LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

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車だなんてライダーじゃなく「仮面ドライバー」だ、とか、いやそんなこと言うなら「ナイトライダー」観てみ? とか、いろいろ前評判のあったこの番組。
そういうわけで早朝勤務が入ったため帰ってきてからとりあえずTLチェックしたところ、これがもう大盛り上がり。こちらはリアルタイムで観られなくて涙目です。
なんですかこれ(↓)。なに、この盛り上がりw
というわけで急いで観ました!
NSXかっこいい。
そして、タイヤ交換が、ポイントです。
世界の破滅、ってやつは突然起きるみたいだ。
例えば、ディナーを楽しんだりしている、その時に――。


発端

繁華街のレストラン。ディナータイムの賑わいの中に、突如悲鳴が起こります。
「うおっ! ……なんだこれ!?」
「身体が、ゆっくりしか」
「うごかない……!」
厨房の炎が、客のカップに注がれるコーヒーが、そこここを行き来する従業員の身体が、突如凝固したようになってしまったのです。まるで時が、ゆっくりと止まりかけているかのように。
まるで悪夢を見ている時のように。
凍りついたまま見守る窓外から、異様な武装集団が現れ、マシンガンで打ち割られるガラス窓。怯えて叫び、頭を抱えてかがむ、人々の動作もやはり、恐ろしくゆっくりとしたものです。

それは街路でも同じ。篠突く雨の中、突如起こった市街戦を、ただ見守るしかない人々。
攻撃された建物が炎上し、ボウリング場の屋根からは巨大なピン型の構造物が落ちてきます。
「身体が動かねえよ……!」
「うわあああ」
「何だ!?」
悲鳴を上げつつも、冗談のようにゆっくりとしか、動けない。恐ろしい夢。醒めない夢。
「へっ!」
怯える人々のなかで、縦横無尽に暴れまわる怪人たち。
日本の各地で、そして地球上のあちこちで、同様の火の手があがり――それが。

いわゆる、“グローバルフリーズ”の勃発だった。
あの日、おれの時間も止まった。


工事現場。やはり篠突く雨の中、二対二で犯人と争っているスーツ姿の刑事たち。
「大人しくしろ!」主人公が自分の相手を抑えかけたところで、もう一人の犯人から射撃され、地面を転がり避けます。
「はーはっはっは!」
その間にもう一人の刑事が銃を突きつけられたのを見て、慌てて飛び起き、
「早瀬!」と叫んで威嚇射撃を――。
しかしその瞬間、凍りつく自分の手。
コントロールの効かない我が手から、発射された銃弾はまっすぐ早瀬へ、そしてその傍らの、ガスタンクへ。
「あああああああっ!」
わきあがる紅蓮の炎、背筋の凍るような悲鳴とともに、爆風で噴き上げられ、地上へ落下していく早瀬の身体。
固いコンクリートに打ち付けられて呻く、その上へさらに、爆発によって壊れた構造物が、雨のように落ちかかってきます。
「早瀬!」
身をかばうべく腕を顔の前へあげることしかできない早瀬。
それを救うべく走る、主人公の刑事。しかし。

(なんだこれ。なぜこんな重てえんだ、おれの身体……?)

「うわあああああああっ!」
「動けぇぇぇぇぇっ!」
必死で走る、その足はひどく鈍く、遅く。冷たい夜の雨に打たれ、目の前で鉄骨に潰され、朱に染まる早瀬の身体。

あの日はおれの、心の破滅の日でもあった。

同じ雨のなか、市街地ではなおも、怪人たちの進撃が続いています。
それを高みから見下ろすように、ミニカーのようなマシンが三台、何処よりかあるビルの屋上に集まり、そしてそこから、戦場のさなかへ、フリーウェイを空中に架けて、走り降りてきます。
「?」
顔を上げる謎の侵略者たち。その周囲に、自在に通路を敷き、
「爆発」
「この先トンネル」
 という標識通りに、爆撃や貫通攻撃を行っていくマシンたち。賑やかなクラクション、走行音。
そして爆死する怪人たちの身体から数字が宙に浮き上がり、飛び去っていきます。
この辺り、トッキュウジャーとのコラボが向いてそうな表現です。

その時、おれはまだ知らなかった。
凍りつく時間のなかでただ一人、世界を救うために立ち上がった戦士がいたことを……


暗闇のなかを、逆光を背に、ただ黒ぐろとした影絵となって歩み寄ってくる一人の戦士。
光る目、ほっそりとした身体。
左手を高く掲げればそれをなぞるかのように宙へ伸びる幾筋ものフリーウェイ、その上を滑る、まばゆい三条のヘッドライト――。

これ、ビギンズナイト風ですね。
そして主人公が洗車してるOPはたいへんいいです。ぜひ草加先輩のように愛車をかわいがってほしいです。
やや斜めに入るライダーキックがかっこいい。
画面分割風の場面転換もかっこいい。

泥の詰まったアタマ

半年後――。
緑の街路を滑るように走る赤いスポーツカー。ハンドルを握るのは警視庁特状課・泊進ノ介
名前がテロップで出るのも推理ドラマ、刑事ドラマ風でなんともいえず、いい感じです。

あのグローバルフリーズから半年後。街の人達は今でも、あの“止まる”感じを恐れている。どんより、とかいう……。


映しだされるのは街の人々に示されるポスター。どんよりを感じたら、通報せよとの奨励。

そりゃさあ。恐れもするって。

公園の芝生に仰向けになり、休憩している進ノ介。

おれの頭のなかも、泥が詰まったみたいにどんよりしたままだ。

「ああ……もういい。考えんのやーめた」ひとりごちて起き上がり、思い切り伸びをする、その後ろから走りより進ノ介の左手に手錠をかける若い女性警官。
それは警視庁特状課・巡査、詩島霧子
「うあっ!? なんだこれ!」
「確保です!」
「霧子?」
わあっ、と叫びつつ車へ向け一目散に逃げ去る進ノ介、その背後から履いていたショートブーツを片足脱いで投げつけ、あたったところへ走りよっては膝を後ろから蹴り、
「いって」と崩折れた、進ノ介のその首に、腕を巻きつけるようにして抑えこむ霧子。
「いててて。ちょ、きぃこ(舌が回ってない)、なんでここに。お、いてててて!」
倒れかかった進ノ介の眼前に突きつけられる赤い手帳には、可愛らしい字とイラストで、進ノ介の行状がびっしり書き込まれています。
「へ?」
「この公園は、あなたがサボる場所の第一候補です!」

<泊さんのサボり場所候補一位 九瑠間東公園>と書かれているここは、くるまひがし公園、と読むのでしょうか。

「お前、おれのファン? それともマネージャーか?」
「仕事ですから」手帳を閉じ、ブーツを履くと、「さ、課に連行しますよ?」と無表情に告げる霧子。
「手錠はねえだろ。一日中ニコイチみてえなもんだし」
その顔をじっと睨みつける霧子。

「ほんっと苦手なタイプだぜ……っ、おい!」
九瑠間運転免許試験場。連行されてきた進ノ介。
試験場ですから、手錠のかかった人をそうそう見かけるわけはなく、受付の係官からも試験を受けに来た市民からも奇異の目を向けられつつ、引き立てられてホールの階段をあがります。

連続赤色化殺人未遂事件

「わーお」
課室のドアをくぐればあがる歓声。声の主である管理職らしい中年男の周囲で、同僚たちも拍手しています。
「ナイスキャーッチ! おつかれ、霧子ちゃん。服の色が良かったんだなあ。今日のきみのラッキーカラーは青だから。ね、ほらね!」
中年男の名は、警視庁特状課・課長、本願寺純
突きつけられたスマホの画面に記されたのは<中間管理職のための職場運勢占い>。
ちゃんと霧子の名前が登録されています。
服の色がと言われても、いつもこの濃紺の制服を着ているんだろうと思うのですが。
それには一言も応じず、ただ進ノ介の手錠を外そうとする霧子がクールです。
「……ほんと、日常のすべてが占いなんだもんなあ、課長」
やれやれと手首を振り、あきれたようにつぶやく進ノ介。
ここが彼の職場、警視庁・特殊状況下事件捜査課、通称<特状課>

「サボり魔の泊ちゃんがつかまったところで、いよいよ発表でーす!」手を挙げる本願寺。「我が特状課が、本格的に捜査活動に参加することになっちゃったんですよぉ。しょぼーん(´;ω;`)でしょ!」
「ええ!?」驚きの声をあげる女性の同僚に、びくっとしてその顔色をうかがう進ノ介。
「ヤなの?」と男性の同僚も立ち上がります。ぶるぶると首を振る本願寺。
「捜査に参加? なんの事件に?」と進ノ介。
「知らないのかい? 会議に参加してないだけのことはあるね!」
この場で警官っぽい服装なのは制服姿の霧子と、スーツを来ている本願寺、進ノ介だけで、この男性はネルシャツの上に半袖のTシャツ、腕にはパペット人形のようなものを何体か抱えていて職業不詳。
その名は特状課客員・ネットワーク研究家の西城究
傍らからスマートパッドを取り上げ、進ノ介へ画面を示します。

「……ここ一週間で頻発している連続殺人事件。その現場で、重加速現象が頻発してるのさ」頻発の二連発。
その間に本願寺もホワイトボードを引っくり返して示します。
「重加速?」しかしそれでもわからない顔の進ノ介。
「そっからか!?」目をむく西城と、霧子。
「あ、どんよりのことか……りんなさんが名づけたんですよね」
「そうそう」頷くのはやや年かさの女性同僚。やはり特状課客員にして電子物理学者、沢神りんな。「忘れないでよね? 進ノ介クン!」
「……捜査一課からは追田警部補が、窓口となって参加してくれるとか」
「追田警部補!?」本願寺の説明に立ち上がる進ノ介。「現さんかあ……あの人が窓口だと、ますます特状課は白い目で見られるようになると思うけどなあ」

再び、車上の人となる進ノ介。
「捜査に参加。……これでおれも少しは前に進めるのか」瞬間、あの日の発砲が脳裏をかすめ、思わずぶるぶると頭を振ります。「まいっか。考えるのはやあめた」
「……そろそろ戦士になる決心をして、走りだしてくれないかい?」

艶のある美声で語りかけてきたのは車に搭載されたAI? ならばいよいよナイトライダーですが、進ノ介がきょろきょろ車内を見回してスピーカーを探している様子だと、違うのかも。

「またあんたか。誰だか知らんがしつこいなあ」
「当たり前さ。活動しやすいようきみを特状課に配属させたのも、このマシンを与えたのも、わたしだ」
「他を当たれよ。おれは見ての通り、やる気のないただの腑抜けさ」
「きみは超人だ――ただエンジンのかけ方を、忘れているだけだ」
「エンジン、のかけ方……」
目を上げる進ノ介。

事件

「うおっ? なんだこれ!」
公園。ジャンプの途中でフリーズしたボーダー、ゴールの途中で身体が動かなくなったバスケットボーラー。
たまらず転倒した彼らへ、大丈夫、と人が集まります。
それを後方で見物していたカップルも、驚きにポップコーンを落とし……
「今、どんより来たよね!?」
「お? あ、うん!」
男性のほうがスマホを出すと、<どんより発生情報>として、地図に夥しい点が打たれています。
それとともに鳴り響く警報音。
「間違いない!」
その時、彼らの背後から現れた、いかつい体型の、フードの男。上機嫌な笑みとともに現れたのは、意外にも整った顔。

「……見つけたぞ? こっから声が出てる……」まだ止まった車のなかで、もぞもぞしていた進ノ介。「……ああ?」
ダッシュボードの上の装置をいじると、何かベルトのようなものが引き出されてきます。
「イグザクトリィ。正解だ」声の主も上機嫌。
「どうだ」勝ち誇ろうとした進ノ介ですが、「あれ、あれれれれ……」と驚きの声を上げます。手にしたベルトが勝手に暴れだし、腰に巻き付いたからです。
「おぉ!」
そのままクラクションのような音を上げるベルト。
「残念だったね」
「うぉ、あれぇ!」
「……わたしはベルトだ」
バックル部分に電光で表示される顔文字がにっこりと微笑んで消えます。
「ベルトだと!?」

そこへ近づいてくる霧子。
ノックされ、慌てて上着の前を合わせベルトを隠す進ノ介。

「なんだ霧子」
「出動命令です! 新しい殺人未遂事件が発生。現地では追田警部補と合流せよと」同時にナビに映しだされる地図。道守町五丁目の公園が目的地。「場所はそっちに転送しときました」
言い捨てて自分は別の車に乗り込む霧子。

「……やつらが動き出した」徐ろにつぶやくベルト。「現場に急ごう」
「ふざっけんな、お前外してからだ!」
「仕方ない、運転も替わろう」
同時に進ノ介の身体を留め付けるレース仕様のようなシートベルト。
「うおぉ。なんで勝手につくんだよ」
戸惑う間にウィンドウが閉まり、エンジンスタート。緑の街路へ、軽快に滑りだす赤い車。
「くっそーっ! ちょっと! ちょっとちょっとぉ!」進ノ介が両手でガラスを叩き暴れてもびくともせずに走り去っていきます!

封鎖された道守中央公園。交通整理をする警官、証拠物の周りにナンバーを置いて写真を撮る鑑識官。
その中に立っていたスーツ姿の若い男が顔をあげます。
「現さん。特状課が、来ました」
「おう、進ノ介の野郎がいるチームだなあ」振り返ったのは警視庁捜査一課・警部補追田現八郎。渋い。
「げぇっ!?」しかしその渋さもどこへやら、視界に入ったものに、次の瞬間、悲鳴とも驚きともつかぬ声をあげます。
「何かのコスプレ!?」若い男も応じた通り、現れたのは腰には派手なベルトを巻き、頭上には奇妙に光る複数のランプをつけた、ヘルメット姿の進ノ介。そして、同様のヘルメットとともに、手にはアンテナ状のものを握って辺りを探っている霧子。
警備の警官も顎が落ちそうな顔です。
「うーっす。現さん。お久しぶり!」
懐っこく声をかけてくる、その背中にも、何やら奇妙な機械を背負っています。ピコピコ音がしています。この雰囲気は「ゴーストバスターズ」!
「話しかけんじゃねえよ恥ずかしい」思わず切り捨てる追田。
「それおれも同感。さいーあくだよこのピコピコ。重加速粒子測定器っていうんだけど」
背後では担架で運びだされる被害者。顔や手など、服から露出している部分が真っ赤に染まっています。
それに目を留め、敬意を表するつもりかヘルメットをとる進ノ介。「……なんだこの死体」
「これで死んでねえんだとよ」追田の言葉に驚く進ノ介。「先週から四件、同じ症状の被害者がでてる」

話そっちのけで、傍らではなおもピコピコしている霧子。

「……ま、得体のしれない事件だが、おれはどんよりなんて信じてないんでなあ?」言いながら進ノ介に向き直る追田。「お前らの相手なんざする気はねえ」
言い捨てると、鑑識官に向け、何やら話しかけにいきます。
無言でその場を離れ、地面にひっくり返ったままのポップコーンのカップを調べる進ノ介。
その傍らから、一枚の紙片を拾い上げます。
「紙の、切れっ端?」

遭遇

その時、背中の装置から、突如激しく鳴り響くサイレン。それは霧子のものも同様です。
「おい静かにしろよ!」振り返る追田。
「!」血相変えて立ち上がる進ノ介。
「気をつけろよ進ノ介。犯人はまだ近くにいる――」ベルトの声を聞きながら、辺りを見回します。
その時宙に白い光が走り、霧子の悲鳴とともに感じるあの、重い、時が凍ったような感覚。
「きゃあっ」
「……どんよりだ」進ノ介の声に
「これがかあっ!」と、応じる追田。すかさず言っているようですが、顔は止まったままです。
悲鳴もそうですが、諸々止まりかけているのにどうして普通に喋れるのか、よくわからない現象です。
そして通路からグラウンドへ伸びる階段を、先ほどと同じように、すたすたと降りてくる男。
服装も同じですが、フードはもう外してしまっています。周囲を転がるボールは、スローモーションで落ちてきていますので、一人だけ時の流れが違うように見えます。

(あいつ、重加速の中で普通に?)

そう思った進ノ介が目を剥いた、次の瞬間、怪人に姿を変える男。その胸に記されているのは「029」の数字。
「……化け物!」
「うわあ、わああああっ!」
悲鳴と怒号で騒然とするなか、すたすたと歩き、まだ動けないでいる進ノ介に正対する怪人。無造作にたたきつけられ、蹴り飛ばされて吹き飛び、倒れます。動けない進ノ介ですが、吹き飛ぶ時は普通のスピードです。
「ああっ!」
倒れたその襟首をつかみ上げられ、高々と持ち上げられると(首の折れる音)が聞こえそうになるので止めてください。
「生きが良さそうだな」
その時ベルトが叫びます。「シフトカーズ、集合!」
応じるように高らかに鳴り響くクラクション。驚き振り返る怪人。その眼前にフリーウェイが伸び、走ってきたミニカー状のマシンに頭部を激しく砕かれます。
「!」
のけぞりよろめく怪人。
その手から落ち、地面に座り込んだ進ノ介の、眼前を走る道路が炎に包まれます。
疾走するマシンも炎に包まれ、そのまま怪人に激突!
「うわっ!」
突き上げられ、尻餅をついたその下にもマシンが。
「ああああっ!」
痛がる怪人。そこへ防ぐ隙も与えず次々と飛びかかる三台のマシン!
「ふあっ!」
ようやく反撃し、姿を消す怪人。急停止するマシン。その時、辺りを支配するどんよりも消え失せ――。

「なんだ、今のは?」起き上がる追田。
「あああ」
「え?」
「うし、うしろに」
「あ?」
怪人を目撃した部下たちの声を聞いても、自分は見ていなかったのかとぼけた反応です。

「……なんだあのちっちゃい車」そして同様に立ち上がる進ノ介。
「仲間だ」
「あんたのか?」ベルトに話しかければ、
「……きみのさ」。
ベルトの笑顔がかわいいです。

容疑者

「はじめまして、追田警部補♡」
特状課。ミーティングスペースに向かい合う追田と本願寺の傍らへ、乱入してくるりんな。
「んでっ。人生初の重加速体験は、どうでしたかぁ?」
皮肉たっぷりです。顔をしかめる追田。
「いや。おれぁまだ信じねえぞ!」マイクのようなものを突きつけられ後ずさった背中がロッカーにぶつかり、上から落ちてきた箱が頭に激突。「あっ」
「なんて潔くない人なんだ」あきれる西城。「重加速は怪物たちの破壊活動の前兆。もはやネットの世界では常識さ!」
「くだらん!」立ち上がる追田。茶碗がひっくり返りそうです。「おれは見てない! 見てないものは真実じゃない」
「……じゃあおれが真実を解き明かしてやるよ、現さん」
現れた進ノ介はモンタージュ写真を手にしています。
「おい、そいつは……!?」
「おれが作ったモンタージュだ。まずはこいつを見つけ出す!」

キュイ、とネクタイを締め直し出て行く姿に、霧子が目をあげます。

「おい待て。一課のこのおれを出し抜こうってのか!」その進ノ介を追って、飛び出していく追田。
「ギアが……入ったっぽい」驚き一歩、二歩、前へ出る霧子。
「ギア? 何のギア」というりんなに応え、「脳細胞のギア。エンジンかかってきたのかも……」

開かれた手帳には、<泊さんがネクタイを締め直した回数>のところにまたも可愛いイラストが描かれています。
②回、と記された上に、③のシールを貼り直す霧子。

張り込み

「特殊班のエリートだったって聞いてるけど……」ほくそ笑む本願寺の声を背景に、街を聞き込みに走る進ノ介。「うちに来て初めて見ますねえ、あんな顔の泊ちゃん」

***

「走って移動するのかね?」艶のあるベルトの声。
「他人の運転は、信用できない」

(もう少しで吐き出せそうなんだ。ずっと詰まっていた、泥みたいなものが)

そしてある店で、よく似た男の写真を手にする進ノ介。
「……増田信夫。あのスポーツクラブの常連客」
写真を手に、市民より知らされたスポーツクラブの様子を伺う進ノ介。「こいつに間違いない」
「顔は確かに似ているが?」 電光を利用した顔文字で、しかめっ面を作るベルト。「髪が違う。それに体格も、別人のようだがね」
「黙ってろ!」

その時現れたフードの男。

進ノ介の目の前で、スポーツクラブへ近づいていきます。
中から舗道に出てきてジョギングを始めた男の、後を追っていくフードの男。
宙を走る白い光――。
「え? どんより!」
重い足に戸惑うジョギングの男。しかしそれは一瞬。次の瞬間、時の流れは元に戻り、振り向けば背後に迫るフードの男。
「増田くん?」声をかけるジョギングの男。あからさまに緊張を解き、「感じがちがうんで誰かと思ったよ。最近来ないけど……」と話しかけます。
その前でゆっくりとフードを外す増田。
「……どうしてたの(*´∀`*)」
「人間を襲ってた」
にこりと口元でだけ笑い、変化する増田!

格闘

CM開け。ジョギングの男の胸ぐらをつかんでいる増田怪人/コブラ型のロイミュードが、進ノ介にしたように、その喉元を吊り上げます。
「ああっ! た、助けてくれっ」
「やめろ!」駆けつけてきた進ノ介。
そちらへ振り向きざま、
「ふん!」と気合を込めるコブラ。
そうすると白い光が進ノ介へ飛び、局地的に重加速現象が起こります。
「たすけ、……」
スローモーションとなる進ノ介を笑い、喘ぐジョギングの男を振り落とすコブラ。
被害者の顔がみるみる赤く染まっていくのが進ノ介にもわかります。
「ああっ!」
「いかん。マックスフレア!」
ベルトが叫ぶと何処よりかフリーウェイが伸び、オレンジのマシンが走り寄って来て進ノ介の腰のホルダーに滑り込みます。
「あっ! ……動ける」
重加速現象が消え失せ、軽くなった我が身を驚き見る進ノ介。
「シフトカーの力だ」説明するベルト。親切です。
納得しコブラへ突進していく進ノ介。「離れろ!」
しかしその膂力にはかないません。蹴り飛ばされ呻く進ノ介。多少動けても、このままでは――。

その時さらに飛来してくる新手の怪人。スパイダー型とコウモリ型。銃撃を避け、立ち回りに応じる進ノ介ですが、ただでさえ不利な生身での戦い。蹴り飛ばされ、さらに投げ飛ばされます。
「仲間がいたんだ……」とベルト。
歯を食いしばり起き上がる進ノ介。その時また、怪人たちは白い光線を飛ばし、進ノ介の動きが遅くなったのを嘲笑うかのようにジョギングの男に襲いかかります。
「あっ、あああ……」力なく呻くだけのジョギングの男。今度はその手が徐々に、顔同様赤く染まっていきます。
それが、あの雨の日、鉄骨の下で朱に染まった、早瀬の、あの手と重なり、歯ぎしりする進ノ介。

(だめだ! また救えねえっ……)

「ふん!」
止めのように進ノ介へ、なおも白い光線を、銃弾を向ける怪人たち。
「……!」覚悟に目を閉じる、その前へ盾のように滑りこんでくる赤い車。
そして、走り寄って来る怪人を、
「たあっ!」と開くドアで牽制し、飛び降りてきたのは霧子!
そのまま怪人二体を相手に銃撃を始めます。
「はあっ!」
さらに撃ちながら飛び退る驚異的な身のこなし。
ジョギングの男から手を離した「029」ことコブラも驚き、近づいてきます。
霧子の腰に、自分のベルト同様、複数のミニマシンが装着されているのに気づき、驚く進ノ介。
「霧子お前、」
「なにしてるんですか泊さん!」言うや進ノ介の上着を開き、ベルトを露出させる霧子。「エンジンかかったんでしょう!? だったら戦って! 彼と一緒に」
「なんでこのベルトのこと知ってるんだ?」
しかし、進ノ介の問に答える暇はなく、近寄ってくるコブラを牽制すべく、すかさず広場を走り回りながら、射撃をくわえる赤い車。そして、勇ましく銃を構え、前線へ出て行く霧子。

「……」
その様子を見て嘆息し、しかたなくベルトを見下ろす進ノ介。
「……おい、ベルト!」
「呼び捨ては失礼だねえ」
「ああっ、じゃあベルトさんよ! おれはどうすればいい」
「変身したまえ」
「変身?」
霧子が振り返ります。
「他人の運転は嫌なんだろう? ならばきみ自身が乗りこなすんだ」

クラクションの音とともにフリーウェイを滑ってきた新たなマシンが、進ノ介の左腕に装着されます。

「シフトカーを替えたい。レバーにして、そのシフトブレスに装填しろ」
歩み寄ってきた霧子がベルトの突起をひねると、それがイグニッションであったようで、大きな起動音が起こります。
手にした赤いミニカーを、
「レバーにして装填する……」とつぶやきながら左腕の装置に差し込むと、目にもまばゆい変身イフェクトではなく、
「……きみは過去、大切なモノを失った……」とベルトの語りが始まって意外です。「だが今なら救える。わたしと仲間たちがいれば。この重加速のなかでも、誰よりも早く動ける。それが、戦士ドライブだ!」
「だったら」進ノ介の目が光ります。「今、この場から走りだして、あの人を救えるんだ! ――もう、考えるのはやめた! 変身!」

変身、そしてタイヤ交換

助けられなかったという悔恨が、進ノ介に詰まっていた最後の泥。
高らかな宣言とともに力強く付きだした左腕。
そこへ右手が伸び、レバーを倒せば、赤いエネルギー体がその周囲に回転し、その身体を包みます。
現れた赤いメタリックなボディ、その瞬間車から飛び出してきたタイヤの一つが袈裟懸けに装着され、仮面ライダードライブ出現!
「ドライブ! タイプ・スピード!」
「何だ貴様は!?」話しかけてくるコブラに、
「悪いがおれも知らない」と応じるドライブw 「これから初乗りだ。行くぞ……ひとっ走り、付き合えよ?」
その横顔から高岩さんの顔が透けて見えそうで心臓が高鳴ります。
このシーンは予告の時から楽しみにしてましたがかっこいい。泣けてきそうにかっこいい。

ポーズやファイトスタイル、セリフ回しがところどころ「555」風。展開は「W」風。CGとギミックの愛らしさは「トッキュウジャー」や「ゴーオンジャー」風。
「……風」というのは失礼かと思いますが、初回はそんな感じ。
「鎧武」も「龍騎」みたいとよく言われていましたが、だんだん呉島兄弟はじめユグドラシル側の怪演もあり、独自の路線をひた走るようになりました。
そんなふうに、そのうち
「これがドライブだ!」というのが見えてくるのを楽しみにしています。

そのまま走り寄って次々と三体へ殴りかかり、蹴りつけるドライブ。腕をとって捻り上げ、投げ倒せばくるりと体をかわしてもう一体へ。蹴ってきた足を取って投げ上げます。おおかっこいい。
「があ!」
その脇からもう一体に蹴られ、地を転がり、火弾や銃撃に苦しめられますが、
「シフトレバーで加速しろ!」と言われ操作すればさらにスピードアップ。肩のタイヤが回転し、地を滑るように走り寄って立ち上がりざまの当て身で敵がはじけ飛んでいきます。落ちてきたところへパンチの嵐。
「やあっ! ……早え! 早え早え早えっ!」
ラッシュで突き上げた拳に、飛び散る火の粉。
三体のうちのコブラがいち早く立ち上がると、まだ倒れている仲間を足手まといと言いたげに蹴り、「おれが相手だ!」と走り寄ってきます。その重い拳を受け、さすがに倒れるドライブ。

「あっ!」血相を買える霧子。腰のホルダーからマシンを取り出し、
「スパイク! シャドウ! ドライブを助けて」と宙に放ちます。
再び伸びるフリーウェイ、その上を走る2台のマシン。それを見送る霧子。

(戦って、ドライブ……)

「ああっ!」
殴りつけられ、大きな建物の集積場へ転がり入ってしまうドライブ。その後を追ってくるコブラ。
止めを、と迫るその背後から、クラクションで呼び止める二台のマシン。
「!」
忌々しげに振り返り、跳び上がってフリーウェイごと叩き落とそうとするコブラが可愛い。
それを翻弄するように走り回るマシンが、ドライブの腰に収まります。
「シフトカーが変われば、タイヤの能力も切り替わる」
「いいね。……走りに幅がでる!」
シフトチェンジ。オレンジのマシンを外せば、
タイヤ交換ンンンッ!
「たいやこうかん?」

赤い車、トライドロンから出現した新たなタイヤは、炎に包まれながら飛来して、コブラに体当りします!
思わず自分は避けてしまうドライブ。
諦めずもう一度飛んできて、やっとドライブの肩口にはまるタイヤ。
「おお?」
「マックス! フレアー!」
「!」
呆然とするまもなく、飛びかかってきた怪人に応戦しようと、固めた拳がすでに炎に包まれています。
「ふっ!」
相手の腹に叩きこむドライブ。手応えを感じ、さらに蹴りつける脚も炎のキック、そしてもう一度パンチ。
「やぁっ!」
倒れる敵。さらにシフトレバーをガチャガチャと操作すれば、
「フレ、フレ、フレアー!」の声で出現する、赤い火の玉。蹴りつければ業火となって敵の体を取り巻き、跳ね上げます。
「ああっ!」

外へ飛ばされたコブラを追って、出てきたドライブに殴りかかってくるのは、比較としては雑魚になるらしいスパイダーとコオモリ。
さらにタイヤ交換。スパイクタイヤ。
敵を捕らえ、その背を急回転するスパイクタイヤでえぐりつつ跳ね飛ばす痛い技です。
「あああああっ!」悲鳴とともに爆散する怪人、その身体から浮き上がる数字。
「……」見上げるドライブ。
頷く霧子とサムズアップ。
続いてのタイヤ交換はミッドナイトシャドウ!
手に浮き上がった紫のタイヤを手裏剣のように投げつけます。爆散し、そこから浮き上がった数字も四散させる様が儚い。
「!」
やはり最後の一人となった、コブラ。
重いパンチ、キックで退ければ
「スピードタイヤに戻してフィニッシュだ!」とベルト。オールタイヤアタック。すべてのタイヤが襲いかかります!

必殺フルスロットル! スピード!

タイヤに取り巻かれて動けなくなった怪人の周りを、超高速のトライドロンで回転しつつ、何度も攻撃をくわえるドライブ。
すみません。「ウテナ」の決闘シーン思い出してすみません。
「はあっ!」
飛び降りてポーズを決めれば、コブラの爆散とともに、車は何処へか走り去っていきます。

事件はまだ終わらない

「――!」
被害者の元へ駆けつけてくるドライブ。と、見る間にその肌色から、禍々しい赤みが失せていきます。
「……」安堵の溜息とともに変身を解く進ノ介。
「ナイスドライブだ」ねぎらうベルト。
「救えた……」
「ああ。きみの力だ」
その時、被害者の傍らからふと、白っぽい石のような破片に目を留め、拾い上げる進ノ介。

「お、おい霧子!」夜の自動車試験場。人気のない廊下を、どんどん引きずられていく進ノ介。「……どこへ連れて行くんだよ!」
次々と現れる隠し通路、隠し階段に怯みながらも、なんとか奥まった部屋へ行き着きます。

「……え?」
明かりのついたそこは秘密のベース。中央の回転台の上に乗っていたのは、あの赤い車、スーパーマシン・トライドロン。
「なんだよこれ。どうなってんだよ……なんだよ」
「ようこそ。ここがドライブキット」落ち着かない進ノ介を晴れやかに迎えるのはあのベルトです。「……我々三人の拠点だ」
三人と聞いて顔を上げる霧子。あきれたような進ノ介。
「霧子もあんたのエージェントだった、ってことか。道理で冷たい感じなわけだ」
「我々の存在は特状課の人たちにも秘密です!」
「他の被害者たちも元に戻ったようだし、まずは初陣を飾ったね」
「どうかな」
「……え?」
「あいつ、ほんとうに殺人が目的だったのか? 事件はまだ片づいてない気がする」
虚を突かれたようなベルトの声。その傍らで、二つの現場から拾い上げた、二つの証拠品を見つめる進ノ介。

「はあ。……はあ……っ、う!」
荒い息とともに、階段をはいあがろうとしているのは、怪人の身体から浮き上がったあの「029」の数字。
それを見下ろし
「新しい身体がほしいんじゃないか?」と微笑む男。その名はロイミュードの幹部・ハート。「……ナンバー・ゼロニ-キュー?」
まさかそのまんま読むとは思いませんでしたが、へろへろになっている数字へ青い宝石上のものを近づけてやれば、その中へ滑り込み、歓声を上げる数字。数字が本体だったんですね。

東映公式を見ると、数字枠は「001」から「108」まである模様です。まさか煩悩の数だけロイミュードはいるのでしょうか。
コブラ/増田が「029」。「088」がコウモリで、スパイダーが「042」です。

というわけでタイヤ交換がポイントです。振りきってます。
個人的には過去の痛手から立ち直れず、腑抜けになってしまったエリート、ってかなり好みな設定です。
今度は救える、と知り眼の色を変える辺りはほんとに腐っていたわけじゃない、ということで。
ネクタイ締め直しをカウントしている霧子さんもお目が高い。
同様にエリートで、でもキレキレの復讐鬼になりかけていた「W」の竜とはまた、好対照。
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2014.10.05 17:14 | drive ドライブ | トラックバック(-) | コメント(-) |
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