LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

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今回の主役は科学者(にしてはラボが学校の理科室みたいでしたが…「科捜研の女」で以前泉さんがいじってた装置のほうが音を研究してるっぽい感じだった)。というかもちろんりんなさんが主役なのですが、ハーレー博士の無頼にして優雅な暮らしぶりが憧れなので「科学者」とまとめてしまいました。彼の登場でついにデッドヒートも完成し、今回は剛が装着します。速いし強いしいろいろマッハ。


Riku'o and Harley with sidecars at the Finnish Motorcycle Museum in Lahti / Dave_S.


が、あれ、ほんとうに完成ということでいいのでしょうか(;´∀`)
ぐぐったらハーレーだけでなく、仮面ライダーの原型、「陸王」の写真があったので貼りました。

そして、それぞれぶっ倒れてにやにや笑ってる進ノ介とハート様、二人の間には距離がありましたが(タイプデッドヒートが前回ハートロイミュードを山の彼方へぶっ飛ばしたため)、殴りあった後夕日の河原で
「…やるな」
「お前こそ」
をやってる二人の不良のようにうれしそうでした。

などとつらつら書いていますが今週の見所は絵に描いたような「ハンケチ噛み締めてキー」を実演したブレン。ロイミュード幹部陣の愛憎は順調に渦巻いています。これから仕事なので感想文は書けてませんがハンカチじゃなく絶対ハンケチです。そして後日追加できたらここは絶対強調文字ですキー。←後日追加しました。強調文字にしましたキー。
ジャンクションは二人のデッドヒート。

バーストエラー 1

おれたちはロイミュードの正体を暴き、そいつを守りに現れたハートを、新しいシフトカー・デッドヒートで追っ払った――。
だけど、それからがたいへんだったんだ。


「止まれねえっんだよ! じぶんじゃ!」
出会いイベントが開かれた洋館の庭園。というよりそこから続いている森。
必殺技の反動のように、コマのようにくるくると回る身体。手も足も意のままにならずデタラメに跳ね回るドライブ。
「お前が止めてくれっ! 頼んだぞ剛!」
「ええっ。こっちも格闘後だってのに」驚き立ち上がるマッハ。取り敢えずドライブを後ろから抱きとめようとしますがどうにもなりません。「どうすりゃ止まるんだよ!」
「言いたかないけど!」なおも叫ぶドライブ。「ぅぅ……必殺技をかけろぉ!」
「ええ……?」
驚く霧子、そしてドライブに振り払われて吹き飛んだまま、思い切った提案に息を呑むマッハ。そのまましばらく、跳ねまわるドライブを見ていましたがようやく――。

「……オオケーイ?」

ため息混じりの声はぜんぜん腹をくくったように聞こえませんマッハ。しかしストップを取り出し装填、必殺フルスロットル。
ゼンリンシューターを翳して渾身の力をこめ、ドライブを殴りつけます。
「だあ!」
「うああああっ! ……あ」
悲鳴とともに激しい爆発を起こし、その爆風でマッハも飛ばしておきながら、失神するドライブ。
すかさず突進し、ぐったりと動かないドライブの手首、シフトブレスからデッドヒートを抜き取って、変身解除させる霧子。
「あああ。ふう……」よろよろと近づいてきて、バイザーをあげ、ようよう排気するマッハ。
「よくしのいだ。三人共、ナイスドライブ!」賞賛するベルトですが、はかばかしい戦果とは言えません。
「でも。破裂したコアは、045と086だけでした」
「声のロイミュードは逃げたか……」
大きく息をつき悔しげに言う霧子とマッハ。

その時、奇妙な笑い声が足元から起こります。
「ふはは、はははは……」力の抜けた笑い声を上げ、大の字のままにやにやする顔が気持ち悪い進ノ介。「辛あ! ………ははは、はは」

***

夕空を背景に、無表情に見下ろしてくるチェイス。
「何か、いいことでもあったのか」
その冷たい視線の先で、枯れ草を背に、進ノ介同様、大の字に倒れているのはハート。満足気な表情。
「わかるか? はっ……」そしてやはり、力の抜けた笑い声をあげます。
「そんな状況には見えんが」それを不思議そうに見ていたものの、やがて背を向けるチェイス。「……メディックを呼ぶ。後はおれに任せろ」

異変

進ノ介に肩を貸し、歩む剛。後をついてくる霧子。先ほどの場所から、イベント会場へ戻ってくる一行。
剛に体重を預けながら、デッドヒートを振り振り、言う進ノ介。
「こいつはこのままじゃ、危なくて使えねえ」
「ああ」剛も大きく頷いています。
「なんとか、りんなさんに調整頼まないと」
「いやあ、でも」そこで苦笑する剛。「なんか、気まずいよねwww」
「りんなさんも、この出会いのイベントに来ていたなんて……」

建物に近づいたあたりで、木陰にりんなを見かけ、足を止める三人。
「あ。りんなさん! ……大丈夫だった?」一歩踏み出し、声をかけるのは進ノ介。その声に驚いたように振り返り、立ち上がるりんなが、ですが、ただごとではない感じです。
そして、その傍らに姿を覗かせた、長身の青年。訳ありっぽい空気を感じ、戸惑う三人。
「え? 誰?」
「……あ。ああ、それは」口ごもるりんな。「その、」
しかし焦るりんなに構わず、青年も立ち上がり、りんなの肩に手を置きます。
「じゃあ、また」たちまち醸しだされる親密な空気。さらにりんなの耳元に口を寄せ、甘城の台詞を囁きます。「わたしの夢を、あなたにも」
そして立ち去りかけて、次の瞬間、ボイスロイミュードとなる青年! 煙幕の向こうへ消えていきます。
「!」
異変に驚き後を追おうとする三人。その前に
「だめよ!」と手を広げ立ちはだかるりんな。「追わないで」
「ちょっと?」
「りんなさん、どうしました」
驚く剛、進ノ介の前でなおも必死に叫びます。美人なので真剣な表情になると迫力がありますね。
「追わないでえええっ!」

もう一人の男

「だーかーら!」

一転して特状課課室。
出会いの場にふさわしく華やかに装った姿のまま、椅子に鎖で縛りつけられ、膨れっ面のりんな。
「離してよぉ! も、ひどいよぉ、こんな仕打ちぃ!」
身悶えして訴えたのは正面に立つ追田にです。
旅行中、と大書された本願寺の写真の傍らで、悲しげに手の埃を払うような仕草をした後、追田は
「いいや、これも先生のためだ!」と、こちらへ詰め寄ってきます。「先生は怪物に操られちまってんだよ」

その背後では、ホワイトボードに青年の写真を貼り付けている西条。
りんなやロイミュードらに関し、写真&イラストなども添えてまとめた相関図を、着々と完成させていきます。
絵がお上手ですがイラストのりんなさんまで縛られているのは余計かも。
「ロイミュードは起業家・甘城秀に化け、イベント参加者の女性たちに自分の声をきかせ洗脳。理想の男を見せ、大金を貢がせていた」
「きーっ!」
「りんなさんもこんな男を!」
西条も西条なりにりんなへの仲間意識があるのでしょう、義憤を感じている表情。
「うおおおおおっ!」そして激昂し、男泣きに泣く追田。
「許せないロイミュード! 結婚を焦るりんなさんになんてひどい仕打ち!」西条が重ねて叫べば、
「妙齢の女性を、イケメンで釣るような真似しやがって!」と追田も感極まり、四つん這いになって拳で床を叩きます。
その間ずっと、居心地悪そうにしているりんな。
「……あんたらねえ。それ、セクハラ発言よ」
「そうですよ。なんか、個人的な恨みが混じってるような気がします」さすがに、まだ私服姿の霧子も応援します。
しゅんとなる追田と西条。
「「……ごめんなさい」」<(_ _)><(_ _)>

「そろそろ外してよぉ、霧子ちゃん」
それを見て気が済んだのか、今度は霧子に声をかけるりんな。すっかり平常に戻った様子に、霧子も躊躇します。畳み掛けるりんな。
「鼓膜に異常がなければぁ、あたしの無実はわかるはずでしょ?」
「……はい」
とうとうため息をつき、りんなの鎖を外す霧子。

そして、そちらに背を向けたまま、ただ無言で飴をなめている進ノ介。いたんですね。

「どうしたんです? またモヤモヤですか?」話しかける霧子。
「そうなんだよ。……そもそも敵が見せるのは、理想の異性のはずだろ?」
進ノ介の背後では椅子から立ち上がり、縛られたダメージがないか、手首を振って確かめているりんな。彼女から、課員たちの視線は完全に外れています。ホワイトボードまで進み出る進ノ介。
「おれや剛まで、同じ男の姿を見るはずがない」
「そうか。このモンタージュは君たちの証言でつくったんだもんね」頷く西条。「てことは」
「奴は甘城秀だけじゃなく、この男を」ボードの写真を示す進ノ介。「コピーしていた。二人の人間に化けられる、ってことになる。りんなさん、何か、心あたりは……」

大事な推理の最中ですが、振り返ったそこにりんながまだいると、思うほうがおかしいですよね。
そこにはただ、主のない一脚の椅子があるだけ。

「…………あ」
「「「「あああああああーっ!」」」」
絶叫する一同。それをよそに、しまったぁ、逃げられちまったと頭をかく進ノ介の声が可愛いです。
「ほら見ろ! やっぱ操られてたんじゃねえか! 追っかけるぞ!」弾かれたように飛び出していく追田、その後を追う霧子、進ノ介。

三角関係

「……敵ながら、大したものだよ、仮面ライダー」
イルミネーションの輝く夜の遊園地。
ベンチに横たわるハートは、傍らに腰掛ける、メディックの膝に頭を載せています。膝枕です諸君。
体表にはまだ、時折電流が走り、戦いのダメージが残っていることを感じさせます。でも声がやっぱり、うれしそう。
「ご無理をなさらず、チェイスにお任せください」
たしなめるメディック。まるでチェイスが、自分の手駒であるかのような言い草です。

「…………」
物陰から二人の様子をうかがうブレン。嫉妬に顔を歪め、そして自らの行動に愕然とします。

(な、なにをしているのだわたしは。こんな卑屈で惨めで情けない覗き見をするなど!)

「よくあそこまで、チェイスのプログラムを消せたな」しかし続くハートの声に、やはりその場から立ち去ることもできないブレン。
「ブレンのやり方が拙かっただけですわ」得意げなメディック。二人の頭上にはイルミネーションの星が輝き、遠くには観覧車やジェットコースターの横たわる、ロマンティックな夜景。「プロトドライブのベースプログラムは、決して消せない」

(えっ?)

「……だから、一箇所だけを改造したのです。守るべき対象の単語を、人間から、ロイミュードに」

おれは、ロイミュードを守る――。そうつぶやき、ライダーに向けた銃口。

「なるほど?」相槌を打ち、ハートが身を起こす気配ですが、そうだったのか、と今聞いた言葉に衝撃を受け、気づかないブレン。
「デメリットは、“死神”ができなくなること……ロイミュードには手が出せなくなりますから」

(あの手この手でハートに取り入ってぇーっ! このわたしほど、ハートの役に立てるものはいないのにいいいっ!)

寄り添う二人を見ながら、悔しさに取り出したハンケチを、噛みしめるブレンの顔がアップです。今年のセンチピードオルフェノク枠はこの方で決定かもしれません。

キィィィィッ!

次の一手

りんなを見いだせないまま、秘密のピットに集まる一同。
「シフトデッドヒートは、もう一調整すればぐっと扱いやすくなるはずなんだが。彼女がいないとなあ……アメリカのハーレー先生も、連絡がつかないし」
定位置に安置されたまま、やれやれとつぶやくベルト。その正面に座っていた進ノ介は、思い立ったように立ち上がります。
「よし! 停まってても仕方ねえ!」
「りんなさんを追うんですね!」目を輝かせる霧子。しかし。
「いや、そこは剛とシフトカーに任せよう」とあっさりしている進ノ介。「おれたちが追うのは、この男だ」
懐から取り出してみせたのは、今はりんなの傍らにいるであろう、あの青年のモンタージュ写真。

追手

路上。待ち受けていた剛の元へ、駆け寄ってくるシフトカーズ。
「お、見つけたか。みんな優秀な捜査官だね♡」一瞬爽やかな笑顔を閃かせ、真顔に戻る剛。

***

瓦礫置き場。走ってきたのか、はあ、はあと荒い息をつき、佇むりんな。
「よく来てくれたね?」その背後から現れたのはあの長身の青年です。あまりロマンティックな待ち合わせ場所とは言えません。りんなを促し、「じゃあ、行こうか」

「悪いが、独りで行ってもらうぜ?」

瓦礫の山の向こうから、ゼンリンシューターを振りかざし飛び込んできたのはマッハ。
「地獄へね?」
「剛クン!」
驚くりんなの向こうで、ただ無言でボイスロイミュードに变化する青年。そのさまを見るや戦闘態勢に入りつつ、駆け寄っていくマッハ。相手の砲撃をかい潜り、眼前まで迫ります。
「知らないのかい?」とボイスを殴りとばし、「マッハとは音速のこと。その気になれば、音より速い!」

言ってボイスにつかみかかろうとし、横からの銃撃によろけたマッハ。
「おお?」
高みに立っているのはチェイサーです。
「……この場は任せろ、ボイス」言って飛び降りるのが昭和ライダーっぽい。
「死神! 助かった!」立ち上がり逃げるボイス。
「ああっ。おい!」一瞬慌てますが、やむなくチェイサーを迎え撃つ体勢をとる、マッハ。

その間にボイスはりんなのもとへ。
「さあ、早く」
促されて頷き、ボイスに手を取られ、去っていくりんな。
「お、おい、待てよりんなさん。正気を取り戻してくれ!」
彼らの動きに気を取られたところ、荒々しく引き戻され、殴りつけられるマッハ。
「ああっ。く!」
力の差に抗すべく銃撃。背中にたなびくマフラーがかっこいい。しかしまた、反撃されて倒れてしまいます。
「ダンプ!」倒れながら、すかさず叫ぶマッハ。「お前のパワーを貸してくれ!」
走り寄ってきたシフトカーを掴むと、立ち上がって装填。タイヤ交換アラブール!
「…………」
マッハの動勢を見てとり、宙高く跳び上がるチェイサー、遅れて同じ動作に入るマッハ。
必殺のキックとキック。両者の蹴りが、激突します!

***

そして、しばしの時の経過。
「――っ!」
瓦礫の山に横たわったまま、悔しげに地を撃つ拳。変身を解かれ、しばらく倒れていたらしき剛。その周囲には戦いの名残の炎が、まだあちこちに燃え上がっています。
「……やっぱ結構強いな」つぶやき、起き上がる剛。苦笑し、「あと一歩が押しきれないや」

ドクター・ハーレー登場

秘密のピット。
無人となった、そこに置かれたままのデッドヒート。赤いボディに電流が走ります。

***

地下の駐車場。
低い音を響かせ、走るサイドカーつきのバイク。
そのままゲートを潜り、秘密のピットまで入ってきます。
「ふう」
いつもはトライドロンの停車する位置へバイクを停めたレトロスタイルの老人。
「へへへ……Yeah!」
上機嫌なようですが無人のピットで彼を迎えるのは、シフトデッドヒートのみ。

理由

捜査。聞きこみに走る追田、進ノ介、霧子、そしてPCで何事かを調べている西条。
聞きこみ対象は白衣の研究者っぽい人ばかりです。

***

特状課課室。調べた結果を報告しあう一同。
「この男は、笹本喜三郎。応用物理学者。アメリカの大学で、先生と同級生だった」モンタージュ写真を手に口火を切るのは追田。かれが集めた資料の中には、学生時代のりんなとの仲睦まじいスナップ写真も混じっています。苦々しく続ける追田。
「案の定、二人はいい仲だったようだぜ……」

銀杏並木の中を歩む若き日の笹本とりんな。正直笹本はわたしのタイプではなかったのですが、このシーンでメガネをかけているところはちょっと素敵です。青山あたりかなあ撮ったの。

「りんなさんの、元カレか」
「笹本は大学卒業後、行方不明になっちまってる。もしかすると先生は、操られてるんじゃなくて、自分の意志で犯人について行ったのかもなあ」

***

郊外の白い建物。
ボイスの変身した笹本とともに、中へ入っていくりんな。

***

「まあ、もう、殺されてしまっているかもしれないけど。ロイミュードが笹本氏をコピーしたのは間違いないもんね。りんなさんは今でもかれのことを探し続けていたのか」語尾が涙にくぐもる西条。「くぅぅっ」
その肩に、ぽんと手を置く霧子。
「笹本さんは音声による生物のコントロールを研究していました。それをロイミュードが、人間に悪用したんでしょう」
「うん……」霧子の報告に、腕組みする進ノ介。「なんかモヤモヤする。やつが笹本と甘城、二つの姿を持っていることには、何か意味があるような気がするんだよなあ」

そこで思いついて、懐から取り出したのは、最初に剛が特状課にプレゼントだと渡した写真。
イベント会場の設営を、部下に支持している甘城。そして――。

「――つながった」進ノ介の声に、顔を上げる一同。そちらへ振り向きもせず、浮かない表情でネクタイを締め直す進ノ介。「脳細胞が、トップギアだぜ……」
「お得意の台詞が、……なんか、テンション低いね?」おずおずと声をかける西条。
「ああ、ちょっとね」
その時、シフトブレスが光ります。宙に浮き上がるスクリーン。一瞥し表情を引き締める進ノ介。
「りんなさんからだ」
これって通信にも使えるのですね。戦隊っぽい。

再会

CM開け。
先ほどの白い建物の中でしょうか、いくつものドアが並ぶ廊下。その奥の、電子ロックのかかったドアの前に立つ、りんなの顔が緊張しています。
そんな彼女を振り返りもせず、ロックを解除していく笹本に変身したボイス。
開いたドアの向こうは、様々な研究設備の置かれたラボ。
そして窓辺に立っていた白衣の青年は――。

「やあ、りんな」
「きーくん」ひよこじゃないッピ。
「かっこわるい、再会になったね」気まずそうな笑みを浮かべる笹本・真。
「もし生きているならお前に会わせてくれと、この女が頼み込んできた時には驚いたよ……」そしてりんなの背後で、壁にもたれ下卑た笑みを浮かべてみせるのは笹本・偽。「だがおれにはお前の記憶がある。事情は理解していた」

銀杏並木。
向かい合う二人。
「ごめん、りんな。ぼくには、自分の研究のほうが大事なんだ」
絶句するりんなに背を向け、歩み去る笹本。


「あなたはあたしを捨て、行方が知れなくなった。ずっと探してた!」思い出に突き動かされたのか、突如叫ぶりんな。「……どうしてくれるのよ、きーくん。今でもあなたよりいい人に巡り会えない!」
涙をたたえた目で、あくまでも勝ち気なりんなが健気です。ふとほだされたような表情になる笹本。
「りんな。そんなにぼくのことを」
「まあ仲良くすればいいさ」まだ壁にもたれたまま、腕組みする笹本・偽。「そいつも科学者なら利用価値がある」
「これ以上かれの研究を悪用させない!」
決然と振り返り、手にしたシフトカーを笹本・偽に向けるりんな。そのヘッドライトを浴び、たまらず膝をつく笹本・偽。

「ばかな。貴様、シフトカーらの仲間か!」
「そうよ。最初から、きーくんを解放するために来たの!」決然と言い放つ顔が美しいです。「さあ、早く逃げて!」
しかし、庇おうとした当の相手から、いきなり手を打たれ、シフトカーを叩き落とされたりんな。
「!?」
すかさず笹本はりんなの背後に回り、後ろ手に締め上げます。
「きーくん、何を」
その時、りんなの取り落としたシフトカーを破壊したボイスが、
「よくやった笹本」と一声発し元の姿に戻ります。「はははははは」
「きーくん。離して!」
「大人しくしてくれ。りんな……」
「はは。はははははは!」
そして嗤いつつりんなに迫っていくボイス――。

推理タイム

絶体絶命の状況は、宙に幾条ものフリーウェイを敷きつつ集結した、複数のシフトカーによって一転します!

「あっ! くわぁっ」
打ちのめされ倒れたボイスの前に、走り寄ってきたのは進ノ介。
「そこまでだ」
「進ノ介くん!」
歓声を上げるりんな。呆然と立っていた笹本は、さらに背後から現れた霧子に投げ飛ばされます。
「なぜこの場所を!?」唸るボイス。
「りんなさんが教えてくれた。間に合ってよかったぜ。この事件の背後に隠されている闇が、ようやく見えた」取り出したのは先ほどの写真。「剛が撮った写真だ。甘城と笹本が両方ともこいつの変身なら、この光景はありえない」

手前には指揮を執り檄を飛ばす甘城。
やや後ろにはその指揮に従い、忙しく立ち働く従業員たち。――さらにその背後を、ただ通りすぎようとしている、笹本。
一枚の写真に、両者が同時に収まっている光景。

「そして。これが本物の笹本だとすれば、こいつは被害者じゃない。自分の意志でロイミュードに協力している、」霧子に取り押さえられたままの笹本・真を振り返る進ノ介。「……犯罪者だ!」
その糾弾に顔を歪めうつむく笹本・真。詰問するりんな。
「ほんとなの? きーくん」ひよこじゃないッピ。

「ふふふ、そのとおりさ」笹本が黙っているため、一人で人間の相手をすべく、起き上がるボイス。「元々甘城は笹本のスポンサーだった。この男の音の研究に目をつけ、それを恋愛ビジネスに利用するため囲い込んでいたんだ」
「研究を、人の心を操るために……?」涙声になるりんな。
「おれは最初甘城をコピーし、始末した……」ボイスの述懐。次は笹本だと、向き直ったその時。「だが笹本は、自分も仲間にしろと言い出した。はっ」

「ボイスの力と僕の知識が融合すれば、完全に人間を支配できる声が作れる。ぼくはその効果が見てみたかったんだ」

「……」笹本の叫びが身につまされたのでしょうか、黙って聞いていたベルトが重い口を開きます。「それは科学という名の誘惑に負けた、愚かなる行為だ……」
「あんたは化け物と変わらないよ、笹本さん。後でじっくり、警察で話を聞く」そして、うなだれる笹本に、目を据える進ノ介。
「させるか!」笹本の連行を妨げようとするボイス、が、機を過たずその時銃撃を加えたのは霧子! 頼れる相棒です。
倒れこむボイスを睨み、
「早く逃げて!」と叫ぶ進ノ介。「早く!」
駆け出していくりんな、笹本、霧子。その後を追おうとするボイスに、進ノ介の蹴りが炸裂します!

肉の壁

「――!」
CMあけ。既に白い建物の外。後を振り返り振り返り、走っている四人。しんがりは進ノ介です。
「きゃあ!」
先頭のりんなたちの前に現れたのは二体のロイミュードですが、それを軽快に跳ね飛ばすのはトライドロン。起き上がったところへ、今度は剛がバイクで走ってきて追い散らします。そのまま飛び降り、生身の蹴りを決める剛。
「りんなさんたちは離れて」言い捨てて、自らは剛の傍らへと駆けて行く進ノ介。
この時、機敏に去っていくりんなに対し、ぼんやり突っ立っていて、霧子に引っ張られる笹本がだいぶ鈍いです。

「「てやあっ!」」
二人並んでロイミュードを蹴り飛ばし、距離を稼いでの変身。
「行くよ! 進兄さん。レッツ変身!」
「……」進兄さんも義弟になにか言ってあげてください。
高らかな変身音とともに出現したのはマッハ、そしてドライブ・タイプワイルド。

「やれ!」ロイミュードたちに指示するボイス。
マッハが雑魚二体を相手にする隙に、そのボイスの元へ突進するドライブですが、その時、前に立ちはだかる女性を見て、足を止めます。
「!? ………え。ちょっちょっちょっと」
女性に抑えつけられ、突き飛ばされるドライブ。

「被害者の人たち?」戦いのさなかにふと顔を上げ、ドライブの様子を見て驚いた声を上げるマッハ。いつの間にかかれもロイミュードたちではなく、数人の女性に取り巻かれています。
「あっ。ちょ」

「おおおっ」続々と表れる女性たちに微妙な悲鳴を上げ、困惑するばかりのドライブ。見知った顔に声を上げます。「あっ。岬刑事まで?」
「わたしが笹本の研究をかったのは、ただ女性を虜にするためだけじゃない。こうしていざというとき、人間を尖兵として操るための未来投資さ」満足気に解説するボイス。
尖兵というより盾、いわゆる肉の壁のように見えますが。言いながら、手近な若い女性の髪に手をやるボイスの手つきもやっぱり下司。

「あああちょっ」女性を遠ざけようとすればロイミュードが蹴りつけてきます。辟易するマッハ。「わっ」
「わたしの夢を、あなたたちにも……」だめ押しの声を上げるボイス。
「あああ。手が出せねえ!」
敵に味方や女子供を操られ、けしかけられて困惑するヒーローというのは好きなのですが、この女性たちはただわらわらとライダーたちを取り囲むだけでもう一つでした。湊燿子みたいな武闘派はいなかったのでしょうか。
「早く何とかして、あいつを倒してしまわないと」焦るベルト。
「人間ごとくたばるがいい!」
そして何か、必殺技の予備動作らしいものに入るボイス。絶体絶命。

調整完了

「ストォォォォップ!」

彼方よりかかる声は老人のものです。飛来したシフトカーに、攻撃中断を余儀なくさせられるボイス。
その間に走り寄って来るサイドカーつきのバイク。
その上から、老人が豪快に呼ばわります。
「はっはっはあ! Hey、進ノ介! 剛! シフトデッドヒート、完成したぞ。ははははあ!」
「え。この声、まぁじ?」驚くマッハ。
「はははははは!」なおも哄笑しつつゴーグルを上げ、シフトデッドヒートにくちづけする老人の姿に
「ハーレー博士!」とりんなも叫びます。なぜハーレーなのにホンダに乗ってるのかとかはキニシナイ。
「えっ。この人が?」声を上げるドライブの腰では、ベルトまで
「せ、せんせいっ。いつ日本へ」と慌てています。

「シャラップ、クリム。こうだ!」
シフトカーをマッハに投げるハーレー。前回ドライブが使用していたものとは形態が違い、シフトデッドヒートにはバイクがついていて、サイドカー状態です。
「おっ」軽く受け止め、合図するマッハ。「OK、博士!」

女性たちの輪の中から飛び出し、サイドカーってわけね、とひとりごち装填。たちまちその全身を走る電流。
デッドヒートマッハ出現。
「あっ」息を呑むドライブ。
「オッケー!」磊落に叫ぶハーレー。
「さあ、……あとは知らないぞ?」わき起こる力に、茶目っ気たっぷりの声を上げるマッハが余裕でCMです。

「――――ッ!」
マッハのパワーに飛ばされ、音高くドラム缶や土のうの上に倒れこんでいくロイミュードたち。
起き上がる、その眼前には既にマッハが迫っています。
切れ目なく浴びせられる蹴り、パンチ。火花散る電流。次から次へ、敵を求め躍動するマッハ。
EDが妙に軽快で爽やかなのもマッハっぽいです。
高く足を蹴りあげ敵を昏倒させ、ひと通り片付いたと見てボイスに向き直ると、相手の突きを胸に受けたままパワー全開。
ちょっと宇宙が来たみたいなポーズですが、ためにためた力を発散させれば、弾け飛ぶのは敵の身体のほうです。
徐々に全身を紅く染めつつ、さらに一体一体に、重い打撃を加えていくマッハ。
その活躍を、周囲をゆっくりと回りながら収めていくカメラ。
ここは結構長回しで、今回の渡辺さんの見せ場だなあと思います。
仕上げは高速で翻弄しながらの体当たり。手もなく爆散していく雑魚ロイミュード。
「ふーっ♪」
快哉を上げつつ、今度はボイスを求め、何処へか走っていきます。

一人で女性たちに取り巻かれ、まだ苦戦しているドライブ。タイプテクニックでワイヤーを投げ、女性たちをくるくるとまとめて縛りあげて、
「やった!」と一安心。なのに、
「馬鹿め!」とまた、ボイスに笑われてしまいます。
かれの合図にこたえ、縛られたまま、コートの前を開く女性たち。その下には、ぐるぐるに巻きつけられた爆弾が――。
「わたしが一声かければ、自ら死なせることだってできるんです」
「なっ」
相手の外道ぶりに一瞬躊躇するドライブ。しかし、そこへ
「無理だね!」と飛び込んできたマッハ。女性たちには目もくれず、ただボイスにパンチを浴びせます。「その前に、お前の自慢の声は、涸れる!」
フルスロットル。デッドヒート。火の玉のような蹴りで瞬殺です!

バーストエラー2

快哉を上げるハーレー。
怪人の爆散とともに一斉に気を失う女性たちはお約束です。そこへ屈み込み、
「よしやった。次は彼女たちだ」ため息をつくドライブ。
「ああ……」微笑むりんな。
「へへへえ。いい絵だったでしょ」そして仲間に振り返り、勝利を誇るマッハ。

めでたしめでたしと思われた、その時。
皆の元へ戻りかけていたマッハの、肩口のメーターの針がレッドゾーンに突入します!
「え! あっ。ああっ。うわああああっ!」
肩のタイヤが爆発し、一瞬がっくりと気を失うマッハ。次の瞬間、その目のライトがかっと光ります。

「……あ」
女性たちの爆破装置を解除しようと腰をかがめた姿勢で、マッハの異変に振り返るドライブタイプテクニック。へっぴり腰がおかしい。
「「え!」」
顔を見合わせる霧子とりんな。
「ああ……あ」そして自らの身体を変調を悟り、おずおずと見下ろすマッハ。「もおおおお、一息なんだけどなっ。あっ。進兄さんっっっっ!」
そして、いきなりコントロールを失い、力に翻弄される身体!
「ちょっと待ち。こっちも手が離せねえんだよ!」
それなのにせっせと爆破装置解除に精を出しているドライブタイプテクニック。
「ああああああやべやべえええ!」
「あ、こっちくんな」
「やばいやばい、進兄さん、止めてとめてぇ!」
めちゃくちゃに走り回り動き回るマッハ。首はがっくりと、宙を仰いだままというのが制御失ってる感じでいいですね。
「うあああああああ」そのまま女性たちの方へ突進していくマッハ。
「だめだめだめだめだめっ」片手を上げて止まれの合図をするドライブ。

「――」
そして、この修羅場に覚悟の表情で静かに右足を引き、重力発生装置のスイッチを入れる霧子。
この、蹴りの前の動作、前回も思いましたがクウガっぽい。
「はっ。つぁああっ!」
跳び上がり、キリモミしつつの強力な蹴りが、マッハの身体を跳ね飛ばしていきます。
すた、と三点着地して地味に決める霧子のガッツポーズ。
「ナイス!」声を上げるハーレー。
「はあ、セーフ」安心したのかやれやれと首を振るドライブは、それでも爆破解除を続けています。

「ああ……ふう、さんきゅ、ねえちゃん。たーすかったよ……」
地に大の字にのびたまま、ベルトからシグナルバイクを外すマッハ。変身を解き、オツカーレ。

別れ

夜。小雪のちらつく暗い空にパトカーの赤いライトが物悲しく、そのなかを追田に連行されていく笹本。
ふと振り返り、見送っていたりんなに叫びます。
「今更になって、きみの大切さに気がついた。やっぱりぼくには、きみが必要だ」
「……不思議ね」悲しげに微笑むりんな。「ずっと心を支配してた声なのに。も、ぜんぜん、響かないな!」
「え」
「あなたは科学者としてだけじゃなく、人としても間違いを犯した」そして笹本に背を向け、「もう二度と会うことはないわ」
呆然と立ち尽くすかつての恋人に振り向きもせず、そのまま立ち去っていくりんなさんがいい女です。
「さ、行こうか」
捨てられた笹本に静かに声をかけ、引き立てていく追田。
追田は時々、こんなふうに人情派刑事ドラマっぽい言動で画面を締めてくれるのが好きです。

……そして、その別れの様に何を思うのか、物陰から彼らの様子を見ているチェイス。

「うええええええええええっ!」
秘密のピット。笹本の前ではせっかくいい女風に決めたのに、ここでは地が出るのかソファに身を投げ出しべそべそに泣きわめくりんな。
「りんなちゃん元気出せ?」と、そこへあやすような声をかけるハーレーが好々爺っぽい。「わしなんかな、元気の塊なんだぞぉ!」
「うえええええええ。はい、はかせえ。げんきだしまああああす」

「はあ。すんごい爺さんだなベルトさんの先生は」
少し離れた場所で、その光景を見守っている進ノ介。ハーレーは、ベルトによれば、今回はただデッドヒートの調整のために立ち寄っただけで、本来はサイドカーつきのバイクでぶらり世界旅行の途中らしいという豪快さんです。
「さあ進ノ介!」りんなが落ち着いたのか、今度はこちらへ向き直って、剛をつかまえるハーレー。「エンド、ミス霧子。このね、剛はね、デンジャラスボーイだからな! よろしく頼むよ」
剛はね、と言いつつ片手で頭をぐいとつかむので、
「てて、ちょっと、センセ力強すぎ!」と剛も悲鳴をあげます。
「……ありがとうございます」そのハーレーに、折り目正しく一礼する進ノ介。
「お気をつけて」見送りの言葉をかける霧子。

と、バイクに戻りかけてシートから紙包みを取り上げるハーレー。
「お、そうだこれこれ。アメリカからのお土産だ、二人で仲良く食べな」
二人で、とは、進ノ介たちではなくこの場合、りんなとベルトのことです。突き出された包みを受け取りつつ、困惑した表情のりんな。
「でももう、クリムは食べませ……」
ん、と皆まで言わせず
「ちっちっちい! 仲良く食べんだよ」
押し切ってバイクにまたがります。強引ですハーレー。

その脇でデッドヒートを見ている剛。
「これで完成したってことか。バイクと車。両方だからサイドカー、ってわけね」

「……これ、なんだろね」
「うむ……なんだろ」
ベルトに紙包みを見せて首を傾げているりんな。

それぞれてんでんばらばらなピットの一同を尻目に、そのままバイクを走らせ出て行くハーレー。地下通路を走らせ、地上に上がる瞬間、
「オツカーレ! うらあああっ」と一声、快哉を叫ぶアップで以下次号。絵が強いってこういうことを言うのかな。

ライダーでは時折、こんな風に誘惑に負け、積極的に悪の組織に協力する科学者が出てきますね。
「W」でも、拉致されてきたにも関わらず、ミュージアムの提供する魅力的な研究環境に惹きつけられ、10年以上戻ってこなかった科学者がいたなあとか。
ミュージアムの秘蔵っ子でもあり最大の被害者でもあるフィリップに対面し、後ろめたかったのか、好き放題研究ができることの喜びを一生懸命語っていた印象があります。
この「ドライブ」のベルトさんことクリム・スタインベルト自身、悪用目的ではなかったとはいえ、手を出してはならない領域に手を出してしまったという悔恨が、命を落とした後でも尚、拭い去れないようです。
そんなベルトを支え、今回女心より使命を選んだりんな。
誘惑を感じたこと自体あるのかどうか、ただただ天真爛漫にして無頼なハーレー博士。
科学者も色々なんですが。まあ、「鎧武」のプロフェッサーほどの突き抜けたマッドサイエンティストも、それはそれで魅力的ですよね。

そして次回は、その渋い渋い追田主役回であるらしく楽しみです。
今週の指きりげんまん。車掌さんの発車オーライがかつてないほどに気合が入っており、ライトのそばに明がいてくれて良かった、と思ってたらいきなりの指きり。あの時のトカッチとの約束が、明の心に残ってたのですね。
ネロは第一回から誰かに似ていると思っていましたが今頃「緑玉紳士」に出てた、と思いだしました。そしてニンニンジャーのポーズが中華風な気がするんですが気のせいでしょうか。
2/10追記。感想文まるっと追加しました。
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2015.02.08 09:04 | drive ドライブ | トラックバック(-) | コメント(-) |
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