LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

車が来て以来、よくTSUTAYAを利用するようになったのですが、やっぱりジャッキー・チェンはいいですねえ。
サービス精神にあふれた脚本、軽快なギャグ、重厚な演技、そしてなんといってもアクション。
リー・リンチェイのシリアスかつストイックなアクションも好きですが、ジャッキーの、香港アクションの流れをくむ、本格派のくせにちょっととぼけたテイストのあるアクションも好きなんですね。

とくに「酔拳」の修行シーンにあるような、日常的な動作が実はクンフーの鍛錬になっている、という展開がたまりません。でたらめな師匠に、でたらめにこき使われていると思い、嫌々従っていたのに、いつの間にか力がついていた!びっくり!というあれが。
それに、悪者に追われて逃亡しながら、その辺にある物、とくに日用品(箒とかフライパンとか椅子とか)を手に応戦する、あのバタバタとせわしない殺陣もたまりません。
「ゲキレンジャー」でしばしば、
「暮らしの中に修行ありじゃ」とにゃんこ先生に言われてレッドが雑巾かけしたりしてましたけど、あの試み自体はうれしかったなあ、ただそれがパワーアップとどうつながるか、殺陣だけで説明されないのが残念でしたけど、香港アクション好きな方が企画されたんだろうなと思っていました。

引退したスパイが愛しい女性の子どもたちを守り通し、ついでに世界を危機から守る、「ダブル・ミッション」。
往年の名作を大まじめにリメイクした(元の作品以上に大まじめ)「ベスト・キッド」。
両作ともレンタルショップの新作の棚にあったので迷うことなく借りてきました!
以下、適当な感想文。
ダブル・ミッション [Blu-ray]ダブル・ミッション [Blu-ray]
(2010/12/02)
ジャッキー・チェン、アンバー・ヴァレッタ 他

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原題は隣のお姉さん、ならぬ「隣のスパイ」。
中国情報部所属のスパイ、ボブ・ホーは、今は米国CIAに請われて貸し出されるほどの凄腕。しかし彼はあるロシア人逮捕を機に、退職を考えます。彼は平凡なサラリーマンとして潜伏していた住居の、お隣に住むシングルマザー、ジリアンと真剣な交際を重ねてきましたが、とうとうプロポーズにイエスと答えてもらえたからです。
前の夫との関係で何かあったのかどうか、ボブの職業が
「平凡だからこそいい」と考えているジリアンのためにも、また新しく迎える彼女の子どもたちを危険な目に遭わせないためにも、ジョブ・チェンジを考えるボブ。同時に、彼のことを
「いけてない」とさんざんにくさす、ジリアンの子どもたちを手なずけなければなりません。
そんな頃、ジリアンの父親が遠く離れた街の病院に入院することになり、ボブは大喜びで
「だったら僕が子どもたちの面倒をみるよ!」と立候補しますが--。

脱獄したロシア人が3人の子どもを抱えるボブに襲いかかってくるのは当然の展開。その企みは世界を恐慌にたたきこむであろうものなのに、漫画の悪役のようなまぬけさがおかしい。しかしそれよりも、スパイとしてのキャリアと培われた能力をフルに活用し、子どもたちの世話をするボブの意外な有能さが面白かった。
目を離すとすぐにいなくなる4才児、スクールカーストを自覚し始め、そのなかで皆に認められるために虚言癖となってしまった小学生、洋の東西を問わず難しい年頃とされる中学生。
彼らの信頼を如何に得るかという日常の戦いのなかに、ロシア人が乱入してきたという感じなのですね。
とうとうボブの前職を知り、彼を尊敬し始めた子どもたちとは対照的に、
「だまされた!」と憤るジリアン。しかしロシア人たちは空気を読まず、さらに戦いをしかけてきて--。

何にも考えずに楽しめるハリウッド調のストーリー。敵の間抜けさに笑い、戦いと子守を無理矢理両立させるボブに笑い、子どもたちの純真さにしんみりし、その悪賢さに舌を巻き。
日用品をフルに生かしたジリアン宅でのアクションが楽しかったです。

ベスト・キッド ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]ベスト・キッド ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]
(2011/01/12)
ジェイデン・スミス、ジャッキー・チェン 他

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母親の転勤に従い、中国へと引っ越した11才の少年、ドレ。
文化の違いから学校になじめず、それどころか一人の少女をめぐり地元の少年ににらまれていじめを受ける彼の、
「家へ帰りたい」という声が切ない。なんかもう、泣かせる映画って嫌いなんですけど、アメリカを去るにあたり過去の思い出をたどっているシーンからしてうるうる来てしまいます。ドレもかわいそうだし、シングルマザーとしてそのドレと、新たな生活を立て直そうとしているその母・シェリーもしんどいはず。
アパートの管理人(なのか営繕係なのか)、ハンはたまたまそのいじめの現場に出会い、圧倒的な力で子どもたちを追い払います。相手の子どもたちは大きめのクンフー教室に通っており、その師の方針か戦い方に容赦なさすぎる。
「あれはひどい、フェアじゃない」と涙目で訴えるドレに頼まれ、ハンは重い腰を上げて教室まで抗議に行ってやるのですが、師範の挑発にあい、つい、
「試合で方をつけよう。今じゃない、今度の大会の場で」と約束します。
「僕に勝ち目はない」と落ち込むドレですが、
「自分が教えれば勝ち目はある」というハンに、教えを受けることとなり--。

この主演の少年、ジェイデン・スミスがまた華奢で小柄な子で、前半の残酷ないじめのシーンには胸がつぶれますし(中国人少年たちのほうが大柄でパワフル)、一転して終盤の活躍には目を見張るわけですが、彼は映画のストーリー同様、師匠であるハン役、ジャッキー・チェンの、またその紹介による中国人トレーナーの教えをみっちり受けているそうで、生まれついての手足の長さや全身のバネが生かされ、実に見応えがあります。特に蹴りのポイントの、高いこと!
正直これまでの「ベスト・キッド」はストーリーはよくともアクションが今ひとつで、空手家が監修についていたとしてもおもしろさやアメリカ人受けを優先したのだろうなという食い足りなさがあったのですが、これは文句なし。中国人少年たちのクンフーも、特に優秀な子を選抜したのではないでしょうか。
少年が命じられる、
「上着を脱いで、着て、また脱いで、床に落とし、拾って杭にかける」という動作も、彼が母親に
「上着は脱いだらラックにかけて」と注意され、反抗的に応じたことを窘める(たまたま浴室の修繕のため来ていたハンはそれを目撃する)という意味と、相手の突きを受け流し、なめらかに攻めに転じる、攻防一体の動きを習得する意味とがあって面白い。この修行法は製作側に
「原作同様、日常動作の繰り返しが修行になっている、という内容にしたい。いいアイディアはないか」と聞かれ、ジャッキーがその場で考えた案なのだそうです。

万博前の中国プロモーション映画か、といいたくなるほどに、紫禁城や万里の長城ほか、様々な“美しい中国”の風物が映し出されます。もちろんオリンピック会場などの都会的な景色も。そのなかで立体的に描かれていく、少年と中国人少女との淡い恋。

ラストの大会は圧巻。ドレが意外にも力をつけてきたこと、その身体能力の高さに目を見張るクンフー教室の生徒たち。勝ち進むにつれ戦いは観ている側にも辛いものとなっていきますが、ハンが棄権を勧めても納得しないドレ。彼との交流のなかで、実はハンもまた、心に抱える傷を克服しつつあったのですが、いつのまにかすさまじく成長していたドレの精神力に、ここで改めて驚かされます。
ドレの優勝後、苛立たしげに立ち去っていくクンフー教室の師範。師に従わず、拱手して(抱拳礼ということもありますね)ドレ、ハンへの尊敬を示す中国の少年たち。美しいラストです。

実はディスクの特典映像で、ここでかなり長めのジャッキーのアクションシーンが撮られていたことを知りました。
憤懣やるかたなくハンに絡んできた師範。応戦するハン。しかし真剣に立ち会えば、この師範はハンの敵ではありませんでした。勝ちを確信し、一度は追いつめず手を引いたハンの背後から、さらに卑怯にも襲いかかる師範。今度こそとどめを刺そうとするハンに、ドレが
「ハンさん、やめて」と声をかけるのです。
これもジャッキーのアクションとしてはとても見応えがあり、ファンの方にはぜひ特典映像で観てほしいのですが、しかしこれが本編からカットされたのもまあわかります。師範脇役のくせに見苦しすぎ、しつこいってなっちゃいますよね。倒れた姿勢から何とか立ち上がった師範を、今度は応援に来ていたドレの母・シェリーがどやしつける、というのも蛇足。

ジャッキーの演技も、でしゃばりで向こうから勝手に
「教えてやろう」と売り込んでくる胡散臭く図々しい、ありがちな東洋人のイメージではなく、心に傷を感じさせる、寡黙で陰影のあるもので、ご本人はこうした自分の定番イメージと異なる役は楽しいのだろうなと思います。自ら助監督のように通訳をかって出て、エキストラたちに演技をつける様子がメイキングに映っていました。

なお、ジャッキー・チェンは映画人40周年だそうで、今朝たまたまワイドショーで観たのですが、ジャッキーの映画はエンドロールでのNGシーンが名物。これは単なるサービスではなく、
「子どもたちが『あんなの簡単だ』と思って安易にまねをしないように、あえて失敗したシーンを見せている」のだそうです。
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