LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。


wheel of fortune / gabriel.jorby


自ら人々の最後の希望となることを選んだ晴人、生来の好奇心からキマイラと契約を結んでしまった仁藤、家族の、とりわけ姉への思慕から、復讐の道を歩み始めた真由。
魔法使いそれぞれの運命の糸が絡まり、そして大きく回転し始めた今回のエピソード。
物語も大詰めだなあと、早くも別れの気配を感じつつ、白の魔法使い様、そしてワイズマンの謎にいよいよ興味を惹かれ、これが書物なら巻置く能わずの勢いで突き進んじゃうところです。残念ながらこれはTVドラマなので、おとなしく来週までお預けくらっているところですが。

そして白の魔法使い様の戦いっぷりのノーブルさがいいですね。腹黒そうな性格も、エレガントなスーツデザインも元から好きでしたが、魔力のみならず体術もお見事。素敵です。

写真は「運命の輪」。この検索ワードでタロットから宝くじのあのくるくる回るのから、観覧車、水車、眠り姫の指を突いた糸車といろんな写真が出てきましたが、自転車つながりのこの写真で。
風車でも良かったかもですが。
危機

吊り橋。
<change, now>の声が響き渡り、出現したのは第三の魔法使い、メイジ。チェンジング・ナウではありません。
「この手で倒してみせる。……お姉ちゃんの命を奪ったあなたを!」
その姿に目を見張るミサ。
「お前も魔法使いになったのか」
「さあ、終わりの時よ!」
問答無用とばかりに連続で回し蹴りを浴びせるメイジが華麗です。回る度スーツのスカートが揺れ、ドラゴンの短い尻尾がぴょこぴょこと揺れ、デザイン的にはファンシー系のようですが。
この間ウィザードさんはまだ橋桁にすがったままなのでしょうか。

林道。
シルフィの猛攻に倒れこむビースト。闘いながらも、譲の苦しみに気が気ではありません。
「ヤバイ、このままじゃファントムが生まれる。……このっ」
起き上がったところを払いのけられ、悲鳴を上げて斜面を転がっていきます。
変身が解けた、その胸を踏みつけられ呻く仁藤。

ほの暗い場所。一人、
「さて、何か用か」とつぶやくワイズマン。と、物陰からソラが現れます。
「ふふふ♬ バレちゃった? ……別に僕のことは気にしないで、ワイズマンのしたいことをしてよ。ま、何したいか知らないけど」
顔色を見るように、ワイズマンの白い顔を睨めつけるソラ。勝手にもぐりこんでおいて気にしないでと言われても、
「するよ」としか言い様がなさそうですが。
佇むワイズマンの、その足元には、白い使い魔の姿。

林道。
「カッモ~ン♪」
奇妙なノリで仁藤を攻撃し続けるシルフィ。その都度悲鳴をあげつつ、にも関わらず、あくまで譲に呼びかけ続ける仁藤。
「挫けんなっ、譲! お前変わりたかったんだろ、成長したところ朱里ちゃんに見せたかったんだろ? だったら、ふんばれ!」

苦しみ呻く譲の背からは、得体のしれない何者かの脚が無数に突き出ています。
アンダーワールドにあるのは、幼い日の公園。まだ若い、セーラー服の朱里の白い微笑みが、ひび割れていきます。
「……笑いたかったんだ、ずっと。昔みたいに……あかりねえちゃん……」

しゃらり。
気を失ったままの朱里の手首の鈴が鳴り、はっと顔を上げる譲。
血の気を失った、朱里の唇が
「ゆずる、だめ」と動きます。
「朱里姉ちゃん?」
彼女も同じ夢を見ていたのでしょうか。自転車で公園を出て行く譲の後ろ姿に向かい、必死に止めたあの日と同じ言葉を、譲のアンダーワールドの中の“朱里”と同じ言葉を、叫ぶ現実の朱里。
「……ダメ!」

瞬間、譲の背から突き出ていた無数の脚が掻き消えます。
「ファントムを押さえ込んだのか」驚きつぶやく仁藤の前で、決然と顔を上げる少年。
「ヘイヘイ聞いてないぜ? こりゃいったいどうすりゃいいんだあ? とりあえず一緒に来てもらうぜ」
焦り、朱里と譲の二人を両の脇に抱え上げ退却しようとするシルフィ。
「待て!」
「邪魔すんな」
「……譲!」
あくまで譲に取りすがる仁藤に邪魔され、しかたなく朱里だけを抱え、風と共に姿を消すシルフィ。

吊り橋。
<connect, now>
虚空より銃を手にし、撃つメイジ。
「……はっ」
身軽に交わすメドゥーサをも、<teleport>で翻弄し、突き放され転がされれば<barrier>蛇の髪を防ぎ。互角の戦い。
そこへ、ようやく橋桁から這い上がったフレイムドラゴンも参加し、ダブルキック。
「面倒な奴が一人増えたか」
不利と見て巨大な蛇を二人にけしかけ、その隙に姿を消すメドゥーサ。
取り逃がした悔しさに、やるかたなく座り込むメイジで、OP。

可能性

屋上。
「あのボーイの中に、まだファントムがいるのか?」と西川。そちらに頷き、
「そう、そして彼のような特殊な人間が魔法使いとなり得る」と吐き捨てるミサ。
「そうなる前にもっかい絶望させればいいのか? オッケイ任せとけ」
ファンキーな口調ながら、西川さん、けっこう仕事熱心ですよね。こんな部下はかわいいです。頷くミサ。
二人の後ろには、縛られ猿轡を噛まされたままの朱里が、転がされています。ひどい。それを振り返りつつ、
「急ぎなさい? また面倒な相手が増えないうちに。もし絶望させられないようなら……消せ」

面影堂。壁にもたれて立ったまま、真由が口を開きます。
「譲くん。あなた、魔法使いになる気はない?」
「え?」
「あなたは魔法使いになる資格を得たの。つまり、ファントムと戦う力を手に入れられる」
「それって朱里姉ちゃんを助けに行けるってこと?」
「何言ってるんだ! まだ中学生だぞ」慌てて傍らに座る、譲の肩を抱きこむようにする仁藤。すかさず反論する真由。
「あたしも高校生だけど魔法使いです! ……譲くん、決めるのはあなたよ」
「ちょっと待ってよ、真由ちゃん。君にまでこんなことさせて、白い魔法使いは何をしたいんだ。あいつ一体何なんだ?」と、椅子から立ち上がる晴人。
「……ごめんなさい、あの人が何者か、わたしにはわかりません。ただ、こう言っていました」

真由の回想。彼女に魔法使いとなるすべを伝授しつつ、
「魔法使いはあと二人必要なんだ。……そうすればすべてのファントムを倒す力を得られる」と言った、白の魔法使い様。

「『すべてのファントムを倒す力』……?」

予兆

0課資料室。
朝一番で足を運んだのか、入ってきて、大門がまだ寝穢く眠っているのを発見した木崎。おもむろに咳払いし、
「モンタージュはまだか?」と尋ねます。その声に跳ね起き、
「できました! ああやば、こんな時間。――失礼します」と、慌てて飛び出していく大門。彼女がドアに手をかける寸前、
「大門凛子!」と呼び止める木崎。「……うちに異動してくるか?」
「え? ほんとですか? ぜひお願いします!」喜色満面で木崎の背へ一礼する大門。
「わかった、善処しよう」
「ありがとうございます。失礼しますっ!」
うれしそうに走り出て行く彼女のほうへその時初めて振り返り、微笑むと、改めてモニターに向かう木崎。
そこには一人の中年男の写真が。
「この男は……?」

面影堂。立ち上がろうとしてゆらり、とコヨミの体が揺れ、倒れかかります。
背後の黒板には、「梅雨の季節もはり切って営業」と描かれてますね。
「おお、おい」駆け寄り助け起こす輪島。
「魔力切れか?」顔色を変える晴人。自分もメドゥーサに吸われたばかりなので、焦っているのですね。
そこへ、すいと進み出て、
「大丈夫です」とコヨミに魔力を供給する、真由。
「魔法使いが増えるということは、コヨミを助けられる人が増えるということか……」感嘆する輪島。

招待

公園。まだ譲の自転車修行は続いているようです。草の上を並んで歩きながら、
「みんなのために魔法使いになるってんなら、止めとけ」と言う仁藤。
「え?」
「いいか、魔法使いってのは命がけなんだよ。それでもやってられるのはみんな自分のためだからだ」
「攻介兄ちゃんも?」
「一番自分のことしか考えてねえなあ」譲の問いに、苦笑する仁藤。「……でも、最初は無理やり魔法使いにさせられたんだ、俺」
「え」
その両肩に手を置き、譲の顔を覗きこんで、
「お前にゃ考える時間がある。勢いで決めちまう前に自分でようく考えろ。それが、自分で決めるってことだ。いいな?」と諭します。
それから身を起こした、その頭にこつん、と紙飛行機がぶつかります。
「痛あ」
地面に落ちた紙飛行機を拾おうとして、顔色を変える仁藤。
空色の地に、白い雲を佩いた便箋。それはシルフィからの手紙。

DEARゲート 愛しのハニーが町外れの採石場で待ってるぜ

「……譲、お前は面影堂で待ってろ」
「ぼくも行く」
「え?」
「危険です!」そこへ駆け寄ってくる真由。「今また、絶望したら……」
「朱里ちゃんが心配なのはわかるけど」と頷く仁藤。
「それだけじゃない。ちゃんと見たいんだ、魔法使いが戦うとこ。ぼくが、魔法使いになるか決めるために」
決意を込め二人に告げる譲。

木崎の執務室。いつものデスクで、何やら検索を重ねている木崎。
「てっきり魔法の研究者か、ファントム事件の関係者と決め込んでいたが。もしかして……」
開かれたページは、物理学者のデータベースのようです。

決着

採石場。仁藤と晴人、並んで現れる魔法使いたち。そして傍らには譲。
「ヘイヘイヘイヘイヘイ! まさかお揃いで来てくれるとは」飛び出してくる西川。
「朱里ちゃんはどこだ?」
手を広げ風車を三人に翳す西川。
「――スリー、ツー、ワン。はっはっはっは!」
手品のような身振りで数をかぞえると、青い風が巻き起こり、唐突に、後ろ手に縛られた朱里の身体が転がり出ます。
「朱里姉ちゃん!」
「ほーら」
さらに手を振る西川。地面に転がされたままの朱里の上には、クレーンから吊り下げられ、強風に揺れる鉄骨の束。
「へっへっへっへ♪ 動かなくても、一緒なんだけどねえ」
変身したシルフィは、その鉄骨を吊り下げる、綱を一気に切り落とします。
「朱里姉ちゃん!」
「……っ」
くぐもった悲鳴を上げ、なすすべもなく、落ちてくる鉄骨から顔を背ける朱里。
<gravity, now>
その上空へ、突如出現する金色の魔法陣!
落ちかかったまま宙に浮かんだ鉄骨は、そのまま軌跡を変え、シルフィの方へ落下します。
「うわぉ…ホワイ?」
さらに影から現れたのはメイジ、そして瞬平。
「さ、三人目?」
瞬平が朱里を助け出し、うろたえるシルフィには晴人、仁藤のダブルキック!
「ヘイヘイ、俺らに気ィとられすぎ♬」相手の口調を真似る晴人。
「素直な野郎で助かったぜ!」不敵に笑う仁藤。

急転

採石場。
影から見守っていたミサ。
「やはりあのゲート、消すしかないか……っ」
決然と歩みだそうとする彼女の肩を、止めるように背後から、ぐいとつかんだのはソラ。
「何の真似だ」
「いいから。……ちょっと、調べたいことがあるんだ」

木崎の執務室。
「……これは」
ようやく、求める人物のデータにたどり着いた木崎。モニタに表示されているのはまさしく笛木の顔写真、名前、家族構成や来歴。えっ、笛木奏、って笛木さんの名前ですか? あと、「笛木京子」という名前が比較的長めに映っていました。
457 :名無しより愛をこめて:2013/06/30(日) 12:43:22.59 ID:Ys4CM33x0
笛木奏(そう)
昭和37年9月27日生まれ(50歳)
父:笛木雅也 母:笛木カズコ
平成9年10月22日、桐山京子と結婚

笛木(桐山)京子
昭和40年6月10日生まれ(生きているなら48歳)
父:桐山清道 母:桐山佐智子

画面全部が見えてたわけじゃないから違ってる部分もあるかもしれないけど

画面に見入るうち、ふと、ただならぬ気配に顔を上げ、周囲を見回す木崎。
不安にかられて立ち上がり、そして。

魔法使いの戦い

生身の魔法使いに蹴られ、殴られ、地に塗れるシルフィ。
「オケイ! こうなりゃゲートなんて、ずったずたにひきさいてやる!」と叫びます。
「……あなたのことは、あたしが必ず守る」一瞬、恐怖に顔を歪めた譲。その盾となるべく一歩前に出る、メイジ。
「真由さん……」
その二人の方へ、叫ぶ仁藤。
「譲! しっかり見てろよ、これが魔法使いの戦いだ。……晴人!」
「みなまで言うな」
その背後に隠れるシルフィ目指し、共に召喚されたグールの群れへ身を投じる晴人と仁藤。
仁藤さんはプロレスアクションもあって見どころ多いですね。
中央で背中合わせになり、それぞれにベルトを起動します。そのまま正反対の方向へ、駆け出しながらの変身!
高所に飛び上がり、短剣で戦うビースト。
手前に陣取り華麗な剣戟を見せるハリケーンスタイル。
シルフィは彼らがグールに手を取られている間に斧状の武器を取り、
「ヘイヘイヘイ、やっほー! リッスン。邪魔だあっはっはっは! イヤッハー!」
宙を舞いながら、無数の攻撃を二人の魔法使いに浴びせます。
それをまともに喰らい、火の海のなかでのけぞる二人。

苛烈な戦いに、思わず後ずさる譲。
「逃げないで。これが、あなたが見に来たものよ」

「「うわあああっ!」」
爆風に煽られ、高所から一気に斜面を転がり落ちるハリケーンとビースト。
「俺の風、さーいこうだろ?」とそれを覗きこむシルフィ。
それを見上げ、起き上がる二人。
「こんなもんんか?」
「もっといい風、吹かせてやるよ」
言うや軽やかに舞い上がるハリケーン。Falconとなり空へ駆けるビースト。
一気に間合を詰め、代わる代わる剣でシルフィに挑みかかります。
形勢逆転に、
「……風向きが悪い」と言い捨て、逃げようとするシルフィ。
「おい待て!」
逃さぬとばかり、背後から、あるいは下側から蹴りつけ、斬りかかり、容赦無い攻撃を加える二人。
とうとう山肌にたたきつけられ、失速し、シルフィも地に落ちます。

採石場に舞い戻ったシルフィのもとへ、ひらりと舞い降り最終形態を採る二人の魔法使い。
インフィニティ、そしてハイパー。
「よっしゃ、メインディッシュだ!」
それぞれに必殺技の予備動作に入った二人を見て、
「ちょっちょちょちょ」と見苦しく逃げ始めるシルフィですが、時すでに遅く。

断末魔の声を上げ、爆散するシルフィを見守る譲。その顔を、振り返るメイジ。

急襲

林道。
あの険しい山道を、再び、自転車で駆け下りている譲。見守る仁藤は、ゴール近くで転んだ譲のもとへ、歩み寄っていきます。
「おい、大丈夫か?」
「よ。やってるな」
そこへ、現れた晴人と真由。
「……はい」
顔を土で汚しても、怯まず起き上がる譲。
「譲くん、どうするか、決めた?」と問う真由。
「うん。ぼく、魔法使いにはならない」
その答えに安堵する晴人。
「そう」
「……自分のことばっかでずるいかもしれないけど、やっぱり怖いし。それに、今ぼくが一番大事なのは、朱里姉ちゃんだから」
「そうか」
「ぼく、子供扱いされないようなかっこいい男になって、また会いに行くって決めたんだ!」
「そんじゃ、魔法使いなんかやってる場合じゃないな」
「よし、もっかい行くぞ!」号令よろしく、声をかける仁藤。はい、と譲は自転車を起こし、再び坂道を登っていきます。
「あっさり引き下がるんだ?」と真由を見る、晴人。
微笑み、
「無理強いすることじゃないですから。それに、大事にしたい人がいるって、素晴らしいことです」と静かにつぶやく真由。
「ああ。……これからどうする?」
「闘いながら、探します。魔法使いになれる人を」
目を伏せ、立ち去る真由。

その後姿を見送る、晴人の胸で、携帯のコール音が。
「もしもし。凛子ちゃん?」
「晴人くん、大変なの!」
急を告げたのは大門の、悲鳴のような早口。

坂道。
ふと足を止める仁藤。
「あ、そうだ。魔法使いになんねえんだったら、やっぱり始末しといたほうがいいよな」
「え?」
「お前の中のファントム。俺が今から喰ってきてやる」
ドライバーオープン。ビーストとなり、譲に相対する仁藤。
「手ぇ出せ。男に指輪はめられてもうれしかねえだろうがな?」
譲の手を取ろうとした、その時、数発の銃弾が浴びせられます。弾き飛ばされ、呻くビースト。
「攻介兄ちゃん!」
そこに立っていたのは。

「白い、魔法使い……?」

木漏れ日の下、白と金のローブがノーブルな白の魔法使い様。登場の度に思いますが、実に美しいスーツデザインです。ビーストには目もくれず、譲に迫ります。
「わたしとともに来い。お前は魔法使いになる資格がある」
「ぼくはなりたくない」
「……これは運命だ」
<jail, now>
なうなう言うメイジは白の魔法使い様ゆずりなんですね。突如現れた縛めで、譲の身体を捉え、締め上げる白の魔法使い様。
宙に浮き上がったまま、苦しさに気絶する譲。
「お前は最後の希望だ」
「ふざけんなっ! いくら魔法使い増やしてえからって、譲は嫌だって言ってんだろう!?」
起き上がり、<buffalo>の声とともにそちらへ突進するビースト。
慌てず<connect, now>で武器を取り出す白の魔法使い様。最小限の動きでビーストを翻弄し、圧倒します。

「……ふうん、なるほどね?」
樹上からそれを眺め、つぶやくソラ。

「これでどうだァ!」バッファローセイバーストライク。強い目が出ましたが、その攻撃も、一撃のもとに雲散霧消させる白の魔法使い様。むしゃぶりついてくるビーストの足を剣で払い、倒れたところでその胸を踏みつけます。
「マジの攻撃かよ。俺が死んだら魔法使いが減っちまうだろうが」驚くビースト。
「アーキタイプに用はない」
「どういう意味だ、皆まで聞いてやるから答えろ! ……うわっ」
蹴り上げられ、また呻くビースト。
「その必要はない」

<explosion, now>

以前、ファントムを殲滅させウィザードを救出する際にも使ったあの技。
「うわあああああああっ!」
炎に焼かれ、爆風に煽られて、襤褸のごとく生身で山の斜面を転がり落ちる攻介がぼろぼろです。
<teleport, now>で抱きかかえた譲と共に、姿を消す白の魔法使い様。
「あ、ゆ、……譲」
倒れたままそれを見送り、声もない攻介。

木崎の執務室。
駆け込み、息を呑む晴人。
「……なんだいったい」
砕けたデスクライト。足の踏む場もない床に、荒々しくなぎ倒された小卓や棚、散乱する書類、観葉植物の鉢は割れて土がこぼれ、書籍やPCのコード類がうねうねとあちこちにわだかまっています。
そこに、怯えたように佇む大門。
破壊の限りを尽くされた室内は、見慣れた緑のシェードで、ようやく木崎の執務室と気づくほどです。
「なんで、こんなに」
よろよろと踏み入り、あるものを発見する晴人。はっとして残骸の中から拾い上げたのは、無残に割れ、フレームも歪んだ、木崎のメガネ――。
125 :名無しより愛をこめて:2013/06/30(日) 08:38:05.96 ID:I+oSaW6GT
何故メガネキャラの遺品はいつもメガネなのか

133 :名無しより愛をこめて:2013/06/30(日) 08:39:36.29 ID:HZNFyARx0
>>125
遺品というか本人ちゃんといたじゃん
いなくなったのは付属品のほうだろ

いやいやいや。
わたしも誰かに襲われたらメガネを遺すのかなあ。
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