LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

今日はせっせと「仮面ライダー鎧武」について書いてたんですが、保存ボタンを押したら消えてしまいました!
久々です。ちょっとショックだったので、先にこっちを更新。


"diamonds... / Zanastardust


一気にシリアス展開になってきましたね。苦悩するゴウもかわいそうだし、後半ジンが活を入れに来たのか八つ当たりに来たのか、よくわからない友情パワーを発揮してましたけど、ヒトミのほうがもっとかわいそうでした。いくら苦悩好きでもこういうのは萌えられないなあ……いろいろトラウマつつかれます。

前回の続き

ついに恐れていたことが起こった。この番組の真のヒロインが現れてしまったのだ。
こんなことだろうと思っていた。こんなわたしがヒロインのはずがない――。


あまりの光景に混乱してメタトークをかますヒトミ。その目の前で立ち上がり、天樹を一瞥すると去っていくリン。
「え?」

「いいかげんにしろ!」宇宙船の中。叱咤する真界皇の声に、すくみ上がるゴウ光人体。「……千人兵が来るまであと五十日だというのに。ゴウ、お前はリンに光玉をやったそうだな?」
「え、ちょ、おっ」
恋人同士の戯れが、重大な結果を招いたことに、怒り心頭の皇。確かにたるんでます。しかし
「一体誰がチクったんすか」と的はずれな反応のゴウ。
「……ガン」
「はっ」
「ショウ」
「え」
「ライ」
「おっ」
「ゲキ!」
「……ちょっと待って下さいね」立ち上がったゴウは一同に向かい、「全員じゃねえか! 最低だなお前らおい!」
「サイテーなのはあんた!」
真界皇に密告をばらされたのは気まずいものの、最低とまで言われる筋合いはない。むしろ当然の報告です。殺気立つ四人。
「こら」内輪もめを止める皇。「とにかく一刻も早くリンを探しだせ」
「時間がないこと、忘れないで」とナヴィも心配顔です。

発見

「お前ら、おれの舎弟だろ!?」
アルプス堂縁側。
大きなかき氷器のハンドルを回しながら振り向くゴウ光人。「舎弟なのにチクる奴があるか!」
「……」

しかし無視して縁側に一列に腰掛け、一斉にかき氷を食べ始める四人の光人たち。まもなくアイスクリーム頭痛ならぬかき氷頭痛に悲鳴をあげます。
「「「「うわああああっ!」」」」
端から順に打ち上げられ、宙をくるくる待った挙句、どっかーんと爆発するねずみ花火の心象風景。
……を実演する四人。
「何だこの頭痛は!」
「だが……すがすがしい」

「かき氷は、このキーンがたまらんのだ! キーンが!」
そこへ自分の分を手に戻ってくるゴウ。真っ白い氷にはまだ何の蜜もかかっていません。

「あの」唐突にそこへ、駆け込んでくるヒトミ。「わたし、リンさん、見ました」
屈みこんだ姿勢から見上げる赤い怪人の姿勢が、既視感あります。
「「「「え」」」」
「……っ、どこだ。いま、どこにいるっ!」
ゴウに問われて、一瞬息を呑むヒトミ。
「おばあちゃんが。リンさんになりました」

海辺。一人腰掛けるリン。
それに気づき、慌てたように駆け下りてくる山下。前に回って、
「ああっ! やっぱりケイコちゃんだ!」
ゆっくりと振り向くリン。立ち上がり、
「……あなたは、確か……」
「ああ、山下だよ! ホームレスの山下だよお。……久しぶり……おい、いったいどこで何してたんだ? ああ? 五年ぶりか? じゅ、十年ぶりか。ああ……!」
リンの周りをくるくる回りながら、だんだん興奮してくる山下。うつむくリン。
「おれが好きだった頃のケイコちゃんのまんまだ! 会いたかったよケイコちゃああん」
ついに抱きついて泣き出す山下に、ただ浮かぬ表情のリン。

新たな光人

アルプス堂店先。人間体で商品の展示をしているショウ、ゴウ、ライ。
「考えられるのは一つ」とショウ。「もしヒトミちゃんの言うことが本当なら、リンがおばあちゃんに化けてたってことよ」
「え?」とゴウ。「あのおばあちゃんが、実はリンだったっていうのか!」
「うん」
わからん、と言いたげに、頭をかきむしるライ。

と、外から助けを求める声がします。
「どしたあ!」と飛び出していく三人が、すっかり猫マタギお助け隊です。
妙な衣装の老人が、助けてくれえ、と路上にへたり込み、
「あ、あれ!」と指さした先にはマギー。
「!」
しかし戦う間もなく、飛び去っていくマギー。
「あ!」
「畜生」
その時になって老人の顔をまじまじと観たゴウ。
「あんたは!」
あっと、驚いたように老人の顔を間近で覗き込むライ。
「光人じゃないか!」

アルプス堂和室。
「いやあ、さっきはおかげで助かった」と頭を下げる老人。「わしは、光人ハク。百年前からこの地球におる」と語ります。この人はスーツがないのでしょうか、今回ずっと人間体。聞いている光人たちは全員光人体。
「ひゃく?」
「おお……」
「先ほどのマギーとは、もうかれこれ十年ほど戦っておるんじゃが、なかなか決着がつかん」
「百年もの間、お疲れ様です、先輩!」
かしこまって一礼するゴウ。それに習う一同。

ゴウの様子を見て、突然増長するハク。ちゃぶ台を叩き、
「そうじゃ、わしゃ先輩じゃ! 茶ぐらい出さんか、ん?」
「粗茶ですけど……」
そこへいいタイミングで現れたヒトミ。どん、と音を立てて湯のみを置き、ハクの傍らに座ります。
「おっ、べっぴんじゃの!」相好を崩すハク。ヒトミの手をとり、腕を撫でさすり、「若いおなごの肌はええのお」
「ちょ、ちょっと!」慌てて助けを求めるように、光人たちに振り返るヒトミ。
「……気のきかん奴らだ、さっさと布団を敷かんか」
「ええっ」
かしこまりました! と奥へ布団を敷きに走るショウ。とんでもない展開です。
「かわいいのう、生娘か?」なおも手を離さないハク。「ささささ」
「お待たせしました」次の間に布団を敷き終え、手をついて頭を下げるショウ。そちらへヒトミの手を引いて誘うハク。
「もう!」思わず突き飛ばしてしまうヒトミ。「やめてください!」
「かっ……腰が……」倒れたハクに近寄るショウ。
「先輩に何を! ……先輩? わたくしがお相手を」
「いらんわ」
せっかくのショウの申し出を跳ね飛ばすハクがひどい。そしてショウも、ゴウの前でなに言い出すのかw 光人の倫理観はよくわかりません。
「わしはな、人間しか相手にせんのじゃ」
あん、と悔しがるショウには見向きもせず、
「若いから照れておる」とヒトミの去った方を見てニヤニヤするハク。違うと思います。
「なるほど」まじめくさって相槌を打つゴウ。違うと思います。
しかし、ヒトミの目にハクはどう映っていたのでしょう。

「ふむ、これも何かの、縁じゃ。若き光人たちに、これを進呈しよう!」
なんの気まぐれか、ハクが腰の袋から取り出したのは五つの指輪。

「「「「「おおーっ」」」」」

さっそく指につけて喜ぶ五人は人間体です。
「きれえ」微笑むショウ。
「先輩!」
「「「「「ありがとうございます」」」」」
「ああ、いやいや」

縁側。ショウに肩をもませているハク。
「……なに? 千人兵がくるというのか。それは一大事じゃ!」
聞きながら腕を組むゲキ。
頷くゴウ、ガン。
「はい。おれたち五人!」言いながら、ゴウが立ち上がりざまにライの肩を力強く叩くのでライがびっくりするのが可愛い。「千人兵から地球を守らなければならないんです」
「ああっ!」
うるさそうにゴウの手を払いのけ、立ち上がるライ。
「こいつが光玉さえ持ってりゃ楽勝なのによ。惚れた女に、アクセサリーがわりにあげちまって」
目をむいてゴウを見るハク。
ライと入れ替わりのゴウの傍らに行き、
「すべて、お前が悪い」と顔を覗き込むゲキ。そっぽを向くゴウ。
「わかる!」と叫ぶハク。わかるのか。「ワシも昔は、愛に溺れて、いろいろ痛い目にも遭うた」
「今もでしょ」とショウ。
「愛は盲目じゃ。迷い道じゃ。裏道寄り道獣道じゃ」
わしにはようくわかる、というハクに、感動した顔つきですがるゴウ。
「ハク先輩! くうう……っ」
「うん。よし、同じ愛に溺れた者同士、お主には特別に、これを進ぜよう」
布づつみを取り出し、開けば、中には透明に輝く石。
「これは?」
「わしが兆真界から持ってきたパワーストーンじゃ」
「パワーストーン……」
手にとって見れば確かに霊験あらたか風な輝きが。
「これをはめ込めば、お主の光玉も元通りじゃろう」ひかりだま、と言いつつなぜかゴウの股間をなでさするハク。微妙な表情になりながらも喜ぶゴウ。
「おお」
「やった!」
「きゃっ」
そして、喜ぶ一同。
「先輩。ありがとうございました」
「「「「ありがとうございました」」」」
よかったなあと言い合う一同に、突如真顔に戻るハク。
「……おい、感謝の気持ちってのは、形にしなきゃ伝わんねえんじゃないか」
「ん」
「あ?」
「おお……」
顔を見合わせる一同。

ご乱行

バーアサオカミレイ。
席についた女性の胸に手を伸ばすハク。
「ああ! ん、もう♡ えっちーの♡」
「おっきいのう」
「やあん、あたしも。あーたーしーも」
楽しそうなところに、
「先輩。先輩」と声をかけるゴウが無粋です。
「ああ?」
よろしくお願いします、と頭を下げるゴウ光人体。何を?
「……お前も地球の女にせえよ」また女性たちのほうに向き直るハク。

「あああ」
げんなりした顔で、隣のテーブルに座っている光人たち。
「先輩、このせいで帰らなかったんだな」と納得した顔のガン。
「間違いない」とゲキ。
「間違いない」とママも。
「まあいいか」
「ぱわーすとーん、もあるしな」
「パワーストーンねえ」
あれがあれば、リンを探す必要もない、と言うショウ。確かに問題はすべて解決ですよね。
と、
「きゃあ!」と華やいだ声が向こうから聞こえ、顔を上げる一同。

――なんだかすごく元気になっているハク。
「二十年ぶりじゃあ!」
「おめでとうございまーす!」両手を上げて祝福するライ。

疑惑

アルプス堂。
千代紙を貼った小箱を開けるヒトミ。中には家族の写真がしまってあります。順番にめくり、
「おばあちゃん。いったい何がどうなっているの……?」つぶやくヒトミ。
そう言えば、彼女はどうして、おばあちゃんと二人でくらしていたのでしょう。

もしかして、本当のおばあちゃんは――。

山下のテント。収集してきたがらくたが、あちこちに積まれています。
「なんにも言ってくれないんだあ、ケイコちゃん? 姿を消した日のこと」
リンに飲み物を渡し、座り込む山下。
「ごめんなさい。色々あって」
「実はおれ、ケイコちゃんのことが前から好きだったんだ。いなくなった日に、告りに行こうと思ったんだ」
うつむくリンの、隣に座り直す山下。
前を向いたままで、
「今、告らせてくれ」と告げます。「ケイコちゃん……」

しかし続きは聞かず、山下の肩に頭を載せて目を閉じるリン。
「うわああああ。ケイコちゃん?」
よろこぶ山下ですが、リンは気を失っていました。
「け、ケイコちゃん?」

アルプス堂。
「ばあさああああん。おいばあさんいるか! ばあさあああん!」
けたたましい声に顔を出すヒトミ。
「おばあちゃんは、ちょっと」
そう告げるヒトミの手を引いて、店の外へ出て行く山下。
「ちょっ」
「ケイコちゃあん!」
表に停まったリヤカーには、リンの姿がありますが、気づいていないヒトミ。
「ちょっと?」
「あ、あのなあ。ケイコちゃんが大変なんだ、おれ医者呼んでくるからよ。頼むぞ!」
「……へ?」
言うだけ言って、駆け出していく山下。
「ちょっと、……ケイコちゃんって……」ため息をつき、そのときようやくリヤカーのリンに気づくヒトミ。「ああっ! おばあちゃん!」

死病

アルプス堂和室。布団の上にはリン。周囲にはハク、ゴウ、そしてヒトミとその他の光人たち(光人体)。
「すごい熱だ」心配するゴウ。
「これは、まさか……」リンの上に指を伸ばし、何かを感知しているかのようなハク。
「先輩?」
「……やはりそうじゃ」
顔を見合わせる一同に、
「これは地球病じゃ」と宣言するハク。
「ええ?」
「地球病?」
地球の、この汚れた環境に耐性のない光人が、希にかかる病。
「この症状からするともう、永くは持つまい」
「そんな! まさか……」うなだれるゴウ。「ようやく会えたっていうのに」
言葉が出たのはそこまで。リンに屈み込み、声を押し殺すゴウ。

向こうでは、両手で顔を覆うライ。その肩に、ゲキが手を置きます。
「……おい。いいな、行くぞ」
ウンウンと頷き立ち上がるライ、ガン。そしてちらりとゴウを一瞥して去っていくショウがいい女です。
顔をしかめるハク。

人間体に戻っているゴウが、リンの左手を握りしめ、自分の額をつけています。
「わたしが、わるいの」
「え」
顔を上げるヒトミ。
「ぜんぶわたしが……」
気がつけばリンが、うっすらと目を開いています。
「リン。聞かせてくれ、一体何があったんだ」
「おばあちゃん……」

告白

回想。波打ち際に倒れていたリン。
それを見つけ、どうしたんだい! と駆け寄ってきたおばあちゃん。
朝食を捕獲に来ていたのでしょうか、網や釣り竿のようなものをばらばらと投げ出して来ます。
「大丈夫かい?!」

わたしが地球にたどり着いて、最初に出会ったのがおばあちゃんだった……
あんた、たいへんだねえ。行くとこないならうちに来な、って。
おばあちゃんは地球のこと、人間のこと、いっぱい教えてくれた……


リンのモノローグにかぶせ、おばあちゃんと語り合うリン、店の手伝いをするリン、二人で買い物に行くリン(アメ横?)、和室でおばあちゃんの肩もみをするリン、焼き芋を庭の落ち葉で焼いて食べるリン。
この頃ヒトミはいなかったのですよね。

いつも楽しくて、いつも優しかった……でも……

「おばあちゃん!? おばあちゃんっ!」
冬のある日。倒れたおばちゃんの足先、駆け寄るリン。
「おばあちゃん。おばあちゃん、どうしたの? ……おばあちゃん!」
眼鏡。仏壇。線香。
「おばあちゃん!!」

おばあちゃんは、死んでしまった……

和室に正座するリン。静かに吐く息が白く、そして。
小雪舞う庭。障子を開け、現れたのは、決意の表情のリン、否、おばあちゃん。

恩返しにお店を守ろうと決めたわ。だから……町の人みんなが大好きな、おばあちゃんになった……

聞くヒトミの頬に涙がつたいます。
「ありがとう……リンさん」
リンの、もう一方の手を取り嗚咽するヒトミ。
「ありがとう、おばあちゃん」
「ごめんね」
耐え切れず席を立ち、キッチンで泣くヒトミ。

ゴウはリンの声を少しでも聞き取ろうと顔を寄せます。そちらに向かい、
「ごめんなさい、あたし……なくしてしまったの」詫びるリン。「あなたにもらった大事な光玉を」
「……なくした?」
愕然とするゴウ。しかし次の瞬間、リンの容態が変化します。
なぜゴウの元を去ったのか。
なぜ、この地球に来ていたのか。
まだ何も聞けていないのに。
「先輩! 助けてください。リンを!」
「……たったひとつだけ、方法がある」
顔を上げるゴウ。
「パワーストーンを使えば病気は治るじゃろう」
「パワーストーン……」しかしそれは今の戦力を補う重要なもの。
「この女を助けるか、千人兵を倒す方を選ぶかじゃな」
「だめ……」
かすかな声に振り返るハク。
布団の上で、喘ぎながらまた、話し始めるリン。
「ちきゅうを……まもるために、つかって……」
「リン!」
ゴウの顔が歪みます。

マギー退治

商店街を歩いている四人の光人体。
「ったく、見てられねえよ」とライ。涙声です。
「可哀想……」とショウ。
しかし、次の瞬間、
「うわあ、助けてくれえ!」
男の悲鳴にはっと顔をあげます。
腰を抜かした山下に、宙から襲いかかるマギー!

「大丈夫?」駆け寄る四人はここでは人間体。「……逃げて!」
ショウが誘導するのと同時に、一斉に身構えるライ、ガン、ゲキ。
「こいつは」
「先輩を襲ったマギーよ!」
「鬱陶しいやつだ」
「くそっ!」
多勢に無勢。くるりと向きを変え飛んで逃げようとするマギー。
「逃がさん!」
走りだす四人。
と、逃げるマギーの表情が変わります。
「……この気配はお主じゃったか」
退路を断つように、先回りしていたハク。
「先輩」
「今日こそ、決着つけてくれるわ!」

杖を振って瞬時に戦場移動。

「はっ!」
参戦するゲキとライ。
「はっ!」
身構えるショウとガン。
光人たちに取り囲まれ、ぐるぐるとその場で回転するマギー。その攻撃は鎖となってゲキたちを襲います。とっさに杖ではたき落としたハク以外は、全員縛り上げられ宙吊りに。
「たあっ!」
その鎖を切って救うハクが頼もしい。
着地したハクを、背後から襲うマギー。

アルプス堂。
リンの病床でパワーストーンを握りしめるゴウ人間体。

戦場。
体勢を立て直すハクと光人人間体。
「先輩!」とガン。
「先輩」とライ。
「先輩」とショウ。
「先輩」とゲキ。
「「「「トドメを!」」」」と、ここでは光人体。
応、と一喝、宙に舞い上がるハク。すかさずその足元に、玉を投げるゲキ。
それを足場に、スピードアップするハク。
いっけえ、と棍棒を振るうライ。その力が電撃のように飛び、ハクの身体に宿ります。
「はあっ!」
ショウの射る無数の矢も同様に、ハクのパワーとなります。
逃げ惑うマギー。その行く手をぐっと見据えるハク。
「む!」ガンの砲撃に、再び回転を始めるマギー。
しかしその攻撃を弾き飛ばすハクは、四人のパワーとともに白く輝くエネルギー体と化し……

体当りすれば、爆散するマギー。その身体を突き抜けるように、着地するハク。
「やった!」
見得を切るものの、肩で息するハクに、駆け寄る四人。
「先輩!」
「やれやれ。これでわしも、心置きなく兆真界に帰ることができるというものだ……後は任せたぞ。若き光人たちよ!」
「「「「はいっ」」」」
気をつけ、礼をする四人が可愛い。

決意と消失

アルプス堂。
まだ、パワーストーンを握りしめているゴウ。
横たわるリンの身体の上に、石の光が降り注ぐように、そっと手を動かします。
――氷が溶けるように消えていくパワーストーン、空虚になってしまった握りこぶしを、さらにぐっと握りしめるゴウ。
「ゴウ」眼を開くリン。
「リン。……もう大丈夫だ、これで」
微笑み話しかけるゴウ。

廊下からばらばらと足音が聞こえます。
「ゴウ!」ライの叫び声に振り返れば、仁王立ちとなっている四人。「まさかお前、」
立ちあがり、四人の前へ行くゴウ。
「……パワーストーンは」とガン。
無言で手を開くゴウ。
「ええっ」悲鳴をあげるショウ。
「ゴウ! やりやがったな!」叫ぶライ。
「一度ならず、二度までも……」吐き捨てるゲキ。
「どういうつもりなのよ!」
「――すまん」
許してくれ、と土下座するゴウ。ふん、と顔を背けるガン。
「こんな足手まといと一緒では、地球の平和は守れん!」と叫びます。「……お前とはやってられねえ」
その顔が、泣き顔になっているライ。
「短いつきあいだったな!」
後に続くガンとゲキ。
「……」
黙って座り、ゴウの背に手を載せるショウ。しかし、驚いてゴウが顔を上げるのを見ると、表情が変わります。
「バカ!」
泣きながらゴウを突き飛ばし、駆け去っていくショウ。
去っていく仲間たちに、土下座を続けるしかないゴウ――。

皆が立ち去った後、顔を上げ、そして、愕然とするゴウ。
「リン!」
布団の上には、もはやリンの姿はありません。
「……あ。 リ、リン? リン! リーン!」

狼狽え、泣き伏すゴウの声を、キッチンで聞いているヒトミ。

空白

「リン。リーン!」
ゴウの絶叫。
夕暮れの海が怖ろしいほどに美しい猫マタギの街。

ホテルの一室。
うなされているジンに、絡みつくルリカの白い手。
「リン!」
一声叫び、眼を開くジンの手が、その手を掴んでいました。
「……っ!」
リンではなかった。無言でルリカを突き飛ばし、起き上がるジン。
一人泣くルリカ。いつもの「冷たいのね」もなく、今回はルリカも可哀想。

「もう、飲み過ぎですよ?」ヒトミの声。
バーアサオカミレイ。
迎えに来た彼女に、
「いいからほっといてくれ」と吐き捨て、また酒を煽るゴウ。
「ゴウちゃん、いいかげんにしなさいよ」とママ。
誰かが入ってくる物音に、「ごめんなさい、もう閉店なんです」と断りますが、客は構わず入ってきます。
「あ」
その姿は、ジン。つかつかとゴウに近寄り、
「会ったのか、リンに」と尋ねます。
「会ったけど。またいなくなっちまった……おれはリンのためにすべてを捨てたけど、そんなおれに愛想を尽かしたんだ」
「情けないざまだな。何があった。おれをつかまえるんじゃないのか?」嘲笑するジン。
「……お前、言ってたな? 愛のために罪を犯したって。おれも同じだ。もうおれは、どうしていいかわかんねえよ」
その声にも、表情にも、覇気のかけらもありません。
「この!」
ゴウの胸ぐらを掴みあげ、強引に立たせるジン。
「いいか憶えとけ! お前はおれの敵だ。敵でなければならないんだ! ……それがかつて、友であっただ」
言い捨てて去っていくジン。
「……」
また、カウンターのスツールに腰を落とすゴウ。それを痛ましげに見るヒトミ。
自分のグラスを手に、あかし、かあ、とつぶやくママ。

再会

雨の夜道。
「ゴウさん。あの、風邪ひいちゃいますって」
ゴウを追って傘に入れようとするヒトミ、それを無視してどんどん歩いて行くゴウ。
「あ、リンさん!」
街角にぼんやり佇むリン。いつの間にか、店の前まで来ていたようです。
ヒトミの声に、顔を上げるゴウ。
「ゴウ。……お帰りなさい、ゴウ」
微笑む白い影。

EDは木の上デートのリンとゴウ。照れる346さんのスーツ演技がかわいい。本編がシリアスなだけに、いっそうかわいそうかわいい。そして切ないです。
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