LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。


Photo by mrhayata

「昨日」というノスタルジックなテーマを扱っていたせいか、夕陽の赤い光に画面が満ちる、という演出が多かったように思う、今回のエピソード。
前半で犯人の正体が早々に知れた以上、謎といえばその真意、ということになるのでしょう。
王道展開の三条脚本に比べるとやはり捻ってきましたね。
それはミステリ好きとして望むところなのですが、戦闘シーンのテンポもすこし変わっていて新鮮でした。
「W」は三人組のキャラクターに助けられているものの、実は後味の悪い結末というものがかなりあり、そのなかでも今回は特に皮肉を感じさせるものだったと思います。
霧彦さん、愛されてますね…そして井坂先生は、大物なんだか小物なんだかよくわからなくなってきました。

そしてせっかくの決め台詞が、聞きとれないところがところどころあったのも惜しいかなあ。

画像はブログ画像ゲッターより。
はじめこの記事タイトルを「終わりし道の標に」にしようと思っていたので、「標識」で検索しました。
違和感

エクストリームの剣が振り下ろされる刹那、変身を解き嫣然と微笑む雪絵。
「--っ!」
翔太郎はそれ以上、動くことができません。それをわかっていたかのように、雪絵はゆっくりと背を向け、嘲笑と共に立ち去っていきました。

「どうした。なぜ攻撃を止めた?」
なじるように言う竜、生身の相手にライダーとして攻撃できない、そんな翔太郎という人間を、彼女はよく理解しているのだとフィリップは舌を巻きます。そんな2人の会話が耳に入っていないかのような翔太郎。
「昨日は利用するためにあるだと……?」

鳴海探偵事務所。
「不破夕子=who are you? 簡単な偽名だ」と呟き、ホワイトボードに記すフィリップ。
彼女は初めから鳴海探偵事務所に挑戦してきていた、須藤雪絵のしたことが明らかになった以上、探し、捕まえ、必要ならばメモリブレイクするしかない--。
竜、フィリップ、そして亜樹子はそう考えています。独り、それでもひっかかりを感じているのは翔太郎だけ。
彼女の肩を持つわけではない、確かに悔しい、だが、それだけじゃない。
彼女にはまだ、何かがある。

ところで「W」映像におけるスタッフのお遊びについてはしばしば話題になるところですが、今回、仲間たちに説得されながらも仏頂面で考え込む翔太郎の、その顔と、

・自己陶酔している
・ハーフボイルド
・美人に弱い
・お調子者
・思い込みが激しいタイプ
・感情的になりやすい
・単純
・ハーフボイルド

と記されたホワイトボード(前回フィリップが暇にあかせて翔太郎の恋愛について検索&分析した名残)がきっちり並んで一つの画格におさまり、まるで説明書きのようになっているのはたぶん、わざとですね。

「俺の仕事はまだ終わっちゃいねえ……」
腰を上げる翔太郎でOP。そして出た! ハッピーセットのCM

邂逅

「会うのは初めてね? 義理の妹なのに」
「元、義理の妹だけど。ねえ、あなたが兄さんを殺したんでしょう?」
翔太郎達が鳴海探偵事務所へ引き上げたのとほぼ同刻。ディガル・コーポレーション屋上。雪絵に呼び出され、現れたタブー。
「兄さんけっこうマメね。ディガル・コーポレーションの兄のパソコンに日記が残っていたの、知ってた?」
「事情はすべて知ってるってわけね」
会社のPCに何か残していたら冴子が消さないはずがないと思いますがキニシナイ。
「勘違いしないで。協力したいの、あなたに」
自分は霧彦とは違う、幹部として登用してくれれば役に立つと売り込みます。イエスタデイのような癖の強いメモリを有効に使いこなして見せられるのは自分だけ、Wを用いて園咲冴子を襲わせたのはそのプレゼンテーションだったのだと。
「そう簡単に信用できないわ」
とっさに攻撃を加えようとするタブーの手を、雪絵はイエスタデイに変身して止めます。警戒を崩さないタブーに苦笑し、
「諦めないわよ……お義姉さん」と去っていく雪絵。
「元……お義姉さんね」
見送るタブーの前に、井坂が姿を現します。

2人の昨日

小さな保育園。
はしゃぐ子どもたち、色鮮やかな風車。その門前に、ぼんやりと佇む雪絵は、責任者らしい白髪の女性に
「雪絵ちゃん!」と声をかけられます。元気そうじゃないと懐かしげなその女性に、ここも変わらないですねと応じる雪絵。
「なんとかねえ」
地上げにあってなくなるかもしれなかったこの施設ですが、どうやらそれも沙汰やみとなり、存続できるようだと雪絵に話すその女性は、
「そうだ、ちょっと待ってね」と中へ戻っていきます。

一人残され、遊ぶ子どもたちの姿に自分と兄・霧彦の姿を重ねる雪絵。
新婚の兄におめでとうと告げ、もう送金の心配はないと自分の近況を話した、あの電話での会話が思えば兄と話した最後だった。どこか苦しげな声で、
「もしも何かトラブルがあったら、風都の鳴海探偵事務所に行け」と唐突に話した兄。しばらく連絡つかないと言っていた兄。
「いい風だ」と独りごちた、それが最後だった。

とりとめのない回想。その向こうで、翔太郎が子どもたちに竹トンボの飛ばし方を教えていました。
ふわりと舞い上がる竹トンボの群れを見上げ、満足げに呟く翔太郎。
「いい風だ」
そして雪絵を振り返ります。
「よう。ここ、あんたたち兄妹が小さい頃過ごしたんだって?」
「すこしは鼻は利くようね」と応じる雪絵。
西山不動産の社員たちを襲ったのも、この施設を守るためだったんだなと続ける翔太郎。
「やっぱりあんた、昨日に拘ってるんじゃないか?」
「勝手にそう思ってなさい」
いたたまれず足早に立ち去る雪絵。奥から出てきた婦人は、それを残念そうに見送ります。手にしていた古びた画用紙には、クレヨンで描かれた幼い兄妹の絵が。
「これ……」

食指

「それ」
冴子の執務室。ナスカのメモリを見つめる冴子に、若菜が声をかけます。
「霧彦お兄さまの?」
「別に霧彦さんのものじゃないわ。ガイアメモリは園咲のもの」
「それでもお姉さまが持っているとは思いませんでしたわ」
姉も義兄の思い出に耽ることがあるのかと言いたげに、目を輝かせる若菜。否定する冴子。
「--いや、人間はなかなか過去を捨てきれぬものですよ」
しかし、直後、井坂が室内に入ってきたことで表情を曇らせた若菜は、席をはずそうとします。
「身体の具合はいかがですか? 何かあればまたじっくり診せていただけると」
「ご心配なく」
好調だと告げて出ていく若菜を見送ると、冴子に向き直る井坂は、改めて雪絵の能力を高く評価します。
イエスタデイの特性を使いこなしているだけではない。メモリの毒素を体内に残さず、「刻印」として敵に向け発射する、そんな攻防一体の用法は自分でも思いつかなかったと。

「彼女のような人間こそ、君の部下に必要なんじゃないかな? 特に、君の崇高な目的には。--心配ならもっと完璧にしてあげよう、君の素晴らしい身体を、もっともっと素晴らしくね……」

デスクを回り込み、冴子の背後に立つ井坂の図が何かよかったです。

高台の公園。
「俺はまだ、あんたの昨日を見つけちゃいない」
「……あんな依頼、真に受けていたの」
「どんな依頼だろうと受けた依頼は俺は果たしたい」
「それは探偵じゃない。ただの愚か者よ」
「あんた、ほんとうにミュージアムの片棒かつぐつもりなのか」

雪絵を追ってきた翔太郎は、霧彦の話をします。
彼はミュージアムの幹部でありながら、身体の不調も顧みず、風都の若い命を守ろうとしたと。

「やつはほんとに風都を愛してた」
「あなたと同じように?」
「ああ。あんたもそうだろ」
保育園からあずかってきたその絵を雪絵に渡す翔太郎。
「その笑顔が守りたかった。そうなんだろ」
「まったく、底抜けのお人よしね」
平静さを失いかけた雪絵は、イエスタデイに変身して翔太郎を振り払おうとし--サイクロン・ジョーカーとなって防戦する翔太郎。イエスタデイがそれを突き倒し、そのすきに逃げだそうとすれば、ルナの腕がイエスタデイの身体を絡め取る。ならば。
高台から虚空に向け、無数の砂時計の刻印を打ち出すイエスタデイ。
「ぼやぼやしてると、街の人たちがイエスタデイの刻印に冒されてしまうわよ!」
「なんてことを……」
やむなくイエスタデイを解き放ち、ルナ・トリガーとなって空の刻印を撃ち落とすW。片付いた時には当然の如く、イエスタデイの姿はありませんでした。

契約

「やっと素顔で会えたわね? うれしい」
「ここに来た以上は、忠誠を誓ってもらうわよ」

そこはかつて、霧彦が全裸で園咲に忠誠を誓ったあの場所。どこかはわかりませんがミュージアムにとっては神聖な場所であるようです。
「あなたの働きによっては、イエスタデイよりも強力なガイアメモリを与えることもできる」
「ガイアメモリは一人に一つじゃ」
意外そうに眉を上げる雪絵に、立ち会いの井坂はシャツの胸を広げて見せます。
一面に口を開けた複数の生体コネクタを。
「こんなことが」
雪絵の驚きに、井坂の能力を誇る冴子。

「期待には応えるわ。よろしく」
雪絵は気を取り直すと、自分たちは対等だと言いたげに右手を差し出します。冴子がそれに応じた、その時。
<イエスタデイ>
地球の囁き。イエスタデイの力強い手に白い手を握りしめられ喘ぐ、生身の冴子。この時を待っていたのだと、とりわけ大きな刻印を冴子に打ち出す、イエスタデイ。
「あなた何を……!」
「まんまと騙されたようね。園咲冴子」

リロード

翌日、高台の公園。雪絵を探し、現れた翔太郎、フィリップ、亜樹子。
イエスタデイとなる目的が、彼女の言葉通りとは思えないのだと訴える翔太郎に、
「やっと気がついた?」と雪絵の声が聞こえてきます。階段を登り切った、その場所に立っていた彼女。
「やっぱりあんた」
雪絵は自分の目的は最初から復讐だったと認め、白いスカーフを差し出して見せます。
兄の異変を聞き風都に戻ってきたその日、出迎えるように空からふわりと落ちてきた、そのスカーフ。
婚約祝いにと、雪絵自身が贈った--そこについた血の染みを見て、彼女は何が起こったかを悟ったのです。
「まるでわたしに助けを求めるように……わたしは許さない。絶対に許さない。兄さんを殺したあなたをね!」
「え」

その時ようやく会話がかみ合っていないことに気づいた一同。
フィリップは雪絵の白い首筋に、イエスタデイの刻印を認めます。

「さあ、永遠に昨日という監獄にとらわれるがいい!」
彼女は翔太郎に話して聞かせていたのではなく、昨日をリロードしています。ほかならぬ自分自身の策にはまって。
「その通り」と姿を現すウェザー。これも彼の実験だったのです。

ウエザーの回想。
「なぜ!?」
前日、ミュージアムの祭壇の前で、困惑の声をあげた雪絵。刻印を発動させたのに、冴子は平然としたままで、記憶のリロードは起こらない。
「そんなことじゃないかと思った。やっぱり、兄さんと同じ愚か者ね」
念のために、イエスタデイの刻印が効かない身体に調整してもらっていたのだと笑い、タブーとなる冴子。
「永遠に昨日に閉じ込められるのはあなたのほうよ。そしてわたしは、やっと過去から解放される……さようなら、雪絵さん」
そのわずかな身振りだけで手の刻印は浮かび上がり、そのままイエスタデイに打ち込まれたのです。

「あれからそろそろ24時間が経つ。自分自身の過去を喰らったメモリ、どんな効果があるか愉しみだよ」と翔太郎に語って聞かせるウエザー。
しかし、そうなれば雪絵は、よくて昏睡状態に陥り、悪ければ--。

翔太郎の顔に、フィリップの顔に、静かな怒りが走ります。亜樹子を下がらせサイクロン・ジョーカーとなる2人。
「お前の罪を数えろ」
「罪のない××など、スパイスのない料理だよ」←ここ聞きとれません。

エクストリーム

しかし、ウエザーに力押しにされるW。
「そいつは俺の相手だ!」と飛び出してきた竜は、アクセルとなってWと交替します。
解放され、よろめくWの耳に届く、雪絵の声。
初めは単純な復讐心だけだった。だが翔太郎に会って、霧彦が風都を心から愛していたことを知った。ならば自分はこの風都を守るために、冴子を破滅させてやると、昨日冴子に言った言葉を誰もいない空間に向け繰り返している雪絵。
その痛々しさ、残酷さ。

「…それが兄の遺志とわかったから!」

見ていられない。
エクストリームの力で雪絵の刻印を消し去ろうと言う翔太郎。
一か八か、フィリップがエクストリームのメモリを呼ぶと、待ちかねたようにWの手がそれをつかみ、直接ベルトに装着します。
プリズムピッカーが雪絵の身体をスキャンし、
「検索は完了した」というフィリップの声と共に、向けられるその剣。
プリズムブレイク。その声にイエスタデイとなっていた雪絵の身体から砂時計の刻印が浮き上がり、一瞬にして打ち砕かれます。
変身の解けた雪絵を抱き起こすW。その首筋に刻印はありません。安心し、彼女を亜樹子にゆだねるW。

「いつもいつも邪魔をして!」
その間もアクセルを打ちのめしているウエザー。「いい加減目障りだね。復讐などというくだらないことにいつまでもこだわっていると、彼女のようになるぞ? 過去を振り向くのは嫌いでね」
言いつつアクセルののどを締め上げるウエザー。危ういところで割って入るW。
「大丈夫か?」
「エクストリーム。その力、見せてもらおう」
ウエザーに打ちかかるWは先ほどに比べても明らかにパワーアップしています。
やすやすと敵を打ちのめし、マキシマムドライブの動作に入るW。

「待て左。そいつは俺が……!」
アクセルの悲痛な叫びを余所に、炎の蹴りがウエザーにヒットしたかのように見えました。
「貴様、余計なまねを!」憤るアクセル。
「いや、逃げられた」とフィリップ。
「残念ながら蜃気楼ですよ…」と背後から姿を現し勝ち誇るウエザーに、
「だが手ごたえはあった」と告げる翔太郎。
「完全に避けきれなかった…なかなかのものですね」
うめき、よろけつつ雷撃を炸裂させ、そのすきに姿を消すウエザー。
「井坂ァァァァッ!」

ちょっとこの辺りの流れが悪かったですね。互角の勝負としたかったのでしょうが、どっちやねん、という感じになってしまいました。

結末

「雪絵さん…」
敵は去った。亜樹子に支えられる雪絵の元へ、駆け寄る翔太郎。
長い睫毛が震え、ゆっくりとその瞼があがり……よかったと代わる代わる顔を覗き込んでくる翔太郎、フィリップ、亜樹子を見て、大丈夫と微笑む雪絵。

「兄さんの言うとおりだった。やっぱり鳴海探偵事務所に相談して良かった」

霧彦がそんなことを。思いにふける翔太郎の前で再びあの絵を取り出し、兄さんと小さく呟く雪絵。

しかし次の瞬間、彼女は意識を失います。
そして再び目を開き--。
「……あなたたちは?」
「え?」
心配するように見つめる一同から少しでも離れようと、怯えの色をその白い顔に浮かべ、じりじりと後退していく雪絵。

須藤雪絵は記憶をなくした。イエスタデイメモリの副作用だったらしい。
昨日にとらわれた彼女の復讐劇は、結局すべての過去を白紙に戻すことで幕を閉じることになった。でも、彼女が記憶を取り戻し、罪を償った時、この街にも、彼女にももっといい風が吹く。俺はそう信じたい--。


鳴海探偵事務所。
報告書を書きあげた翔太郎は、ふとコーヒーカップを取り上げ、すすりこみ、派手に噴き出します。
「亜樹子ぉ! なんだこのコーヒー!」
「え? 時間も計ったよ」
フィリップも自分のカップを取り、一口すすって噴き出します。
「その時計じゃ正確な時間は計れないよ」
事務所の中央では、亜樹子お手製の謎の装置が稼働しています。亜樹子はそれを時計と主張しますが、
「ていうかそれ、時計じゃないし」
言いながらつい習慣でまたコーヒーを含み、そしてもう一度盛大に噴き出す翔太郎のアップと共に、以上報告します。
今週の天使さま。スカイック族って「空」のモチーフといい、2人そろって可愛らしくふわふわとした雰囲気の持ち主であることといい、あの力強い戦いっぷりとのミスマッチが面白いですよね。いやそこまで足踏ん張って、腰を落とさなくてもいいんじゃないかなあと思いました。力強いです。

MJファンとしては「JAM」でマイケルジョーダンにダンスを教えるMJの、
「考えないで、感じて。もっと、指先からエネルギーが。ぱーっと!」という天才肌な指導法を思い出してしまいました。言葉にできない感覚というものがあるんでしょうね。
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