LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

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夕日下の恋人 / jonathan.leung


犯人の正体。ミステリではよくあるパターンでしたが、二人の女性の心の強さ、弱さを対比させた夕日のシーンが美しかった。それを見守る進ノ介の優しい視線も。
大切なもの、信じた存在のゆえに、人は強くも弱くもなる。できれば霧子のようにありたいものですが。
そしてマッハがシグナルバイクだけでなく、シフトカーも装填できることが明らかになりました。
あっちともこっちとも融合できるすぐれものです、マッハシステム。

ちょっと聞き取りづらくてタロットカードの名前とか意味とか聞き損なっています。後で修正するかも。修正しました。
チェイスの正体 4

前回より引き続き、公園のような緑地。
「この……おれが。仮面ライダー……?」
「ほんとに。ほんとに彼が、あの夜の……?」
いま初めて知らされた事実に、呆然となる霧子。しかし次の瞬間、チェイスの苦悶にその思いも破られます。
「ああ。あああああああああああああああっ!」
皆の見守る中、一人激しい痛みに頭を抱えうずくまり、悶えながらプロトゼロに変じるチェイス。誰か介抱してあげてください。
その苦しみを前に、彼がマッハと融合するシステムを有していることを指摘しつつ、
「チェイサーがプロトドライブだったのは間違いない」と認めるベルト。
「――どうでもいい。こいつは、おれがぶっつぶす……!」
業を煮やしたのか、前へ進み出てゼンリンシューターを向けるマッハに、やめてと叫ぶ霧子。
「!」
その間に魔神チェイサーとなり、剛を突き飛ばしてバイクで逃げていくチェイサー。
「あっ、待て」
「剛!」
自らのマシンにまたがり、チェイサーを追っていくマッハ。
やれやれというようにそれを見守ったあと、
「処刑は次の機会に」と立ち去る、ブレンロイミュード。激しい爆音。
「きゃあっ!」
その爆風からドライブが霧子を庇い、そして、残されたのは二人だけだと悟ります。

***

激しいバイクチェイス。
立体駐車場に追い詰めたと思いきや、激しい銃撃をマッハに浴びせ、怯んだ隙にフェンスを破り、バイクを駆ったまま飛び降り去っていくチェイサー!
「あっ。―――っ!」
マッハは悔しがるしかありません。

***

「知ってたんですね? チェイサーの正体が、仮面ライダーだって」
「……済まねえ」
免許センターまでの道を先に戻りつつ、背後の進ノ介を責める霧子。
「進ノ介たちは、気遣ったんだ」となだめるベルトですがいやそもそもあなたが隠していたんでしょうに。「プロトドライブが霧子の命の恩人であり、大切な存在だと、知っていたからね」
「彼が、元に戻ることは……?」すがるような霧子の目。たじろぐ進ノ介。その横から、
「そんなことはありえない!」と割り込んでくる剛。バイクのまま、走り寄って来た音も、停止した音もありませんでしたが先回りしていたのでしょうか。チェイスを逃してしまい、不機嫌なせいもあるのでしょう、いつもの軽快さはありません。
「剛」
「ロイミュードは人間の敵。それはぜったいに変わらない」

背後で姉弟の会話を聞いている進ノ介が、独り視線を落としたままです。

「それでも。わたしは信じたい。まだ希望はあるって」
「ああもう勝手にしろこのわからず屋!」
姉の言葉に激高し、エンジンをスタートさせる剛。
「おい剛!」
姉弟げんかの板挟みになりかけた進ノ介に、
「行きましょう」と霧子がかける声の硬さ。「……ロイミュードでも心が通じ合える。今回の事件でそれを証明できるかもしれません」

写真とカード

リラのマンションまで、戻ってきた進ノ介と霧子。
「あの怪物は?」
ドアを細く開けて対応するリラは警戒心たっぷりです。一般人が警察に示す反応として慣れているのか、説明を始める進ノ介。
「坂木の怪物は倒しましたが、もう一匹は逃げられました。でも心配ありません。必ず……」
しかしいきなり声を荒げるリラ。
「帰ってください。もう守ってもらわなくても大丈夫です!」
強引に閉じられたドアの前で、
「いきなりどうしたんだ……?」とぼやく進ノ介。しかしその傍らで、霧子は確信に満ちた表情をしています。
「やっぱり。泊さん、」
ところが、その推理を語り始めたところで進ノ介に着信音が。ひっぱりますね。
「はい、泊。……え!?」

リラの部屋。
ドアを締めた後、机の引き出しを探るリラ。書類の下から現れたのは、フレームに入った、リラとその恋人の写真。
「……ずっと、あたしを見守ってくれてたんだね……!」
感極まり、胸に抱きしめますが、その耳に届くチャイムの音。
再びドアを開けると、そこに立っているのは戻ってきた霧子です。
「帰ってください。そう言ったはずです」部屋に戻ろうとしかけるリラ。
閉じかけるドアを両手で抑え、強引に踏み込んでくる霧子。
「気づいたんじゃないですか。……あの怪物が誰なのか」

本庁の拘置所。駆けつけた進ノ介の目の前で、担架に乗せられ、運びだされていく青い要治療者は、「069」とシンクロしていたストーカーの本体、女性の敵、坂木その人です。
「……仮死状態。皮膚の変色。砂原の時と全く同じだ」と言いつつそれを見送っているのは追田。
「つまり、犯人は例の黒いコートのロイミュード?」檻の中で搬出を手伝っていたらしい進ノ介は、問い返しつつそこで、床に落ちているものを見つけます。
「現さん」
「ん? なんだそりゃ。タロットか」
拾い上げ、示したカードは<Chariot>。
「今度はChariot。戦車か……」

恋人 1

リラのマンション前。
「……やっぱ気になるよな。ねえちゃーん……」猫を呼ぶような声を出しつつ、エントランス前をうろつく剛。しかしそこに、護衛であるはずの霧子の姿はありません。「あれ、中かな?」
入り口へ向け歩みだしたところで、ちょうど飛び出してきたリラの事務所の社長・村正と行き合います。
「おおおおおおっ! ……あれ、どうしたんすかそんな慌てて」
「リラがいないんだよ! 護衛の刑事も!」
「まじっすか」
剛にとって重要なのはもちろん霧子の情報です。が、ここでは表に出さず、ああ、じゃあ社長はあっちを探してください、俺はこっちを探しますと即応する剛。
村正を追い払うとシグナルバイクを二台取り出し、
「お前らも姉ちゃんを探してくれ」と放します。しかし、曲がってばっかりで同じところをグルグル回るだけのマガール。
「曲がってばっかかよ!」
小刻みに停止を繰り返すストップ。
「止まってばっかかよお……」
ちっとも捜査に向かいそうにありません。ぼやく剛を、マンションのベランダから見下ろしている、黒いコートのロイミュード。

どこかの公園。四方に鏡が配されたなか、並んで語り合っているリラと霧子。
「……あの怪物が誰なのか。確かに知っています」素直に頷くリラ。
「リラさんにとって、大切な人、ですよね」
「はい。かれはわたしの命の恩人です」
「命の恩人?」
「あの頃わたし、仕事もなくて、ひどい人間不信で……どんぞこでした」

リラの回想――。
崖の上の展望台。柵の外で一人海を見下ろすリラの、儚げな蒼白の頬には、今の女優然とした華やぎも艶やかさも見られません。
それまでつかまっていた手すりから、手を離し一歩踏みだそうとしたその時、突然現れ、背後から彼女の腕を力強くつかんだ手。
顔を上げ振り返ったリラの前に、長身の青年が立っていました。
白い歯を見せ、示したタロットカードは<Wheel of fortune>。
「今日。ここで運命の出会いがある、って出てるよ?」と。


「……運命の車輪。かれ、占い師だったんです」

リラの恋人 2

特状課課室。
「現場に残された二枚のタロットカード、か……」
額を集める一同に、
「意味がわかったよ」と解説を始める本願寺。伊達に占いだよりの日々を過ごしてはいません。「<愚者>は身勝手な恋。<戦車>はエゴイスティックな想い」
「確かに、あの二人に当てはまるな……」頷く進ノ介のほうを、その時振り返る本願寺。
いま初めて証拠のカードを見たのか、大きな声を上げます。
「ええ!? これ、二階堂スペシャルじゃないですか!」
「二階堂スペシャル? なにそれ」

二階堂弘樹。的中率100%を誇る若手占い師のホープ。

そのかれが用いるオリジナルカードだと、進ノ介からカードを受け取り、虫眼鏡で眺め眇める本願寺。
「……間違いなく本物ですよ!」
「究ちゃん!」
顔を上げた進ノ介に、もう(検索結果は)出てるし、と笑顔を向ける西城。
果たしてネット上でも、二階堂の整った容姿と、百発百中の占いは評判であるようです。
「じゃああたしも占ってもらっおっかなあ♡ 恋愛運♡ 結婚運♡」興味を持ったりんながうっとりと言いますが、
「無理ですね」とめずらしく冷たい本願寺。

引き続きどこかの公園。
「消えた?」驚きの声を上げる霧子に、
「一年前、突然」と、独り立ち上がり、悲しげに頷くリラ。「……弘樹のおかげで仕事も増えて、ほんとうに幸せでした」

リラの回想。
自らの占い部屋で、リラにカードを並べて見せ、微笑む二階堂。
「これがぼくらの未来」
「<World>? それは?」
「永遠の愛」


「……それなのにあたし、人気が出たら仕事ばかりに熱中して。次第に会えなくなって。……きっと、愛想つかされたんです。もうあたしのことなんか忘れて、どこかで新しい恋人と幸せに暮らしてる。そう思ってました」

このシーンは、東映公式でも説明されていましたが公園に林立した鏡の彫刻のために、迷宮めいた雰囲気になっています。
過去を語りながら、ゆっくりと歩み出すリラ。その動きに合わせ幾つもの鏡面に、様々な角度、大きさの彼女の像が映り、かすめ、不意に現れては消えていきます。
以外な話のなりゆきに思わず自らも立ち上がる、霧子の姿も。
そしてその、鏡像の林の中に不意に現れる、村正の姿。

無人となった占いの館。立ち尽くすリラ。

「……でも。かれは戻ってきた。そして。そして、わたしを守っていてくれた!」話し続けるリラ。いつしかその目に、ぎらぎらとした光が宿っています。危ぶむように口を挟む霧子。
「でも、あの怪物は」
「もしそうなら、かれに会いたい……!」

「許さないぞ」

しかし、唐突に割り込んできた村正の声に、霧子とリラ、二人共が驚きの声を上げます。
「社長!」
「リラ、もうやつのことは忘れろ」
「無理よ。かれに会いたいの」
「行くぞ!」
近づいてきた村正は、そのままリラの腕をつかみ、引き立てて行こうとします。捨て置けず
「待ってください」と声をかける霧子にも
「口出し無用。これはリラのためなんだ」と。
「いや。やめて、離して。離して!」
「リラ!」
手を振りほどき、走りだすリラ。後を追おうとしていた村正。その時あたりに白い閃光が走り――。

3人目

重加速現象下、どこからか走り寄ってきた黒いコートの怪人が、村正を襲います。たちまち真っ青に染まっていく全身の皮膚。
「!」
次はお前だと向き直ってくる相手に、気丈に銃口を向ける霧子。しかし、駆け寄ってきた剛のほうが一瞬早く、横ざまに怪人を蹴りつけます。
「剛!?」
喧嘩別れした姉相手に、にこり、と笑いかける顔が愛嬌たっぷりで憎めません。そのまま変身動作に入ると、
「変身」の一言だけでマッハ出現。
この二週間でずいぶん簡略化されました。
すぐさま敵に殴りかかっていく弟を見届け、倒れたままの村正に駆け寄る霧子。
前回もそうですが、進ノ介、霧子のこの被害者優先の態度が警察らしくて好きです。

「今度は逃がさないよっ」
シグナル交換。マガール・シューター!
植え込みの陰に退避していた敵にも銃弾が命中します。動けなくなった相手を見て、
「よし、とどめ……っ」と言いつつ歩み寄ってくるマッハ。しかし、そこへ飛びつき、押しとどめながら
「お願いやめて! 逃げて弘樹! 逃げて!」と叫ぶリラ。
「え、ちょっとま、」
その間に立ち上がり、逃げていく怪人。
「……あ。ああ、おい、どうなってるんだ? 逃げられちまったじゃないか」
思わずリラに抗議するマッハですが、霧子までが
「剛やめなさい。どきなさい!」
「だって」
「……おい! いったいどうした?」
その時、ようやく駆けつけた進ノ介が声をかけます。
「さああ?」まったくわからない、と両手を広げてみせるマッハ。

引き続き、公園近くの舗道。
倒れたままの村正の傍らで、怪人の落としていったカードを、拾い上げる進ノ介。彼らの姿は交差点のカーブミラーにも映しだされています。早く救急車を呼んでください。
「三枚目のカードは、<The Hierophant>……法王」
「暗示される意味は、おせっかい」ぽつりと、解説するリラ。
「あの怪物は、リラさんをずっと守っていたんです」と言う霧子に頷き、
「やっぱり怪物の正体は、二階堂弘樹……」と確信する進ノ介。
「弘樹に会えるんですか?」
進ノ介にすがるようなリラを見つめ返し、
「わたしがかれを探し出します」と応じたのは、しかし、霧子。「そして怪物でも人間と通じ合える心があることを証明してみせます」
「まだそんなことを!」たまらず叫ぶ剛。「姉ちゃんは重ねてるだけだ、今回の事件のロイミュードを――チェイスに」

再洗脳

教会。ブレンロイミュードの銃撃に
「うあああああ!」と悲鳴をあげ、変身を解かれて倒れこむチェイス。
「くくくく……」
笑いながらとどめを刺すべく通路を歩み近づいていくブレンロイミュード。しかし、
「ブレン」と傍らからかかる声に足を止めます。会堂のベンチから身動きしないままのハート。「……そこまでだ」
「こいつは人間に影響され、自分の使命すら見失った、あの「096」と同じ不良品です! ……処分を」変身を解くや振り返り、声を荒げるブレン。見つめ合う二人――。
「なら、もう一度リセットしますわ」仲裁するかのように、ハートの傍らから声をかけてくるのはメディック。処分しなくとも、自分なら治療できると。
「無駄だ! こいつの記憶を消したのはわたしだ。なのに」
「だから」聞き分けのない患者に言い聞かせるような笑顔。「あたしのやり方で消しますわ。……ちょっと危ない方法で。いいでしょ? ハート様♡」
一方的な処刑を嫌がるハートが、この提案に飛びつかないはずがありません。ベンチから腰を上げ、
「任せる」と一声発し、そして気を失ったチェイスを見下ろしてCMです。

捜索

「この部屋、……当時のままなんですか」
雑居ビルの一室は、二階堂弘樹の占いの館。管理人の案内でやってきた進ノ介は、めずらしげにあたりを見回します。
大仰なカーテンやクラシックな家具で飾られた狭いスペースは、非日常を演出しているのでしょう。
「片付けるのもお金かかるし、あたしも弘樹クンのファンだし」笑う管理人。
「七尾リラも、よくここに?」
「ほとんど毎日来ていた頃も。ほんと仲良くってねえ。……でもあたし、見ちゃったのよ」

一年前――。
この館に客として現れた村正と、立ち去ろうとする相手に追いすがっている二階堂。
「待ってください、ちょっと。なんでぼくらが別れなきゃならないんです」
掴みかかられて振り返り、
「リラには女優としての才能がある」と言い放った村正の、傲然たる表情。「別れてくれ、リラの未来のために」


「おせっかい。それが、怪物が社長を襲った動機か」頷く進ノ介。
「そして、自分から姿を消した……」つぶやく霧子。
豪奢なカーテンの向こうは、舞台裏、と言いたくなるほど質素な控室。戸棚にはリラの部屋にもあった、二階堂とリラが寄り添い嗤っている写真のフレーム。そして……。
「管理人さん。これは、この部屋の?」
示された鍵を見て目を見張る管理人。
「いいええ」

***

夜の特状課課室。進ノ介と電話しながら西城が、明かりもつけぬまま、一人PCに向かっています。
ファンシーなパジャマ姿なんですがそんなかっこうで職場に寝泊まりしているのでしょうか。
「その部屋は今でも契約が更新されてるよ。名義? 名義は七尾リラ本人。住所はぁ……」

***

リラ名義のアパート。
「ここだな」背後の霧子に頷き、占い部屋で発見した鍵を差し込めば、果たしてドアは開きます。
進ノ介のマグライトの持ち方は警官風で良いのですが、ずいぶん小さい気がします。立ち入って、テーブルの上を確かめれば、整然と並べられた二階堂スペシャル。
「当たりだ!」
霧子が室内灯のスイッチを点けると、こじんまりと質素な部屋が現れます。
「二階堂のタロットカードがあるということは……」てきぱきと捜索を始める進ノ介。
「前にリラさんが住んでいた部屋に、あのロイミュードは?」
勝手にここに出入りしてカードを持ちだしていたということでしょうか。
それとも、そもそもここを本拠地としていたのでしょうか。
思いにふける霧子。

リビング部分を通り過ぎ、奥の部屋を捜索していた進ノ介は、机の引き出しを調べています。
「――日記?」
開いたページを読み上げる進ノ介。小さな役で新人賞を得た喜びを綴る、その次のページには。

今日、突然弘樹から、初めて出会った公園に来てほしいと連絡があった

しかしそこまで読んでページをめくり、顔色を変えます。
「霧子!」手を止めてやってきた霧子にも、その日記を示し、「読んでみろ」
霧子の美しい顔にもみるみる広がる驚愕の色。
「……これって」

しかし推理に没頭している進ノ介は答えません。その周囲に巡る様々な場面。

「かれは一年前から行方不明ですから」
「あの怪物は、リラさんをずっと守っていたんです」
「弘樹に。会えるんですか……?」


「……つながった」ネクタイを締め直す進ノ介でまたCM。

真相

崖に展望台を設けた公園。リラと二階堂の思い出の場所。
沈鬱な表情で待ち受けていた進ノ介、霧子の前に現れたのは、リラと剛。
「連れてきたよ?」進ノ介にリラを引き合わせると、そのまままっすぐ霧子の側へ歩み寄ってくる剛。相変わらず姉にしか関心がないと、態度にはっきり現れています。
「証明できたの? 姉ちゃんが信じる可能性」
「…………」
逃げるように弟から顔を背け、進ノ介の傍らに並ぶ霧子。そしてその進ノ介に、
「見つかったんですか、弘樹が」と笑顔で駆け寄るリラ。
「はい」
「どこですか。……早く会わせてください!」
しかし無言でカードを示すだけの、進ノ介。
「このカードに見憶えは?」
「弘樹の使ってたタロット! これ、どこで」
「あなたが今のマンションに引っ越す前」思い口を開く霧子。「住んでいた部屋に」
「……え」
呆然とするリラを、痛ましげに見下ろす進ノ介。
「やっぱり憶えてないんですね。……カードと一緒に、これが。あなたの日記です」
新たに示される日記帳。最後のページには乱れた文字で、

殺した

と記されています……!

甦るリラの記憶――。
一年前、崖の展望台。待っていたリラは、遅れて現れた恋人に無邪気な笑顔を向けます。
「弘樹! ……なあに、話って」
「別れよう」しかし、理由も何もなく、ただ表情を固くして一言告げるだけの二階堂。
「……嘘でしょ? ……ねえ? 冗談、よね……?」
「ごめん。さよなら!」
背を向け立ち去ろうとする弘樹。
「ちょっと待って弘樹!」呼び止めるリラですが、すぐにその声は嗚咽に変わります。「なんで? なんでよ。もういい……っ!」
はっと振り返る二階堂。
「なんでそんなこと言うのよ!」
絶望のあまり自暴自棄になったリラが、また展望台の手すりを乗り越えようとしています。彼女の将来のため身を引こうとしたのに、これでは本末転倒。
「やめろ!」
「離して!」
駆け寄り抱きとめる二階堂。その腕を振りほどこうともがくリラ。そのはずみに――。

突き飛ばされ、驚いたような顔で、海へと落ちていく二階堂。足元にバラバラと落ちたままのタロット。そして、しばらく後に響いてきた、水の音。


「違う! こんなのあたし書いてない……!」
「リラさん、あなたは忘れてしまった――」
「違う。ちがう!」
崖の方へ走り、逃れるリラ。悠然とそちらへ、歩み寄っていく進ノ介。
「過去の真実。あなたが犯した罪を」
「ちがう。ちがう!」追い詰められ喘ぐリラ。「弘樹は生きてる。いきてる! いきてる! いきてる……っ」
「――あなたのその願望が。あの怪物を、生み出したんだ」

一年前。
狭いアパートに駆け戻り、乱れた文字でその日の出来事を書き綴るリラ。
恋人から別れを告げられた衝撃。愛する人を、自分がこの手で殺した、悪夢。
顔を上げたその時、鏡に映っていた黒い影はフードからリラと同じ、美しい顔を表し言ったのです、リラの闇に共鳴したのだと。
「そのどす黒い記憶は、すべてわたしがいただこう」と。


殲滅

「ああ。ああああああああああっ!」
封印していた過去を蘇らせ、慟哭するリラ。
「……」
なだめようとしたのか、立ち上がらせようとしたのか、屈み込み、リラに手を伸ばす進ノ介。痛ましい目で見守っていた剛と霧子。

しかし、その時、白い閃光が走ります。

動けなくなるリラに対し、すぐさま戦闘態勢に入る三人。
「来やがったな」不敵に笑う剛の眼前に、リラと同じ顔の黒マントの女が立っています。
「……わたしは守る、彼女の願う美しい物語を。そして排除する。それを邪魔するすべての人間どもを……っ」
バット型ロイミュードに変ずる096。
迎え撃つように、並んで変身するドライブとマッハの変身動作がすごく簡略化されています。

***

二対一。交互に襲いかかる二人のライダーをひらひらとかわす096。ゼンリンシューターを構え、マッハが殴りかかってきた時、その翼で飛び去っていこうとします。とっさにトマーレの銃撃を浴びせるマッハ。
空高く舞い上がったところで、STOPの標識に停止してしまう096が間抜けです。
「おれをあいつのところまで飛ばせ!」それを見てマッハに言うドライブ。
「あ、いいの?」
「いいから早く!」
「ああああもう、わかりましたよ!」
あとで文句言うなと言わんばかりに思い切りドライブの腰を天高くまでゼンリンシューターで撃ち上げるマッハ。
そのまま096にぶつかり、共に落ちてくるドライブ。
「いって……」腰を押さえ、ひどいと言いたげにマッハに振り返ります。マスクの上から涙目が見えるようです。
「決めるよ進兄さん!」そんなドライブに構わず合図するマッハ。
「ちょ、ちから強すぎなんじゃないかな。ね、強すぎなんじゃないかな」
完全に無視して必殺のダブルライダーキック!

「……」
096が爆散し、コアまで破壊された、その瞬間、重加速の呪縛が解け、力なく地に手をつくリラ。
そちらへ背を向け、二ライダーの側へ、歩み寄っていこうとする霧子。
「……よし。いい絵だったでしょ?」
振り返り、迎えるように、姉に声をかけるマッハ。――と、唐突に、両者の間に姿を現すチェイス!

「……っ」その姿を認めるなりはっとなり、足を止める霧子。
感情のない紫の目に、剛も
「なんか、いつもと感じ違うぞ」と戸惑います。
彼らの反応に構わず、ただ無機質な表情で
「おれは死神。仮面ライダー、貴様らを処刑する」と告げるチェイスのブレイクアップでCM。

信念

引き続き、展望台のある公園。
しかしもはや崖の方ではなく、海へ降りていった、岩場で戦っています。
迷いのない攻撃、適切なバイラルコア交換で一切隙のない魔神チェイサー。
「……っ!」
押しまくられつつ、反撃しようとするマッハ。そこへ
「やめて!」と飛び出していく霧子。
「姉ちゃ、!?」
驚く弟から目をチェイサーに転じ、語りかける霧子の必死の表情が美しいです。
「目を覚まして! あなたは、人間を守るために戦ったことがあるの。わたしの命を救ってくれた、仮面ライダーなのよ……!」

「無駄ですわ」しかしチェイサーは動じず、その涙声をあざ笑うかのように、現れたのはメディックとブレン。
「チェイサー? あの人間を殺せ」

「え?」ブレンが指し示したのは当然ながら霧子。そんな彼女に対し、今や何の感慨もないのか無言で振り返るチェイサー。

元々の知性や、理性的にして剛直な性格はそのままに、記憶を奪い、代わりに人間やライダー、裏切り者に対する怒り、ロイミュードという共同体への服従やハートへの忠誠を植えつけたのがブレンの洗脳法。
これに対し、ただ無機質な殺人マシンとするのが、メディックのやり方なのでしょうか。
この瞬間、唐突にブレンが好きになりました。いや今までも好きでしたけど。

「やめろ!」そんなチェイサーに飛びつこうとするマッハ。
「霧子!」そして、相棒の盾となるべく飛び出すドライブ。
「泊さん」悲鳴を上げる霧子の前で、マッハが制止する寸前、火を吹いた銃口。その凶弾はドライブの身体に突き刺さります。
「なんでだよ……」衝撃に膝をつくドライブ。

なぜ死神の人格がいきなり変わってしまったのか、ドライブたちにはその事情はわかりません。
霧子はあんなにも一生懸命で、チェイサーと心が通わせられることを信じていたのに。
なぜ霧子を裏切るのだ、という悔しさがあるだけです。

「貴様あ!」その悔しさはマッハも同じ。殴りかかっていきますが、うんざりした表情で彼らを見ていたブレンが、遅ればせにブレンロイミュードへ變化し、戦いに加わります。
チェイサーに振り払われ、倒れたはずみにその腹をブレンに踏みつけられるマッハ。
「進ノ介。なにをしているんだ」ベルトの叱咤にようやく起き上がり、雄叫びを上げてチェイサーへ取り付いていくドライブ。
しかし、その動作は鈍く、ただ相手の身体にすがりついているだけで、有効な攻撃が何一つ出せません。
柔道だったら無気力試合を取られそうな態度のドライブに、心配するベルト。
「どうした進ノ介。いつもの戦い方ができていないぞ」
「わかってる……」しかし手にしたシフトカーすら落としてしまいます。

(駄目だ。おれのギアに泥が詰まっちまったみたいで。今にもエンジンが止まりそうだ……)

「全員消えてもらいます」
「そうはさせるかよ!」
対照的に孤軍奮闘するマッハ。ドライブが落としたままのマックスフレアを拾い上げると、自ら装填します!
タイヤ交換。モエール DE シューター!
燃え盛る火球をぶつけられ、苦しむブレンロイミュードを見て、慌てるメディック。
「ああ厭。すぐ治療しなきゃ。……帰りますわよ、チェイサー」
「ああっ、待て!」引き上げていくチェイサーに、思わず声を上げるドライブ。そちらに振り返り、
実験は成功。お楽しみはこれから。……ごきげんよう!」とまた、黒薔薇の影に消えていくメディックら一同。

戦いを終えても胸に残る衝撃にしばし立ち尽くす、二人のライダーと霧子。
その後ようやく、
「リラさん」と進ノ介が、顔をあげます。

展望台を見やれば、まだそこに蹲ったままのリラ。ちょうど海に沈みかける夕日が、あたりを紅く染め、リラのシルエットを濃く浮かび上がらせています。
そこへ近づいていく進ノ介。

「姉ちゃん。これでわかったろ? やつのことは諦めろ。ロイミュードが人間と心を通じ合わせることは、」
そして、霧子の元へは剛が。弟の言葉は、しかし霧子の耳には入っていません。立ち上がり、リラ、進ノ介へ、近づいていく霧子。

「このタロット。怪物が(持ちだして現場に)残したカードとは別に、一枚欠けたカードがあります」
何を言っているのかわからない、という表情で霧子を見るリラ。
「え」
「そのカードは、弘樹さんが持っていたのだと思います」
「どうしてわざわざ……?」
「それが、かれの本当の思いだから」

欠けていたカードは、<World>。

「意味は?」
「えいえんの、あい……」
問われ、答える声が新たな涙に曇るリラ。たまらずそちらへ、詰め寄っていく霧子。
「どうして諦めたんです。どうして最後まで信じてあげられなかったんです。一番大切な人を……」
「そんなの(=リラへの永遠の愛の誓いとして二階堂が<World>のカードを身につけていたという霧子の推理)あなたの勝手な想像。帰って!」叫ぶリラ。再び膝をつき、泣きじゃくります。それが真実であることを、既に心では悟っていたから。「ごめんなさいひろき……ごめんなさい……」

「剛?」姉の言葉に圧倒されている剛。その傍らで囁く進ノ介。「霧子は、変わらないよ」

彼らの見守る前でまだ、
「ごめんなさいひろき……」と泣くリラを、今は無言で抱き寄せる霧子。
活人画のように静止する四人を、ただ夕日が照らしだしていました。

***

深く、昏い水底。そこに舞う一枚のカードが、一瞬、色鮮やかな表を見せます。
そこに記された文字は、<World>。

さくら姐さん時代の末永さんは剛毅にして凛としたところが素敵だったのですが、今回の女の弱さ、愚かさを前面に出した演技も素晴らしかったですね。そして蒼汰さんが相変わらずのイケメンっぷりでした。お二人とも短い台詞だけで事件の背後にあるドラマを演じなければならないのに、それがすいすい頭に入ってきてさすがだなあと。

次週、りんなさんが結婚詐欺に遭う? タイプ・デッドヒート登場! 怖いネーミングです。
今週のチケットさんの秘密。そっと車掌さんの手に戻すのがよかった。小さい子には、「親に忘れられる」「親がわかってくれない」っていうのはものすごい恐怖だと思うけど、靖子にゃんはこの手の自己犠牲をよく書くな。これゼロノスの消失の時すごく思った。
同日追記。一つtwを貼りました。まだ録画見直してないので修正はだいぶ先の予定です。
2/9追記。録画を見たので聞き取れなかったカード名を追加しています。他も少し補筆。
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2015.01.25 12:36 | drive ドライブ | トラックバック(-) | コメント(-) |
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