LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

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Cherry / chumsdock


あと、戒斗さんも見てましたね。

噂されていたフルーツ盛り合わせフォーム、もう来週登場の模様ですがそれは置いといて、今週は戒斗さんと紘汰が熱かった!
身を挺して紘汰をかばう戒斗さん、その戒斗さんにおまえの言う“強さ”とは何かと詰問する紘汰。
ライダー恒例、傷だらけの口論がたいへんすばらしい(*´∀`*)
その熱さに感化されたのか、再び戦いに向かう戒斗さんについてくるザックも熱い。先週の予告から話題をさらっていたチームバロンダブル変身がかっこよかったです。
さらに、もはや本性を隠しもしないプロフェッサーも素晴らしく、その変化に戸惑っているらしい湊さんにも、萌えました。
なんだかんだ面白い回だったなあ。
以下、台詞が多くて不正確極まりない感想文。
物語は2週間前、ヘルヘイムの混戦から。さくっとOPに入りました。



ヘルヘイムの森。洞窟の前の二人。
「智慧の実……それを手に入れればこの森の植物を自由に操れるようになるのか?」
世界の崩壊から、森の侵食から、人類を守ることができるかもしれない。息を呑む貴虎。
「そうだ。ただ一人選ばれた王は、思うがままに世界を作り変える力を得る」肯う白いオーバーロード。そのまま石櫃へ近寄っていきます。
「ならば、地球の生態系を守ることも」
「……だが諦めよ。智慧の実が、お前たちの手に渡ることはない」
「なんだと。なぜだ」

その時、枯れた下草を踏みしめる足音がします。現れたのはサガラ。

「人間のために用意された智慧の実を、そいつが横取りしたからだ。なあ、ロシュオ?」
「サガラ?」
「……同じ種族が二つめの智慧の実を手に入れようなんて。それはルール違反だ」驚く貴虎を尻目に、この世界の王であるらしい白のオーバーロードにも対等な口をきくサガラ。
「黙れ! その男たちも滅びに至るしかない民。智慧の実を使う意味はない」反駁する白のオーバーロード、否ロシュオ。「ならばあの力は、より有意義な目的のためにわたしが使う――!」
そしてまた、あの石櫃のほうへ視線をやります。
「たった一人の愛する者を救うためだけに。70億の人類に滅びろと?」詰問するサガラ。なんだと? とまた、驚く貴虎。
「彼女にはそれだけの価値がある……」
石櫃を見下ろすロシュオ。その脳裏には、美しい女性の姿が影絵となって映しだされています。

そのなよやかな姿の前に跪き、恭しく頭を垂れるロシュオ。
あのひとから授けられた、小さな、まばゆく輝く――。


分断

ヘルヘイムの森。出現した赤いオーバーロードに対し、先陣争いをするシグルド、バロン。遠巻きにしている斬月に、自ら襲いかかる赤いオーバーロード。その只中にやめろと飛び込んでいく鎧武。
混戦のさなか、現れたクラックを見て、しかし飛び出していく赤いオーバーロード。

「……まずいぞ。ただのインベスならまだしも、オーバーロードとなると」
「街が危ない!」
慌ててそれを追う、バロンと鎧武。
「あいつらめ!」つられて走りだすシグルドを、呼び止める斬月。
「シド! ……あれを」
「……っ」
振り返り、さらに、未練がましく鎧武らの去った方角を見るシグルド。改めて斬月の指し示すほうを見れば、そちらから新たに、木立ちの間から現れいでたのは、緑のオーバーロード。
「―――っ!?」

***

赤いオーバーロードを追い、クラックから沢芽市へと飛び出した鎧武、バロン。
気づけばビルの屋上に立っています。出てきた二人を電撃のような力で突き倒すと、市街を見下ろす赤いオーバーロード。
「これが貴様らの街。……おぞましい!」と叫ぶや、杖を宙に向けるオーバーロード! たちまち空には赤く燃え上がる火炎の玉が現れ、膨れ上がっていきます。
「貴様何を!?」問いただすバロン。
「壊してやる」振り返るオーバーロード。「全てを壊して、滅ぼしてやる! はあっ!」
杖を天に突き上げれば、たちまち地に雨となって降り注ぐ火の玉。街のあちこちが紅い焔に包まれ、崩れ落ちる阿鼻叫喚の地獄絵図へ。
「あっ! 何しやがる!」怒りに震える声。

***

ヘルヘイムの森。
「新手のオーバーロードだと……?」
「みたいだね。他にも大勢いるかも」
低く構えて警戒するシグルド、周囲を見回す斬月。
歩み寄ってきた緑のオーバーロードは、しかし、静かに口を開きます。
「お前たち、禁断の果実がほしいのか」
「なに?」
ふふふ、と笑い声を上げながらおもむろに攻撃に入る緑のオーバーロード。
「――!」
とっさに打ちかかるシグルド、斬月、二方向からの攻撃を、華麗に捌くオーバーロード。ならばと斬月がその錫杖を受ける間にシグルドが斬りかかり、よろけたところを斬月が、と交互に前に出ます。シグルド、斬月と続けざまにその剣を胴に受けるとさすがのオーバーロードもどうと倒れこみ……。
「これはもしかして」油断なくそれを睨みつけるシグルド。
「二人がかりなら。なんとかなるかも!」と頷く斬月。
緑がまだ余裕の笑みを浮かべているのに気づいてか否か、再び同時に駆け出す二人。
「ええい!」
「やあっ!」
ともに攻撃を繰り出せば、見事に決まり、緑は受ける一方へ。剣の次は蹴り。倒れこんだオーバーロードへ、逃さぬと間を詰めるシグルドと斬月。
「……待った」
「ええっ」
「降参だ」手を挙げるオーバーロード。起き上がり、なんとなく正座になっているのが可愛いです。
「ああ!?」それにしても、あまりに早いギブアップに、怪訝な声をあげるシグルド。
「どうやら勝ち目はなさそうだ。……いいだろう、お前たちを禁断の果実の在り処に案内しよう」
立ち上がり、さっさと背を向けて歩き出す緑のオーバーロード。不自然です。
「「…………」」その背後で仕方なく、変身を解くシド、光実。シドはそれでも、ただ立ち尽くす光実の背をぽんと叩くと、足早に緑のオーバーロードを追って歩き出します。残された光実の、ぼそりとつぶやく顔が今週も怖い。
「どういうつもりだ?」

オーバーロード狩り1

ショッピングセンター。
「ふふ……あはははは、は」
あのまま大規模破壊を繰り返すのかと思っていましたが、他のインベス同様こじんまりと暴れている赤いオーバーロード。とは言えしきりに火弾を散らすので厄介と言えば厄介です。
「討て!」
到着したパトカーから警官隊が降りてきて発砲しますが、さすがにその程度の攻撃には何の痛痒も感じません。
「弱い。弱すぎる!」十万石、否、盾の上を飛び越え、杖を振るうオーバーロード。「その程度の力で何故生きている? 有象無象が、数ばかりを殖やしおって。このような世界、おれは認めぬ――っ!」
警官隊をつぶし、逃げ遅れ震えている親子連れへと迫る赤いオーバーロード。
「はあっ!」身を躍らせ、飛び込んできたその勢いのまま、オーバーロードを剣でなぎ倒す鎧武。「早く逃げて」
一斉に走り始める親子連れ。
「……っ。逃さぬ!」
「危ない!」
火弾を発する予備動作に入ったオーバーロード。それを見て、身を盾に飛び込む鎧武。もろに胸で受け、
「――っ!」声にならずあえぐ、そこへさらに赤いオーバーロードが追撃を加えようと歩み寄れば、今度はバロンが躍りかかってきます。二、三太刀かわし距離を取るバロン。その横に並び立ち、
「なんでだ。なんでこんなことを」と声を震わせ叫ぶ鎧武。
「我らフェムシンムが失った栄華を、貴様らがまだ持っている。それだけで充分に許しがたい!」
「そんな理由で!」
「ふん。やはり力に溺れるタイプだったか」納得したようにつぶやくバロン。「ま、初めて戦った時からわかってはいたが」
「戒斗……?」
「どうだ葛葉。これでもまだ貴様は、こいつらと話し合いの余地があると思うか!」
戒斗の声に答える間もなく、問答無用と撃ちかかってくる赤いオーバーロード。

奇妙な果実

ヘルヘイムの森。
「……お前たちフェムシンムは、そんなやつばかり勝ち残ったよな。だが、人類にはまだ、希望の担い手が残ってるぜ?」とサガラ。それに対し、
「なぜそんなに肩入れする?」と問いただすロシュオ。
「大人げないずるはやめろって言ってんだい。新たな挑戦者に何のチャンスも与えないってのは、フェアじゃないだろう!?」
「サガラ」何か言いかけた貴虎は、その時、ロシュオが虚空より取り出してみせたものに目を奪われます。
光輝に満ちたそれは禁断の実。光り輝く黄金のりんご。
「それは。まさか」
「やっぱり持ってやがったか……」
ロシュオの手のなかで、しかしそれは、銀無垢にとりどりの宝玉をあしらう、小さなロックシードに変わります。まるで銀の盆に、とりどりの果実を盛り合わせたような意匠。
「これもまた、人を惑わす力の一つ」我が手の中の宝を、じっと見下ろすロシュオ。「使い方を誤れば滅びに至る。そのちっぽけな希望とやらが本物かどうか――この力を以ってはかるがいい!」
思い切ったように、サガラへかざします。ひょいと手を伸ばして受け取り、
「鍵か」と納得するサガラ。
「鍵……?」オウム返しの貴虎お兄さん。サガラVSロシュオの対話において、今週彼は完全に第三者であり目撃者です。
「ま、落とし所としては妥当かもな」
頷いて去っていくサガラ。その後ろ姿が光に包まれ、目で追う貴虎の眼前で見る間に薄れていきます。

オーバーロード狩り2

ユグドラシルタワー、ヘルヘイム対策本部。モニターには市内各所の破壊の様子が映しだされます。
「はい。……しかしこれはわれわれにとっても想定外の事態で……」
「ふざけるな!」
しかしその背後で電話を受けながら、狼狽する湊。
被害は隠蔽できるレベルに収めると確約したのはそちらだと、後手に回った不始末を非難する声。沢芽市長からのホットライン。
「ご心配には及びませんよ、市長?」
そのなめらかな声は、ユグドラシルの別室、おそらくは自らの研究スペースから回線に割り込んできたアーマードライダーデューク。変身した状態で優雅に腰掛けているのがなんともいえません。
顔を上げる湊。
「プロフェッサー凌馬……!」
「こちらも他の手を用意しています。お任せを」
「いや、しかしだね」
話しながらデスクに近寄り、強引に市長との通話を切ると、
「まさかオーバーロードが直々にお出ましてとあっては」と何だかうれしそうです。「ふふ、こちらとしても本気でお迎えするしかないだろう。マスターインテリジェントシステム、スタンバイ」
囁くように告げた、次の瞬間、バーチャルモニターが浮かび上がります。

***

「えっ、……圏外?」
沢芽市街。突然の災厄に、携帯で親しい人と連絡を取り合っていた青年が、慌ててその画面に見入ります。
唐突に打ち切られた通話。
「本部、本部。応答願います! ……ああ、どうなってるんだ」
同じくパトカー運転席の無線に向かい叫んでいる警官。しかし、システムの画面には、ただ<ERROR>の五文字が浮かぶのみ。

***

「――沢芽市全域の通信網を掌握。これよりトルーパー各班はわたしの指示に!」そしてそれは、デュークの仕業。一切の通信を切断し、情報の拡散を防ぎつつ、赤いオーバーロードの移動を追います。なんとなく攻殻機動隊風。よく見ればその全身からは何本ものコードが伸び、周囲の機器に接続されています。
「オーバーロードインベス捕獲作戦を展開せよ」
続々と出動する黒影トルーパー隊。今や堂々と、ダンデライオンを駆り街に繰り出していきます。
「目標近辺の監視カメラ映像をブレンド。再構築して転送する」立体的に表示される沢芽の地図。その中を走る白い光の点滅。
「座標確認」命令に応じる黒影の隊長。

「スカラーシステムさえあればこんなことは不要だったが。いや、むしろやつを生け捕りにする絶好のチャンスか――! さあ、オーバーロード? 禁断の果実の在り処を聞き出した後は、指の先まで解剖してあげる♪」
うっとりとつぶやくデュークの声音がなんともいえません。

オーバーロード狩り3

「うらあああっ!」
郊外の工場街。狭い通路に追い詰めた、と思いきや、豪剣を以て迫るオーバーロード。一撃一撃が重く、受ける度声をあげるバロン、鎧武。倒れたバロンをかばい鎧武が剣を受ければ、腹を蹴って退けます。
立ち上がったバロンを突き飛ばし、
「あっ」
「うへへへへへ」
再び倒れた鎧武の胸を踏みにじるオーバーロード。
「おらあっ!」立ち上がったところへさらに剣を振るえば、鎧武の身体は吹き飛び、衝撃に変身を解かれます。
倒れてうめくだけの紘汰へ、にじり寄っていくオーバーロード。哄笑とともに左手を虚空にかざせば、光弾がその手先に膨れ上がります。

「!」
次の瞬間、我が身を盾とすべく、紘汰の前へ飛び出すバロン。胸にまともに受け、その勢いで身体は宙高く浮かびあがり、廃工場の壁に激突、そこから真っ逆さまに地へたたきつけられます。
「ああっ、あ、ああ……っ!」ドライバーがはじけ飛び、瓦礫のなか呻きながら変身を解かれる戒斗。
「……なぜ、そうまでして人間を恨む」視点が変わり、再び紘汰とオーバーロード。
「恨むだと?」振り返るオーバーロード。「思い上がるな! 下等なサルどもが」
「じゃあなんで……」
「楽しいからだ。うはははははははっ!」

下卑た哄笑をよそに聞きながら、かろうじて頭を上げ、倒れたままドライバーに手を伸ばす戒斗。
しかし手前の瓦礫が邪魔し、わずかに届きません。

「うははははは! 敗北した弱者を潰す。それこそが勝利者の権利。強さの証。このおれが求める全てだ!」
「……そうか。ああ、わかったよ!」憤りに身を震わせ、カチドキロックシードを握りしめながら、起き上がる紘汰。
「葛葉?」その様を見守る戒斗。
「お前を頼ろうとしたおれが馬鹿だった。今ならわかる……どうしてお前らの文明が滅びちまったのか!」
「ほざけ!」
変身。カチドキいざ出陣!
「ええい!」
撃ち込まれる大剣を、腰を落とし左の幟で受け止めます。
「!?」
「きっと向こう側の世界にも未来があった。なのにあの森に負けちまったのは、お前のようなやつがいたからだ!」一撃ごとに見得を切り、一言ずつ決め台詞を言うのは時代劇っぽい。好きです、鎧武。
「…………っ!」三太刀受けて、引き下がる赤いオーバーロード。鎧武に押され、火弾で逆に押し返します。
いったん離れ、同時に走りだす二人。力に勝るオーバーロードが今度は押していきます。その様子を見ている戒斗。
「貴様らとて力を頼りに、智慧の意を求めているのは同じ!」
「おれは違う!」
DJ銃の砲撃で距離を稼ぎ、互いに光弾を撃ち合う鎧武と赤いオーバーロード。鎧武の側が屈んで相手の反撃を避けたのに対し、まともにくらってしまったオーバーロードが砲撃の威力に転がり倒れます。
「この力は! 戦えない人々を守るために、……」
とどめを刺すべく、充填されたエネルギーが渦となってDJ銃の銃口から迸り出ます。
思わず身を乗り出し、息を呑む戒斗。しかしそこまででした。

「――はあっ!」
そこへ飛びこんできたのは桃色の矢。遠間から鎧武を光る矢で打ち倒し、飛び込んできたのはマリカ。
「!?」
倒れる鎧武、驚き身構えるオーバーロードを前に、黒影トルーパー隊を従え、
「プロフェッサー、優先ターゲットの指示を」と告げます。

「まずは葛葉紘汰だ。彼にオーバーロードを倒されてしまっては元も子もない」とまだユグドラシル本部に腰を据えたまま、応じるデューク。
前回、シグルドとバロンが赤いオーバーロードを倒すのは自分だと先陣争いしていましたが、凌馬も目的は同じ。

「了解です」
答えるマリカの背後から、前進するダンデライオン隊。鎧武に一斉射撃を浴びせます。
後方に逃れるオーバーロード。
「ああっ!」
射撃が止むと同時に、飛び出していくマリカ、黒影隊。
「お前ら、こんなことしてる場合か!?」
呆れ驚く鎧武を取り囲み、代わる代わる襲いかかっていきます。

「何のつもりだ!」見ていた戒斗さんも、思わず叫ぶ事態。
振り返るマリカ。
「あなたも手伝いなさい、プロフェッサーの指示よ!」

一方、邪魔が入ってじっとしているオーバーロードではありませんでした。何ごとかをつぶやけば、赤い砂塵が巻き起こり、鎧武ごとトルーパー隊を吹き上げます。
「!」四散し地面にたたきつけられる黒影トルーパー。その一体が戒斗の倒れている近くに落下し、衝撃で、戒斗の手の届くところまで、転がってきたドライバー――。

「くっ!」同様に落ちて呻く鎧武へ、まっすぐ襲い掛かるオーバーロード。「……止めだ!」
倒れた鎧武の身体へ、一太刀、そして二太刀。火花が散り、その勢いでなすすべもなく、倒れた体勢から身体が跳ね上げられる、鎧武。
「ああっ! どああああああっ! ……あ」
変身が解け、意識を失い、ただ崩れ落ちるだけです。
「ふん」
さらに前へ出ようとするオーバーロード。しかしその背後で雄叫びが上がり、コンクリートの壁を壊し飛び出してきたバロンに向き直ります。
蹴り、そして斬撃。暫時オーバーロードを退けて紘汰を抱え上げるバロン。
「何をするの!」慌てて駆け寄ってくるマリカらにも、一撃を加え退けます。
「馬鹿め、葛葉を利用して戦う手もあっただろうに」言い捨て、背を向けるバロン。
「待ちなさい!」
しかし追いすがるマリカに襲いかかってきたのはオーバーロード。
「……!」相手をしながら、バロンの去っていく方向を見るマリカに、
「構うな」とデュークの物憂げな下知が飛びます。「引き続きオーバーロードの捕獲に専念したまえ」
獲物を横からさらわれなければそれでいいということなのでしょうか。

「……っ、了解しました。光学スモーク!」
「ん? おおっ!?」
スモークを焚き、オーバーロードの視界を遮るマリカ。

「交換映像、転送」交換、と聞こえるのですが自信はありません。続いてデュークの指示により、スモークを消した映像が、司令室のスクリーンに映しだされます。
敵の姿が見えず、ただ辺りを取り巻く白い壁に戸惑うオーバーロード。一方、デュークやマリカ、またおそらく同じ映像を共有しているであろう黒影隊からは、オーバーロードの姿は丸見えです。

煙幕の向こうから、一斉射撃を加えるトルーパー隊。
「おのれ……っ」
激高しつつも、なすすべもなく倒れる赤いオーバーロード、でCM!

策士

ヘルヘイムの森。下草を踏む複数の足音。高くそびえる岩の壁が、行く手を遮ります。その風景は、先程まで白のオーバーロードと貴虎、そしてサガラが話していた、あの石の棺の近くであると思わされます。
「……この奥に、禁断の果実を隠し持ってるやつがいる。ほしいなら、力ずくで奪い取るしかない」
振り返り、岩の奥を指し示す緑のオーバーロード。それを聞き、
「そいつは話が早そうだ」と相好を崩すシド。勇み立って先へ進みます。
「…………」一方で、案内されたその場から動かない光実。
「お前は行かないのか?」そちらへ緑のオーバーロードが問うと、シドも振り返ります。
「邪魔はしないよ。果実を手に取るのはただ一人。……そうだったよね、シドさん?」
「まあ、そういうこった」指で別れの合図(=響鬼さんのシュッ)をすると、再び進み始めるシド。
「……誰もが智慧の実をほしがるものと思っていた」声を潜めまた、話しかけてくる緑に、シドが視界から消えるや、
「冗談じゃない。どう考えても罠じゃん。……これ」と応じる光実。
「ほお?」
「きみ、あの時逃げる余裕は充分にあったよね」
先ほどの、二対一の戦い。なのにあっさり降伏し、わざわざ智慧の実の在処まで案内してきた、その行動が疑わしいのだと説明する、光実。
彼らをしてこの先に待ち構えている者と、戦わせるのが目的だろうと。
「そんなことをして、わたしに何の得が」
視線を外すオーバーロードと、光実の影が、巨大な屏風のようにそそり立つ、岩壁に落ち、まるで影絵のようです。
「こんな推理はどうかな? きみも智慧の実をほしがっていて、しかも自分の手は汚したくない……だから役目をシドに押しつけて、あとから奪い取るつもりでいる……とか」
言い終えて肩越しに窺い見る光実に、こみ上げる笑いを抑えられないオーバーロード。
「くくく……面白いねお前。すごく面白いやつだ」顔を寄せてくるその声色が、一変しています。

この辺り、久々に冷静な光実が戻ってきたなとうれしくなるシーン。
策士としたのは緑のオーバーロードのことで、光実をそう呼ぶには人の情への理解が足りないわけですが、光実は光実で、その怜悧さや回転の早さ、好んで格上の相手に頭脳勝負を仕掛けたがる強気な性格はやっぱり好きです。
ただまあ、実の兄殺しに参加、という一線を越えた以上当然とはいえ、シドが騙されていると知りつつ死地へ赴くのを見過ごしにするとか、なかなか畳の上では死ねそうにない展開ですね。

信念

乱暴にドアが開き、ぐったりした紘汰を俵担ぎにした戒斗が、無言で入ってきます。
「紘汰!?」思わず立ち上がる舞。鎧武のガレージ。
「安心しろ、命に別条はない」
乱暴に床に降ろされた紘汰を支える舞とザック。呆然と立ち尽くすペコ。
「何がどうなってるの?」それには答えず、
「お前はこいつの手当を」と告げ、踵を返す戒斗。「――っ!」
しかしそのロングコートの裾を、紘汰の血塗れの手がつかんでいました。
「紘汰? 紘汰」
「戒斗。……お前が求めてる強さってなんだ」しかし舞の声には答えず、ザックの膝に頭を預けたまま問う紘汰。
「何?」
「聞いただろ」柱にすがり、起き上がりながら戒斗を睨みつける紘汰。「あのオーバーロードの言葉。強いやつが弱いやつを苦しめても当然だって。――お前にとっての強さも、同じなのか?」
答えず目をそらす戒斗。
「……あいつの言葉は正しい。それが、力ある者たちの本性だ」
「お前……っ、本気で言ってるのか」
「紘汰!」
戒斗につかみかかる紘汰を、止めようとする舞。
「お前もいつかあんなふうになっちまうつもりか!?」喰いかからんばかりに叫ぶ紘汰。
「弱者は強者の餌食になるしかない。……だからこそ、力が必要だ。どんな強い敵にも牙を向けるだけの力が」

それはあくまで弱者とされる人々の側に立ち、共感する言葉なのですが、紘汰にはなかなか理解されません。
第一話で、木の上の少年をただ保護しようとしていた紘汰。
それに反し自分の力で解決しろ、弱者になるなと叱咤激励し、少年が勇気を持って飛び降りればその身体を受け止め、褒め称えた戒斗。弱者として踏みにじられるしかない環境から、這い上がろうとしてきた自分への、自戒もこめた言葉。
単なるスタンスの違いなのですが、早く紘汰に理解されるといいなと、戒斗さんが気の毒になってきます。

「お前……!」何か反論しようとして、そのまままた、気を失う紘汰。
「紘汰?」
床に崩れ落ちた紘汰へ屈み込み、その襟をつかみ上げる戒斗。頸動脈が圧迫されそうでどうかと思います。
「葛葉。お前も、もっと強くなれ……! それがお前の務めだ」
熱く語りかけても、紘汰の目が開くことはありません。てか聞いてません。
立ち上がり、また出ていこうとする戒斗。
「戒斗……」
「おれも行くぜ! 戒斗」
立ち上がるザックへ振り向きもせず、
「……覚悟を決めろ」と出て行く戒斗。
「おお」決然とあとへ続くザック。
倒れた紘汰に付き従いつつ、呆然とそんな彼らを見上げるペコ、舞。ザックと戒斗、二人ガレージをあとにしたところで、またCM。

フラグ回収

「……招かれざる客が来たようだ」
サガラが去って、どれくらい経っていたのでしょうか。ヘルヘイムの森、石の棺の側で、貴虎に向き合っていたロシュオが立ち上がります。
「お前か、禁断の果実を隠してるってのは?」現れたその姿を見て目を剥く貴虎。
「シド! 貴様」
「よお、こいつはまた驚きの再会だな」
「何をするつもりだ……シド!」
「あんたはそこで黙って見てるがいいさ」チェリーエナジー。シグルド変身。「……このおれが、神の力を、手に入れるさまをなぁ! へっ」

そのシグルドに、
「貴様が求めているのはこれか」とロックシードをかざすロシュオ。
「ああ、そいつがおれの……」
「ふん!」
手を伸ばしかけたシグルドの身体を、青い光が包み、吹き飛ばします!
はっとなり見上げる貴虎。
激しく岩壁にたたきつけられ、落下するシグルド。
「……くそお。こんのぉおおおおっ!」
起き上がると、今度は弓を手に得意の攻撃を加えますが、光る矢の雨もロシュオには何の痛痒も与えません。逆にまた、襲いかかる空気の礫に翻弄され、転ばされ、岩壁にたたきつけられるシグルド。

「なんて、力だ」その様を見つめ、ただつぶやく貴虎。

「ああ……っ。あっ!」
立っているだけで、空気の壁に圧倒されるシグルド。岩壁に押しつけられ、弓も飛ばされ、攻撃など叶うべくもありません。
「おとなしく去れ。さすれば命までは奪うまい」
「ふ、ざ、けんなああああっ!」それを跳ね返すように、今までの鬱憤をすべてぶつけるシグルド。
いいように世の中を回す側の人々に、あれをやれ、これをやれと追い回された。
危険な仕事、汚れ仕事はすべて自分だった。
「もう二度と、誰の言いなりにもならねえ!」前へ手を伸ばします。「誰にも舐めた口はきかせねえっ!」
「…………」
この叫びを聞いていた貴虎はどのような思いだったのでしょうか。
ロシュオは一言も応じず、ただ念を込めれば風は一層激しさを増し、
「ああっ。ああああああっ!」
一歩一歩前進するシグルドの腰からベルトが引き剥がされ、消えていきます。変身解除も、まるで強化スーツが風に吹き飛ばされ、塵と消えたように見えます。否、まだ諦めはしない。ロシュオの立つ位置まで、もうすぐ届く。
「……おれは」
どれほどの無理をしているのでしょう。唇の端から、血が垂れています。何度も壁にたたきつけられ、内臓が損傷しているのかもしれません。
「人間を! 超えるんだあああああああっ!」
その頭から、トレードマークの帽子も吹き飛びます。
「ふっ、自らの愚かさに命まで捧げたか。よろしい――それが貴様の覚悟なら」

手をかざすとさらに風圧が増し、シドの身体が押し戻されます。
「ああああああああっ!」
それと同時に突如、背後の岩壁が割れ、その狭間へ押し込まれてしまうシド。
「その誤り。死を以て贖え」
ロシュオの声とともに再び岩が閉じ、その絶叫ごと、シドの身体を呑み込んでいきます。
「……シド」目を疑う光景にただ、その名をつぶやく、貴虎。
そこにシドが存在した、その証として、ただ帽子だけが残ります。

オーバーロード狩り4

郊外の倉庫街。
一騎、また一騎。バタバタと倒れ落ちる黒影トルーパー。まだその足で立っている者はまばらとなり、マリカすら無傷ではありません。
「ああっ!」
オーバーロードの攻撃に吹き飛び、呻きながら起き上がるマリカ。
「包囲網が機能していないぞ。地上部隊、何をしている」デュークの冷たい声に、
「これ以上の戦闘続行は困難です」必死に応答するマリカ。
「多少の犠牲は構わない。オーバーロードの捕獲を、最優先してくれ」
多少の犠牲? 潰走していないのが不思議なくらいだ。周囲を見回し、
「……はい」とつぶやくマリカ。よろめく脚を無理に踏みしめ、立ち上がるも、そこが限界。

「やはり手こずっていたか」その時、背後からの声に驚き振り返ります。
「駆紋、戒斗?」
無言で応じる戒斗、そしてその隣に並び立つ長身は、ザック。
「あんたたちには任せておけねえな!」
ダブル変身。
「行くぜ!」
「おおおおおおおっ!」
バロン、ナックルが雄叫びを上げて走り寄る、ところでラストです。
もう来週キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
今週の名探偵、と見せかけての太陽にほえろ。ブランデーグラスが大きいよ! ディケイドパフェができそうですよ!
同日追記。感想文追加。若干文字修飾追加。あと写真は遺影に差し替え。
シドの最後には、なんとなくハーメルンの笛吹き男を思わされました。
突如として山が割れ、子供たちの行列が入っていったところで、また山が閉じた、という描写が。
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