LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。


oirase stream / akabane_hiro2


王の崩御とともに変わっていく世界。
王妃への愛、そしてレデュエの甘言に迷ったものの、成すべきことを果たし、尊厳を取り戻したロシュオの荘重な死は、ギリシャ悲劇というよりはシェイクスピア調でした。
直接はその死と関わりないものの、前段の高杉さんの光実の演技も素晴らしくて、この世界観に一役かっている気がします。
そしてその、悲劇のアイコンであった王妃と、次のアイコンとなる舞。

一方、その舞を救うべく敵の本丸、ユグドラシルタワー~ヘルヘイムと侵入していき、転々と戦いの場所を変えていく紘汰・戒斗。
こちらはよくあるゲーム終盤! という感じ。ゲームと違うのは、ロシュオを倒せば終わるわけではなく。

でもあれですね、この戦いの中ですら最高に楽しんでたのは、やっぱりプロフェッサーですね。揺るぎない。
「…………」
目を開けば、先週倒れた、白い石の庭。ほんの僅かな間ながら、気を失っていたのかもしれません。
手をついて立ち上がり、いずこへか歩み去っていく紘汰。その足元に大きく広がる不思議の森の植物。
神秘的な紫の花の蕾が丸く膨らみ、そして紘汰の背後で開きます。

ヘルヘイムの森の奥。
「世界を守っておのれを滅ぼす――葛葉紘汰はそれを選ぶっていうのか」問うサガラ、頷く舞。「確かにあいつはとびっきりのお人好しだ。……だがいくらあいつでも、そこまで馬鹿になれるかな?」
「馬鹿じゃなかったら、あんなにつらい思いしてない!」目に涙をため、叫ぶ舞。
「そうかい」苦笑するサガラ。「だがおれは、あんたたちがどんな答を選ぶのか、そいつを楽しみにしてるぜ」
去っていくサガラを見送る舞。その背後で、
「おのれを滅ぼして世界を守る……」と、感慨深げにつぶやいているロシュオ。

ユグドラシルタワー。吹き抜けのホールで、戦っている斬月とバロン。
舞の価値を語り、
「舞さんだけは……絶対に守らなければならない!」と叫びつつ撃ち込まれる斬月の剣を、
「守る? 笑わせるな! あの女は強い」と振り払うバロン。
「ぼくだけが舞さんを幸せにすることができる……!」
「幸せにするだと? 心にもないことを。貴様はただ人形がほしいだけだろ」
「黙れ」
「貴様は結局、誰も愛していない」
「黙れ、クズが!」
殴りあう二人はいつしか変身も解け、ただの男になっています。ロングの絵の奥に小さく、二人の黒いシルエット。ここの表現は面白かった。
その時、出し抜けに館内放送が入ります。もちろんマスターインテリジェントシステムを通した、デュークの声。

ビートライダーズの諸君? 鷹司舞の居場所がわかった。

場所はヘルヘイムの奥――。だがそこにはオーバーロードの王、ロシュオがいると告げるデューク。
「舞さん……っ」せっかく隠したのに。聞くや振り上げた手を止め、舞の元へ駆けつけようとする光実。

***

同じくデュークの声を聞くなり、薄暗い研究室を出て走りだす紘汰。

***

「さあて、仕込みは上々だ」
うれしげに自分も、森へと向かうデューク。戦いの行方を見届けるために。

***

ユグドラシルタワーのホール。
「ロシュオ。……オーバーロードの王か」顔を上げる戒斗。
「どうしてあいつがそこまで知っている?」虚をつかれたように、かすれた声でつぶやく光実。プロフェッサーの盗撮観察趣味を知っていたくせにぬかりましたね。

しかし二人の前に飛び出してくる、グリドンの跳躍に、思考は破られます。はっとその攻撃を光実が躱すと、
「ワテクシもいるわよ偽物坊や!」とブラーボまで。
「お前たち生きてたのか」つぶやく戒斗さんがひどいです。今まで見捨てていたのですか。
「あったりまえよ、あんなところでくたばれるかよ!」陽気に応じるグリドンが正義の味方っぽい。同様に、
「さっきの聞いたでしょ? 先にお行きなさい」と戒斗を促すブラーボも正義の味方っぽい。
「ああ……わかってる!」二人の加勢に感謝するように微笑み、駆け去っていく戒斗。
「待て、」
追おうとする光実の前に立ちはだかるブラーボ。
「ふふふふふ」
おっほほほほ、二対一だね悪いけど」踵を返す光実の背後に、回りこむグリドン。城乃内は笑い声まで師匠に学ばなくてもいいと思います。挟み撃ち。
「さあ、メロンの君の敵討ちよ!」高らかに叫ぶブラーボ。ちょっと待って、まだ死んだって決めないで(´;ω;`)
それを聞いて静かに口元を歪める光実にぞくぞくします。「……何人束になろうと、クズはクズなんだよ」
メロンエナジー。

ユグドラシルタワー通路。
互いの姿に気づく二人。
「葛葉?」
「戒斗」
「人質は皆助けた、安心しろ」紘汰が懸念しているだろうと、まずそれを口にする戒斗が優しいです。しかしそんなことなどどうでもいいと言いたげに、
「ああ、早く行かないと!」と背を向け先に行こうとする紘汰。
「葛葉」
「なんだよ!」いらだち振り返る紘汰に、苦笑する戒斗。二人の関係が、ここでは逆転しています。
「覚悟は決めたようだな」
「ああ。……行くぞ!」

ヘルヘイムの森の奥。王の玉座。
自分もかつて、世界を守ろうと思った。人々を守ろうと思った。
だからこそ世界を作りかえるために、黄金の果実を求めた。

ロシュオのひとり語りが続きます。

「お前たち人類も同じ。だがすべては無意味――どうあがいたところで、滅びから逃れることはできない」
ゆえに黄金の果実を、人類に渡すことはない。どうせ無駄にするのなら、この力は王妃のために用いる。
「自分たちがだめだったから、あたしたちから可能性を奪う?」顔を上げる舞の目が怒りにきらめいています。
それを見つめながら、自分は虚ろだと、自嘲するロシュオ。
「愚かな理想をいだき、わたしは何もかも失った。愛する者さえも。彼女も悔やんでいるに違いない。このような愚かな男に、黄金の果実を与えたことを」
「違う。違う。皆を救おうとしたあなただから、そんな理想を信じたあなただから、奥さんはすべてを託したんでしょ
う?」
「む……」
思わぬ舞の言葉に息を呑むロシュオ。

脳裡に甦る王妃の高貴なシルエット。胸元に光る宝玉。あの時彼女は黄金の実を手渡し、
「ロシュオ。わたしはあなたの理想を信じます」と告げた。「あなたは間違っていない」とやさしい声で。


「お前も同じことを言うのか」
王妃と。愛する者と。世界を救う者としてこの自分を選び、黄金の実を与えた運命の女と。
舞に向き直るロシュオ。次の瞬間、その手に燦然と輝く黄金の実を、舞の体内に収めます!
喘ぐ舞を見返し、告げるロシュオ。そうであるならば。
「見届ける役目をお前に託そう。元の世界に帰れ」
唐突にその背後で口を開けるクラック。
「! ……でも」
「去れ」
そのクラックめがけ、突き飛ばされる舞。舞を呑み込み、やがて消えていくクラックに背を向け、
「わたしは王として、最後の責務を果たす」とつぶやくロシュオ。

ユグドラシルホール。
「うああああ!」その階段を、悲鳴を上げつつ転がり落ちてくるグリドン。階段落ちって、スーツ着てたら余計に怖くないのでしょうか。
落ちきって振り仰ぐ、その上階より大きく手を広げ、ゆっくりと降りてくる斬月がラスボスっぽくてかっこいい。
相手の力量を、さすがにプロらしく悟っているブラーボは、
「そろそろ潮時ね。ずらかるわよ」と助け起こした弟子にささやきつつ、その腰のベルトを操作します。
たちまちグリドンの頭部が、文字通りドングリ型に尖ります。それを弾頭に見立て、担ぎ上げるブラーボ。
「えいえいえいえい! レディーゴー!」
グリドンを投げつけられ、思わず倒れる斬月が仕方ない。
その隙に再び転がり落ちてきたグリドンを抱きあげて、
「大丈夫? 坊や、大丈夫?」とねぎらいながら騒々しく逃げ去っていくブラーボ。

「…………」気が抜けたのか、力が抜けたのか、あきれたように階段で身を起こす斬月。「こんなことで手間取るなんて。まあいい。ロシュオのそばにいる限り、舞さんは無事だ」
「ほんとうにそうかな?」
唐突に降ってきた質問に、振り仰ぐ斬月。滑らかな声の主はレデュエ。
「え?」
「あの女をロシュオに預けてわたしを出し抜いたつもりか。お前、意外と間抜けだねえ」
「なんだと?」策士を気取る光実ですから、間抜けと言われれば一番腹が立つのでしょう、瞬時に声が尖ります。
「考えてもみなよ? ロシュオがあの女をほんとうに気に入ったら……お前みたいな危ないやつを、側におくわけないだろう?」
「そんな」

誰もがお前の思い通りに動くと思うのか 」不意に肩越しからささやきかけてくる兄の幻影。
「そんな、どいつもこいつも……!」
お前のことなど、誰も気にかけていない
黒いスーツに身を固め、影のように立っている兄の姿は振り払っても消えず、ぽんと肩に置かれる手も、まるで実体があるかのようです。その口から吐かれるのは、正確には光実自身の自己評価の言葉。
……本当に価値のある男は、光実、お前じゃない

「ふざけるな!」幻影に怒鳴りつけ、踵を返す光実。「舞さん……っ」
駆け下りていく光実を最上段から見下ろし、愉快そうに喉を鳴らすレデュエ。
「わたしにもようやくチャンスが巡ってきたよ」

ヘルヘイムの森。王の玉座近く。繁茂する植物をかき分け、前へ進む紘汰と戒斗。
その前に、白いオーバーロードが姿を表します。
「来たか、黄金の果実を求める者よ」
「貴様がロシュオか」睨みつける戒斗。
「いかにも。……お前たちがオ-バーロードと呼ぶ者の王だ」
「舞をどこにやった!」叫ぶ紘汰。
「案ずるな。既に元の世界に戻した。だが……」二人を押しとどめるかのように、手を水平にあげるロシュオ。その手のひらから青いエネルギー波がほとばしり出ます。
これはシドを処刑した時の力。
「これが……王の、力か……!」前へ出るどころか、息つくことすら困難です。歯ぎしりする戒斗。
「お前たちはただでは帰さぬ」
「あれが。おう、ごんの、かじつ……?」押し戻され、押し戻されしながらも、その手に光る樹の実に目を留める紘汰。
「いかにも。お前たちがこれを求める以上、戦いは避けられぬ」
「へん、しん……!」
「……へんっ、しんっ!」
よろめきつつも、じりじり前進する鎧武、そしてバロン。
「かかってくるが良い」
「「――っ!」」
迎えるロシュオ。青い光はすさまじい波となって二人を圧し、その身体を巻き取って、天高くへ持ち上げます。

「いいぞ、さあ見せてくれ。黄金の果実が持つ力を……!」
その様を、姿を消して見守るデュークのwktk興奮っぷりが微笑ましくてCM。

「「うわあああっ」」
ヘルヘイムの森。やや開けた場所の草地へ、投げ出されるバロンと鎧武。
「ふっふふふ……」
ロシュオが手を掲げただけで、爆撃されたかのように吹き飛ばされ、起き上がって立ち向かえば突進する先でその姿は掻き消え。響き渡る哄笑の中、圧倒的なロシュオの力に翻弄される二人。
「……っ」
起き上がりざまバロンが矢を射れば、またもロシュオの姿は消え、矢はその向こうの鎧武を射抜き、さらに急旋回してバロンの元へ。
「「ああっ」」
苦しむ二人の身体に植物の蔓が絡みつき、そのまま振り回されます。
「どうした。この程度か」嘲笑うロシュオの声にも、為す術もない二人。またも投げ出され、それぞれに構える必殺の武器。
「――!」
立ち上がる力もなく、状態を起こして身構えるのが限界の状態で、鎧武とバロン、同時に発射した銃弾とエネルギー矢。挟み撃ちにしたはずが、硝煙の消えたそこには、やはり平然と立つロシュオ。
「ばか、な」
次の瞬間、ロシュオの掌からは焔が巻き起こります。
「力が」
「うごけ、ない」
「……お前たちが何の覚悟もなくわたしの前に立ったとしたら、死を以て償うより他にない。お前たちは黄金の果実に値しない」
「……っ! うおおおおっ!」
その時力を振り絞り、立ち上がるバロン。
レモンエナジーソーター。
渾身の力でロシュオへ突進し、ライダーキックを見舞うも、弾き返され変身を解かれて地に転がる戒斗。
「戒斗っ!」
飛び出そうとしますが、力の残ってない身体は膝から崩れ落ちるだけ。
「ああ。う……まだ、だ!」
喘ぎつつ投げ出されたレモンロックシードへ、手を伸ばし立ち上がろうとする戒斗。しかしその時、腕の傷口が痛みだします。
「……っ!」
「残念じゃ。ふん」
声もなく倒れる戒斗に歩み寄り、とどめの大剣を振りかざすロシュオ。その刃が戒斗の首に触れる、寸前に、しかし銃弾によって弾き飛ばされます。
振り返れば、倒れたまま銃を構えている鎧武。
「悪あがきを」
立ち上がる鎧武。斬りかかるロシュオ。剣を取って応ずるも、彼我の力の差は大きく、そのロシュオの身にいかなるダメージも与えられない鎧武。
「かずらば、」
ついに相手の斬撃を受け、悲鳴をあげる鎧武。
「う、ああっ!」
「葛葉!」思わず叫ぶ戒斗さんで、またCM。

「!」
吹き飛び、樹の幹にぶつかり落ちる鎧武。立ち上がればまた、不思議な動きで翻弄するロシュオ。
「どうした。それが全力ではあるまい?」
「……」
こうなれば極アームズしかない。様々な果実の意匠の、そのロックシードを握りしめた時、しかしそれに目を留めたロシュオから声が飛びます。
「いいのか? それはわたしが譲った、黄金の果実の力のその一欠片。それを使えばお前は人ではなくなる――欠片でさえそれほどの力を持つ。まして黄金の果実そのものならば」
覚悟の程を試すかのように、召喚された無数のインベスの群れ。瞬時にして無から生じたその様に、目を疑う鎧武。
「命を、創りだしたのか……?」
「そうだ。世界をつくり変える、それが黄金の果実の力。神の力だ。これほどまでの強大な力を使う覚悟が、本当にお前にあるのか」
「……」
無言でインベスの群れを、再び振り返る鎧武。
人でなくなる、その恐怖はレデュエの幻術によりとっくりと味わった紘汰。
文字通り高みの見物をするつもりか、出現させた植物の塔の上に立つロシュオ。

「黄金の果実。世界を作り変える力。あの力さえあれば、おれは」そんな彼らを見つめつつ、立ち上がろうと地に手を伸ばす戒斗。

「どうした? 黄金の果実を手に入れ、人類を救わねばなるまい? ……他愛のない。だが、もう苦しまずともよい。お前を黄金の果実の呪いから、解き放ってやる……永遠にな」
「フルーツバスケット!」
鎧武の苦悩を見てロシュオがとどめを刺そうとした、その瞬間、沸き起こる強大なエネルギー。
「後悔なんかしない」
宙に現れた無数のフルーツアームズが渦をまき、インベスらの群れを蹴散らします。
翻るマント、白銀の鎧。そこに立つ姿は極アームズ。
人でなくなる恐怖の中でも、自分の望みは変わらなかった。
「……みんなを、守るんだ!」
「おのれ、」
塔より降りてくるロシュオ。
その大剣を受け止めるも、その勢いは止まらず、腰のドライバーを斬られる鎧武。

「……っ」
森のなかの水辺へ投げ出された紘汰。ここは貴虎が流れ着いたのと同じ岸辺に見えます。
起き上がり、力尽きて仰向けに倒れる紘汰の胸が、荒い息に上下します。
そこへ、静かに歩み寄ってくるロシュオ。

「葛葉紘汰よ。確かに見届けたぞ、お前の覚悟……っ、む!」

その背から腹へ、錫杖が貫きます。衝撃に身体を折り、呻くロシュオ。
「……っ」
紘汰らを追って来たのか、転がり落ちるように這ってきた戒斗も、目撃した光景に目を剥きます。
「はははははは! 油断されましたな、王よ……!」
「レデュエ」
貴様、と歯噛みする戒斗。
「この瞬間をずっと待ち焦がれていた。黄金の果実、世界のすべてを弄ぶ力が、わたしのものに……!」

ロシュオにとっては、理不尽なこの世界をつくり変える力。
紘汰にとっては、世界を、皆を守る力。

その強大な力を、“世界を弄ぶ力”と言うレデュエ。なおも笑いながら、ロシュオの体内に手を突っ込み、そこに収められた果実を手に取ります。
「う、……」
とうとうその場に崩折れる王。
いつまでも、いつまでも背をのけぞらせ笑うレデュエ。しかし、その手の中で光り輝く実が、たちまち黒く腐り落ちるのを見て、顔色を変えます。
「なんだこれは」
投げ捨て、「本物はどこにやった」とロシュオの身体を掴み上げるレデュエ。
「役割を終えた」
レデュエが奪ったそれはロシュオを、オーバーロードの王にした時の、黄金の果実。
人間のための実は、既に舞の体内へ移されています。
「言え、どこに隠した!」
レデュエの焦りになど一顧だにせず、既に自分一人の想いに沈んでいるロシュオ。
「愛する者よ。これでわたしも、お前のもとに……」
「ふざけるなあ!」
苛立ち紛れに、レデュエは倒れ、息絶えたロシュオの腹を何度も突き下し、蹴りつけます。
「おのれ、おのれ、黄金の果実が手に入るはずだったのに!」
「レデュエエエエエエエエッ!」
あまりの狂態に目のくらむような憤りを感じつつ立ち上がる紘汰。
「お前みたいな奴は、このおれが片付ける!」
「今のお前に何ができるっていうんだ?」
「葛葉?」見守る戒斗の目の前で、変身します。
極アームズ対レデュエ。その早い剣を、身軽に躱すレデュエ。
「えやぁっ!」
目の光で退け、ロシュオの大剣を手にさらに鎧武に迫ります。

「葛葉、貴様もオーバーロードに……」その間も紘汰の決意に動揺している戒斗。貴様も、という言葉に、描写されなかった彼自身の逡巡が現れています。

「――っ!」
力強く剣を地に突き刺す鎧武。足下からの爆発によろめいたレデュエの、腹を刺し、足下からなぎ払います。
「馬鹿な」
倒れつつ自分が負けることが信じられないレデュエに、向けられた火縄橙DJ銃。
最後の言葉を口にする間もなく、四散する身体。その後に立ち尽くす白銀の鎧。

呆然とそれを見つめているのは、戒斗だけではありませんでした。後から追いつき、物陰で様子をうかがっていた光実。
「どういうことだ。ロシュオは黄金の果実を持ってなかったのか? それとも既にどこかに――まさかそんなことって。認めない。そんなこと認めないぞ」
惑乱しつつも、その時、舞の姿がそこにないことに気づきます。
「そうか、彼女だ」

鎧武のガレージ。ドアが開き、中に入るなり倒れこむ舞。
「舞!」
驚き怪我の床から起き上がるペコ。その傍らから立ち上がり、階段を駆け上がってくるチャッキー。
そういえば誰一人、この人達に護衛を残してなかったんですよね。無事でよかったです。
ザックと湊さんはさらわれた人々の救出に忙しくてまだ帰っていないのでしょう。
倒れた舞を抱え起こすチャッキー。
「大丈夫?」
「大丈夫、何でもないの」
応える舞の、その眼が赤く染まっていることに、チャッキーが気づいていないのはなぜなんでしょうか。

ヘルヘイムの森、独りロシュオの倒れる水辺。
紘汰は、戒斗はどこへ去ったのでしょうか。
「これでフェムシンムは一人残らず滅びちまったなあ」それを見下ろし立ち尽くすサガラ。「……結局。お前の犠牲が無駄になったわけだ?」
カメラを振り返るサガラは、しかし別に独りごとを言っていたわけではありません。
「仕方ないわ。わたしもこの人も、できる限りのことはやったもの」
応じる女性の声。

ロシュオのもとに近づき、膝をつき、いとおしげに見下ろすその亜麻色の髪や白いドレスは、舞と瓜二つの“始まりの女”に似ていなくもないですが、同じ種族ってことはないですよね。
瞳の一方は赤、一方は茶のヘテロクロミア。
しかし映像は、その胸元に光る宝玉を強調します。

「そうか、じゃ、これでほんとうにお別れだな? 王妃様」
「あの子達を。人類をどうするつもり?」
「そいつを決めるのはおれじゃない――あいつら自身だ」
ゆらりと身を起こし、背を向けて去っていくサガラ。
「せめて祈りましょう。あの子達がわたしたち、フェムシンムとは違う未来にたどり着けることを」
サガラを見送ると、ロシュオに頬ずりするように、その身体に覆いかぶさり、取りすがる王妃。やがて二人の姿は青くきらめく光のつぶとなって散り、王の玉座へと流れていきます。

「ロシュオ……これからはずっと一緒よ」

声だけが響き、蓋の開いた石の棺にはただ、王妃の身を飾る宝玉のみが残っていました。ロマンチックなラストシーンで以下次号。
王妃が岩崎ひろみさんとは気づきませんでした。
次週、最終形態?
今週の「そうだな……」。見どころは素面アクション。そろそろ中盤のパワーアップ前提の被ダメージ回ですね。
同日追記。先週来関係者によるオールアップtwがどかどか流れてしんみりしてましたが、今日は「【自主制作】仮面ライダー鎧武 ここでしか見せない5人の素顔」を観て和みました。
福岡で水炊きを選択するとはさすがです。
そして佐野さんは止まったら死ぬタイプとお見受けしました(基本動いている)。
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2014.08.17 14:48 | gaim 鎧武 | トラックバック(-) | コメント(-) |
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