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いろいろついてないことが多くて、ストレス解消のつもりか却って読書量が増えてきているこの頃です。
ブログの更新頻度が落ちたので購入する本もミステリを避けようとしているのですが、読んだのに書かないのもストレスなんですよね。
なので以下、ほとんど自分のためだけの記録です、失礼します。

夜の試写会 (リディア&ビル短編集) (創元推理文庫)
S・J・ローザン著

修道女フィデルマの叡智 修道女フィデルマ短編集 (創元推理文庫)
ピーター・トレメイン著

現代短篇の名手たち7 やさしい小さな手(ハヤカワ・ミステリ文庫)
ローレンス・ブロック著

警視庁幽霊係の災難 (ノン・ノベル)
天野 頌子著

死体にもカバーを (創元推理文庫)
エレイン ヴィエッツ著

おかけになった犯行は (創元推理文庫)
エレイン ヴィエッツ著
夜の試写会 (リディア&ビル短編集) (創元推理文庫)夜の試写会 (リディア&ビル短編集) (創元推理文庫)
(2010/04/05)
S・J・ローザン

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片やプロファッショナルな経歴、マッチョでタフな外見と、内に秘める繊細な魂。典型的なソフト・ボイルド探偵のビル・スミス(本名)に、片や愛らしくエキゾチックな美貌、キャリアの浅さは肝っ玉でカバー、チャイナ・タウンの因習とニューヨーカーとしての気概を小さな身体に秘めるリディア・チン。
タイプの異なる2人の私立探偵による事件簿が交互に続く、ローザンのリディア&ビルシリーズです。
これは短編集ですが、短編でも長編と同じ味わいがあり、皮肉で痛快なリディアものと、切ないストーリーを乾いたタッチで包むビルものが、長編同様、ほぼ交互に配されています。
このシリーズを初めて読む方には、いい見本になりそうですよね。

読後ずっと心に残っているのはビルものが多いのですが(黒人少年たちの話などは解決後も希望がないですよね)、容易に映像が浮かぶのはだいたい、コンゲームあり冒険活劇ありのリディアものですね。
表題作はそのリディアとビルがほぼ冒頭から組んで解決した事件。
トリッキーな策をめぐらすのが好きなリディアは当然のこと、リディアの愛人役ができるとあってビルもノリノリでお芝居に臨んでいます。卑劣な犯罪が描かれますが、後味はとてもよかった。次の長編が待ち遠しいです。

修道女フィデルマの叡智 修道女フィデルマ短編集 (創元推理文庫)修道女フィデルマの叡智 修道女フィデルマ短編集 (創元推理文庫)
(2009/06/20)
ピーター・トレメイン

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短編集はもう2巻目が出ているのに今頃これです。
フィデルマ・シリーズもこれまでに何作か読んでいますが、これは今までの長編シリーズを補完するようなお話が多く、正直本シリーズでこれを最初に読んだら
「?」となってしまう方が多いのではないでしょうか。逆に長編を読んでいる人には、
「ああ、あの事件の前に、こんな背景があったのか」みたいにいっそう興味深く読めると思います。

心理トリックを用いたものが多いので詳しく触れることはしませんが、たぶんミステリ的に評価が高いのは「ホロフェルネスの幕舎」「大王の剣」あたりなんじゃないかとぼんやり思います。
個人的に楽しく読んだのは「聖餐式の毒杯」。
フィデルマが巡礼に訪れたローマでの事件。ということでドゥーリー(法執行者)としての彼女の権威が通用しない土地なのですが、たまたま現場に居合わせた者として、徒手空拳ながら推理をめぐらせ、当地の教会のため協力するフィデルマ。
わたしは信者ではないのですが一時教会に出入していたことがあり、聖餐式も何度も経験していますが、同じようなことをやっているのに解釈が宗派でぜんぜん違うんですねえ、というところが面白かった。「旅籠の幽霊」もドタバタ人情もの、って感じで好き。

現代短篇の名手たち7 やさしい小さな手(ハヤカワ・ミステリ文庫)現代短篇の名手たち7 やさしい小さな手(ハヤカワ・ミステリ文庫)
(2009/12/30)
ローレンス・ブロック

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以前は通勤のおともに好んで短編集やアンソロジーを購入していたのですが、そうした本には必ずと言っていいほど顔を出しているのがこのローレンス・ブロック。
スリリングな展開、短く切れのある文体、洒落ていて皮肉のきいたエンディングとソリッドで一部の隙もない逸品揃い。まさに「現代短篇の名手」を体現する作家です。なんというのか、無性に朗読したくなります。
ご本人は短編は長編に比べても労力に比べてもぜんぜんペイしないよ、なんて愚痴をよくこぼしている方ですが、下手な作家が愚痴をこぼしても様になりませんからね。

この短編集に収められているのは殺伐と暴力的で、やるせないものが多いです。酔いどれ探偵のスカダーものにちょっと、ほっとするくらい。考えオチというのか、あとで背筋がぞっとする読後感です。
特に、「医者」や「軍人」、「牧師」に「警察官」がカードゲームに興じながらそれぞれが知り得たある犯罪について語る、百物語めいた寓話は心に残りました。彼らが見かけどおりの身分であるはずがない。であれば語られるそれぞれの物語も、まともに受け取っては足元を救われるはず。暖炉の前で寝ている老人は誰なのか……と。

警視庁幽霊係の災難 (ノン・ノベル)警視庁幽霊係の災難 (ノン・ノベル)
(2010/06/15)
天野 頌子

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幽霊係シリーズかつてない大ピンチ。胃弱で気弱な主人公の柏木が、間抜けにもコンビニ強盗(その後立てこもり犯となる)の人質にとられ、それがテレビでも大々的に中継される大失態に、怒り狂う堅物の監理官。
警官とバレないうちに何とか事件を解決できないかという、パターンといえばパターンなお話。

但し柏木には幽霊と話せるという特殊能力があり、他にも様々な異能者がかき集められ通常捜査ではどうにもならない事件にあたる「お宮の間」所属であるというあたりが、パターンにはまらないところです。
内部の様子を探るため、柏木の守護幽霊を持って任じる女子高生幽霊がコンビニ店と警視庁を行き来し、その通訳に霊媒師が駆りだされ、それによって何とか有利に犯人と交渉しようとする警察ですが、そうするなか犯人は驚くべき要求を……!

こんな紹介ではドタバタしたものに見えるかもしれませんが、いつもふわふわした外見の下に、しっかりした骨格が隠されている本シリーズ。推理部分はまっとうですしレギュラーメンバーに比べ軽視されがちな犯人や被害者の人格も書き込まれ、いつも失望することがありません。推理の材料を集める手段として、幽霊とか犬とかが出てくるだけなんです。

死体にもカバーを (創元推理文庫)死体にもカバーを (創元推理文庫)
(2007/07)
エレイン ヴィエッツ

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おかけになった犯行は (創元推理文庫)おかけになった犯行は (創元推理文庫)
(2008/12)
エレイン ヴィエッツ

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最後の2冊は同じ「ヘレンの崖っぷち転職記シリーズ」の第2作と第3作にあたりますので一緒にご紹介。
第1作、「死ぬまでお買物」を読んだ時から思いますが、何より主人公・ヘレンの人物造形が秀逸です。
その頃は高級ブティックの店員として登場したヘレン。しかし読み始めてすぐに気づくことですが、このヘレン、ブティックの店員としてはどうもちぐはぐなのです。
言動が知的すぎる、というとおかしいのですが、どうやら高等教育を受け、長期間経営管理の分野でキャリアを積んでいると思われるアラフォー美人。とはいえその能力を服飾の世界で活かそうというような覇気はなく、むしろ店長に対しても顧客に対しても、その虚飾に満ちた生活ぶりを軽蔑しているような節がある。
着ているものは古い、すりきれかけた、かつては高価であったろうブランドもので、おしゃれに興味があるふうでもない。
若い娘が腰掛け程度にこなす、低賃金の職場にいるような人物ではなく、どこからどうみても場違いなのですが、これはひとえに、ヘレンが正式な雇用契約を避けているため。

ある事情で逃亡生活を送っているヘレンは、どこかのコンピュータに自分という人間の痕跡を残したくありません。正社員となって年金を積み立てるなどもってのほかですし、当然銀行口座もなし。
「給与は現金でほしい」という、下手すれば脱税と勘違いされやすい彼女の要求を警戒せずに呑んでくれるような雇用主となると、やはりどこか後暗いところのある怪しい人物で……ということで当然ながら起こる殺人事件。
警察があたりを嗅ぎ回るのを警戒し、つい自分も事件解決のため首をつっこんでしまうヘレン。
結局、苦労してみつけた勤め先は潰れ、次々と転職を余儀なくされる--という設定なのです。

ヘレンの抱える事情は毎回説明されているので、とくに第1作から読まなければならないということはないと思います。高級ブティック、書店、コールセンターと、次々紹介される転職先の職場事情がまたリアルで、情報小説として読んでも面白いのかも。

推理的要素というより、ヘレンの素人探偵ぶりが楽しめればはまると思います。
とくに第3作は、コールセンター勤務中のヘレンが、リサーチのためかけた電話で殺人をリアルタイムに「聞いて」しまうというショッキングな出だし。
思い違いだったらどうしよう、しかしあれは若い女性が絞め殺される声に間違いない……という、警察に通報するまでのヘレンの逡巡もリアルですし、一旦警察が立ち入って
「あれは映画の音声だった」と結論づけられた後も、何となく気になってコールセンターの電話先リストを調べてしまうところは、さもありなんと思います。
怪しげなパーティーに潜入してみたり、水に落ちた捜査員を救助してみたり、活劇的な部分が面白い。

日本のものと比べ違和感があるのはアラフォーのヘレンが娘っ子扱いされたり、若くはないが品のある美女として扱われたり、というところでしょうか。日本にも若く美しい人はいる……というか、日本人のほうがヘレンより若く見えるのでしょうけれども、日本ではやはり、年齢なりの行動を求める社会的制約が大きいと思うんですよね。
おかげで第1作、第2作とずっとだめんず続きだったヘレンが、ようやくまともな恋愛をするのもこの第3作。
但し逃亡生活においては男性とのシリアスな関係というのも、正式な雇用契約同様足かせになるわけで(第1作でできた恋人はヘレンに独占欲を持ち始めたので第2作で別れる羽目に)、最新のこの恋人も仕事同様、次はまた変わっているのかもしれませんが。
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