LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

14歳にしてこの色気は何だろうと綾波のフィギュアを眺める今日この頃ですこんばんは。
この時間帯はアニメ関連のCMばかりですね。
もういい年ですが綾波さんのこの境地に達したことは一度もないぞ。たぶんこれからも一生ないぞ。年齢ではないんですねええ。

さてぐだぐだここまで感想文書いてきた「カノン」。結論から言うと、面白くなってきました。遅いよ。

今回も前回に続きモノローグなし、そして印象的な光の使い方、抒情的な映像が続きます。
しかもカノンの心が、タイヘイに向け開かれていくストーリーでした(作中初めてカノンが人に、ってオンバケですが、お詫びを言いました)ので、個人的にここまで感じてきた辛さから解放されたわけです。
脚本は冷静に考えれば相変わらず妙だと思うのですが、それが気にならない、なんとなく説得されたような気になる撮り方になっています。
来週はタイヘイのアクションシーンもあるようなので、さらに今後に期待。その時ショウタは!

ていうか、
「え……サワモリさんとハシタカさんって……え、そうなの? ね、そうなの?」というところに気がいってしまったんですが今後どうしてくれるのでしょうか。
見るからに猛禽類のハシタカさんからするとザリガニは餌なんじゃないかなあと思うわけですがそれはどうでもいいですか。
ここでこのエピソードは終わり、ということもありえますが、でも気になります。
第6話「加温」

ファミレスピエトロ。
怪我の手当てを終え、気を取り直してまた明日と帰宅を告げるカノン。恐縮する丸山。

だいちゃんでは
「リサイタルやっただけで帰ってきちまったのかい?」
「絵にかいたような本末転倒だね」
とイケチヨやオタキに不首尾を笑われているタイヘイが、何をやったらここまで嫌われたんだろうと落ち込んでいます。
学生たちのノリの良さが楽しかったのか、笑顔のまま
「はーさんたちは」と尋ねるトモスケ。
朝から見回りに行っている、特にハシタカは自分が不在のためにサワモリ達に迷惑をかけたと気に病んでいたからと説明するオタキ。

その言葉の通り、鉄塔の上に立ち、広範囲を見渡すハシタカ。
こういう映像はいいですね、文字通りバーズアイの持ち主である、ハシタカの異能が強調されます。
だから自力でイパダダ出現を目撃してほしかったのですが……向こうのビルの屋上にイパダダが現れたと、カザハナの報告を受けて空に舞い上がるハシタカ。ちょっとこの展開は惜しい気がしました。

急行した現場では、屋上で何かの作業員たちに襲いかかっているイパダダ。既に1人は確実に死亡しており、もう1人を押し倒して息の根を止めようとしているところへハシタカが現れます。
ハシタカ変身体のデザインはシレーヌを可愛くした感じで好きです。
オンバケの出現を嘲笑うように、屋上に立った姿勢のまま、後ろ向きに倒れ落ちていくイパダダ。
ハシタカが追うと、その口からコウモリ? のタマシキを吐き、そのうちの1羽につかまってふわりと地上に降り、逃げていきます。タマシキにまとわりつかれ、空中戦を展開するハシタカ。
投げつけられ、窓ガラスに激突するタマシキが風防を割る鳩みたいで妙にリアルです。
苦戦の末すべてのタマシキを滅したものの、力を失い、地上へ墜落していくハシタカ。それをすんでのところで抱きとめる、サワモリ!

「サワモリさん……」力なく礼をいうハシタカを抱き、その頭や肩を、
「当然のことをしたまでだ」と愛おしげに、慈しむように撫でさするサワモリに、
「俺もいるんだけどー」と後ろで声をあげるトモスケが可愛い。

ファミレスからアパートへ、歩いて戻るカノン。調布の町を歩くその様子が淡々と映し出されます。
古い建物。にわか雨、履物屋の軒先を借りるカノン。
雨をよけて同じようにその軒先に飛び込んだものの、息を整えまた走り出ていく女子高生の姿を、ぼんやりと見つめます。
小やみになり、また現れた太陽の光が、ゴミ捨て場に捨てられた古い鏡に、店々のガラス戸に照り映え--同じように暖かい、明るい光に包まれていた少女時代を思い起こすカノン。
祖母の布団にすがりつき、目を開くのは10代に成長したカノンの姿。
「カノンがいい子でいるとこ、おばあちゃん見守っておるからね」と語りかける祖母の声。

ばあちゃん。ごめんね。あたしくたびれちゃった。

だいちゃんではタイヘイが、
「もういっぺん、アタックしてみっか!」と気を取り直しますが、そこへサワモリに支えられたハシタカが戻ってきます。
「怪我したんか!?」と心配するタイヘイ。
「大したことないよ」と力なく応えるハシタカ。

カノンのアパート。
風呂上がりカノン。思い起こすのはやはり、祖母のこと。
「あたし生き方変えてみる……今までみたいに人とかかわるの、やめてみる」
ベッドに横たわり、亀に語りかけるカノン。それを見守るブチンコ。

夜、ジュウゾウに電話をかけ、自分はサワモリ達の任務に加わるべきではないかと話すタイヘイ。
しかしジュウゾウは
「お前の任務もサワモリ達の戦いと目的は同じだ」と言い切ります。
そこへ現れたブチンコ。カノンの異変を感じタイヘイに報告に来たのでしょうか。

大学へ戻ることにしたらしいカノン。
餌をきらしたことを亀に詫びつつ、アパートを出ます。
待ち受けていたタイヘイを見つけ、後も見ず道を急ぐカノン。
彼女の勢いに、出会いがしらの妊婦が驚き、手に抱えていたグレープフルーツの包みを取り落してしまいます。ころころと転がり出るたくさんのグレープフルーツ、おろおろとしゃがんで、拾い始めるその女性。
しかしカノンはそれを見て、呆然と立っています。
いつもの彼女なら、とっさに果物を拾い始めるのでしょう。しかし、自分は人を信じないことに決めたのだというように、不自然に立ちつくしているカノン。
手伝いたければ手伝えばいい。駆け寄りたければ駆け寄ればいい。
「そういうことはしないのだ」と心に決めたのなら、それならそれでさっさと立ち去ればいいものを、ずっと立っているだけの不審人物に、とうとう気づいて顔を上げる妊婦さん。

その視線に責められたわけでもないのに、慌てて立ち去り、バスに乗り込むカノンですが、発車する際ふと窓から外を見ると、タイヘイがにこやかに妊婦さんに声をかけつつ、グレープフルーツを拾っているところでした。
礼を言われいえいえと応じつつ、カノンの乗ったバスを見送るタイヘイ。

カブに乗り、バスを追ってきたタイヘイは、大学前で降り立ったカノンに怒声を投げつけます。

「何で知らんぷりするんや! 妊婦さんに知らんぷりするなんて」

タイヘイが怒るシーンはめずらしいですね。見損なった、という感じです。
いいんだべか、人としていいんだべか? 心が綺麗な子だと思ってたのによ--その言葉が胸に刺さるだけに、反発するカノン。

「あたしのこと知りもしないくせに。もう近づいてこないで。今度こそ警察呼びますからね」
「勝手に呼べや! このすかぽんたん」

売り言葉に買い言葉。足早に大学構内へ入っていくカノン。
憤然とそれを見送るタイヘイに、ブチンコが窘めるような物言いをします。
娘の機嫌を損ねずに、とジュウゾウに言われていたのに。
「しまったー!」と声を上げるタイヘイ。
今度こそ慎重にと、カノンの帰りを待ちます。

受講を終え、帰宅しようとしたものの、大学の前で待っている彼を見かけ、踵を返すカノン。
構内のあちこちで時間をつぶすものの…やっぱりタイヘイは待っている。
この時間つぶしのシーンもやはり、抒情的で美しい。晴れ渡る空、学内に射し込む光、その強さや色の変化が時間の経過を物語り、学生時代の時間のありあまる感覚や、あの意味のないものがなしさを思い出します。
いつまでもこうしてはいられない。タイヘイの目を避け構内を抜けだしたカノン。

ショッピングセンターの前に立ち並ぶ自転車の列。そこで1人の中年女性が、自転車を倒してしまいます。
将棋倒しで全部倒れてしまう! 女性の悲鳴にはっと足を止めるカノン、その背後から女子高校生たちがとっさに駆け出していき、自転車の列を支えて大惨事になるのを防ぎます。
「ありがとうねえ」
「いいえー」
そのやりとりを複雑な表情で見守るカノン。
自分は何をしているのだろう。

亀の餌を買いに、ここに来るかも知れないと、ペットショップのあるそのショッピングセンターに、タイヘイも現れます。それに気づき、走り出すカノン。
アパート近くの公園を抜け、走っていきます。それを追ってきたもののまかれてしまい、野外ステージでへたりこむタイヘイ。
「変わっちまったんがなあ。もうあんときのカノンちゃんじゃねえんだべか」
つぶやいて、いのりうたを歌い始めます。
実は物陰に隠れていたカノン。その歌声に耳を傾けていると--。

「なんだてめえ、やんのかこら」
「わ、わたしは何も」

不穏な声が聞こえてきます。中年男に2人の学生が絡んでいるのです。歌を止め、そちらへ向かっていくタイヘイ。
強面の彼に、威嚇するように声をあげる学生たち。
「やんのか」
「やんねえって。オンバケは人に恩返しするために生まれてきたんだから」
反撃はしないものの、殴っても蹴っても迫ってくるタイヘイを気味悪がり、とうとう逃げていく学生。
助けられた中年男性はもうとっくに姿を消しています。
ああ、風がしみるなあと独り草原に倒れこんだタイヘイに、おずおずと近寄っていくカノン。ハンカチを握りしめ、それを差し出し、
「大丈夫ですか」
「ああ…あれ?」
礼を言おうと起き上がるタイヘイは、相手がカノンだと気づき、不思議そうに何でよ? と尋ねます。
なぜだろう。棒立ちになるカノンの顔を覗き込み、にっこり微笑むタイヘイ。
「…でも、いがった。ずっと話したかったんず。十何年ぶりに会えてよ」
「え」

初対面ではなかった。自分がごく小さい頃に会っていたのだと知ったカノン。
だからあの歌を知っていたのか。
「あれ、いい歌だな。大好きなんだ」
「じゃあどうしてあんなこと言ったんですか? あの歌は別に、誰が歌ってもいいなんて。だからあたし」
夕陽の中、0℃に歌を奪われたいきさつを話すカノン。互いに誤解が解けます。
「そんであんとき泣いてたんだ」ようやくわけがわかったというタイヘイ。
今までの対応を反省し、ごめんなさいと呟くカノン。
「いや、こうやって話せたからいいべ! そうだ、一緒にラーメン食ってけんねえか?」
タイヘイの言葉に微笑むカノンで幕。
ほんのちょっとしたことで気持ちが上向きになり、ほんのちょっとしたことで長い間どうにもできなかった問題が解決するなんてことは、まあよくあることなんですが、カノンの場合空回りとしか思えないのがこの脚本の難点だと思います。
恋人に裏切られて人間不信気味、という設定はすんなり受け入れられたのですが、

・初対面の人間に最低限の礼儀も示さない
・普通の人間が抱えるちょっとした感情の棘やありふれた小狡さを糾弾する
・親切にしてくれた人より、その人の悪口を言う人の言葉を信じる
・精神的に不安定でいろいろな義務が果たせていないのに、庇ってもらっても感謝しない/
 庇ってもらえないことにショックを受ける

…というここまでの展開はちょっと不自然に過ぎるとしか思えませんでした。そんなんじゃ「ディケイド」の海東の世界みたいなのでしか満足できないんじゃないですか、みたいな。
そして今回前半の、頑なに人に親切にすることを拒否するカノンもやはり不自然で。
この人今まで、困った人を見れば思わず駆け寄ってしまう、人として自然な感情を感じたことがないのだろうか、おばあちゃんに言われたから、良い子と思われる行動をとっていたのかと深読みしたくなるほどです。
そんなはずはないので、まあ
「カノンはこんなに不器用な、でもその分ピュアな女の子なんですよ」ということなんでしょうけど。無垢さじゃなくナイーブさを強調する脚本になってしまっているのが残念ですね。

今回タイヘイが怒るまで、ここまでナイーブなカノンに
「おかしい」と言ってやる人がいなかったということも不自然に思えます。
悩みを打ち明ける相手も、無条件に人に親切にしている姿を見せることでカノンの目を開く存在も、ぜんぶ赤の他人。バイト先の、その日会ったばかりの先輩や、街で見かけた通りすがりの女子高生や、なぜか自分をつけ回す不審な男(実はオンバケ)。
今まで人を信じる生き方を貫いていたというなら、どうしてここまで彼女は孤独なんだろうかとそれも不思議です。

本当は上京以降、誰も信じず、ずっと周囲に心を閉ざしていたんじゃないのかな?
恋愛目的で近づいてくる男性はほんとうに親切なものですから、それにほだされてつい幸太郎には気を許したものの。
そんなふうに唯一信じていた幸太郎に裏切られたからこそ、ここまでどん底になっていたんじゃないのかな。

寓話寓話と毎回言っているのに、ドラマとしての自然さを求める観方がわるいのでしょうが、一方でドラマと特撮要素の融合という試みが画期的であることも確かなので、どうしても普通のドラマとしての完成度を求めてしまいます。
「1本の映画を分割しているような」とか、「特撮パートが地味」と言われているのは知っていますが、この撮り方自体はわたしは結構好みなんですよ。このテイストを活かしてほしい。

いやそうじゃない、一般の大人に見せるドラマじゃなく特撮おたくのためのものなんだよということなら、じゃあもっと面白おかしくしてくれよ毎回大魔神(伊藤さん)出してくれよと思いますし、いやいやこれは萌えがテーマなんだよというなら、カノンちゃんにはもっと似合う服を着せてあげてほしい。あれは背の低い子のファッションです。せっかくスタイルがいいのだから、0℃ボーカル時代のカノンのような、シンプルなジーンズにTシャツみたいなののほうがセクシーで素敵だと思う。

今までのところ中途半端なんだなあ。
5/9追記。カノンはCDショップじゃなく亀の餌を買いに行ったので修正しました。
カノンの歌が今のところ表現の中心になってないというのはあれですね、「響鬼」における鬼の共闘で音がやかましいだけの不協和音になっていたというのと同根なんじゃないでしょうか。視聴者としてはその表現に力を入れてほしいのにな、というところは白倉響鬼の対セミ戦、あるいはディケイド版を待たねばならなかったと思いだします。
5/15追記。だいたい水~木曜あたりに「カノン」公式が更新されるのですが、今回の「クリック!ファンタスティック!」ではハシタカVSタマシキ戦の特撮について詳しく解説されています。こういうのに弱いなあ。
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(ドラマ) 大魔神カノン 第6話 『加温』
ハシタカのピンチに駆けつけたサワモリ。でも、トモスケは見ているだけ。美味しいところをサワモリに持っていかれちゃいました。

2010.05.08 10:21 | ゼロから

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