LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

タイプワイルド キタ━(゚∀゚)━! と思ったら、変身はお預けでした。
2回でワンエピソードの定型からすると当然そうなるのでしょうけど2週間も待ったのに(´・ω・`)


woman with binoculars / electricnerve


魔神チェイサーとプロトドライブ(どちらもバイク乗り)の関係についてはいろいろと皆さん予想されてますが、今回のベルトさんの台詞も重要でしたね。わたしもチェイスが元プロトドライブ、もしくはその関係者だったりすると燃えます。
ストーリー上は新キャラに公安部警視とイケメンエリートが登場し、りんなさんをめぐり追田警部補との恋の鞘当ても気になるところ。
あと、今回のクラッシュロイミュードが、なんだか幹部たちの間で特別扱いされてるような気がして、しかしそれだけの力があるようにも見えないのが気にかかります。
今日も仕事なので以下録画を観直しもせず走り書き感想文。
ジャンクション! タイプ・ワイルドティーザーになっててかっこいい! 長かったですねえ。

と思ったらOPはもう映画宣伝です。「鎧武」との共演は紘汰が新世界の神様になっちゃってどうするのかと思ってましたがいつものチェックのシャツにオレンジのダウンベストでしたね。

連続輸送車襲撃事件

郊外を走る白い近距離トラック。ドライバーが着用している制服はパステルグリーンと白の配色で清潔かつ可愛らしく、いかにも食品等を運ぶような、比較的小型のトラックです。
走行中、重加速現象を感じたドライバー。
「やべっ! ……? 今、なんかどんよりしたような」と大事をとり、車を停止させます。「……気のせいかな」
ドアを開け、辺りをうかがうように一歩降りたドライバーの、眼前に再び白い閃光。とたんに重くなる時の流れ。

「きゃははははは!」
「匂う! また旨えもんが喰えるかも! うははあ」

そこへ普通のスピードで上機嫌に歩み寄ってくる太った男。重加速現象下、その身のこなしだけで既に常人ではありませんが、小脇に抱えたスナック菓子の量をとっても、明らかに常人とは言えません。
視聴者には前回、幹部会の席でひたすら飲み食いしてた人とわかりますが、人間名は依然不明。
その両側から、
「兄貴ぃ。覚醒した力、また見せてくださいよ!」
 と慕い寄る舎弟らしき二人の男。
「うははw 仕方ねえな!」まんざらでもないのか、すぐさま変身してみせる男。
異常に隆起した肩と、発達した腕がその力の程を窺わせます。ここでの紹介はありませんが、その名はクラッシュロイミュード。
「兄貴かっこいい!」
「最高だぜ」
追随しながら自分たちもコブラ、スパイダーに変身する二人。
「うぬ!」気合を込めクラッシュがトラックのコンテナ部分を一撃すると、お宝お宝wと嬉しげに乗り込んでいきます。
「……お前はどうなると思う?」
略奪を舎弟に任せ、まだ運転席脇に、ドアを開けて降りた状態のままへたり込んでいたドライバーに近づくクラッシュ。
「た、助けてくれ」
「やーだねwっw」

しかし、そこへ突っ込んでくる一台の紅いスーパーカー! クラッシュを跳ね飛ばさんばかりの勢いです。

トラックから降りてくるコブラとスパイダー。
「誰だ、てめえは!」
「あん? おれがピザ屋にでも見えるのか?」ピザ屋はたっくんと木場さんです。肩をすくめつつ降り立ってきたのは赤くメタリックに輝くボディ。
「仮面ライダーか!」それはロイミュードを屠る者の名。うなるクラッシュ。「やっちめえ!」
飛びかかってきたコブラたちを、トライドロンに持たれるようにして躱し、あしらうドライブに、
「仮面ライダー?」と眼を見張るドライバー。
「ほら、ほら、ほら」
「いたーい」

***

「……」
離れた場所から、潮風に長い髪をなびかせ、ディケイドピンクの双眼鏡を覗いている美女。
いや顔はわかりませんが、この雰囲気で美女でなければびっくりします。

***

その視界のなかで、コブラたちを相手にしているドライブ。まずは手近なところに立っていた一体を捕まえます。
「コンビネーションから左フックやあ!」
「なんだそれ」
「あ、あれ?」
殴りかかってくるスパイダーを適当にいなし、続いてもうコブラに向かうドライブ。
「いたいいたい……」
「なんだお前のその声! 気持ち悪いな」
「気持ち悪くないっ! 地声!」
プンプンしながら払いのけられ地に倒れます。

「へっへっへ」ようやく立ち上がったのか近づいてくるクラッシュ。「……ちょうどいい。お前をぶっ潰してやりたかったんだ!」雑魚二体を片づけたドライブに、問答無用で殴りかかるクラッシュ。
一撃、二撃までは避けたものの、体格差もあり、さすがのドライブもまともにくらえば吹き飛びます。
「あああっ! …………いてて」地を転がった、その勢いで起き上がり、ぼうぜんと頭を振るドライブ。
「気をつけろ進ノ介。恐るべきパワーだ!」
「…………あのさ。そういうの、殴られる前に言ってほしいんだけど」
しかしドライブの抗議には耳を貸さず、助っ人を呼んだ、試してみてくれたまえ、と言い出すベルト。
宙にフリーウェイを敷きながらロイミュードたちを牽制し、登場した新しいシフトカーはランブルダンプ! 見たままのダンプカーです。
はっしと手に取り、タイヤ交換すれば、恐ろしい勢いで突っ込んでいくダンプのパワー!
「わわわわわっ!」
逃げ惑うロイミュードたち。
しかし悲鳴をあげているのはドライブ。
タイヤ交換の声とともに飛んできた右手のドリル、それを装着した右腕だけが先に突っ込んでいき、残りの身体はそれに振り回され、宙にたなびいています。
「ああっ。……こおりゃ、あらぶるダンプだな、おおおおおーっ」
鯉のぼりのように低く泳ぎ、そして勢い余って敵に激突しても止まらず、やっと地面に倒れこむドライブ。
「おおっ。……なんだよこれ」ぼやいた時にはもう、もとのタイプスピードに戻っています。
「やはりタイプスピードとは相性が悪いか……?」ため息をつくベルト。
「は?」

ただ、それなりにダンプのパワーは脅威であったらしく、
「野郎ども出直しだ!」とクラッシュが叫ぶと、
「おおおおのれ!」
「おぼえとけ!」
 と雑魚二体も甲高い声で捨て台詞を吐き吐き、コミカルに逃げていきます。
「あっ。……逃げられたか。おかしな奴らだ……」

***

「……」
まだその様子を見ている女。
ピンクの双眼鏡を外した後に現れたのは、沢神りんなの美しい顔でした。

***

「大丈夫か。怪我、ないな? よし」
起き上がり、トラックへ駆け寄ってドライバーに声をかけるドライブ。
「あんたが、仮面ライダー?」有名人に会ったかのように、嬉しそうに起き上がるドライバー。
「まあな」トラックのコンテナに片手を突き、ポーズをとって認めると、パトカーのサイレンが近づいてきます。
「じゃ、お互い安全運転でいこうな。またな!」長居は無用。慌てて立ち去るドライブに、
「ありがとう!」と依然、嬉しげに応じるドライバー。めでたしめでたし。

公安との協力

おれたち特状課が、今回の襲撃を察知できたのはわけがあった――。

本庁公安部警視・桐原英治の協力要請とその情報提供により、事前に警戒していたのだと種明かしする進ノ介のモノローグ。
「怪物の輸送車襲撃事件は7件目にしてようやく未然に防ぐことが出来ましたね。大きな被害にならなかったのは特状課のお陰です」
特状課課室では、その桐原が、今回の襲撃の被害を最小限に抑えられたのは特状課の助力の賜だと礼を言っています。
メガネを掛けた知的で端正な風貌の彼が紳士的な態度で
「ありがとうございます」と締めくくると、
「くううううっ。皆さん聞きましたかね? 聞いたちょっと。ねえ、聞いた?」立ち上がってあたりを見回すのは本願寺。いかに特状課の面々が、ふだん警察で爪弾きにされているかがわかりますw
「ねえ、おれほんとぐっと来ましたよ課長!」応じる進ノ介。
「来たねええ! 熱いねえ! くーっ(*´∀`*)」

それをよそに、
「ところで、の仮面ライダーも現れたようですが」と話題を変える桐原。「皆さんは、何か情報をつかんではいないんですか?」
「うーん。それがまあ、なんともねえ」小首を傾げる本願寺。
「仮面ライダーねえ。……正直、眉唾もんですけどね」低い声で吐き捨てる追田。
「何言ってんだ。彼はもうネット上ではヒーローだよ!」その追田に食ってかかる西城。
「証拠は!」
「ぐっ。画像は、まだ出ないけど」
「まあまあ、追田警部補。わたしも、彼が正義のヒーローであることを望んでいますよ」
特状課では日常茶飯事の言い争い。その肩をたたき、とりなして出て行きかける桐原に、声をかける霧子。
「警視? 現状、怪物は無差別に食料を強奪しているようにしか見えませんが。……よく、襲撃車を予測できましたね」
「それは、こちらにも優秀な捜査官が居りますし。それに怪物に詳しい協力者も」
笑顔で口を開きかけた桐原。しかし、そこで課室のドアが開きます。
「桐原警視! 重加速のご説明の準備、整いました」呼びに来たのはりんな。

霧子の疑問は尤もなのに、説明をひっぱったのはいかにも怪しい。
しかしこの怪しさは、敵方につながってる怪しさなのかどうか、まだわかりません。桐原警視は貴重なメガネなので、敵方ではないとわたしは信じたい。
ベルトさんがまだ進ノ介に手の内を明かしてない、そのあたりの謎につながるのか、もしくは独自に公安もロイミュードの謎に迫っていて、それを韜晦しているだけか?

「あれりんなさん! いつのまに警視と?」思いがけずりんなが登場したので声をかける本願寺。
「うふ、ちょっとね? ばいばーい」
桐原を先に課室から出し、ドアを閉めるりんな。
「なんだよセンセー。公安に靡いちまったのか!」面白くなさそうに、そのドアに向かい叫ぶ追田が私情丸出しです。
それを真に受け、課員を取られるとでも思ったのか、
「そりゃないよ! なんとかなんないのかなあ……占いとかでさあ……」と心配し始める本願寺。

思惑

ロイミュードたちのアジト。
レストランのテーブルで菓子を貪り食いながら、
「……物足りねえ。ほしい。ほしいよお……っ」とうなっている太った男。その脇から、
「兄貴、また、やりに行きましょうぜ」
「すぐ行きましょうぜすぐ」
 と唆す舎弟達。
「行くか!」
太った男が気を取り直し、顔を上げたところで、
「……いい加減にしろ」と現れた紫の影。
「おお死神。おれも処刑するのか?」
「もう一度やりなおせ……!」
躊躇なく銃を向けるチェイス。しかし怯むことなく、
「嫌だね。おれは飢えてんだ。我慢できねえんだ!」と叫び返す太った男が命知らずです。
「!」

その時、銃口の前に翳された手。

「処刑は不要です……さあ、行きなさい?」
ブレンに庇われ、歓声を上げつつ出て行く三人。それを見送り、
「なぜ止めるブレン?」と無表情に問うチェイス。「お前が一番嫌いそうな奴らだ」
「友達だから」言って微笑むブレン。「――とでも言いますかね? ハートを真似るなら」
「………くく、ははははははっ」レストランの片隅に置かれたレーシングゲーム。シートに向こう向きに座っていたハートが、その肩を震わせ、笑い始めます。「ブレンがジョークを飛ばせるとは思わなかった」
「……」
無言で幹部たちの表情を見守るチェイス。そちらに向き直り、
「チェイス。クラッシュを守ってやってくれないか?」と告げるハート。
「なんだと……?」
不満なのか、クラッシュ達が残したオレンジジュースのグラスを撃ちぬくチェイス。

秘密のピット。
「なるほど、公安部は仮面ライダーの存在に興味津々、というわけだな」頷いているかのような表情のベルトに、顔を上げる進ノ介。
「うん。……なあベルトさん? いっそ、特状課のみんなや、公安部にだけでも教えちゃいけないのか?」
しかし、それには応じないベルト。
「……沈黙が答、ってことね」
「本当に信頼できる相手は限られる。……ということだよ」
「用心深いことでw」
ベンチに寝転んだ進ノ介のため息には応じず、
「敵のあのパワーは脅威だ。次はニューボディを試してみるしかないね」と言い出すベルト。
「ニューボディ?」
「タイプスピードに続く新型ボディ。タイプワイルドだ!」

ここで、タイプワイルドの紹介が行われます。思わず起き上がり、ベルトからスクリーンに投影される画像に見入る進ノ介。
「ランブルダンプなどを楽々扱えるパワーの強いボディだ。要は、馬力の強い車に乗り換えるようなものだね」
タイプの敵には、パワータイプの武器。そしてそれを使いこなせるだけのボディを。現在最終調整中であり、まもなく実用化されると。
「そりゃあいい」微笑む進ノ介。ネクタイを締め直し、「試乗するのが楽しみだぜ!」とベルトを手に取ります。
その様を冷やかすように見ている霧子。
「めずらしく最初からトップギアですね?」
「特状課も仮面ライダーも、少しずつ認められてきたしな。おれも少しはテンション上げねーと」
言いながらトライドロンに乗り込みます。
「……何よりだ。タイプワイルドには君の熱いパッションが必要だ」
「既に追田警部補も関係各所をあたっています」助手席に滑りこんでくる霧子。「あたしたちはフォントアール社からです」
「健康食品やサプリメントで有名な化学企業だな」とベルトの解説。
「よし、捜査開始といくか!」
地上にせり上がるや唸り声をあげ、街へ滑りだしていくトライドロン。この秘密基地っぽさが毎度たまりません。

聞きこみ

フォントアール社――。
正式な応接室はなく、受付前に設けられたミーティングスペースにかけこんできた作業服の中年男は、
「ああ済みません、遅くなりまして。社長の倉持です」と進ノ介&霧子に名刺を渡します。
「今日お伺いしたのは……」輸送車強奪の事件捜査の旨を説明しかける霧子にかぶせるように、
「おかげさまで今回は社員も輸送車も無傷でした!」と言う社長。
「輸送車襲撃にお心当たりは?」
しかし、力なく首を振る社長・倉持満
「それが何も。なんでうちのような中小企業が……」
積んでいたのは普通の健康食品やサプリメントばかりだったと聞いて、ロイミュードはメタボでも気にしてるのか、それともコラーゲンでも取りたいのかと、霧子に囁く進ノ介。
「どうされました」しかし倉持の嗚咽に顔をあげます。
「失礼」泣き笑いの表情を見せる倉持。「失礼……どうしてこんな理不尽な目に遭うのかと。それでも、商品の供給を止めるわけにはいかないんです。運ぶ社員が危険に曝されるとわかっているのに……」
「心配しないでください。おれたちが、必ず犯人を捕まえます!」
身を乗り出した進ノ介の手をとると、社員はわたしの宝なんですとただ頭を下げる倉持に、こちらも襟を正す想いの進ノ介。
「任せて下さい!」

「いやあ、感じの良い社長さんだったな」
社屋を出たところで、倉持の実直な人柄に打たれたのか、怨恨はないだろう、あの社長は恨みをかうタイプではないと断じる進ノ介。
「……襲撃はフォントアール社が3回。あかつき製菓が2回。ヨツバフーズと夕日食品がそれぞれ1回」
そこで手帳にまとめられた、これまでの輸送車襲撃事件の概要を、改めて読み上げる霧子。襲われた回数はフォントアール社が一番。とは言え、他にも数社が襲われています。
特にフォントアール社だけに、狙われる要素があるとは思いにくい進ノ介。
「やっぱロイミュードが手当たり次第に襲ってるってことか?」

「あっ! ……これ」その時感じる、重い時の流れ。辺りに走る白い閃光。
「重加速だ」すかさずその中心点を察知するベルト。「比較的近い場所だ!」

時間稼ぎ

CM明けは重加速現象の中心点へ向かう進ノ介一行。
その時トライドロンの横をすり抜けていく、紫のバイク。チェイスが追走してきていたのです。
「泊さん!」
「あいつ!」

前に回り込み、進行方向を塞ぐように停まるバイク。やむなくトライドロンを停め、降り立つドライブ。

「おい。そんなにおれが好きならサインしてやるから帰れ!」しかし無言で銃撃を浴びせ、魔神チェイサーとなる相手に苦笑します。「相変わらずクールだね。は!」
殴り合い、蹴り合う二人の超人。割って入るように飛び込んできたオレンジのシフトカー、マックスフレアがうるさかったのか、叩き落とすとそれを手に取るチェイサー。なんと自分の銃に装填し、ドライブに向けて銃撃を加えれば、激しい炎が銃口から吹き上がります。
「……あ?」戸惑い劣勢になるドライブ。
「フレアの力が取られた!」驚く霧子。
「やつはプロトドライブのシステムを再現しているんだ……」しかしシフトカーの力まで使うことができるとは、と小さくつぶやくベルトの声を、聞き咎めるドライブ。
「なに?」
ならばと組み打ちに持っていくドライブ。相変わらず劣勢に見えますが、地に倒されるや突きつけられた銃を捕まえ、チェイサーを引き倒し、奪い返したフレアを自らのシフトブレスに装填し直します。
タイヤ交換!
「……!」
殴りかかってきたチェイサーの腕を取り、抑えるドライブ。
「ふ、人間を助けに行くのか?」嘲笑うチェイサー。「……助ける価値などない。知恵を持つことで人間の本質は悪になった」
「はっ。悪党お得意の演説ってわけか!?」
フルスロットル。浴びせられる炎熱の雨をかいくぐり、宙を舞うチェイサー。ドライブ、霧子を牽制しながら自らのバイクに飛びつきます。
「もういい。終わった頃だ」
走り去るバイク。
「おい、待て!」

しかし深追いは禁物。直後、べルトの感知した重加速現象の中心点へ急行した進ノ介。
そこには路上に横倒しになったトラック、大破したコンテナと、その傍らに倒れたドライバーの姿が。
「大丈夫ですか? 霧子、救急車だ!」
トライドロンから飛び出し、ドライバーの救助にとりかかる進ノ介と霧子。

「……仮面ライダー。やつを見ていると苛々する」その様を、遠くから見ているチェイス。
「これで機嫌を直せよ」待ち構えていたハートは、小さな箱を差し出します。
「……?」
「おれとブレンからのプレゼントだ」
チェイスが手を出そうともせず、ただ無言で立っているので、苦笑しながら持参した箱を開けてみせるハート。中には無彩色の、しかし凝った細工の、三台のシフトカーが収められていました。バイラルコアかっこいいです。

近くに奴が

特状課課室。
「仮面ライダーは今回、現れなかったようですね」
今回の事件を総括し、前回とは異なって仮面ライダーの助けがなかった点を、
「前回は公安からの情報提供に合わせて駆けつけてくれたわけですし、やはり彼は我々と近い場所にいるのかも」と指摘する桐原。
「近い場所にねえ……」首を傾げながら周囲を見回す本願寺。進ノ介は目を伏せ知らぬ顔をしています。
ふと、その本願寺と目が合う西城。
立ち上がり、手のマペットを掲げ、シュピーン! と変身ポーズを取ります。
「そんなわけないでしょう!」手を振る本願寺に、いや、その可能性だってと応じる西城。
「……では本庁に戻ります」
そして、特状課のノリに早くも慣れたのか、彼らを無視して出て行く桐原と、後に続き出て行こうとするりんな。
「りりりりりんなさん!?」
やはりりんなは公安に取られてしまうのか? 追いすがる本願寺。
「ごめんなさい? こっちもいろいろあって」
閉まるドアを睨みつける追田。
「……すっかりあっちの人だな先生。面白くねえ! おい進ノ介。こうなったらな、輸送車見張ってるしかねえぞ。今度はおれがフォントアール社、おめえがあかつき製菓。この2つが一番襲撃回数が多いしな?」
「ういっす」立ち上がる進ノ介。「現さん、なんか気合入ってるっすね」
「おれはなァ、二枚目のエリートが、大っ嫌いなんだ!」一声吠えて出て行く追田。
「「「わっかりやすーい」」」
男の嫉妬を目にして、声を合わせ笑う本願寺・進ノ介・西城。

被害状況

しかし捜査は捜査。出ていこうと霧子に声をかける進ノ介。
「うし、行くぞキリ、……どした?」
「何かもやもやするんです」つぶやく霧子は、席に座ったまま、会議の後のホワイトボードを睨んでいます。

日時と襲撃された企業名ごとに整理された現場写真。
襲われているのは何度も繰り返しているように、フォントアール社だけではありません。
しかし、輸送車の破壊状況を見れば――。

「何か気づきませんでしたか」
トライドロンの助手席から話しかけてくる霧子。
「……? ま、フォントアール社の車の被害が、他の事件より大きいな、ってことくらいか」
「それですよ! 破壊の度合いも、車の燃え方も」
「なるほど」身を乗り出してくるベルト。
「無差別じゃなく、敵に、なんか狙いがあるってのか?」

そこへ鳴り響くコール音。霧子がスマホを操作します。
「桐原警視から、襲撃の警戒情報が! フォントアールの輸送車です」

「うっへっへっへ」
路上に停められた白いトラック。その脇に立つクラッシュロイミュード。ドライバーは冒頭の人と同じですね。
輸送車を追って来たパトカーの、開いたドアから降り立ち、顔を歪める追田。
「……うそだろ。とうとうかいぶつみちまった……」
重い時の流れに身動きもきかず、彼にできるのはただ、その狼藉に銃口を向けるだけです。
「おおお? お巡りさんの最期ぉー♬」
その追田にずいずいと歩み寄るクラッシュは、銃口から飛び出した銃弾を肩で、追田の方へ弾き返します。
至近距離から眼前へゆっくりと迫る銃弾。ただそれを見つめるだけの追田から、漏れる上ずった声。
「しんじまうううううう……!」

「現さん!」
特状課には内緒にしているのに、こんな近くまで乗り付けていいのかと心配になるような距離で停まるトライドロン。飛び出してきた進ノ介はすぐにタイプスピードに変身します。
飛び込むや追田の眼前で銃弾を押さえて捨て、じゃま、と追田の身体も車の中に押し戻し、走り過ぎていくドライブ。
「またお前か!」殴りかかってくるクラッシュ。
「……今の手、仮面ライダー?」
そしてそのまま座席に転がりこむだけの追田。彼の疑問を尻目に、そのままロイミュードたちに襲いかかってCM!

狙い

「もっとやれえ!」ドライブにコブラ、スパイダーをけしかけつつ、自分はコンテナを破るクラッシュ。
「匂う。今度こそ匂うぜ! ……「ここだ、ここだぜ!」
こぼれ出た荷には見向きもせず、コンテナの壁を打ち破ると、二重壁となっていたその向こうに、鎮座していたのはジェラルミンケース。
「ははあ、ビンゴ!」

「おいさっ!」
「「やあああああん」」
ハンドル剣に倒れた舎弟達に、トラックから降りてきて「見つけたぞ! お前ら行くぞ!」と呼ばわるクラッシュ。
「兄貴待ってエエ」
「逃すな!」
「あっ、ああ!」ベルトの声に我に返り、さらにそれを追うドライブ。
「くっ、こうなったら!」
足止めの役を自覚したのか、立ち向かってくるスパイダー。ハンドル剣にスピードを装填し、フルスロットルの必殺技を仕掛けるドライブ。正直、オーバースペックな気がしますが。
地上低くタイヤを滑らせるドリフト走行で一体撃破し、ようやくクラッシュを追えると走りだし――。

「――!」
しかし、その背に再び浴びせられる銃撃の雨!

「またお前か」
「安心しろ、これで最後だ」
そうつぶやくと、テンション低く変身するチェイス。
剣と剣。重い斬撃がかわされます。

「おああ、これだ、これだ!」
「兄貴!」
ちょうどその頃。離れた位置でケースを開けたクラッシュとコブラ。並んだ4本の筒状のガラスケースの上を、滑らせる手がいとおしげです。真の目当てはこれだったのですね。
クラッシュが1本を取り上げた、ちょうどその時、ドライブ、チェイサーの激しい戦いの音が耳に届きます。
「――?」物陰から覗き込み、「死神め」とつぶやくクラッシュ。

「うああっ」敵の振るった豪剣にバランスを崩すドライブ。倒れこんだところへ、
「進ノ介、シャドウだ!」
「ああ。行くぞ!」
起き上がりミッドナイトシャドウを装填。タイヤ交換。
すかさず浴びせられた、紫の手裏剣を防ぐチェイサー。少しも慌てる様子を見せず、ハートから贈られたバイラルコアの一つを装填します。

チューン。チェイサースパイダー――。

その右手に出現した、クロウ型の武器を振るわれ、電撃が走ったかのような衝撃を受けるドライブ。
「……っ!」
「悪いがもうお前に勝ち目はない」
「これを、これ以上喰らったらヤバイ!」
一か八か。双方同時に発した必殺技が両者の間でぶつかり合います。必殺シャドウフルスロットル。
クロウ型の武器は盾にもなるのか、それを掲げ衝撃を凌ぐチェイス。
まともに食らって地を転がるドライブ。
「……!」

――そして、それを背後から見守りつつ、やばいやばいと奇妙に慌てているロイミュードたち。
クラッシュの手にあった筒状のガラスケースは、ドライブたちの必殺技に反応し、中に収められた赤い液状の薬品が衝撃に反応し、妖しく光りはじめ――。

「やめろ。やめろおっ!」
「投げて!」
「なんだ、あの液は?」
起き上がり、疑問に思ったドライブの前で、手にしたガラスケースを持て余し、海上へ投げるクラッシュ。

「――――ッ!」

次の瞬間、海上に膨れ上がった巨大な炎熱の塊に、身をすくめるドライブ。
「まさか。爆薬……!」
「なぜそんなものが食品輸送車に」驚くベルト。
「そういうことか」そして、自分自身も驚いたに違いないのに、あくまでテンション低くつぶやくチェイサー。「おれの言うとおりじゃないか? ……人間の本質は悪だと言ったはずだ」
「どういうことだ!」
「わからんのか。人間が密輸していたのだ、あの爆薬を」

はっと振り返った背後では、クラッシュらが騒いでいます。
「ああもったいねえことした!」そしてコブラに向き直り、蹴りつけます。「お前が悪い!」
「な、なんで」
再び一本のガラスケースを手に取り、蓋を開けるクラッシュ。
「この匂い、たまんねええ。やっと癒されるぜ……っ!」
そしてその内容を一気に呷る、クラッシュ。
「ばくやくを。のんだ……?」その光景に絶句するドライブ。
見る間に体中が赤く染まり、あちこちから満ち溢れるエネルギーに、体全体が膨れ上がったようなクラッシュ。
「うめえ。漲るぜえ! とんでもねえ力がよ!」
それを持て余すかのように、ドライブに殴りかかったところでまたCM。

絶対絶命

「……っ、」
あまりのパワー差に押しまくられ、防戦一方となるドライブ。
何度も地に転がるうちに、卒然と悟ります。
「そうか! こいつは最初の襲撃の時、この爆薬を見つけたんだ。そしてその味と力にすっかりはまって、輸送車を襲い続けたのか!」
フォントアール社の車両だけひどい破壊状況だったのは、襲撃後クラッシュが爆薬を飲んで暴れたから。
ドライブの周囲を、これまで見た光景、耳にした情報が、走馬灯のように走ります。

「じゃ、爆薬を積んでいた輸送車は全部……? そんなバカな。あの人の良さそうな社長が爆薬を?」
「社長? 何のこったあ!」
ぼうぜんとするドライブの細い胴を、拳で打ち合わせるクラッシュの攻撃がこわいです。

***

「……」
その様を、運河の向こうからじっと見つめている双眼鏡。その主はもちろん、沢神りんな。

***

「ああっ!」
何度目になるのか、倒されコンクリートに手をついた、ドライブ。
その時対岸から(りんなが居たあたりから)、シフトカーが宙を飛んできます。
振り向きざまつかみとればベルトの声。
「シフトワイルドだ。それでタイプワイルドになれ!」
「例のニューボディか!」
「この状況を逆転するにはそれしかない」
「わかった」

ていうか今、魔神チェイサーは何をしているのでしょう。けっこう手加減されてると思うのですが。

しかし装填しても、何の変化もおきません。
「あれ……シフトレバーが入らねえぞ?」
「きみのパッションが低いんだ……」苦いベルトの声。「ニューボディと心のギアが咬み合わない」
そんなことを言われても。
「……こんなヤな気分のままで情熱なんて上がりようあるか!」

拗ねて横座りになったドライブを見て、埠頭に横座りになったファイズを思い出しましたが、ファイズと違ってカイザの助けは来ませんのでこれではピンチです。
それを見て対岸で何事か手帳に書きつけているりんな。

「何だ? やる気がねえのか?」
迫りくるクラッシュ。ぼんやり座っているドライブを豪快に打ち上げ、鉄橋にぶつけると、強く地に足を打ち付け、「おれ最高!」とノリノリです。ゴルフならドラコン賞間違いなし。
「ぬぁー! はははあっ!」ついでに周囲を適当に破壊すると、上機嫌で去っていくクラッシュ。
「あ、兄貴ぃ。兄貴兄貴、忘れ物忘れ物!」
残りの燃料が入ったままのジェラルミンケースを抱え、慌ててその後を追うコブラロイミュード。

「あ、待て……っ」
倒れたまま、そちらへ向け手を伸ばすも、そのまま動けなくなるドライブ。

***

「…………」
ドライブの敗北を見届け、踵を返し対岸から去っていくりんな。

***

「ぬわ、ああ…………」
倒れたままのドライブの元へ、ゆっくりと歩み寄ってくるチェイサー。
そして、いつの間に来ていたのか、ドライブのその襟を掴み上げ、上体を起こさせる、ブレンロイミュード。
「仮面ライダー。おろかで哀れで惨めな男だ……」
「そうだな。クズの悪事を守って正義の味方を気取っていたのだから」
肯うチェイスに頷き、
「ご褒美にわたしの毒をプレゼントしましょう」と、ドライブの頭上へ頭を傾けるブレンロイミュード。
盃状になっているその頭蓋の一端から滴り落ちる緑の液体を受け、
「うあああああああっ!」と絶叫するドライブの絶体絶命で以下次号。
今週の立っただけ。長かった…グリッタ嬢! そして話の通じない人たちの対話に燃えました!
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2014.11.09 12:20 | drive ドライブ | トラックバック(-) | コメント(-) |
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