LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

ああ、やっと録画を見られました!


golden apples of the sun / cdrummbks


今週は今ひとつ。台詞の多い説明回だったというのが最大のネックですが、その他にも
・りんごだろうなあと思っていたらやっぱりりんごだった
・水落ちだろうなあと思っていたらやっぱり水落ちだった
というあたりが。まあ勝手に予想するほうが悪いんですが。ていうか前回の盛り上がりがあまりにもわたしのつぼにはまりすぎていたので仕方ないのですが。
そんななかで、貴虎兄さんの意味のないセクシーポーズ(別名生まれたての子鹿ポーズ)と、戒斗さんが光実の秘密を握ってなんか楽しんでる風なのが妙に印象的でした。
救助

小川の岸辺。流れ着いた貴虎は、満身創痍の状態で目を覚まします。濡れて頭蓋に張り付く黒髪。腫れ上がった頬、泥だらけのスーツ。
見上げる先には、ゆっくりと歩み寄ってくる人物の足先。凝った装飾の靴、くるぶしまで垂れたマント。一歩一歩、踏みしめるたびに、地中から不思議な植物が芽生え、見る間に繁茂していきます。
それだけを見て取り、何か言いたげに目を細めた貴虎は、また気を失い――。

呼び出し

ドルーパーズ。閉店後の店内で、モップ片手に物思う紘汰。

(貴虎。いったい何があったんだ……?)

「何か、誤解されてると思うよ」話しかけてくるバイトの子。テーブル席の椅子はあげられたなかで、カウンターに一人残っている客は光実のみ。「まだ落ち着いて話し合ったことってないんでしょ?」
「……ああ」頷く紘汰。「ぜんぜん大事なことを伝えきれてないんだ。たぶんあいつも、戦極凌馬に騙されてる立場の人間だろうし。……っておい。何やってんだお前そんなところで」
無言でただ紘汰の言葉を聞いている光実の顔が無表情すぎて怖いです。そして声をかけられたバイトの子、ならぬ、実は
「見てわかんないの? 働いてるに決まってるでしょう!」
「……うちの店員は、街の平和を守るためすーぐ飛び出してっちまうからなあ」
阪東の口添えに得意げな顔をしてみせる舞。だから光実が久々に店に来ているのですね。
「紘汰が抜けた時の穴は、あたしが埋めるってことで阪東さんに相談したの」
「まあ実際、給料は二人で一人分だから、こっちとしては助かってます」
「えっ、……それって舞さんはただ働きってことじゃ?」驚く光実。
「いいのよミッチ。あたしが紘汰のこと手伝おうと思ったら、こんなことしかできないんだし。紘汰は紘汰にしかできないことを頑張って。その応援ができるなら、あたしもうれしい」
意外に尽くすタイプの舞。

そこへ閉店後のドアの開く音。
「お取り込み中のところ」踏み入ってきたのは湊。「失礼していいかしら」

特別講義1

ヘルヘイムの森。意識を取り戻し、枯れ草の上に横たえられていた身を起こす貴虎。
上衣は破り取られ、むき出しの腕や襟には緑色の繊維が巻きつけられています。たぶん包帯のつもりなのでしょうが、ぼろをまとっている姿から自動的に地獄お兄さん in カブトを想起してしまうのはライダー部の性です。
「……ここは……?」
「ふっふっふ、生き存えたようだな。運の良いやつだ」

貴虎お兄さんはなんでそんなに足を開く必要があるのでしょうか。

声の主を求め見回せば、音もなくそこに立っているのは白いオーバーロードの姿。
「お前たちは、……何者なんだ」
「我らは“フェムシンム(=人間)”」どうしてもヘルシングに聞こえて仕方ないです。「かつてこの世界に栄えた神の末裔だ」
「なぜ、わたしを助けた」
「話を聞いてみたくなった。お前が、この森を探る者たちの長か」
「そうだ」答えかけ、身体の痛みにあえぐ貴虎。「……いや。そうだったと言うべきか」
白いオーバーロードの手には、以前緑が研究者から奪い取り、持ち帰った量産型ドライバーがあります。
「この道具の使い方は?」
言って投げ与える白いオーバーロード。両手で受け止め、身を起こし腰に装着してみせる貴虎。そのままで傍らの木の実をもげば、たちまち手のなかでロックシードに形を変えます。驚きに息を呑む白いオーバーロード。
おもむろにそれをドライバーに装着し、
「……こうすることで、実を食べることなく、養分だけが手に入る」と説明する貴虎。そこで力尽き、岩にもたれてまた座り込みます。
「なるほど。よくできている」
満足したのか踵を返す白。その背に、
「どうやって森の侵略を生き延びた?」と貴虎の声が飛びます。
「……わたしはこの森に選ばれた」述懐を始める白。
「森に。……選ばれただと……?」
「この森は挑みかかるものを試し、世界を支配するにふさわしい、唯一人の王を選定する」わずかに振り返り、貴虎に視線を投げると、また背を向ける白。「だが、すべては過ちでしかなかった……」

その視線の先には、奇妙な箱状の物体が、地に据えられてあります。

「なに?」目をむく貴虎。

依頼

ユグドラシルタワー。かつて人工クラックが据えられていた赤いホールに一同を呼び集めた凌馬。
そこらじゅうに復旧作業中の人員がいるのですが、気にもとめず、
「シドはユグドラシルを裏切った」と告げます。
「……人造クラックを破壊し、我々をヘルヘイムから閉めだした上に、」話しつづけながらそのままホールをつっきり、研究機材やご神木の残骸を手に取ると、「単独でオーバーロードの探索をするつもりらしい」とまた、元の位置に戻る凌馬。
テニスの観客のように、その意味のない移動に翻弄される光実、紘汰、戒斗。
「あいつの考えそうなことだ」
「ロックビークルを使えばいいじゃないですか?」
光実の指摘はもっともですが、
「どうやら事前にぜんぶ細工していたみたいでね」湊がロックビークルの残骸を手に取ります。「ユグドラシルに保管していたロックビークルは全滅」
「残された希望は……シドにも手が出せなかったロックビークルをまだ持っている、きみたちしかいない、ということだ」
椅子に腰掛け上目遣いに睨めつける凌馬。

一人それを見返す紘汰。
「シドは一人でいったい何をやろうってんだ」
「神の力をもたらす禁断の果実は、ただ一人にしかつかめない。サガラから聞いていないのかい?」
立ち上がり、至近距離からその顔を覗きこむ凌馬。
「サガラが。あんたたちにも話を?」
「人造クラックの修復はめどが立たないし、新たなロックビークルを生成するにも時間がかかる。その間にシドに先を越される危険性は無視できない。……きみたちにはそれを、阻止してもらいたい」
「都合のいいことを。……一つ条件がある」
「ん?」
「あんたたちの仲間に、貴虎という男がいるはずだ」

紘汰の声に、ビクリと顔をあげる光実。

「会わせてほしい」
「貴虎はシドの上司だ」暫時湊と顔を見合わせたあと、言いにくそうに、しかし極めて平静に応じる凌馬。「わたしより彼に、話を聞いた方がいい」
「……そうか」あまりにもさらりと認められ、拍子抜けしたような紘汰。「行こう」
戒斗、光実に声をかけ、先に立ってホールから出ていきます。
無言で互いの顔を見る戒斗と光実。紘汰の出て行くドアの音がして、
「ま、おれの知ったことじゃない」と戒斗も踵を返し、後に続きます。
二人を見送り、ちらりと凌馬を見る光実。面白そうに見返す凌馬。

からかい

鎧武のガレージ。
「どうします。戦極凌馬の言いなりになりますか」
作戦会議のようなていの三人。いつものように口火を切るのは光実。
「どのみちシドをほっとくわけにはいかない。貴虎の件もあるしな」と紘汰。
「そうやって、誰の話でも鵜呑みにするから貴様はいつも騙される」苛立たしげに口を開く戒斗。
「なんだと」
「これが罠だと疑う気はないのか。たとえば」ちらりと光実に視線を投げます。「この中の誰かが裏切って、シドと手を組むかもしれない」
表情を凍りつかせる光実の前で、全開の笑顔を見せる紘汰。
「ありえるわけないだろそんなこと!」戒斗の発言も一蹴し、席を立ちます。
「……」テーブルに片手をつき、身を乗り出して、余計なことを言うなと言わんばかりに戒斗を睨めつける光実を、
「な? このざまだ」と見返す戒斗。嘆息し椅子の背に身体を投げ出しながら、「あいつがおれの言葉を聞くわけがない( ´Д`)=3」

その前で光実の携帯に着信が入ります。画面を一瞥し顔をしかめる光実。

「どうしたミッチ? 何かあったか」戻ってきた紘汰に問われ、
「いえ、なんでもありません」と光実。
茶番はごめんとばかりに立ち上がる戒斗。
「お、おい。どこ行くんだよ」
「シドを追うのに、何も貴様らと手を組む必要はない」
「目的が同じなら力を合わせるべきだろ!」
「森に入ったらそいつはどうせ」振り返り光実を指さす戒斗。――次の言葉まで不自然な間が開き、緊張に耐えかねたのか目を瞬かせる光実。「……手分けしてシドを探そうと言い出すに決まってる。ここでわかれても、同じことだ」
笑って手を振るとまた踵を返す戒斗。光実の表情の変化を楽しみ、ドアへ通じる階段をあがっていきます。
「……何言ってるんだあいつ?」わかってない紘汰さん。
「さあ」苦笑いするしかない光実。

特別講義2

ヘルヘイムの森。まだ白いオーバーロードとの対話は続きます。
「意味がなかったとは、どういう意味だ」
「この世界の有り様を見れば、問うまでもなかろう」自嘲する白。なにごとか文字の刻まれた石櫃の向こうには、森に蝕まれた廃墟が一望できます。
「すべてが滅び、潰え去った……」
「お前たちは、侵略に打ち克ったのではないのか」
「……新しい世界の到来に向け、わたしは弱き者たちを見捨て、強き者たちだけが生き残るのを良しとした」
その言葉に愕然とする貴虎。にしても何故足を広げる必要があるのでしょう。
「だが、そうして選ばれた者たちは、それが当然の権利だと誤解した」

どこかで聞いたような話。貴虎と凌馬が、一度は目指した道。貴虎は他に道はないと絶望しながら、凌馬は喜び勇んで、ともに選んだ道。

「誤解だと?」
「弱き者を踏みにじり、餌食とするのが正しいと、そう思い込んだ彼らは、森の支配者となった後も互いに憎みあい、殺しあった……」

過去の争いを回顧するオーバーロード。

「そんな。では……お前たちの文明が滅んだのは?」
「この森のせいではない。我々自身の、愚かさのゆえだ」
「……」驚き目を伏せる貴虎。中途半端な見の起こし方が、王の脇に控える侍史のようです。「誰もが強さを求めたがゆえに、誰も破滅を止められなかった。それがお前たちの結論なのか?」
「ふっふっふっふ……今生き残る我が臣下たちは、フェムシンムの歴史において最も強く、そして最も愚かな者たちだ。あの者たちに再び文明を再建することなどできない」再びの自嘲。「お前たちはどうなった。その道具は弱い者を守るのか? それとも……強き者を、過ちに誘うものなのか」
「これは」

自分を追い詰めた、3人のライダー。3人の裏切り者。シグルド、マリカ、そしてデューク。

「……ふっふっふっふ……やはりお前たちも、同じか。我らと同じ、絶望の道を歩むようだな」
絶句しただ目をそらすだけの貴虎を、諸共にあざ笑う白いオーバーロードの声。

探索

ヘルヘイムの森。サクラハリケーン、ローズアタッカーを駆り、現れた鎧武と龍玄。
「……ふう」
ほぼ同時にビークルを停め、降りる二人。
「またこいつを使おう」ピーチのロックシードを示す鎧武。「なるべく開けた場所に出ると、聞こえやすくなる」
「効率も考えたら、やっぱり、手分けしたほうがいいんじゃ?」
「ああああ」龍玄の提案に唸る鎧武。「なんか、戒斗の言う通りみたいで癪だけど」
「何かあったら。すぐ紘汰さんを呼びますから」
「ああ」龍玄の肩を叩き、「気をつけろよミッチ。ほんとに何かあったら、呼べよ?」
言いおいて先に姿を消す鎧武。
「……ええ」

見送ると、すぐさまローズアタッカーへ取って返し、走らせる龍玄。
森を出てとある廃墟の中へ踏み入っていきます。

密談

「来てくれると思ったぜ?」
なかで彼を待っていたのはシド。
「あんなメールをよこして、いったい何のつもりだ?」変身を解く龍玄。そのさまを静かに笑いながら見守るシド。「あなたはヘルヘイムにいるものと誰もが思い込んでる……ここは隠れ家には絶好だね」
「おれをとっつかまえて、凌馬に差し出すかい?」
「あなたは禁断の果実なんてものを手に入れて、いったい何がしたいんだ」
「決まってるだろ。神に等しい力が手に入るとあっちゃあ、欲しがらない奴がどうかしてる」
顔を背け聞き入る光実の、ベージュのショートコートとニットのベストが春らしくて素敵です。
「……ぼくは興味ないねそんなもの」
「ほう……?」
「自分で神様になるなんて、面倒なだけだ」顔を上げ、シドを見返す光実。「それよりも。神様に貸しをつくっておくほうが、よほどいいよね」
「はっ」鼻を鳴らすシド。「相変わらず可愛げのないがきだが、手を組むにはちょうどいい」
「あなたに手を貸して、ぼくにはどんなメリットが?」問う光実の背が、暗く煤けていきます。
「お互い共通の敵がいるじゃねえか。どうしてもじゃまになる、目障りな奴が……?」

広い廃墟の中、床に転がる大きなコイルの芯に腰かける、シドが森の妖精さんのようです。

「葛葉紘汰……」
「ふん?」
「あの人は越えてはならない一線を越えた。今ではもう、ぼくの敵でしかない」←今週のお前が言うな。
「勝ち目はあんのかい」
「ぼくが貴虎兄さんのふりをして襲いかかれば、あの人は……ひるんで反撃できない」微笑む光実。「余計な邪魔さえ入らなければね?」

いや、奇襲・偽計のたぐいは一度失敗したら同じ手は使えないというのが基本なのですが。

「ああ。駆紋、戒斗……だな」
「ぼくが紘汰さんを始末するまで、戒斗を抑えてほしい。できるよね?」
「お安いご用だ」

破れた壁から外のまばゆい光が射しこみ、あたりを白く見せています。

ミッチポンプ、もしくは茶番1

ヘルヘイムの森。ジンバーピーチに換装する鎧武。
「バナスピアー!」
耳を澄ませば、すぐに飛び込んできたのは高らかなドライバーの音。視聴者的には初めて聞く音ですが、おそらくは「バナ」の響きに相手を特定する鎧武。
「この音は。戒斗か?」

森の違う場所。注意深く歩むバロン。
そこを物陰から、襲う必殺の矢!
「!」咄嗟に転がって避け、顔を上げた彼の視界に飛び込んできたのはシグルド。「シド?」
「悪いが今日は本気で行かせてもらうぜ!」
言うや突進してくるシグルド。
迎え撃つバロン。

「戒斗!」シド、戒斗の争いを聞きつける鎧武。「いきなりあたりかよ!」
戒斗の元へ駆けつけようとしますが、しかし次の瞬間、また別な方角から飛び込んできたのは龍砲の発砲音と、
「紘汰さん!」と自分を呼ぶ、緊迫した声。「白いアーマードライダーです! 助けてください!」
「ミッチ!」

前方には交戦中の友、後方には白いアーマードライダーに襲われる後輩。

「貴虎! ああ、もう!」
叫び、走りだす鎧武。

「はあっ!」暗い森を一人、ただ駆け抜ける龍玄。龍砲を連射しつつ、息を荒らげ走ります。「紘汰さんっ! 早く来て下さい」
助けを求めて叫びつつ、またあらぬ方角へ銃口を向ける龍玄。
緊迫した音声にもかかわらず、どう見ても、ただ迫真の演技を繰りひろげる龍玄。狂言にはもったいなさすぎるような。
「早くッ! …………………ま、こんなところかな」
変身を解くと、今度はおもむろにゲネシスドライバーを掲げる光実。
「メロンエナジー……」

茶番2

息を切らし森を走る鎧武。サクラハリケーンはどうしましたか。ていうかなんでもうジンバーピーチ脱いでますか。だから光実の小細工までは聞こえなかったのでしょうけど。
てかピーチ脱ぐならなぜジンバーチェリー(特長はスピード)に換装してなかったのでしょうか。

「ミッチ! ミッチーッ!」名を呼び、あたりを見回しますが、戦いの影も形もありません。

その時、背後からの人の気配に、ぎくりと振り返る鎧武。木立の影から歩み出てきたのは――白いアーマードライダー、仮面ライダー斬月・真。
「貴虎……やっぱりあんたなのか」
問いには答えず、低く雄叫びを上げ走り寄る斬月。そのまま弓を大きく振りかぶり、鎧武に襲いかかります。連続する斬撃に飛び退る鎧武。

「はっ!」
シグルドの攻撃を受け、後ずさるバロン。息を整え、連続技を繰り出します。
地中から林立するバナナ型のエネルギー体に突き飛ばされるシグルド。バナナスパーキング!
その隙をつき、ドライバーを付け替え、レモンへ換装するバロン。
「なにっ!?」
シドは戒斗さんがパワーアップしたのを知りません。光実も教えてなかったんですね。
慌てて矢継ぎ早に射ち、射ては木立に隠れ、……を繰り返しますが、すべて身軽にかわし、光の矢の雨のなか、走りぬけていくレモンバロン!
「はあっ!」
自らも相手の矢を躱しつつ、狙いすました一射を放てば、見事命中し、シグルドは悲鳴を上げて倒れます。
「「!」」
ほぼ同時に走り寄り、切り結ぶ両者。
「なるほどな」肩口に撃ち込まれたシグルドの剣を片手で止め、「ゲネシスドライバーがあれば、お前の相手も容易い」と快哉を叫ぶレモンバロン。大きく薙ぎ払われ、その勢いで倒れ転がるシグルド。
「黙れ!」憤りを爆発させながら立ち上がります。
その様を見つめながら、何か必殺技を繰りだそうとしているのか、静かに身構えるレモンバロン。

茶番3

「……っ!」無言のまま鎧武に襲いかかる斬月。「おおおおっ!」低く叫びつつ斬撃、そして回し蹴り、という龍玄さながらのトリッキーな動きは、やはり光実の個性なのでしょうか。
「うわあっ!」蹴られ、弾き飛ばされる鎧武。「貴虎! どうしちまったんだ! もうおれと戦う理由なんてないはずだろう!」起き上がりながらも訴えるように叫びます。
応じず弓を構える斬月。最小限の動作で光の矢を静かに、しかし連続で浴びせかけます。
「!」
地を転がりながら避ける鎧武。レモンバロンに比べると必死、かつ無様です。とうとうその冷酷な矢を、まともに胸に受けてしまう鎧武。
悲鳴とともにはじけ飛び、大きく息をつきながら身を起こすのがやっと。その脳裏に浮かぶのは……

貴様は他人を信じすぎている。最後に頼れるのは自分の力だけだ!

呼び出された廃工場で斬月に襲われ、戒斗に救われた時の、あの言葉。
「………」肩を上下させ、よろめき立ち上がる鎧武。「そんなはずはない……っ」
革のグラブがぎちぎちと鳴るほどに、拳を握りしめます。
「……おれはみんなを信じてきたから、みんなに信じてもらえたから。だから! 今日まで戦ってこれたんだ!」
無言でそれを見返す斬月。
ジンバーレモン換装。弓を手に、雄叫び上げて駆け寄ってくる鎧武。
静かに迎え撃つ斬月。
「おうりゃ!」一転、火のような攻めを斬月に浴びせかける鎧武。「あんたに何があったのかしらないが、おれだってここで倒れるわけにはいかない!」
防戦一方の斬月――もとより貴虎と異なり、まともに力と力がぶつかる戦いは、得手ではない光実です。
二段、三段と繰り出される斬撃にたまらず倒れたところへ、鎧武から放たれた衝撃波が襲いかかり……。
倒れたまま、起き上がれない斬月。仰向けになり鎧武の側を見るだけで精一杯です。そちらへ剣を大きく構え、斬月を睨み据えたまま、じりじりと歩み寄ってくる鎧武。
全身から放たれる殺気に、思わず恐怖する斬月。

(……こいつ、まさか本気でぼくを……?)

目の前に立ちはだかる鎧武を、わずかに身を起こし、ただ見上げるしかない斬月。
「貴虎。なぜなんだ……っ」
なおも迫る鎧武で、CM。

乱入

「はあっ!」その時、何の前触れもなく高い樹上より剽悍に飛びかかってきたのは赤いオーバーロード!
「!」驚きその剣を受けつつ飛び退り、しかしすぐ背後には立ち上がりかけた斬月がいるのを、意識する鎧武。
「うおおおっ!」
「……お前っ!? なんでこんな時に!」
「むん!」
オーバーロードは鎧武の抗議など聞きません。剣を振るい続ける赤、やむなく応戦する鎧武。その隙によろよろと立ち上がり、木立ちに身を隠すと、
「シド!」と通信を始める斬月。

森の異なる場所。切り結ぶシグルドとレモンバロンの間で、通信音が響きます。
相手の応答を待たず早口に告げる斬月。
「こちらにオーバーロードが現れた。計画は変更だ!」
レモンバロンを蹴り飛ばし、
「なんだと! 冗談じゃないぞおい!」
「はああっ!」応答中のシグルドに襲いかかるレモンバロン。「よそ見してる場合じゃないぞ!」
「!」
互いに斬っては受け、受けては叩きつけ、力と力がぶつかり合うような殺陣。
「ここで葛葉がオーバーロードを倒してしまえば、すべてがぶち壊しだ!」
レモンバロンを蹴り飛ばすと、そう言い捨て走りだすシグルド。
「おのれ! 待て!」追いすがるバロン。

――そんな二人を、木陰から見ていたのは緑のオーバーロード。
「くっくっく!」暗い笑い声をあげ、あきれたようなジェスチャーで何ごとか言うのが、ウラタロスに似ています。
「×××××……××××」

混戦1

「ふん!」
「うあ!」
倒れた鎧武の腹を、勢い良く踏みつける赤いオーバーロード。しかし次の瞬間、その場から去ろうとしている斬月に気づき、赤いエネルギー体となって先回りします。
恐怖に立ちすくむ斬月。問答無用で打ち据える赤いオーバーロード。
そこへ飛び込んでくる鎧武。まるで斬月をかばうようですが、相手が複数いれば弱った方から叩くのが戦いの基本。それをいなし、なおも斬月に向かう赤いオーバーロード。
「はっ!」
斬月、そしてまたも割り込む鎧武を、ともに打ち倒し、両手を挙げると、その場に紅蓮の炎が巻き起こります。
「「うわあああっ!」」
「どうした、腰抜けども! 以前の威勢はどこへ行った!」

煽るように杖を地に打ちつけます。すっかり発音がよくなってる赤いオーバーロード。
もう片言っぽくカタカナで書いたりしては失礼です。脳筋とか言ってごめんなさい。

「どうすれば……!」悔しがる鎧武。その傍らで、しかし斬月は別のことを考えています。

(なぜぼくの計画には、肝心なところで邪魔ばかりが……っ!)

「うへへへへへ」せせら笑いながら斬月、鎧武に歩み寄ってこようとした赤いオーバーロード。そこへ飛び込んできたのはシグルドです。案外近かったのですね。
「ついに会ったな! オーバーロード!」
「!」
力のこもった一太刀一太刀を受け、互角のていですシグルド。

前回対鎧武ではぜんぜん刃が立たなかったのに、なぜその鎧武&斬月・真に拮抗するオーバーロードと互角なのか、このへんの力関係はよくわかりませんね。

「さあ、白状してもらうぜ! 禁断の果実の在処を!」高らかに宣言し、襲いかかるシグルド。
「たわけが。思い上がるな!」それを打ち倒す赤いオーバーロード。そうこなくっちゃ。

特別講義5

「……お前たちは智慧の実をつかむには値しない」まだ岩場にもたれ、据わったままの貴虎に語りかけている白いオーバーロード。ただ貴虎の裸の肩には、いつの間にかスーツの上着がかけられています。破り取られたわけじゃなくてよかった、と思いつつ、誰が着せかけてくれたのかが気になります。白いオーバーロードならかなり甲斐甲斐しい。
「智慧の実?」
「滅びの定めを超えて、次なる進化の途に至る鍵。森に挑み、森に選ばれたただ一人の勇者の与えられるその実……ふ、かつてはわたしも一度は手にした栄光だ」
「そんなものが、この森にあるのか」
「新たな世界を蝕むごとに、一つだけ、この森には禁断の果実が生る」
「まさか……凌馬の狙いは」
「貴様らも我らと同じ」気づいた時には間近に立ち、貴虎を見下ろしている白いオーバーロード。「力のみに頼った愚かな種族……」
「なんだと」ここに至って愚か、という言葉に反応する貴虎。しかし反射的なものだったのか、次の瞬間、考えこむ表情になります。
「そのような無益のために、智慧の実は使わせない」
「……」

混戦2

「はあっ!」赤いオーバーロード VS アーマードライダーズ。まだ戒斗さんは追いついていません。
赤と戦っている鎧武を引き剥がし、襲いかかるシグルド。
そのシグルドを叩き飛ばし、なおも追撃せんと構える赤いオーバーロード。しかしその前に立ちはだかるのは鎧武。シグルドをかばうようでもあります。赤いオーバーロードに撃ちかかって牽制し、次の瞬間、それを背にかばうように、くるりとシグルドのほうへ向きを変え、怒鳴ります。
「やめろ!」
構わず立ち上がり、鎧武ごとオーバーロードへ襲いかかろうとするシグルド。
「はっ!」それを横ざまに蹴り、駆け寄るレモンバロン。また一人増えた。
鍔ぜりの合間に怒鳴りあう二人。
「オーバーロードはおれの獲物だ」
「ふざけるな! 先に目をつけてたのはおれだ!」

「ああ、どうなってんだよもおおっ!」つい草の上に膝を落とし、正座の状態で叫ぶのが可愛いです鎧武。

「葛葉!」そちらへ飛ぶレモンバロンの声。シグルドと闘いながら、「まずはシドだ。やつを制してみろ」
「わかった」素直に参戦する鎧武。その間オーバーロードは、戦いには消極的だった、手負いの斬月に襲いかかっているようなんですが。二体一では叶わぬと走り出すシグルド。
「「待て!」」

CM開け。
「!」
まだ鎧武との戦いのダメージから立ち直れていない斬月を、打ち倒す赤いオーバーロード。鎧武、バロンを振り払い、そこへ跳びかかっていくシグルド。
追いすがる鎧武とバロン。なにがなんだかちょっと見ただけではわかりません。
切り結ぶ赤いオーバーロードと鎧武。その背後ではバロンが、あくまでシグルドだけに狙いを定め、打ちかかっていきます。
「猪口才な!」悔しげに叫ぶシグルド。

「貴様いったい?」一方で、先程からの鎧武の振る舞いを問いただす赤いオーバーロード。
「お前はやられちゃ困るんだよ!」応戦しながら怒鳴る鎧武。そこでパートナーチェンジ、今度はバロンが赤いオーバーロードに向かい、シグルドが鎧武に襲いかかります。その横からさらに、シグルドをなぎ払うバロン。
「……、」
自分が戦いの中心であるはずなのに、自分そっちのけになっている鎧武、バロン、シグルドに、戸惑うオーバーロード。その時彼らの背後に、異様な光が降りてきます。
「!」驚き振り返る赤いオーバーロード。同時に、アーマードライダー達も気づきます。
「クラック!」
「まさか、こんな場所に?」
彼らの眼前に開くクラック。その向こうに見えるのは沢芽市街。
「……なるほど。これが貴様らの世界か!」
言うや跳躍し、クラックへ飛び込んでいく赤いオーバーロード。これまでのインベスと異なり、こんなのが出て行っては隠蔽工作など不可能です。
「あいつ!?」
「街が危ない!」
息を呑む鎧武。追いかけろよ。

スイッチ・オン!

夜の沢芽市郊外。機械音を響かせ、一人歩む人造人間。相反する二つの感情を持つ伝説のロボットだそうですがキカイダーをこの話にどうからめるつもりなのでしょう?
そしてプロフェッサー凌馬のおでこは。
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