LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

バディストーリーの面白さは、最初から息ぴったり! ではなく、時にはいがみ合ったりもしながら、徐々に相手の努力や、自分に寄せられる信頼に気づき、すこしずつその絆を強めていくところだと思うのです。それがパターンと言われようとも。
わたしが大好きな初代プリキュアも、お互いに生活も嗜好もまったく違う、プリキュアにでもならなければ互いの道が交差したかどうかもわからないほのかと渚が、何かといえば
「やっぱり合わない」と互いに齟齬を感じたり、時には嫉妬を感じてぎくしゃくしたり、そんななかでも共通する正義を愛する心、お互いへの憧れなどに気づき、信頼しあっていく過程が、ほぼ半年かけて丁寧に描かれていたのが、よかったんですよね(余談ながらそのクライマックスが文化祭の「ロミオとジュリエット」だと思っています)。
そうこうしながらも、渚はラクロスの試合に、ほのかは科学部の発表会に、それぞれリーダーシップをふるい、それぞれのホームを大切にし続ける点は変わらなくて、そこも安心して観ていられましたし。


Car Door / chrisf608


進ノ介が霧子の見舞いを断った理由。
進ノ介は、それぞれ近いところで自分の弱みもすべて見ている人間同士が会って情報交換することに、「学校の友達と親を会わせたくない」的な照れや居心地の悪さを感じるのでしょうが、それだけではないのかも。
早瀬との時間も、進ノ介にとっては特別な時間ですが、一方で、霧子との時間も、特別な時間になりつつあるのではないかと感じました。クールで仕事一辺倒、そのくせ肉体的にはか弱い一般人である霧子が、身体をはって超人・ドライブを守ろうとするその熱意、覚悟、自分に寄せられている絶対の信頼。これにぐっと来ないドライブはいないはず。かつてのバディと今のバディ、それぞれに、心の大切な場所に(別々に)しまっておきたい気持ちは、わからないでもないです。
この微妙なバディシップと重ね合わされる、高杉と久坂の過去。今回犯罪者側の事情を丁寧に描かれていたのもよかったです。
宿命

ビルの屋上。
絶体絶命の進ノ介、そしてそれを狙うチェイサーの矢の前へ、飛び出した霧子。
「逃げません! だってわたしは……」
やがて発射される矢を前に、緊張した面持ちのまま、微動だにしないその表情が可憐です。
「霧子!」
矢は至近距離から放たれ、たちまちあがる進ノ介の悲鳴。恐怖を感じてか、目を閉じ顔をそむける霧子。
しかしその寸前で、矢は進路をそれ、宙に飛び去っていきます。
「…………」
己のしたことに動揺したかのように背を向け、バイラルコアの翼で飛び去っていくチェイサー。
そして、それを見送り、失神してしまう進ノ介。

古刹のような場所。
「とどめをささなかった!? どういうことです」と咎めるブレンに、
「おれにはおれのやり方がある」と背を向けるチェイス。律儀に報告にだけは来るのですね。その背に向けて、
「まったく偏屈で××で使いづらいやつだ」と憤慨するブレン。
「……焦るなブレン」苦笑しつつ姿を表すハート。ともにチェイスの背を見つめ「仮面ライダーを倒すこと。それがやつの宿命だ……」
そして、歩みつつチェイスもまた、自問自答しています。

(なぜ撃てなかった。なぜだ……)

宿命、という言葉が、チェイスの前身やプロトドライブの正体なども含め、いろいろ気になります。



秘密のピット。見ているのは魔神チェイサーの夢。圧倒的な力の差に、
「この、シニカル野郎っ!」
怒鳴りつつ身を起こせばそこはピット。
「おちつきたまえ」と穏やかなベルトの声とともに、
「約15時間、意識不明でした」と告げる霧子の冷たい顔。「仕事に戻ります」
去りかける彼女を、呼び止める進ノ介。
「……おい霧子。なぜあんな無茶をした」
ドライブが力を失ったあの時点では、霧子は逃げるべきだったのです。下手をすれば彼女の命も犠牲になっていたはず。
進ノ介の怒りは当然なのですが、霧子もまた、むっとした表情で
「仕事ですから。当然のことをしたまでです」と言い捨て、去っていきます。
「……無愛想すぎるだろ!?」自分は心配しただけなのにとぼやく進ノ介に、語りかけるベルト。
「進ノ介。きみたちはグッドバディだ、しかし最近霧子の様子がおかしい。何か心あたりは?」
「いや、別に」あっさり言い捨てる進ノ介。
霧子が笑わないのは今日に始まったことではない。
現に今のあのクールな態度も、仕事一辺倒な女だからで、異常でも何でもない。
「仕事だけなら、ああやって花など飾らないだろう」たしなめるベルト。
ピットにはいつの間にか花瓶が置かれ、視聴者には既視感のあるピンク色の花が、活けられています。
「……あ」
そして、それを見たことがあるのは、進ノ介も同じ。

運転免許試験場を出ていこうとして、霧子に呼び止められた進ノ介。
「今日はサボりじゃねえぞ…っ」
「わかってます」
いつもと調子の違う霧子に驚き顔を上げる進ノ介。霧子は穏やかに微笑みつつ、花束を抱え、
「今日はお見舞いですよね、早瀬さんの。わたしも行きます、まだ、挨拶もしてませんでしたから」と告げます。
その羞じらいを含んだ笑みに動揺したのか、突然背を向ける進ノ介。
「いいよそんなの」
「……え」
「帰れ。これは、おれたちだけの特別な時間だ……!」


「……つながった、かも」
自分が霧子を疎外していたことに気づく進ノ介。その時、騒々しくりんながピットに入ってきます。
「進ノ介くん、随分派手にやられたみたいね?」
「ちょっと、油断しただけさ」
「いや、チェイサーの武器は強力だ」口を挟むベルト。やはりこちらも、新型銃が必要だと。
きっとまたハンドル銃だと茶化す進ノ介をそっちのけに、
「えええ」言われてめんどくさそうな表情のりんな。そちらに畳み掛けるように、
「よろしく頼む。メカニック担当?」
「はいはい。……ああ合コンもキャンセルしなきゃ」こうしてはいられないとばかり、ぼやきながら出て行くりんな。

取材

どこかの路上。久坂を尾行していたミッドナイトシャドウ。人目があるかもしれないのに、ずいぶん怪しい動きをしますね、シャドウが。
跳び上がり距離を詰めようとした、その車体を貫く銃弾!
「次こそ世紀の大スクープ。これでおれも完璧な進化を……」そしてその主は、スクーパーでした。

特状課課室。
「あ、あ。拙者親方と申すはお立ち会いのうちに……」喉を慣らすためか外郎売の口上を述べ、手に握ったマイクで演説を始める本願寺。高杉を聞き手に、特状課の活躍をアピールせんと、せっせと述べ立てています。
その間に割り込んでくる進ノ介。
「課長? 課長課長、何してるんですか。何してるんですか」
「見ればわかるでしょう独占取材ですよ!」と応じる本願寺。いやどうみても演説かカラオケ大会です。「予算カットされたんですよ。ここはどーんと、宣伝してもらわなきゃ」
なんでも聞きなさいとばかり、満面の笑みで高杉のほうに向き直れば、
「あ、じゃ、仮面ライダーの情報を。スクープしたいんで」とこちらも愛想のいい高杉。
「亀の子スープ?」
「仮面ライダーのことならおれに聞いてくれ。なんせ2度も遭遇してるからなあ」わかってないような本願寺に代わり、身を乗り出す追田。
「手と足しか見てないくせに」茶々を入れる西城。

「スクープ、か。なぜお前がそこまで仮面レイダーにこだわるか。本当の理由がわかったぜ?」
食いつきのいい高杉に、向き直る進ノ介。しかし続きを話す前に、霧子が飛び込んできます。
「久坂をつけさせていたシャドウが消えました……!」
シャドウが、と気色ばむ進ノ介。声を潜め相談しようとしていた二人の背後から、
「久坂が行方をくらましたんですか!」と口を挟む高杉。

相棒

東都タイムス社オフィス。
「最初のスクープはこれです」壁に貼られた過去の記事を示す高杉。ある食品会社工場の爆発をきっかけに、その会社が爆薬を密造していたことがあばかれた――。
「フォントアール社の事件ですね」頷く霧子。
賞賛を受け、久坂は功名心に燃え、さらなるスクープを追い求めるようになったと話す高杉。
「一方あんたは仮面ライダーを追った」しかしそこで、目の前の記者の話を始める進ノ介。振り返る高杉に、「あんたの本当の目的は、久坂をロイミュードから救おうとしたことだ。だろ? あんたが断言した時に気づいた」

前回の事件。事故の起こる寸前、警戒する進ノ介らに、断言する高杉。
「いくらスクープのためとはいえ、久坂がこのビルを襲うはずがない。吉田さんのいるこのビルを」


「……あんたは最初から、久坂がロイミュードと共謀していたことを知ってたんだ、って」
観念したように口を開く高杉。「見たんです、二度目のビル崩落事件現場で」

崩落した、そのビルの向かい側に、カメラを構える久坂と、傍らに寄り添い立つ怪人の姿を。

「全部おれのせいなんです。やつをそこまで追い詰めたのは。一年前のあの事件の時……」

記事を握りつぶされ、それでも再起を志す久坂。
「高杉。もう一度やろう。おれがやってないのはお前が一番知ってるだろう? 真実を世間に伝えよう……!」
しかし、熱っぽくかき口説く同僚を、振り払ったのは高杉。
「……無理だよ」
「え」
「どんなに頑張っても、どうせまた握りつぶされるだけだよ……」


「……おれはすっかり心が折れてしまい、久坂の言葉にしっかりと向き合うことができなかった。おれはやつを見捨てた。やつとの友情を踏みにじったんです」
だから今度こそはしっかりと向き合い、久坂の考え違いを正すのが自分の役目だと、思い込んでいるような高杉。
「危険ですよ」心配そうに言う霧子に、にっこりと
「『真実を伝えるには、自分を傷つける覚悟も要る』――おれの尊敬する人の言葉、おれの大好きな言葉です!」
「どうやら、止めても無駄なようだな」つりこまれたように笑う進ノ介。

余談ながら東都タイムスのホワイトボードに書かれた名前。
左列: 鈴木 白倉 手塚 加藤 斎藤 金澤 安東 上満
真ん中: 小林 河瀬 榎本 金丸 武部 目黒 丸山 宇都宮 塚田 島田 西平 土田
右列: 高橋 和佐野 大森 若林 中尾 望月 沖 高木 久慈 井本 谷元 小高

随分「行き先:京都」のマグネットシートが多い会社です。 


その時、鳴り響く携帯の着信音。
「はい、泊」

真相

電話の相手は西城。
「建設会社のデータベースに潜り込んだら、がっつり政治がらみでした。一年前の事件を握りつぶしたのも……」
その背後からPCの画面を覗きこんでいるのは追田。
「何か規則性は」
「ありました。いずれも開島シティ建設につながってる政治家がらみで、最近建設が決まったところばかり順番に」
この仮説が正しいとすれば、次に爆破されるのは国際スタジアムだと、指摘する西城。

復活

国際スタジアムに向かう車中。
「やっと貴方の疑いが晴れました」と、後部座席の高杉に話しかける霧子。それに対し、
「えっ、おれって疑われてたんでしたっけ」と目を丸くする高杉がやっぱり愛嬌ありますね。

そこへ突然、銃撃を見まわれ、ストップする車。
フロントガラスの向こう、こちらの進路を塞ぐようにバイクを停めているのはチェイス。
驚く霧子は、しかし、続く進ノ介の言葉にさらに驚きます。

「霧子、運転代わってくれ」
「え」
「おれが行くまで、守ってやってくれ。ただし、無茶はするなよ」
「……難しい注文ですね」

運転を霧子に任せたがらない進ノ介。
霧子の身の安全をいつも優先する進ノ介。
しかしそれではバディとはいえず、一般人同様、一方的に庇う、庇われるの関係があるだけです。そのことに不満を持っていたに違いない、霧子。
難しい注文だとクールに応じる美しい頬に、内心の高揚と緊張の相克が現れていて、ただ単に笑わないだけでこの人はむしろ感情豊かだし表情も豊かだと感じます。よかったねと言ってあげたくなります。

「頼むぞ」その顔を見つめ、頷く進ノ介。

「……」警察の車両が、降り立った進ノ介を残し、走り過ぎていきます。進ノ介の傍らを、そしてチェイスの傍らを。

すれ違う、運転席の霧子と、バイクのチェイス。

「さて、始めるか」車が十分遠ざかった頃合いを見て、口火を切る進ノ介。
「おれは人間は殺さない。殺す価値もないからだ」杞憂だと言わんばかりに変身するチェイス。だからお前も。「……早く仮面ライダーに変身しろ……っ!」

進ノ介の背後に、走り寄るトライドロン。ベルトをつかみ出し、
「この前の借り、返させてもらう! 変身」
ドライブタイプスピード出現。ハンドル剣を振るい、敵に急迫するドライブ。

***

ロンドン橋落ちた、落ちた、落ちた……。
国際スタジアムの前に車を停め、走り寄る高杉と霧子。
こちらへ背を向け、口笛を吹きつつカメラを構えるカメラマンの側へ――と、ここでCM!

霧子

路上。
ドライブの攻撃を躱しつつ蹴り飛ばし、距離を取ってバイラルコアを換装、チェイサーコブラが出現します。
その鞭の攻撃をかわし、階段を転げ落ちるドライブ。
容赦無い追撃に苦戦します。
そこへドリフトしながら現れたトライドロン! チェイサーをも跳ね飛ばし、ドライブを庇います。
「ワイルドで行こう、進ノ介!」
「よし」
ドライブタイプワイルド出現。と、用は済んだとばかり走り去っていくトライドロン。
「……あ?」
「戦いに集中し給え!」
ドライブの換装を見て、チェイサーもチェイサースパイダーに。現れたクロウ型の武器で、ドライブにまっすぐ殴りかかってきます。
「はっ!」それをしっかりと受け、反撃に転じるドライブ。

***

国際スタジアム前アプローチ。そこに立つカメラマンが、振り返ります。
「高杉か。何しに来た」
弾かれたように跪き、地に両手をつく高杉。
「済まない。おれが間違ってた。済まなかった……! だからお前も、今までのスクープが捏造だったことを世間に公表し、罪を償ってくれ。そしてまた、昔の理想を」
土下座し、謝罪の言葉を並べようとした高杉に、微笑みかける久坂。
「高杉? 謝ることなんてないよ」
「……」
「捏造万歳、報道に必要なのは真実じゃない。事件とは作られるものなんだ」
「! 違う。目を覚ませ久坂」

友の変質に驚いた高杉が起き上がり、駆け寄ろうとした、そこへ起こる重加速。
重い時の流れの中、動きを止めた高杉を前に、両手を広げ、愉しげに歩み寄ってくるスクーパー。
「ふふふ……邪魔者は消えてもらう」
さっと前へ進み出る霧子。
「彼はわたしが守ります。絶対に」
進ノ介から、守れと託されたのだから。毅然として銃を構える姿でCM。

ドア銃

「……よし!」引き続き路上。ランブルダンプを装填するドライブ。
チェイサーの激しい殴打も右肩のタイヤで受け止め、次の瞬間、左腕のドリルを突き出します。
大きな爆発が起こり、はね飛ぶ二人。
「タイプワイルドでも、やっぱこいつの武器は半端無く強いぜ……」
ダンプの威力に感嘆しているドライブ。しかしベルトは
「グッド、間に合ったようだ」と遠くを見ています。

視線をたどれば、彼方から再び走り寄って来るトライドロン。そこから降り立ってきたのはりんな。
何やら赤いものを抱えています。
「お待たせ。できたての、ほやほやよ!」
「完成したかハンドル銃!」受けとって手元を見直すドライブ。「……っと。違う、これはドア銃!」

「……ああ、そろそろそのネーミングセンスから離れないか?」顔をしかめるベルト。
「い~や、ドア銃で決定!」
何の茶番だと言わんばかりに殴りかかってくるチェイサー。それを撃ち退けるドア銃。
「ドア銃。半端なく強いぜ」と、こちらにも感嘆しているドライブ。

裏切り

国際スタジアム前アプローチ。
スクーパーに向け、発砲した霧子。それを躱し、容赦なく霧子を殴り倒すスクーパー。
「刑事さん!」悲鳴を上げる高杉。
毎度、動けないのに話ができるのはよくわからない現象ですがそういうものと捉えるしかないのでしょう。
「騒ぐな。お前たちは明日の朝刊を飾る。大事故に巻き込まれた、哀れな犠牲者として」
進み出て笑顔で霧子を見下ろす久坂。肩にはスクーパーからもらったカードがまた、貼られています。
「……いや、事故に巻き込まれる人間は3人だ」となぜか、そこで訂正するスクーパー。なぜかは、視聴者にはわかっていますが。
「は、誰だそれは」まだ笑顔で顔を上げる久坂。
「久坂、お前だよ」
言うや久坂のカードをむしりとり、殴りつけるスクーパー。
「久坂!」叫ぶ高杉。

***

路上。さらにチェイサーに銃を向けるドライブですが、調子乗ったアクションの割に何事も起こりません。
「あ!? 弾が出ない。……あれ?」
動揺する隙に激しく殴打され、連射の追撃から逃れるだけのドライブ。
やむなくりんなが避難しているトライドロンの影に飛び込み
「弾が出ない弾が」と訴えます。
「ドアを開けて、閉める」そうすればリロードされると教えるりんな。
そうかと、車の陰から飛び出し、やってみるドライブ!
すぐさま銃から電子音が鳴り響きます。

はんどあー
ははははははーんどあー
……
…………

「……半ドア、って言ってますけど」すぐまたトライドロンの影に引っ込むドライブ。
「ダメよ半ドアじゃ補充されないの」
「そのこだわりって必要あんの?」そしてりんなの表情を読み、「……必要、あんのね」
「しっかりし給え!」

***

叱責されつつ、今度は一撃ごとにドアを開け閉めするドライブ。その威力は強く、チェイサーの攻撃ともほぼ互角です。
相打ちで自らの攻撃をうち消された格好になり、
「おのれ……」と唸るチェイサー。
炎の向こうに倒れたドライブを見据え――その時、炎の向こうで進ノ介を庇って立った、霧子の幻覚を見るチェイサー。

そのわずかな隙に立ち上がり、態勢を立て直すドライブ。銃を構え撃ち放てば、相手の攻撃を許してしまったチェイサーは、またも翼を広げ飛び去っていきます。
「……どうやら退却したようだ。りんなさん、ありがとう。じゃおれ行ってくるわ」
チェイスの内心の動揺は、ドライブには通じていません。不利になったから退却したくらいにしか思ってないかも、と思うとチェイスがちょっとかわいそうになります。
「がんばってね」
「ああ」

ドア銃にキッス

国際スタジアム前アプローチ。
「……なぜ」動けぬまま問う久坂。それを見下ろし、
「お前の役目は終わったのさ。おれのエネルギーは十分に満ち、完全なる進化を手に入れた。あとはお前の絶望と恐怖を」最後の糧としてやる、と言わんばかりのスクーパー。
「やめろ……!」それに対し、叫ぶしかできない高杉。
とっさに、今度は久坂の前に飛び出す霧子。

(泊さん、やっぱり難しい注文でした……!)

毅然とした表情とは裏腹に、この過去形の独白が、声の可憐さが、燃えました。
「馬鹿め、一緒に消えろ……!」
「!」
覚悟する霧子ごと、久坂を殴打しようとするスクーパー。
その背に、トライドロンから銃撃!

「なに」
振り返るスクーパー。運転席からドア銃を構えているのは当然のごとくドライブタイプワイルド。
悠然と降り、高杉の傍らを通りすぎてスクーパーへ歩み寄る姿に、瞠目するだけの高杉。
「かめん、らいだー……?」
「待たせたな。パワー全開で行くぜ!」と霧子、スクーパーに宣言するドライブでまたCM!

「はぁっ!」
パワーアップしたドライブが、殴り、蹴り、その強い衝撃にはじけ飛ぶだけのスクーパーを、さらにトライドロンが跳ね飛ばします。
「!」
その瞬間、重加速現象から解き放たれる高杉。

「こうなったら……」
スタジアム内通路。どこまでも追ってくるトライドロンを前に、壁や天井を撮りまくるスクーパー。
たちまちあちこちが崩落し、トライドロンの進路を塞ぎます。
「タイプワイルド!」
コール音とともに黒いラリーカーに変わるトライドロン。障害となるコンクリート塊をかわし、落ちてくるものは受け流して、スクーパーに迫ります。
「無駄無駄むぅだ!」負け惜しみを言いつつ逃げますが、
「鬼ごっこは終わりだ!」
タイヤフエール。と、フックで相手の襟を引っ掛け、ワイヤーで振り回すのがえげつないトライドロン。
壁に、天井に、床に、あちこちにぶつけられぐったりしたスクーパーを、さらに高速回転するスパイクタイヤの上に落とすものだからたまりません。

スタジアム内部へ飛ばされたスクーパー。ドライブが客席で重いパンチを振るえば、ドームの屋根まで吹き飛び、階段上の座席の上を転がり落ちます。
「へへへ……」
それでもドライブの銃撃を防ぎ、撃ち返して立ち上がるスクーパー。
ならばと必殺スピードフルスロットル!
宙に浮かんだ巨大なタイヤをドライブが蹴ると、もろにくらったスクーパーは爆散するのみです。
ひらひらと浮かび上がった「033」の数字が崩壊するのを見届けると、ドア銃にくちづけし、賞賛するドライブ。

相棒って言うな

国際スタジアム前アプローチ。
既に他の警官も集まっています。そのなかでまだ、呆然としている久坂に歩み寄り、声をかける高杉。
「仮面ライダー。世間では、ほとんどの人間がその存在を信じていない。久坂……また、一緒に伝えないか」
「何を言ってる。ぼくは犯罪者だ。二度と、この仕事には」
「かんたんには諦めるな! 『真実を伝えるには、自分を傷つける覚悟も要る』。おれの大好きな言葉……久坂、お前の口癖だ」
尊敬する人とは、久坂のことだったんですね。泣けるで!
「高杉。済まなかった」
言ってうなだれる久坂に、さあ、行こうかとその背をたたき促す追田さんが渋いです。他の警官に久坂を委ね、
「また仮面ライダー見そこねちまった……!」とぼやいています。

「雨降って、地、固まる、か」すこし離れた場所から、その様子を見ていた進ノ介と霧子。
「オヤジ臭いですよ」
「うるせ。あ、それよりお前。また無茶しただろ」
「当然のことをしたまでです。だってわたし……あなたのバディですから」
だってわたし、の先の答えを、ようやく口にすることができた霧子。
その口調に、微笑む進ノ介。
ともに久坂を乗せ、先に現場から離れていくパトカーを見送ります。

例の約束

梓弓病院屋上。
「はじめまして、詩島霧子です」微笑む霧子が私服です!
長い髪を無造作に下ろし、焦げ茶を基調とした秋らしいパンツスタイル。地味という人もいるかもしれませんが、脚の長さや顔の美しさが引き立って、目を惹かれます。わたしは美人が大好きです。
「ありがとう。やっと会えた」
そして、車いすから目を上げ、穏やかに握手の手を差し出す早瀬が紳士です。
「やっと……?」
相手の言葉を聞き咎める霧子。
「泊のやつ、早く新しい相棒紹介しろって約束しても」なぜかいつまで経っても連れてこようとしなかったのだと告げる早瀬。
「そうだったんですか」聞いて、背後の進ノ介をにらむ霧子。それどころか自分から申し出た見舞いも進ノ介には却下されたと。
「まあ、それは……」狼狽する進ノ介を見て、いたずらっぽく笑う早瀬。
「あ! さてはおれに、過去の秘密をバラされるのを恐れたな?」
「なんですか、秘密って」
「じつは……」
「ああああああああ!」
叫び声を上げて早瀬の車いすを押し、逃げ出そうとする進ノ介。
「なんですか秘密って。泊さん!」
「だから紹介したくなかったんだ!」
「はっはっは」押されながら愉快そうに笑う早瀬。
早瀬さんはなかなかいいキャラです。

***

チェイスの独白。
「仮面、ライダー……やつの正体は。そして、おれはいったい……?」
刑事の泊進ノ介、というのはいい加減割れているでしょうから、その力の出自を問う台詞なのでしょうか。
なんだか思わせぶりで気になるシーンです。
今週の守衛さんは名探偵。恒例の女装回をこんなところに持ってきました。守衛コラボかと一瞬思いましたが違いました。自社資源をふんだんに使ったエピソード、と思えば女装回、と思えば…ペスカトーレは魚介類&トマトソースのスパゲッティ。守衛さんかっけー。
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2014.11.30 11:42 | drive ドライブ | トラックバック(-) | コメント(-) |
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