LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

ストーリー上、今回のエピソードの位置づけは、
「人を信じられなくなってしまったカノン。しかしタイヘイはじめ、<だいちゃん>で出会った人々との触れ合いに、すこしずつ心を開きつつあります」というものですね。
それプラス、各オンバケ達の人物ならぬオンバケ紹介。
それに「TRICK」風のひねりを加えてみようとしたのかな。

ミステリの連載なんかでもよくあるんです、重厚、陰惨、陰鬱な事件の合間の箸休めに、
「大山鳴動して鼠一匹」的というか、セルフパロディというか、あえて仰々しく始めて最後は肩透かしで終わる、みたいなエピソードを突っ込んでくるのは。
仮面ライダーで言えば「剣」のてれびくん・超バトルビデオがそう。剣崎の偽物が現れた!的な。
そんなふうに、今回のエピソードの面白さは、もし成功していれば、ちっちゃい日常の事件に挑むカノンが深刻な表情をしたり、容疑者たちがことごとく絵に描いたような疑わしい表情をみせたりという、キャストの演技&演出の妙にあったはずと思うので、いつものように台詞等を詳しく追うのは野暮だと思い割愛しています。

問題は、成功していないところにあるわけですが…ただそれも今回のエピソードが悪いというより、
1)さほどストーリーが進んでいないところに箸休めを入れても仕方ない
2)途中途中に挟まれる各オンバケ紹介が、エピソードそのものと連動してなくてあってもなくてもいいものになっている
という、全体の流れへの不満であるわけで。

ロケーションがあまり動かず、カノンの部屋、もしくは<だいちゃん>のセットの中だけというのは、コミカルなオンバケ達の演技とあいまって、むしろ舞台劇的な楽しさがありました。
特にサワモリに関し、彼の手料理をつまみに酒を飲むタイヘイたちの
「さすがザリガニ、イカの食い方をよく知ってる」とか、サワモリの飲酒を止めようとして
「ザリガニに日本酒は洒落になんねって」と言うあたりの台詞は妙におかしかったです。また、ハシタカの主であった鷹匠の女性の凛々しさがとにかく素敵!

ただ、
「ファンタジーは不幸な現実からの逃避」とよく言われるのですが、幸せそうなカノンをとりまく親切な人々が、実は誰一人人間ではなく、カノンにもその正体を隠しているという元々の設定をふと思い出すと、楽しいですよ、ハートフルですよという演出がカノンの孤独を逆に強調するようで、途端にうそ寒くなってしまいます。
どうしてもっと自然にカノンとタイヘイが出会い、親しくなるようにしなかったかな。
公式サイトにある企画書マンガ「大魔神娘」にも今回と似たような構図(オンバケたちが勝手にカノンの部屋にあがりこんでくつろいでいる)があったのですが、あちらは正体バレの後ですし、言葉は悪いのですが「大魔神娘」のタイヘイは
「いのりうたの娘の機嫌をとらなければ」という魂胆あってカノンに近づいたというより、雨の中で泣いているカノンにタイヘイが傘を差し出したとか。イパダダに襲われた娘を救ってみれば、それが偶然、探していた巫女だったとか。
そんな流れの中で親しくなっているので、いかにもカノンと愉快な仲間たち、という絵になり、それが実に楽しい。
諸々ちぐはぐなんだなあ。

しかしラストの伊藤さんのお尻でぜんぶ吹き飛ぶのも事実なわけです。
拍手レスです。

>まきのさん
他人とは思えないお名前…はじめまして!
いつもはROMの方も思わずコメントせずにはいられない、それほどすばらしいキャスプリということですね?了解です!

コメントなしの皆様も、いつもありがとうございます。
第9話 「夏音」
一応ミステリ仕立てなのでネタばれいやんな方は以下、回避してください。

「祭りだ!」
路地を駆け抜ける子どもたちの声、遠くから聞こえる囃子の音に、ふと笑みを浮かべるカノン。髪型が変わり、少しだけ軽い印象になりました。
アパートの鍵を開けようとして首を捻るカノン。鍵が開いている…?ドアを開けると狭い玄関には何足もの靴が。
「カノンちゃん」
奥から微笑むタイヘイ、イケチヨ、サワモリ、トモスケ、ハシタカ…<だいちゃん>の面々があがりこんでいたのです。

カノンは自分が鍵をかけ忘れたとでも解釈したのでしょうか、何故留守宅に彼らがいるのかとあまり追求しません。
「悪いねえ」と図々しさをわびるイケチヨ。
夜になれば祭り本番だ、誘いに来たのだという一同。そのために浴衣を用意してきた、好きな柄を選べばよいと言われ、カノンの表情もほころびます。
「うわぁ…」
一枚一枚鏡の前で、浴衣をあててみるカノン、横で見立ててやるイケチヨ、自分の好みを言い立てるタイヘイ。

華やかな空気の陰で、しかし密やかに、事件の幕は切って落とされたのでした…。

端的に言えばこのときカノンの部屋で、あるものが紛失するわけです。
そして犯行の機会があった人物=単独行動をとった人物は、
・一人で皆の食器を台所に下げに行ったハシタカ
・カノンの夕食の買い物を、気を効かせて冷蔵庫に入れに行ったトモスケ
・お茶のお代わりをもらいたいとカノンにことわった上で、一人で台所へ行ったサワモリ
以上3人。機会があるだけでなく、ちゃんと全員、推理ドラマ風の疑わしい素振りをしてます。

カノンが浴衣を決め、では着付けをしようかということで、イケチヨに追い出される男衆。
一足先に<だいちゃん>に戻り、自分たちも祭り装束に着替えて意気を上げ、酒を酌み交わしつつカノンを待ちます。
「俺の主人も酒の好きな人だった」
思い出話をするタイヘイ。

そこへ現れた、やはり法被姿の勇ましいイケチヨ、ハシタカ。
彼女たちの先導で案内される浴衣のカノンにはソフトフォーカスがかけられ、なんかキラキラしています。迎える男衆たちの賛嘆の声。
しかし、にもかかわらず硬い表情のカノン。
部屋からあるものが失くなった、ついてはハシタカ、トモスケ、サワモリに話が聞きたいと。

ここは最初にも書いたように、日常の些事を敢えて重々しく扱う方が面白いわけですから、カノンはもっとキャラが破綻していると思われるくらい問答無用で彼らを問いただしてもいいと思うのですが、妙にリアル志向というか、遠慮がちに聞きかけてやめてしまうあたりが今までのカノンぽく、振りきれてなくて残念。

カノンの逡巡を見て、気になることがあるならきちんと聞いた方がいい、と考えたイケチヨ・タイヘイは、店の奥の部屋を取調べに提供します。
かくして尋問がスタートし…

一人ずつ呼び出され、次々と自分の罪を告白するオンバケたち。
しかしその中に、カノンの探す犯人はいません。
カノンの部屋を過ぎる、真犯人の黒い影。

ちなみに尋問のトップバッターはハシタカ。自分の順番を待つ間、その緊張感に耐えられないトモスケ、サワモリも、それぞれオンバケになる前の自分たちの主人の思い出を語ります。
カノンに頭を下げ、許された開放感から、戻ってきたハシタカもまた。
そして、そのハシタカに問われたイケチヨも。

「オンバケは、動物や物が人間から受けた恩を返すために転生したもの」という憑喪神的な設定は最初からわかっていたわけですが、それぞれの姿も可愛がってくれた主人からとられているわけですね。
自分に第二の生を与えてくれた、その主人当人には恩が返せない、だから人間全体に返そう…と。

尋問が終り、どう、すっきりした?と訊ねるイケチヨ。
ここでハシタカが口を滑らせたことにより、イケチヨ、タイヘイにも彼ら3人の罪が明らかになります。
良かれと思って誘いに行ったのに、却って申し訳なかったと恐縮するイケチヨは常識人ですね。
それは対し、自分こそ皆さんにあらぬ疑いを抱いて申し訳なかったと詫びるカノン。

実は先日来、魚肉ソーセージが冷蔵庫からしばしば失くなっている。
そして今日、タイヘイらが来ていた時も魚肉ソーセージは失くなっていた。
ためにハシタカらを疑ったのだと説明します。
先日からのことなら、その時いなかったハシタカらを何故疑うのかとか、そんな不安があるなら鍵が開いていたときなぜ不審に思わなかったかとか、氷はともかくジャスミンティーやアイスクリームはOKなのになぜ魚肉ソーセージだけ気になるのかとか、そういうことを突っ込まないのは仕様です。

「魚肉ソーセージ!?」

その一言で、しかし、他の面々には犯人がわかってしまいます。
「済まないなカノンちゃん、それは俺がカノンちゃんの部屋に置いといた
侘びの言葉を言いかけたタイヘイの口を押さえ、タイヘイが盗み食いしたことにしてしまう一同。彼らの目的と正体、そしてブチンコの諜報活動はまだカノンには秘密なのですね。
「済まなかったね、帰りに持っていっとくれ」と魚肉ソーセージの束をイケチヨがカノンに差し出し、カノンがそれを受け入れたことで、事件は一応の解決を迎えました。

日も暮れた、祭りを楽しもうと、一足先に出て行く女性陣。
「では俺たちも」
御輿を上げ始めたタイヘイらの元に、しかし、カザハナによく似た別のオンバケが飛び込んできます。
イパダダ出現の報を携えて。
「祭りの日なのに空気嫁!」とばかり不満の声をもらしつつ、法被を脱ぎ捨て各々の変身体で外へ飛び出していくタイヘイ、トモスケ、サワモリ。

伊藤さんは913イベントでヒップアップには足刀の練習がいいと仰っていましたが、やるべきかなあと思いつつ次週に続きます。
わたしは行ってないので真偽はわかりませんが、先日のカノンナイトで
「伊藤さんの褌姿はこの9話でおしまい」という旨の発表があったそうですね。本当だとすれば、なんでそんなことを言うかなあ。
わたしは別に伊藤さんのお尻目当てではないので、そうであっても今後もたぶん見ると思うわけですが、<ソレ>が視聴者にとって、この番組の魅力を構成する大きな要素であることは事実。
「もう見られません」とか言うと、少なからぬ人数ががっかりするじゃないですか。
そんなことを途中で言うくらいなら、初めから番組の売りにしちゃいけないと思います。

会場のお客に口止めをお願いするというのもなあ。
ジョークとしても面白くないし、わざわざ六本木に足を運んでくれた人だけの、とっておきのオフレコ情報……と考えるにはあまりにも内容が嬉しくなさすぎる。聞いて得した感がまったくない。
まあ、たぶん、何も考えずに言っちゃったんだろうなあというこの感じが、いかにもこの番組らしい無邪気さで、本当らしく思えてくるのが悲しいです。

やれやれ、ガセでありますように。
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