LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

泣けるで! 懐かしい顔が登場ですね。
今回東都タイムス記者、高杉を演じた内野謙太さんは「メビウス」ではテッペイ、そして「電王」9&10話ではくまちゃんことキンタロスの前契約者。圧倒的な強さを持ちつつ、誠意と愛嬌にあふれる本条&キンタロスを好演されていました。
そして「ドライブ」では、警察には煩わしい存在であるはずの新聞記者、なのになぜか憎めないキャラクター。霧子が疑うのに、今ひとつ感情移入できないほどの。
果たして今回の犯人は……?
そして、霧子の決意は。


MINOLTA AF Zoom 35-70mm F4. (1985) / MIKI Yoshihito (´・ω・)


そして冒頭の3分を見逃してしまったわたしも泣きそうですが、今日も時間がない。たぶんあとで加筆します。
(多分前回ラストに引き続きカメラマンがすごいスクープをものにする様子が描かれてると思うのですが冒頭をまるっと見損なっています) ←見なおして書き加えました。

都内連続ビル崩壊事故

ロンドン橋落ちた、落ちた、落ちた……ビルの屋上。
青空の下、<ロンドン橋>の曲を口笛で吹きつつ、カメラのセッティングを行っている男。
男の立つ位置よりもさらに高く、その威容を誇るかのような建設途中の高層ビルに、一人対峙するように立ち、カメラを構えた――と、その目の前で次の瞬間、被写体が、周囲に組まれた足場や載せていた小さなクレーンなどとともに、崩れ落ちていきます。
爆破されたかのように、跡形もなく。
その異様な光景に驚きもせず、連続シャッターを切り続ける男。

「これで3件目ですね。共通点は……」
<連続ビル崩落事故>と書かれたホワイトボードを前に、振り返る霧子。特状課課室。
「事故はいずれも早朝」その霧子に促され、発言するのは西城。「人的被害は今のところなし。最も大きな共通点は、崩落した建設途中のビルはすべて、大手ゼネコン、開島シティ建設が施工していた……」
「むむむむ……」唸る本願寺。シリアスな表情で「どういうことだろうなあ」
「つまり、これは事故ではなく事件、ならあ」手にしたものをふりふり発言するりんな。「犯人はその建設会社に恨みを持つ者である可能性が高い、ってこと?」
「だが現場からはなんちゃら反応ってやつは計測されてねえ」両手を広げ、小馬鹿にしたようにそのりんなを見下ろす追田。
ついこの間まで、りんなに気があるのかと思ってたんですが、また元の関係に戻ってしまいました。
「おかしいよねえ。なぜなんだろう」シリアスな表情で唸る本願寺。
「だから今回のヤマに怪物は関係ないってことだろ」
「ううん……」追田が言ってもまだシリアスな表情で唸っている本願寺。それはそうです、この人さっきから会話に参加していません。「占いだと今日の金運最悪ですよ、え? とんでもないこと発覚? これ一体どういう意味よ! ね!」
携帯をかざして憤慨する本願寺を、見つめる一同。
「そっちかよ!」代表して突っ込む追田。

「あ。そういえば、進ノ介くんは? まーたサボり?」
りんなが問うと、室内のこちらの端にいた霧子がフレームインしてきます。彼女は秘書か、お目付け役扱いされてるようですね。
「いえ。今日は病院です」と霧子。
「病院? ああ、早瀬さんのお見舞いね」
「ああ、確かグローバルフリーズの日、職務中に大怪我を負って、刑事をやめた人ですよね」補足するのは西城。
「進ノ介くんの元相棒にして大親友」
「まあ、やつにとっちゃ、特別な時間、ってとこだろうなあ」西城とりんなの会話にうんうんと頷く追田。
捜査一課時代の話ですから、一番詳しいのはやはり追田なのでしょう。その言葉に表情を硬くする霧子。
「そうみたいですね。……捜査に向かいます!」

いきなり切り口上で言い放ち、足早に出て行く霧子を、驚いた表情で振り返る追田。
「おい待て、特状課の事件じゃねえっつってんだろうが!」
霧子を追って出て行く追田。
「まさか!」その時ある書類を手に取り、虫眼鏡で覗き込みながら「いち、じゅう、ひゃく、せん」と数え始める本願寺。
それを背に
「霧子ちゃん、今怒ってた……?」と囁き、互いに顔を見かわすりんなと西城。
「無表情でわかりづらいけど」
「いち、じゅう、ひゃく…」その間も何度もなにかを数えなおしている本願寺。「ああっ! やっぱり。一桁違う!」と素っ頓狂な声で叫び、目を剥きます。「予算が大幅にカットされてますよお! 特状課の評価が……実際に評価がこれだけまでに低いとは!  むむむ」
「ええ!? こんな低いの」
本願寺が騒ぐので、ついその席まで行き、書類を覗きこんでしまうりんなと西城。
そのデスクの上には、誰が誰に渡すつもりか、美しくラッピングされたピンク色の花束。

前も書いたけど、やっぱり特状課に対する警察内でのこの扱いはよくわかりませんね。

仮面ライダーを追う男

病院の屋上。
早瀬と語り合う進ノ介。
「安心したよ、泊。お前がすっかり元気になって」
怪我人であるはずの親友から向けられた笑顔に、思わず苦笑する進ノ介。
「……その台詞ふつう逆だろ」
声を合わせて笑う、二人。
「じゃ、また来るわ」
「おう。……おい」
「?」
「例の約束。次こそ守れよ」
「ああ」
車いすの友を残し、長身が歩み出す、そのさまを、塔屋の影から狙うカメラ。はおいといて、例の約束が気になりますよね。

病院を出た遊歩道。
「……?」しかしさすがの進ノ介も、自分をつけ狙う視線に気づきます。何気なく足を止め、次の瞬間走りだす進ノ介。
「!」そして気づかれたかと、慌てて後を追う怪しい男。今どきこの帽子を、新聞記者の記号としてかぶってる人は少ないです。
高架下の公園(たぶんゴリラの公園)の、柱の陰に回って怪しい男をやりすごし、背後から捉える進ノ介!
「誰だ、あんた」
「わたし。……こういう者です」羽交い締めにされ、観念したように名刺を差し出す男。
東都タイムス社会部記者・高杉憲太? なんだマスコミか。どうしておれをつけた」
「仮面ライダーを、スクープしたくて……」
「なんだって」

(まさか、正体ばれた!?)

手を緩めてやると、改めて進ノ介に向き直る高杉。
「あなた、特状課の刑事ですよね? 怪しげな事件を専門に扱う」
「! だったら?」再び締めあげられ、苦しげに呻く高杉。
「……あなたたちをマークすれば、巷で噂の仮面ライダーに会えると思って。ててててててえ!」

(何だ、そういうことか)

ほっと胸を撫で下ろす進ノ介。改めて厳しい表情をつくり、
「おれたちの扱う事件は極めて危険だ。首を突っ込むな」と相手を上から見下ろします。
「わかりました……」
しゅんとなる相手の肩をぽんぽんと叩き、歩み去ろうとする進ノ介。

前回フォントアール社のドライバーを助け起こした時も、転んだ子供を助け起こした時のようにぽんぽんと埃を払ってやるような仕草をしていましたが、若いのにこういう、保護者めいた行動が、確かにおまわりさんっぽいなあ。

新たな事件

その時鳴り始める携帯の着信音。高杉から離れ、背を向けたまま
「はい泊。……またビルの崩落事故?」とはわかりやすい。もちろん高杉も聞き耳を立てています。

ビル崩壊現場。
足元には崩れたコンクリート塊がごろごろと転がり、柱などからはむき出しの鉄骨が覗く、無残なありさまです。
たぶんいつものロケ地です。
その真下に入り込み、あれこれ調査している警官たち。二次、三次の災害を警戒すれば、事故発生直後の退避のあと、しばらくは近寄れないはずですけどキニシナイ。
建設中にしてはコンクリートが苔などで汚れている部分もありますがキニシナイ。
「遅くなりました!」病院から急行したであろう進ノ介の長身が、ロングからはひときわ目立ちます。
「特状課はお呼びじゃないよ」と、それを迎える追田。捜査一課もここにいるのはおかしくないですか。進ノ介との会話はそこまでで、部下に現さん、と呼ばれ、そっちに行ってしまいます。
いきなり手持ち無沙汰になる進ノ介の、視界に入ったのは、あのピコピコヘルメットを被った霧子。
「霧子」
「今回も、重加速現象は検出できません」
声をかけた瞬間、振り返りざま報告する、その表情と声の硬さ。
「そっか。やっぱ連続崩落事件は、ロイミュードのしわざじゃないかもな」
「そんな簡単に結論づけないでください!」
「……怖いな。なんか、怒ってる?」と聞いてしまう進ノ介。

冒頭部分と関連しているのでしょうけど、見損なったのでわたしも進ノ介同様、よく霧子の怒りがわからず怖い。見てもよくわかりませんね。早瀬と進ノ介の友情が面白く無いのか、それとも見舞いに花を持って行けと世話を焼いたのに無碍にされたのか、それとも……

「別に」と一蹴し、「それより、あの人は知り合いですか」と顔を上げる霧子。
その視線を追い、背後を振り返る進ノ介。
結局病院からついてきていたのか、そこには高杉がいて、さっそく取材をはじめています。
「あ、あの新聞記者!」
「……危険ですね」
「心配ない。今度こそガツンと」おれが言い聞かせて追い払ってやる、と進ノ介が言いかけた、その時。

「!」

二次崩落が起こります。
たちまち巻き起こる粉塵と、激しい衝撃に揺れる床。なんか爆発が起こったっぽいですがたぶん二次崩落です。
「まずいぞ。全員退避! 急げ!」指揮を執る追田。
すかさずカメラを構える高杉がさすがですが、それでも自分の足元に、消防のレスキューが一人倒れているのに気づくと、躊躇いながらも屈み込み、
「大丈夫ですか!」と叫びます。「誰か早く。すみません、手を貸して」
他の刑事らと協力し合い、救助を続ける高杉。
その様子を混乱のなかで認め、感心したような表情を見せる進ノ介。

ファインダーで捉える

そして、次の瞬間、今度こそ爆発が起こります。

吹き上がる炎、白い閃光。重加速現象を感じ取り、血相を変える進ノ介と霧子。この二人はシフトカーを装備しているため衝撃が収まるやすっくと立ち上がりますが、
「キタ━(゚∀゚)━!」と間の抜けた叫び声を上げる追田らはもちろん“どんより”と身動きできません。
重い時の流れの中、すばやく周囲を見回す進ノ介。その目の前に立っている怪人。
頭が一つ目のカメラの形をした、“カメラ男”と呼びたいこのロイミュードの名は、スクーパー。

「進ノ介!」そこへタイヤを鳴らして駆けつけるトライドロン。注意を促すベルトの声。
「また見ちまったよかいぶつうう!」一歩遅れて響く追田の叫び声。その眼前まで、スクーパーは迫ってきています。
「!」駆け寄って変身しようと身構えつつ、車からベルトをとろうとした進ノ介。「……あ?」
装備しようと腰にあてたものはピコピコヘルメット!
「何をしている進ノ介!」シフトカーを操って自ら宙にしかれたフリーウェイを運ばれてくるベルトさん。
「悪い、煙でよく見えなくて。でも、パッションだけは満タンだ。変身!」

ドライブ・タイプワイルド出現。
「行くぞ。……はっ!」
スクーパーに駆け寄り、叩くドライブ。ショルダーアタックで相手を跳ね飛ばしたあと、後を追うように飛び上がる姿が美しいです。

「おおおおお!」そのまま上階で戦う二人を、それでも隙間から必死に目で追う追田。「仮面ライダー!」
今回はタイプワイルドだし、赤くない、と驚くだろうなと思ったのですが、
「あしは、くろ!」と叫びましたよ追田さん。なんだか象を撫でる話みたいな。

ドライブは、タイプスピードもそうなのですが、ボディの前面に装甲を後づけしたようなスーツデザインで、それがタイプワイルドだと黒の装甲、銀のボディ部分と色がはっきり違うので妙に目立ちます。

「はっ!」と敵を投げ倒し、「貴様が、ビル崩壊の犯人か!」
優位に攻撃を続けるドライブ。そこから起き上がると、やや距離をとって頭のシャッターを切るスクーパー。
カメラを向けられたビル側面の、むき出しの鉄骨が一部切り取られたようになり、そこからまっすぐ下へ落ちていきます。
「てっこつうううう!」自分めがけて落ちてくる鉄骨を、ただ見上げ、間の抜けた叫び声を上げるしかない追田。
「レッカーを使え!」ベルトの声に、フッキングレッカーを握るドライブ。たちまち伸びるワイヤーを鞭のように振るえば、落下中の鉄骨を引っ掛け、すんでのところで追田から離れた位置へ。
ほっと一息つき、さてと敵に振り返れば、その間に姿を消しているスクーパー。
「あ、どこへ行きやがった!? 逃げ足の早いやつめ」
言いながら巻き取ったワイヤーのフック部分をぶんぶん振り回ドライブがおかしい。

「ほんとに大丈夫ですか」
「平気だよ」
“どんより”から解放された追田を気づかう霧子。怪我人は運びだされた後のようで救急車のサイレンを背景に他の警官も駆け寄り、互いにねぎらい、いたわり合う空気が流れます。
そのなかで、それでも唯一一般人である高杉を気に留める進ノ介。
「おい、大丈夫か。だから首を突っ込むなって言ったんだ」
すかさずそちらへ振り返り、
「仮面ライダーは」と問う高杉がさすがです。
「ああ、いたよ」頷く進ノ介。
「やっぱり仮面ライダーはほんとうにいたんですね! ……ああ良かった」顔を輝かせて進ノ介の腕をつかみ、次の瞬間、力が抜けたのかへたり込む高杉に、
「ああ。良かったな」と微笑みます。

そうしながら、ふと顔を上げると、崩落したビルの向かい側のビルの、その屋上に、仔細有りげなメガネの青年がカメラを手に立っていることに気づく進ノ介。
「………………」
どことなく不穏な気配を感じ、目を眇める進ノ介で、CM。

友情

秘密のピット。
「きみが目撃した、鉄骨の崩落の様子だ」
独自に撮影したらしい現場写真をプロジェクターで映し、解説しているベルト。その一部を拡大して示すと、
「根元部分が消えた?」
「今回の敵の能力は不可解だ。注意し給え」
「ああ」
頷く進ノ介の足元で、青いシフトカーがこつんこつんとその靴先をつついています。視線を落とす進ノ介とベルト。
「……どうやらバーニングソーラーが、充電切れらしい」

サボりスポットランキング一位の公園。
芝生に腕枕で寝転ぶ進ノ介と、その傍らのバーニングソーラー。
「ああ……! やっぱ、日なたぼっこって最高だよな?」
「刑事さん」そこへ草を踏む音がして、近寄ってきたのは高杉。
「またあんたか」横たわったまま応じる進ノ介の目の前に、持ってきた新聞を広げて示します。一面トップを飾るのは前日のビル崩壊を余すところなくとらえた写真。
「……昨日はお疲れ様でした」
しかし進ノ介の注意は、とっくにそのスクープ記事の、特に写真に吸い寄せられています。
「この写真、あんたが?」
「違います。その写真は久坂です」
「くさか?」わたしのPCではくさか、と打つと第一に草加と変換されるため、今回のこの役名は面倒だったことを告白します。
「おれと同期入社のカメラマンで。最近やたらとスクープをものにして、出世街道まっしぐらです」
「てことはこの事故現場に……?」そいつもいたのか、とつぶやく進ノ介。思い出すのは向かいのビルの青年。
「……おれは仮面ライダーをスクープして絶対やつに追いつく。追いつかなきゃならないんです……!」
だから、高杉のこの独白もさして気に留めず、聞き流します。
「ああわかったわかった。まあがんばれ」
「ありがとうございます。じゃあまた、取材協力お願いします」
立ち去っていく高杉を見送っていると、今度は霧子が現れます。
「励ましてどうするんです!」
「おうわ!」
「言ったはずですよマスコミは危険だと」
「まあな。でも、男同士なんか共感したっていうか」高杉の久坂に対するライバル心を、自分と早瀬の関係にかぶせ、ふと柔らかな笑みを浮かべて顔を上げかけた進ノ介。しかし異様な効果音とともに、それを見下ろす霧子。
「!」
すかさず傍らのバーニングソーラーを取り上げ、その背面を進ノ介に向ける霧子。そうすると鏡面のようなバーニングソーラーの屋根から反射された日光が、まともに進ノ介に照射されます。
「わ。な、まぶしい! ……なんかおれ、気に障るようなこと言ったか?」

ピンクの花束。それを抱きかかえる手は、紺の袖に白線の入った、霧子の制服。
「帰れ。これはおれ達だけの、特別な時間だ」言って背を向ける進ノ介。その背を、目をうるませて見つめる霧子――。


「別に」言いながらなおも照射。どうやら霧子は早瀬の見舞いに同行しようとして拒まれたようです。
「まぶ、だからまぶしいって! おいやめろ」我慢できず霧子の手からソーラーを取り戻す進ノ介。
「それより、この新聞のスクープ写真ですけど」
「ああ、やっぱ気になるよな……」
そんな二人を、去ったと見せかけてまだ、立木の影から見守っている高杉。

古刹の門前、と思われる場所。
「……また、新しい友が覚醒したそうだな?」
階段に立つハートの、赤いコートのすこしダークな色調が、秋の日の透明な光と、木陰の緑がかった昏さを引き立てます。やや後ろにはブレン、そして画面奥には、門の柱に持たれているチェイス。
「はい。……今までとはまったく違う方法で進化する、実にめずらしいタイプのロイミュードです」タブレットの覗き込み微笑むブレン。
「シンクロした人間の影響ということか」
「人間とは、知れば知るほど醜く、愚かしく、愛おしい存在です。――あなたもそう思うでしょう? チェイス」
さらに二人の背後、門の内の、一層深い闇の中に立つチェイス。
「……人間などどうでもいい」と低くつぶやきます。心底どうでもよさそうです。「おれが興味あるのは、仮面ライダーを倒すことだけだ」
その苛立ちを示すのは、言いながら柱を打つ拳のみ。人間体でもすさまじいパワーです。

撮影者

特状課課室。
「あの高杉という新聞記者は信用できません!」声をとがらせる霧子。「昨日の状況から考えて怪物の可能性もあります」
「でもやつは」現場でスクープより人命救助を優先していたではないかと、ああいう男は信頼できる、と言いたげな進ノ介に、犯人が敢えて被害者を装うことはよくあることだと、反論する霧子。
「それは疑いすぎだ」
「簡単に信じ過ぎです!」
その背後で、ずっとパソコンに向かい合っていた西城が顔をあげます。
「出た!」
「!」
振り返る進ノ介に、得意気に画面を示す西城。画面には過去4件のビル崩落事件のスクープ写真が示されています。
「ご指摘の通り、撮影者はすべて同じ人間だね、久坂俊介」言いながら次に示すのは新聞社が管理しているらしき久坂のファイルです。

久坂俊介
生年月日:昭和60年8月3日   血液型:A型  性別:男性  ID:TT36489HS
現 住 所:東京都世田谷区宮野3丁目18-8スカイラウンド507
本  籍:東京都三鷹市南三京2丁目23番地

添付された顔写真はまさしく進ノ介の目撃したあの青年。
「やっぱりこの男か。究ちゃん! この記事の写真を拡大」
「りょーかい」
進ノ介の背後から覗きこむ霧子。
「どの写真も上手く撮れ過ぎてますね。……まるで、予めアングルとタイミングを決めていたみたいに」
「つまり、このスクープは偶然なんかじゃない」頷く進ノ介。

東都タイムス。
ビル地下の駐車場で、出かけようとしていた久坂を呼び止める進ノ介。
「特状課の者です。少しよろしいですか」と身分証を掲げつつ歩み寄っていきます。振り返る久坂にはいるテロップ。
「警察が何の用です」
「あなたが撮った、4件のスクープ写真なんですけど……あれすべて、自作自演じゃないんですか」と言い出す進ノ介が急すぎますが、それよりやはり、物陰で聞き耳立てている高杉が気になります。
「いきなりなんです。一体なにを根拠に」
「昨日の事故現場。向かいのビルの管理人によると、事故が起きる前から、屋上でカメラをセットしていたそうですね」
霧子も口を添えます。
「つまりあなたは、ビルが崩壊するのを予め知っていた」
「ばかばかしい。どうやってぼくがビルを崩せるんです。崩落はいずれも手抜き工事が原因です。あの建設会社は、そういう会社なんですよ!」

とうとう進ノ介らを振り払い、車で出ていく久坂。後をミッドナイトシャドウに追わせる霧子ですが、その直後に高杉が物陰から出てくるのでひやりとします。この人達はシフトカーをおおっぴらに使いすぎ。仮面ライダーを隠さなければならないのだとすれば、ですが。

追いかけようと歩き始めた進ノ介と霧子。その前方を塞ぐように姿を現す高杉。
「久坂のことを疑ってるんですね」
「!」驚きつつもすぐ、高杉に歩み寄る霧子。「……はい。でもわたしは、あなたのことも疑っています」
慌ててその手を引き、高杉から話す進ノ介。
「まだそんなことを……犯人は明らかに久坂だろ」
顔を上げて言い返す霧子。
「二人が共犯の可能性もあります!」
「だから疑いすぎ」
「何してるんです。やつを追いかけないんですか」高杉に声をかけられるのがご尤もで情けない。
「よし行こう。一緒に乗れ」高杉の肩を押すように車に向かいかける進ノ介を、今度は霧子が引き戻します。
「連れて行く気ですか」
「やつ(高杉)が犯人なら――確か共犯だな――(むしろ同行して)その証拠をつかめばいい」囁く進ノ介。それには一理あると思ったのか、
「わかりました。運転はわたしが」車に向かう霧子。
「いや、おれが」そこで気取ってポーズを取り、「他人の運転は嫌いなんだ」と決める進ノ介。

わけありのビル

走行中の警察車両。
しかしハンドルを握るのは霧子です。ふてくされて助手席に収まっている進ノ介。高杉は後部座席できょろきょろしています。

三味線のようなミッドナイトシャドウの効果音。
降り立った彼らを出迎えるように戻ってくる紫の車体。屈みこんでそれを拾い上げる霧子。
その彼女と視線を交わし、改めて正面に建つ、ビルの威容を見上げる進ノ介。
「どうやら、次の標的はここらしいな」
「標的? ――まさか、このビルが壊されるとでも」背後から話しかける高杉。
「そう。そして、その決定的瞬間を、久坂がスクープする」
今までの流れからすれば当然の推理ですが、高杉はむきになって言い返します。
「ありえません、絶対に」

玄関ホール。
「吉田さん!」ビル警備員らしき制服に身を固めた初老の男へ、相好を崩し、駆け寄っていく高杉。
「高杉。元気か」
らいらくに応じる男の姿に、トアールコーポレーション警備員・吉田裕之のテロップが入ります。
「また前のように気合入れてくださいよ」
その腹へパンチを入れる吉田。古くからの知己だったのか、二人とも愉しそうです。

「二人の恩師。一線を退き、今は警備員か」離れた場所からそれを見守っていた進ノ介と霧子。
「行きましょう」

「済みません、お話し中のところ」割って入る進ノ介を、見上げる警備員の吉田。すぐにこちらの話、というていで軽く進ノ介に背を向けつつ、
「お前が連れてきたのか?」と高杉に問います。
「久坂のことで、ちょっと」
「久坂? 久坂がなにかしたのか。まさか、あの事件と関係が」
「あの事件? 詳しく教えてもらえますか」事件と聞いては聞き捨てならない。勢い込む進ノ介。
「それは」
口ごもる吉田に代わり、話し始める高杉。
「一年前、おれと久坂は二人で、ある特ダネを追っていました。開島シティ建設の手抜き工事疑惑です……」

高杉の声を背景に映しだされる二人の姿。
いい写真が撮れたと微笑む久坂。真剣な表情でPCに向かい、何事か調査している高杉。それを背後から見守る吉田。
互いに励まし合い、協力し合ってものにした特ダネ。デスクも仲間も彼らを賞賛し、その成功を祝福した――。


「おれ達は必死に取材を続け、その証拠をやっとつかみ…それが、スクープ記事として公表されることに。でも、記事は握りつぶされました。久坂の撮った写真は、捏造だと、一方的に決めつけられたのです」

憤りデスクにくってかかろうとする久坂。それを背後から止める同僚。
久坂の代わりに弁護しようとする高杉、吉田に投げられるデスクの言葉は、「どうにもならない」の一言のみ。
とうとう制止を振り切り、
「ぼくは捏造なんかしない! 信じてください」と叫ぶ久坂の、必死の形相。


お話とは関係ないのですが、今の時期にテレ朝でこれをやるのは冒険ではと思いました。
まあ政治向きの話はライダーには野暮なのでキニシナイ。

次の場面では、笑顔で高杉の肩に手をおき、出て行く吉田。
その背に深く頭を下げる高杉。見送る他の同僚たちも、やるせない表情をしています。


「……そして、おれたちを庇って、吉田さんは退職した」
長い物語を締めくくり、進ノ介を見据えるように顔をあげる高杉。「だから、久坂がこのビルを襲うなんてありえない。いくらスクープのためでも、吉田さんのいるこのビルを……!」
「…………」息を呑み、立ち尽くす進ノ介。その周囲を、今までに見たもの、聞いたものが映像の断片となって回ります。
仮面ライダーをスクープするのだと言った高杉。
どうやって自分がビルを崩すのだと笑った久坂。
カメラの姿をした怪人。
向かい側のビルの屋上からカメラを向けていた久坂。

考えこみ、そして決然と顔を上げる進ノ介。
「つながった! 脳細胞がトップギアだぜ」そこでネクタイを締め直し、「あんた、最初から真相を知ってたんだな。だからおれに近づいた……」
「え」
高杉に話し始めた進ノ介。それを聞き、驚く霧子。
しかし、その腰を折るように、白い閃光が走り、その場にいた全員の身体が揺らぎます。

「重加速!? 始めやがった!」
「進ノ介。敵は正面のビルの屋上だ」その時走り寄ってきたシフトスピードを通じ、ベルトの声がします。
「わかった!」その赤い車体を、拾い上げてCM。

対決

ビルの屋上。
口笛で吹き鳴らすのは<ロンドン橋>。
そうしながら、重加速のなかでも悠然と、カメラを構える男。

「そんなにスクープがほしいのか!」背後から進ノ介が話しかけるのに振り向きます。「久坂!」
「やっぱり、あなただったんですね」進ノ介とともに、そちらへ歩み寄る霧子。
「何か、勘違いしてないか?」
「いや」にこりともしない進ノ介。「犯人はもう一人いる。――ロイミュードはどこだ」
その時降り注ぐ高所からの銃撃。霧子を庇い、見回す進ノ介の視界に、塔屋に立つ怪人の姿が飛び込みます。「そっちか!」
「ふはははは」笑い声とともに、ひらりと飛び降りてくるスクーパー。

***

「……通常、人間は我が同胞が覚醒するための素材に過ぎず、記憶と姿をコピーすれば用済みです」階段を下りながら報告を続けるブレン。「だが、選んだ相手の欲望が弱いと、進化できない場合もある」
「だから、033は敢えて人間を始末せず、その欲望を煽った……?」子供のような興味を示すハート。

***

「そう。ぼくはスクープが欲しい。大惨事の中、恐怖と絶望の瞬間を収め、名声を手に入れるのさ!」

フォントアール社工場の爆発を、カメラに収めていた久坂。
その肩をたたく、怪人の手。振り向き、怪人の姿に恐怖する久坂に、構わず何らかの光を照射し――。

ていうかわりと最近の出会いだったんですね。

ビルの屋上。進ノ介の前で、久坂の傍らに並び、胸を張るスクーパー。
「そうしておれは、こいつの欲望を吸収し、さらに強くなる」
「人間とロイミュードが共謀するとはな……!」
それを憎々しげに睨む、進ノ介。

***

「新たな進化パターン。約束の数が揃う日は確実に近づいている。障害は仮面ライダーだけ」階段を降りきってしめくくるブレンに、まだ階段の上に立ったままのハートも頷きます。
「今度こそ排除するだろうさ、あの男が」

***

「いい気になるな。おれが止めてやる!」
屋上。臆面もなく自らの悪事を、欲望を開陳する久坂らを睨み、駆け寄ろうとする進ノ介。
それを阻み、しかし、ふいにバットロイミュードに戻ってしまうスクーパーが不気味です。
「やっぱりまだ不安定だな」
「おい。ぼくはまだまだ、スクープがほしいんだ!」驚き詰め寄る久坂。
「ああ。今、くれてやる」

もう一度頭をカメラ型に戻すと、向かい側のビルを撮り始めるスクーパー。シャッターを切った瞬間、ひらりと写真が宙に現れます。
それを手に取り、映されたビルを爪先で突くと、突かれたその場所から現実のビルの鉄骨が消え、崩れ落ちます。

***

「ああ。あ……!」
“どんより”の影響下で身動きならず、ただビルの崩落を感じて驚く、内部の人々。高杉と吉田も、ただ不安そうな表情をしているのみです。

***

「あと二箇所消せば、一瞬で崩壊だ」
得意げなスクーパー。その時走り寄ってきたソーラーをつかみ上げ、まっすぐ日光を照射する霧子!
「うあっ」
「ナイス!」声をかけ、スクーパーの取り落とした写真を拾い上げる進ノ介。「遠くから撮影した写真一枚でビルを破壊か。まるで魔法だな。通りで事故現場に重加速現象が残らないはずだぜ!」
「おい、その写真を返せ!」進み出ようとした久坂の、足元をすくうシフトカー。たちまち倒れ落ちた、その身体からロイミュードのものらしきカードが離れます。とたんに重加速の影響を受け、動けなくなる久坂。
「ぼくはスクープが欲しいんだ!」必死にカードへ手を伸ばしますがままなりません。

このカードが進ノ介、霧子におけるシフトカーのような役割を果たすものだったようです。
さもなければ、怪人とともにいて撮影などできませんしね。
「なるほどそっちはそういう仕掛けか」と納得する進ノ介。

「よくも邪魔を!」フラッシュのつもりか、進ノ介へ光線を発するスクーパー。しかしそれは、進ノ介を庇うように走るシフトスピードによって跳ね返されます。すかさずそれをつかみとって変身。
――と、地上のトライドロンから屋上までとんできたタイヤの勢いに、思わず咳き込みます。ドライブタイプスピード出現。
「行くぜハンドル剣!」
スクーパーに襲いかかり、突いて突いて突きまくるドライブ。後退するスクーパーを蹴り飛ばせばあっけなくコンクリートの床に転がります。
「とどめだ!」
追撃せんと迫るドライブ。しかしその手をピンポイントで銃弾され、思わず剣を取り落とします。
振り返れば、背後にいつの間にか立っている死神の姿でCM。

強敵

CM明け。静かに銃口を下ろすチェイス。
「またあいつか!」忌々しげに叫ぶドライブとは対照的に、
「助かったぜ、死神!」と声に安堵をにじませ、まだ倒れたままの久坂の肩に拾ったカードを貼り付けると、さあ来い! と引き立てて去っていくスクーパー。
「おい待て!」

追いすがろうとするドライブの、行く手をまた遮る銃弾。
ゆっくりと姿を変える魔神チェイサー・スパイダー。そのクロウ型の武器を振り上げ、ドライブに重い打撃を加えます。
「!」
軽く早い、それだけに殴打には弱いタイプスピード。
再び翻弄され、よろけ、逃げ、かわすのが精一杯です。
「あ。う……っ!」
とうとう喉元をつかまれ、コンクリートに投げつけられるドライブ。
倒れたところへ、バイラルコアをコブラに換装したチェイサーが、武器から蛇の首を鞭としならせます。
「ああ!」鞭に剣を取られ、叫ぶドライブ。「ならこっちはワイルドだ!」
しかし取り出したシフトワイルドも手から弾き落とされてしまいます。
「しまった」
その胴に巻きつく鞭。持ち上げられ、振り回され、塔屋に、コンクリートの床に何度も体ごと打ち付けられるドライブ。
「まずいぞ進ノ介。なんとか攻撃を回避するんだ」ベルトの声にも緊張がにじみます。

「ああっ!」しかしなんの反応もできないまま、追撃の鞭に跳ね飛ばされ、変身を解除されてしまう進ノ介。
「Wao......」その攻撃の凄まじさにはベルトも感嘆の声をもらすのみです。
「そんな」涙目になる霧子。
「……」その時、コブラの鞭を収め、武器を弓矢に変形させると、倒れたままの進ノ介に向き直るチェイサー。引き絞った弓、その矢の先端が光ります。
「やめて!」それを見た瞬間、飛び出してしまう霧子。
「霧子!」驚くベルト。
構えた矢の前に立ちはだかられ、不快げにうなるチェイサー。
「邪魔だ、どけ」
「霧子逃げろ。やつは本気だ!」動けないまま叫ぶ進ノ介。
「逃げません」ドライブを一瞬、振り返る霧子。「だってわたしは」
「霧子」
「霧子お!」
必死で叫ぶベルトとドライブ。
両手を広げ、進ノ介を背に庇ったまま微動だにしない霧子に向け、ついに発射された銀の矢が!で以下次号。


本日公開された東映公式、「Let's! タイヤコウカーン フェスティバル」。ここでも上のプレイヤーで観られますが大きいほうが良いのでぜひリンク先へ。
第7話までのタイヤ交換シーンプラス映画予告が収められています。
怪盗が盗んだのはそれなんですか?
今週の優柔不断。何かあった時フリーズする人と反射的に行動する人がいますが、フリーズ型にも何かのメリットがあるはずとわたしは信じています。ネロVSシュバルツも眼福! 明がこの子呼ばわりするのに萌えましたが、あの馬の玩具、名称はなんていうんでしたっけね?
11/26追記。録画を見直せたので、見損なった冒頭部分を補い、後、初見ではよくわからなかった部分も修正しました。トッキュウジャー感想も追加。
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2014.11.23 13:21 | drive ドライブ | トラックバック(-) | コメント(-) |
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