LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

style="clap"
--.--.-- --:-- | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) |
やっと観られました。
トッキュウジャーとの完全コラボだし、「鎧武」ストーリーから外れた映画アピール回(要はパラレル)だったのでカテゴリ迷いましたが、とりあえず。

戒斗さん出てきただけで笑える今のわたしでしたが、そして久々のバナナネタでしたが、この春休みSPのコメディ・リリーフは兄さんでした。
「……みんな疲れてるのか?」とつぶやく兄さんですが、これ子供は好きですよね。そして昔子供だったわたしも大好物。
アメリカのTVシリーズやハリウッド映画で、妙な現象に出くわした人が
「あなた疲れてるのよ。精神分析でも行ってきたら?」的なセリフで気のせいにしてしまうのがわたしは好きなんですが、それと志村後ろ! の合わせ技とは。
高潔な貴虎兄さんには、きっとイマジネーションの列車が見えると信じてます。目撃して
「……おれも疲れてる」とつぶやきそうな。

あと、以前は「シンケンジャーの世界」にディケイドが乗り込んできて、ディケイドの視点からシンケンジャーが観られていましたが、今回はトッキュウジャーが沢芽市を通りすがるわけで、彼らの視点から描かれる「鎧武の世界」が新鮮だったり。いや駅弁とか新鮮すぎましたけど。
以下いつもの2倍ぐだぐだな感想文。長いだけになんか重いです。
マニュアルがあったんですねえ。
ということでプロローグはトッキュウジャーから。

プロローグ

疾走する列車。
「えへへ……」
客車の中で色鉛筆を手に、楽しげに絵を描いているカグラ。それを見守るミオ
「お? 何描いてんだ」歩み寄ってくるライト、その背後にトカッチ、そしてヒカリがフレームインします。
「わたしたちが住んでた街だって!」
「こんなかんじかなーって思って」
言ってカグラが掲げて見せたのは、中心に世界樹を思わせるような大樹。その周囲に広がる秘密基地、空には赤い太陽。
「ふ、秘密基地が大きすぎるでしょ」と微笑むヒカリ。
「そうかな。これくらい大きい基地じゃなかったっけ」小首を傾げるカグラに、それは子供の頃の記憶だから、と指摘するトカッチ。

「まもなく次の駅に到着します!」入ってきた車掌。その背後で電光掲示板に「次は沢芽市」と文字が流れます。
「お! こんどはどんな街かなあ!」

ホームに滑りこむ列車。
「沢芽シティ、沢芽シティ……ちなみにシャドウラインの駅ではありません」
<千樹>と<東沢芽>の間にあるんですね。駅のポスター等々芸が細かいです。改札を抜け、
「よおーし、じゃあこの街の名物でも食べに行くか!」宣言するライトの声に大喜びの一同。

出会い

「なんかすっごいタワーだな」
ユグドラシルタワーを振り仰ぐ一同。駅で観光パンフを一部抜き取ってきたヒカリが、
「ユグドラシルタワーって言うらしい」と解説します。
その手元を覗いていたカグラ。
「あっ! このシャルモンてお店のケーキ、美味しそう!」

その時、何やら楽しげな音楽が流れてきます。顔を上げるトッキュウジャーたち。

ラジカセの音楽に合わせ、公園の一角で踊る少女たち。
<STREET DANCE SHOW>と書かれた立て看板は手作り感満載。その弾けるような笑顔を眺め、
「なんかいい街だねえ」と微笑むミオ。
「だな」

しかし突然、人々の悲鳴が沸き起こります。
「あっ」
逃げ惑う人々を威嚇するように走り寄ってきた異形の姿。

「みんな、逃げて!」それに気づき、ダンスを踊っていたなかでときわ愛らしい少女が、声を発します。それを追い散らす、もぐらの怪人。
「シャドウはいないはずじゃ?!」
「なんか、シャドウとは違う気がするけど」
驚愕するトッキュウジャーたちに、逃げてきた少女、舞が声をかけます。
「ちょっと! 早く逃げて」
「おれたちなら大丈夫」微笑むライト。
「え?」

その背後で、悲鳴を聞き駆けつけてきた青年、紘汰。
「変身! おぅら!」驚きたじろぐ怪人たちを、威圧するかのように力の入った変身動作。
「発車いたしまあす」ほぼ同時に、トッキュウジャーたちが取り出したアイテムに見入る舞。「白線の内側に下がってお待ちください!」
「きゃっ」

「トッキュウチェンジ!」「ソイヤ!」
「……あ?」頭上から降ってきたオレンジに頭を覆われながら、こちらを見る紘汰。
「え?」カラフルな戦闘スーツに身を包みつつ、そちらを見やるトッキュウジャーたち。
――そのまま互いを見つめるトッキュウジャーと、紘汰が装甲を身にまとった姿、鎧武。
沈黙のなか、列車が止まった時の、シュウ、という音の後、画面に走るクラック。

「「「「「「「…………ええ?!」」」」」」」

OPじゃなく、題字とタイトルコールのみ。そのタイトルが長いわけですが。
列車戦隊トッキュウジャーと、仮面ライダー鎧武! 奇跡の連結で、発車いたしまあす! 列車戦隊トッキュウジャーVS 仮面ライダー鎧武! 春休み合体スペシャル!

「…………列車が、ぐるぐる、って」なにか尋ねたそうに指を差してくる鎧武。
「オレンジが、頭に?」2号を押しのけて、同じようなしぐさで前へ歩み出る1号
二人互いに指を突きつけあって、
「「お前らなんなんだ?」」
「お前ら、なんなんだ!」無視された格好になったもぐら怪人がその巨大化した腕を振りつつ遠間から叫びます。
「「……いや、お前が一番なんなんだよ!」」指さした姿勢のままで振り返り、怪人に叫び返す二人。胸を張って応じるもぐら。
「我らは地下帝国、バダン!」
「地下帝国」と、鎧武。
「バダン? なんだそれ」と1号。
「我々の崇高な計画のじゃまをするつもりならば」言いながら手を振り上げ、「もっと仲間を呼んじゃおう。えい。いでよ、バダン怪人!」
突然自らの足元を掘り始めます。
飛び散る瓦礫。周囲の戦闘員が迷惑そうにしています。
「やややややややっ」
「あっ」
すると足元に掘られた亀裂が一旦ジッパーで閉じられ、そしてそのまま宙へ。それが改めて開かれると、異世界に通じるその切れ目から、真っ赤な怪人が飛び出してきます。
「あっ、インべス!」身構える鎧武。
「「「「「え」」」」」とトッキュウジャー。
「あー……失敗したあ……」新たな怪人の傍らで呆然とするもぐら怪人。言葉が通じない様子で、そちらへ飛びかかる赤いインべス。
「うぉ、あたたたた。なんだあ?」投げ飛ばされ悲鳴を上げるもぐら怪人。戦闘員が集まり助け起こします。

「どゆこと?」
「仲間割れ?」
「なんかよくわかんないけど。とにかく行くぞ。たあっ!」剣を引き抜き駆け下りていく1号。続くトッキュウジャーたち。
「お、おれも行くぞ!」同様に駆け下りる鎧武。
「隙あり!」仲間の背後から、足を止め援護射撃を始める2号。そのおかげで、彼らは悠々とバダンの元へ駆けつけることができます。
鎧武は、赤いインベスのほうへ。互角の打ち合いをしながら走る、その勢いで、まだ開いたままの空間の切れ目へ共に飛び込んでいきます。
「!」それに気づいた1号。「あ、ちょっと待った。おい!」追いかけてやはり、空間の切れ目の、その向こうに覗く緑濃い森へ。
「……」その様子を呆然と見ていた舞。思わずトッキュウジャーたちとバダンたちが戦っている場へ近寄ろうとした時、
「舞さん!」中国風の鎧をまとった、線の細い青年が走ってきます。仮面ライダー龍玄。
「ミッチ」
「インベスじゃない。それに、この色とりどりの人たちは」
「あたしにも何が何だか……」
その時乗り換える5号と2号。同じく3号4号。散開する二人の間を、ピンク2号におんぶされて撃ちまくるブルー5号が走り抜けます。
「……誰が誰だか」カメラ目線の舞w
「それはこっちのセリフじゃ!」その舞にもぐらが襲いかかってきます。すかさず砲撃をかます龍玄がクールです。
「えい!」おんぶから降り、2号に手を取られ、地上を振り回されながら一斉掃射する5号。
「はあっ!」華麗に宙を舞い、相手を幻惑しながら撃ちまくる3号と4号。
互いに即席ペアと健闘をたたえ合う様子が可愛い。
「あ、ああ!」戦闘員が全滅し、慌てて起き上がるもぐら。「ぬう、いまいましい奴らめ! バァイ!」
そして身を翻し、飛び込むように地面に穴を掘って姿を隠します。

「行っちゃった……」と5号。穴の周囲に集まり、変身解除する一同。逃げられたかと悔しがる、その側へ近づいてくるミッチ。変身を解除し、
「あなたたちは?」と誰何します。
「ぼくたちは列車戦隊トッキュウジャー。簡単に言うと……」ペラペラと話し始めるトカッチ。
「なあ」その前へ、ずいと身を乗り出すヒカリ。「話を聞かせてもらえないか? この街で何が起きているのか」

情報交換1 沢芽の現状

不思議の森。
「おおっと」走りながら声を上げる1号。なんとか足の勢いを止め、周囲を見回します。「しまった。どっか行っちゃったよ」
不思議な森だなあ、と彷徨う1号の目に飛び込んできたのは、不思議な果実。
「くだもの?」変身解除し、「なんかうまそう!」伸ばしかけた手。そこへ牽制するような銃撃を受け飛び退きます。
そこに立つのは鎧武。変身を解き、
「その果実には触らない方がいい」
「……へえ……」呆然とするライト。「あ、さっきのライオンみたいな奴は?」
「逃げられた」ポケットに手をつっこみ、「おれは葛葉紘汰。きみは?」
「ライト」
この二人は確かに意気投合しそうです。

フルーツパーラー。色鮮やかなパフェに、歓声を上げる、カウンター席のカグラ、ミオと舞の女子組。
トカッチ、ヒカリとミッチの男子組はテーブル席。
「おいしい!」
「でしょ? うれしいこと言ってくれるねえ」楽しげに接客しているマスター。「よし、おじさんがなあ。もう一つサービスしてやろう」と厨房へ。
「なるほど、皆さんはその電車に乗って旅をしてるんですね」とミッチ。
「そういうこと。それより、あのバダンってのはいったい?」
「それが……ぼくらもバダンなんて奴らは初耳で」うつむくミッチ。「だから何をしようとしてるかは、ちょっと」
「そうなんだ」同席の二人の顔を等分に見るトカッチ。
「でもクラックを開ける能力があるとしたら放っておくわけにはいきません」
「クラック……」
「見たでしょう。空間に出来た、裂け目のことです」

不思議の森。
「そう。インベスはクラックを通って沢芽市に現れる」吐く息の白い、紘汰。その言葉に血相を変えるライト。
「じゃあ、あのもぐらがクラックをたくさん作ったら」

フルーツパーラー。
「……大量のインベスが、この街に押し寄せます」ミッチの言葉に、驚く舞。
「そんなたいへんなことになったら」思わず立ち上がるトカッチ。「たいへんすぎる!」
「トカッチ。……わかっていってる?」冷たく見上げるヒカリ。
「なんと、なく……」おとなしく座りなおすトカッチ。
「ですから、そうなる前になにか手を考えないと」とミッチ。

「ごちそうさま」深刻な会話もなんのそので手を合わせるカグラが可愛い。「ね、舞ちゃん。次はこのシャルモンってお店行きたい」
「え?」驚くトカッチ、顔を上げ振り返るミッチとヒカリ。
「ここのパフェよりおいしいんでしょう?」
「え」力の抜けた声でマスター。
「そうなの?」とミオ。
「そうなの?」とマスター。
「そうだけど」そのマスターの前で、平然と頷く舞。
「「「そうなんだ」」」とテーブルの男子衆。
「そおなんだぁっ……」声を震わせるマスター。
「行こおよお!」
「え、まだ食べるの? 今そんな場合じゃ」戸惑う舞。
「しょうがない、行こっか」その背後で立ち上がるミオ。
「やったあああ!」ピョンピョン飛んで喜ぶカグラが可愛い。
「「「行くんだ」」」一斉にカメラに目線になる男子組の、その背後で一人うなだれているマスター。
「トカッチ?」
「へい?」
「うふふ、お会計よろしく」とミオ。
「出発進行!」舞を連行し走り出ていくカグラ。
「へ? お? ……どうして」
「ごちそうさまです」静かに声をかけるミッチ。レジの音とともに崩れ落ちるトカッチ、そして、しゃがみ込み腕の中へ顔を埋めるマスター。
「……でも、いいんですか。ライトさんのこと心配じゃ」とミッチ。
「ライトなら大丈夫。それに、紘汰くんだっているんだろ」とヒカリ。

情報交換2 レインボーライン

元の公園。無事、クラックから飛び出してくる紘汰とライト。その瞬間、背後でクラックが閉じ、消えていきます。ギリギリでした!
「うぉ!? チャックが閉まった!」驚いているライトへ、
「じゃ、おれはこれで」と紘汰。
「あ、待った! これからどうする気」
「もちろん。あの怪人を探して倒す」
「だよなあ。そうするよな!」うれしそうな笑顔になり、紘汰の前に回ってその肩をとらえるライト。「だったら、行こう!」
「へ? どこへ」
「いいからいいから!」電車ごっこのような体勢で紘汰を前に立て、「しゅっしゅっ」と走りだすライト。
電車ごっこと書きましたが、その擬音は汽車ですよね。

駅。真っ赤な列車の威容が圧倒的です。
「うわ、すげえなあ! この列車に乗ってるんだ?」驚く紘汰に、微笑むライト。
「やっぱり紘汰には見えるんだ」
「え?」前を行き過ぎる他の人々に目をやる紘汰。「みんなには、見えてないのか?」
「想像力が、ない人にはね!」
「へえ」
「よーし、乗ろう!」

ホームに設けられた自動改札口は、確かに見えたらびっくりしますね。ここじゃないだろと。
自分のパスを取り出し、紘汰にはないことに気づくライト。
「しまった。紘汰のぶんのパスがないと、列車には」
「また世界が」
「つながってしまった」
そこに現れた、異様な帽子の男。手には自分にそっくりのお猿のマペットをはめています。車掌さんほど腹話術うまくない。
「「誰!?」」
「わたしは鳴滝。すべてのライダーの味方。鎧武の葛葉紘汰くんだね? これを使いなさい」
差し出されたパスに驚いたのはライトのほう。
「レインボーパス? ……どうして」
「チケットくんに、よろしく」とマペット。言って鳴滝の方を見やります。頷き、踵を返す鳴滝。二人の姿はオーロラのようなカーテンの向こうに消え――。
狐につままれたような気分の二人。

列車。
「あなた、どうしてこの列車に乗れたんですか?」と車掌。
「それが、その」困ったようにパスをもてあそぶ紘汰。
「もらったんだ、鳴滝って人に。知り合い?」磊落に座席へ腰掛けるライト。
「うう」踵を返す車掌。その手のチケットくんが
「かー。あの人は、まったく面倒なことを!」
「仕方ないでしょう。パスを持ってれば大切なお客様です」なだめる車掌。くるりと二人に向き直り、
「ご乗車、いちおうありがとうございます」とチケットくん。
「あの、これって流行ってるんですか? 腹話術?」伸ばしてくる紘汰の手を振り払い、
「違います」と車掌。
「あなたも馬鹿ディスカァ!?」気色ばむチケットくんの捨て台詞とともに去っていきます。
「えっ、馬鹿って。な、ライト、あれってど……? ……だってさあ」拗ねる紘汰。目を落としたときに、座席テーブルの上の絵に気づきます。「ん、これは」
「ああ、カグラが描いた、おれたちが住んでた街。まあ、ぜんぜん似てないかもしれないけど」
「似てないって、どうして」
「おれたち全員、記憶が抜けてるんだ。憶えてるのは、小さいころ、ここで遊んでたことだけ」紘汰の手から、絵を受け取ります。
「……あ。ごめん。……変なこと聞いた」座席に腰を下ろす紘汰。
「別に。列車に乗って旅してたら、きっといつかは思い出すよ」
「……そっか。……大事な旅の途中なんだ」
背中合わせに座る構図っていいですよね。紘汰の声に、黙って頷くライト。

その時ドアの開く音がします。
「あれ、ライト」先頭のヒカリが声をかけます。
「おお。どうしてその人が?」驚くトカッチ。
「おお、ヒカリ、トカッチ」出迎えるように立ち上がるライト。「ちょーどよかった。ミオとカグラは」

ショッピングセンター。
「ケーキ、ケーキ……ああっ。かわいい!」はしゃいでショーウインドウに走るカグラ。
「あんな事件あった後なのに。お気楽すぎない?」とそれを見送る舞。
「まあ、確かにお気楽だけど」とミオ。「お気楽なだけじゃないよ」
「は?」
「どんなに辛いことがあっても、いつの日か、あたしたちはあたしたちの街に帰れるって、信じてるから」
「……憶えてないのね」たったそれだけのセリフで、勘が良すぎます、舞。
「だって、あたしたちの街だもん」

申し出と断り

列車。
「なあ、みんなで紘汰を手伝わないか!」とライト。
「「「え」」」
「シャドウじゃないけど、みんなであの怪人を倒すんだ!」紘汰の肩を抱きながら、顔はヒカリたちに向けているライト、その横顔を不本意、という表情で見上げ、見返されてうつむく紘汰。

この間から思ってますが紘汰さんは長身揃いのヒーロー界で、誰と組んでも相手を見上げる体勢になっちゃいますね(例外はミッチ)。一人の時にはそう背が低くも見えないのは、バランスがいいのでしょう。トッキュウジャーじゃなくデカレンジャーだったら、どんなことになったのか。

「……」注意深く、紘汰のその表情を見守るヒカリ。
「そうだね!」一方、即座に賛同するトカッチ。「みんなで力を合わせれば、どんな敵でも倒せるよ!」
「よおし、紘汰! 大船にのった気で、」
「だめだ!」その時、大声でライトの手を振り払う紘汰。
「「え」」
「悪いけど、この街の戦いに君たちは関係ない」
「確かにね」とヒカリ。
「沢芽市の抱えてる問題は、そんなに簡単じゃない。この街は、ヘルヘイムの森に呑み込まれてしまうんだ。この街の人たちは知らないし、たとえ知ったとしても、逃げる方法がない」

紘汰の声を背景に、楽しげに街を歩くカグラ、ミオと舞の姿が映しだされます。舞は、紘汰にとって守りたいものの象徴。
そして、街の中央にそびえ立つ、ユグドラシルタワー。

「……だからきみたちは関わっちゃいけないんだ。ライト、君には君のやるべきことが、他にあるだろ」
顔を曇らせるライトに、微笑みかけ、踵を返す紘汰。
後を追いかけようとして、足を止めるライト。
「……紘汰……」

疲れてる

ユグドラシル本社。
「地下帝国、バダン?」街を見下ろす大きな窓を背に、端正な顔を歪める青年幹部、呉島貴虎。「……なんだそれは」
「ぼくにもわからない」その前に立つミッチ。「でもインベスとは違う敵が、この街に迫ってるみたいなんだ」
「確かにクラックの出現頻度が増しているとの報告があがっている。現在そのデータは分析中だが、……地下帝国バダン……?」
立ち上がる貴虎。
「光実。……疲れてるようだな」

馬鹿と馬鹿

市街地。再び召喚の儀式をしているもぐら怪人。いや、穴掘ってるだけですが。
「いでよ、バダン怪人。もぐもぐ、もーぐもぐ!」
しかし再び宙に開くクラック。
「ああっ、失敗だ……」思わず頭を抱えるもぐら怪人。
それを押しのけ、踏み倒し、続々と街に現れるインベスの群れ。

列車。まだ、紘汰の去った、ドアの前に立ち尽くしているライト。その背後で、
「彼の言うこともわかる気がする」とヒカリ。
「どういうこと」
「例えばさ。シャドウラインと戦うことを、紘汰くんが手伝いたいって言ったらどうする。……彼にとってはもっと大切なことがあるのに」
「……それは」口ごもるライト。
「うーん」考えこみ、座席にかけるトカッチ。
その時、電話の音。スマホを取り出すライト。

「ライト、さっきのインベスが、ショッピングモールに!」悲鳴のようなミオの声。

「なに? わかった!」すぐさま飛び出そうとする、その前に車掌が立ちふさがっています。
「まもなく列車が発車いたしまあす」とチケットくん。
「ミオさんとカグラさんを呼び戻してください」と車掌。
「でも今……っ」
「この街にいるのはシャドウじゃないんですよお。我々が戦う必要、ないでしょう」あきれたようなチケットくんの声。
聞きながら、ライトの拳が握りしめられます。
「いや、行く」
その、さらに背後で顔を上げる、ヒカリとトカッチの背。
「えー?」
「どうしてですか。我々には我々のやるべきことが」
「なんでかわかんないけど、違う気がする」反対するチケットくんと車掌に、告げるライト。「やるべきこととか、大切なこととか。そんなのはあとで考える!」

それを聞いているヒカリとトカッチの表情。そして、そのセリフを笑顔で言っている、ライトの顔。ここのカット割り、カメラワーク好きです。 

車掌を突き飛ばすように、外へ飛び出していくライト。
「まったく、ライトらしいな」
「ぼくたちも行こ?」
障害物がなくなると、残された二人の姿が映ります。笑顔がかっこいい。

ライトを追って同様に飛び出していくヒカリ、トカッチを見送り、
「……やっぱりお馬鹿、ですね」とチケットくん。
「でもそれが彼らの、イマジネイション! ……なのでしょう」と車掌。
「……無理やり、言いましたよね?」
「ぜんぜん?」

巨大インベス

沢芽市市街。逃げ惑う人々。
「逃げてくださーい!」
「逃げて!」
その誘導をしている女子組。
「あ」その中で、ふと顔をあげるミオ。ショッピングセンターのベンチに取り残された少女が、恐怖に立ち上がれず泣いています。その眼前へ迫る赤いインべス。
「危ない!」すんでのところでそれをかばい、生身でインベスに立ち向かうも、床に突き飛ばされてしまうミオ。
倒れた彼女へ覆いかぶさるようにするインべスに、
「うぉぉぉぉぉっ!」駆けつけてきたライトが飛び蹴りを見舞います!
「ライト」
「ごめん。遅くなった!」毅然とした表情で変身動作に入るライト。駆け寄る他の仲間たち。
「変身いたしまーす!」
よくわからず白線を踏み越えて、弾き飛ばされるインベスがお馬鹿です。
「「「「「はっ!」」」」」
勝利のイマジネーション。列車戦隊トッキュウジャー。かっこいい変身バンク。
「出発進行!」
1号の声に続く一同。インべスと組み合った1号を、電車ごっこの要領で押しまくります。なんとか踏みとどまったインベスが一同を振り払うと、一人残った5号がパンチを!
しかし空振り!
「あれ?」
5号に襲いかかろうとするインベスに、横から2号がアタック!
「ナイス!」と自画自賛する、その背後ではもう3号、4号が剣を抜き、火のような攻撃をインベスに浴びせています。
たじろぐインベスの、その懐に回転ジャンプで飛び込んでくる1号。
「撃ちまーす」とゼロ距離……よりはちょっと距離ありますが至近距離からの連射がインベスの腹に。
「……」距離を取り反撃するインべス。それをかいくぐり、走り寄る5人。

激しい戦いを、木陰から見守る舞。しかしそこに、初級インベスが!
「舞!」
遠くから駆け寄ってくる紘汰。その邪魔に入る、別のインべス。舞は紘汰に電話しなかったのでしょうか。間に合いそうにありません。
「きゃ!」
インべスと樹木の間に挟まれ、しゃがみこむことしかできない舞。そこへ助けに飛び込んできたのは1号! 初級インベスを蹴散らし、
「大丈夫?」と手を差し伸べます。
「!」それを目撃し、自分に覆いかぶさってるインベスを払いのける紘汰。
「ライト。どうして?」
「ごめん」舞を助け起こし、困ったように立ち上がる1号。「おれ、頭わるいからさ。この街のことはよくわかんないけど、とにかく危ないってことはわかるよ。……いくらトッキュウでも黙って通過できない」
呆然と聞き入る紘汰に、照れたように、
「それだけ」と言い捨て、また戦いに戻っていく1号。

(ライト……きみたちには他に大切なことがあるだろう)

それを見守る紘汰。
「ありがとう……それに、おれも頭わるいんだったなあ!」こんなに晴れやかな頭わるい宣言は初めて聞きました。「難しいことは全部後回しだ! 変身!」
剣を取り、群がる初級インベスに浴びせます。

「!」
なおも暴れる赤いインべス。その隙をとらえる3号と4号の息が合っています。ポインターでロックオンすると、文字通り両腕を宙に固定され動けないインべス。
「来るぞ、逃げろ!」インベスの背後にいた1号、2号と5号は慌てて退避。線路が伸び、3号4号の苛烈な攻撃が襲いかかります。たじろぐインベスの胸へ、今度は1号、2号、5号の照準が合わされ、逃げまわってもどこまでもついてくるホーミング弾。

倒れこんだインベスが、ふと顔を上げるとそこにはヘルヘイムの果実が。
「があっ」
起き上がり果実をもぐインべス。うまそうにかじりつくと、たちまちその身体に異変が起こり……

「あ、あの果物は」驚く1号。
見る間に天をつく巨体に変化していくインべス。
「でかくなった! ……あんなの食べるとこだったんだ」

「あれがインべス!」その時、異変に気づく鎧武。見上げるその横へ、現れたバダン帝国の怪人たち。同様に呆然と、巨大化インベスを眺めています。
「大きすぎんだろ!」鎧武が叫ぶと、
「ああ、大きすぎだ。なあ」とインベスから目が離せないもぐら。
「!」振り返る鎧武。二度見して、「……おまっ!」
「え? ……まーたお前か! かかれ!」
飛びかかってくる戦闘員の中へ、大剣手に突っ込んでいく鎧武。

「「「「「列車合体!」」」」」
巨大化には巨大化。合体ロボに乗り込むトッキュウジャーたち。
「「「「「列車武装。連結完了!」」」」」
毎度のことながらこの、指差し確認がかわいい。
「「「「「トッキュウオー ○○○○」」」」」しかし今ひとつ聞き取れない。
大きさで巨大インベスを凌駕するトッキュウオー。殴りかかってくる相手にびくともしません。突き出した両腕で敵を退けます!

「おうりゃ!」
剽悍に戦闘員たちに挑みかかる鎧武。鎧武のスーツは後ろから見るとすごく体の線が強調されますね。
背後から打ちかかってくるもぐらの剣、というか手をくるりと受け止め、
「お前の目的は何だ!」
「よかろう、教えてやる」相手の剣を振り払い、余裕を見せるもぐら。「おれの役目は、バダンの怪人軍団を地上に送り込むことだ。そうすれば、沢芽市は我々地下帝国、バダンのものとなる!」
「う……」拳を握りしめ、「そんなことさせるわけないだろう!」

みんな疲れている

ユグドラシル本社。電話で報告を受けている貴虎。
「なに? 巨大なロボがでっかい怪物と戦っている?」背後の窓からは、まさに今、その激しい戦闘が見て取れますが、そちらに背を向けている彼には見えません。ずいずいとユグドラシルタワーに迫ってくる巨大ロボ。
志村、後ろ、後ろ! と、この時全国で何万人の親御さんや大きいお友達が叫んだでしょうか。
「そんな馬鹿な話があるか。仕事に戻れ」
横からインベスの攻撃を受けるトッキュウオー。よろけて後退。
「……」振り返り、静寂この上ない沢芽市街を見下ろす貴虎。おもむろに携帯をスーツの内ポケットに入れ、テーブルからプラスチックのコーヒーカップを取り上げます。
「みんな、疲れているのか……」
その背後をまた、ロボとインベスが通り過ぎて行きます。すごい防音効果ですねユグドラシルタワー。

策略

「フルパワー!」力いっぱいインベスを殴り倒すと、「とどめだ。カーキャリアタンクシュート!」
射出された青い列車を胸に受け、無言で倒れるインべス。その炎上に背を向け、
「ご乗車、ありがとうございました!」とポーズを決めるトッキュウオー。

「おうりゃ! くっ、このお!」
「おのれ! くらえーっ!」
気持ちスローなしゃべり方が可愛いもぐら怪人。しかし凄まじいスピードで両の腕を回転させ、歩道を掘り返します。「ももももももも!」
「あっ」
瓦礫が、粉塵が風に巻き上がり、煙幕となります。踏み込めない鎧武。気がつけばもぐらの姿はそこにはなく。呆然とその場に佇む鎧武。
「なっ……逃げられた」
しかし、次の瞬間思うのは、新たにできた友人のこと。唇に浮かぶ微笑み(鎧武だから見えませんけど)。
「あいつら……」

「すーごーい!」舞は、トッキュウジャーの戦いに感銘を受けたようです。シャルモンのケーキに対するようなキラキラした目を向け、感に堪えない声で、「巨大ロボなんて、かっこいいー!」
「ふふ、実力はまだまだこんなものじゃ。まあ詳しく言うと」調子に乗って説明を始めるトカッチ。
「あ、イマジネーション、ってやつ!」と勘がいい舞。
「まあそうだな」と背後で頷くヒカリに、
「あ、いやだから、それが何かってことを」と慌てるトカッチ。

その様を見ている紘汰に、ライトがもじもじと話しかけます。
「勝手なことして、ごめん」
「いや。謝んのはおれのほうだ。逆の立場なら、おれもきっと同じことをすると思う」傍らのベンチにかける紘汰。その肩をたたき、隣に腰かけるライト。謝って心が晴れたのか、笑顔で大きく伸びをします。
「そうだライト」表情を改め、話しかける紘汰。パスを示し、「頼みたいことがある」

駅。列車の中を舞に案内しているライト。
「どお、これがおれたちの列車だ」
「へえ、これに乗って旅してるんだ?」
「ゆっくりしていきなよ」
「うん! これで紘汰やミッチと旅ができたら楽しそうだなあ!」
後方では一塊になって心配そうにこちらを見ている4人。
その時ドアが閉まり、車体がゆらりと揺れます。
「お?」異変に気づく舞。走りだす列車に驚き、窓に取り付きます。「え、ちょっと! あたしまだ乗ってる……!」

走り過ぎる列車を、ホームで見送る紘汰。

「どおしよう……」うろたえる舞を必死で懐柔しようとするライト。何の策も考えてなかったようで、その時入ってきたワゴンちゃんを見て
「あ! 駅弁食べる? 駅弁!」と飛びつきます。
「え?」
「ああっ! おいしーんだよぅ!」背後から加勢に入るカグラ。
「ね、美味しいんだよね。座って座って」ほっとしたように勧めるライト。
「食べよ食べよ!」
その勢いに、わけもわからず座る舞。
「ちょっとちょっと、ライト」近づいてきたトカッチの口を手で塞ぎ、「トカッチ? お会計よろしく」とワゴンちゃんの方へ投げつけるライト。
「美味しそう!」機嫌がなおったらしい舞に、拍手しながら「美味しそう!」と声をかけます。それじゃ太鼓持ちです。
「ね、素敵よね、食べよ」
「食べよ」
「「いただきまーす」」
カグラと意気投合する舞。その背後で、ライトの耳をひっぱってヒカリの元へ連行するミオ。
「あいた」
「ライト。どういうこと?」ヒカリの顔が怖い。
向こうではワゴンちゃんにカードをわたしながらトカッチがこちらを睨んでいます。あちこち見回し、
「え、えへっ」頭をかくライト。まだ仲間に説明してなかったわけですね。つまりカグラの言動は素であると。
「うーん、美味しい!」幸せそうな舞。

フルーツ戦隊

「やあっ」龍砲を撃ちつつ、敵の反撃をくるくると軽やかに回転して躱す龍玄。
カンフー風のアクションが素敵ですが、体格に勝るもぐら怪人との組打ちでは、その動きも力で止められます。
「あ」
「みかんといい、葡萄といい! 何回我々の邪魔をすれば気が済むんだ!」
「そういうもぐらさんも、懲りないですねえっ!」
振り払われ、背後からくる戦闘員に振り返る龍玄。軽やかなハイキック。
「みかんじゃない! オレンジだああっ!」
走ってくる鎧武。
「まーた来たあ」嘆くもぐらがなんかぐだぐだです。
その戦いを眺めているロングコートの後ろ姿。
「……見慣れない敵だな」その整った顔は、戒斗さん。「面白い」
おもむろに変身し、槍の騎士となって乱入していきます。まっすぐもぐらにかかっていくバロン。それぞれ戦闘員を片づけ、そこに加わる鎧武、龍玄。
「いまいましい! また次から次へと!」
3人に代わる代わる攻撃され、悔しがるもぐら。龍玄の銃撃に「逃げるが勝ちだあ!」と叫び、穴を掘って飛び込んでいきます。
「待て!」走り寄る鎧武と龍玄。穴の中を覗きこむ様子が釣りか何かしている感じでおかしい。「あと一歩だったのに」

鎧武のガレージ。
「地下帝国、バダン?」説明を聞き、顔をしかめる戒斗さん。
「あんな奴らにこの街を滅茶苦茶にされてたまるか」と紘汰。「なあ戒斗。一緒にバダンと戦ってもらえないか」
「ふん。貴様とつるむつもりはない」冷たく言い捨てる戒斗さんの背後にかかっている看板が、<鎧武ミュー>と書いてあります。ミュージカル、でしょうか? 気になります。
「そんなこと言ってる場合じゃないだろ。今、おれたちが何とかしないと」
「おれが倒すべき相手は別にいる! ……貴様らも。倒すべき相手は他にいるんじゃないか」
「戒斗!」
「……そういえば」ポップコーン機の横に腰かけていたミッチが口をはさみます。「舞さんは」
「舞は」答える紘汰の背後で、ちょうどドアから出ていこうとする戒斗さんが映ります。「ライトたちと一緒にいる」
その声に足を止め、振り返る戒斗さん。おおよく考えればこの三人は舞ハーレム。
「どういうことですか」立ち上がるミッチ。

回想。公園での会話。
「あの列車に乗ると、この街から遠くに行けるよな? 舞を乘せてもらいたいんだ」
「え! 舞ちゃんを?」
「おおっと」慌ててライトの口を手で塞ぐ紘汰。「しい。……少しの間だけでいい。この街の危険が去るまで、ライトたちと一緒に旅をさせてやってほしいんだ」
余談ながらこの時の紘汰の「しい」の言い方が優しくて、普段とのギャップに萌えました。
「いいけど。舞ちゃん納得するかなあ」
「その辺りは、なんとかごまかしてもらえると。これは、舞のためなんだ」
「紘汰……よし、わかった! なんとかしてみる」
「頼む」
「おう」


鎧武のガレージ。
「まあ、別にずっと会えなくなるわけじゃないしな」紘汰の言葉に、横を向く戒斗。
「ですね」頷くミッチ。もう一度腰を落とし、「でも。ほんとうにそれでよかったんでしょうか」
「え」

破綻

列車のなか。ばくばく駅弁を食べる舞の背後で、話し込んでいるトッキュウジャーと聞いているワゴンちゃん。
「紘汰さん、舞ちゃんのことそんなに大事に思ってたんだ」感動しているミオ。
「愛だよ愛!」立ち上がって号泣するトカッチを引っ張って座らせるライトに、
「そうとも限らないと思うけど?」と囁くヒカリ。
「まあまあ。とにかく、みんなで盛り上げて、舞ちゃんにこの列車楽しい! って思ってもらうのが、いいと思うんだ」
「わかった。楽しい雰囲気ね!」
「そうと決めればみんなで!」また立ち上がって大声を出すトカッチを引き戻すライト。

「な、紘汰が舞ちゃんを連れて行ってほしいって言ったの、絶対に内緒だからな?」

真剣な表情。しかしその時、背後でワゴンちゃんが立ち上がったのには気づいていません。
一人お弁当を食べている舞のそばへ行き、
「いやあん♡ 舞ちゃんとかいう子、激しく大変なのね」と話しかけるワゴンちゃん。
「え」顔を上げた舞の向かいに座ります。
背後ではまだ密談を続けているトッキュウジャー。ライト、後ろ後ろ! と全国で何万人の(略)。
「……街も激しく大変らしいし。紘汰さんて人が、危険な目にあわせないために街から逃したんですって! いやあん、きゅん♡としちゃう~!」
「……」
舞の表情が変わります。箸を置き、決然と立ち上がる舞。それにも気づかず、
「でもさ。次の駅で降りるって言い出さないかな?」
「だ~いじょぶだって。いつ着くかもわからないし」
相談しているトッキュウジャー。舞はデッキへ出ていき、手を降って見送るワゴンちゃん。列車は沢芽のすぐ隣の、東沢芽の駅にすべりこみ……
「……いつも結構時間かかるだろ?」
「東沢芽~東沢芽~」
「あ」
「停まった」
振り返ると舞の姿はなく、ただ窓外に手を振るワゴンちゃんがいるのみ。
「あれ?」
「ワゴンさん、舞さんは」
「舞さん?」
「そこに座ってた女の子!」
「今、降りたわよ」
「「「「「……………………ええええええええっ!」」」」」

「紘汰のばか!」折り返して沢芽に戻ってきている舞。「自分だけ安全な場所なんて、逃げられるわけないじゃない!」
しかし次の瞬間、バダンの戦闘員たちに取り囲まれます。
「こいつら、バダンの……!」たちまち逃げ場もなく取り押さえられる舞。「ちょっと! 離して!」
「あっ、お前ら!」舞を探しに戻っていたライトが、駆け寄ってきます。その前に立ちふさがるもぐら。
「へっへっへ。この娘には人質になってもらう。あのくだものライダーたちに伝えておくがいいわ。この娘の生命が惜しければ、もう我々バダンの邪魔はするな!」
舞を連れ踵を返すもぐら。
「待て!」追いすがるライトに、戦闘員が襲いかかってきます。殴り倒し、振り返った時には既に舞の姿はありません。

救出

「……っ」無言でドアを開け、入ってきたミッチの形相が怖いです。鎧武のガレージ。
物音に振り返る紘汰とライト。
「舞さんが誘拐されたって」全身から黒い怒気が立ち上って見えます。
「ああ。バダンがおれたちに手出しさせないためにな」
「ごめん。おれが、舞ちゃんから目を離したから」悄然と立つライト。その胸ぐらをつかみ、
「一緒にいながらどうして!」
「ミッチ!」すかさず声で制止する紘汰が先輩っぽい。「ライトのせいじゃない。……元はといえば、おれがライトに舞のことを頼んだのが悪かったんだ」
しかしそんな風に言われると、それはそれで忸怩たる思いがライトにはあると思うのです。
うつむくライト。
怒りを発散させるように息を吐き、ライトから離れるミッチ。
「……相手がバダンなのは。間違いはないんですね」
「ああ」
「なんとかして助けないと」立ち上がる紘汰。
「でも、やつの居場所がわからないんじゃ」とライト。
「ぼくが居場所を掴みます。舞さんは必ず奴らと一緒にいるはずです」自分に言い聞かせるようにつぶやくミッチ。怖いです。

薄暗い廃ビルの一室。あたりを警戒する戦闘員たちの背後で、柱に縛り付けられ、猿轡をかまされている舞。
自分の浅はかさが紘汰たちを窮地に陥れてしまった。そう、後悔しているような表情。
「この女が我々の手にあるかぎり、手出しはできない。よおし、今度こそ成功させるぞ!」善は急げとばかり、その場の床を掘り始めるもぐら。「もももももも!」
「…………」そろそろと集まってきて、ともに床の穴を覗きこむ戦闘員たちが可愛い。穴は今回はクラックとはならず、地下に通じたのか不気味な光に彩られています。
「やっと成功だ……! 成功だあ!」バンザイするもぐら。「いでよ。我が○○へ」
召喚された怪人の姿に目を疑う舞。
「これは……」

ユグドラシル本社。窓辺でコーヒーを飲んでいる貴虎。
「クラックの出現パターンを元に、その原因となる地点を予測した」
疲れているとかいいながら、まともに対応してくれているようです。その説明を聞いているのか、モニターに喰らいつくような表情で机上のPCを操作しているミッチ。

(あのもぐらはクラックを作る力を持っている。だとしたら、ここに舞さんが捕まっている可能性が高い)

「……トルーパー隊を向かわせる」もたれていた窓から身を起こし、机へ歩み寄ってくる貴虎。椅子にかけます。
「いえ、兄さん。ぼくが行きます」
「なぜだ」
「ちょっと調べてみたいことがあって」

計画

廃ビルの前。植え込みに隠れるようにしている紘汰、ミッチ、ライト。
「あのビルで間違いないのか」ビルを睨みつけたまま、肩で問う紘汰がかっこいい。
「ええ、間違いないはずです」頷くミッチが怖いです。
「よーっし!」笑顔で立ち上がるライト。「早速行こう!」
「ちょっと。待ってください!」背後からその肩を掴み止め、強引に引き戻すミッチ。怖いです。そして、
「おおお……」ミッチよりはるかに長身なのに、妙な声を漏らし、目をまん丸くして引き戻されるままのライトが可愛い。
「舞さんは人質なんです。下手に正面から行っては、舞さんの身に危険が生じるかもしれません。ここは」
「……作戦が要る、ってことだろ」近づいてきたのは戒斗。
「戒斗!」と紘汰。
「だれ!」とライト。
「暇つぶしだ。おれもつきあってやる」と戒斗さん。ナチュラルにライトを無視。
「……いいことを思いつきました」それを見て微笑むミッチ。

「うあっ!」場所は廃ビルの車寄せ。バロンに殴られて倒れこむ龍玄。カチドキ鎧武ばりに、背後に紫の幟を立てています。
「なんでおれがこんな格好をしなきゃならない!」それを見下ろして憤然と言い放つバロンの背後にも、同様に黄色の幟が。しかも<バナナ>と書かれてイラスト付きの。そんな格好をしてから怒らないでください。
「必要だからです!」起き上がり、つかつかと歩み寄ってくる龍玄。指を突きつけ、「あなたこそなんでそんなにわからずやなんですか!」あ、龍玄の幟にもぶどうの絵が入ってますね。
「おれは好きな様に戦う」至近距離から睨めつけるバロン。「誰の指示も受けん!」
「うっ!」バロンのパンチを腹に受け、たまらず後ずさる龍玄。

「……ん?」物音に振り返る、ビル内のもぐら。

窓の外では、紫と黄色、カラフルなライダーが互いに争っています。それを見たからか、玄関まで降りてきたもぐら。
「なんだ、こんな所まで来て仲間割れか?ちょうどいい、ならば一網打尽にしてやる!」言うや走り寄って来るもぐら。「もーもももももももも!」
その瞬間、組み合っていた手を離し、ぱっと分かれてもぐらを躱す二人。その真中を走りぬけ、
「あら、あらあ?」振り返るもぐら。
「「は!」」その腹へ蹴りを受け倒れこみます。
「……ふ」見上げるもぐらの眼前で、馬鹿げた幟を外す二人。「ひっかかったな」
「こういう作戦だったんです!」幟を突きつけて言う龍玄が、黒くなる前のミッチのようでちょっと可愛い。
「なにい!」
身を起こしかけたもぐらに、かぶせるように幟を投げつけて倒し、
「ここはぼくたち二人で。紘汰さん!」と叫ぶ龍玄。「舞さんを頼みます」
「わかった!」離れた場所から駆け寄ってきた紘汰。
「よろしく、バナナの人!」と手を降って走るライト。
「な?」弾かれたように振り返るバロン。「バロンだ!」
「バナナの人だろうが!」起き上がり、いまいましげに幟を地に投げ捨てるもぐら。
「……バロンだ」槍を構え走り寄ります。
「バナナですけど!」一歩遅れ、銃を構えて続く龍玄。やっぱりひどい。

潜入

薄暗い廃ビルのなか。階段を上り、戦闘員を一人ひとり各個撃破していくライトと紘汰がかっこいい。生身で十分戦闘力ある二人です。
当て身を受けて気を失い、自分の上に覆いかぶさって来た戦闘員の身体を、そっと外し、壁の腰板にもたせかける紘汰。それを見届け、先に立つライト。
「おれ、間違ってたのかもしれないな」紘汰の声に振り返ります。
「え?」
「危険な目にあわせたくないからって。舞を列車に乗せたこと」
そうかもね、と横を向きつぶやく、ライトのこの声の軽さが好きです。
「舞に謝らないと!」対照的な紘汰の声の熱さ、重さも。
「だから、必ず助けよう」微笑むライト。
「ああ!」

上階の部屋。戦闘員たちが警戒し、奥に舞が縛られているその部屋へ、ものすごく無造作に入っていこうとするライト。
慌てて背後から抱きとめ、物陰に引き込む紘汰。いつものミッチとは、立場が逆ですね。無言で首を振ってみせます。
「イ゛?」ドア近くまで来る戦闘員を、いきなり引きずり出して倒す紘汰。今だ、とばかり飛び込んできた、その足が停まります。
「おっ!?」
「そこまでだ!」
舞の前に長い爪の手を振りかざし、立ちはだかるのはもう一体のもぐら。
「紘汰!」
「どうして……」目を疑う紘汰。
「下で、戦ってるはずなのに」とライト。
「ふっふ、驚くのも無理はない」悪の怪人はいつも楽しそうで素敵ですね。「今お前らの仲間と戦っているのは、おれの兄弟だ」
きっと顔を見上げるライト。
「なんだって…!」目を見張る紘汰。

車寄せ。
「きっひっひ!」腕の一振りで龍玄、バロンを弾き飛ばすもぐら。「せっかく作戦を立てたのに、残念だったなあ!」

腕を上げ、天を仰いで可笑しくてたまらぬというように笑う、二人のもぐら怪人のイメージが重なります。

その哄笑をにらみつつ、
「舞を返せ」と唸る紘汰。
「貴様らが我らの計画の邪魔をしなければ、無事に返してやる」
じりじりと辺りを取り囲む戦闘員達。ライトと背中合わせになりつつ周囲を見回し、
「そんな条件飲めるわけねえだろう!」と叫び返す紘汰。
「ほう、ならばこの娘が、どうなってもいいというのだなぁ?」舞の眼前に、脅かすように爪を突きつけるもぐら。
「……紘汰……」
「!」悔しげに奥歯を噛みしめる紘汰。肩越しで振り返り、
「紘汰?」穏やかな声で話しかけてくるライト。「……イメージしろ。おれがこれから、何をするのかを」
「イメージ?」一瞬怪訝な顔をする紘汰。「……わかった」

その場で目を閉じる二人。

「おおっ、なんだあ?」もぐらの声にも目を開けません。「観念したのか? いい心がけだ」
そんな二人へ、じりじりと短剣を構えにじり寄る戦闘員達。
「見えたか?」目を閉じたままつぶやくライト。
「ああ。……見えた」答える一瞬前に、くっと上がる紘汰の口角。二人の目が同時に開き、
「「おれたちの。勝利のイメージ! はあっ!」」
言うや周囲に跳びかかっていきます!
「くぅっ!」慌てて舞に危害を加えようとするもぐら。はっと顔を上げる紘汰。
しかし一瞬早く悟ったライトの銃が、もぐらの巨大な手を撃ち抜きます。
「うあっ!」たじろいだその腹に、紘汰の両足キック!
「舞!」もぐらを退け、振り返る紘汰。
「トッキュウチェンジ!」紘汰が舞の縄を解く時間を稼ぐため、変身してさらにもぐらの前へ突っ込んでいくライト。
激しい争い。

奪還

「……怪我はないか」その喧騒をよそに、やさしく話しかける紘汰。
「紘汰、ごめんね」その前で頭を下げる舞。あたしが列車を降りたから」
「おれのほうこそ、ごめん」美しい二人の世界です。その後ろではもぐらとライト改め1号が、丁々発止の戦いを繰り広げているのですが。そしてわたしの目はどちらかと言うと、そっちに引きつけられてしまうのですが。
「……お前の気持ちをわかってなかった」
「あたしだって、この街の人間だよ」
見つめ合う二人の間で、躍動する1号ともぐら。
「危なくなったからって、自分だけ街を捨てて助かっても、ぜんぜんうれしくない」
「舞」
「ここは、紘汰やみっちや、あたしたちの街だもん」
でも現実問題、自分が足手まといと自覚したんじゃないのかなあと思っていたので、今それを言う? とは、思いましたが。
舞の笑顔を熱く見つめる紘汰の横顔。その遠景で、どうりゃ、とぶつかり合う1号ともぐら。
一気に剣を振りぬき、倒す1号の脚が長いですね。二人の仲直りを見て取る余裕ができたからか、
「へへっ。ようし、後はお前をやっつけるだけだ!」
もぐらに指を突きつけ、とどめにと襲いかかります。
「!?」立ち上がったもぐらの、その両足の間に身を滑らせ、背中を蹴りあげる1号。立ち上がりざま剣をふるい、さらにその胸にハイキック!

「のわぁっ」
その勢いで窓を破り、車寄せへ落ちていくもぐら。
「え?」
「あ、だいじょぶか兄弟?」
驚き心配して振り返るもう一人のもぐらに、背後から追いすがるバロンと龍玄。
背中にダブル攻撃を受けて前のめりに倒れてきたもぐらに、今度は落ちてきたほうのもぐらが驚いて立ち上がります。
「だいじょぶか、兄弟!」ああ麗しい兄弟愛。
そこへ、玄関から飛び出してきた1号と紘汰。
「おまたせ!」
「紘汰さん」振り返るミッチ。
1号とともに中央へ走り出てきた紘汰は、ここでようやくロックシードを取り出します。オレンジロックオン。
花道オンステージ、の声とともに剣を振り、見得を切る鎧武が美しい。

CM開け。それぞれに得物を構え、誇示するようにする1号とバロン、鎧武。静かに立つ龍玄。
それを前にたじろぐもぐらーず。そんなユニット名ではありません。
「「おのれ! こうなったら」」顔を見合わせ、「「みんなまとめて、ぶっ飛ばしてやる!」」
どこからか再び湧き出てきた戦闘員たちとともに、身構えます。
その群れの中へ、雄叫びを上げつつ飛び込んでくる鎧武、続いて1号、バロン、龍玄。
みんなかっこいいのですが槍をバトンのように振り回すのはどうなんでしょうか戒斗さん。

もぐらーずの反撃を受け、地に転がる1号、鎧武。
勝ち誇るかのように歩み寄ってくるもぐらーず。
しかし、次の瞬間、列車の音に、兄弟揃って顔をあげます。
「「ん?」」
ライダーではバイクでよく行われる攻撃ですが、豪快に列車に弾き飛ばされるもぐらーず。
「なにい?」
列車の通り過ぎた後には、トッキュウジャーの4人が立っています。
「助けに来たよ!」
「大丈夫?」←鎧武を助け起こす5号
「トッキュウジャーはやっぱり、5人揃わないとね」
「さっさと片付ける」
「うんうん!」
へへっ、それじゃあ、とうれしげに剣を肩に担ぎ上げる1号。隣に立つ鎧武。

「よおし、」4人もそれに習ったのを見て、鎧武が声を上げます。「おれたちのステージ!」
「しゅっぱぁつ、しんこう!」
鎧武、1号の息が合ったところで攻撃再開。6人いるけど3人3人には分かれません。5人で一方のもぐらにかかるトッキュウジャー。1人でもぐらを相手する鎧武。
「……ふ」マンゴー。キウイ。戦闘員の群れを見回して並び立ち、それぞれに換装するバロンと龍玄!

もぐらVSトッキュウジャー、そして映画の宣伝。

「はっ!」それぞれに剣を手にもぐらと戦うトッキュウジャー。多勢に無勢、不利と見て地に穴を掘るもぐら。
「あ、あれ?」
皆がキョロキョロとする中で、その時1号と4号だけが、穴のほうを見ています。
「また逃げた!」悔しげな3号。
「いや、いる……ここ、ここ」穴の縁へにじりより、足の爪先でとんとんと合図する1号。共に穴を覗きこむ一同。
「ああっ、そっか! もぐらだから」大声で話し始めた2号の口を押さえる1号。
「わかってるって! せーの! ぴかーっ!」
「「「「ぴかー!」」」」
全員一斉にヘッドライトを照らすからたまりません。
「まぶしいっ!」地面からすごい勢いで飛び出してきたもぐら。両目をおさえのたうちまわります。「目が、目がチカチカぁ!」
「一気に行くぞ!」

しかし、身構えたトッキュウジャーの眼前に、すさまじい紫色の衝撃波。巻き起こる爆風と轟音。
「うわ! ……え?」
倒れた体勢から顔を上げた、1号の前に立つのは、異形の鎧武者。
「お前は?」
「仮面ライダーフィフティーン。おれの計画を邪魔する奴は排除させてもらう」
その剣の一振りで、また同じような、すさまじい衝撃波がトッキュウジャーを襲います。手もなくなぎ倒されるままの5人。
とどめとばかり、そこへ、ゆっくりと近づいてくるフィフティーン。
「……っ、顔に、十五って書いてあるぞ」今そんな場合じゃないし。
「フィフティーン、……だからじゃない?」
「そんなこと、言ってる……バアイじゃないっ」
「……」
渾身の軽口にも無言のフィフティーンは、もぐらと違い、戦隊ノリには合わないようです。

「待てい!」その時、野太い声が宙を飛び、フィフティーンの足を止めます。振り返るフィフティーン、そしてトッキュウジャーの前で、何だか高いところでポーズをとっている3人の戦士。

「おれたちは昭和ライダーだ!」
「しょうわ?」
「仮面ライダー1号!」
「2号!」
「ぶいすりゃぁ!」
「3号じゃ、ないんだ」とカメラ目線でつっこむ3号。
「フィフティーンはおれたちに任せろ!」
「へっ?」
「とぉっ!」宙を舞い、たちまちフィフティーンを取り囲む3人の昭和ライダー。
「トヤッ!」代わる代わる攻撃を加えます。フィフティーンの大剣に対し、ただパンチとキックで戦う昭和ライダーが対照的。

「なんか、よくわかんないけど」
「お願いします!」
「任せたあ!」
とフィフティーンはそちらにお任せし、行くぞ!と連結バズーカを構える5人。
「あああチカチカ地下……な、なに?」
「もぐらにはこれだ! レインボーもぐらたたき!」
射出された列車は宙で巨大なハンマーの形になり、もぐらに頭上から襲いかかります。飛び出しては叩かれ、叩かれては飛び出し、
「こんな、あそび、かんがえだしたのは、だれだーっ!?」と絶叫するもぐらが欽ちゃんです。
「しらなーい」首を傾げる5号。
「しらないって、そんな、うそーっ」絶叫しつつ爆散するもぐら

「ライダーパンチ!」
「とうっ。ライダーキック!」
息もつかせぬ攻撃に不利と悟ったのか、クラックを開くと
「また会おう」とあっさり去っていくフィフティーン。
「あいつはいったい、結局なんなの? おおお、おお」話しかけたのに無言で去っていく昭和ライダー。慌てて1号が呼び止めます。「待ってくれ、紘汰たちとは一緒に戦わないのか」
「我ら昭和ライダー。平成ライダーと手を組むことはない」それだけ言い残し、去っていく昭和ライダー。
「あ、ちょっと、ちょっと!」

もぐらVS鎧武

まだ一人で相手をしていた鎧武。潮時と見て、
「この街は、このおれが守る!」と宣言します。
カチドキ・ロックオン。カチドキアームズ、いざ出陣。エイエイオー!
「勝鬨を上げるんじゃねえっ」反抗するもぐらが教養あります。
突っ込んできたのをDJ銃で退ける鎧武。
「まだまだあ」
「ふん!」
畳み掛けるように、顔面に連射。
倒れこむもぐら。それを睨みながら、銃を剣モードにしている鎧武。
「まだあ……」よろよろと起き上がるもぐら。
その胴に、さらには逆袈裟懸けに、振るわれる剣。
たまらず悲鳴を上げる相手にとどめだと、今度は剣のほうにカチドキロックシードを装着する鎧武。よく聞き取れませんが、無量大数とか、すごいこと言ってます。
刃の円の動き、斬撃に全身から火花を吹き上げるもぐら。
「これで終わったと思うなよ……バダンの計画は、まだ始まったばかりだ……さらばだ!」
何度でも頑張って立ち上がり、倒れたのちはきちんと捨て台詞を吐いて爆散。実にあっぱれな怪人ぶりでした、もぐら。

エピローグ

駅名は<まちはずれ>。
去っていくトッキュウジャーを、見送る一同。

「いろいろと。お世話になりました」
「いえ、こちらこそ。お世話になりました」
軽く会釈するヒカリに、頭を下げるミッチ。その丁寧な挨拶に、
「なにをおっしゃる」と恐縮するトカッチ、ミオ。
「またね!」手を振るカグラ。
「元気でね!」と舞。
「舞ちゃんも、元気でね。……やっぱり一緒に行く?」
「え」

仲間たちの様子を、また少し離れて見ているライトと紘汰。
「いいもんだなあ。自分の街を、自分で守りたいって気持ち!」
「おれも、ライトに会えてよかった」
「え?」
「いいもんだなあ、仲間って!」
紘汰にばしっと背中を叩かれ、笑うライト。その時汽笛が鳴ります。汽車じゃないのに。
「ライト!」既に乗り込んでいる4人が、列車からこちらを見ています。
「出発するよ!」
「おお。今行く!」紘汰に振り返り、「またな」
「ああ。またな」手を差し伸べる紘汰。
その手を握り、しばしの握手を交わすと、列車へ飛び乗るライト。
「ばいばーい」
「じゃあな!」
「元気でね」
賑やかに走りだす列車。もう一度頭を下げ、見送るミッチ。
木陰で、列車に背を向けるようにもたれている戒斗さんがツンデレです。

車内。
「ああ!」突然奇声をあげ立ち上がるカグラ。「沢芽市の名物、食べてない……」
しょんぼりした様子に、
「食べたでしょ」
「食べただろ」
「でも」
その時ドアが開き、ワゴンが運び入れられます。
「そうだと思って、用意しました! フルーツ羊羹に、沢芽まんじゅう、ユグドラ汁……」
「わあっ!」
笑顔で駆け寄っていく一同。自分も行こうとして、仲間たちの勢いに突き飛ばされる1号。

夕暮れの歩道橋。足元に伸びる線路を見つめ、微笑む紘汰と舞。しばし佇み、そして、決然と踏み出す一歩。

――夜。ビルの屋上に、独り佇むフィフティーン。
「もうすぐこの世界が裏返る時がやってくる。その時こそ。おれの悲願は達成される……」

来週はまたみっちが怖いです。うそ。
ということで以下関係者tw。
関連記事

style="clap"














管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://maki555.blog88.fc2.com/tb.php/2021-edff3478

| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。