしてしまいます。

他者に食べ物を与えるというのは様々な動物に共通する、ものすごくプリミティブな、ほとんど本能的な好意の表現なので、その人が鳥が好きならそれは鳥に餌をやりたいでしょうし猫が好きなら猫に餌をやりたいだろうと、大いに気持ちはわかるわけですが。
でもそれが往々にして奇行と捉えられてしまうのは、必要な配慮を欠いているから。
その指摘を受け入れないから。

そしてわたしは、自分のエゴで人に嫌われるのは平気なんですが、
「あの人のやっていることは理屈が通っていない、知的じゃない」というふうに見られるのは嫌なんだなあと、そんなことに本書を読んでいて気がついたりしました。ええ、死後もベントンのような言われ方をするのは嫌みたいです。

まあわたしの“やりたいこと”は、今と同じくネットやったり本読んだり、1人で勝手に満ち足りてしまうことばかりなので、このままいけば老後も悪目立ちすることはないと思うのですが。
前前作、「ピーナッツバター殺人事件」でアンジェラらの仲間に加わった紳士的なトム・ブライトン翁は今回容疑者の1人として聞き込みを受けるのですが、このところコンピュータゲームへの傾倒しきりのようで、非常に親近感を持ちました。
あとわたしの義理の親戚で、子どももなく1人でずっとマンション暮らしをしていたのですが、隣合わせに2室所有していて、書庫として使用していた1室はバスタブも何もかも本だらけ、もう1室も読みかけの本だらけ。病に倒れるまでとにかく本三昧の人生だった(今は他界している)人がいまして、ものすごく憧れています。
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