LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。


Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

風都を愛し、妻を、家族を愛し仕事を愛してきた霧彦さんが……今までで一番ハードボイルドな展開でしたね。
但し主人公はWでなく霧彦さん。
今週は誰が何といっても主人公は霧彦さん。
そして元ネタ、「風と共に去りぬ」そのままに、鶴子さん並みに美しく。
君沢さん、ありがとうございました!
東映公式に君沢さんの別れの辞が寄せられています。
戦いの中で覚醒していくファング・ジョーカー。
自然と身体が動く。そして力が漲る--いつしかナスカを圧倒していたW。不意に失調した敵に、
「もらった!」
と躊躇なく剣を振り下ろすファング、しかし、とっさにそれを止めるジョーカー!

「なぜ止めた……?」

ナスカ自身に問われ、翔太郎の声が答える。
「なんでかな。ただ、あれが目に入っちまった」
示された先にあるのは、ナスカの背後に貼られた、風都のポスター。
中央には霧彦が幼い頃、自身でデザインして公募に応じたイメージキャラクター、ふうとくんが微笑んでいました。
「あんた言ったよな、風都を愛してるって」
「……」
敗れたナスカは静かに立ち去り、翔太郎らはトーマを病院へ運び込もうとします。
トーマへ手をさしのべる、アカネの手首に生体コネクタが口を開けていることに、独り気づいたフィリップ。

真相

鳴海探偵事務所。
「検索したよ」
過去にトーマによって襲われた場所の共通点。それは、アカネが選手となっている陸上競技の、ライバルの親たちの店、あるいは勤務先。
「あたしの…!」
目を見張るアカネに、畳み掛けるようにフィリップが問います。
「そして、<バード>のメモリを持ち込んだのはトーマじゃなくアカネちゃん。君だ」
驚く翔太郎にアカネの生体コネクタを示し、アカネを見つめるフィリップ。

アカネの回想に久々登場したあの地下通路。
大会を前に記録が伸びず悩んでいた彼女に、謎の女から差し出されたのが、<バード>のメモリ。
使えば身体に力が漲り、まるで翼を得たかのように高く飛べた。
トーマに見せたのは、コネクタ手術を受けた自分以外、使えないと思い込んでいたから。
だが、意外にも彼らはメモリを使い始め、但し自分にはない副作用に苦しんでいる。
ごめんなさいと泣き叫ぶアカネ。

園咲家。
冴子に声をかけようとして、彼女が見慣れない通路から出てきたことに、気づいた霧彦さん。
「この中に…何が…?」
誘われるようにその奥へと進む霧彦さん。

鳴海探偵事務所。
泣き疲れ眠ってしまったアカネを置いて、とりあえず彼女の父に報告に向かった翔太郎。
「とりあえず、一件落着だね」とフィリップに声をかける亜樹子ですが、その背後で目を見開くアカネの形相が変わっています。

園咲家。
秘密通路の先の、謎のエレベータ。
そして彼は地下の、まるで原始の神を祀る祭壇のごとき、広く謎めいた空間にたどりつきます。
「なんだ…ここは」
その影から現れたのは義父・園咲。自分たちはここで、地球の記録を汲んでいるのだと。
しかしそこにはまだ謎が多い。
ゆえにミュージアムには実験が必要であり、無垢な心と体を持つ子どもたちほど精度の高いデータの採れる実験体はないと。
<バード>のメモリは今までになく進化し、そして限界に至るだろう。

あれは不正や間違いなどではなく、ミュージアム自身が悪事と知ってやっていたことだった--傷ついた表情の霧彦さんが哀しかった。
「使用した人間が死ぬと言うことですか?相手は、まだ子どもですよ!」
園咲に詰めより、ナスカに変身してでもアカネ達を助ける方法を聞き出そうとする霧彦さん。

ジャンキー

鳴海探偵事務所。突然フィリップにメモリを寄越せと飛びかかるアカネ。とっさに防いだはいいものの、アカネは逃走してしまいます。彼女には発信機がつけてあると翔太郎に連絡し…
アカネは取り戻すと理髪店の主人に請け合い、ハードボイルダーにまたがる翔太郎。

またあの通路。
街を蹌踉と歩くアカネは、またあの女--冴子に出会います。新しいメモリを差し出され黙って受け取るアカネ。

レベル2で死ぬ

案に相違してあっさりアカネを救う方法を語る園咲。聞かせたところで霧彦さんに何ができると思っていたのでしょう。その通り、いつの間にか地に崩れ落ちていた、ナスカの膝。
「…そして、君も実験体だったのだよ。苦しいかね」
レベル2の高速移動に身体がついていけず、間もなく死ぬはずだと宣告される霧彦さん。
見ていて、初期に若菜が言っていた
「お姉さまとつきあってまだ生きているなんてすごいわ」という台詞が蘇りました。
自分が楽にしてやろうと、テラーに変身する園咲…彼の身体から発散され、宙に満ち凝って蟠り、地に広がる、黒いテラーの瘴気。
力を振り絞り高速移動で逃れたナスカを、ミック/スミロドンが追う。

再変身

アカネを発見した翔太郎。しかしその目の前で、再びアカネはバードドーパントに変身します。最高よと笑いながら…
「何だよ。何でこうなっちまうんだ!」
バードメモリの影響力は未知数であり、無策で戦えばアカネを殺してしまうことにもなりかねない。
それでも、やらないわけにはいかない。
「一緒に遊んでくれるの!」
狂乱状態のバードドーパントの前に、姿を表すサイクロン・ジョーカー。

園咲邸。
その前庭で無情に襲いかかるスミロドン、その攻撃を避けるのが精一杯のナスカ。
いつしか変身もとけています。
若菜はこの光景に驚き、ミックを止めますが聞きません。やむなく<クレイドール>のメモリを取り出し、
「あたしの言うことが聞けないの」と追い払います。
「霧彦お兄様?いつものクールなお姿が見る影もないわね」
「ありがとう、若菜ちゃん」と苦笑する霧彦さん。「てっきり君には嫌われていると思ったよ」
「そうね、何故かしら」同じく微笑む若菜。「…何があったの?」
「君は知らないほうがいい」←この男前発言!
父が義兄に何かしたのか。怯える若菜に、霧彦さんは、もしも信じていた人に裏切られたと知ったら、君ならどうすると訊ねます。
「心に聞いてみるわ。ほんとうの自分が何をしたいのか」
若菜の心にはフィリップがある。その言葉を聞いて晴れ晴れと笑う霧彦さん。ほんとうの自分。風都を愛する自分。
「なるほど」
ゆっくりと立ち上がり、
「仮面ライダーに伝えなきゃならないことがある」と去っていきます。「じゃあね、若菜ちゃん。君のラジオ、好きだったよ」

捨て身の作戦

リボルギャリーでハードボイルダーを換装し、宙に舞い上がるW。
しかしハッピートリガー状態になったバードの攻撃力は、この短い戦いの間にもどんどん高まっていきます。下手に反撃することもできず、挑んだ空中戦もつかの間、地にたたき落とされるW。
サイクロン・トリガーとなっても、バードを直接撃つわけにはいかず。
「いったいどうすればいいんだ!」
「…体内のバードメモリを正確に撃ち抜くしかない」
現れたナスカ。自分がサポートするからアカネを助けたくばそうしろとWを説得します。
「おい。いったいどういう風の吹き回しだ」
「言っただろう。わたしもこの街を愛していると」
捨て身で飛び出して行き、傷つきながらバードを取り押さえ、同時にバードメモリを自分のドライバーと共振させるナスカ。この図式が「555」最終回の木場さんを思い出して嫌でした。

ナスカの努力の甲斐あって、アカネの体内のメモリが光り、その位置をWに伝えます。
「仮面ライダー。これがバードメモリの位置だ。撃て!」
「…一発で決めてみせる」
トリガー。マキシマムドライブ。アカネの悲鳴と共にメモリが飛び出します。気を失ったアカネを腕に、
「いい腕前だ」と微笑むナスカ。それを見て呆れるW。
「無茶しやがって…」
近寄ってアカネを抱きとり、ナスカに礼を言います。しかしその眼前で、突如苦しみだし、変身を解いて倒れる霧彦さん。
「大丈夫か?おい!」
「…気をつけろ。ミュージアムと言う組織は、君らが想像している以上に底知れない闇を抱えている」
Wの腕をすり抜け、歩き出す霧彦さん。
「この街を、よろしく頼む」と、Wの手に50個限定特別版ふうとくんを残して--。

「霧彦!」
別れを悟り、ただその名を呼ぶ翔太郎。
背を向けたまま、片手をひょいとあげ、立ち去っていく霧彦さん。

風と共に去りぬ

「きれいな夕日ね。どうしたの?こんなところに呼び出すなんて」
風都を一望のもとに眺められるビルの屋上。愛する妻に、園咲の家を出て自分に従ってほしいと告げる霧彦さん。
「わかったわ」と微笑む妻は、しかしさらに言葉を続けます。「…あなたがもう、わたしには必要ないってことが」
「冴子…」霧彦さんの耳に届く<タブー>の声。
その無情な攻撃を受け、のけぞるように倒れる霧彦さん。その前から<ナスカ>のメモリを拾い上げ
「これは返してもらうわよ。ミュージアムの、いえ、わたしの崇高なる目的のために。さようなら、あなた」と別れを告げ去っていく冴子。
「風都…やっぱり、いい風が吹くな」
微笑む霧彦さんの姿は灰となり、風に舞い上がり…

鳴海探偵事務所。
報告書を打つ翔太郎の手元には、霧彦さんの謎の死を告げる、新聞記事が。
あんな死体の状況でなぜ事故死ということになるのかさっぱりわかりませんが。

ディガルコーポレーション 重役
園咲霧彦氏 突然の事故死

 風都の大企業であるディガルコーポレーションの重役、園咲霧彦氏が14日事故に遭い死亡した。
 …………によるとこの事故は1月14日午後4時ごろ、ディガルコーポレーション屋上で数名の職員とともに……に当たっていた園咲霧彦氏が作業中の機材に巻き込まれ大怪我をおったというもの。その場にいた職員により懸命な救助活動が行われたが、ドクターヘリが到着する前に心配停止状態になっており、蘇生活動を行いながら風都中央病院に搬送されたが、息を吹き返すことはなかったという。
 処置にあたった医師の話では、ほぼ即死状態で全身から数十か所の出血、5か所骨折など搬送時にはとても手の施しようがなかったという。事故現場で救命活動に当たった職員は「私の責任です。私があんなミスをしなければ、園咲さんは死なずにすんだのに」と自責の念にかられていた。
 園咲霧彦氏は風都市出身で小学校から大学まで全てを風都で過ごしており、大学卒業後、ディガルコーポレーションに就職、その後業績を上げ続け、現在の社長である園咲冴子氏と昨年9月に結婚、風都の大財閥である園咲家の一員となった。小学校3年生の時には描いた絵がコンクールで入選したことがきっかけで誕生した、風都のマスコット「ふうとくん」の生みの親でもある。
 風都という街を誰よりも愛しており、ディガルコーポレーションの社員たちからも兄のように慕われていたという。
 「そんな有望な人が亡くなられたのは非常に悲しい」など街の住民からも哀悼の言葉が寄せられている。

悲痛の妻、胸中語る
「なぜ…突然すぎる」

 事故死した園咲霧彦氏の妻であり、ディガルコーポレーション社長の園咲冴子氏が、現在の胸中を語った。
 「夫は頭脳明晰で人望もあり、まわりからも慕われる、すばらしい人間でした。まさか結婚して半年もたたないうちにこんなことになるなんて……。今後のディガルコーポレーションは霧彦さんと二人で未来を切り開いていこうと話をしたばかりだったのに。どうして…突然すぎる」と涙を流しながら打ち明けてくれた。(2010年1月15日 金曜日)

子どもたちは救われた。だが…
「…この街を愛した人間が、また一人、消えた」
「すごく大切なもの、託されちゃったみたいだね」
「ああ…」
翔太郎のシリアスムードを打ち破るのはまたしても亜樹子の頓狂な声。季節外れのカブトムシがいたと。
いるはずないという翔太郎、やっぱりいたよねというフィリップらをよそにカブトムシガジェットは窓をすり抜け…

…そして、赤革のライダースーツに身を固めた青年の手元へ。
「嫌な風だ。だから嫌いなんだよ、この街は」
764 :名無しより愛をこめて:2010/01/17(日) 16:32:27 ID:qiYmdu6xP
アクセル「嫌な風だ」

アクセルは事情を知らないにしても、奴が感じた風は
また誰か(霧彦)が死んだ時に吹いた風なんだな
アクセルにとっては風都はそういう場所なんだ

署の前でドカティから降りた彼の手には、<アクセル>のメモリが。

ということで仮面ライダーW、第一部が完結。以上報告します。
エリートにしてドーパント狩りに暗い情熱を燃やす男。愛が原動力だった霧彦さんに比べ、かなり草加的な感じがしますがどうか。
今週のとのさまじゃないたけちゃん。修羅の道をゆく丈瑠、そして騎馬での戦い!
そして青以外のシンケンジャーは年下の姫に返事くらいしろよ子どもか。だんだん腹が立ってきましたが。
同日追記。新聞記事を読めるだけ読んでみたけど一部読めませんでした。「心配停止」はナチュラルに「心肺停止」に修正していましたが戻しました。原文ママということで。
さらに追記。2chレスを貼りました。
「やっぱり、いい風が吹く」「嫌な風だ」の対比は単に風都を愛する男が去り、風都を憎む男が入れ替わりに現れた表現だと思っていましたが、この解釈だとアクセルの愛憎がさらに深くていいですね。
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