LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

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今日はまた10時頃出かけるので、鎧武のUP間に合わないかも?
そしてゴウライガンは、ちょーっとまた家族の前では視聴しにくい展開に。

関係ないけどわたしは木に咲く花ってかなり好きです。この花弁の感じは木蓮っぽい。この間ジンが、
「花だ……」ってつぶやいていたのはこのお話につながるのですね。
恋人を迎えるための、最高の花とドレスとダイヤ。そのロマンチストぶりがたまりません。
対照的に朴念仁のゴウを、ムツゴロウさんのようになでまくるリンもおかしかった。
しかしあんなところにいたとはびっくりですね。


Tree in flower / kewl


前回の続き

夜半、トイレに立ったヒトミが目撃した、白い影とは……!?

その日、わたしは幽霊を観た。
子供の頃から色々なお化けを見てきたけど今までで一番きれいな人だった。わたしは思わず後をつけた。


白い衣装を来た若い女、その姿はジンとゴウの共通の想い人、二人の友情が壊れることを恐れ、今は姿を消したリン――。
彼女が消えたのは、おばあちゃんの部屋。
障子のガラス窓から覗きこんでも、中には白河夜船のおばあちゃんの寝姿しか見えず、首を傾げるヒトミ。

一人消える

「社長、テイスティングを」
いつもの社長室。但しダイニングテーブルの両端にはワインレッドのスーツを着たルリカと、ワインレッドのシャツにネクタイを合わせたジン。そして、ダイニングテーブルの上には料理ならぬ、ミニスカートから太腿もあらわにしどけなく脚をなげだし座るソムリエール。

一口飲み、無言で立ち上がるジン。
「……感動の涙、でございますか?」自信たっぷりで微笑むソムリエール。「なにしろ、81年のラフィットでございますから」
「ふざけるな。これは悲しみの涙だ」吐き捨てるようにつぶやくジン。「シャトー・ラフィット・ロートシルトといえばカベルネ・ソーヴィニヨンの……」
何ごとか薀蓄を語り出しますが、それはこの際どうでもいい。その手には白い、リンの姿をかたどった人形が。その脚を、下腹を、胸を弄べば、たまらぬというように嬌声があがります。
背後でそれを見つめながら、我が身に置き換えているような表情のルリカが今週も変態ですが、今週は初めて、ジンのほうが変態度で勝ってます。そしてルリカ以上に、ダイニングテーブルに横たわり身悶えしているソムリエール。右を見ても左を見ても変態ばかりの社長室。

「……だがこのワインは死んでいる。何の香りもない。お前の貯蔵の仕方に問題があるからだ。お前は大罪を犯していることに気づいていないのか?」
結論づけるジン。その知識は地球に来てからのものでしょうか。
「そ、そんなはずは?」身悶えながらも慌ててテイスティングするソムリエ-ル。デキャンタに直接口をつけての喇叭飲み。「失礼ですが……問題ないように感じますが?」
「鈍感なやつめ。貴様にソムリエの資格はない……!」
目を剥き、手の中の人型を強く握りしめるジン。と、ソムリエールの姿は悲鳴とともに掻き消え……

「……どうしたルリカ」その時初めてルリカに目をやるジン。「気分でも悪いのか。まだアミューゼが終わったばかりだ」
すでに椅子から転がり落ちていましたが、それでも必死に顔を上げるルリカ。
食事はこれからだぞ、とジンにからかわれても、ああ、とあえぐことしかできません。

流しそうめん

アルプス堂縁側。
「夏といえばよ、やっぱこれだろ」
「しかしわからん。なぜそうめんを水で流すのだ?」
ライ、ガンの言葉のあとに映るのは電動流しそうめん機。興味津々の光人達。
「これが風流なんだよ、風流」
「ふうりゅう?」
「よしみんな食おう!」とゴウ。
「「「「「いただきまーす」」」」」
しかしうまく箸でつかめず、取れん! と憤慨するガン。
「箸も使えんのか。情けないやつだなあ」
「あーん」フォークで一口分を巻きとり、上品に食べるショウ。「ん! 美味しい」と身悶えするのが可愛い。
「そうめんだけでは栄養不足だ」とゲキ。「はあっ!」
「「「「おおおおっ」」」」
ゲキの行動に驚く光人たちの姿が、畳の上に影絵となって映っています。
「……ん? 流れない」
「なにやってんだお前、納豆なんか風情はないだろ!」
「お、納豆といえばよ、やっぱご飯だろご飯!」ライの言葉にガン、ショウがうれしげな声をあげます。「入れちゃえ」
「ついでに卵も入れよう」

(しばらくお待ちください)

「ああ、きれえ」
「最高!」
さまざまな食材が突っ込まれまるで残飯カゴのようになってしまった、もはや流れない流しそうめん機。
「これぞ、日本の夏!」
「うん!」
よーし、いただきまーすと皆が箸を持つ手を高くあげたその瞬間、
「日本の夏をナメんじゃないよ!」とその前に唐突に現れる、おばあちゃんの美容液パック中の白い顔面。「あほどもが」
たちまち狼狽え始める光人達。

二人目も消えた

屋内の通路。ジンと白いスーツの女。商談相手の女社長らしく、
「今日はすっかりごちそうになって。それにしても……」と何やら笑顔でジンの腕にふれるのですが、その手前であえぐルリカの声がやかましくて何を話しているかよくわかりません。
接待の場が気に入った女社長。
「今度あたしも使わせていただきますわ」
「あなたにあの店を使う資格はない」しかし言下に否定するジン。
「え」
「あなたは鮎の腸を残した。鮎というのは腸の苦味があってこそ……」また薀蓄をたれつつ白い人形を掲げるジン。ルリカの嬌声がいっそう大きくなります。「……あなたは頭も悪いが舌もバカなようだ」
侮辱されているのにルリカ同様、身悶え始める女社長。
「それは済みませんでした……仕事の方は頑張りますので。橋本コーポレーションは全社一丸となってプロジェクトに取り組み、すべて……若林社長のご希望通りに……」
上着も脱ぎ捨て、太腿までずり上がったタイトスカートからは開いた膝の奥までのぞかせているようです。ソファのアームレストを掴んで快感に耐える女社長。
しかしジンが人形を弄べば、またしても悲鳴とともに消えていきます。

「人間というのは全部馬鹿だ。おのれの欲望を太らすために美しいものを壊そうとする」
「ああ……」まだあえいでいる人形に向かって、
「お前の会社はおれが潰す」と宣言するジン。
「ええ!?」
悲鳴を上げる人形を、強く握り締めると、やがてその声も消えていきます。

「……どうした?」
傍らのソファにしどけなく横たわり、あえぐルリカに目をやるジン。
「教えてください。あなたは神なのですか。それとも悪魔なのですか」
彼女の顔を逆さまの位置から覗き込むように、跪くジン。
「そんなことを聞いてどうする」
「あなたが神ならば天国。悪魔ならば地獄。どこまでもわたしはついていきます」
くちづける二人。少し離れ、見つめ合い、そしてもう一度角度を変えて、今度は深く――。

三人目も消えた

ダーツルーム。
「橋本コーポレーション、つぶれたらしいですね」
楽しげに歩み寄ってくる軽快な歩み。黒いスーツに黒いヒール。「経営状態も悪くなかったようだし、急なことで驚きました」
そちらに近づいてくるスーツの足。
「――若林社長なら、何かご存知だと思って」
「ああ。事の真相を知りたいですか?」
「ええ、ぜひ」
「では勝負しましょう。あなたが勝てばすべてをお話します。だが、もしわたしの勝ちなら、あなたの会社はわたしがもらう」
わけのわからないことを言われているのに微笑むもう一人の女社長。
「何をバカな冗談を。そんな賭け、できるわけないでしょう?」
笑いながらジンに背を向け、ダーツを投げます。点数は10。
「あなたの気持ちはどうでもいい」いつの間にか、手の中のダーツを白い人形に変え、その脚を一気になで上げるジン。その途端に硬直する女社長。その身体を抱き寄せるルリカ。背後から彼女の胸を妖しくまさぐります。
「わたしが決めた瞬間、賭けは成立する」と、さらにむちゃくちゃなことをいうジン。身悶える二人の女。
「ああ……」
ジンの投げた矢は的の中心へ。
その瞬間、女社長の姿は消え、胸元もあらわに、一人床の上に這いつくばっているルリカ。
「……レジャー開発に関わる企業を次々に潰して、あなたは一体、何をなさりたいのですか」

「おれは、この星の美しさを守りたいだけだ」

ジンの足。立っているのは海辺の公園。
「リン……!」
いく人もの女の命を吸い込んだ白い人形を額に掲げ、再びそこから、紫の光のしずくを、地面に落とさせるジン。
そこから芽生えた白い光の双葉は、今度はさらに、黒い本葉を広げ……。

天樹

満月。
「ふふ。あなたって不思議な人。会いたくないのに」月を背に微笑みかけてくるリン。彼女の膝に頭を休め、安らぐジン。「……会わないでいるととっても会いたくなる。会ってはいけない人なのに」
「おれはいつもおまえに会いたいと思っている」静かに口を開くジンの表情が穏やかです。そのままリンの手を取り、
「いつもお前を呼んでいる」というジン。
照れたように微笑み、その手を離すと立ち上がるリン。
「ねえ知ってる? この天樹は千年に一度花を咲かせるの」と兆真界の天樹――手を広げて立つ女体のような形をしています――を振り仰ぎ、「咲いた天樹の花は大空から大地へと降り落ちる。その美しい光景をあたしも見てみたい……うふふ」
「リン。いつか離れ離れになっても、おれは必ずお前を呼ぶ。その時はこの天樹の花を降らせて、お前を呼ぶ」
握りしめた白い、滑らかな手。
はにかみ笑う、リンの思い出。

「もうすぐだ。もうすぐまた、お前に会える」

「なんやかんや後回しにしてたけど。そろそろ真剣に探さないとやべえんじゃないか、ゴウの元カノ」
アルプス堂和室。
ババ抜きをしているような畳の上。
「ぼやぼやしているとすぐに千人兵はやってくるぞ」
しかし面白いやり方をしてますね。“場”を囲むように、背中合わせに輪になっている五人の光人人間体。
「……だな」
「ちょっと待て。元カノって何だ!」
「今の彼女=今カノは、わーたーし!」合った札を背中越しに場に投げるのがセクシーです。そのままゴウの背中にすがりつくショウ。
「ふざけるな! お前は愛人だ!」とふりほどくゴウがひどい。「かーのじょではない!」
「はあ?」
「おれの彼女はリンだけだあ!」
「ふんっ!」
「今も昔もない。ずっとリンはおれの女だあ!」
「偉そうに。どこにいるかわからんくせに、何が彼女だ」とゴウの手札から一枚取るガン。
「そうよそうよ!」
「ん?」
自分の手札をまじまじと見つめるゴウ。その背後で、
「上がりだ」と立ち上がるゲキがクールなポーズを決めています。ええっ、と振り返るゴウ。
「はあ……」
「ゲキ強いわね」
くやしがる一同を背に店先へ出て行くゲキ。
「とにかく! おれだって一生懸命探している! 真界王にも頼んでいる。光玉のこともあるからな」
傍らでショウが、また合った札を場に投げ捨てています。ちゅっとくちづけする仕草が可愛い。その彼女の手札から一枚取り、
「……それでもわからないんだ」というゴウ。仲間のなかで一番手札が多いんですが。
「真界王でも行方がつかめんとは」そのゴウから一枚取るガン。
「ありえん」と遠間から評するゲキ。
おお、上がりだ、と微笑むガン。えっ、と振り返るライ、ショウ。
そのライから最後の一枚を取るショウ。これでライも上がりです。しゃあ! と立って縁側の安楽椅子に陣取るライ。
「……よっぽどゴウのことがキライなのね」
「あっがりい! お前らほんとにラブラブだったのか?」
「へ。当たり前だあ!」

リヤカー当番

「んふ。ゴウはあたしのどこが好き?」逆さまから覗きこんでくる白い顔。
「え?」その膝に頭を横たえているゴウ光人体。恥じらっているのか勢い良く両手で顔を隠し、「全部好きだああ」と情けない声をあげながら辺りを転がり回ります。346さんが可愛すぎる。
「頭の天辺から足の先まで、全部好きだあああああっt!」
そしておもいっきり大の字になるゴウ。
「うふふふ。ありがとう。あたしはゴウの熱いところが好き。ゴウといるとすっごく楽しい」
「はは」
「うふ。よーしよしよしよし」
ムツゴロウさんのような声でそのゴウの頭をわしゃわしゃと撫でるリン。つまりゴウは犬?

「ハイ上がり。じゃあ配達よろしくね!」
最後の手札を投げ捨て立ち上がるショウ光人体。他の光人たちも腰をあげ、面へ出ていきます。
「きょーはどこへいこうかな」
和室には一人残され、まだ恥じらいと照れくささに床を転がり回るゴウ。その手にはジョーカー一枚。

海辺の道。
リヤカー引きながら、
「くっそー。なぜリーダーのおれがこんなことを!」と憤慨するゴウ光人体。「だいたいこんな仕事は舎弟のあいつらが率先してやるものだろうがごるぁああ! ……お、そうか!」
突然引き手から手を離し、立ち止まるので、荷台のおばあちゃんとヒトミが悲鳴をあげます。
そんなもの耳に入らないのでしょう、
「あいつらおれとリンの仲に嫉妬して! あああああああっ、ってい! 可愛い奴らめ」と膝を打ちポーズを決めるゴウ。違うと思います。
「ああもう、ぶつくさ文句言ってないで」
おばあちゃんの声にはっと振り返るゴウ。
「さっさと行きな!」
「ゴウさん、あの角を左です」
「あ、……」なんとなく気をつけの姿勢になるゴウが可愛い。はい、と一礼、リヤカーを引き始めます。ちゃんと荷台にも

私は安全運転を守ります。アルプス堂

と佐川さんかヤマトさんみたいな札が貼り付けてあります。
「……よいしょ」と乱暴に引き手を掴み、
「む、あれは!」とまた唐突に手を離し、おばあちゃんにその都度悲鳴をあげさせながら前方を見据えるゴウ。その先を歩むのは――。
「ジン!」

リンの行方

その前に走り出て、
「ジン! お前は許されざる陰人。警護将軍として貴様の身柄を拘束する!」と宣言するゴウ。「兆真界を裏切り、この地球に千人兵を呼び寄せた貴様の罪、何よりも重い!」
言うや身を翻し、躍りかかって行くゴウ。着地すると人間体になっています。その拳を発止と受け止め、押し返すジン人間体。押し返されるゴウは、光人体。
「はあっ」
その足を払うジン。勢い良く弾き飛ばされるゴウ人間体。
「貴様に何がわかる。愛が罪だとでも言うのか」
「愛。どういう意味だ!」
「おれがしていることはすべて、リンを迎えるための準備だ」
「やめろ、お前がリンの名を口にするな!」悔しげに立ち上がるゴウ。「リンはおれの女だ、こないだも言ったろう!」
「リンはおれの女だ。その証拠にお前は何も知らない。……リンはこの町にいる」
「なに? なに、バカなことを言ってる。お前頭おかしくなったんじゃないのか」

待っている間、公園の遊具の上に横たわり、ティータイムを楽しんでいるおばあちゃんとヒトミ。
寝そべって飲み食いとはローマ貴族以外はとんだ無作法。
「……もしかしてあの二人、恋敵とか?」楽しそうなおばあちゃん。

「おれはこの地球でリンと結ばれる。そのためにおれは地球に来た。兆真界を裏切ってな」
「へっ、馬鹿め。リンはおれを愛している」
「違う。おれだ」
「なにっ……おれだあ!」
「おれだ!」
「おれだ!」
「おれだ!」
二人の横顔が並んだり後方にずれたりするので何かやってるなと思いましたが……やってます。

「てーじげんな争いだなあ」手元の菓子に目を落とすおばあちゃん。
おれだ、おれだと争い合う二人の足元で、小さな芽が、さらに伸びています。

ドレス

社長室。トルソーに着せられた白いドレス。それを指し示し、
「言われた通り、装飾のダイヤはすべてつけかえました」と説明する女デザイナー? 席を立って近寄り、その出来栄えを検分するジン。
「……うん。これでいい」
「かしこまりました」
その会話を前に、一人、スーツのジャケットを脱ぐルリカ。
「……おれは愛する女を最高のもので迎えたい。あらゆるものの最高のもので。この地球の最高の形でな」
恭しくうなずく女デザイナー。

リンの居場所

「おい聞いてくれよ。リンがこの町にいるってジンの奴が言うんだぜ」
アルプス堂和室。光人達は人間体で何やら楽しそうにしています。
寝そべるおばあちゃんの腰を按摩しているガン。ライとゲキはその背後で何をしているのでしょうか。手前ではショウが、おばあちゃんの手のひらを叩いて刺激しています。
誰も聞いていないのに、あぐらをかいて話し続けるゴウ。
「あいつ頭がおかしくなったんじゃないのか。でも心配だな。あいつ大丈夫かな」
後ろのテレビの中には、いつぞやのアイドル・せーらの姿。
「……考えてみたら哀れなやつだよな。陰人なんかになっちまって。あああ、同情するぜ。いまだにリンはおれの女だなんて言って、ふられたのがわかんないなんてよ!」

どうでもいいですがずっと続きの間からこちらを見ているヒトミの存在感。

「……ほんとにそうかい?」と下からおばあちゃん。
「んっ、なにが」
おばあちゃんが話しだすと、とたんに一同の注目を集めます。さすが司令官。
「あんたはぜんぜん負けてるよ。あたしはあの公園にいた男が好きだね。はっ」飛び起き、「きっと左利きだよ。いやんもおん」
恥じらい去っていくおばあちゃん。

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(2009/07/29)
麻丘 めぐみ

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「ジンのやつううううっ! 年寄りにはもてるんだなあ、ちくしょう!」
ゴウそっちのけで、アイドル・麻丘めぐみの「わたしの彼は左きき」歌唱アクションを習得しようと必死な残りの光人たち。

「……あの」立って近づいてくるヒトミ。なかなか皆が気づいてくれなかったので、おばあちゃんがさっきまで横たわっていた場所にころんと寝転がります。「ゴウさんの彼女さんって、どんな人何ですか」
「ああ?」
「なんか、興味があるっていうか」
「見せてやるよ!」ヒトミの前に手を突きつけ、リンの像を結ぶゴウ。小さな全身像だったのに、横からライがちょっかいを出し、急に頭部像に。顔がはっきり見え、驚愕するヒトミ。
「わたし。この人見ました」
「ん」
「こないだの夜」
「!」
慌てて向き直るゴウ。「ど、どこで!」
「廊下で」
「ろ、」
廊下? と顔を見合わせる光人たちを突き飛ばすように、「どけ!」とヒトミをまたぎ越し、出て行くゴウ。
「ゴウ?」

「リン、どこだ! リーン!」
少し離れた場所から、呼ばわり、バタバタと建具を開ける音。

「……なあ、ほんとに見たのか?」とライ。
「はい」
「ええ? じゃあ、ジンの言うとおり、この町にいるってこと?」顔を近づけ尋ねるショウ。
「まさかあ」
「そんなバカな」
「いったいどういうことだ?」
光人たちの声を頭上に聞くヒトミ。

消えないルリカ

社長室。
「うふふふ……」女の笑い声と、鋏の音。床に散乱する白いレース。
入ってきたジンは顔色を変えます。
「あは、うふふふ」
そこに横たわっていたのは、白いドレスを自ら纏ったまま、鋏で切り刻んでいるルリカ。下から覗く赤い下着が血のように見え、脚や腕、胸元の切り傷も痛々しい。
「なにをしている!?」
ゆっくりとこちらを見据え、「あなたはあたしのもの」と告げる醒めた声。「誰にも渡さないわ、ん、ふふ」
立ち上がり、
「ああ、殺すんなら殺してください」
しかし、ジンがその尻を掴んだ瞬間、嬌声とも悲鳴ともつかぬ声をあげます。ジンの手はそのままルリカの胸へ、そして喉元へ。
「あ、ああ」
「……お前はいいマギーになりそうだ」



公園。先日現れた黒い芽が、もうそこそこの高さまで育っています。
かけつけた光人五人。
「っらあ!」
「お!」
「え?」
目の前で、見る間に成長していく黒い芽。たじろぐ彼らの前でその腕を伸ばし、枝を伸ばし、巨大な樹木へと育っていきます。
「なんだこれは」
マギーかと思っていたのに。光人たちの足元に、光の線が縦横に走ります。
「どうなってるの」
たちまち陽光は遮られ周囲は闇に。

「わあ!」
と、光の線で四角く区切られた足元から、突如突きあげるように伸びてくる太い根。
それは見る間に複数となり、驚く光人たちを突き上げ、跳ね飛ばし、巻き上げていきます。
「ううっ!」
「離せ!」
「いやん!」
床に振り落とされ、また絡まる根や枝に、持ち上げられようとして悲鳴をあげる光人達。
「――っ」
立ち上がり大剣をふるうゴウ。仲間たちに襲いかかる枝を、根を、切り払いますが埒が明きません。
「元をやらなきゃダメってことか!」
覚悟を決め、天樹の幹に向かい走り寄るゴウ。
ゆっくりと立ち上がる女のように、その身体をさらに伸ばしていく天樹。
そちらへ向け見得を切り、しかるのちに切りつけようとするゴウ!

が、その剣先は何者かの手に受け止められ、その足はさらに、何者かの足に蹴りつけられます。
跳ね飛ばされ呻くゴウ。
「やめろ! ゴウ」止めたのはジン。
「ジン!」立ち上がるゴウ。ジンの守ろうとした樹を見て驚きます。「なんだ!?」
その様を見て微笑むジン。
「……もうすぐリンの愛した花が咲く。その花を見て、リンはおれのもとにやってくる。ふふふ」

そう語る間も、背後で成長していく天樹。

「何いってんだジン。完全に頭おかしくなったのか」
わからないとは哀れな、とでも言いたげなジンの表情に、炎の剣をふるいます。
「はああっ、シャア!」
「むん!」
あくまでその太刀筋を妨害し、樹を守るジン。構わず攻撃を続けるゴウ。
「ああ」
喘ぐような声が天樹から上がり、その時、絡みつく枝が消え、解放された四人の光人たち。
「いくぞ」
「ええ!」
彼らもゴウの加勢に走ります。
さらに枝を払われ苦しみ呻く天樹。
「……この花を傷つけるなら。おれをやれ!」憤るジン。
「やめろ、ジン。邪魔をするな」
再び剣を向けるゴウがすごく悪役っぽく見えるではありませんか。飛び上がり襲いかかる枝枝を払って天頂へ。
それを迎撃するように飛び上がるジン。とっさにゴウの剣を払いのけますが、虚しく宙を飛んだ剣はやがて幹に突き刺さり、身悶える天樹。
「はああっ」
空中でゴウに組み付くジン。
「行くぞ!」
力任せに投げ落とします。
「!」
床に強く身体を打ち付けるゴウ。苦しみつつ顔を上げればジンは天樹の胸元梢高く――。
「ああっ」
しかし苦しみに激しく動く天樹。
先にゴウの大剣が、続いてジンの身体が振り落とされます。
「あ、ああ……」
苦しみに顔を歪めるジン。
やがて天樹は、その姿を黄金に輝かせ、光の花を咲かせます。

「――社長!」
駆け寄ってくるルリカ。
地に横たわるジンに狼狽えつつ、その姿に取りすがるように屈み込みます。

生まれ変わっても

公園の芝生に横たわるおばあちゃんとヒトミ。今日はどうして来たんでしょう。
「ねえヒトミ、どう思う」
寝そべったまま何か食べるのはやめてください。ガリガリ君ソーダ味風のアイスキャンディー。
「ん?」
「ゴウの話。あたしはねえ、ちょっと怪しい気がするんだけどね」
「ああ、わたしはわかんないよ」
「あんた初心だからねえ」
「んふふふふふ」

微笑み合い、アイスキャンディーをめいめいにかじるおばあちゃんとヒトミ。その頭上に、金色の花びらが巻います。

「あ」微笑むヒトミ。「……花」
驚き目を見開くおばあちゃん。遠い目をして起き上がります。
そのまま立ち上がり、何処へか……
「え?」
おばあちゃんの背中を呆然と見送るヒトミ、その傍らの草むらに、うずくまるように、アイスクリームマギーが羨ましげにヒトミを見つめています。
「ちょ、ちょっと。おばあちゃん!?」

どんどん進んでいくおばあちゃんの、後を追うヒトミ。二人の頭上には金色の花びらが雨と降り注いでいます。
花びらは天に満ち、海に、公園に、町に。

「ん?」ふと読みさしの本を閉じ、顔を上げるリョーコ。
「おお? ええ!?」宙に手をさしのべ、驚く山下。
「なにこれ!」鳥打ち帽に虫眼鏡、蝶ネクタイの探偵スタイルの橘アキコ。
まあ、と空を見上げ微笑むアサオカミレイママとバーの女の子。
花びらのシャワーに浮かれ踊る女。誰だっけ。
ああ、とうっとり空を見上げるサーファージェニーともう一人。

記憶

――そして、雨と降る花びらに導かれ、よろよろと、熱に浮かされるように天樹へ近づいていくおばあちゃん。
「ああ……」ため息をつきながら手を広げ、空を見上げます。目の前で翻る、花びらの一枚を手に取り、そっと手のひらを見れば、金色の花びらは薄紅色に。
「この花は……、ジン」
つぶやくおばあちゃん。
「おばあちゃん!」
後を追ってきたヒトミの前で、ゆっくりと倒れていきます。
「あっ!」
駆けつけたヒトミ。地面に横たわっているのはしかし、白い髪飾り、白いドレスの若い女。
「ああっ…………ええ?」
その笑い声さえ聞こえる気がして立ちすくみます。
「おばあちゃん……」
アルプス堂の廊下で、そしてゴウの手のひらの上で見た、ゴウの想い人の姿そのままに横たわる、祖母の存在が信じられぬまま息を呑むヒトミでラストカット。

EDは入浴後、体重計に乗って顔をしかめるヒトミ。光人が出てないと寂しいですね……
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