LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

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おっさんくさいタイトルで済みません。でも「カノン」って20歳の女の子のビルドゥングスロマンとされてるわりに、あちこちそこはかとなくおっさんくさいですよね。
この作風は

・中年男性が、心の中の少年性を大切にしながらも人生の難局に立ち向かう話とか
・中年男性が少年の頃を回顧する、昭和の時代を舞台にしたジュブナイルとか

だったらものすごく合うと思うなあ。
おならとか鼻毛とか尻とか谷間とかもそうですし、カノンの設定にもところどころ、渡辺純一の「失楽園」で銀座のクラブのホステスが、鯖の味噌煮が好きとか言ってるのと同じような感じがあります。
いいとか悪いとかじゃなく、おっさん心を持つ人が書きそうな話。
そしてどうしても、わたしの内なるおっさん心は、とくに谷間に反応するようです。

前回に引き続き物語は「転」の部分に来ています。
毎度オンバケたちはイパダダを倒すのでなく捕縛しようとしてきましたが、いったい捕まえてどうするのか?とずっと思ってきました。今回ようやくわかりましたが、簡単に滅ぼすことができないので(ただしブジンサマだけはその場で成仏させることができ、それがジュウゾウがその復活を望む一つの理由であるようです)、魂の浄化を図ろうとしているわけですね。
その過程において、依り代が幸太郎=歌姫・カノンを裏切った人物であると知ったイケチヨは、イパダダの依り代でなくなった幸太郎は、そしてサキは、どんな行動をとり始めるのか。このあたりがとても楽しみです。
第13話 囮怨

だいちゃん。まったりと語り合っているカノンたち。
先ほど戻ってきたタイヘイは、改めて自分が何のオンバケであるかという話をしていました。
「俺はテレビ」と続けてショウタ。そして、
「…なんだっけ?」とおどけるジュウゾウ。
「石灯籠!」
「ああ、そうそう、……石灯籠」
いい味出してますジュウゾウ。
「僕は大学生です」
「あたしもです」
と人間チームも自己紹介。
タイヘイは約320歳だけどイケチヨはそれ以上に年寄りだと、要らない知識がカノンに吹きこまれた(カノンの反応はいかにも「初耳!」という感じで、正体バレのときはそこまで聞いてなかったんですねどうも)ところで、表がどやどやと騒がしくなります。

顔をしかめ外をのぞくタイヘイ。
すると、戻ってきたサワモリら一行が、ちょうど裏口をくぐっているところでした。鼻を赤くし、むっつりと外から戸締りしているトモスケに、声をかけるタイヘイ。
トモスケはそれに応じ、ついにあのイパダダを捕らえ、連れ帰ってきたと説明します。

意外にもそこは、広々とした空間。
結界を貼った中に座らされたイパダダ。幸太郎の身体から抜けられないのはトウベエに前回貼られた丸い呪符のようなもののせい、らしいです。

あわただしく呪具や巻き物を揃えるハシタカたち。
その騒ぎを背に、よんどころない事情になった、店じまいさせてほしいとカノンや青年に話し、帰すタイヘイ。

幸太郎の心の中では、またあの殺人犯の男が待っていました。
「わたしはお母さんに好かれるために必死だった…」
勉強を強いられ、できが悪いと叱られる小学生の男の子。傍らでヒステリックな声をあげる母親。
「あれはあんたか?」と眉を顰める幸太郎。
「わたしのこころが殺されると思うようになった。だから、殺される前に殺すことにしたんだ」
泣きべそをかいていたその男の子がふと顔を上げ、幸太郎を真顔で見返します。
「これから、みんなの手を借りて殺していくよ…」

結界の周囲を、さらにオンバケたちが取り囲みます。
「やつが俺に入ったら、俺に印を貼って封じてくれ…」とタイヘイに指示すると、榊を手に結界へ入っていくサワモリ。

オンキリキリ バサラ ウンハッタ
オンキリカクマサラ ウンゲンソワカ

呪文を唱えるオンバケたち(呪文は聞こえたまま打っただけで取りあえず明王真言じゃないみたいですが特に調べてません済みません)。
そのなかでサワモリはイパダダを依り代から自分の体内に移し替え、収めて浄化しようというのです。
緊張した面持ちで、イパダダの額にトウベエが貼った、円形の呪符を回すサワモリ。とたんに依り代は悲鳴をあげ…!
「イケチヨ!」
「あいよ!」
抜け殻となり失神した幸太郎を保護すべく、引きずっていくイケチヨ。
サワモリが飛び出したイパダダを飲み込んだのを見て、指示通り近づくタイヘイ。
しかし一歩遅かったのか。
そのままサワモリの体内に留まることのなかったイパダダはタイヘイを吹き飛ばし、結界を抜け天井にわだかまると、嵐のように荒れ狂い、オンバケたちをなぎ倒すのでした--。

このシーン、トウベエの剣を手にあたりを警戒するタイヘイオンバケ体がかっこよかったです!
でも短い出番だなあ。

青年はカノンをカフェに誘い、おしゃべりをしています。
オンバケたちは人に愛され、人にその恩を返すために生きているのだと説明する青年に、
「でも不思議ですよね? そんなオンバケさんたちを生むきっかけになってる人間のほうは、人間に冷たいってこともあるし…」と言うカノン。
明るくなったようでいて、カノンの内面はまだ少しも変わっていないんだなと思わせる口調と表情です。
しかし今までと違うのは、青年が苦笑しつつそれをいったん受容し、そして反論を試みるところ。
「でも僕思うんですよ、人が人に冷たくするっていうのは…」

「にしても、偶然にしちゃ恐ろしいめぐりあわせだねえ」
幸太郎の肉体は、まだだいちゃんの建物の中に匿われています。
失神し、消耗していますから当然なのですが、その顔に見覚えがあるタイヘイは、幸太郎の世話をするイケチヨに彼の正体を語って聞かせたのでしょう。
「日ごろの行いってやつで、イパダダに目をつけられたってことか」
吐き捨てるように言うタイヘイ。

しかし悪人だからとり憑かれるとか言われると、過去の依り代も気の毒です。
そもそも憑かれた時点の幸太郎は、交差点でものを落とした人の手伝いをせず通り過ぎた、というだけでしたよね。妊婦さんに助けを求められてなお知らん顔で行ってしまったカノンといい勝負。
それ以前の、カノンの歌を盗んだとか、二股をかけたとかいうところまでイパダダが観ていたとは思えません。

若干バイアスのかかったタイヘイのその見解には触れず、ただ
「とにかく今は寝かせるよ」とため息をつくイケチヨ。

サワモリの元へ戻るタイヘイ、ハシタカ。
「依り代は大丈夫みたいだ」
「そうか」
「もうイパダダは、あの依り代には戻って来ないよね…?」
「おそらく」
一度その身体を出たからには、イパダダはもう別の依り代を見つけているはず。
イパダダを取り逃がしてしまったことを激しく悔やむサワモリ。
彼を宥めようとしてか、トウベエは
「結界をやぶるような十魂のイパダダなんて聞いたことがない。あれはもう五十魂くらいの力を持っておるな」と言い、ジュウゾウは、
「やはりブジンサマの力が必要なのかの」と言います。
「でももう亡くなられたんじゃ」
突然の話題に驚くオンバケたち。
いやお前たちには黙っていたが、ブジンサマは眠っておられるだけだと、説明するジュウゾウ。

ブジンサマの物語が、ここで初めて語られます。
紙芝居風に、ブジンサマと村人たちの交流が、複数の静止画で見せられ、
「伊藤さんは動いてこそなのに!」と歯ぎしりしましたけれども、おどけたポーズはそれなりに愛らしく。
それらを背景に、ジュウゾウが語るのは悲しい物語。


・ブジンサマは人の愛を受けて転生した、この世で最初のオンバケであること。
・その昔は人に愛され、人に囲まれて暮らしていたこと。
・今でこそイパダダはオンバケたちがまだ育ち切っていないうちに処理しているが、当時は五十魂、百魂まで育ち、土地に災いをもたらす大型のイパダダがしばしば出現したこと。
・各地の歌姫の願いに応え、ブジンサマがそれを退治していたこと。
・ブジンサマもそれらの戦いにおいては無事でいられなかったが、人への恩を返すため、時には深手を受けながらも戦い続けていたこと。
・ある時大型のイパダダが同時に二体出現し、ブジンサマは先に南のイパダダを倒すと、傷も癒えぬまま北へ向かったこと。
・しかしその間壊滅的な打撃を受けた北の人々は、ブジンサマの到着が遅れたことを怨み、
 「裏切り者」
 「帰れ」
 と心ない言葉を投げたこと。
・ブジンサマはそれでも北のイパダダを倒したが、身体に受けた傷よりも心の傷が深く、以来心が砕け散り、長の眠りについていること。
・それと同時に全国各地にあった歌姫の家系も廃れ、今ではカノンの家にしかいのりうたは伝わっていないこと。
・年浅いオンバケたちを動揺させないため、この物語は伝えられず、
 「ブジンサマはお亡くなりになった」と説明されてきたが、しかしカノンが歌い、ブジンサマの心が蘇れば、きっと目が覚めるはず……


話しながら感極まり落涙するジュウゾウ。
「ブジンサマ可哀そう」と涙ぐむハシタカ。
ああカノンの物語がなければ、そこへ後でこれをカノンの話とシンクロさせようとしなければ、わたしもブジンサマかわいそうと思えたのに。

カフェからの帰り道、
「人は人に冷たいこともある。だけど、オンバケが生まれてきているということは、それだけ、優しい人たちもいっぱいいるっていうことなんじゃないのかなって」と、話す青年。カノンはそこに何かの希望を見出した思いで微笑みます。

「こんなに慌てて出てって大丈夫か」
イパダダを取り逃がしたことへの対策なのでしょうか。急ぎ出立の支度をするサワモリを、気づかうタイヘイ。しかしサワモリはお前と違って漏れはないとか、娘の方に精を出せとにべもありません。
「何でお前さんはよう、いつもいつもそんな口のきき方しかできないんだべな」
ぼやくタイヘイですが、
「照れとるだけじゃあ」とジュウゾウが茶々を入れます。
「え?」
「いいから!」
タイヘイににやにやとした顔を近づけられ、ついジュウゾウの指摘が正しいと、自ら証明してしまうサワモリ。
地図等はタメキチさんが持ってきてくれるそうです。
支度ができ、表情を引き締めトウベエへ
「では先生。お願いします」と手を差し伸べるサワモリ。
「心得た。とぉぉっ!」
かっこいい声で飛び上がるトウベエ。しかし飛び込んだ先はサワモリの懐ではなく、その背後にいたハシタカの谷間なう。
ああん」あらぬ声を上げるハシタカの谷間を、つい覗き込んでしまうタイヘイ、トモスケ、ジュウゾウ。
サワモリの背中はぷるぷるしています。

サワモリ出立後の<だいちゃん>。
いままでは悠長に構えていたがもうそうはしていられない事態だと、カノンの歌を待ち望むジュウゾウに、
「カノンがどんな思いをして傷ついたか」と説明し、オンバケの勝手な都合で彼女に歌を急かさないでほしいと話すタイヘイ。
「人はの、傷つくことで成長するんだわ」
一度傷ついたからこそ、それを乗り越えればブジンサマの心を動かす歌が歌えるというジュウゾウ。
「カノンちゃんの涙を見たことねえがらそんな勝手が言えるんだす!」
「勝手だと?」
言い争いのさなか、当のカノンが顔を出します。
「……もしかしてまだ、お取り込み中ですか?」
そんなことはないと笑顔で迎え入れるタイヘイ、ジュウゾウ。ジュウゾウは今タイヘイに釘を刺されたばかりなので、詳しくは言わず、ただ
「カノンちゃん。どうぞよろしくお願いしますだ」と頭を下げます。

カノンにプレッシャーをかけない代わり、代役の発掘も視野に入れるオタキ。
心を鍛え傷を乗り越えてほしいと、カノンに成長を望むジュウゾウ。
カノンは必ず立ち直る、その時を信じ、ひたすら待つタイヘイ。
オンバケたちも十人十色であるとわかるシーンです。

深夜、休憩をとりつつ、客待ち顔で車を停めているタクシー運転手。
突如バックミラーに不気味なものが映り……
「うわあああああっ」
白いもやのようなものが立ちこめ、ゆさゆさと揺れるタクシー。それが動きを止めた時、運転手の断末魔も止んで、また静寂が戻ります。
車内では、白髪をふり乱した異形の姿が。


真心から行動してもすれ違いや空回りで上手くいかず傷つくことはだれしもある経験です。
寿命は長くともどこか子どものような純真さのあるオンバケたちですから、なおさら辛い思いをするでしょう。
タイヘイと守谷のストーリーもそうですが、
「上手くいかなかった、辛かった」という話ならよかった。

しかしそこに、二十歳の人間の、人間同士なら常にお互いさまということがあると知っているはずの存在による、
「裏切られた」という価値判断が入ってくると……とたんに怨みがましさが先に立って、ちょっと待てよ、という話になってくるのです。
ブジンサマのお話を、この時点でカノンと重ねてほしくはありませんでした。

人々は遅ればせにしろ助けに来てくれたブジンサマに
「裏切り者」と叫んだわけです。
助けが間に合わず既に親しい人の命や財産を失った人々の一方的な主観からすれば、遅れはイコール裏切りでした。今更来て何になるという怒りもあったでしょう。
しかしブジンサマの立場に立てば、遅れるやむを得ない理由があったわけですね。

守谷にしてもカノンは再々裏切りと明言していますが、彼には妻子を抱え早急に仕事を得なければならないという理由があった。そのために節を曲げ大学に戻った行動を利己的と断じてはそれこそ
「かわいそう」です。
なのに、なぜ守谷を裏切り者とするカノンは非難されず、ブジンサマを裏切り者とする人々は
「ひどい」とされるのか?
いや、何もブジンサマが可哀想じゃないと言いたいわけではありません。人々の言葉もそういう状況だったとはいえ、心ないものだったと思います。
であればもうすこし守谷に対してもその事情を斟酌すべきではないかと、つい余計なことを考えてしまうだけなんです。

カノンをタイヘイやブジンサマと同じく、心の痛みを知る者として位置づけ、さらに
「傷ついてもそれを乗り越えなお人を信じることのできる強い人間に成長」してほしい、というストーリーの道筋は見えてきましたけれども、カノンの善良さの描写が、今のところ就学前に限られているのがきついなあ。
それとも、イパダダと歌姫は心に傷を抱えるという意味では同根だから道を誤るなよ、という話なのかなこれ。
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