LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

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突然壮大な話になりましたが、燃えました!


Genesis / kevin dooley


序盤の戒斗VS紘汰の戦いは、カットバック多いよと思いつつも佐野さん小林さんの迫力ある声の演技もあり(いちいち書き起こしてませんが台詞以外の場面ではお二人共ずーっと雄叫び上げ続けていらっしゃいました)、ものすごく熱かった!
中盤、神話イメージを盛り込みたかったのでしょうが、それよりも終盤の、再生と救済の描写が……良かった。諸々良かった。城乃内良いキャラに育ちました。

普通これだけていねいに後日談描いたら今回が最終回とか思いそうですがあと一回あります。

以下いつものごとく感想文。内容は録画見なおしてませんのでいつものごとく不正確です。
「葛葉ァァァァッ!」
「戒斗ォォォォッ!」
ぶつかり合う二人――。荒れ果てた沢芽市市街で。そして、舞の立つ荒野、“ありえた可能性の世界”で。

***

「お前はもう、ここで見届けることしかできない」
泣きそうな顔の舞に、冷然と告げるサガラ。

***

「戒斗! 哀しみや絶望の果てに、手に入れたものは何だったのか!」弱者として虐げられた、その怒りがお前の全てだったのかと問う鎧武。「どうだ!」
「強くなるしか他になかった世界を、おれは憎んだ!」
弱者と強者という世界のルールそのものを、そのすべてを滅ぼす力に、今手が届くのだと涸れた喉で叫ぶロードバロン。鎧武を超えた、その先に。
「フルーツバスケット!」
極アームズとなり、ロードバロンの剣を受け止める鎧武。
「超えさせない。超えさせちゃならない! ……戒斗、それがお前にとってのおれだ!」

***

「――っ!」
無人の荒野。鎧武とバロンの一騎打ちを見つめる舞。一太刀ごとに燃え盛る炎。

(戒斗を敵だと思えない。戒斗の痛み、胸に刺さる……。強い者たちへの憎しみ。弱い者たちの絶望。それでも未来は、きっと)

***

「おぉぉぉぉっ!」
そして荒れ果てた沢芽市。激しい攻防の挙句、紫色のエネルギー体を極に放つロードバロン。まともに受け、退けられた、その先で立ち上がりざま極が用いることのできる、あらゆる武器を召喚し、反撃する鎧武。
「!」
しかし次の瞬間、ロードバロンは赤い炎を放射し、我が身に雨と降り掛かってくるその武器を、焼き放ちます。
「その程度か葛葉ァ!」
「――っ」
気を取り直し斬りかかるも、自ら赤いエネルギー体となったロードバロンに取り巻かれ、ビルの外壁に打ち付けられる鎧武。
地に落ち、蹌踉めき起き上がる鎧武。
それを見下ろしゆっくりと立ちあがるロードバロン。
「……来い」
「………」
無言で火縄DJ橙銃を剣に構える鎧武。大剣を翳し打ち合う二人。剣では極のほうが勝るようですが、激しい鍔迫り合いの後、振り払われたのも極。
後退する極に、
「どうした。後が無いぞ」と迫るロードバロン。
「!」
一転、その腹を蹴りつける極。

***

無人の荒野。
振り払い、止めをと迫った鎧武に、逆に腹を蹴りつけられるバロン。
蹌踉めく彼に襲いかかり、剣で突きまくる鎧武の猛攻。
「おおおおおおおっ」
それを振り払い、逆に攻勢に出るバロン。後ずさる鎧武の頭上から振りかぶる大剣、それを手で取って止める鎧武。

***

沢芽市街。
ロードバロンの攻勢を前に、跪き頭上でその剣を受けた極。しかしそのまま喉元をつかみ上げられ、棒立ちとなったところへ、肩口からまた、大きくたたきつけられます。よく斬れる剣ならば、袈裟懸けに真っ二つとなったところです。
「……ああ、うっ……」
「……うむ」たまらず両膝を地にうずくまる極を前に、悠然と立つロードバロン。相手に剣先を突きつけ、「これで。終わりだ葛葉」。
「それでも。おれは……!」
顔を上げる極。その頭上に振りかざされる剣。
「――っ!」とっさに立ち上がりざまロードバロンの剣を右籠手で受ける極。さらに左腕で抑えつつ、右手で剣の側面から叩き折ります!

***

「おりゃあああっ!」
無人の荒野。打ち折った、バナスピアーのその破片を手に、バロンへ突進していく鎧武。

***

「えやああああああっ!」
沢芽市街。泣き叫んでいるような声で、叩き折られたロードバロンの大剣の、その破片を短剣に、相手へ突進する極。
その刃先はそのまま、ロードバロンの腹に埋まります。
「うおおおおおおおおおおおおおおっ!」
「あああああああああああああああっ!」
「――っ!」
そして破片を引き抜けば、そのままうしろへふらつき、倒れ落ちるロードバロン。
「あっ」
とっさに変身を解き、走り寄る紘汰。変身を解かれ、喘ぐ戒斗を抱き止めます。

***

そして荒野でも、同様にバロンを胸に抱く鎧武の姿。それを見つめる舞。

***

沢芽市街。屈み込んだ姿勢で、戒斗を抱き支える紘汰。目を上げる戒斗。
「……なぜだ。かずらば。なにが、おまえをそこまでつよくした……っ」
貴様、と言わないところにも意味があるのでしょうか。
その顔を見つ返す紘汰の頬が紅潮しています。潤んだ瞳。
「守りたいという祈り。見捨てないという誓い。それがおれのすべてだ」
「なぜなく」
「泣いていいんだ。それがおれの、弱さだとしても。拒まない。おれは、泣きながら進む……!」
「おまえは」微笑む戒斗。「……ほんとにつよい」
拳を固め紘汰の胸をとんと叩く、その手が、力なく落ちる――。
「……」
泣きながら、息絶えた戒斗をコンクリートの上に静かに横たえ、立ち上がる紘汰。

***

無人の荒野。そして同じように、無言で地に横たわるバロンを見下ろす鎧武。

息を呑む舞。その背後に立つサガラ。
「戒斗。紘汰……」
「定まったようだな、未来のカタチが。さあ、あるべき世界に帰るといい。お前の務めを果たす時だ」

***

沢芽市街。虚空に向け、手を差し伸べる紘汰。
無人の荒野。そこに立つ鎧武に、そしてありえた過去から、紘汰のいる未来へ、やはり手を差し伸べる舞。
二人、歩み寄り、そして結び合わされる手、一つになる世界――。

「舞」語りかける紘汰。その背後にはまだ、横たわる戒斗の姿が映っています。
「紘汰」見上げる舞。彼女もまだ泣き顔のままです。「あたし。戒斗を止められなかった」
うなずく紘汰。
「あいつの理想は正しかった。ただ、道筋を間違えただけだ。だから、おれたちが叶えよう、戒斗の夢を。もっと、正しい方法で」
「……うん」
その華奢な肩を、抱きしめる紘汰。
「おれの未来。見届けてくれるか」
「そう約束したじゃない」応じる舞の顔は紘汰の肩に埋められ表情は見えません。抱擁を解き、改めて舞を見つめる紘汰。舞の掌の上には、黄金の林檎が浮かび上がります。
おずおずと手を伸ばす紘汰。やがて意を決したようにつかみ捕り、
「すべて、こいつのためだったのか」とつぶやくと、一口、かじり取ります。
次の瞬間、その全身が光輝き、生じたヘルヘイムの植物が紘汰を取り巻きます。内側から燦然たる光を放ちつつ、力が満ちる、その恍惚を垣間見せる紘汰。

そして、緑が消滅した瞬間。金色に輝く瞳、頭髪。荘厳な、王にふさわしい白のマント、そして白銀に輝く鎧をまとう紘汰。彼もまた、舞と同じく、人ならぬ身、人を超えた存在となったのです。
ロシュオ風にならなかったのには一安心ですが――ごめんなさい、日本人はやっぱり金髪は似合わないなあ。紘汰も舞も、顔形は美形なはずなのですがそれでもね。
ということで、ここは今ひとつ厳粛な気持ちになれなかったのですが、静かに見つめ合う舞と紘汰でCMです。

「ついに現れたなあ、“始まりの男”よ」
憂い顔の紘汰の背後から、話しかけるのはサガラ。そちらへ顔を向ける紘汰。
「これが、あんたの望んだ結末か」
「そうとも。すべての生命に課せられた絶対的運命。進化による淘汰。破滅と再生。それを促すのが我が使命――」天を仰ぎ、興奮を示すサガラ。「また一つ、おれは務めを果たすことができた!」
「あんたが」自分の隣まで歩み寄ってきたサガラを振り返る紘汰。「敵なのか味方なのか、おれには最後までわからなかった」
「どちらでもないさ。ま、強いて言えばおれは運命の運び手、ただの時計の針でしかない」
「ここまで世界をめちゃくちゃにしておいてか?」
「避けられない結末だった。どんな世界も繁栄の後は滅びを迎え新たな世界を迎える」
時の流れは破滅と再生、それによる進化の繰り返し。
サガラがこれまで劇中ずっと語り続けていた世界観がここで改めて語られます。そしてその黄金の実を手に、お前は何をするのか、どのように今の世界に引導を渡し、新たなる世界を打ち立てるのかと、紘汰に問うサガラ。
しかし。
「そんなことをすれば、おれが守ろうとするものすべてが犠牲になる」冗談じゃないと答える紘汰。
「甘ったれた事を言うな!」驚くサガラ。この世の摂理に従わなければ、古い世界を滅ぼし進化の道を選ばなければ――。「お前たちに未来はないんだぞ!?」
紘汰のようなことを言った“始まりの男”は、今までいなかったのでしょうね。
「ここで未来がないなら、別の世界に暮らせばいい――」言い放ち、さっと片手をあげる紘汰。その瞬間、空に一つのクラックが開き、その向こうに昏い宇宙空間が覗きます。
遠い宇宙には、誰も知らない、光も命もない、手つかずの惑星があるはずだ、と微笑む紘汰。そこに。
「新たな世界を一から作り出す。それがおれたちの新しいステージだ」
穏やかな表情で語り続ける紘汰の背後で、インベスが、ヘルヘイムの植物が、根こそぎクラックに吸い出されていきます。
紘汰の意思により、その未知の、暗黒の惑星へ、送り込まれているのです。
「それがどんな困難なことかわかっているのか。そんな場所で生きていけるとでも!?」
「世界を望むがままに塗り替える。その力がおれのものなら、どんな闇も恐れない。大丈夫さ、おれは一人じゃない」
傍らを振り返る紘汰。頷く舞。
「一緒なら何も怖くない。どんなに苦しくても、きっとあたしたちは生きてみせる……!」
「この輝きに満ちた青い星を、命あふれる楽園を、見捨てていくのか?」
「未来はいつも闇の中だ。だからこそ、光を点しに行く価値がある」

ここのサガラとの対話はもっと台詞多くて、言葉での説明が多いと言われる「鎧武」のなかでも最強クラスなような気がします。もうちょっと「絵」で見せてほしかったのですが。
紘汰と舞は楽園を追われたアダムとイブではなく、自ら智慧を手に楽園を出て行く男女、新天地での創造主というわけですが、そこまで大上段に振りかぶる必要はあったのかなあ。
主人公は世界の破滅を止めて去り、再生を担うのは残された凡人たちだという展開は、仮面ライダーの王道ではあるのですが。

「……予想外の結末だが、決めるのはお前らだ」とうとうため息をつき、肩をすくめるサガラ。
「あんたはただ見守るだけ、だろ?」
紘汰にからかわれ、その場を去りかけるサガラ。
「蛇と呼ばれたおれが言うのもおこがましいが」そこで足を止め、くるりとまた、紘汰と舞の方を向きます。「“産めよ、殖えよ、地に満ちよ”! ……さもなくば、どうにもならんぞ?」
サガラなりの祝福に微笑む紘汰。舞とともに、二人同じように白い衣装に身を包んでいるので、結婚式の花婿と花嫁が、最後のご挨拶に立ち上がった時のように見えます。
「世話になったな」そして舞を誘うようにわずかに手を出し、「さあ、行こう?」
「ええ」その腕をとる舞。二人、寄り添った姿のまま、クラックの向こうへ、闇に満ちた新世界へ去っていきます。

原始の闇。深い森。そのなかでうごめく、正体のしれない生物たちにちらりと目をやり、歩むサガラ。
「……祝福された世界を追われ、荒野へ去った男と女。新たな創世の神話がまた一つ。さあて、次はどんな世界かな」
そして通り過ぎて行くサガラの、背後に実る、新たなる智慧の、光り輝く果実で、CM。

三ヶ月後――。
青い空、見違えるように復興し、繁栄する沢芽市。幸福そうな人々で賑わう市街。
「本日、国連調査隊は……」
そして今日も満員の客で賑わう、<ドルーパーズ>。
壁の大きなスクリーンに映しだされるテレビのニュース番組は、ヘルヘイム侵略による被害者の救出、及び行方不明者の捜索が終了したことを報じています。じっと見入っているアルバイトの女の子。
「イヨちゃんも手伝って! ……もうっ、なんなんだよ」
ぼやきつつ接客に忙殺される阪東。わたしはバイトの女の子のファンだったので、彼女が戻ってきてくれてうれしいです。

同じニュースの流れる沢芽市街。
青空の下、建設現場を囲うフェンスには、夥しい数の、人探しのビラが、貼られています。
<探しています 初瀬亮二>
その中の一枚に、そこで笑う亮二の顔写真に、そっと触れる城乃内。
捜索が終了した今に至っても、まだ会えないということは――うすうすは感じていたことを、まだ呑み込めず、空を見上げる城乃内。その頭上、フェンスの内側では、ユグドラシルタワーの解体工事が行われています。
無言で踵を返す城乃内。
このシーンは切なかったです。

「Hey! Hey! Hey!」
西のステージ。軽快なリズムに乗り、踊るビートライダーズ。衣装はかつての鎧武、バロン、その他のユニフォームで見るからにバラバラですが、それぞれのチームに分かれ対抗していたのが嘘のようです。
ステージ下では、松葉杖をつくザックがそれを見つめており――カメラが公園の後方に向くと、そこには野球帽のひさしを深く引き下げ、階段の手すりに身を隠すようにした光実の姿が。

シャルモン洋菓子店、南通り店。
陽光のもと賑わうテラス席。開店祝いの花があふれる戸口に立ち、それを眺める鳳蓮と城乃内。背後には紘汰の姉、葛葉晶からのものもあります。
「……沢芽もまた賑やかになってきましたね」
晴れやかな笑みのまま、城乃内に応じる鳳蓮。
「この街を故郷と思ってる人たちがこれだけいたってことよね。ユグドラシルがなくなっても、ちゃんと戻ってきてるなんて」

ユグドラシル城下町だったので、その点は確かに心配してました。
この街に地域を支え得る産業は他になかったはずなんですけど、たぶん基幹産業はそのまま、別資本が入ったってことなんでしょうね。

「それでも戻って来ない奴って――」
青い空。フェンスに貼られた、人探しのビラ。
「考えたって仕方ないことよりも、いましなきゃいけないことに目を向けなさい!」城乃内の心情を思い、すかさずたしなめる鳳蓮。名言です。頷く城乃内。
「……まあ、確かにおれはまだましですよ。こうして手を動かす仕事があるだけ。でも……呉島光実、あいつ、どうするんですかねこれから」
「どうもこうもないわ。何をやったにせよ子供だもの。オーバーロードに騙されて利用されてた。みんなと同じ被害者。そういう扱いでおしまいよ」
「いや、おしまいってわけには、いかないでしょ」
「そう。だからって、犯した過ちを忘れることはできない。ある意味で一番かわいそうなのはあの子自身よ。あの子の罪を理解して、どう償えばいいかを教えてあげられる人間が、誰もいないっていうのはね」

西のステージ。
ふと振り返り、光実に気づくザック。気づかれたと悟り、踵を返しかける光実に、
「よう!」と朗らかに声をかけ、松葉杖を突き突き、近寄っていきます。
彼が近づいてくるまでそこからそのまま立ち去れない光実には、礼儀作法を叩きこまれた上品なお坊ちゃんという感じがしてやっぱり好きです。
階段の下まで来て、足を止めるザック。
「……なんか、不思議なもんだな。こうしてみんなが笑ってると、世界のピンチなんて嘘だったみたいに思えてくる。誰が戦って、誰が世界を救ったのか、ほんとのところを知ってるやつらともなれば……それこそ、おれたちくらいなもんだ」
「…………」
ザックの言葉を聞きつつ、耐えられなくなったのかまた立ち去ろうという気配をみせる光実。階段を上がっていくのを呼び止めようと、さらに声をあげるザック。
「な、ミッチ。だからさ! ……紘汰や舞と戒斗のことを思い出して話せる相手って、それだけで貴重なんだよ! 他にはいない、仲間っつうかさ」
階段を上がり切る光実。
「……だからさ。もいちど一緒に踊らないか? おれたちと」
足を止める光実。ザックの屈託のない、気さくな笑み。それを見返すことすらつらいのか、振り返りもせず。
「ぼくには。そんな資格なんてないよ」
ようやく声を絞り出し、足早に去っていきます。

小さな花束を持った手が開くのは病室のドア。
静謐の中、ベッドに横たわるのは貴虎です!
生きてました! 【勝訴】の紙持って走り回りたい!
しかしわたしのそのような狂喜乱舞をよそに、その白い顔を見下ろし、医者の言葉を思い出す光実(今更ながらユグドラシル幹部でもある呉島父は最後まで登場しませんでしたね)。

沖合の船に救出されるまで、かなりの距離を漂流したことになりますし。生きているだけでも奇跡のようなものです
それじゃあ、回復は
残念ながら。外傷はともかく、脳のダメージが大きすぎる。現代の医療では、とても……

清拭の支度をしながら、貴虎の胸を寛げる光実。
「にいさん」汗を拭きながら語りかける、その目元が紅く染まっています。「ぼくは。どうすれば――」

***

光満ちる海辺。凪いだ汀を歩む、貴虎。
「ここはいったい?」
「やあ!」それを背後から呼び止めるのは紘汰。

このチェックのシャツは詳しい方によれば35話くらいの衣装だそうです。その頃に撮ったのでしょうか。
ベタな表現なら、川沿いのお花畑とかなんでしょうけど。

「かずらば、こうた……?」
「邪魔しちゃってわるいな。でももう、こんな形でしか、あんたとは話ができなくってな」
笑いかけながら傍らに立つ紘汰。その表情から唐突に悟る貴虎。
「そうか」自分は結局、何事も成し得なかった。しかしすべては。「……もう、何もかも終わったんだな。道理で安らかな気分なわけだ」
「ああ。貴虎、あんたはもう、じゅうぶんすぎるほど苦しんだ。あんたが背負ってたのは一人で引き受けるには重すぎる荷物だったしな」
「もう楽になってもいい。そうなんだろ」
流木に腰掛ければ、紘汰も岸辺に腰を下ろします。
「まあね。だけど一つだけ、まだ頼みたいことがある」
「この期に及んでか」
「あんたにしかできない」真顔で頷く紘汰。「ほかの誰でも駄目なんだ」
「わたしに何をしろと?」
「ミッチのところに、戻ってやってほしい」
「……あいつが、わたしの言葉を聞き届けるだろうか」
命をかけて説得に臨んだ、あの時ですら、追い詰められた弟の前で自分は無力だった。
「たいへんなのはわかってる。今ではもう、あそこの場所はあんたにとって辛い場所となるだろう。いっそこのまま眠り続けたほうが幸せになるかもしれない。でもな。ミッチに伝えてほしい。どんな過去を背負っていても、新しい道を探して、先に進むことができるって」
「それはわたしにもできなかったことだ」立って彼方を見つめる貴虎。
「諦めないでほしいんだ。人は変わることができる。おれみたいな奴だって、違った自分になれたんだ。変身だよ貴虎」
「葛葉」
「今の自分が許せないなら、新しい自分になればいい。それができるってことを、ミッチにも教えてやってくれ貴虎。あんた自身が、変わることで――」
「そうか」微笑む貴虎。「確かに難題だな」
「引き受けてくれるか!」

病室。
ベッドの傍らに座り込み、うつむく光実。
その時微かに息が漏れる音に、顔をあげます。その目の前で、ゆっくりと兄の睫毛が振るえ、まぶたが動きます。
「……にいさん?」
信じがたい想いに震える声。
刹那、天井を見つめていた貴虎の目が、その弟の声に振り向き、そして。
ふ、と微笑む貴虎。大きく見開かれた光実の、黒い瞳が潤み、見つめ合う兄弟の姿でラストカット。

ああ良かった!
貴虎生きてました! 復活しました! 全わたしが喜びました!
自分たちは英雄にはなり得ず、物語のアウトサイダーだったというほろ苦い想いとともに、弟と償いの道を進むことを決意した貴虎。
そして今こそ兄の心を知り、紘汰の心を知り、深淵から這いあがってくれるであろう光実。

舞の描写がありきたりすぎて(始まりの女とかいう大層な名前で地母神信仰かと思えば単なる無力なトロフィー扱い、結局は始まりの男によりそう伴侶だからというネーミングだった)不満だったあまり、戒斗さんが勝ってそれを尻に敷く舞が見たかったとか中盤ちょっともやもやしてたんですがここですべてが吹っ飛びました。
本当に良かった。でもできるなら、晶のその後とか、凌馬への思いとか、そういうのも欲しかったかも。
今週の仮面ライダーG。シルヴプレw 裏切りとか宿敵と手を結ぶ、という展開は萌えます。1号vsシュヴァルツ、見ごたえありました。おっしー細くなったような?
無題 Name 名無し 14/09/20(土)00:33:06 IP:126.28.*(bbtec.net) No.1209166 del

インタビューを読むと、虚淵が「日常描写」にあまり気を使ってなかったように文字からは感じるが
鎧武の一番の弱点ってまさにそこだから、いろいろ合点がいくな

「下らない事やってるこいつらを見ていたい」感がどの作品よりも足りないし
ゆえにミッチが汚ない事をしてでも守りたい物の魅力が伝わらないんで結構致命的だよね、これ
特に舞の魅力が未だに伝わって来ないんだわ俺

逆に井上が何故キャラ立てうまいのかも再確認出来る内容だった

同日追記。井上×虚淵両脚本家対談を読んでの感想がふたばにあったので貼りました。
確かに「鎧武」には無駄な日常描写がほとんどなく、ダンスの練習やその後の打ち上げみたいなのも少なく、
「あいつはいつだってそう」とメインキャラの性格づけさえ他のキャラクターの言葉で語られてしまい、どんどんストーリーが進んでいくのは最近の小説かなにかのようで、台詞じゃなくて絵で、エピソードで見せてほしいという物足りなさは感じたかなあ。舞はわたしの目にはじゅうぶん可愛かったんですが、そのなかでも紘汰や光実が彼女のどの部分に惹かれていたかは見えにくかった(それもあって戒斗さんとのラブストーリーが一番楽しかった)。
「下らない事やってるこいつらを」の表現に膝叩きまくったので。
あと可愛いtwを見つけたので貼りました。
9/30追記。台詞を一つ訂正。
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2014.09.21 11:26 | gaim 鎧武 | トラックバック(-) | コメント(-) |
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