LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

エキストラ募集広告などで去年、ヒーローショーをテーマにした映画が撮られていると知り、作中のショーの描写等に関心があって、ひそかに完成を心待ちにしていました。メガホンをとるのは「パッチギ」などアクションもので実績のある井筒監督で、その辺りも期待要因になっていました。
その映画、「ヒーローショー」がこのたび完成し3/26の沖縄国際映画祭で披露されたのですが……うーん、わたしはたぶん、これを観に行かないと思います。

作品に対する評価と受け取ってほしくないのですが(そもそもほんのさわりしか観てないし、試写を観た著名人はだいたいベタボメしてますから映画としては良作なのかも)、ただ一つだけ、そのなかで描かれていた、
「内輪もめをしている出演者たちが、ヒーローショーの舞台上でマジな殴り合いをする」というシーンがどうしても個人的に受け入れられないんです。

子供向けライブショーという仕事は、いまだに職業として成熟していないというイメージがあるようですが、そんな業界にもやっぱり
「これだけは」みたいな職業倫理はあるんですね。

その一つが安全管理であり、もう一つが子どもたちの夢を守ること。

手の決まった殺陣でもうかつなことをすれば危険きわまりないのに、ステージ上で喧嘩だなんて。
観客の大半はヒーローの活躍に心奪われ興奮した子どもたちなのです。それを巻き込むことになったらもう、責任がとれません。
「セックスとバイオレンス」を謳い文句にするR-15映画ですし、そもそも狂気と暴力を描くためにヒーローショーという舞台が選ばれたのでしょうからこんなことをいうのは野暮なんでしょうが、そしてわたしも殺伐とした暴力沙汰は、それがフィクションである限り好物なのですが(この映画を古谷実「シガテラ」に例える人がいましたが「シガテラ」は好き)、でもヒーローショーというのはその目的にはぜんぜん向いてない世界なんです。

いや、
「スーツアクターの人はみんないい人だから、身内で女の子の取り合いなんかしない」みたいなことをいうつもりはありません。そこにもへこみましたが、まあ、どんな人間関係もありえるといえばありえます。

ただ、それにしても、ヒーローショーにだって、ちゃんとメンバーを管理・教育する人がいるわけです。
顧客は事故を嫌う消費者対象の商業施設(「ヒーローショー」では住宅展示場)なのですし、少子化と不況の影響でただでさえ催事の仕事は減少の一途。
安全管理はいろいろな意味で命綱であり、映画に描かれたような野放し状態でステージをやっていては、会社の存続すら危うい。

あと、心情的にやっぱり子どもの前でそういうことってできないですよね。綺麗事かもしれませんが、逆に子どもの視線に何の感慨も持てない人は、そもそもあの仕事は続かない。
似たような設定のドラマを以前観たときは、いじめる側もいじめられる側も、子どもの声援を受けながら
「とにかくショーだけはちゃんとやろう」という点で気持ちが一つになっていくという展開で、そのほうがあのステージに立った者としてはリアリティを感じました。

twitterでもぐちったのにすみません。あちらでリプライをくださった方々、ありがとうございました。
楽しみにしてただけにちょっとダメージ。
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