LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

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A stand in Project 365(2) Day 91 / Keith Williamson


ああ、やっと観られました。長かった。ちょっと個人的に色々な用事が日曜に重なって、更新が今頃になりました。
今回、個人的にはブラーボに今井さんが入られるあたりが見どころかなあと思ったわけですが、意外にアクションは、ケンカキックが入ったりして、「戦闘のプロ」というイメージではなかったですね。まあ、プロって基本、隙を生じさせない動きで、華々しさに欠けるところもあるし。
ただ、ところどころの憎々しげな、でもきざな芝居がさすがです。仲代先生を思い出しました。
あと龍玄が可愛くて、鎧武と並び立っている図がとても楽しかった! しばらく、いいコンビ状態が続いてくれるといいなあ。
300 :名無しより愛をこめて:2013/11/24(日) 22:16:28.47 ID:QnbWNFhl0
シドの役者さん、幼稚園に子供を迎えに行ったら他の子達に囲まれてベルトちょーだい!ロックシードちょーだい!って囲まれたらしいな

可愛いといえばこれ(↑)。プロジェクトメンバーがわかってきて、ユグドラシル側の描写が、ちょっと面白かったです。貴虎お兄さんは別にワンマンという感じではないのですね。地位だけ高くてもくせのある部下ばかりでなかなか大変そうです。
デビュー

橋の下。ブラーボの口説に煽られ、囃し立てる観客たち。
二対一、しかし一方的な虐殺となる戦い。……と思ったら、一発蹴りを食らうやとっとと逃げるグリドン(よく見ると練習用ロボットの影にいます)。
取り残され、アン・ドゥ・トロワで連続蹴りを受ける黒影。

「あのおっさん強えっ!」
目を輝かせる観客。それを聞きつけ、むっとする紘汰。

「うわあ、グリドン。おい、グリドン!」
その間もなお、一方的な攻撃を受けている黒影。コンビネーションは、チームワークはどうなったのか。逃げ惑いながら消えた仲間の名を叫びます。
「……その名前嫌だなあ」
ロボットの影に、隠れるように蹲り、つぶやくグリドン。
「おしりぺん!」
「ああっ」
また捕まり、尻を打たれて悲鳴を上げ続ける黒影。それを抱え上げ、橋桁近くまで放り投げると、落ちてくるところを、頭頂部の、モヒカン状の飾りで突き上げるブラーボ。
「あああっ」
たちまち打ち砕かれる戦極ドライバー、変身を解かれ、落下の衝撃に河原で身悶える亮二。
「……ふん」
手に飛び込んできたロックシードを改めて眺め、声を上げるブラーボ。「あら、キュート。これが戦利品ってわけ?」
観客の声援にメルシィと応え、倒れたままの亮二の元へ近寄ると、その胸を踏みつけます。
「あっ」
苦しむ亮二。

――その向こうで、そっとロボットの影から出てくるグリドン。
「なんて貧弱。これがホントの戦場なら、五秒で袋詰めよ、ああた!」
袋詰め、って聞こえたけど何だったのでしょう。勝ち誇るブラーボ。
その背後からとことこと足音を忍ばせ、ハンマー片手に近づくグリドン。
「ほおらよ!」
近くまで来て振り上げたハンマー、しかし後ろも見ずに腕を振るうブラーボに、鼻先を打たれよろめきます。
くるりと振り向きざま、相手の腹を蹴りあげるブラーボ。そして肘打ち、蹴りのコンボでグリドンを跳ね飛ばします。
「うわああああっ」橋桁に衝突し、爆散、空中で変身を解かれ水落の城之内。
「あらあら」もう一つ、戦利品を手に微笑むようなブラーボ。「メルシィ」
後から落ちてきた戦極ドライバー(水に浮きました!)を手に、何とか岸辺に這い上がる城之内。

興奮する観客。
「すげえかっこいい!」
しかし紘汰の顔は険しいままです。
ブラボーの声に変身を解くと、膝を折り、けれん味たっぷりに礼をする鳳蓮。メルシィ、と微笑みを浮かべ、恭しく目を落とし……
「あんた!」しかし、突然の罵声に驚き顔をあげます。その相手は紘汰。「こんなことをして何になるんだ!」
「パルドン?」
「いまのは勝負にもなってないじゃないか。勝てるとわかりきってる相手を人前で叩きのめして。そんなに楽しいってのかよ」
「プロの世界のエンターテイメントっていうのは、残酷なの」歩み寄ってくる鳳蓮。「プレイヤーはすべて、血に飢えた観客たちへの供物。そこがアマチュアのお遊びとの、ち・が・い!」
観客たちを自らの背に、代弁するかのように微笑みます。指を突きつけられ、
「じょ、じょおだんじゃねえ!」憤然と立ち去る紘汰。
おやおやと肩をすくめ、観客たちに笑顔を向ける鳳蓮。彼らの笑い声に背を向ける紘汰、でOP。

休憩

「ハロー沢芽シティ!」二週連続同じ始まり方ですね。DJサガラの番組。「さあ今週も話題沸騰のニュースが届いてるぜ!」
ニューカマーとして紹介されたのはもちろんブラーボ。
ストリートダンサーたちとは縁もゆかりもないのに、衝撃のデビュー戦以来、インベスゲームで勝ち続けていると……。
「奪われたロックシードはブラーボの手に鈴生りだぜ! ――オーケイ、なんと当のそのブラーボから、ここでメッセージが届いているぜ」

画面は高層マンションの一室に切り替わります。夜景を背に、脚を組んで椅子にかけるブラーボ。
「わたくしが提供したのは、ほんものの……」
「こいつがブラーボっていうの?」
歩道上のベンチ。スマートパッドを覗きこんでいる若者たち。
「……見比べれば、本物と偽物との差は歴然。ビートライダーズとかいう連中も、皆様が見向きもしなくなれば、自然と消えていなくなりますわ? これからは、厳正な目で、本物を見極めて評価していただけるかしら――」

フルーツパーラー。
カウンター横のスクリーンを見あげていた紘汰、舞、マスター。
「どあああっ。あいっつ、一体何様のつもりだ!」
「へい、お待ち。あれ、シャルモンのパティシエなんだって?」
「素敵なケーキをつくれる人って、戦っても強いのねえ」
陶然たる舞の言葉に、盛大にずっこけるマスターと紘汰。
「あのな、舞。あいつはビートライダーズ全員の敵なんだぞ」
「え? ……ああ、あ、そっか。でも、どうしてなんだろ」
「だよなあ。何でケーキの名人が、おれたちなんか目の敵にするんだ? わけわかんねえ」
「ああ……」頷くマスター。「でも君らが楽しそうにしてんのは、気に食わねえかもな」
「え?」
「彼はさ、長い間修行して、幾つものコンテスト勝ち抜いて、それでようやく自分のケーキを、お客さんに食べてもらえるようになったんだろ? でも最近じゃ、ネットに動画を投稿すりゃだれだってアーチストになれる。昔の芸人はな。師匠の許しがなけりゃ、舞台にたつことすらできなかったんだ」
この長台詞をおっさんのお説教と思ったのか、顔をしかめる舞。
「そおんなの。昔の話でしょ」

その時、フルーツティーを飲んでいる男の手が、カップを音高く皿に置きます(マナー違反です)。
「無様だな」立ち上がったのは戒斗。「そうやってお前らが悔しがるのを、あのブラーボってやつは楽しんでるんだぜ?」と紘汰らの席へ近づいてきます。
「……戒斗。あんたはやつの言い分が正しいと思うのか?」
「正しいかどうかは問題じゃない。やつは力を証明してる」さらに紘汰の後ろを通り過ぎ、「強いものの言葉を否定できるのは、より強いものだけだ」

休憩入りまーす

そのままレジの前に立った戒斗を無視し、立ち去っていくバイトの女の子。
「……っ、すげえタイミングで休憩入るなおい!」慌ててレジに入るマスター。その手に紙幣を手渡し、
「ヤツの言い分が気に食わないなら、叩きのめして黙らせればいい」と振り返る戒斗。紘汰らを見据えたまま釣り銭を受け取り、ドアへ進みます。「だが、お前らにはそんな根性ないんだろ? 鎧武」
「そんなの!」カウンターを叩いて立ち上がる紘汰。「何の解決にもなんねえ!」
「けさ、おれたちにあのブラーボってやつから挑戦状が届いた」
戒斗の言葉に息を呑む紘汰、なんだかうれしそうな舞。
「良かったな鎧武。高みの見物で片がつく。あいつはおれが黙らしてやる」
最後に言い捨てて去っていく戒斗。
舞めちゃくちゃうれしそうです。

プロフェッサー

ユグドラシル本部。小さめの会議室。
「……鳳蓮厳之介。十年前に菓子職人を目指してフランスへ渡航。現地の国籍を得るために従軍し、落下傘連帯で中東アフリカの各地を転戦。任期満了後は一流菓子職人の資格を得て去年帰国……」
歩きまわる貴虎を前に、アーマードライダーブラーボの資料を読み上げるシド。
「……だとさ」
テーブルに資料を投げ出し、コーヒーカップを取り上げ一口含みます。
「実戦経験を積んだ特殊部隊の精鋭、か……。そんな危険人物が、どうしてドライバーを手に入れた?」
カップ(と言ってもオフィス用のプラカップ)を置くテーブルに置くシド。
「おれにもわからん。ドライバーを渡した相手が、必ずしもオーナーになるわけじゃない。別の人間の手にわたってイニシャライズされることもある」
鎧武のように。
「どう責任をとるつもりだ? ……シド」近寄って相手の顔を睨めつける貴虎。その時、ただユグドラシルのロゴが投影されていただけのスクリーンに、新たな映像が入ります。
「まあまあ……」

わたしの勤め先のテレビ会議システムはこんなに反応が早くなかったです。映しだされたのはなだめ顔のDJサガラ。

「予期せぬトラブルはあるものさ? 呉島主任。あんただって貴重なスイカのロックシード、どっかでなくしたそうじゃないか」
顔色を変える貴虎。ああやっぱりあれが問題になってるんですね。
「部下のミスばっかり責めるのも、どうかと思うけどねえ」サガラの声に、背後を見れば、微笑み肩をすくめるシド。
「本物の戦闘のプロにドライバーを使わせるなんて危険過ぎる。すぐに回収するべきだ!」
「そうか?」しかしサガラは余裕です。「――おれは大歓迎なんだがねえ。うちの配信もたいそう盛り上がってるし」
「お前の茶番は!」スクリーンに向け、指を突きつける貴虎。「あくまで情報統制が目的だ! 履き違えるんじゃない」
この剣幕に目を丸くし、いかにも驚いた、逆鱗に触れ恐れいった、というような演技をするサガラがわざとらしい。そのわざとらしさが、貴虎の神経を逆なですると、知っていての演技。
「でも、プロフェッサー凌馬も喜んでるぜ?」立ち上がり、貴虎のほうへ歩み寄ってくるシド。「これまでにない、貴重なデータが集まってるって」

「……その通りだ」

突然、天から声が降ってきたかのように、天窓の辺りへ目をやるシド。

薄暗い別室。デスクライト一つが灯り、その前に白衣の人物が一人、腰掛けています。
「イレギュラーな事態ではあるが、まだプロジェクト全体から見れば許容の範囲内だ」手を伸ばし、いちごのロックシードを手に取るプロフェッサー。そこに広げられているのはドライバーの設計図。「ここはしばらく様子見ではどうかな? 貴虎」
「……っ」
踵を返し、出口へ向かう貴虎。
「引き続き、ストリートの連中から目を離すな」階段で立ち止まり、「妙な徴候があればすぐに報告しろ」と。
「へいへい」とシド。
「りょーおかい」と椅子にもたれかかる、スクリーンの中のサガラ。
この四人の内、貴虎だけが、龍玄の正体を知らないのでは? と思ったら、急に気の毒になりました。

惨敗

廃工場。
挑戦状に応じたバロンVSブラーボ。やはりブラーボのほうが押しています。
やや勢いを失ったバロンがスピアーを振り上げた、その時、すかさず腹に入る蹴り。一斗缶の山へ、吹き飛ばされるバロン。
「ああっ……あ」
苦しみながらも立ち上がり、すぐさまブラーボに打ちかかります。
「はっ!」
しかしそれもトゲトゲ剣で横ざまに薙ぎ払われ、回転しながら今度はフェンスへ倒れこむバロンの身体。
跳ね起き、
「なんてパワーだ……バケモノか」とつぶやけば、
「ほっほっほ」と勝ち誇るブラーボ。「あなたたちとは、鍛え方が違いましてよ?」
「……」悔しげに錠前を取り出すバロン。「力技だけで勝てると思うな!」
立ち上がれば頭上に裂ける異世界への入り口。三体の等身大インベスが飛び降りてきて、その場にバトルフィールドが設定されます。
「おやおや」
しかし慌てないブラーボ。インベスたちを捌き、その影から襲いかかるバロンのスピアーを受け止めます。
「なかなか美しいじゃない?」と、この首の憎々しげな傾げ方が今井さん。「……アマチュアにしてはっ、合格よ!」
振り払いざま剣を振り上げ、向かってくるインベス達に身構えるブラーボ。
「でも気をつけなさい?」屈み込み、三体のインベスの攻撃をすべて頭上で受けると、「美しさと脆さは紙一重!」
叫ぶや炸裂するドリアンの必殺技。たちまち爆散するインべス、そして消滅するバトルフィールド。
「なにっ?」
余裕綽々で振り返るブラーボ。次の瞬間バロンの上にトゲトゲ剣が振り下ろされ、よろめいたところを肩を抑えられ、腹蹴りの連続! さらに肩を打ち据えられます。
「ヴォアラ?」
「ドリアンスカーッシュ!」
次の瞬間、ブラーボの後頭部の飾りから、虹色に輝くなぞのガス状エネルギー体が吹き出し(なんとなく匂いそうな気がします)、頭を振ると、エネルギー体をまともにくらったバロンの身体が吹っ飛びます!
「あああっ」廃工場のパイプをへし折って倒れこむ戒斗。
吹き出す高圧蒸気、ドライバーが外れ、ロックシードもはじけ飛びます。
「ああ」喘ぎ、歯を食いしばる戒斗。そこへ変身を解き、ロックシードを手に近づいていく鳳蓮。
「無理はおよしなさい。今のは骨までいってるわよ、あなた?」
「!」手を叩きつけ、無理矢理に起き上がる戒斗。「なめ……っ、るな!」
「あらあら」微笑み、ロックシードを投げ与える鳳蓮。
受け止め、
「情けのつもりか」と睨みつける戒斗。
「あなた見どころありそうね。鍛えなおして、また出なおしていらっしゃい」
力こそ全て。確かに、この二人は気が合いそうな気がしてました。チュッと投げキス、そして
「サリュ♡」と手を振る鳳蓮の笑顔はでも、なんか違う気がするなあ。戒斗がイケメンだから、だったのでしょうか。まさか?

乱入

西のステージ。鎧武のダンスに集まる観客たち。
青のタオル? ハンカチ? を振って応援する様子を見ると、やっぱり「青」が鎧武のテーマカラーなんでしょうね。
「な、バロンもブラーボに負けたんだって?」
同じように鎧武のダンスを見に来て、そんな観客たちの会話を耳に留める紘汰。
「ビートライダーズの連中って、誰もあいつに勝てねえのかな」
「次に狙われるの鎧武じゃね? 案外ここに襲いに来たりして」
「やべ、ちょう楽しみ!」
その無責任さに顔をしかめる紘汰。と、突然ステージに立った大男が、音響システムから鎧武のパスを抜き取ります。
音楽が止み、ブーイングを始める観客たち。鎧武メンバーとしても捨て置けません。
「ちょっと何すんのよ!」抗議するのは、しかし舞ではなくジャッキー。そして、
「あんたは!」と険しい顔をする光実の横で、
「鳳蓮様!」と身悶えして喜んでいるのが舞。
「ま、舞」調子が狂ってしまう仲間たち。
「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」と観客も大喜び。それをかきわけ、前へ出て行く紘汰。

さらにステージの上では、鳳蓮がビートライダーズのパスを振り回しながらチーム鎧武に歩み寄って行きます。
「こういうもので公共のステージを使わせるなら、もっと厳正な審査の上で発行すべきよね!」
「あたしたちのダンスの良し悪しを、なんであんたが決めるのよ!」
この体格差はまさに大人と子供。怯えて後ずさるチーム鎧武。
「誰も決めようとしないからよ!」
さらに歩み寄る鳳蓮。と、次の瞬間、客達の方へ向かい、
「芸術は、選りすぐりの、本物のものだけを残していかなけりゃ!」と煽ります。
「あんたたちのような偽物を!」と、その場で振り返り、なんというか、こまわりくんの死刑のような手つきで指差す鳳蓮に、また怯えて後ずさるチーム鎧武。
「誰もが放っておくから、文化が廃れてしまうのよっ!」
パンパンパン、と手をたたき、言いながら近づいてくる鳳蓮がダンスの先生みたいです。タケウ、いやいや。

腰に両手を当て、どうなの? と言いたげにもう一度、覗きこむ、鳳蓮。煽られてか、
「芸術とか文化とか、そんなのぼくたちには関係ない」言い返す光実。ぷっと膨らむ鳳蓮の頬。
「……そうです。楽しいと思った気持ちをみんなに伝えるのが、どうしてダメなんですか?」と遅ればせに舞。
「甘ったれんじゃないわよ!」
次の瞬間、オシャレ帽子をかなぐり捨てて仁王立ちになる鳳蓮。スキンヘッドに怯えまくるチーム鎧武。「……そうやって、気やすく人前に立つなって言ってんの!」

変身動作に入る鳳蓮。
「ドリアンアームズ! ミスタアアアアアア・デインジャラス!」
噂のブラーボの変身に、興奮する観客たち。
丸腰の相手にトゲトゲ双剣を振りかざすのは美しいのでしょうか。

「おおっと!」
間に割りこむように、ステージにあがってくる紘汰。
「紘汰!」
「危ないから下がっとけ。あいつは危険だ」
仲間に告げます。紘汰と光実、二人だけを残し、後ずさる一同。
「助太刀するぜ?」傍らの光実に微笑めば、
「はい」と素直に頷く光実。
なんだかかわいい会話をしている二人、特に紘汰を見て、
「あらあ? あなたもビートライダーズだったのね」と話しかけてくるブラーボ。この人基本、気やすいですよね。「どおりでセンスのない格好してるわけだわあ」
「!」自分の服装を見下ろし、顔色を変える紘汰。すぐに気を取り直し、
「あんた、水瓶座のおれとは相性が悪いんだってな。星占いなんか信じる気はないが、今度ばかりは納得だよ! ……ミッチ!」
「はい!」
並んで同時変身。

大して関心なさそうにそのシークエンスを見ていたブラーボですが、頃合いやよしとばかり、
「ウヴェルチュール!」と観客に開演を告げます。
「うるっせえんだよ!」
かかっていく鎧武、続いて龍玄。それを躱すブラーボに身体のキレはさほど感じられないのですが、鎧武にぐいとのしかかり振り回すような鍔ぜりが力強い。
「……っ」
その鎧武の身体を盾にとられ、砲撃がままならない龍玄。敵の狙いを悟り、直接攻撃に走ります。
かわるがわるの攻撃を、しかし双剣で捌き、まず龍玄をステージ下まで蹴り飛ばすブラーボ!
「ああっ」
驚き飛び退る観客たち。
「ミッチ!」
心配するラット。の隣で、
「すごい。本当に戦い慣れてる」と感心している舞。

「……あんた、誰よりも頑張って立派なケーキ職人になった、それを誇りにしてるんだろ!」
ステージ上ではまた鍔ぜりをしている鎧武とブラーボ。どうしたってパティシエと言わないんですねこの人は。
「そうよ。わたしこそが本物のプロフェッショナルよ?」
振り払われ、背後の壁へ突き飛ばされる鎧武。
「……だったら。自慢のケーキを作ってるだけで、胸をはってればいいじゃないか! こんな馬鹿げたことをやるよりも。よほどみんなが喜ぶはずだ!」
「黙らっしゃい!」
剣と剣。しかし互角だったように見えたのはブラーボが手加減をしていたのでしょう。振り払われて自らのオレンジ剣を取り落とし、その隙にやはり、ステージ下まで落とされる鎧武。
「紘汰さんっ」
それを抱き起こす龍玄。
「ミッチ」
「喰らえ!」
並び立って遠間から銃撃を始める二人。しかしそれをもドリアンパワーで受け止め、跳ね返すブラーボには叶いません。
「「ああっ」」
二人揃ってまた倒れこんでしまいます。
「……っ、なんてやつだ……」
すぐにはダメージが拭えず、息も絶え絶えの二人。

乱戦

一方、彼我の力の差に、すっかり遊びモードになったブラーボ。
「そうだわ? ちょっとあの子の真似をしてみようかしら」
これまでに戦利品としてせしめたロックシードの数々を、取り出したブラーボ。Aランクのものもいくつもあります。それを次々にインべス召喚しては床に投げ出し、さらに召喚、さらに……たちまち足元に築かれるロックシードの山。
異世界への入り口が無数に開いた虚空より、ばらばらと飛び降りてきたインベスに、恐慌状態となる客席。
「おいおい、コントロールはどうするんだよ!」
鎧武が叫んでも、
「はあ? なによそれ」と眉をしかめるだけのブラーボ。ただの思いつき。インベスを召喚したら、勝負が終わるまで錠前を手から離してはなりません。
「インベスゲームの初歩すら知らないなんて……」呆れる舞。

当然の結果として、等身大の、しかもAクラスのインベス達が、どっと結界を破り、ステージ下まで飛び出してきます。

「こんなにたくさん!」
慌てて立ち上がる鎧武、龍玄。
しかし多勢に無勢、防ぎきれるものではありません。彼らの横を過ぎ、観客に取りつくインべス。チーム鎧武に襲いかかるインべス。
「やべえぞ!」慌てる鎧武。後ろからインベスをつかまえ、観客に逃げろと叫びます。
「舞さん!」チーム鎧武の元へ走る龍玄。
「ああら、わたくしはコマンダーよ」自分に向かってくるインベスを、余裕綽々でいなしているブラーボ。但し、「なにこの子たち。殴っても分からないの?」と、気味悪そうではあります。
乱戦とはまさにこのこと。

無理

二体、三体、まとめて相手どってもきりがなく、
「ああっ、もう! かーずがおおすぎるっ!」ぼやく鎧武。
「紘汰さん!」自らに襲いかかるインベスを振り切り、これ使ってくださいと、また何かを投げてよこす龍玄。
「?」
受け取ったそれはスイカの錠前。
「また新しい錠前かよ。いったい何が出てくるんだ?」
「スイカ!」
しかし頭上に現れた巨大なものに、悲鳴をあげる鎧武。彼のイメージしたのは、せいぜいこんな(↓)程度だったはず。

デネブ

「うわあっ! でかっ! ……ミッチ、無理。無理ぃっ!」
言いながら首をふるふると振ってるのがかわいい。たぶん中では涙目になってます。しかしお構いなしに展開するスイカアームズは、下からは何か巨大な機構的なものさえ見えてさらに怖い。
「あんな大玉……」自分で投げておいて驚く光実。隣ではラットが、でかすぎでしょう、と淡々と評しています。
「……!」やはり驚いているブラーボ。しかし、「あらすてきぃ……おおきーい……」とは。

「無理! ミッチ無理!」その下でまだじたばたしている鎧武でしたが、とうとうスイカが眼前まで迫ってくると、インべス蹴り飛ばして「男はどきょお!」と覚悟を決めます。
ロック・オン。鳴り渡る、法螺貝の音。
「ああ……」手を合わせ祈る舞。
「紘汰さん」その隣で祈る龍玄。
「来い!」と招けば一気に落ちて鎧武を押しつぶすスイカアームズ!

「ああっ」見ていられないとばかり、ショックで目を両手で塞ぎ、屈みこむ龍玄が可愛い。
「紘汰!」対照的に目を剥き見守る舞。
「こおたさああん」叫ぶチーム鎧武。
「ほっほっほっほ!」哄笑するブラーボ。「自滅ですって!?」

無双

しかし、次の瞬間、わらわらと近づいてくるインベス達を、高速回転して振り払うスイカアームズ!
そのまま広い公園内を縦横無尽に転がり回り、インベスたちをほぼ全滅させます。
「わたくしのタクティカルユニットを!」
慌てて止めに走るブラーボ。転がり来るスイカを両手でがっしりと抱きとめますが、スイカの勢いに跳ね飛ばされ、広場脇に積まれてあった建築資材へ激突します。

その頃になってようやく、スイカから頭を出す鎧武。
「ふうっ。……すげーぞミッチ。こいつは使えるぜ!」
「やったー!」ぴょんぴょん飛ぶ舞が可愛い。
「紘汰さん……良かった」ようやく塞いでいた目から、手を外し、立ち上がる龍玄。

「にゅにゅにゅにゅにゅにゅにゅっ!」
そして、奇声を発し起き上がるブラーボ。悔し紛れに自分の背後のブルーシートを剥ぎ、中の鉄骨を抱え上げ、
「こうなったら、壊れちゃいなさいよ!」と鎧武向かって走っていきます。
「うわあ、スイカ割りかよ!」
繰り返し打ち付けられる鉄骨を、転がり避ける鎧武。振り回し続けるブラーボ。すごい力です。
「よいしょ!」
とうとう命中し、スイカは八ツ割に。
「へっ!」手をパンパンと払うブラーボ。「セボーン」
しかし、
「見て!」という舞の言葉にまた振り返る一同。割れたスイカはなんとまた1個に戻り、
「こっからはおれのステージだあっ!」と顔を出した鎧武が叫びます。球体が見る間に展開し、ガンダム状の巨大強化スーツとなるスイカアームズ。その手の巨大な武器を、そのままブラーボに振りかざします。
「せどおおおおん」
一撃。野太い悲鳴をあげながら吹き飛んでいくブラーボ。
「やった!」
「すごい、かっこいい」
「はは、いやいや」照れる鎧武。

後始末

しかしその時、よろよろと、一体だけ起き上がってくるインべス。ブラーボが落としたロックシードの山を、拾い集めて食べてしまいます。
たちまち巨大に膨れ上がるその姿!
「……やばいっ」
飛び出して砲撃する龍玄。
暴れ牛のように、横から抑えこむ鎧武。
「紘汰さん」
「やばいミッチ。こいつはおれが行く」
巨体と巨体。力の拮抗。さっと飛びのき、対峙する鎧武とインべス。その緊迫感に
「いいわよ。美しいわよあなた! やっちゃいなさい!」とインベスを応援するブラーボ。いやコントロールきかないから。

鎧武が武器を振るえば角をへし折られ、鎧が剥がされて、一回り小さくなるインべス。しかしそれでも、敵が危険なほどに巨大であることに変りなく、なのにインベスは踵を返し、どこへかと遁走を始めます。
「追うぞミッチ! ……これ使え!」
サクラハリケーンを取り出し、自分は丸いスイカの形に戻って、高速で転がっていく鎧武!
「ありがとうございます!」礼儀正しく言い、バイクを駆って追走するミッチ。
「ぷるくわ?」なぜ彼らがインベスの後を追うのか、理解できないブラーボ。

疾走するインべス。巨体のあまり、時々道路脇の建物にぶつかっては破壊を繰り返しています。このまま街まで行かせてはいけません。
「はっ!」
後ろから銃撃しつつ、スピードをあげ前へ回りこむ龍玄。敵の狙いなども正確に読むし、とにかく閃きで戦う鎧武に対し、この人は戦況をよく観て、やるべきことをやる参謀タイプですよね、いつも。
彼がインベスの足を止め、背後ではその退路を断ちながら鎧を展開しているスイカ鎧武。
間をおかずスイカスカッシュ、飛び散る大量の赤い果汁。
「輪切りにしてやるぜ!」
宙に舞いあがり、高い位置からインベスへ挑みかかる鎧武! 姿といいその戦闘姿勢といい、なんかガンダム見てるような気になっても仕方ないと思います。
最後に再び武器を振るえば、あっけなくインベスは爆散。

「へへっ。……よし!」
「紘汰さん、やりましたね。
ガッツポーズの鎧武、近寄ってくる龍玄。いえーい、と拳を打ち合わせる二人。

「ああ!」後から走ってきたのでしょう、ブラーボ。インべスを仕留められ憤っています。「あ、アマチュア風情がよくも!」
はっと身構える二人。
「ウベルチュール!」
再び、戦いを仕切り直そうとするブラーボ……と、その時、何かのタイマー音が聞こえます。変身を解き、それを見て、
「あらいけない!」と叫ぶ鳳蓮。「パイ生地が焼きあがる時間だわ!」
おい、と突っ込み入れる二人が完全なユニゾン。
「……憶えておきなさい。これで勝ったと思わないことね!」
いつもの長広舌はどこへやら、完全に悪役の台詞です。負けた時のボキャブラリーが不足しているようです。
よろめきながら店へ急ぐ鳳蓮。
見送る龍玄、鎧武の後ろ頭が可愛いです。

「懲りてないんですかねえ、あの人」
「みたいだな」
ドリアンのロックシードを手に、頷く鎧武。

エピローグ

DJサガラの番組、ビートライダーズHOTLINE。
「同率首位だったバロンがブラーボに敗退。そのブラーボを倒した鎧武がポイント独占だ! これによって鎧武は大差をつけてランキング首位! おーめでとおっ!」

笑い声が満ちるチーム鎧武のガレージ。
室内はモールや色紙で飾られ、
「ねえねえ、乾杯しよ、乾杯」とジャッキーたちの声も弾みます。
「すげえ」
「……舞は?」
「もうちょっとだけ待ってみよう」
そこへ勢いよく、入口のドアが開きます。
「おまたせ!」白い大きな箱を抱えた舞。
「遅いよ」
「ごめんごめん!」
階段を駆け下りてくる舞。「はいこれ、お祝いのケーキ!」
どんと箱をテーブルに置きます。
うおお、とわきあがる歓声と拍手。

このケーキはもしかして。と思ったら、
「おい、これってシャルモンのだろ!」と指摘する紘汰。
「もう、いいじゃなあい。あの店、ケーキは最っ高なんだから!」
もどかしくリボンを解き、はい、と頭上まで箱の蓋を持ち上げる舞。
「うわああああっ!」
皆の声がさらに大きくなるのに背を向け、窓辺のカウンターに陣取る紘汰。
「ふん。……まあ、そうだけど、さあ」
「さあ、単独一位を祝して」音頭を取る光実。「乾杯」
「カンパーイ!」思い思いのマグカップを掲げるメンバーたち。
肩をすくめ、また菓子につけられた栞を眺める紘汰。と、そこには鳳蓮の肖像写真の代わりに、しなをつくるプラーボの姿。げんなりする紘汰。
「いえーい!」皆が天井に向け打ち上げたクラッカーの、色とりどりの中身が、はあ、とため息をつく紘汰の顔に落ちかかってきます。むっとして振り払うとバランスを崩して椅子が倒れそうになり、
「うぉおっ」と慌てる紘汰のアップで、一巻の終わり。

次回、戒斗回!
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