LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

本題に入る前に。
twitterにも書きましたが、佐藤健ファンの方は今週の少年マガジン、押さえといた方がいいですよ。対談グラビアの写真がかっこよかったです。
ああ、もう完全に青年の顔になられましたね。いくら化ける人だとはいえ、R良太郎はもう無理かもなあと思いました。姫も。
この時期の年齢の人ってあっという間に大きくなりますよね。

2号から風邪をうつされたらしく、どうもすっきりしない気分なので外出を控えぼんやりしています。
こういう時は定番が一番負担がないですよね。
「Wの悲劇」再映像化記念(超関係ない)。

贈る証言 弁護士・朝吹里矢子(徳間文庫)
夏樹静子著

再映像化記念と書いてみたものの、放映を見損なってしまいました…!
薬師丸ひろ子の「Wの悲劇」はほぼオリジナルストーリーなので、今度のは観てみたかったのですが。
贈る証言 弁護士・朝吹里矢子 (徳間文庫)贈る証言 弁護士・朝吹里矢子 (徳間文庫)
(2010/01/07)
夏樹静子

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人によって意見が違うだろうとは思いますが、夏樹作品はわたしにとって
「はずれのない定番」です。
書店をうろうろしてもこれぞ、というものが見当たらなかったときは、夏樹作品を手にすることが多いです(何も買わないという選択肢がない)。
多作な方でもあるので、未読の夏樹作品がない!という事態にはまだなったことがなく、まだまだお世話になりそう。

こんな買い方をするようになったのは、光文社文庫から出た「日本傑作推理12選<Japanese Golden Dozen>1~3」()を読んだ辺りからだったと思います。
これはエラリー・クイーンによるアンソロジーの日本版で、奇抜なトリックや説得力のある人物造形、そして何より物語の骨格が確かな、なるほどこれは英文に翻訳されても評価されるだろうなという作品が揃っています(その代わり文章や語り口で読者を引き込むタイプの作品が漏れてしまいがちですが)。
夏樹作品もその第1集、および第2集に続けて選ばれていまして(「断崖からの声 Cry from the Cliff」「滑走路灯 The Runway Lights」)、それで興味を持ったのです。

夏樹静子さんご本人も、クイーンのうちの一人、フレデリック・ダネイと親交があるそうで、「Wの悲劇」はクイーンの「Xの悲劇」「Yの悲劇」「Zの悲劇」にちなんだタイトルをつけられています。「W」は「Woman」の「W」。

等身大の、説得力のある登場人物それぞれの心の動き。
明快なテーマと筋立て。簡潔でほどのよい文章。
読んでいて失望させられることがありません、今のところ。

モチーフの選び方はこのところジャーナリスティックになってきているように感じます。
初期の作品は「見知らぬ我が子」「死ぬより辛い」のように、主婦・母親・女性に関わる犯罪が中心で、登場人物たちの心情が丁寧に描かれている点、若い頃のわたしにはちょっと怖いような印象がありました。
この頃は裁判員制度を取り上げたり、本書のように民事と刑事がからんだケースを想定したり、何だかテレビの法律番組か、法律書のケーススタディのような、好奇心をそそられるものが多いと思います。
いずれにしても「東京駅で消えた」のように綿密な取材の上に物語が成り立っていて、途中で白けてしまうこともありません。結婚後しばらく福岡に住んでいらっしゃったのですが、当時の作品には福岡の地理が正確に書き込まれていて、地元の人間としては
「ああ、犯人が車で逃走したのはこのルートか」とありありと頭に浮かびました。
総じて、丁寧に、まじめに、正確に土台から組み上げられた、建築物のような作品が多いという印象です。

本書は朝吹里矢子弁護士シリーズの第4弾。
独立し個人事務所を構えた里矢子が出くわした5つの事件が収められています。
どれも身の回りに起こりそうな事件であり、また主人公の里矢子もごく普通の、誠実な職業人。でも、そこがなぜか惹きつけられるのです。

女性の職業探偵もの(刑事、検死官、弁護士等)というと多いのが、仕事一辺倒過ぎて生活面がだめすぎたり、男性社会で肩肘はろうとするあまり、周囲の人に対して横暴すぎたりする主人公。
その手の主人公が、恋愛に不器用だったり、皿洗いを嫌がったりというところで読者の共感を得ようとするのは読んでいてまたか、と思ってしまうので(V.I.ウォウショスキーやキンジー・ミルホーンの頃は新しかったのでしょうが)、弁護士である里矢子の、論理的な思考を包む普通さ、お正月から助手と鍋焼きうどんをつついたりする気さくさ・円満さが、妙にほっとします。

30代に入り、
「焦る必要はないが、できれば結婚はしたほうがいい」と助言されて漠然と悩んでみたり、聞き込みの途中で出会った爽やかな男性と別の場所で再会したりと、ところどころ里矢子の心情描写に含みがあり、今後の展開が気にならないこともないのですが、この後の新作は出ていないのですよね。巻末の著作リストはありがたいです。
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