LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

今回は、ストーリー上は霧子復活。少しずつ、進ノ介との絆を結んでいく回。
商業的には新武器紹介回。

……なんですけど新シフトカー、ディメンションキャブの印象が強いですね。装着後のインパクトがすごい。
今頃また誰かが面白いイラストを描いているはず。
それに加えて、シフトカー同士の友情とか、うっかり萌えそうになりました。ベガスかわいいよベガス。なんでディメンションキャブみたいな変なやつと仲良しなんでしょうか。


Yellow Cab / Bert Boerma


事情でちょっと前半を見損なってしまっています。
あとで加筆するかも。しました。
緒戦

ここでたぶん、前回から引き続く魔神チェイサーとの初対決の顛末があったはずと思いますが見損なっていて事情がよくわかりません。録画を見直しました。

「ブレイク」
変身ギアの音声を合図とするかのように、向かい合い、ゆっくりと歩み寄る二人の戦士。
重いパンチの応酬……しかし、わずかに地力は魔神チェイサーのほうが勝るのか、すぐにその蹴りを受けて地に転がるドライブ。
すぐ傍らに、浅矢の絵を手にしたまま、呆然と立つ霧子がいるのに。
「……っ、まずい!」
あくまで冷静な襲撃者である魔神チェイサーの、追撃の銃口がドライブもろとも彼女の立つほうへ向けられ、慌ててその前へ、両手を広げ立ちはだかるドライブ。無防備な背中に、何発もの銃弾が浴びせられます。
「きゃっ!」
「さがれ」
間をおかず突進してくる魔神チェイサー。霧子を退け、迎え撃つドライブ。しかしその動きには精彩を欠き、たちまち防戦一方となります。振り上げた腕を背中でねじりあげられるドライブ。
「この戦士、プロトドライブを研究してつくられたのか?」
「何してるんです! 反撃して、泊さん!」
「簡単に言うなよ」
振り解いて攻撃するも、再び地に転がるドライブ。
起き上がりざまモンスターの腕を胸から伸ばし、敵を叩こうとしますが、そこへさらに銃撃を見舞われます。

「こうなりゃ盾だけでもほしいぜ」
半身を起こし悔しげにつぶやくドライブの傍らで、賑やかなクラクションを鳴らすシフトカー。心なしかスロットマシンの電子音のように聞こえます。
「おお、ベガスぅ♡」
かわいいやつめ、と言いたげに、駆けつけたドリームベガスを手にするドライブ。
すっくと立ち上がり、タイヤ交換!
たちまちその両手に、タイヤ、と言うより「$」マークの入った円盤状の盾、ドラムシールドが装着されます。これはコインのイメージなのでしょうか。
「はっ!」
そうしておいてさらに、同様の硬そうなタイヤ? を投げつけるドライブですが、無言のまま投げ返し、さらに銃で追撃する魔神チェイサー。
「!」とっさにそれを両手で防ぎ、それからおずおずと、盾の陰から顔を覗かせるドライブ。

すべて、ドリームベガス! というタイヤ交換音声が鳴り終わるまでの短い攻防です。

「……あんた無口だねえ。デートの時とか、間がもたなくて困んない?」
相手の軽口を黙殺し、さらに銃撃を加える魔神チェイサー。
「わっ。……無視かよ!」

しかしその時、あくまで冷静だったチェイサーの視線が動きます。
両者の間に割って入るように走り寄ってきたトライドロンが、無防備のまま突っ立っている霧子を無理やり乗せ、さらに、魔神チェイサーを跳ねかねない勢いで、彼の側へ突進して来たのです。
甲高いスリップ音をいくども響かせ、狭い公園内をくるくると回転しつつ、執拗にチェイサーに襲いかかるトライドロン。
かわすチェイサー。
さらにどさくさに紛れて、トライドロンはドライブをも中に乗せてしまいます。
「!」
追おうとするチェイサーの前へ、飛んでくる紫のタイヤ。
その牽制をかわし、銃口をあげた、その時にはすでに、トライドロンは公園から走り去った後でした。

「……」
逃げられれば仕方ない。構えを解き、その場を去っていく魔神チェイサー。
それを物陰から見ていたのは、ペイントロイミュード。
「魔神チェイサー、死神め。仮面ライダーを追い払ってくれた……」そこで浅矢の姿に戻り、ほくそ笑みます。「どうやら何もかも、わたしに都合よく動いてくれそうだぞ?」

秘密のピット。
「事件を整理してみよう」
ベルトから事件のデータが、映像がスクリーンに投影されます。プロジェクター要らず。これはプレゼンに便利なベルトです。
「敵は人間をデータの線にして絵に描き込むことができる。そして犯人は2人いた。同じタイプの力を持つ、ロイミュードだ……」
「アトリエから抜けだし幽霊騒動を起こしたのはロイミュード084の被害者だった。力が足りなくて絵から抜けだしてしまったわけだな」腰掛けてデータを眺めつつ、腕組みする進ノ介。
「その084のスケッチブックは白紙になり、人間の無事も確認されたが」とベルト。「浅矢一広の絵は、まだそのままだ」
その言葉通り、霧子がアトリエから持ちだした絵は、変わらずそこに置かれています。

「泊さん。どうしてあの時、防戦一方で逃げ出したんですか?」
その時、突然口火を切る霧子。立ち上がった姿勢のまま、進ノ介を見下ろします。
「だってさ。あの死神の旦那、そうとう強かったぜ?」拗ねたように応じる進ノ介。
「だからって!」
「……」あくまで追究の手を緩めない霧子に、仕方なくという表情でため息をつく進ノ介。いつしか真顔に戻っています。「……何より、人間が入ってる絵が、すぐそばにあったんだ」
「え」虚を突かれた表情の霧子。立ち上がり、その顔を間近から覗きこむ進ノ介。
「たよりなく見えるかもしれないけど、おれも一応警察官なんでね」くしゃっと笑い、戸口に向かいます。「何とかして絵だけでも、浅矢から押収してみせるさ」
「……泊さん」出て行く進ノ介を、見送る霧子。「まさかあの時」
「そうだよ霧子」静かに声をかけるベルト。「進ノ介はこの絵と、きみをかばって戦っていたんだ。きみたちの無事を最優先した」
今一度、進ノ介の去った戸口を振り返る霧子。無言でうなだれます。

「またあの死神が襲ってきたら、次こそ危ないな。……ちょっと失敬?」
ここの表情は、くわ、と目を剥いた表現でしょうか。
何かを思いついた様子で、どこかへ電話をかけているベルト。
相手が応じたらしく、クラクション混じりに快活に話し始めます。
「ハロー、元気かね? ドライブの新戦力を急いでほしい」
霧子、進ノ介の他にも協力者がいるようですね。そりゃそうか。先週いなかった人が怪しいかな?

進化

「食事も出やしない。……“ロイミュードの楽しいお茶会”、というわけでもなさそうだなあハート?」
ロイミュードたちの隠れ家? らしき場所。見た感じはレストランですが。
ぼやいているのは浅矢。ハートたちが彼とその弟子の失態について話を聞くべく、ここへ呼び出したようです。

「……っ、察しがいいじゃないかペイント」立ち上がるブレン。「これはきみを、糾弾するための幹部会です……」
間近でブレンロイミュードとなり、睨めつけてくる相手に、心中穏やかでないらしい浅矢。
お構いなしに話を続けるブレンロイミュード。
「我々は来るべき日に備えるため、進化体を一定数揃えなければなりません」
約束の数、ってやつだな?」
「多少人間の社会で暴れても、新しい力に覚醒してくれるなら」微笑むハート。「そのほうがいい」
「わたしが正にそれだよ」
幹部たちの親心がわからないのか、問題無いとばかり吹き上げる浅矢。

……はいいのですが、さっきから傍らで話を聞きつつ、料理や菓子をモリモリ食べている太った男が気になります。
彼の前には汚れた皿が堆く積み上げられています。
「ものには限度があるんじゃないの?」浅矢のビッグマウスに茶々を入れる男。

「我々は陰の存在。はみ出す無法者は許せません……」
「そこで死神の登場か?」
後から入ってきたチェイスの童顔がたよりなく見えるほど、ふてぶてしい笑みとともに立ち上がる浅矢。
「心配ご無用。弟子がボロを出したって、わたしはへまをしないし、人間には決して、わたしを裁けんよ。ははははははは。はっはっは。はっはっはっは……!」

出て行く浅矢。しかし幹部たちとしては、そのはったりを真に受けるわけにもいかないのです。
無言でそれを見送ったあと、
「チェイス」と、囁くブレンロイミュード。「やつから目を離すな」
頷くチェイスがクールです。

隠蔽工作

「やられた……!」
「おい、どういうことなんだ進ノ介。絵なんざ一枚もねえじゃねえか」
浅矢のアトリエ。踏み込んだ追田と進ノ介ですが、そこは蛻のから。そんなバカな――。硬直する進ノ介。

「どうやら、盗まれたようなんだよ」せせら笑うように、その背後から入ってくる浅矢。捜索令状を手に刑事が踏み込んできたわけですから、通常なら不快感を露わにするところなのに、いかにもしてやったと言わんばかりに上機嫌な様子がたいへん怪しい。
「盗難ですか?」時間稼ぎか言葉だけは丁寧に、話を聞こうとする追田。「本庁の方で、詳しい話を伺いますが」
「……っ」諦め切れず、それを尻目に周囲を見回す進ノ介。ふと、色とりどりのコードが何本も部屋の隅のコンセントに刺さっているところを目にしますが、それが何を意味するかまではわかりません。
思わずネクタイを締め直すだけ――。

宣戦布告

雷鳴轟く、本庁取調室。
「おいおい、これじゃまるで取り調べじゃないか。わたしは被害者なんだよ?」
机と卓上ライト以外、何もない狭い空間。その前に座らされ、出口の側には刑事2人。うち1人は凶暴な表情で睨みつけています。確かに誰がどう見ても取り調べです。
盗難の話を聞こうという名目で連れだしたのですから、違法捜査じゃないかなあ。大人ならそこをついても十分勝てますが、でも、浅矢にはそもそもそんな気はありません。
「……しかし、人間を絵に、塗りこむ怪物、ねえ。もしそんなやつがほんとうにいるなら、羨ましいことこの上ないよ」と自画自賛です。
「なんだと」血相を変える進ノ介。
「わたしがそいつなら、こう言うね。……絵の女たちは、人質代わりだ。おれを追うなと……はははははは。はははははは……!」
どうだ手も足も出せまいと、さらに上機嫌な浅矢。
その顔を、立ったまま、長身を折るように机に手をつき、上から睨みつける進ノ介。
「……おれの顔をよおく憶えとけ、三流芸術家」
「?」
「つまらん自己満足のために、女の子たちを恐怖で縛るようなやつは、このおれが裁く」憤りとともに宣言する進ノ介。刑事がジャッジメントしちゃいけません。
いけませんが、その真剣な表情は、マジックミラーの向こうからそれを見つめていた霧子の心に、何かの変化を促す効果があったようです。決然とした表情の霧子。
雷鳴とともに、青い稲光がその美しい顔を照らし出します。

糸口

特状課課室。
とは言っても何の証拠もなく、警察として手も足も出せないのは事実。
そこへ、暗いムードを打ち破るように騒々しく現れたのは沢神りんな。そして、その背後に付き従ってきた霧子。
「どもー!」
「あーらりんなさん、どこ行ってたの!」
「うふん、色々でえ。霧子ちゃんにもお、この浅矢の絵の分析とか頼まれちゃったしい」
富士宮に誘い出された際、一枚だけ、霧子がアトリエから持ちだしていた浅矢の絵。それが今はりんなの手にあります。
その絵はどこから持ってきた、と追田が驚きますが、証拠物件の持ち出しには決まった手続きがありますからこれも違法捜査ですね。捜査一課の追田にはあまり詳しく言えないでしょうけど。
まあまあと、追田をとりなす本願寺。
「霧子お前?」驚いている進ノ介。

「で、結論から言うと」そして説明もそこそこに、分析結果を話し始めるりんな。

・キャンバスに用いられているのは布ではなく特殊な化合物で、
 だから人間をデータ化して描き込むことを可能にしている
・しかしそのデータを絵に留めておくためには、巨大な電源を
 近くに確保しておかなければならない

「だから」と言われても困ります。一体どんな仕組みなのでしょうか?
無言で立ち上がり、これまでに収集された事件に関するあらゆる情報を、一度に総覧している進ノ介。そのなかでも特に、アトリエで見た何本もの電源コードを。

「だったら!」嬉々として立ち上がる西城。「ぼくの仲間に電力調査マニアがいるから、そいつに施設の絞り込みを頼もう!」
「なんだそれ? お前ら、ほんとにいかがわしいなあ!」呆れる追田。
「泊さんは浅矢の動きをマークしておいてください。絵の隠し場所は必ずこちらが見つけてみせます」進み出る霧子。
「……気合入ってるな」微笑む進ノ介。「でも、無茶すんなよ」
しかしその顔をしばらく無言で見つめたあと、これが用心棒だと言わんばかりに、パトカーのシフトカー、ジャスティスハンターを机上からつかみとり、踵を返す霧子。

――そして、その様子をちらりと見ているりんな。

親友を失った夜

アトリエ前の路上。進ノ介はトライドロンを停めて張り込み中です。
外は雨。
「……調査は湾岸倉庫街に絞られたようだ」
霧子から報告があったのか、進ノ介にそう話しているベルト。
それを聞きつつ、ふと、雨の中、電柱の影に停まっているドリームベガスに目を留める進ノ介。
小さな車体が、まるでミニカーの忘れ物のようで、激しい雨に打たれる様がせつないです。
「あいつもこっち組か」
ベガスの、ペイントロイミュード探索への執念に驚く進ノ介。それも無理はないのだと、説明を始めるベルト。
「浅矢がほんとに010なら、霧子のためだけではない。ベガス自身の仇でもあるからなあ」

グローバルフリーズのあの夜。
ロイミュードに襲われた街を救うべく、宙にフリーウェイを敷き現れたシフトカーたちのうちの一台、黄色いタクシーを模したディメンションキャブが、敵の反撃に遭い、蜂の巣となって無常にも地表へ叩き落とされた――。


今も戦線離脱したままのそれは、ベガスの親友だったのだと語るベルト。
「親友が」
「それ以来、洒落っ気のあるかれの遊び心が、消えた……」
だから、前回の戦いで十分な力が発揮できなかったということのようです。こつ、っていうより、ベガス側の事情だったんですね。

アトリエを見張っていたベガスが気配に振り返ると、そこには、トライドロンを降りてきた進ノ介。
「おつかれ。話は聞いた。……お前の気持ち、ちょっとわかるぜ」
自分もあの夜、親友を傷つけ、失った。このままではほんとうの自分に戻れない。ほんの少し前までの自分と、ベガスを重ねあわせているのでしょう。

気がつけば雨もやんでいます。

進ノ介たちを2階の窓から見下ろす浅矢。
それにも気づかず空を見上げ、そしてベガスにまた目をやる進ノ介は、浅矢を張っていたらしきチェイスの姿に、ふと目を留めます。
「!」
はっとしてアトリエを振り仰げば、いつの間に変身したのか、屋根には2階の窓から出てきたらしきペイントロイミュード。
「あの野郎! いよいよ逃げ出す気か」
車に戻る進ノ介。
「追うんだ進ノ介」
「ああ。――絶対に逃さねえっ!」
トライドロンをスタートさせつつ変身。ドライブタイプスピード。

足止めチェイサー

ペイントを追い、郊外の道を走るトライドロン。その正面から、再び弾丸が浴びせられます。
「……ふん」
たまらず停止したトライドロンの、その鼻先まで物憂げに歩み寄ってくる紫の影。
「へっへへへへ。せいぜい死神と遊んでろ。ばいばあい」そして、チェイサーの介入をいいことに、姿を消すペイント。
「まずい、逃げられる!」ベルトの声に降りて後を追おうとする、ドライブ。その眼前に、無言のまま魔神チェイサーが迫ります。
「魔神チェイサー!」
「おい、こっちは急いでるんだ。邪魔するな死神め」怒鳴るドライブ。
「おれは死神だがコアは壊さない」応じる魔神チェイサー。今回は打撃系の攻撃を多用しつつずいずいと迫ってきます。何度も殴られ、後ずさり、立木に進路を塞がれるドライブ。「……堂々とやり直すチャンスを与える!」
「そうか。それがこの男の役目……!」

確かに、ロイミュードの中で軌道から逸れた者たちを処刑するのがかれの役目ですが、消滅させることまではしないようですね。ロイミュードたちは、“コア”と呼ばれる数字部分さえ残っていれば、ハートから新しい身体をもらって再活躍することも可能です。
死神というよりは仕置人。それに引き換え、
「お前はコアを破壊し仲間を減らす」
「なんだと」
「真の死神はお前だ、仮面ライダー……!」
問答無用。憤りに震えるチェイサーの声からは、仲間を守る、使命感すら感じられます。
ぶつかり合う2人。その猛攻を、辛くも防ぐドライブ。

新戦力

「……っ、」魔神チェイサーの銃撃をかわし、立木の影に屈みこむドライブ。「互角。……いやあ、向こうのほうが少し強いかな?」
「グッド。正確な分析だ! その差は新戦力で埋めよう」
ベルトが言うと、トライドロンからハンドルが飛び出してきます!
進ノ介が手にとった時には、そこから長いブレードが伸び、実に珍妙な形の武器に。
「これが新戦力?」
「ドライブ用の加速剣。新開発SO1合金でできている。名前は未定だが」
「は、……どう見てもハンドル剣だろこれ」
「……いや、見たままだね。もうすこし、エクセレントな名前をつけないか?」

「はあっ!」軽口はそこまで。気合一閃、必殺の銃弾を打ち込んでくる魔神チェイサー。
「おわっ!」立ち上がり防ぐと、「いや、ハンドル剣。決定!」

適当に命名し、高く翳しつつ敵へ走り寄れば、どこかに駆動機構があるらしく、剣自身がエンジン音とともに暴れまわろうとします。
さっと手にとってすぐ振り回せないところが「キバ」のエンペラーの剣みたいでわたしからは不評です。
魔神チェイサーに対峙するも、剣のパワーに振り回され、よろけるドライブ。

「……こりゃなかなかの暴れ馬だ」
「直感的に戦え!」
「OK。考えるのはやめた。フィーリングで勝負だ!」
ねじ伏せるのでなく、その力に身を任せるドライブ。勢い余って勝手に路上でドリフトとかしちゃいますが、すぐにこつをつかんで魔神チェイサーのところまで戻ってきます。
「は。やあっ!」
すさまじいい切れ味と速さ。その豪剣にさしもの死神も怯んだところでCM。

ビンゴ

「やっぱ広すぎる。運動不足だなあぼく」
湾岸倉庫街。調査用のクリップボードを手に、西城がぼやきます。
「アタシは寝不足よ」同じくその傍らには、重加速粒子検出装置、別名ピコピコを装備したりんな。

「……」そして、一人、とある倉庫に立ち入っている霧子。ピコピコのアンテナを険しい顔で構えています。
美しい顔と、珍妙なピコピコヘルメットが毎度すごい取り合わせです。
「反応が強い。あいつが何度も出入りした証拠……!」
仲間に連絡しようとスマホを取り出した瞬間、どこからか飛んできた銃弾に弾き飛ばされます。
「あ」
「いいね! きみはやはり、アバンギャルドだ!」
声の主は浅矢。きっと睨みつける霧子。「……やっぱり。あなたが、010!」
ゼロイチゼロ。それがあの夜、霧子を襲ったロイミュードの胸の数字。
「わたしは誰にも縛られない新天地に行く! だがちょうどよかった。きみを絵にせずこの国を去るのは、どうにも心残りだったからね」
「あたしのことを憶えていたのね!」
「当然さ。この半年間、あの時のきみの恐怖をの表情を超える女は、一人も現れなかったからねえ」

甦る恐怖。激しい雨。
暗闇から現れた異形の怪物。


「きみの前では、この倉庫の絵の中の女たちも、霞んで見えるよ」なおも上機嫌に話し続ける浅矢。
どうやら倉庫の一角に、さらに扉で仕切られた部分があるようです。そちらへ目をやる霧子。
「そこに絵が?」
「仮面ライダーは、死神と交戦中だ。誰にも邪魔はできない」
あがいても助けは来ないと言いたげに嗤うペイント。

たよりなく見えるかもしれないけど。おれも一応警察官なんでね

「あたしもです。泊さん……」進ノ介の笑顔を思い浮かべると、心を決め、ヘルメットをかなぐり捨てて銃を構える霧子。
「正気か? そんな武器で、ロイミュードに歯向かおうなんて!」
「半年前のあの日」嗤う浅矢に向け、話し始める霧子。「あたしの顔から笑顔が消えた。ほんとに怖かった。今でも怖い。……でも! だからこそあたしは刑事に、ドライブの協力者になった。同じような目に他の人たちを遭わせたくない。あなたのような悪魔から、この手で守りたいから!」

激しい銃撃。
しかし、ペイントに变化した浅矢に、何の痛痒も与えることはできません。
「馬鹿め!」 
その時起こった重加速現象。ペイントの肩から絵の具が浴びせられ、霧子の腰のホルダーからジャスティスハンターが落とされ、地にたたきつけられます。途端に“どんより”の影響を受け、硬直する霧子。
「身動きできぬまま、恐怖の顔の絵になれ!」
次の瞬間、自分の手が再びデータ化され、光る糸のようにほどけていくのを、息を呑み見つめるだけの霧子……。

親友復活

「重加速だ」
郊外。いまだ魔神チェイサーと対峙中のドライブも、その重い時の流れを感じます。
「湾岸倉庫街の方角だ」解説するベルト。
「なんだって!」
気を逸らすなというように、魔神チェイサーの拳が飛んできます。同時に蹴りをひかがみに受け、地に足をつくドライブ。剣をかざして身を防ごうとするだけです。

その時、黄色い円盤状のものが飛んできて、ドライブを盾と守りつつ、マシンガン射撃をチェイサーに浴びせます。
たまらず後退するチェイサー。

「……?」
「ディメンションキャブ。復活したのか!」
「こいつが? ベガスの相棒か」

黄色い円盤がタクシー型のシフトカーに戻ると、たちまち駆け寄り、仔犬のようにディメンションキャブにまとわりつくドリームベガスが可愛い。

「新しい剣のために開発した圧縮SO1合金だ。かれのボディの復元にも役立っている!」
今や2台並んで睦まじく、ちょんちょん、と軽く車体を合わせるベガスとディメンションキャブ。
「良かったなベガス! 親友とまた組めて。お前が心から羨ましいぜ」

雑談もそこそこに、トライドロンへ。
「おのれ……っ」
走り去る車。追うバイク。共に止まった街を走り過ぎます。
チェイサーって名のるだけのことはある」バックミラーから消えない影。「まともに追っかけっこしたら振り切れそうにないぜ。おりゃ、スパイク、モンスター、出番だ!」
「タイヤフエール!」
トライドロンから射出される様々なタイヤが、それぞれに追走してくる魔神チェイサーへ、攻撃を加えます。
「!」
しかし、眼前には行く手を阻む何台もの車両。
激しくハンドルをきれば、トライドロンはひらりと身を翻し、一般道から高速へ、アクロバティックに跳び上がってCM。だんだん「チキチキマシン」みたいになってきました。

計算

「……」
少しずつ解けていく我が手に、ただ見入るばかりの霧子。その恐怖の表情に、さらに哄笑するペイントロイミュード。
「いいぞいいぞもっと恐怖しろ! 彼女たちを超える、最高の表情をしてくれたまえ。きみこそわたしの、最高傑作になる女だ! はっはっはっは!」
笑いながら電子ロックを外し、奥の扉を開けます。
「……は」そして呆然となるペイント。「絵が! わたしの絵がない!」
「はっ!」
その背後から跳びかかり、殴りつけたのは進ノ介!
次の瞬間、手が元に戻ったのを見て、体の力が抜けたのでしょう、へなへなと地に膝をつく霧子。
「大丈夫か」近寄ってくる進ノ介。泊さん、と力なく応じる霧子を支えつつ、ペイントに振り向いて叫びます。「絵は全部、トライドロンの中さ!」
「どうしてここがわかった!」

ここで、すべては霧子の機転のたまものだと、解説してやるベルト&進ノ介が親切です。
霧子は絶体絶命の状況を利用し、力もないくせに足掻く、か弱い獲物のふりで、わざとペイントに重加速を発生させたのです。
重加速が発生すれば、その中心点はベルトにはすぐわかる。ドライブなら、きっと来てくれる――。

「おれたちに絵のありかを知らせるためだと、すぐピンときたぜ。まったく、大した度胸だ」あきれたように言う進ノ介。
「わたし信じていましたから。一度重加速さえ起これば、あなたは必ず駆けつけてくれるって」見返す霧子。
「グッドバディだなきみたちは。……わたしとしては少々妬けるな」2人を賞賛するベルト。バディがボディに聞こえましたがキニシナイ。

「馬鹿な!」うまくいっていたのに。叫ぶペイント。「なぜこんな程度のやつらにわたしが!」
「答えは簡単。それは、この人が仮面ライダーだからです」誇らしげに応じる霧子。思わず微笑む進ノ介。気を取り直し、ペイントに向かいます。
「憶えてるか? 取調室で言ったこと。お前はおれが裁く。――変身」
ドライブタイプスピード。
「おれは仮面ライダー・ドライブ! ……ひとっ走り、つきあえよ」

仮面ライダーの名が意味するもの。
相棒に認められ、自らその名を負って高らかに宣する、その使命。その意味。
ここの流れは燃えます!

「ええい!」
「……はっ!」
敵めがけ突進し、重いパンチを放つドライブ。たちまち相手の身体は倉庫の外へと飛び出していきます。
距離を取り絵の具を吹きかけてくる相手に対し、それを前転で躱して迫るドライブ。
「ようし、さっきの種明かしをしてやるか!」
タイヤ交換。ディメンションキャブ・フルスロットル!

奇妙な力

ディメンションキャブがかなり特殊なシフトカーであることがここで、身を以て語られます。
タイヤ交換で、キャブの車体と同じ、黄色のタイヤがドライブの身体に装着されるところまではいつも通り。
と、タイヤの円形が切り口となり、ドライブの身体が次元ごと二つに分断されます!
右肩、頭、右手と胸の半分だけが黄色い円盤に乗った状態で地面に乗ると、その下へ潜ったかのように消えていくドライブの上半身。
「じゃね。ばいばーい♬」
一方、残った円盤は自在に飛び回り、襲いかかってきます。驚く暇さえ与えられないペイント。
「……っ」
かわしたところで、こんどは円盤からまた、上半身が生えてきて、飛びかかり殴りかかり……。
奇妙な相手に翻弄され、倒れるペイント。

――と、背後でいらいらと足先を動かし、待ち構えていた左腕、胸の半分、腰、足といった残りの半身が、今度は自分の番だと歩み寄ってきます。
「おい」
「おはあっ!」蹴りつけられ倒れるペイント。「そうか、この力であたしの絵を!?」

その時下半身の元へ上半身を乗せた円盤が飛んで戻り、元通りくっつきます。ぽんぽんと膝から土埃を叩くドライブ。
「イグザクトリイ」気取って答えるベルト。
くっついたり離れたり、この辺りは映画「ワイルド・ワイルド・ウェスト」の生首カッター円盤っぽい。
ついでに言うとこの状態で地面上を滑っていたのは、ルンバに乗った猫っぽい。ディメンションキャブの力はどうやら、タイヤの面で次元を分断する力。
ドライブの上半身を乗せた円盤が、倉庫の外壁に取り付けば、いつの間にか倉庫の内と外が、反転しています。地中に潜るのも、壁をすり抜けるのも、自由自在。片腕しか使えないのがめんどくさそうですが。
そうやって内部の絵を、すべてトライドロンに運び込んだドライブ。


「よくも。わたしの愛する作品を! この、盗人めえっ!」
「誘拐犯に言われたくねえっ!」混乱しつつ叫ぶペイントを、一喝するドライブ。「――来い。ハンドル剣!」
クラクションとともに走り寄ってくるトライドロン、そこから射出されるハンドル剣。
「ぬうっ」
「はっ!」
それを手に、斬って斬って斬りまくるドライブ。

その時、手元にドリームベガスが飛び込んできます。
「は、どうしたベガス?」
「進ノ介ならスリーセブンが当てられるんじゃないかって言ってるぞ?」通訳するベルト。
「あのルーレットおれが止めていいの? ……なんだよ早く言えよw」ルーレット? ちょっとひっかかりますがキニシナイ。
タイヤ交換。ドリームベガス。
「遊び心が戻ったようだな、ベガス。――行くぜ」

前回見た通り、ベガスの必殺技は装着されたタイヤ3本が別々に回転し、それぞれの意匠が揃うか否かでパワーが変わるスロット方式。
装着すればいきなりのスリーセブン!
大量のコインの雨が噴出し、その重みと硬さを以てペイントを地に打ち付けます。
「ベガスを剣に装填してフィニッシュだ」
ベルトの助言に応じるドライブ。
「よし。必殺! ドリームベガス! フルスロットル!」
第1話で見せたのと同様、地上を滑るトリッキーな動きでペイントに迫り、低い位置からハンドル剣で、斬って斬ってまた斬りまくります。
カードとコインのイフェクトが画面にあふれる中、とうとうペイントの身体が爆散。
吹き上がる炎の中から、「010」の数字が舞い上がり、そして数字自体も爆発して消滅します。
「ナイスドライブ!」
「見ろよ、ベガス。霧子。……黄金のシャワーだ。これでお前らの悪い雨も、全部洗い流せるさ!」
変身を解き、背後で吹き上がった火の粉が滝のごとく降り注ぐさまを、示す進ノ介。
ペイントともに自分の心の傷をも克服できた喜びか、それとも進ノ介の気障なセリフがおかしかったのか。
ベガスの側に駆け寄ってきながら、ふっと口元を緩める霧子。
「……あれ。いま」
「笑ってません!」
途端に真顔に戻る霧子。これって「相棒って言うな!」と同じですねw

その背後で、トライドロンに積み込まれた何枚もの絵から、被害者たちの姿が消えていきました。
このタイプの車で荷物を運び出すというのは向かない気がしますが。

エピローグ

CM明けは再び特状課課室。
「嘘だろ、絵が消えた!? ……信じらんねえ」叫ぶ追田。
「まったく、なんて頑固な人なんだ。いい加減事実を認識しなよ」と、冷笑する西城。
「隠し場所の絵のなかに、浅矢一広氏本人もいたみたい」説明するりんな。「きっと本人になりきるために、オリジナルデータを残しておいたのね」

元のアトリエに戻り、制服警官から事情聴取を受けて呆然とする浅矢本人の映像がここで挿入されます。
ロイミュードたちが実在の人間になりすまし、なりかわる不気味さはアイアンロイミュードの回でも描かれていました。
でも、今回ペイントには浅矢の地位や、アトリエなどの資産を活用できるメリットがありましたが、アイアン→増田の時は、別にわざわざなりかわる必要はなかったですね。ただの趣味?
富士宮にモデルがいなかったことからすると、なりすましをしなくても、オリジナル人間体をつくる能力があることは、わかっていますし。

「はあ。どうやって報告書をつくるって問題があったかあ。……さあて、だ・れ・に・お・し・つ・け・よ・う・か・なあ」
課室の喧騒を背景に、スマホの、たぶん占いサイトを覗きこんで考えている本願寺。
「よう霧子。ここから抜け出さないか」と、囁く進ノ介。
「サボりは賛成できませんが、この局面だけは賛同します」生真面目な表情で頷く霧子。
こっそり息を合わせ、抜けだそうとする2人。
「……あっ。泊ちゃあん。霧子ちゃん。ほらっ! こらーっ!」

「また、2体倒した。あと、101体……」
秘密のピット。暗がりのなかで、虚空を睨みひとりごちるベルト。銀行強盗犯、051がカウントされてないのは、単にベルトさんが知らないからコアが残っているからでしょうね。

「また、友達が消されたか……」
線路上にかけられた歩道橋。悔しげにつぶやくハート。「……仮面ライダーに」
「やつはおれが倒す」静かに雪辱を誓うチェイス。「おれの仕事だ」
沈鬱な(そしてイケメンばかりの耽美な)雰囲気を、しかし一人で打ち破る無神経な声。
「そうとも限らないぜ? 先に仮面ライダーを消すのは、おれかもよ♫」前半にもいた、太った男が、豚のように見苦しくスナック菓子を抱えて哄笑します。「……ぎゃっはっはあ! うはははwwwwwww」
興奮しすぎてロイミュード体になっちゃってます。
「……なぜこう無秩序で、無遠慮で。問題な者ばかりが力に覚醒するのかな……っ」
それを聞きつつ、つぶやきのなかに苛立ちが隠せない、ブレン。

灯りの消えた特状課課室。
主のいないデスク脇に佇み、その上から、シフトカーを手に取るりんなの真顔がふつくしい。霧子たちの秘密がついにバレる? で以下次号。
今までずっとドライブは「タイプスピード」という基本形の上に様々なタイヤを装着していたわけですが、次回はついに、新タイプ登場のようでそれも楽しみです!
今週のお突きあい。「ミーと突きあっちゃう?」の腰の動きがものすごく軽快でしたねw ラブコメ回とあっておしゃれしたミオの可愛さ。カグラの異様なノリ。激しくはりきるワゴンさん。今日は女子組がほんとよかった(*´ω`*) 明さんもイケメンだった。しかし最後はトカッチの鬼神の如き荒れっぷりにぜんぶもっていかれました。ほんとすごいよ。
同日追記。回ってきたtwを一つ、二つ貼りました。
10/27追記。序盤の5分ぶんくらいを追加し、全体に聞き取れていなかった部分を修正しました。トッキュウジャー感想も入れました。
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2014.10.26 12:04 | drive ドライブ | トラックバック(-) | コメント(-) |
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