LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

映画「シャーロック・ホームズ」3/12封切り!
しかし初日は行けませんでしたし、土日も無理っぽいので来週以降になってしまうかなあ…早く見に行きたいです。
前評判では賛否いろいろのようなのですが、わたしが最初にパロディだのパスティーシュだの、ファンの愛情あふれる二次創作に触れたのはこのシャーロック・ホームズもの。「ソーラー・ポンズの事件簿」とか。日本のだとしゃべくり探偵シリーズも好きですね。いしいひさいちのマンガも。
シャーロッキアンというのはそういうのも含め
「新解釈やパロディが続々登場するのは原典が偉大な証拠」と大らかに楽しむ方々なんだというイメージを持っていまして、今回のもきっと楽しめるんじゃないかなあと思っています。
まあ観てからものを言えと言われそうですが。

そんなわけで昨日読み終えた本日読了シリーズ。
ペースが早いのは、途中まで読みかけで中断していたものの発掘が続いたからです。
見よこの可愛い表紙と愛らしいタイトル。桃好きゆえに表紙買いしたのは2002年秋!
読むのに7年以上もかかった計算になります。

ピーチツリー探偵社(ハヤカワ・ミステリ文庫)
ルース・バーミングハム著 宇佐川晶子訳
ピーチツリー探偵社 (ハヤカワ・ミステリ文庫)ピーチツリー探偵社 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
(2002/11)
ルース バーミングハム

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女探偵サニー・シリーズ第1作。一言でいうと、ハリウッド映画調のジェットコースターもの。
一難去ってまた一難、どころかヒロインに一度に襲いかかる難問、迫り来るタイムリミットにはらはらしつつ、一気に結末まで駆け抜けるその疾走感。
若干ご都合主義なところもあって、巧緻な推理ものが好きな方にはどうか?とも思いますが、こういうのはこういうので楽しいですよね。それにヒロイン、サニー・チャイルズが
「わたしは男を見る目がない」と冒頭から主張している件は、本作でこれ以上ないほど見事に証明されています。

女探偵・サニーは大統領ともつながりのあるマッチョな大物探偵、ガンナー・ブラッシュウッドの経営する探偵社に勤めています。主な担当業務は保険会社との契約による、美術品盗難事件。
ということで冒頭から、泥棒から盗まれた美術品を買い取ってでも取り戻したい保険会社と、そのエージェントとして動くサニー、そして金はほしいが逮捕されたくない泥棒との息詰まる駆け引きが描かれます。そして交渉は思わぬ展開に。
この冒頭から語られる事件の解決が、もちろん、サニーが負うべき難題の、その一。

事件そのものはかなり面白く、絵画ビジネスの魅力と胡散臭さが縦横に描かれ、サニーの嘘つきの才能や、サニーの情報屋・ハニー、エキゾチックな美貌を持つ画商や性根は腐っているのに恐ろしいほどの才能がある贋作家などといった、個性の強い登場人物にも惹きつけられます。
これだけで充分楽しめるんじゃないかなあと思うんですが…

ところでサニーは実は、留守がちな社長、ガンナーに代わり、経理・総務・他の探偵たちの人事管理といった経営管理業務を一手に引き受けてもいます。そんな彼女に金曜日の夕刻、銀行からもたらされた知らせは、
「運転資金融資の担保にさしいれられている10万ドルの預金証書が、ガンナーによって現金化された。担保がない以上、本日5時までに貸付金を返還してほしい」というもの。ガンナーには連絡がつかず、他に金策のあてもない。
サニーが最大限引き出せた銀行側の譲歩は
「火曜日の正午まで期限を延ばす」というものでした。火曜日までになんとしてでも10万ドルをつくらなければならない、これがサニーを襲う難題の、そのニ。

忙しくてたまらないのに、顧客はガンナーと話したい、自分に電話させろとせっつき、母親は若き弁護士として活躍する弟の立身出世のため、パーティーで女としての魅力を振りまけ(弟の出世に関わる問題は「ザ・ファーム」のコメディ版といった感じ)と彼女に命じ、弟は弟で自分の人生はこれでいいのかと彼女に悩みを打ち明け……まさに修羅場の連続。
そしてそんな彼女の力になるわけでも癒しになるわけでもなく、ただ会いたい会いたいとうざい、傍から見るとうざくてたまらないサニーの恋人。
しかも彼にはちゃんと美しい妻がいるという、不倫の関係。
無理して逢瀬の時間をつくるサニーに
「妻の弟が無職で、妻の心配の種なんだ。君の事務所で雇ってもらえないか」と迫る無神経さも持っています。もう最高にうざい。見る目がなさすぎる。こんな恋人ならいないほうがましじゃないかと思うのですが。
これらが小柄なサニーの両肩にのしかかる難題の、有象無象。

そんななか展開される追跡劇。こいつが犯人?いやあいつが犯人だったのか!いややっぱり…というどんでん返しの連続もやりすぎるとしらけるものですが、本作はテンポの良さがその辺りを救っています。

ハリウッド調、と書いた通り、もちろんすべての難題は期限までにすべて解決するわけで、わたしはずっと、
「社長のガンナーは10万ドルを持ってどこで何をしているのか?」のほうが気になって仕方なかったのですが、これにもとんでもない説明がついています。
シリーズ第2作、「父に捧げる歌」のほうはアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀ペイパーバック賞を受賞しているようなのですが、こちらにはガンナーはメインで登場するのでしょうか?見つかればチェックしたいです。

ものすごく関係ないのですが、これを読み始めたのは昨年の11月だったので、サニーがシェリル・クロウの歌声に耳を傾けるくだりでは、BADツアーリハーサル(曲はスムクリ)時のMJのサングラスをずらして覗き込むシェリルと、くりくりした目で微笑むMJのワンシーンを唐突に思い出しました。
拍手レスです。

>内緒さま
またまたありがとうございます!わたしは「裏京都」と「那智」くらいしか読んでないのですが、確かに食べものは美味しそうでしたね。
そしてマスコミは、確かに、基本的には記者クラブで発表されたことしか書かないのです。とはいえ、
「これを書けば売れる!」と確信のあるものは別で、その場合はお上に逆らってでも書く。要するに、書かれている内容は彼らの読者の関心事とイコールであり、マスコミがこわいということは、まあ自分たちのことをこわいと言っているようなものなのですね。
書かれない、ということは、それだけ関心のある人がほとんどいないということですね。時期的にも経済記事が最優先なのかなあ…わたしも、そんなことより景気振興策の方が先だろと思いますし、やるとしても非実在の前に実在のほうの被害をなんとかしろと思いますし。
あの条例が出たら、都知事の作品も大半アウトになってしまいますねw

コメントなしの皆様も、いつもありがとうございます。
14/3/18追記。興味深いtwが流れてきたので保存。
まさに本作でサニーが相手にしてるような犯罪ですね。
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