LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

日曜日は早朝から外出していたのでようやく今頃、きちんと観ることができました。
ユグドラシルが守り通そうとしている秘密。
それを知った紘汰と戒斗の、それぞれの決意。ここで道は分かたれてしまうのでしょうか。
道が異なるといえば、ユグドラシル側も、事態を憂慮し世界を守ろうと高所から考えている貴虎、そしてむしろ新世界の到来に胸を高鳴らせているらしい戦極・湊・シドたち、両者の間を遊泳しながら紘汰・舞を守ろうとする光実と、やはり別々の思惑を抱えています。
このパワーバランスに紘汰と戒斗はどのように影響していくのでしょうか。とくに、今週、衝撃の事実に戸惑い迷い、十分に戦えなくなってしまった紘汰は。
ああ、みwなwぎwっwてwまwいwりwまwしwたw


Bangkok バンコク / taylorandayumi


ヘルヘイムの森の実はライチみたいだという人が多いですが、今日のホルマリン漬けはそこ通り越して果肉がジュレになっちゃってますね。美味しそうです。
今回重要情報が多いので、初めて何回もビデオ止めたり再生したりしてしまいました。折りたたみ以降はすごく長いです。
呉島先生と行くヘルヘイムの森散策ツアー

先週、真実を知りたいかと問うた、貴虎。知りたいと応じた紘汰。
二人、森のなかを歩き続けています。
「いったいどこにいくつもりだ?」
紘汰の声に足を止める貴虎。
「黙ってついて来い……もちろん、引き返すのも自由だがな」
「おれ、いなくなった友達を探してるんだ。角居裕也ってやつで。一度この森に迷い込んだのは間違いない。……なにか知ってんなら教えてくれよ!」
かれは、
振り返った貴虎が残酷な事実を告げようとした、その瞬間、前方にインベスが出現します。ナイスフォロー、と言いたいですが、「かれは」というセリフ自体、貴虎が裕也の行く末を知っている証拠。紘汰に言質を与えたも同然です。
「こんな時に!」しかし気づいてないのか、忌々しげにドライバーを取り出す紘汰。
「……」無言で変身動作に入る貴虎。ライダー同時変身なのに横に並ばず歩いてきたまま、縦に前後しての構図が先生と生徒、っぽくてなにかいい。
斬月・真、鎧武、二人走りながらインベスの群れへ斬りこんだところでOP。

戦極先生監修・巨大企業見学ツアー

ユグドラシルタワー。ご神木の、そして人工クラックの固定されたホール。
「……っ」傷を負った戒斗が、壁にすがりながら立ち上がり、声の主を睨み上げます。「戦極凌馬……っ」
にこりと微笑み、芝居がかった仕草で
「憶えててくれて光栄だ。ようこそ、駆紋戒斗くん」と両手を広げる戦極。
「ほお」壁に背をもたせ、ポケットからバンダナを取り出し、「歓迎されてるなんて意外だな」嘯く戒斗。床に座り直し、脚の傷に巻きつけます。
「今日は」そちらへ歩み寄り、手近な椅子に腰掛けるシド。「我々の秘密を暴きに来たらしいぜ? なあ」と戦極に言いながら、一瞬、戒斗を振り返ります。
「なるほど。しかしきみは、正義ではなく弱さを裁くのが目的だそうだね。ならば……」話しながら考えこむ表情も、芝居がかって見える戦極。シド、戒斗がその顔を注視します。「我々は敵同士ではないなあ」
「……なんだと」

ヘルヘイムコース1

インベスの群れ。ふた手に別れて斬りまくる斬月と鎧武。
「「ロック・オン」」
それぞれに得物に錠前を取り付け、必殺技の準備動作。
エネルギーの矢で何体ものインベスを一気に射抜く斬月。薙刀を閃かせ周囲に群がるインべスをすべて撫で斬りにする鎧武。
「……」敵の爆散を見て、変身を解く紘汰、貴虎。
「次から次へとインベスが……」周囲を見回す紘汰。「なんなんだこの森は。あんたたちはいったい、この森で何をしているんだ?」
歩み寄る紘汰がちっちゃく見えます。貴虎って背が高いのですね。
問われておもむろに視線を外す貴虎が、突如としてとんでもないことを言い出します。
「ここは地球とは別の惑星なのか、時間軸の異なる平行世界なのか。正確なところは、我々にはわからない」
じろりと紘汰へ視線をやり、背を向けて歩き出す貴虎。

ユグドラシルコース

「それを解明するため結成されたのが我々ユグドラシルだ」と、いつの間にか見学用通路からホールのほうへ降りてきている戦極。「あまりにも組織が巨大になりすぎて、今では多国籍企業という体裁を装っているがね」
そして、シドの傍らの席に近寄り、「実態はあくまで、研究機関なんだよ」と、まだ床に足を投げ出して腰掛けている戒斗のほうを向きます。
「そんな連中が、なぜこの街を支配してる?」
「……長い歳月をかけて我々はヘルヘイムの謎を追ってきた」講義中の教師のように歩きまわる戦極。白衣の下のシャツが緑から白のグラデーションでとてもネギっぽいです。「そしてヘルヘイムに通じるクラックの出現頻度が統計上最も多かったのが、ここ」地を指差し、「日本の沢芽市だ」
「……」
「例えばこのクラックも」ご神木のほうへ歩いて行く戦極。「十年前にこの沢芽市で発見された貴重なサンプルだ」
その説明に目をむき、痛む足で無理に立ち上がる戒斗。
「その木は。まさか……鎮守の」
太い幹、がっしりと四方に張られた根。幼い日、仲間たちと遊んだ鎮守の森。
「これはもともと地球の植物ではない」そんな戒斗のノスタルジーを打ち破るように、突然とんでもないことを言い出す戦極。「遠い昔にクラックから入り込んだヘルヘイムの種が、なぜか繁殖せず、単体で樹齢を重ねた……」
「……」足をひきずりつつ、戦極の傍らへ、というよりご神木の前へ、歩み寄ってくる戒斗。
「地元では信仰の対象になっていたようだが」
「……貴様らはこの木を目当てに、神社を潰したのか」押し殺すような声。火のような戒斗の視線を背に受けつつ、しかし、飄々としたままの戦極。
「この木を利用して我々は人工クラックの形成に成功した」睨みつける戒斗に振り返ります。「ヘルヘイムの研究は飛躍的に進んだ」
「そうやって貴様らが踏みにじってきたもの!」その襟をつかみあげ、くってかかる戒斗。興奮のあまり何を言っているか聞き取りにくくなっているのがたいへんいい。「……考えたことはあんのか」

完全に弱者側に立っているセリフですね。日頃の、力こそすべてとし、弱者を蔑むかれの言動は、同族嫌悪なのか、それとも、ともすれば強者に踏みにじられそうになる自分への叱咤なのか。

至近距離から睨みつけてくる戒斗を、前髪をかきあげ、見返す戦極。はるかに容姿は整っているものの、ちょっと金八先生っぽい。その前髪耳にかけるかと思いました。
「立ち話も何だ」その口から出てくるのははぐらかしの言葉。微笑みつつ、「場所を変えようじゃないか」
するりと歩き出す戦極。仕方なく手を振りほどき、ふっと息を吐くと、気を取り直してその後に続く戒斗。

出て行く二人。ホールにはシド一人残された、と見えるのですが。
彼が立ち上り、閉まるドアを見送った瞬間、フレームに入ってくるのは見学席からこちらを見下ろす湊燿子の姿。
「プロフェッサー凌馬は、どういうつもりなのかしら?」
この女はいつから見ていたのか。戦慄を隠すように、微笑むシド。
「さあね。あの人が思いつくことなんか、おれたちが理解できるわけがない」
シドの言葉に目を伏せる湊。

長いロビー。先を行く戦極の後を、足を引きずりついていく戒斗。
脳裏をよぎるのは幼い日の思い出。母に手を引かれ、訪れた父の工場。何もかもなくなってしまった。何もかも。
「我々が憎いかね?」振り向きもせず言葉を投げてくる戦極。
「憎しみは、晴らさなければ意味が無い」
「そうだね」歩みを止めない戦極。ちょっと戒斗さんの足のことも考えてください。「……でも今ここで我々に怒りをぶつけても、ユグドラシルという組織への復讐は遂げられない」
声ににじむ嘲笑の色。
「きみのそういう判断、とてもいいね!」爽やかに片手をあげ、なおも足取り軽く、というか、とことこ歩いて行く戦極。
「貴様におれの何がわかる!」人の肚を読むような言葉に激昂し、傍らの柱を叩いて吠える戒斗。
「その言葉」足を止める戦極。「そっくり返そう?」にこやかに振り返ります。やっぱりシャツがネギっぽい。赤と緑、黒と白、好対照な二人。
「我々を憎むより先に、きみにはまず」戦極に睨めつけられ、視線を外す戒斗さんが可愛い。その様にさらに微笑み、「ユグドラシルの真意を理解してもらいたい」とIDカードを示しつつ、ドアロックを解除する戦極。

ヘルヘイムコース2

「この森を調べるためだけに」先を行く貴虎の背に、問いかける紘汰。いつしか二人は緑濃い森を抜け、枯野を歩いています。「あんたたちはまるごと街を乗っ取ったのか」
無表情にそのまま歩み続ける貴虎。
「なんでだ!?」
「それが人類の命運を決めるからだ」さらに数歩行き、足を止める貴虎。紘汰に話しかけられたからではなく、そこが目的地だからです。おもむろに振り返り、「……見ろ」と告げる貴虎。
「あ?」顔を上げる紘汰。崖の上に立つ貴虎に、近づいていきます。
ここは、以前光実が、ヘルヘイムの真実を見せられた場所。
「……っ」
次の瞬間、眼前の光景に顔を歪め、息を呑む紘汰。そこに広がるのは、緑に覆われた巨大な古代遺跡。

いえ、そう見えるのは単にその街並みが侵蝕され、朽ち果てているからで、それが果たして何万年もの年月によるものか、植物の威力によるものかは、にわかには判然としません。
なのに光実といい、紘汰といい、ひと目でショックを受けているのは実に理解力が高い。
光実回のとき、崖の下の光景は朽ち果てたユグドラシルタワー=未来の沢芽市だと予測していた方がいらっしゃいましたが、そちらのほうが見た目にはインパクトがあったかもしれませんね。
一見したところそれは遠い昔の文明の跡にしか見えず、なににそこまで光実や紘汰が恐怖を感じたかが、正直ピンときません。

そんな鈍い視聴者のため、正解は後者――おそろしいまでの繁殖力を持った、植物によって短期間に侵蝕され絶滅した文明の痕跡であると、解説を始める貴虎。
「かつてはこの世界にも人間がいて、街を作り、文明を築いていた」
「ここに。ここに住んでいた人たちはどこへ」
「お前も見ただろう。この世界の果実を食べた人間が……どうなったか」
棒立ちになる紘汰。
「我々がインベスと呼んでいる怪生物。あれはかつて、この世界に住んでいた動物たちのなれの果てだ」
淡々と解説する貴虎の声。
「……その中には、この街を作った文明人も含まれる」
言い捨て立ち去る貴虎。後を追う紘汰。

共同講義1

ユグドラシルタワー。
「あの世界の生態系は段階を追った進化をしていない」PCのスクリーンに、さほど緑に覆われていない、石造りの建造物を映し、戒斗に示している戦極。二人はかれの執務スペースに来ています。
「……ある時期を境に、以前とは異なる動植物によって、根こそぎ塗り替えられている」そこで、戦極の講義を聞き流すように、椅子にかける戒斗。眼前の光景にショックを受けたのか、足が傷むのか、どさりと腰を落とします。
「森はある日突然に現れ、世界を覆い尽くしてきた」シミュレーションでもしてみせているのか、その眼前であっという間に、建造物が緑に覆われていきます。

***

そのなれの果てこそが、今、紘汰が実際に目にしたもの。
「今の沢芽市と同じような出来事が、おそらくはこの世界でも起こったのだろう」
崖を降り、朽ちた街の中を歩いている貴虎、紘汰。
「突如開いたクラックから流れ込む異世界の種。……圧倒的な繁殖力に加えて、この植物は土壌を汚染し、他の草木をすべて枯らしてしまう」

***

「外来種という言葉を知ってるか?」教授然として、戒斗に問いかける戦極。答をまたずに続けます。「本来なかった地域に、異なる地域から持ち込まれた生物。土着の生物をすべて駆逐して、自らの領土に変えてしまうこともある」
言いながらメモリを取り出し、デスクのPCに差し込みます。
「たとえば」
示されたスクリーンに素直に顔を向ける戒斗さんが生徒っぽくって可愛い。
「セイヨウタンポポの圧倒的な繁殖力に圧倒されて、日本在来のタンポポは絶滅の危機に瀕している」
映しだされるそれぞれの分布図。
「ぜつめつ……?」
「この果実はいわば、時空を超えた外来種だ」くるりと椅子を回し、背後の作業台から、ホルマリン漬けの果実を手に取る戦極。
戒斗の眼前につきつけます。
「圧倒的な繁殖力に加え、実を食べた動物を支配し、種を運ばせる」そして作業台に果実を戻し、「そのせいであの世界の文明もひとつ破滅した。そして次はこの地球の番」
ふたたび振り返る戦極の顔に、異常な興奮が見て取れます。それを、目を眇め睨み返す戒斗。「…………というわけさ」
「…………」

***

低い天井に長身を折り、一つの建物の中へ入っていく貴虎。足を止めた彼の後から、中を覗き込む紘汰。
「……これは」
声を震わせ、奥へと入っていきます。そこに広がるのは、居間のような場所。
小さな池と噴水の跡。そこを渡っていけば、庭を望むかのように据えられた石造りのテーブルと椅子。テーブルの上には、土や石で作られた食器。
「……なんでだ。……どうしてこんなことに!」
上着のポケットに手を入れながらそれを背後から見ている貴虎の、逆光に浮かぶシルエットが綺麗です。
「理由などない。植物が種を散らして生存範囲を広げるのは当然のことだ。言ったはずだ。これは、理由のない悪意だと」
いや悪意もないんじゃないでしょうか。悪意なき侵略、とかのほうが言葉の意味に合ってる気がするんですが細かいことはキニシナイ。
「おれたちの地球も……」震える背中。振り返る紘汰。すがるような目。「……滅ぶのか……?」
兄として弟に、主任として部下たちにしばしば示される、かれの家父長的な保護欲が、この時刺激されたのかもしれません。
表情を和らげて頷き、
「沢芽市にクラックの出現する頻度は爆発的に増えている」と答える貴虎。「専門家の予測によれば、猶予はあと十年」
立ち尽くす紘汰。歩み寄る貴虎。
「それで我々の世界もここと同じ森に覆われ、新たなヘルヘイムと化す」
「…………」
顔を覗きこまれても、ただ息を呑むばかりの紘汰。やがてテーブルから器を一つ取り上げますが、目の前でもろく崩れるのを見て、「……あ」と自らもショックに倒れかかります。
「十年……たった、それだけ……?」

隠蔽工作1

「はああっ!」
沢芽市中心部。
力を込め、インべスに拳を見舞うナックル。倒れこむ怪人の姿に、人々の悲鳴があがります。しかしすぐに新手が現れ、多勢に無勢。
何度も地に転がりながら、孤軍奮闘するナックル。
そこへ走りより、物陰から一体のインベスに向け、愛用のパチンコで一撃を発する、ペコ!
飛んで行く玉の描写が、「ウィザード」の晴人の銀の銃弾みたいで妙にシリアスです。威力ありそう。
「!」背に受け、驚いて振り返る一体のインべス。そちらへ「イエーッ!」と手を上げ、おしりを突き出し、「おーにさーん、こーちらっ!」とからかうように叩いてみせるペコ。
「ナイスッ!」
敵の注意が逸れた隙に立ち上がり、反撃に転じるナックル。殴り飛ばされ宙に浮いた一体のインべスが、ペコに気を取られたもう一体の上に落ち、共に倒れこみます。
「おおおおっ!」雄叫びを上げつつ、そこへさらに必殺技を叩き込むナックル。爆散するインべス。

次の瞬間、変身を解き、倒れた人のほうへ、
「大丈夫か!」と走って行くザック。しかし、その傍らに屈みこんでいた連れらしい女は、身を固くし、無言でザックを見返すまま。
「見せてみろ」とペコも駆け寄ります。
背中に入った傷口から、見る間に繁茂する緑の植物。
「ああっ」
思わず怯むザック、ペコ。「どうなってんだよ。錠前で呼び出したインベスじゃ、こんなこと一度もなかったのに」
遠ざかっていた街の人々も、こわごわと彼らの背後から覗きこんでいます。
「とにかく、病院に連れて行こう」
「うん」
「触るな!」その時、人々の輪の中から一人の青年が近づいてきます。
「誰か救急車を」もう一人が言い、数人がその呼びかけに応じて、けが人の連れとともに救助の体勢に入る間、初めの青年はザック、ペコに立ちふさがるように……人々の敵意に、戸惑う二人。

「ほっほっほっほっほ。ビートライダーあるところにインベスあり。……ってわけね?」
そこへ現れたのは、城乃内を従えた鳳蓮。
「……お前ら」睨みつけるザック。その背後にペコがすっと隠れるのがなんというか。
「ボンジュ~ル♡」笑顔で手を振る城乃内。前回のキレキレダンスのお咎めは受けてないのでしょうか。
「インベスゲームを終わらせた……なんて、大嘘もいいところじゃない」とさらに、鳳蓮。「性懲りもなく街を騒がして、やっぱりあんたたちは、徹底的につぶさないとね!」

鳳蓮の怪しげなアクションに一瞬腰が引けるザックが可愛い。その背後では城乃内がユニゾンしてますがまあキニシナイ。

「さっきのはおれたちが呼んだインベスじゃねえ!」
「パルドン? おかしいじゃない。あんたたちがロックシードを使わなければ、出てこないはずでしょ?」
この人自分自身コントロールも出来ずに召喚した複数のインベスが大騒ぎを起こしたこと、どう思っているのでしょう。もう忘れた?
「お前らなら、ロックビークルに乗ってあの変な森にも行けるもんなあ?」と背後から城乃内。お前が言うなw
かっとなったように振り返るザック、ペコ。
「だからぁ! おれたちは知らねえっていうの!」
「ええ~っ!? 嘘ばぁっかり! ねえ? ねえ!」
「そうだよ」
「そうよねえ」
街の人々が扇動されます。

その背後に新たなインべス。
「ああっ!」たちまち悲鳴が上がり、人々が散っていきます。
「うわ、まだいんのかよ!」叫ぶペコの横で静かに身構えているザック。
「もう! 話の途中だってのに!」頬をふくらませ、変身動作に入る鳳蓮。「行くわよ! はっ!」
双剣を手にインベスの群れの中へ走り入るブラーボ。だんだんアクションが鈍く見えてきたのは、ストーリー上起こってきた鳳蓮の小者化によるものなんでしょうか。
倒れた一体を踏みつけ、両側から襲いかかる二体を剣で受け止め、
「おっほほほほ。たあんと絞って、あ・げ・る!」と見得を切るのは相変わらず強い、という描写のはずなんですが。
剣撃と蹴りで三体を撃破する鳳蓮。

隠蔽工作2

実際のところは、インべスあるところにクラックあり、なわけで。
沢芽市内。住宅街の一角を、赤のテープで封鎖した、ものものしい黒塗りの車の一団。ずらりと並び立ち、インカムで指示を仰いでいるかのような黒いスーツの男たち。
「何かあったんですか?」と寄ってくる主婦たちにも
「下がって」
「下がりなさい」としか応えません。
「関係者以外立入禁止です」
その影で、カメラを手に車から降りてくるスーツの男。封鎖されたのは、いつもの地下通路。その奥へ彼が走って行くと、そこでは黒影トルーパーズとインべスたちの戦闘が繰り広げられています。
封鎖してても、これでは音でわかっちゃうんじゃないかと思うのですがキニシナイ。
先に来ていた記録係らしい男の横に立ち、撮影を始めるカメラの男。これはいうならば、ゼクトの初期加賀美のような役割。

しかし対インべスで見ると、黒影隊の弱さが目立ってショックでした。ビートライダーズの身体能力が高いのか、それとも量産化に当たり、黒影ドライバーの出力を調整したのか。

そのなかで着々と敵を倒していく龍玄の、身のこなしの素晴らしさ。銃&蹴る、という銃ライダー伝統の戦い方が、くるくると回転するようなアクション、古代中国風の鎧と組み合わさると、カンフーみたいで妙に自然に見えます。
「はっ! やあっ!」
一人戦う龍玄の後ろで、肩で息をつきながら防衛線をしくのが精一杯の黒影隊。
それを尻目に葡萄の銃を取り上げ、とどめの一撃を見舞う龍玄。
爆散するインべスたちの向こうで、クラックのジッパーが閉じます。
「クラックの消滅を確認しました!」記録係の男。
静かに変身を解き、
「よし、片付けろ」と黒影隊に振り返る光実。物憂げな声といい表情といい、蒼白の顔を引き立てるような黒ずくめの服装に、凄みが出てきました。完全に呉島主任の代役を務めていますね。
「了解!」
走りより、クラックの外側の植物を焼却処分する黒影隊。

「……」
チーム鎧武のガレージ。青のパーカに着替えた光実がドアを開けると、中では少女たちのダンス練習の声。
舞たちに、インヴィットのメンバーも加わっているようです。
「ワン・ツー・スリー・フォー!」いきいきと踊る舞の笑顔に、思わず微笑む光実。

(これでいいんだ。真実をすべて隠しておけば。みんなの笑顔を守り通せる)

決めのポーズ。次の瞬間、少女たちから上がる歓声。
「☆-(ノ゚Д゚)八(゚Д゚ )ノイエーイ」
「めっちゃ良かったね今の!」
休憩しようかと飲み物を手に、顔を上げる舞。
「あ、遅かったじゃんミッチ」
「ちょっと……用事あって」
「ん? なんか、疲れちゃった?」降りてきた光実をまじまじと見る舞。「大丈夫?」
「いえ、大丈夫です」
「忙しい時まで無理しなくていいんだよ。前みたいにインベスゲームに備えてもらう必要もないんだし」
「……はい」
にっこり微笑み、荷物を置きに、奥へ進む光実。

共同講義2

「なんで。なんでそんな、たいせつなことかくすんだ」
ヘルヘイムの森。崖の下の遺跡のなかで、まだへたりこんだままの紘汰。その言葉が癇に障ったのか、
「知らせた結果引き起こされるパニックが想像できるのか!」と叫ぶ貴虎。
「……人々は自分の身を守るためだけに暴徒と化す。ヘルヘイムに侵略されるまでもなく、文明は崩壊する」

***

高所にあしらわれたステンドグラスの窓。その模様は、森を表しているように見えます。
立ち上がり、また歩き回りながら講義をしている戦極。
「たとえ破滅の危機に瀕しても互いに憎みあい争うことをやめられない、それが人間というものだ。戦争、宗教、民族の違い。抱えている問題をすべて棚上げにしてヘルヘイムの脅威に立ち向かうなんて……」皮肉な笑みを浮かべ、首をかしげる戦極。「不可能な話だと思わないか……?」
「そうかもな」
こちらの様子をうかがうような相手の沈黙を無視し、頷く戒斗。立ち上がり、「おれもそんな奴らばかりを見てきた」

***

「だからユグドラシルがすべてを担う」狭い建物の中に響く、貴虎の低い声。「世界を救う責任を、誰よりも公平に果たせるのは我々だけだ」力を有する者、貴き者の責任を説きます。
「……おかしいだろ」しかし、声を震わせながらも反論する紘汰。一握りの強者と、その庇護に甘んじる一般大衆という図に、馴染めないのです。
「こんな時こそ人間て一つになるんじゃないのか」立ち上がり、貴虎に詰め寄る紘汰。「みんな滅びるってわかったら、お互いに争ってる場合じゃないだろ!?」
「つくづくお前は、人の悪性というものを知らんようだな」背を向け、一段下のフロアへ降りていく貴虎。「ユグドラシルの研究成果を手に入れるためなら、各国はどんな強行手段でも取るだろう。ヘルヘイムに対処する手段を独占すれば、もはや世界を手に入れたに等しい」
「誰も。信じられないって言うのかよ」
「一人の憎しみは、百人の善意を打ち砕く力を持つ」そして顔を背け、「そうやって人の歴史は、幾度と無く血に染まってきた」と告げる貴虎。
「……っ!」

幕間

「まあ実際、ヘルヘイムの侵略が避けられない以上」湊とシド。ご神木のあるホールから、一般のオフィスへ降りていくエスカレーター。「世界の未来を背負えるのはユグドラシルだけだからな。問題は、そのユグドラシルの未来を背負えるのが誰なのか」
「もちろん、呉島主任でしょ」
「ふ。よく言うぜ。先を見越してプロフェッサー凌馬に鞍替えしておきながら」
廊下を歩む二人。
「あなたこそ」足を止め振り返る湊。「主任の部下のくせにずいぶんな言い様ねえ」
「誰が禁断の果実を掴むのかですべてが決まる。ゲネシスドライバーならそれに手が届く」
「あなたにもその資格があるってわけ?」
「おれだけじゃない。あんたもだろう? 湊燿子」
視線を合わせぬまま、先へ行くシド。
「さあ。……何のことだか」

イニシエーション1

「他の人間は何も知らないままでいろっていうのか?」
「お前の家族や友人たちのことを考えてみろ」貴虎の講義はほんとうに親切です。「たとえ事実を知ったところで、何もできない無力な人々はただ絶望に怯え、破滅の時を待つしかない」
何かの家具らしい場所に、もたれかかる貴虎。そちらへ遅ればせに降りていく紘汰。
「彼らの平穏な日々を脅かすのが、お前の考える正義なのか」

ここまでの説明を聞くと、光実の思考と貴虎の思考は完全に同根であると思われますね。
選ばれた一部の能力を有する者が、持てる者の責務として、人々を守る。ノブレス・オブリージュの精神。
それは、新世界への興味に夢中になっている戦極とも、そこでの強者たらんと今から夢見ているシドとも、また、腹に一物あるらしき湊とも違うものです。

「そんな」
それに対し、一人ひとりの人間の善意、力を信じている紘汰。
「侵略の恐怖に立ち向かうのは、立ち向かう力を備えた者たちだけが担えばいい……それでこそ平和が保たれる」
貴虎の高潔さも理解できる。しかし。

立ち上がれないままの紘汰、そちらへ振り返る貴虎の前へ、現れるインベスの群れ!

「あ!」
「長居が過ぎたようだな」
静かに変身の動作に入る貴虎。斬月・真となって敵の方へ走り去っていきます。その背後でドライバーを構えたまま、動けない紘汰。
「あいつらも元はこの世界の人間なのか……!」
「ためらうな!」闘いながら檄を飛ばす貴虎。「果実を食って理性を失えば、もう死体と同じだ!」
いや、死体だって、それを切り刻む気持ちにはなかなかなれないわけで。
「こいつらはもう、ヘルヘイムの種を運ぶインベスでしかない!」
一人上級インベスを斬って切って斬りまくる斬月でCM。

「……」その間もドライバーを腰に当てたまま立ち尽くしている紘汰。しかし自分の方へ一体のインベスが襲いかかってきたのに気を取り直し、相手を蹴りで遠ざけつつ変身します。
「あっ」
しかしながら、襲いかかる敵から、ただ身を庇うためにしかその剣を使えない鎧武。剣を振るうことすらなく、ただ身構え、敵の攻撃を受けるばかりです。
「ああっ」
二体同時に襲い掛かられれば、もはや為す術もありません。蹴られ、打たれてもんどり打って倒れる鎧武。
「何をやってる!」自分の相手をいなすや、すぐさま走り寄り、鎧武の相手を引き受ける斬月がヒーローです。
「ああっ」
「ここで死ぬ気か!」
倒した敵を睨みつつ鎧武と背中合わせに立つお兄さまほんとにかっこいい。
「でもっ」
ロックシードをベルトから弓に付け替える斬月。遠方のインベス二体を片づけ、返す刀で立ち上がってきたセイリュウインベスを斬り伏せ、逃げようとするコウモリインべス共々爆散させます。
「……あ」
その背後で所在なく立ち尽くす鎧武が、幼なげな印象です。「あ、おれは」
よろけながら後ずさりし、壁の突起に手をつきます。

イニシエーション2

人の脆さ、卑小さを認める戒斗。その表情をじっと見守る戦極。
そこへ、入ってくる湊とシド。
「さて!」それを潮と手を打ち合わせる戦極。「ここまで説明すればユグドラシルの理念について納得してもらえただろう? 世界の平和を守るために、協力してもらえるね?」
振り返り、戒斗に手を差し出す戦極。
貴虎が心の底から信じている理念が、彼の口から出ればここまで空虚に聞こえるのが哀しい。
「協力だと? ……おれは何も納得してない!」叫びつつ傍らの椅子を蹴る戒斗。「そもそも、何故この世界を守る必要がある?」
「ほう」
「平和のために秘密を守れだと?」乾いた笑い。「ふざけんな! そんな嘘偽りで塗り固められた世界など、いっそ壊れてしまえばいい! 戦うことを忘れた者に、生きる資格なんてない」
戦極、シド、湊を睨み返す戒斗。
「むしろ、侵略は絶好のチャンスだ」
先ほど示された、ホルマリン漬けの実のビンを手に取ります。
「力のある者と」言いつつ蓋を投げ捨て、「弱い者がはっきりと分かれる」そして中身を取り出し、目の前にかざします。戒斗の足元で砕け散る保存瓶。
「ヘルヘイムと戦って、生き延びた者だけが、未来を掴めばいい……」
握りつぶされる果実。ジュレ状の果肉が、果皮の下からじゅるじゅるとこぼれ落ちてきます。それすらも振り捨てるように手を振る戒斗。

「はは……」笑い出す戦極。
「うっふふふふ」湊。
「………」シドも、声もなく息を震わせています。
「「「ははははははは!」」」
大人たち三人の反応を、見回す戒斗。
「なるほど。お前はそういう奴か!」歩み寄ってくるシド。
「ようやくわかったわ。プロフェッサーがあなたを見出した理由が」と、湊も。
あれ注目してたのは紘汰さんじゃなかったでしょうか?
「きみならそう答えると思ってたよ!」嬉しそうに顔を上げる戦極。「期待通りだ。駆紋、戒斗くん」
やはり、戦極のほうが背が高いので戒斗がちっちゃく見えます。
芝居がかった動作で両手を広げ、
「改めて歓迎しよう。我らが同志よ」と告げる戦極。「これからは我々とともに、野望の道を歩もうじゃないか?」
「…………」周囲を見回し、「貴様らは何を企んでる?」吠える戒斗でラストです。

次週、改めて戦う理由を見出す紘汰?
今週のレッド。いやあまあ、度肝を抜くビジュアルですよね。
改めて楽しい楽しい雰囲気のなかで示されるハードな世界観。靖子にゃん節って感じがします。ビジュアルは誰の趣味かわからないけど。
同日追記。誤字の修正。とくに名前方面がひどいことになっていました。
3/6追記。長いよと怒られそうですが、岩上さんのtwを引用させていただきます。
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