LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

昨日おもちゃ屋さんに行ったらタイプワイルドのおもちゃ出てました!
マッシブなプロポーションでいいですね。


Indian Cobra (Naja naja) / Gopal Venkatesan


今日は「龍騎」ファンにはベノクラッシュを思わせるシーンがありましたのでここは蛇の写真を。苦手な方は済みません。

マッドな救援

運河埠頭。
「わたしの毒をプレゼントしましょう……」
「う、あっ! ああああああああっ!」
倒れたまま立ち上がることもできずもだえ苦しむドライブを見下ろし、ほくそ笑むブレンロイミュード。「ふふふ……苦しみなさい」
悦に入るブレンに、背後から声をかけるチェイサー。
「ブレン。……クラッシュの力を上げるためにわざと自由にさせたな?」
「そういうことです」
(ブレン。敵の幹部の名か?)
その会話に耳を澄ましているのはベルト。
ブレンの答えにため息をつき、進み出るチェイサー。「ブレンの毒にやられたらもう長くはない。楽にしてやる……」
銀の銃口が向けられた、その時、駆け寄ってきたのは霧子!
「ベガス! お願い」
その手から放たれたドリームベガスが、ブレンロイミュード、チェイサーを蹴散らし、力なく倒れたままのドライブの、シフトブレスに収まります。
強制シフトチェンジ。タイヤ交換。
「!? おれの運を試せってことか……?」力なく操作するドライブ。
「必殺フルスロットル! ベガス!」

たちまち噴出するコインの雨にチェイサーらが辟易している間に、大きな爆発。
炎が消えた時には、既にドライブの姿は消えています。
「くっ。……逃げたか」
「奴はいずれ死にますよ」
「わからんぞ……仮にも、仮面ライダーだ」
話しながら踵を返す二人。立ち去っていくブレンロイミュードの、背中にマント状のひらひらがあってかっこいいです。

「ああ……」
ロイミュードたちが立ち去った後の埠頭。
ばしゃばしゃと水音を立て、よろけつつ運河の側から、這い上がってくるドライブ。しかしなんとか砂利に上がったところで力尽き、長々と寝そべってしまいます。
「君の悪運は大したものだ進ノ介……」あきれたように言うベルト。
どうやらドライブは、コイン噴出の勢いに飛ばされ、下に落ちていたようです。逃げたのではなく、ただ姿が一瞬見えなくなっていただけだと。
「ベガスの運を、もらっただけさ」うそぶいて変身解除しようとするドライブを、慌てて止めるベルト。
「待つんだ。強化されたドライブの身体でこのざまだ。変身を解除したら、毒で一気に死んでしまうぞ!」
「じゃあどうするんだよ……」

その時、再び鳴る華やかなクラクション。
新たに駆け寄ってきたシフトカーは白いボディが特徴的です。
「救急車のシフトカー?」
「ありがたい。彼は本来、人間を救助するためのシフトカーだ。だがフルスロットルで使えば、ドライブの肉体も急速に回復できる」
「ほんとか? よし」
安堵して、早速タイヤ交換するドライブ。高らかにコールされるそのシフトカーの名は……
「マッドドクター!」
「マッドドクター? ……なんかやばそうな名前だけど」
「必殺! フルスロットル!」

交換されたタイヤは心電図の波形模様。たちまちドライブの身体は宙に持ち上げられ、召喚された謎の医療用具が四方八方から襲いかかってきます!

「いてえっ!」
「いい忘れたが、マッドドクターの高速治療は死ぬほど痛いのが、難点なんだ」
「ええっ!? 今言うなよ! ああ、ホント胡散臭え! あああああっいてえいたいいたいいたいっ!」

全身の尋常ならぬ痛みに悲鳴をあげるドライブ。やがて治療が終わったのか、その身体がどすんと下に落とされると、既に変身は解除されています。マッドなだけじゃなく乱暴なドクターです。
「毒が切れた……」半信半疑の表情。「……はあ。すげえ」
荒い息をつきつつ、天を仰ぎます。そして、
「二度とこんなんだけは……」ごめんだ、とでも言いかけたのか、しかしそこで力尽き、運河わきの砂利の上で失神してしまう進ノ介。

科学者の悲劇

「……」
ことは病院。目覚めればそこは白いベッドの上。
「目が覚めましたか? よかった」見下ろしているのは霧子。
「霧子」
「丸一日死んだように眠ってましたが。無事でよかったです」
倒れていた進ノ介を、付近の人が運び込んでくれたのだと言う霧子。個室らしく、傍らの応接用のテーブルセットのところに、ベルトとスーツが置かれています。
「そうか。済まねえ……あっ」飛び起きる進ノ介。「フォントアール社は? 爆薬の密輸は!」
息せき切って問う進ノ介に、答えるのはベルト。
「既にわたしが伝えてある」と言うのですが匿名で電話でもしたのでしょうか。
フォントアールの社長は自分たちが事情聴取する、と説明する霧子。進ノ介はゆっくり休んでいろと。
「ゆっくりなんてしていられるか!」出て行く霧子を見送ると、立ち上がりさっさと着替えを始める進ノ介。その時、ベッドサイドに残されていたベルトが口を開きます。
「進ノ介? きみは、なぜ特状課の仲間に正体を明かさないか、わたしに聞いたな」
「ああ」
「かつてある科学者がいた……」

人類のために革新的な発明をしたにもかかわらず、結果的に世界にもたらされた破壊と悲劇を目の当たりにして、絶望する科学者。
高い技術は、それを使いこなせる者を見極めずに手放してはならない。
ベルトが語り始めたのは、よくあるストーリーでした。

「要するにドライブの力はまだ、人間の手には余るっていうことか?」カメラに背を向けたまま、着替え続ける進ノ介。
「イエス。ロイミュードと戦うためとはいえ、ドライブ自体も重加速を引き起こせる」
真顔で振り返る進ノ介。
「もしかして。そのある科学者って、あんた自身じゃないのか」
「……ハズレだね。科学者の名前はノーベルだ」
微妙な間。
ダイナマイトを発明した彼が、後に得られた富で平和に貢献する科学者の賞を設けたというのはまた、有名な逸話です。
「なんだよ。うまくはぐらかしやがって」苦笑して靴を履きつつ、「だが」と目を伏せる進ノ介。
「今ならわかる話だ」

エスカレーション

ロイミュードたちのアジト。暴れている太った男。
「うああああああ! 爆薬がきれたあっ。足りねえ。満たされねえよ……っ!」
「兄貴大丈夫ですか。しっかりしてくださいよ!」
「どっか他にないのか。いったい誰がつくってんだよお!」
例の液体爆薬は、相当中毒性があるようですね。襟を捕まれた子分も、
「知らねっすよ!」と叫びます。「社長とか、言ってたけど……」

戦闘時、真相に気づいて衝撃を受けたドライブが口走った言葉。
「そんなまさか。あの人の良さそうな社長が……?」


「社長?」聞きとがめて微笑む太った男。

活動停止

特状課課室。
飛び込んできた進ノ介に、驚く霧子、本願寺。
「泊さん」
「早いねえ。慌てて出てくることなかったのに」
言って、ミーティングスペースのほうへ視線を戻す本願寺。「……倉持さんずーっと無言のままですよ」

そこには任意で連れて来られている倉持が硬い表情でかけており、事情聴取にあたっているのは追田と西城。霧子、本願寺はその様を見守っていたようです。
「なあ社長。ここは取調室じゃねえし、これは逮捕じゃねえ。もっと気楽に喋ってくれていいんだぜ?」“いい警官”よろしく微笑む追田。それに交代して、
「現場で起こった爆発は、法律で禁じられている危険化合物によるものでした」と切り口上の霧子。「フォントアール社の化学工場ならば、製造は可能なはずですよね」
黙っていられず、割り込んでいく進ノ介。
「倉持さん、本当のことを言ってくれ! あんたが作って密輸したのか? あんな危険な爆薬を」信じていたのに。「なあ。どうなんだよ! 何とか言ってくれ倉持さん!」
「ちょっと、泊さん」
「進ノ介!」
とうとう倉持の肩をつかみ、激しく揺すぶり始めたので席を立った追田が止めようとした、その時。

「そこまでにしてください!」叫びつつ入ってきたのは公安の桐原警視、およびりんな。「……倉持社長にはお帰りいただきます」
「え、なんでだよ」
「ただ任意で、話を聞いてるだけじゃねえか」
驚く進ノ介、噛み付く追田にも、
「残念ながら特状課は、公安委員の判断により凍結されました!」と、人が変わったように高圧的に出る桐原。
「ええ?」首を絞められた鶏のような声をあげる本願寺。

その成り行きを見て突如いやらしい薄笑いを口元に浮かべると、
「もういいですね? じゃ失礼」と席を立つ倉持も、やはり今までとは別人のようです。
「あんたやっぱり……!」それを見てようやく、倉持の犯行を確信する進ノ介。「おいちょっと待てよ」声を震わせ、出て行く倉持を追おうとした肩を、
「やめなさい」とつかむ桐原。
「どういうことだよ桐原さん。説明してくれ」
「あなたたちには、この課から立ち退いてもらいます。今から沢神さんが、メインシステムを落とします!」
システムが落ちれば、“どんより”の発生状況がわからなくなってしまいます。悲鳴をあげメインシステムを守ろうと突進する西城を、軽くつきとばすりんな。
「ごめんなさ~い」
にこにことPC台の前に立つりんなを見て、
「やめてください!」と近寄っていく霧子も背が高いですね。
「だめよぉ霧子ちゃん。偉い人の決定なんだから。ね」
「りんなさん。あなたにはがっかりしました」
「あらひどぉい。どういうこと?」
「公安部に媚びて、あたしたちを見捨てたからです」
「あたしがどこで活用しようと、勝手だと思うけどな」

霧子の剣幕を制するつもりか、それともお手上げのポーズなのか、開いた両手を向け、そんなことを言われても自分もこうするしかないのだ的なことを薄ら笑いで告げるりんな。
さあ出て行けとばかり霧子の背を押すりんなに、
「りんなさん」傷ついたような表情を見せる進ノ介。なんだかんだ特状課のメンバーを信頼しているのですよねこの人は。
「そこまでです」そこへ桐原の声がまた飛びます。「何度も言いませんよ。全員この場を退出。活動を停止しなさい!」
閉めだされた一同の前で、ドアに<無期限活動停止>の紙を貼り、
「ばいばーい」と手を振るりんな。

バイラルコア

ロイミュードたちのアジト。
「クラッシュめ……」
「どうした? ブレン」
「やつが姿を消しました。大量のバイラルコアを盗んで……」
忌々しげなブレンに、笑い出すハート。
「はははは! あいつは正に、盗賊そのものだなあ」
ずっと太った男太った男と書いてきましたが、そういえばOPのテロップには役名、盗賊ってなってましたねクラッシュ。
「笑いごとではありませんよ」たしなめるブレン。「あれはロイミュードの肉体の素。もし、一気に使ったら……」
魔神チェイサーが一つ使っただけで、見違えるようにパワーアップしたバイラルコア。
クラッシュのように考えの足りないタイプが持ちだすなど恐怖です。指摘されて一瞬、真顔になるハート。そのまま立ち去っていく足元のカット。

打開

フォントアール社正面玄関。
タクシーから降り立った倉持を社員が出迎えます。
「社長、お疲れ様です。今回はたいへんでしたね」
「いや、参ったよ……最近の警察はいい加減だな」
その背後から声をかける、太った男。
「おい、お前が社長か?」
「誰だきみは」上ずった抗議の声などものともせず、進み出て倉持の襟を掴み上げる太った男。
「爆薬はどこだ」
「やめたまえ!」守ろうとした社員も突き飛ばされてしまいます。

運転免許試験場食堂。
うどんを啜る追田と、オレンジジュースのグラスを抱えている西城。課室に居られないから仕方ないのでしょうが、捜査一課にも戻らずどんよりと物憂げな空気です。
「あああ……こうなっちまうと、おれまで妙に悔しいぜ」
「追田警部補だってもう仲間でしょう。怪物も、仮面ライダーも見たわけだし」
言われて目を見開く追田。
「そうだった。ついにおれ……、見ちまったんだった!」
感慨にふけっている追田に、そういえば、というように、隣のテーブルから身を乗り出してくる西城。
「……ねえ。ねえねえねえ! 仮面ライダーってどんなデザインだったの」
ネットの噂をさぐる西城は生の情報の持ち主を前に興味津々です。覆いかぶさらんばかりの勢いで迫られ、緊張しつつ記憶をたどる追田。

万事休すと覚悟した、あの時、眼前に現れて銃弾を弾き返してくれたあの――。

「赤かった」
嬉しげに無言で先を促す西城。
「…………手が」
「手しか見てないの!?」呆れたように追田から手を放し、元の席に崩れ落ちる西城。「……なんて使えない人だ」
「なんだとこのインターネット野郎!」
思わずくってかかる追田。
そこへ現れたのは霧子。食堂に駆け込んできた、霧子目線のカメラの向こうで、男二人がいがみ合っています。
手を出さず、お互いお腹をぶつけあってるのは野球の審判に抗議する監督みたいですね。
「ちょっと、二人共!」それを乱暴に引き離す霧子。「喧嘩してる場合ですか!? 手伝ってください」

希望

運転免許試験場、屋上。
手すりにもたれ、ため息混じりにぼやく進ノ介。
「あの死神の言ったとおりになっちまったぜ。正義なんかどこにもありゃしねえ…」
「おっかしいなあ。今日のラッキーカラー青のはずなのに」その背後で、祠を前に、ベンチに座り込んでいる本願寺は、スマホを覗きこんでいます。「こうだったら神頼みですかねえ。……神? 忘れてた! 泊ちゃん、ちょっと来て。これ」
呼ばれて素直に本願寺のもとへ近寄る進ノ介。手渡された紙片を一瞥し、
「いちかわゆうぞう? 誰すか」
「きみを病院に運んでくれた人ですよ」
霧子も、付近の人が運んでくれた、と説明していましたね。
合点してすぐさま携帯を取り出し、そこに書かれてある番号へかける進ノ介。
「あ、もしもし市川さんですか? 泊という者ですが」
「あ、刑事さんか!」快活に応じる相手の声。
「おかげで助かりました。ありがとうございます」
「ま、仮面ライダーのついでだったんだけどさ」
「え?」

***

電話の相手は、前回冒頭で救出した輸送車ドライバーでした。
まだ仕事中なのでしょう、トラック脇で、制服のまま進ノ介との会話に興じる市川。
「おれ、フォントアールの運転手なんだ。前に仮面ライダーに助けてもらったことがあってね」
「……ああ」
「今度はこっちが助けてやれるかなってね? ま、結果刑事さんが見つかってよかったよ」
ドライブを助けようと辺りを探していたら、倒れていた進ノ介を発見したのだと、照れたように話す市川。
回想シーンで、おどけたように敬礼して去るドライブが可愛いです。

***

「おれ(ドライブ)を助けようとしてくれる市民もいたのか……!」

感激している進ノ介の肩を、近寄ってきてポンと叩く本願寺。
「ま、世の中、やな人間ばかりじゃないってことですよ」
それに向かって一礼し、改めて、
「市川さん! ほんとうにありがとうございます」
「いいよいいよ、お礼なんてさ……」

襲撃

電話の相手には見えないのに、照れたように手を振りつつ話している市川。しかし、その表情が突然、緊張と恐怖に変わります。
「……あいつらだ!」
「どうしました!」
「トラックを襲ってた怪物が、社長を」
「えっ」
輸送車ですから、工場近くに停まっていたのでしょう。そのすぐそばを、倉持を小突きつつ通り過ぎて行く太った男と、その子分。

***

「どこだ!」と突き飛ばされ、眼前の工場を指し示す倉持。
「こ、ここです……」
「うははははははは!」ロイミュード体に変身するクラッシュ!

そして工場脇。その様を目撃した驚きもつかの間、突然の重加速現象に、倒れこみそうになる市川。
「うわあっ! どんよりが」

***

「どんよりが!? 市川さんっ! ……だめだ」市川の声に緊張する進ノ介。しかし通話はきれてしまいます。「どこにいるんだ」
傍らで
「通報が見られればなあ」と残念がる本願寺。「でもメインシステムが落ちちゃってるし」
それを見て、無言でネクタイを締め直し屋上から走り去る進ノ介が男前です。
「……ギアが上がりましたねえ」微笑み見送る本願寺で、CM。

特状課課室。
ドアに貼られた<無期限活動停止>の紙を破り、中に入る進ノ介。封緘じゃないんですから、破らなくても入れると思いますが。
その勢いに、内部でお茶を飲んでいた桐原、りんなが顔をあげます。
「立ち入るなと言ったはずですが」
「フォントアール社が危ないんだ!」
「なに?」驚く桐原。しかしなんとか体裁を整え、「もうきみには関係のないことだ」
ならばとりんなのもとへひざまずく進ノ介。
「頼むりんなさん。システムを元に戻してくれ」
「なんで? あの社長さんに嫌な目にあったんじゃないの?」向き直るりんな。放っておけばいいと言いたげです。
「それとこれとは別だ。おれは行かなきゃならない」
「今動いたらきみは懲戒免職ですよ!」叫ぶ桐原。
「勝手にしろ。今動けるのはおれたちだけだ!」
進ノ介の答えに、にんまり笑うりんな。
「おっけー。いい返事にいい顔!」立ち上がり、軽く進ノ介の頬を挟むようにして下から覗きこむと、つかつかとメインシステムのほうへ進みます。
「何やってるんだ、反逆行為だぞ!」混乱してさらに叫ぶ桐原に、
「反逆者はまだいますよ、桐原警視」と、どやどやと入り込んでくる追田、西城、霧子。
「みんな……」嬉しげな進ノ介の笑み。すこし目元が潤んで見えます。そちらへ親指を立てて応じる西城。背後から姿を見せる本願寺。
「システムおっけー」
りんなが微笑むと、踏み込んできた西城が画面を覗き込み、「市民通報が来てる! 大田区の……フォントアール化学工場だ!」
「先に行ってろ進ノ介!」と追田も声をかけます。
「ありがとう現さん。みんな……」一瞬周囲を見渡し、そして飛び出していく進ノ介。

弾劾

「おい!」その進ノ介を呼び止めようとしてかなわず、
「おっとぉ」と追田に阻まれて声を震わせる桐原。「許さんぞお前たち」
「こちらの台詞です」きりりと言い放つ霧子。
「桐原警視のデータ、いっぱい調べちゃいましたよ」手のマペットを振るいつつ、その背後で話し始める西城。

特状課の調査によれば(霧子が追田らに手伝えと言ったのはこのこと)、
・桐原はもともと倉持の遠縁に当たり、
・倉持の液体爆薬製造と国外密輸を黙認、もしくは今回のように警察内部でそれを庇う働きをして報酬を得ていたと。

「馬鹿な、根も葉もない話だ」
「最初から妙だと思っていたんです」
無差別に行われているはずの輸送車襲撃事件で、なぜ次に襲われる車がピンポイントで指摘できたのか。
前々からの疑問を説明する霧子に、
「なるほど。それは、あなたがフォントアールの車が爆薬を積んでたことを、知っていたからですね」と、戸口から中へ入ってくる本願寺。「我々に情報を流して、仮面ライダーに守ってもらおうと思ったんだ?」
「でも泊さんがフォントアールの犯罪に気づいたので、特状課自体の活動を封じようとした!」

矢継ぎ早の追求に逆上する桐原。はっと気づいたようにりんなに振り返ります。
「……まさか、きみが!?」
「そ。最初っからあなたの行動には不信感しかなかったから?」楽しげに笑うりんな。「仲間についたふりしてたのー♡」
「そして桐原警視を調べるよう、わたしに手がかりをくれたんです」補足する霧子。

メインシステムを落とした時、抗議する霧子を制するようにりんなが手を上げた、その掌にはマジックで文字が書かれていました。
<桐原警視とフォントアール社のつながりを調べて>と――。
そのメッセージを正確に受け取った霧子。


「やっぱり、今日のラッキーカラーは青ですね」微笑む本願寺。自らの紺の制服を見下ろし、青のネクタイをつまみあげて、「おそろ♪」
「おそろ♫」そして、白衣の襟をくつろげ、中の青いスカーフを見せながら、応じるりんな。

宣言

トライドロンを駆りフォントアール化学工場へ急行する進ノ介。
進行方向を塞ぐように、バイクを停めたチェイスを認め、ブレーキを踏みます。一瞬の躊躇のあと、傍らのベルトを手にとり、ドアを開ける表情が男前です。
「……そこを退け」
「命を拾っても、愚かさは変わらないな? 人間に守るべき正義などないと、知ったはずだ」
「そうだな。……確かに、お前の言う通りかもな」
頷き、降り立ってドアを閉める進ノ介。自分は正義のつもりで、悪人の片棒を担いでいただけかもしれない。人間の側に悪がいることを、指摘したチェイスの言葉はまぎれもない事実だった。
「人間に悪人がいねえならそもそも警察官なんて必要ない。右も左もずるい奴でうんざりすることばっかりだ。だが」

まっすぐにチェイスを見据えつつ、その手に握られたシフトカーを見て、驚き「おお。シフトワイルド?」と口走るベルト。

「だからこそ。まっすぐ生きている人が光って見える!」
日々まじめに働き、時には肉体的には弱者でありながら、強者である仮面ライダーを心配し、助けようとした市川。
「正義じゃない。おれは、市民を守るんだ。変身!」
刑事らしい口上とともに、ドライブ・タイプワイルド出現。
肩口のタイヤを除けば、メタルヒーローシリーズのようないかついデザインです。
「Good. きみのパッションはフルゲージだ!」
声援を送るベルト。

「……ブレイクオフ」
一方、静かなつぶやきとともに出現した魔神チェイサー。
そのチェイサーと、力強く組打つドライブ。すべての攻撃をしかと受け止め、何の痛痒も感じていないかのように反撃します。
押され、投げられるチェイサー。
「……」
バイラルコアを装備し、チェイサースパイダーとなって出現したクロウ型の武器で襲いかかりますが、
「パワーの違いってやつを見せてやる!」と余裕で受け止めるドライブが頼もしい。飛び込んできたランブルダンプをしかと握り、
「いくぞ!」
悠然たるその姿に、新たに加わったのは肩口のドリル。あんなに手こずったランブルダンプの装備が軽いことに驚きつつ、パワー全開のそのドリルを自在につかいこなすドライブ。
「よしそのまま封鎖だ!」
必殺フルスロットル。ベルトの声に応じつつ、左腕に移動したドリルの力で、チェイサーの新たな武器をも突き崩します。
「……」倒れこむチェイサーに止めは刺さず、じゃあな、とトライドロンに乗り込んだところでCM。
倒れたまま寝返りうって見送るチェイサーが、悔しそうです。

大暴れ

「うわあああああっ!」
荒れ果てた工場。さっきから大暴れしてこれだけの廃墟にしてしまったのでしょうか。
隠されていた? 燃料を見つけ出し、
「これだこれだ!」とはしゃぐクラッシュ。
「やったあ兄貴!」
その傍らでへたり込んでいる倉持に、
「お前はどうなると思う?」と尋ねるのはクラッシュの癖のようですね。
「赦してくれ! 頼む!」
「やだね。もう用はない。ば…」
爆発しろ、と言いかけたであろうクラッシュの顔面に、トライドロンから銃弾が発せられます。よろけるクラッシュ。
「ちょ、兄貴!」

しかしドライブはまだ身動き取れず、トライドロンの中です。
「おお、身体がごっつくなったから、運転席狭!」

「来やがったな。おい、あれだ」
「これこれ。パクパクパク!」クラッシュの指示で手下のコブラロイミュードがバイラルコアを食べると、たちまち巨大なコブラに変身!
「すげえなw」それを見上げるクラッシュ。「やっちまえ!」
指示とともに飛びかかってくるコブラ。
「やばっ。うごかねえ!」
慌てるドライブですがトライドロンから降りもならず、運転席に収まったまま、トライドロンごと大蛇にぐるぐる巻きにされてしまいます。
「うおおおおおおおっ! うわあああああああっ!」
激しく締めあげられ、振り回され、工場の2階まで投げ飛ばされるとライドロン。その時、
「Go, トライドロン! タイプワイルド!」
ベルトのコールとともに変貌するトライドロン!
「トライドロン……すげえ」
たちまち黒と銀のしぶいラリーカーとなり、高低差をものともせず2階から1階へジャンプ、コブラに体当たりしたと思えば、その隙に工場の外へと走り出ます。
「逃げるなあっ! やっちめえ!」
巨大なコブラの頭に乗り、追いすがるクラッシュ。なんだかベノクラッシュをしかけてくる王蛇のようです。
その口から吐出される火弾の雨をかいくぐるタイヤドロン。
「タイヤフエール! Go!」
と、トライドロンの後輪にランブルダンプのタイヤが出現し、ドリル装備完了。そのまま走り回り、コブラを撃破。
落ちてくるクラッシュと機を合わせたかのように、トライドロンから飛び降りたドライブ。
「よし」と振り向いたところでCM。

種明かし

「くっ……黒くなったからって、偉そうにすんじゃねえぞ!」地団駄踏んで抗議するクラッシュに、
「新車だ!」と応じるドライブがひどく得意げで可愛い。「ひとっ走り付き合えよ? はっ!」
掛け声とともに、力強く駆け寄り、突き飛ばし、蹴りつけるドライブ。相手の反撃をさらに跳ね返すアメフト風ショルダーアタックもたくましく、その一撃一撃によろめくクラッシュ。
「おれのハンマーが効かねえ……っ」
戸惑うところへ、
「やっ!」と跳ね飛ばされてしまいます。工場の壁にぶちあたり、落ちるクラッシュ。
「とどめだ!」そちらへ見栄を切り、「来い、ハンドル剣!」と叫ぶドライブ。

………
…………

しかし、ハンドル剣は飛んできません。かあ、かあ、かあ、とからすの鳴き声のほかはしんとした廃工場に、かっこよくポーズを決めたまま一人立ち尽くすドライブが孤独です。

「……あ、あれ。……あれ。ベルトさん? なんか、ハンドル剣来ないぞ」
「今、車のなかにないんだ。もう少し待っててくれ」
「はあ? なんで?」
ですよねえ。ぼうぜんとするドライブの元へ、その時とことこと駆け寄ってくる美女。
「お待たせ。ハンドル剣はここよ?」
「りんなさん! なんで、」
「いいからいいから。早く。これで決めて!」
ウインクとともに押し付けられたハンドル剣を素直に受け取るドライブ。
「はい」
もう一度ウインク。
「……はい」

「おおおおっ」今まで失神でもしていたのか、ようやく立ち上がり唸り声をあげるクラッシュ。立ち向かうドライブに、
「ハンドルを切ってクラッチを押せ!」とベルトの声が飛びます。
「くら……ここか」
その途端、激しいドリフト回転が起こります。
「よし、行くぞ。はあっ! はっ! はあっ!」
クラッシュに三太刀振るえば、あっけなく爆散。ハンドル剣もタイプワイルドに合わせパワーアップしたのでしょうか。
ひらひらと舞い上がリ、砕け散る「024」の数字。

「……というわけで、りんなは影のメカニック担当だったんだ」
秘密のピット。ベルトの説明を受けた進ノ介のネクタイが、がくんと一気に緩みます。いったいどういう仕組みなんでしょうか。
「あ。ギアが落ちた……」と霧子。
と、進ノ介の傍らへつかつかと歩み寄ってくるりんな。
「も~機嫌直してよぉ進ノ介くぅん。おかげで公安に邪魔されずに装備も仕上がったでしょ? 何よりもほら」進ノ介の腕を取り、「これからは美女が二人で! ピットに花が増えるじゃな~い!」
言われて左のりんなを見下ろし、次に右の霧子を見る進ノ介。
見られて歯をむき出してみせる霧子。それは美女の笑顔のつもりなんでしょうか。目が笑ってないので威嚇に見えます。
それには応じず、まっすぐベルトへ詰め寄る進ノ介。
「スルーですか」やっぱり笑顔のつもりだったんでしょうか。
「秘密主義もたいがいにしてほしいぜ。もうないだろうなあ!」
しかし答えないベルト。
「かー。そこで沈黙かよ! マジで胡散臭えなこのベルト!」こつんと叩き、出て行く進ノ介。
「ちょっと!」
「呼び捨てとは失礼だなあ。さんをつけたまえ」

「あああもう! 考えるのやめた!」直後、進ノ介が外で叫んでますがベルトノこの反応(↑)。喰えないですね。

プロローグ

新聞社・東都タイムス。その日の一面を飾ったスクープ写真を囲み、
「いい写真だなあ」とカメラマンを褒め称えている仲間たち。「やったな、久坂!」
「よく撮れてますよこれは。やりましたね」
ほめられて嬉しげに一礼する若いカメラマンに、しかし一人だけ背を向けたまま、忌々しげな視線を投げる同僚の記者。
力任せに握った鉛筆がポキリと折れます。
穏やかならぬ気配のこの新聞社が、次の事件の舞台なのでしょうか。

ライダーについてはいつも細かいことはキニシナイ主義で観ていますが、特状課の設定はやっぱり、かなりわかりにくいものになっていますね。

似ている設定の作品としては「W」があげられますが、「W」では、風都という都市では通常では考えられない不可能犯罪が頻発していることが認められており、専門の不可能犯罪課が風都署に設けられるやエリート警視が着任。決して窓際扱いではありませんし、共にライダーとして事件にあたる主人公・左翔太郎らに対しても、多少の小競り合いはあっても、おおまかなところでは協力体制ができあがっています。

対する特状課。なぜか警察署ではなく運転免許試験場に課室が置かれ、捜査一課の追田にしても、
「おれはオカルトは認めない!」と頭から否定。
世界に影響を及ぼした大事件、グローバルフリーズに対応するための体制とは、到底思えません。
逆に言えば、“どんより”の名称で広く知られる重加速現象と、その通報体制の構築は、このような窓際扱いの部署には到底不可能なはずで、でも現に市民は
「どんよりを感じたら通報を!」という警察の広告に従順で、かなり力の入ったPRが行われたはずなので、なんともちぐはぐな感じがします。
もしかするとグローバルフリーズやどんよりに対する公式な組織は別にあって、それに対し通常捜査に加え、オカルト的なアプローチをする変な人間だけを特状課に集めたんじゃないかとか?

ということを思ったのは、今回、重加速現象補足のためのメインシステムを桐原がストップさせたからです。
結果として悪徳警官だとわかったわけですが、しかし公安の警視なら、このシステムを落とすことの恐ろしさはわかっているはず。
金目当てにしろ身内を庇うためにしろ、もしシステムを落としている間に大事件が起こり、警察が何の対応もできなかったということになったら桐原への責任追及はものすごいことになったはずです。密輸隠しの報酬では合わないのではないかなあ。
りんなもブラフにしろシステム落とすのに反対しなかったし、他に公式な組織が、どこかにあるんじゃないかと。
違うかなあ。

結果オーライとはいえ今回の作戦は桐原にとっても特状課にとっても、だいぶ危なかったです。活動停止した特状課課室を締め切らず、桐原もりんなも中に篭っていたのは、そういう万一に備えてのことだったのでは。
今週の赤ペン先生。嫌な怪人来ましたね? あれ(メガネ?)外せるとは思わなかった……みんな0号なら落ち込む必要もないと思いましたが。最後のは加山雄三でしょうか。
11/26追記。録画を見直し、聞き取れていなかった部分などを訂正しました。
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2014.11.16 11:34 | drive ドライブ | トラックバック(-) | コメント(-) |
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