LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

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世界を破壊せよ、とか言われるとピンクのライダーが通り過ぎそうでどきどきしますが、いよいよ絶縁のテンペストっぽくなってきた気もします。
衝撃の果てに、戦う意味を見出した紘汰。決意の表情がことさらに美しく、失礼ながら今週は、この人こんなにきれいな人だったのかとどきどきしました。
対する光実の、まさに「凄みのある美貌」といいたくなる凄まじいまでの形相も素晴らしかった。いやあ俳優さんってすごいです。
サガラ、金髪舞の思惑も絡まり熱い戦い。さらにはサガラからもたらされた新たなロックシードによって、いよいよ戦国武将らしい姿となる鎧武!
高岩さんすみません、ということは、動きにくいんでしょうか(´;ω;`)
ユグドラシル内プロジェクト本部。
「憶えているだろう。お前が初めて、アーマードライダーとして倒したインベスを」
残酷な事実をついに紘汰に告げた貴虎。
「そんな。まさか……」
「かつてお前は、友人の命を犠牲にして希望をつかみとった。その行いを否定するのなら絶望するがいい。あの時守り、救った命と、生き延びた自分にな」
呆然と崩れ落ちた紘汰を、静かに見下ろし――。

ヘルヘイムの森。
「こんなもので釣れんのか?」疑わしげに、自分の手にした紙包みをしげしげと見る戒斗。思い出すのは、戦極凌馬の言葉。

「人類にとって、生存でも絶滅でもない第三の可能性を示しているのが、この写真だ」
映っているのは赤い、等身大のインべス。背にはマント、手には杖。
「そうだ、そいつは道具を使ってる。あの森にはねえ、知性を備えたインベスがいるんだよ。破滅を凌駕し、新たな進化に至った者たち……わたしは彼らのことを、オーバーロードと呼んでいる。ユグドラシル内部でも知っているのはこの面々だけだ」
微笑み頷くシド、湊。プロジェクトリーダーにも伏せられている秘密。目を眇める戒斗の耳元で、戦極の声が響く。

神の力に至る禁断の果実は、誰にでも渡せるものではない

かみの、ちから。そうひとりごちる戒斗。そっと白い紙包みを、枯れた下草の上に置いたところでOP。
映画のネタバレが、というか、草加雅人が! また灰になってる! (´;ω;`)

貴虎の執務スペース。
窓辺に佇む貴虎。手前の応接セットには、長椅子にくつろぐシド。
眼下には、とぼとぼとユグドラシルタワーから辞去していく紘汰の、青いジャンパーの背が見えますが目が良すぎでうらやましい。
「……」無言で窓辺から離れる貴虎の、その表情は失望か安堵か。シドが声を投げます。
「結局、また見逃してやるのかい」とシド。
「やつはもう抜け殻だ」大股にデスクまで歩み寄る貴虎。「二度と立ち上がってくることなどない」
「ふうん? ……だといいが」

戦極の研究室。
戦極とともに、あとについて入ってくる光実。
「葛葉紘汰については済まなかったね」歩みながら、肩越しに言う戦極。「ちょっと余計なことまで教えすぎたようだ」
「いえ。あれがいい薬になって、少し物わかりが良くなってくれるかもしれません」デスクにかけた戦極に、背を向けるように森の植物の標本に見入る光実。「――それよりむしろ、駆紋戒斗です」
ふ、と片頬に笑みを浮かべる戦極。
「ん?」
「部外者である戒斗を操って、あなたは秘密の計画を進めている。……貴虎兄さんの目を盗んで」
戦極の顔を覗きこむ光実の、目が切ないです。
「きみはわたしが貴虎を裏切るとでも思っているのかね?」笑いながら応じる戦極。静かにその顔をしばらく眺め、
「ええ」と笑う光実。「だってあなたは、兄さんに信用されすぎてる」
「ほう」
「昔っからあの人の悪い癖なんですよ。兄さんはいつも、一番信用しちゃいけない相手ばかり信じこむんです」
頷く戦極、一方で顔の笑みを消し、何かを見つめるような表情をする光実。ぼくも含め、というように。

何かの建物跡。初めて紘汰が、舞とともにクラックを目にした場所。佇む紘汰。

「どっかに通じてんのかな」
あの時、そう言いながら、そこから覗く森の神秘的な光景に魅せられ、舞の制止も聞かず中に入っていったのは自分。
「ゆうや」声が震える。思わず俯き、涙をこぼす紘汰。
「……紘汰?」そこへ通りがかる舞。
「……っ、舞」慌てて背を向ける紘汰。「どうしてこんなところに」
「ここ、裕也と最後に会うはずだった場所だからさ。近くを通りがかるときとか、……たまに気になってね」
ああ、と頷き、近づいてきた舞の背後を通り過ぎて行く紘汰。
「最近どんなだ? ダンスの方は」
「うん。チームの垣根を超えたメンバーでうまくやってるよ。ステージに来てくれるお客さんも、ちょっとずつ増えてきてるし」
「そうか」
「紘汰だってさ。そりゃ、用心棒役はもう要らないけど、たまには遊びに来てくれてもうれしいなって」
微笑み紘汰に正対する舞。その顔が正視できずまた背を向ける紘汰。
「おれには、そんな資格ない……」
「え?」
「だって。おれは!」
紘汰が決定的なことを告げようとしたその瞬間、
「こおたさーん!」笑顔の光実が走り寄ってきます。「もお、探しましたよ!」
「ミッチ」
「ちょっと相談があって。来てもらえませんか」

舞のいない川べり。
「危ないところでしたね」
「え?」
「裕也さんのこと、舞さんに話すつもりだったんですか」
「……ミッチ。お前」
「初めてユグドラシルに忍び込んだ時」紘汰に振り返る光実。「ぼくも裕也さんの記録映像を見ました」
「なんで教えてくれなかったんだ」一歩、前へ出る紘汰。
「教えられるわけないでしょう!」その瞬間、光実の怒声が飛びます。「……ぼくは紘汰さんに笑顔でいてほしかった。それを台無しにするようなことは、たとえ真実であろうと、許せなかった……」
「……」なんと応ずればよいかわからない紘汰に、
「今もそう思っています」と向き直ってくる光実。「紘汰さんには最後まで知らないままでいてほしかった」
「それじゃ裕也が報われないだろ」うつむく紘汰。「ほんとうなら、初瀬がああなった時に気づいているべきだった」
手すりにもたれ、川面を睨みつけるように目を見開きますが、涙を堪える効果はありません。
「……最低だ。おれは」
手すりをたたき、涙ぐむ紘汰。それを見つめる光実の白い顔に、紫色のマフラーが美しい。
「紘汰さんは舞さんを守ったんです」背後から言い募る光実。「あの怪物はもう、裕也さんじゃなかった」
「でも!」
「紘汰さん。このことは舞さんに話すべきじゃない」
「そんなことが許されるわけないだろう!」振り返り、くってかかる紘汰。
「あそこで紘汰さんが戦おうとしたのは」光実も言い返します。「舞さんが一緒だったからですよね!? 舞さんを守るために」
「それは」
「舞さんならそう考えますよ。そして裕也さんが死んだのは、自分の責任だと思い込むはずです」
「……っ、違う! だって裕也はおれが!」
「事実がどうであれ!」声をかぶせる光実。「舞さんが何を思うのか。それを予測するべきなんですよ。だから紘汰さん。せめてぼくたちで、舞さんの笑顔だけは守りましょ?」
言葉もなく泣き顔で首を横に振るだけの紘汰に、痛いところをさらにえぐるように、たたみかけていきます。
毎度光実のこの人心掌握術が「鎧武」の楽しみになってきています。今日も冴えてます。
「……真実を隠してか?」
「世の中には平気で人を傷つける人がいる」視線を外し、続ける光実。「目的のためなら何でも犠牲にできる人たちがいる。真実っていうのは。そういう連中のためのものなんですよ」
「おれは」その光実の顔を見た後、「……どうすりゃいいんだ」とまた、手すりに腕を突き、ため息をつく紘汰。

ヘルヘイムの森。
戒斗が撒いた白い紙包み。
そこに伸ばされた手は人間のそれではありません。
紙を破り取ると中から出てきたのは国語辞典。そして、かつて72年に、宇宙探査機パイオニア10号に取り付けられた、銘板と、酷似した金属板。
そこに描かれたのは、言葉の通じない知的生命体に向けられたメッセージ。

森のなかの、石切り場のような洞窟。ふらりと現れた戒斗を出迎えるように、立っていたのは戦極に見せられた写真の中のインべス。
「ようやくおでましか」目を眇める戒斗。
「◇×♪☆☆!」聞きなれない言語ながら、威厳ある声で、断固とした語調で話しかけてくるインべス、否、オーバーロード。国語辞典と金属板を見ながらさらに続けます。
「言葉が……ほお、やはりただのインベスじゃないようだな」
「△=■♬◎!」
何かを決然と告げながら、まず金属板を投げ捨て、さらに国語辞典を二つに裂き、戒斗の目の前で地にばらまきます。

「……思ったよりわかりやすいやつのようだな」相手を睨めつけながら、抱えていたバッグを肩から下ろす戒斗。交渉決裂ということなのでしょうか。「変身」
バナナロックオン。槍の騎士の出現に、自らも剣を手に身構えるオーバーロード。
高間からひらりと舞い降り、同時に打ちかかってきます。
「はっ!」それを受け、槍で薙ぎ払おうとするバロン。一太刀、二太刀(槍なんですが)の応酬の後、激しくバロンの腹を剣で撃つオーバーロード。
「!」その力に洞窟の壁まで打ち付けられ、倒れたバロンへ、さらにオーバーロードが飛びかかってきます。
くるりと転がり、危ういところで避けるバロン。

フルーツパーラー。
和やかな店内の一角で、独りカウンターに座っている紘汰。

……紘汰さんはもうじゅうぶんに傷つきました」思い出すのは光実の言葉。「これ以上戦う必要なんてない。この先ヘルヘイムの侵蝕が進んでも、ユグドラシルが何を計画しても。みんなは必ずぼくが守ります。信じてください!
すがるような目。光実が信じられないのではない。ただ、彼が言うように、自分が許される存在であるとはどうしても思えない。

ガレージに飾られたチーム鎧武の、集合写真。その中心で手を広げ、朗らかに笑っている裕也。
見上げて涙をこぼす紘汰の、背後から声をかけてきたのは亜麻色の髪の乙女。舞と同じ顔をした。
運命に背を向ければ、いつまでも後悔する日々が続くわ。でも、それですべてを失うわけではない
「舞?」
長い後悔の果てに、自分を許すことができたら。あなたは安らぎを手に入れる。逃げ出した先にも、道はあるのよ
「お前……なんで」
何かを訴えるような顔でこちらを見つめていた、舞――。

「!」
気がつけばフルーツパーラーのカウンターで、眠り込んでいた紘汰。慌てて顔をあげます。
「夢か……」
あたりを見回す紘汰の視界に、奥の席のソファにかける、DJサガラの姿が飛び込んできます。
「よお。浮かない顔だな」
「あんた。いつからそこに」
「お前何迷ってんだよ。何がしたいんだ。この街を守る! って息巻いてたのは、どうしたんだ?」
「おれは」サガラから目をそらす紘汰。「ユグドラシルの連中が許せないって、そう思って戦ってきた。それなのに。おれもあいつらと一緒だった。誰かを守ると言いながら、そのために別の命を犠牲にしてた」
「ああ、間抜けな話だな」
サガラの相槌に振り返る紘汰。
「じゃあ戦う意味ってなんなんだ。誰を助けて、誰を見捨てるか。好きに選べるってだけのことなのか。そんなんでほんとに何かを守るって言えるのか?」
「守るために戦うってのが……そもそもの矛盾だな」笑みを含んだ声。「力を以って為せるのは破壊のみだ」
「おれには、壊したいものなんてない。そんな力なんてほしくもない」そう言い切る紘汰の表情が美しくてどきりとします。おやおや、というような視線を投げてくるサガラ。
「いい加減に気づけよ」立ち上がり、歩み寄ってくると、「お前が憎んでるのはヘルヘイムでもユグドラシルでもない。希望の対価に犠牲を要求する、この世界のルールそのものだ」言いながら紘汰の隣、カウンターにもたれかかるサガラ。
「そんなものは、ぶっ壊せ。ぶっ壊して、世界を変えろ」
「……世界を、変える?」
「ああ」
「おれが?」
「そうだよ。ユグドラシルの連中が、何故あんな真似をするかわかるか。それは、奴らが弱いからだ。ルールに縛られて戦うことしかできない、世界の残酷さに屈服した連中だ。だったら、お前の知ってるほら、駆紋戒斗。あいつのほうが人としてはまだ強い」
「……戒斗が?」
「ああ。あいつは弱さと折り合うつもりがまったくない」

オーバーロードと激しく打ち合うバロン。打ち付けられた腰のベルトから火花が散り、地に転がります。

「力を手に入れること以外の生き方を放棄してるんだ。ま、ああいう愚かな男の末路は二つに一つだな」

立ち上がり槍を構える戒斗。高く飛び上がり襲い掛かってくるオーバーロード。

「無様にくたばるか。あるいは、ほんとうに危険な力を手に入れるか」

打ち据えられた、その威力に変身を解かれ地を転がる戒斗。
次の瞬間、マンゴーロックシードを手に駆け寄っていくバロン!

「お前がそうやって腐ってる間にも、戒斗は世界を変える力に手を伸ばしている」

固い装甲でよくオーバーロードの打撃を凌ぐも、後ろに倒れるバロン。

「戒斗は何を狙ってるんだ?」
「ヘルヘイムの支配者だ」
「何だと?」
「あの世界の、人類に似た文明はただ滅びたわけじゃない。ごく一部の者が、それを凌駕する力を手に入れた。それがオーバーロード」カウンターに飾り付けられたフルーツの中から、オレンジを一つ手に取りもてあそぶサガラ。「やつらはあの森の植物を、意のままに操ることができる――」

オーバーロードが杖を構えると、緑の蔓がエネルギー体となって集結し、バロンの身体に絡み付こうと襲いかかります。
「!」
四方から伸びる蔓を、必死に振り払うバロン。しかしついに足を取られ、引き倒されます。
「ああっ!」
それをずるずるとたぐり寄せるオーバーロード。
その腹を剣で打ち、足で蹴りつければ、再び激しく火花が散ります。

「そいつらがおれたちの地球を侵略してるのか?」
「いや。連中は人類には興味が無い」カウンターの周りを歩き始めるサガラ。再び元のソファへ戻っていきます。「ヘルヘイムがよその世界に侵食しようがお構いなしだ。支配者でありながら、無責任な連中だw」
「ユグドラシルは気づいてないのか」
紘汰の声を背に、どっかりと腰掛けた、その手の中でひとつの装置に形を変えるオレンジ。
「組織の中で最初に気づいた奴が秘密にしちまったからな。そいつは、ユグドラシルが目指す人類救済よりも、自分一人の野望を優先してる。駆紋戒斗を、裏で操ってるのもそいつだ」
「……戦極凌馬」確信を以ってつぶやく紘汰の、この表情も美しくてどきどきします。
「おお? いい目つきになってきたじゃねえか」サガラさんわたしも同感です。
先ほど手の中で創りだした装置を、さらにロックシードの形へ変えるサガラ。
「凌馬より先に、そのオーバーロードってやつを探し出せば、そいつらならヘルヘイムの侵略を止められるってことか?」サガラの背へ問いただす紘汰。
「そう簡単に運ぶ話かどうかは、まあ、戒斗やお前次第だな」
その時テーブルの上に置かれた見慣れないロックシードを見て、思わず腰を浮かす紘汰。つかつかと歩み寄ると、サガラの向かい側にかけながらオレンジのロックシードを手に取ります。
「こいつは?」
「お前が一番、手間のかかるやつだからな」
夢中で見入る紘汰の姿に頷くサガラ。――次の瞬間、その姿は消えています。

「あれ? 紘汰お前、何やってんだよ」
顔を上げれば、先程まで店内にいなかったウェイトレスや他の客達。いつもの雑然としたフルーツパーラー。
そして、勝手に席を変えている紘汰を見咎めるように、マスターがこちらを見ています。
そこにサガラの姿はなく。
「たぬきにでも化かされたか? は」
ぼんやりとしたままの紘汰を笑うマスター。しかし、テーブルの上のロックビークルは現実。それをつかみとり、立ち上がる紘汰。
「阪東さんこれ、お釣りはいいから」千円札を押し付けて飛び出していきます。
「初めて払った……」感嘆するマスター。紘汰のつけは、これで現在12,000円也。

真っ直ぐな道を駆けていく紘汰。
その正面にはユグドラシルタワーの威容が見えます。足を止め、その姿を睨み据える紘汰。
(守るためじゃなく、壊すための力だとしても)

どんな決断にも犠牲はつきものだ」と言った、白いアーマードライダー。

(そうだ。あの言葉をぶち壊せるなら。お前たちの諦めを、絶望を、ぶち壊す方法があるのなら)
「変身」
新たなビークルに飛び乗り、再びユグドラシルタワーへ向かう鎧武。
(まず最初にぶっ潰さなきゃならないのは、おれたちの街を絶望させるものだ!)

貴虎の執務スペース。警報音に顔を上げる貴虎。
「主任。武装部隊がタワーに接近中です」
キーをたたくと、PCのスクリーンを覗き込みます。
「どこまで愚かな……性懲りもなく!」決意の表情で立ち上がる貴虎。

「はっ!」
雨と降るユグドラシルタワーからの攻撃をかいくぐり、スカラーシステムへ迫る鎧武。
「いける。おれは前に進める。だから見守っててくれ!」
攻撃システムを破壊しようとしたその時、タワーからの攻撃がビークルに命中します。取り落とされながら、サガラが残していったロックシードを取り出す鎧武。
オレンジに輝く新たな装甲がその身を覆い、力強くタワー屋上に降り立つその姿は――。
背には二本の幟、膝まで覆う垂れ、脚には金属の装甲。カチドキアームス。
傲然と立つ、その背後の空に、直後無数に浮き上がる黒影隊、でCM。
「!」
一斉射撃を受けながら、しかしいささかの痛痒もない鎧武。
硝煙の中、眉一つ動かさずに立つその姿。おもむろに取り上げた巨大な銃にはディスクが装着されており、DJよろしくそれを動かすと再び法螺貝の音が鳴り響きます。
「……っ! はっ!」
一撃必殺。数発撃てば慌てて散開する黒影たちが一騎二騎と爆散し墜落していきます。
音量つまみのようなものを操作し、さらにディスクをスクラッチすればこんどはマシンガンにも。
「おうりゃぁっ!」
黒影たちの駆るダンデライオン。その相次ぐ爆散によってたちまち辺りは黒煙に包まれます。回転しながら撃って撃って撃ちまくる鎧武が戦闘というより一方的な虐殺です。

「あっ」驚き、思わずスクリーンに取り付く戦極。その背後から固唾をのみ覗きこむ光実。
戦極の研究室でももちろん、鎧武の乱入は注目されています。
「な、なんだ……?」
しかしその戦極の、整った顔からは日頃の笑みは消え失せています。「わたしが知らないロックシード!? ……未知の変化形態だと? ばかな……ありえない」
「どうしてあなたは」その一方で、目の前の鎧武の映像に魅入られたような光実。その感嘆の表情は怒りなのか、哀惜なのか、わたしにはよくわかりません。「……素直にぼくに従ってくれないんです?」
世間では既に散々言われていますが、これはやはり、ヤンデレというやつなのでしょうか光実。

「うあっ」
ユグドラシルタワー屋上。さらにディスクを操作すれば、より威力の大きな砲撃に。

その様を、他のビルの屋上から見守っているサガラ。
そして、亜麻色の髪の乙女。
「なぜかれを戦いに駆り立てるの」
「お前がアイツを気にかけるからだよ……“始まりの女”」
「!」名を呼ばれ驚いたのか、目を見開く亜麻色の髪の乙女。
「おれには未来は見通せない。だが、あんたの正体は知っている。あんたに選ばれたことが、何を意味するかも、な」
「選ぶのはあなたの役目ではない」
「おれはただ見届けるだけだ。禁断の果実を、誰がつかむのか」

ユグドラシルタワー屋上。ダンデライオン隊は全滅し、改めて階段を駆け上がってくる黒影隊。
周囲を取り巻かれ、背の幟を手に戦う鎧武。それは武器だったのですか。
今回は日舞のごとく、様式美に満ち満ちた、うっとりするような立ち回りです。両側からの攻撃を受け、一気に振り払い、円を描くように薙ぎ払えば弾かれたように飛び散る黒影たちの身体。
勝鬨を上げるがごとくその円の内側で幟の一方を天に突き上げ、力強く再び振り払えば、黒影たちは一度に爆散します。その人達は中身人間だったと思うわけですが。
「!」
いつの間に登場していたのか、その幟の影から斬りかかってくる斬月・真。
「……くっ」
「どの面を下げて戻ってきた!」
激しい鍔ぜり。まっすぐに怒りをぶつけてくる斬月。「戦う意味さえ見失っていた奴が!」
「いや。あんたたちのおかげでわかったんだ。本当に戦わなきゃならない相手が!」
攻撃とともに両者距離をとり、油断なくにらみ合います。
「まだ意地を張るというのか? 友を犠牲にして、命を拾っておきながら」
「たしかにおれは過ちを犯した。だからこそ。同じ過ちが繰り返されるのを見過ごしにはできない!」
声を上げ跳びかかっていく鎧武、ひらりと躱し、反撃する斬月。
「はあっ!」
さらに攻めかかる鎧武。両者の力は均衡しています。炎と残骸、黒煙の中を走る二人。激しい打ち合い。
「ふっ!」
その時斬月の突き出した弓の先が鎧武の喉元を鋭く打ちます。
後ろへよろける鎧武。
すかさず止めをうとうとする斬月。エネルギーの矢を打ち込みます。
「!」
その威力をまともに胸に受け、下へ落下していく鎧武――、と思えば、ロックビークルの上に立ち、再び浮き上がってきます。
「おれは諦めない!」高みから斬月を見下ろす鎧武。「犠牲が必要だって言うなら、それを求めた世界と戦う!」
斬月のまっすぐ向かってきたかと思うと、下方へ飛び去っていきます。
「やつの狙いはスカラー兵器だ!」部下へ檄を飛ばす斬月。「対空防御!」

ユグドラシルタワー外周。攻撃の雨をかいくぐりながら、一つ、また一つとスカラー兵器を破壊していく鎧武。すべてを破壊すると、
「これでもう証拠隠滅なんてできないぞ!」と再び屋上の斬月へ呼ばわります。「ぜんぶ秘密にしておきたいなら、本気で街をインベスから守れ!」
言うだけ言うと空の彼方へ飛び去っていく鎧武。
「……」
それを独り見送る斬月。「……おのれ」

戦極の研究室。モニターから顔を上げる光実。
真顔のままの戦極。
「光実くん。きみには改めて重大な任務ができた。葛葉紘汰について、本格的な対処が必要だ」
強く握りしめられる拳。「誰があの男の背後にいるのか。突き止めなくては」
その言葉を聞く光実の表情がまた、美しい。彼もまた、この時決意を固めたのでしょう。このシリアス極まりない状況から、来週はトッキュウジャーとの合体スペシャルとかw
今週の「次は沢芽市」。その人形は車掌さん?!

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