LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

どうにも観ていて後味が悪いのはなんでだろうと、考えずにいられない第3話でした。
冒頭でつかみがない、モノローグがくどい、それと関係あるのでしょうがなかなか物語が動かず状況はすべて言葉で説明する、せっかくのアクションが地味等々、過去の1~2話への批判があることは知っています。ただそれはセオリーから外れているという指摘に過ぎず、あえて何か狙いがあって外した可能性もあると思っていました。
アクション演出の地味さはけっこう好みでしたし。

でも、やっぱり辛い。「響鬼」「クウガ」に感じていたのと同種の辛さです。
これを言ってしまうと自分の心の余裕のなさを露呈するのも同然ですが、でも、個人的に苦手なのです。

傷つき、人に心を塞いだカノン。この世の中で100%完全な被害者であることはほとんど難しいことなのに、自分の心の傷しか見えていないカノン。
結果として何の落ち度もない周囲の人々に気づかいを要求し、しかもそれを踏みにじる、そういうナイーブにして傲慢な存在。
完全に他人だと思えればいいんですけどね。多かれ少なかれ自分にもその手の醜さ、愚かさがあると思うからこそ、辛い。

「クウガ」は全話見たわけではありませんが、登場する少年少女に、既に明日夢の片鱗が見えました。
「響鬼」の時には魅力的な構成要素が多かったのをいいことに、主人公であるにも関わらず明日夢パートの辛さからは目をそらしていました。制作体制の変わった後半は番組に多くの人が厳しい批判を浴びせましたが、それでもようやく明日夢が父親に会いに行き、自己に向き合い、母親を思いやり、自分も人のために何かできないかと考えるようになって--やっと安心して番組の隅々まで堪能できるようになったり。
「クウガ」のさゆる君に対してさえ、
「もっと小さな子だって聞き分けがいいのに」と苛立っていたわたしにとって、成人しているカノンはほんとうに観ていて辛い。まあ、実際は大人よりも小さな子どもの方がタフだし他者が見えているものだと、わかってはいるんですけどね。

これはカノンの成長物語だということなので、スタートがどん底状態に設定されているのは当然のことだと思います。
わかっているのですが……早く、傷の痛みと同時に周囲の思いやりにも気づくカノン、傷つきながらも立ち直ろうともがき始めるカノンが見られるようにと願っています。
で、タイトルなんですがジュウゾウのもとにいるショウタ君がもうずっと、可愛くて可愛くて仕方なくて、今週はケンケンパとかやっててたまりません。
そのうえ幼い頃のカノンも登場、ショウタ君より遥かに危うい音程、回らない舌で歌うのが稚拙といえば稚拙、可愛いといえばこれがまた可愛い。
冒頭いかにもイライラしているみたいなことを書きましたが、ここだけでめちゃくちゃ癒されました。
よく言われることですが、子どもと動物に勝てるものはないですね。

「まだ人と接するのは怖いけど、生活して行かなくちゃ」
そう考えて前回アルバイトを決めたカノン。ならば接客の仕事は無謀なのではと思いますが、過去に経験があるからとファミレスのホールの仕事を始めます。
チーフや同僚に話しかけられても
「はあ」
「いえ」
と硬い表情で返し、歓迎会をすると言われれば無言で顔を歪めるカノン。
心の傷のため意図せずやってしまっていることは明らかなのですが、自制心なさすぎです。
第2話のサキに対する態度もそうで、カノンに心の傷があるとかないとか、わからない初対面の人達に対しては相手が納得できるような言い訳を用意すべきなのであり…それもできないのになぜ接客業をと考えたのでしょうか。

ジュウゾウに電話で任務の遂行状況を報告するタイヘイ。
いのりうたの乙女を見つけた、しかし彼女は理由はわからないが泣き出してしまったというタイヘイに、ジュウゾウはさらに、彼女の機嫌を損ねずに涙の理由を聞き出してこいと言いつけます。
デリケートな任務のため、イケチヨを伴ってカノンのアパートを訪れますが、カノンは留守。第2話でこっそりカノンに同行させていたブチンコを回収し、カノンの名前だけはなんとか知ることができました。
イケチヨ姐さんの胸元といい太ももといい、肌がいつも光っているのはやっぱり金魚だから当たり前……なんでしょうね。濡れているのかラメなのかよくわかりませんがいずれにせよ、エロいとしか言いようがありません。

カノンを待つため、アパート近くの公園に移動するタイヘイ。今回はイケチヨ、ブチンコも一緒です。
泣き出したのは
「何かあったのかねえ」とカノンの心の傷を思いやりつつ、タイヘイに、カノンとは初対面ではないのだろうと水を向けるイケチヨ。

それは10年以上前の思い出話。

雨続きのために山道が崩落し、様子を見るために大人たちが車から出ても、一人中に残っていたカノン。
しかし大人たちが対応を話しあっている間に再び崖が崩れ始め、カノンを載せたまま崩落現場の手前に停められていた車は、傾いた車道を滑りおちていきます。
たまたま行き合わせたタイヘイは慌てて車を安全な場所まで押してあがり--このシーンで初めて、タイヘイのオンバケ体(カブト)が映し出されます。土埃の中での変化だったため、それを見たのはカノン一人。
タイヘイに向け、二度微笑んだ、その顔がもう、天使です。

「カノンちゃんにとってみりゃ、あんたは命の恩人ってわけだねえ」
「人間様のお役に立てりゃ本望ってもんだ」←オンバゲの本質を語る台詞ですね

カノンの祖母に礼を言いたいと招かれたその家で、タイヘイはその時初めて、いのりうたを聞きました。それは人を励ますとき、人に礼を言うときにのみ歌われる、代々伝わる歌。

「タイヘイは探してた娘さんに会えたのかい? おら、あの歌は好きだ」
ジュウゾウに話しかけるショウタ。

だいちゃんの開店準備(茹で卵をむく作業)を手伝いながら、
「あくまでも俺の勘だが」とハシタカ、トモスケに話しかけるサワモリ。今度のイパダダは強敵だ、初めての戦いなのに見事にタマシキを使いこなしていた、これからもっと効果的な戦い方を憶えていくだろうと。
よほど現世への恨みが強いのだろう、油断するなと頷き合う3人。

そしてそのイパダダの憑坐となってしまったカノンの元恋人・幸太郎。
バンドのメンバーに新曲を聞かせるのですが、ヴォーカルのサキから
「どこかで聞いたような曲」と言われ、腹を立ててしまいます。現在の持ち歌、「TO THE TOP」が魅力的であるだけに、どうしても不満を感じるというのがサキの正直な感覚なのでしょう。しかしその「TO THE TOP」はカノンのいのりうたをアレンジしたもので、幸太郎にそれだけの曲を自分で作り上げる才能はないわけです。
痛いところを突かれただけに、
「だけど幸太郎、徹夜で作曲したんだろ?」とその労のみねぎらわれても、おさまりません。
激昂し仲間を部屋から追い出す幸太郎、そんな幸太郎の様子を影から伺うイパダダ。

バイト先のファミレスで、カノンを襲う小さな事件。
サラダバーに野菜を補充していたカノンの目の前で、動作の遅い年配の客に苛立った若い男の客が、
「早くしてくれよ」と声をあげます。特に罵倒したというのではないのですが、彼の舌打ちや刺々しい視線、その声に籠った苛立ちの感情に、自分が責められたように身がすくんでしまうカノン。しかも男はサラダを取り、座席に戻ろうと踵を返したときに年配の客にぶつかり、それを
「悪いな」と一言詫びただけですませてしまいました。弾みで床に倒れた年配客を助け起こしながら、それ以上動けないカノン。チーフが奥から駆け寄り、年配客を支えてひとまず座席へ連れ戻し、怪我の様子を見ますが--。
カノンを安心させようとしたのか、怪我はなかった、あなたの対応が早くて助かったと告げに戻ってきたチーフの目の前で泣き出し、店から走り出て行くカノン。

それはきつくあたられた年配客への思いやりでもなく、男性客への憤りでもなく、ただただ我が身が辛かったから。

えーと、カノンは通勤電車には乗らないほうがいいですね。
毎朝泣くはめになるのでは。
拍手レスです。

>りゅうきんさん
コメントありがとうございます。
うーん、でも、問題コメント(他の閲覧者への横レス)をわたしが読んで、その次にまた行って
「記事削除されてた!」と気づくまでに、1時間も開いてなかったと思います。
深夜のことですし、管理人さんがさっとやってしまわれたのでは。その時点でご本人から何か一言というのは難しいと思いますよ。
今後何か対応してくださればいいのですが、前例を思うと期待しない方がいいような。
人の記憶は消えないんですけどね。
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