LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

闇サイト、アングラサイト。違法ドラッグ販売、自殺幇助、各種詐欺、そして復讐代行。
10年以上前、インターネットの匿名性を皆が信じていた頃には、それなりに重みを持っていた言葉です。
匿名性などない、とわかった現在でも、何しろサイト開設は昔に比べすっかり容易になりましたから、短期間だけ運営し、捜査機関の手が伸びる前につぶす、ヒット・エンド・ラン式の闇サイトはこのネットの海の何処かに、まだまだあるはずだと思いますが――しかし、作中の<ジャッジ・タイム>のように実績があり、著名になった後も運営し続けられる闇サイトって、ちょっと実感が持てません。懐かしいな、と思いつつ見てしまいました今回。


剣道 The moment / peachykeen103


かつて“鬼”の異名を取った退職刑事・橘。
その教えを受け、今は一線で活躍する叩き上げの刑事・追田が今回いつにも増して渋い。渋くて熱い。
その追田とコンビを組む進ノ介は、橘からすれば孫弟子のようなものにあたるのでしょうか。
三世代のデカの、怒りと執念が絡む未解決事件。
犯人と目されたまま死亡した青年の、無実を訴える妹。ならば真犯人は誰か。その意図は――。
いやもうこれだけで十分に、燃える展開です。次回、どのような解決に至るのか。若造sはおじさんsに対し、名誉挽回できるでしょうか。がんばれワカゾー。

一方で、正義を語るロイミュードの存在を、ハートたちはどのように受け止め、結論づけるのか、これも興味深いテーマですね。ハートの子供のような好奇心は、まさに新しく誕生したばかりの種として、旧世代=人間の世界を学ぼうとするところから出ているのかと、今回腑に落ちました。
連続復讐代行事件

雑居ビルの一室。尊大な態度で電話をかけている男。
「もしもし? ……警察の者ですが。先ほどお宅の息子さんが……」
事故を起こしたので示談金を払えとの内容ですが、警察は示談の世話まで焼きません。デスクに積み上げられた札束の山。他にも数人の男たちが、同様の電話をしています。
――しかし突然、音声状態がおかしくなり、一斉に切れてしまう電話。
「?」
顔を上げた男たちの前に、突然現れた怪人。
「復讐の時間だ。我が名はジャッジ。悪人ども、正義の鉄槌を下す!」

闇サイト

テレビのワイドショーでは、振り込め詐欺業者が何者かに襲撃された事件を、突撃レポーターが報じています。
2日前に起きた闇金融、ヘブンファイナンス襲撃事件と同じだと早口に叫びながら現場に飛び込んでくるので、捜査中の進ノ介らもちらりと映り――。
「うわあ、テレビ映りいいじゃな~い?」特状課課室。それを見ながら、満面の笑みをみせるりんな。
「おれ?」照れ笑いしつつもうれしそうに話しかける進ノ介、しかしりんなが指さしたのは、彼がピコピコを背負った背中。
テレビ映りがいいのは、りんなのメカだと。
「開発者冥利よお♡ うははははは」

やや浮かれている彼らの背後で、苦虫を噛み潰したような顔をしているのは追田。
「で。現場から、どんよりの反応は出たのか」
「出ました」頷く霧子。「ロイミュードの仕業に間違いありません」
「でも妙だな」
今回のロイミュードは世間でも有名な悪人ばかりを被害者に選んでいます。いわば――。
「正義のロイミュード?」進ノ介のいわんとするところをまとめる霧子。
「いるのかな。ほんとに」そんなロイミュードが?
「いるわけないだろ? やつはゲームを楽しんでるだけさ。自己満足のヒーローゲーム」
戸口に現れたのは剛。てか、今日はやけに人が少なくないかと言いつつ入ってきます。それに対し、
「課長は家族旅行……そういえばハワイ7日間の旅なのに3週間過ぎても帰ってこない……もしかして」と霧子。
「西城くんはサイン会の準備。今度本を出すんだって……はっ。もしかして」とりんな。

何がもしかしてなのかわかりませんが。

「相変わらず緊張感の薄い職場だねえ」
<サワルナ>と記した紙が悪霊を封じる御札のようにベタベタ貼られた西条のPC、そこへつかつかと歩み寄り、御札をどんどん剥がしていく剛。
「ああ、だめだめ! それ、勝手に使ったら……」
「いいからいいから」
その剛によって画面に表示されたのは、おどろおどろしい、一昔前の個人サイトという趣のサイト。
「……これは?」覗きこむ進ノ介。
「<ジャッジ・タイム>。復讐代行の闇サイトさ」
デカレンジャー思い出した人は手をあげなさい。ノシ
「ジャッジだと?」聞いて、顔色を変えるのは追田警部補です。
襲撃された被害者は、すべてこのサイトに、復讐依頼が書き込まれた者達ばかりだと解説する剛。既にネットでは話題になっているし、じきにマスコミも騒ぎ出すと。
「この手のサイトがはびこるのは、警察がのろまで、役立たずだからさ。でも、おれなら追いつける」
とくとくと語り続ける剛の声を、つらそうな表情で聞く進ノ介。そして、真顔で一喝する追田。

「舐めるな。若造……」はっと顔を上げる一同を前に、一人背を向けます。背中で語るというやつです。「この事件はおれが片づける。デカ魂だ。ゲーム感覚で首突っ込むんじゃねえ」

そしてそのまま、出ていきます。叱られた気まずさをごまかすような表情の剛。
「……っ、なんだよ、追田のおっちゃん」
そして追田を、呆然と見送るままの進ノ介。
「あんな現さん、初めて見たぜ」

引退刑事

鈴を鳴らし、仏壇に手を合わせている追田。周囲の壁に飾られるのは、数々の写真や賞状。顔を上げ、今度はその家の主、元警視庁刑事・橘真伍に一礼します。
「ご無沙汰してます、橘さん。……あっ! 熱っ!」
出された茶を飲もうとして膝にこぼす追田に、あいかわらずそそっかしいなと苦笑する橘元刑事。
老齢ながら剣で鍛えた身体は堂々としていて、追田より壮健に見えます。仏壇に飾られている遺影は彼の妻と娘、なのでしょうか。
「で? 今日は何の用だ」台所まで追田のために、布巾を取りに来た橘。
「5年ぶりに、奴が動き出しました!」
「……何」振り返り、戻ってくる橘。「そいつは本物か?」
「間違いありません、ジャッジです!」

追田の様子がおかしかったのは、今回の事件に心当たりがあったから、なのですね。

「やっぱり、奴は死んじゃいなかったのか……」ぽいと布巾を追田に投げ、静かに呟く橘。
「橘さんの、見立て通りでした」
「……ただおれはもう、刑事じゃねえ。この手で奴を捕まえることはできねえ。現。お前が奴に手錠をかけろ! いいな」
「はい!」

橘宅を出てきた追田。トレンチコートがしぶい。
「尾けてたのか」と顔をしかめれば、済みません、と路地の向こうで一礼する、ひょろりと長い人影。

埠頭。自販機の缶コーヒーを、進ノ介にも投げてよこす追田。
「……橘さんは、おれに刑事のいろはを叩き込んでくれた大先輩だ」
一度睨んだ犯人は絶対に逃がさない。<鬼の橘>。噂は聞いたことがあると、頷く進ノ介。
鬼か。前はな、とか思った人は手をあげなさい。ノシ

「その橘さんですら解決できなかった事件が、5年前の、復讐サイト連続傷害事件だ。犯人は自らをジャッジと名乗り、ネットの復讐サイト、<ジャッジ・タイム>に悪人として告発された者を、次々に襲った」
語り始める追田。今回の事件との類似。
「橘さんとおれは、痕跡を徹底的に調べあげ、ようやく奴のしっぽが見えた。もうじき追い詰められる。そう、確信した矢先」

橋の下、河原の枯れ草に横たわる転落死体。

「容疑者が死に、自殺と断定された」

僕は幼いころに両親を亡くし/妹と二人だけで生きてきた/妹のために働いて働いたけれど/生活はずっと苦しかった/世の中は不公平だ/そんな僕たちに近寄って騙そうとする/汚い奴らがたくさんいた/何度もひどい目にあった/世の中には悪人が多すぎる/無能な警察は役に立たない/悪人達は僕がジャッジとして裁く/警察に捕まるくらいなら/僕は自ら死を選ぶ/無能な警察には僕を捕まえることはできない/僕を裁けるのは僕だけだ/本当の正義は僕の中にある/岡島冬馬

遺書と判断された文章。「本当の正義」とは。
そして捜査は中断させられたと、無念を語る追田。しかし、橘と追田は、真犯人は別にいると睨み、捜査を続けていたと――。
「でも、何か根拠はあったんですか」真摯な表情で問う進ノ介にふと微笑み、
「刑事のさ」と答える追田。「結局、真犯人を挙げることなく、2年前橘さんは退職の日を迎えた。どれだけ無念だったか」
「でも、ジャッジは生きていた。そして、5年ぶりに犯行を再開した……ロイミュードとなって」
「進ノ介。この事件(ヤマ)だけは、おれが絶対に解決する。もしできなきゃ、刑事を辞める」言い切って、缶コーヒーをぐいと飲む追田。
「現さん……」

張り込み1

「……ものすごい数の書き込みです……」
特状課課室。不在の西城に代わり、<ジャッジ・タイム>を調べているりんなと霧子。サイトの掲示板に閲覧者による、復讐希望の書き込みが殺到しているのです。特に書き込みが集中しているのが、地上げ屋まがいの強引なやり口で悪いうわさの絶えない、天川エンゼル不動産。
「そしてもう一つが」

工場裏の空き地。ぶらぶらと歩いているのは剛。
「ブラックキャンドル。恐喝、暴力事件で市民を脅かす超・凶悪不良グループ。奴らがよく集まる場所が……ここか」
剛の視線の先には、果たしてユニフォームのつもりか、一様に白のシャツに白いパンツを合わせた青年たちが集まっています。さらに、その輪の中では一人の気弱そうな青年が、
「おれたちのこと、撮ってたな?」と怒鳴られ、こづかれていて、いままさに暴行が始まらんとするところ。
「いきなり最高のシチュエーションか!」喜び勇んだ勢いでフェンスを蹴り倒し、周囲を見回す剛。「さあ出てこい。ジャッジ」
しかしジャッジは現れず、青年は鉄パイプを手にしたブラックキャンドルメンバーに取り囲まれ、延々といじめられ続けています。
「…………ああ、もう! なんっで出てこないんだよ!」
やむなく駆け出し、青年を救出に向かう剛。

張り込み2

うらぶれた街の、薄汚れた雑居ビルに掲げられた、天川不動産の看板。悪徳不動産業者にしては質素です。
外で張っている追田と進ノ介。
彼らの眼前に黒塗りの高級車が停まり、わらわらといかつい男たちが、四方を睥睨しつつ車の周囲を取り巻きます。
その部下たちの身体を楯に、降り立ってくる強面の男。
「あの男が、社長の天川だ」追田が囁やけば、
「明らかに、自分が狙われるのを警戒してますね」と頷く進ノ介。
2人が見守る前で、飛び出してくる怪人の姿!
「来たぞ大当たりだ!」

犯人(ホシ)に向け、突進していく追田。その時白い閃光が走り、重加速現象が起こりますが、ピコピコ2号を装備してきた追田は構わず跳びかかっていきます。
「!」
天川の部下たちを、電撃攻撃のできる鞭で、一撃に倒すロイミュード。振り返りざまその鞭は追田にも。
「ああ! ジャッジ……」無念の表情で倒れる追田。「おまえをたいほするぅ……」
「ふははははは!」
「現さん!」
哄笑するジャッジを睨みつつ追田を支え、そして静かに横たえる進ノ介。
立ち上がり、飛来したベルトを腰に巻き変身。このところベルトさんはアクティブです。ドライブタイプスピード出現!

場所を移し、息もつかせぬ矢継ぎ早のジャッジの攻撃。それに応じ、自らも剣を手にするドライブ。互いに高速の戦いです。敵の電撃を辛くもかわし、ここぞ、と振りかざした剣を白刃取りされ、驚くドライブ。
「何。……うわああっ!」
「舐めるな若造が!」
ねじり上げて剣をもぎ取り、立ち上がりざま蹴りつけるジャッジに、たまらず吹き飛ぶドライブ。
「ふはははははは!」
そして自らの剣を抜いたジャッジは、きれいな正眼の構えをとります。その構えから、上段へ、二段面、三段面。かろうじて銃把で受けるものの、したたかに叩きのめされ、地に転がるドライブ。
「なんという剣捌き。ただ者じゃない!」叫ぶベルト。
「この鋭い打ち込み。これって……剣道?」
警官はみんな、柔道ないし剣道を習得させられるらしいですね。半身を起こしてきょとんとするドライブに、飛びかかってくるジャッジ!
「!」
転がりながら避け、落とした銃を拾い上げつつ撃てば、たちまち激しい爆発が起こります。
炎と煙が消え去った後には、ジャッジの姿はありません。
はあはあと荒い息をつき、肩を上下させるドライブ。
「なんてやつだ……っ」

ヒーロー動画1

「憶えてろよ。……行くぜ!」
工場裏。死屍累々の中立っているのは剛一人。悔しげにリーダーが叫ぶと、一斉に駆け去っていくブラックキャンドルですが、どう見ても負け犬の捨て台詞。
「はいはーい♪」にこやかに見送る剛。「……たく、どいつもこいつも。あ、だいじょぶ?」
物陰から姿を現した、気弱そうな青年に声をかける剛。
「ありがとうございました」
だいじょぶね、じゃばいばいと踵を返す剛。ジャッジがいなければ長居は無用。
「あ、もしかして、あなたがジャッジですか」しかし、青年に呼び止められてしまいます。
「違うけど? つかなんで」
「ぼく、前にも今の不良グループに襲撃されて、闇サイトに復讐を依頼したんです」
あわよくばブラックキャンドルが、ジャッジに倒されるところを撮影したかったのだという青年。
「で、また絡まれちゃったって?」呆れる剛。
ですが、相手はさらに突拍子もないことを言い出します。
「あなたこそ、ぼくらのヒーローです! ……投稿動画の主役に、なってくれませんか」
「投稿動画? や、そうはいっても。おれも忙しいしな」

その時前方に車が停まり、霧子が降りてきます。
「やっぱりいた! あれだけきつく注意されたのに」
「は。屑な警察の注意なんて聞く気はないね」姉の叱責にそっぽを向く剛。
自分よりも“とろい”、それも中年刑事の、勘だの現場百遍だのの、かび臭い説教など。
「でも、今回出遅れたのは剛のほうよ♪」ジャッジは進ノ介たちの前に現れたと告げる霧子。
「ただのまぐれあたりか」
「あ。悔しいのね?」
「悔しいわけないだろ、なぜならおれは、正義のヒーローだ!」
「はあ?」
図星を突かれてごまかすため、青年の肩を抱くようにしながら、霧子に背を向ける剛。
「さ、ほんとうの正義について語り合おう!」
「はい!」青年の顔が、喜びにぱっと輝きます。

「ほんとうの正義……?」去っていく彼らの後ろ姿を見ながら、首を傾げている霧子。シフトカーを取り出し、「カラフルコマーシャル! ……剛を追って」

現場百遍

特状課課室。ソファに横たわり、介抱を受けていたらしい追田。つらそうに、敵の電撃にも壊れない、ピコピコ3号を作ってくれと訴えます。
「いいわ。頑張ってみる」
しかしりんなが笑顔で請け合うと、元気づいたのか飛び起きかけてソファから落ち、
「ありがとう。ありがとう!」と助けに駆け寄ったりんな、霧子、進ノ介に順番に抱きついて、
「捜査に行くぞ。現場百回だ!」と叫びます。
「はい!」叫び返す進ノ介。

***

「おれにとっての正義?」ビルの屋上に佇む剛。青年のカメラの前で振り返ります。「まあ、はっきり言ってスピードだ。要はのろまじゃダメってこと。現場百回だのデカ魂だの、そんなかび臭いのはNG!」
頷く青年。手持ちのカメラだけでなく、剛の回りにはぐるりと何台ものカメラが円形に配置されています。
「おれ流はこれさ。追跡! 撲滅! いずれもマッハ!」そのなかで、得意のポーズまで披露している剛。
レインボーライン
「すばらしい!」
走り抜けていくのはレインボーラインの列車をイメージさせているのでしょうか。駆けつけたコマーシャルのアップでCM。

***

郊外の橋の上。佇む追田と進ノ介。
「5年前、ある青年が、この橋から落ちた」険しい顔で下を見下ろす追田。
「ここが、ジャッジが自殺した場所?」
「自殺なんかじゃない!」進ノ介の言葉に、瞬時に噛み付く追田。「その青年は、岡島冬馬。ジャッジに殺された……やつの身代わりとして」
「身代わり?」
「そう疑う理由は二つ」

発見時にはまだ、息があった岡島。
最後の言葉は、
「あいつのボタン……」


「でも、岡島さんは、何も持っていなかった」
橋の下の草むらに、移動している追田と進ノ介。
もみ合った際、相手の衣服からボタンをむしりとったと推測される、その言動。他殺を裏づける確実な物証となったであろう、それを発見できれば。
「探したぜ、何日も何日も。でもみつからなかった」
岡島に、わざわざ死の間際に嘘をつく理由がないのなら、誰かが持ち去ったということも考えられます。
「そして、もう一つの理由は、」
言いかけてふと、橋の上を見上げる追田。そこに佇む女性の姿に、顔色を変えます。
追田を見て進ノ介も見上げる、その場所で、静かに一礼している、若い女性。

冤罪

「兄が亡くなってもう5年になるの。気がつくとつい、足が向いてしまって」
橋で出逢った女性、冬馬の妹・岡島秋絵の自宅。遺影の飾られた、小さな小さな仏壇。
「無理もありません」
「橘さんも、月命日には欠かさずお線香を」茶を供する秋絵。立ち上がり、遺影を抱きしめるようにします。「……兄は自殺なんかしません。するはずがありません。……そんなあたしの言葉を、橘さんと追田さんだけが信じてくれました」
「もう一つの理由は、妹さんの証言?」そう、つぶやく進ノ介。
「コンサートに行く約束をしてたそうだ。転落した翌日……秋絵さんの誕生日に」
「テレビで見ました。また、現れたそうですね」硬い表情の秋絵。頬を伝う涙。そちらに頷き、
「やはりジャッジは生きていた。今度こそやつを逮捕して、お兄さんの冤罪を晴らします。必ず」立ち上がって誓う追田がイケメンです。男前です。かっこいい。慌てて自分も立ち上がる進ノ介。
「――お願いします」頭を下げる秋絵。

学習

テレビの報道。事件の犯人からと思われるメッセージを読み上げるアナウンサーの声。

我は生まれ変わった。5年前の、卑怯で臆病な、正義を語るに値せぬ時とは違う。我は生まれ変わった

そして付け加えられる、いくつかの事実。<ジャッジ・タイム>事件は5年前、容疑者の自殺により終結したと思われていたこと。以前は個人を復讐対象としていたのに対し、今回は集団を襲撃するなど手口の違いもあり、別人・模倣犯との指摘もあること……
番組を一人静かに見ている、フードの男。そして、橘も、また。

夜の公園。ブレンが口火を切ります。
「人間のために働くロイミュード――かれはチェイスが犯していたのとまったく同じ、愚かで浅はかで許しがたい過ちを犯している。直ちにリセットを」
「あら。わたくしは、そうは思いませんわ?」ブランコを揺らすメディック。
「なぜ」
「おれもしばらくは様子を見るべきだと思う」同意するチェイス。
「だからなぜ!」
苛立つブレンに、微笑みかけるハート。
「おれたちが学ぶべき人間の感情は、善悪という単純な二元論では片づけられない、もっと複雑なんだ」
「たとえば。今回のジャッジの欲望は?」問うメディック。
「正義感よりももっと強く、歪んだ感情」応じるチェイス。低い声で、陰鬱につぶやきます。そしてその後を引き取るように、
「怒り。憎しみ。……復讐……」と続ける、ハート。
ブレンさんはすっかりできない子扱いです。そのあとめちゃくちゃエンジョイした。

特状課課室。
「できたよ! ピコピコ3号」疲れ果ててソファにのびるりんな。その傍らから完成品を拾い上げ、喜ぶ追田。
「おお。かっこいいじゃねえか!」
「ジャッジの電撃にも余裕で耐えられるわ」
その傍らで、<ジャッジ・タイム>を調べている霧子。異常な数の復讐依頼が来ていると顔を曇らせます。しかもそのすべてが、前回もターゲットとして浮上していた、ブラックキャンドルを指していると。
「でもなんで急に?」
「原因はこれだわ!」
表示される投稿動画サイト。白い衣服、金髪のブラックキャンドルのリーダーが、カメラに向かって
「誰だ? ネットで復讐、なんてやつは!」とすごんでいます。
やるならかかってこい、と挑発する内容。どうやら書き込みはこれに触発されたもののようです。
「危険ですね……」
憂い顔も美しい、霧子のアップでCM。

暴露

「おいおいおい。かかってこいよおい!」
ブラックキャンドルのたまり場。鉄パイプやチェーンを手に手に、気勢を上げる一同。触発されたジャッジを待ち構えているようです。
その前で急停止する、剛のバイク。
「てめ、この前の!」
「やっぱ、憶えてた?」
「何しに来やがった!」
「決まってんだろ? ジャッジをつかまえるのさ」
「ふざけんな! まずはてめえだ!」
殺気立ち、一斉に飛びかかろうとする、ブラックキャンドル。しかしその時重加速現象が起こり、彼らの動きはとまります。

「我が名はジャッジ。悪人どもに、正義の鉄槌を下す――」そして何やら口上を述べつつ、現れたのはジャッジ。その鞭に、ブラックキャンドルのメンバーはたちまち倒されてしまいます。
「いや。下されるのはお前のほうだ」横から割り込む剛。
「邪魔をするな!」
今度は剛へと振るわれる鞭を避け、シグナルバイク。ライダー。軽やかに出現するマッハ。攻撃を加えつつ、
「追跡。撲滅。いずれもー、マッハ! 仮面ライダー、マッハ!」
「お前も仮面ライダーか」剣を抜くジャッジ。「だが、誰にも邪魔はさせんわ!」
正眼に構え、突進してきます。矢継ぎ早の攻撃に押されるマッハ。
「まじか!?」
「おおっ!」激しい突き。
もろに受け、倒れたまま、
「……思ったよりやるじゃねえか」と言うマッハが負けていません。
さらに迫ってくるジャッジ。それを睨みつけながらシグナル交換。拡散。降り注いでくる銃弾の雨を、しかし、自在に枝分かれする鞭の先で、すべて受けるジャッジ。
「器用な真似しやがって」
悔しがるマッハ、そこへさらに加えられる電撃剣の嵐。散々に叩きつけられ、挙句、鋭い気合とともに繰り出された突きを喰らってはじけ飛びます。
呵呵と笑うジャッジ。

死屍累々の中、かろうじて半身を起こしているのはブラックキャンドルのリーダー一人。マッハが倒されるのを呆然と観ていましたが、
「はははは。残ったのは、お前だけだ」とジャッジが迫ってくると、慌てて後ずさりつつ命乞いを始めます。
「おれが悪かった。た、助けてくれええ!」
「死ね。罪の重さを噛み締めながら」

「そこまでだジャッジ!」

車から飛び出してきたのは追田。ピコピコ3号を背に、
「現さん。現さん!」と止める進ノ介に耳も貸さず、ただ弾丸のようにジャッジに向け、突進してきます。
「!」
驚いたジャッジにより、とっさに振るわれた鞭の電撃も3号には効かず。
「現さん」
「効かねえなあ」不敵に起き上がりなおも迫る追田。
「現さ、……っ」
見守る進ノ介、霧子を尻目に、ジャッジの肩へ手をかけます。すかさずその胸へ、鋭い攻撃をくらわすジャッジ。
振り払うように面、面。そして必殺の突き。
豪剣をとっさに受けたものの、その勢いに仰け反り後ずさる追田。

警察の小さな道場、防具をつけ対峙する二人の剣士。
面、面。そして突き。その豪剣に仰け反り倒れた、若き日の自分。


「今の技。まさか」既視感に呆然となり、やがて気を失う追田。

「現さん!」ならば今度は自分が。ジャッジめがけ突進する進ノ介。
それと交差するように、悲鳴をあげ、逃げていくブラックキャンドルのリーダー。
「大丈夫ですか!」追田を助け起す霧子。

宙を舞い、ジャッジを牽制しつつ進ノ介の元へ到達するベルト。それをはっしとつかみ、変身する進ノ介。タイプスピード。ハンドル剣を手に火のような攻めです。
「おれが、止めてやる!」そしてダメージから回復したのか、バイクで駆けつけてきたマッハ。「は!」
敵に剽悍に飛びかかるマッハ、そしてドライブ。二人を相手に回しても、攻撃のスピードが落ちないジャッジ。
「怖ろしいほどの気迫。やはりただ者じゃない……っ」叫ぶベルト。
「でも。こいつの正義は本物じゃない」起き上がるドライブ。
「ならばお前は」聞き咎めるジャッジ。「本物と言えるのか!」
「ああ。少なくともそんな卑劣な奴は、おれは絶対に許さない」答えるドライブの手にはデッドヒート。装填すれば、その身体とともに、真紅に染まるハンドル剣。
「はあああああああ……」
ゆっくりと剣をかざし気合を込め構えれば(この構え泣きたいほどかっこいいです)、火花散る電流とともに出現したタイプデッドヒートの、肩口の計器へカメラが迫ってCM。

取られたら取り返す

しゅうしゅうと全身から吹き上がる蒸気。タイプデッドヒート出現。
「いやあああっ!」
「はああああっ!」
先に動いたのはジャッジ。その剣を後の先で受け、払い、蹴るドライブ。さらに拳。
「ああっ」
肉弾戦には弱いのか、デッドヒートのパワーが凄まじいのか、倒れこむジャッジ。
「グッド、完全にデッドヒートを乗りこなしている!」
「よし、行けるぜ!」とどめに向かいつつ、背後の気配に立ち止まるドライブ。振り返る前に銃撃を加えられます。
バイクで駆け寄りながら、連射を浴びせるのはチェイサー。
「ああっ!」
膝を落とすドライブ。しかし、庇うように飛び出してきたマッハは、さらなる銃弾の雨に倒れます。
「剛!」

死神の助けが入ったのを機に、起き上がり、その場から逃げようとするジャッジ。
それを呼び止めたのは追田です。霧子の制止を振り払い、よろよろと駆け寄ってきた、追田。
「待ってくれ。……さっきの剣筋。あれはおれが、剣道の試合で、ある人から何度も撃ち込まれた技だ。まさか。まさか……」

道場の床に端然と座し、防具を外す男。面の下から現れた汗まみれの顔は。

追田を前に、覚悟したのかおもむろに人間体を見せるジャッジ。その姿は果たして橘。
「へへへへへへへへへ……」

「あ、ジャッジが……」それを見て顔を上げるドライブ。「橘さん!?」
その目の前で、橘は追田に剣を振るい、炎と煙を目眩ましに姿を消します。

橘本人の意思あってのものなのか、それとも単にコピーされただけなのか。
ライダーたちがその顛末に気を取られている間に、つかつかとライドマッハーへ歩み寄るチェイサー。
「……ふん」
その時、ライドチェイサーに反応し、合体するライドマッハー。
「な。おれの、バイクが!」悲鳴を上げ、起き上がるマッハ。いや前回あなたがやったことをやり返されてるだけですから。
「自分の意志でライドクロッサーを?」チェイサーがシステムを使いこなしていることに驚くベルト。
外野の騒ぎを物ともせず、バイク合体により出現したライドクロッサーに悠然と乗り込んで、チェイサーはライダーたちにマシンガン攻撃を加えます(きちんとシートベルトを着用しています)。
「跡形もなく消えろ……!」
これにはひとたまりもありません。逃げ惑うドライブ。負傷して変身を解く剛。
「……ふ」
それを見て鼻で笑うチェイサーに、
「おれの。おれのバイク返しやがれ……!」と叫ぶ剛はよほど悔しかったのでしょう。生身を厭わず飛びかかっていけば、無情に向けられる銃口。
「さらばだ、仮面ライダー」
「剛伏せろ!」
今週の闇対虹。総力戦でしたが、美しい戦いを見せていただきました。ひたすらにキラキラに憧れ、虹に魅了されて倒れた陛下。こんなに憎めない敵は初めてです。そして恋敗れた後、情を育てたグリッタ。失った過去を取り戻したトッキュウジャー。みごとな大団円(´;ω;`)
それとともに、子供が主役という、昔の特撮番組みたいな親しみも感じた、近年にない作品でした。
そして恒例の交代劇。「うーん!」と声が聞こえてきそうなほど気持ちよさそうな伸び。
煙幕とともに軽やかに出現したアカニンジャーの肩を、ねぎらうようにぽんと叩き、じゃあねと去るトッキュウ1号! なんてあっさり去っていくんだ(´;ω;`)
それに対し後輩らしく恐縮し、折り目正しく一礼した後、改めて忍びポーズをとるアカ。
毎回この交代劇には、誰が入っているんだろうと話題になるのですが(レッドは同じ人が歴任することが多く、その場合二人のレッドが同じ画面に映るときは、旧レッドのほうには代役が入らざるを得ない)、次回のレッドは押川さんではないと明らかにされていますので、1号は間違いなく本編同様押川さん、そしてアカは浅井さんか藤井さん。
撮影も、パイロットや第1話、2話あたりの撮影は前の番組の最終回撮影と時期が重なるため、新番組メンバーがごそっと前の番組の現場から抜けてしまったりすることもあるようで、そういう一時的な変更はテロップに反映されないため、この時期ファンはいつも以上に目を凝らして見なければならず。
押川さんへの愛惜の念もめちゃくちゃにある一方で、今度のレッドはどうだろうという楽しみもありでほんとうに忙しい時期です。
次週、ニンニンニンの2/22、忍者の日より、「ニンニンジャー」スタート。事情でずれ込んだのですが、まるで最初からこの日に決まってたみたいな放送開始日ですね。Vシネを観なければ!
同日追記。録画を見直し、岡島の“遺書”にキーワードがあったので書き起こしてみたり、勘違い部分を修正したり。
2/18追記。素敵なオフショットつきtwが回ってきたので貼りました。
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2015.02.15 13:24 | drive ドライブ | トラックバック(-) | コメント(-) |
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