LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

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危ない! うっかりスペシャル回だというのを忘れてふつーにニンニンジャー見始めていました。まったく頭になかったので、下手をしたら寝過ごしていたかも。
これは現在絶賛上映中、「仮面ライダー3号」の前日譚。
何故あの戦いにニンニンジャーが参加していたかという説明でもあります。
頭を使わず突っ走るアカニンジャー/天晴と、己の立場に悩む進ノ介という対比も上手くでていて面白かった!


Shuriken / macoto_


そして、映画では何をしていたのかわからないロイミュード幹部陣もここでは登場。
昨年のスペシャル版を観た方はおわかりのように、今、SHTで疲れているといえばブレンです。

ただ、わたしはこの手のスペシャル版は、単純に30分枠を1時間に広げて一つの物語を語るのでなく、「ディケイド:シンケンジャーの世界 後編」であったように、前半だけ見ても後半だけ見ても一応のまとまりがあるという構成のほうが好みかもしれないと思いました(なおかつ通して見ればさらに別の物語が浮かび上がるあれ)。そういう脚本書くのはたいへんそうですし、今回のように単純化された話のほうが、アクションが多くなって大歓迎なんですけれども。
感想文はいつものようにやると長いので適当につまんでます。
プロローグ

人々の悲鳴が満ちる郊外の公園。妖怪ブルブルの出現です。物陰からその活躍を見守りつつ、
「これは素晴らしい。きみのお陰で、実に強力な妖怪がつくれたよ」微笑む、小姓姿も雅な十六夜九衛門。傍らには年齢不詳の銀髪の男。
「待て!」
そこへ現れ、妖怪を迎え撃つは五人の忍者。
血気に逸るアカニンジャーは先頭に立ったために、紫の粘液をブルブルから浴びせられますが、危ういところでモモに救われます。
「気持ち悪。サンキュー、霞」
「気をつけてくださいね」
軽快な殺陣で敵を圧倒する一同。自陣有利と見えましたが、襲われたキニンジャーを救おうとアカが飛び込んだ、その時、一瞬身体が重くなる感覚に襲われます。その隙を突いてかれらに自由に攻撃を加え、誰も邪魔はできないと逃げていくブルブル。自由がきかない身体で、つい互いのくちびるに触れてしまうアカとキ。
「うわは!」それでも何とか起き上がり追おうとするアカですがかないません。「逃げられた……」

仕方なくただ見送った、その背に銃撃を受けるアカ。

「うわあ! だれだ!」地に転げるアカ、身構える他の忍者たち。その前に停まるのはつややかに輝く赤いボディのスポーツカー。そして、降り立ってきたのは、
タイヤ……人間?
タイヤを肩口にはめた赤い怪人。彼は忍者たちを一瞥し
「派手なロイミュードだな」と呆れたように言います。「しかも、5人組か」
一気に攻め入ってくる赤い怪人=仮面ライダードライブ。

ここでタイトルが入ります。
手裏剣戦隊ニンニンジャー VS 仮面ライダードライブ 春休み合体1時間スペシャル。

ここの戦いでミッドナイトシャドウを選択するドライブが好きです。手裏剣投げまくり。しかし、
「こちらのお株を奪わないでほしいですね」
「本物相手に笑わせるな!」
モモ、アオの誘導。変わり身の術で攻守交代。一転、四方から襲いかかる手裏剣の雨に襲われ、タイプテクニックと変じて身を守るドライブ。
「色が変わった?」
「ちょっとかっこいい!」とは軽薄なシロ。
「お前、なんでおれたちを襲う!?」皆を代表して問いただすアカに、ドライブは意外なことを言い出します。
「とぼけるな。どんよりを起こして、街の人達を襲ったくせに!」
どんより? 首を傾げる忍者たち。確かに先ほどの戦いで、いつもと違う現象がありました。
「身体が重くなる、あの技か。……あれなら、妖怪が起こしたんだぞ」
「でたらめいうな! 妖怪なんかいるか」リアリストの刑事らしい反応のドライブ。
「……重加速を起こしたからには、お前たちはロイミュードだ」
ベルトが喋った!?
驚きつつも、自分たちは忍者だと説明を試みるニンニンジャー。
「嘘つけ。そんな派手な忍者がどこにいる」
「ここにいんだって! そういうお前こそなんだ!?」
「おれ?」何故か口ごもるドライブですが、そこに
「泊さん」かけつけてくる霧子。「……なんですか、この色とりどりの人たちは?」
「あああ」その制服姿を眺め回すモモ。「警察の方。……なんですね」
「警察? 上等だ。出るとこ出てやるぜ!」自分たちは潔白だとドライブに迫るアカ。
「言ったな? よおし」
ガチャリ。アカが啖呵を切った次の瞬間、手錠をかけられています。
「えーっ!? あれ?」
「おれは」変身を解き、身分証をつきつける進ノ介。「警視庁特状課巡査、泊進ノ介だ。ロイミュード事件の容疑者として、午前7時40分、緊急逮捕だ」
つい時刻表示を確かめましたが確かに7時40分頃でした。
「まじで。どうするよみんな?」振り返るアカ。しかしそこには、ただ風が吹いているだけ。

どこかのビルの屋上。虚空をにらみ、写真を撮っている剛。
「なんだか知らないけど、こいつはまずい……」
その視線の先には、緑色の光が輪をつくり、まるで異世界への入り口のように、妖しく揺らめいています。

脱出

道場。
「それで、天晴だけ逮捕されちゃったのかあ」報告を聞き呆れている旋風。
「まったく。Easyだな、たか兄は」
「お兄ちゃんも一応忍者なんだから自分で何とかするでしょう」
「ですね。あたしたちは妖怪の追跡を」
「変身する警察かあ」

取調室。
「……本名、伊賀崎天晴。あっぱれと書いて、たかはる。職業は……」書きながら顔をあげる霧子の前で、傲然と腕を組み座り込んでいるアカニンジャー。「……アカニンジャー」
「そう! おれたちは手裏剣戦隊ニンニンジャー。妖怪を操る牙鬼軍団と戦う、伝説のラスト忍者・伊賀崎好天の孫!」
「でんせつのラスト忍者のまご……」素直に書き取る霧子。その横で、そんな話誰が信じる、ぜんぶ素直に吐けと迫る進ノ介にも動じず、
「おおすっげえ。刑事って感じすんな進ノ介!」
「刑事さん、だろ? 呼び捨てにするな」
「で? カツ丼はまだ出ないのか」
「……」ついめまいを覚える進ノ介。「取調室でカツ丼が出てくるのは、昔のドラマだけだ!」
「……『昔のドラマだけ』……」
「霧子、なに書いてる?」
「供述調書です」
「今、おれが言ったんだよ!」

***

秘密のピット。
「分析不可能。この世ではありえない質量だ」
取調室の模様から分析を試み、ニンニンジャーを危険な相手だと認識しているベルト。

***

霧子と進ノ介とのコントを眺めていたアカ。
「面白いやつだな進ノ介。ようし、決めた!」
「「は」」
ばんと机を叩いた次の瞬間、霞と消える忍者に慌てる2人。

ビルの一室。
クリスタルのシャンデリア、くるくると回るルーレット、からりと投げられた玉。
「早くも、想像以上の恐れの力が集まった……」ほくそ笑む九衛門に、
「収穫があったようだな? 新しい友よ」テーブルを前から磊落によびかけるのはロイミュード幹部、ハートです。
「からくり人形などと友達になった憶えはないよ」冷淡に言い返す九衛門。
「なんだと」思わず席を立つブレン。「不条理で不快で不気味な物の怪の分際で!」と詰め寄りますが、その背後からうんざりしたような声がかかります。
「落ち着きなさいな。ブレン」たしなめるのはメディック。そして、
「そうさ。――おれたちだって人間からみれば物の怪だ」と楽しそうに同意するハート。その向かい側に座り、ルーレットを眺めているのは銀髪の男と、妖怪ブルブル。

追いつ追われつ

「……っ」
免許センターの廊下を走る進ノ介。思い立って窓を開け、下をのぞきますがそんなところに忍者がいるはずもありません。
「どこ行きやがった」
背を向けた瞬間、窓の上からぶら下がるアカニンジャー。
「ここだここだ進ノ介! 天晴だよ」
「うわ、お前!」
ひらりと中に飛び込み、変身を解きながら進ノ介の肩を馴れ馴れしく抱き込みます。
「なあ進ノ介。おれの妖怪退治、見せてやる。そうすればお前もわかってくれるだろう」
「勝手に決めるな」その腕を何とか振り解く進ノ介。「お前にそんな権限はない。さ、行くぞ」
「わるいがおれは、一度決めたらまっしぐらだ!」
ビシィ! と廊下の向こうを指さす天晴。ぐらだ、ぐらだ、ぐらだとエコーがかかります。どうやら決め台詞らしいその声の、あまりの脳天気さに、頭を抱える進ノ介。
「……なんだこいつ。おれの脳細胞が、エンストしかかっている……」
「あ、入り口こっちだ」
戻ってきた天晴が、脱力した進ノ介を強引に引きずっていきます。引きずられていく進ノ介の情けない顔!

特状課課室。
「妖怪なんていませんよ」
「いーや、妖怪はおるぞー!」
「いませんて!」
「おおおおおるっ!」
睨み合う、本願寺と枯れた老人。その言い争いを耳にして飛び込んでくる、進ノ介と天晴。
「お、天晴。お前を引取に寄ったら、このへんなおっさんにからまれてのう」
「どっちがへんなおっさんですか。ニンニンジャーだの妖怪だの今まで聞いたことありませんよ……っ!」
「どんよりだのなんだか、そんな変なの初耳じゃわーっ♪」
節をつけ、からかうように言う老人。額に青筋が立つ本願寺。いつもの飄々っぷりも形無しです。
「進ノ介。どうするよ、この爺さん?」困り顔の追田。

その時、突然走る白い閃光。重くなる時の流れ。

***

「ああっ」動けなくなり倒れる4人の忍者。その前に歩み寄る妖怪ブルブル。
「……あっ」必死に顔を上げるアオの、視界が紫に染まります。

***

特状課の一同には流石に慣れた現象。
「どんより?」
「いまキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
「出やがったな妖怪め! 進ノ介、行くぜ!」しかし一同を尻目にいち早く飛び出していくのは天晴。
「あ、おい!」

歴史が狂う

連続でシャッター音が響く、駐車場。やはり虚空を睨み、写真を撮っている剛。
その先にはやはり、緑色の靄が広がっています。

「……その異空間を追わないのが身のためだ」
物憂げにしてなめらかな声。動くたびにシャラシャラとなる、両足首と両手首につけられた、枷の鎖。背にたなびく、黄のマフラー。
現れた昆虫型の怪人の、その異形に油断なく神経を尖らせる剛。
「あんた。なにもんだ」
「仮面ライダー、3号」
「3号?」またがっていたバイクからゆっくりと降り、その時初めて3号に振り返ります。「勝手に増やすな! ドライブとおれだけで十分だ」
「ふ、自分が2号気取りとはな。すこしは歴史を学べ」
耳を貸さず変身動作に入る剛。3号の攻撃をかい潜りつつ、
「Let's変身!」と叫びます。仮面ライダーマッハ、出現。

妖怪退治

「……っ!」
敵を求め走る天晴。セメント工場のような建物の前で、怯えてうずくまる忍者たちを発見します。
「どうしたんだよ」驚き駆け寄りますが、仲間たちの反応は意外なもの。
「うわあ、来るな!」
「こいつ、赤い服着てるよ……」
「怖い」
「いやああっ! 来ないで!」
恐怖のピークに達したのか、撥ねつけるような悲鳴をあげるモモとシロ。途端にどんよりが起こり、鈍った身体を蹴りつけられ、防ぎ損なう天晴。

その時、宙にフリーウェイを敷きながら走り寄って来るシフトカーズ。途端に全員が動けるようになります。

「あの4人、今確実に重加速を出したぞ!」そして、ようやく追いついた進ノ介。その腰でベルトも
「ああ、やつらを倒すんだ!」と同意します。身構える進ノ介――制する天晴。
「手を出すな進ノ介!」
「やっぱりお前も」ロイミュードだったのか、と問う進ノ介。
「それを決めるのはおれの攻撃を見てからにしろ! 言ったろ、おれは一度決めたらまっしぐらだって。お前に、妖怪を倒すところを見せてやる!」

言うが早いか4対1の殺陣。いつでも変身できる状態で見守る進ノ介ですが、天晴の剽悍さは凄まじく、たちまち火炎の術が4人を襲います。紅蓮の炎に吹き飛ばされた4人から、立ち上る紫の靄。
「見ろ進ノ介!」その靄がひとつに集まり、像を結ぶさまを指し示す天晴。「あれが、どんよりを出す妖怪だ!」
「あーっちちちちち!」そして、もだえ苦しむ妖怪ブルブル。
「みんなは怖がって襲ってきただけだ」
ここで一句。恐怖心。おれの心に恐怖心。
「重加速はこいつが地面の中から出していたのか……!」納得するベルト。

「あれ、ぼくたち何してたんだ?」恐怖を分離されて我に返ったのか、不思議そうに顔を上げるキニンジャー。
「そうか、おれたち、奴らに粘液をつけられて」
「どうやら、恐怖心を強大化させる働きがあるようですね」
アオ、モモの分析に頷く天晴。前の戦いで自分が吹きつけられ、モモが防いでくれたあの紫の粘液を、憶えていたのです。
「お兄ちゃん、やるじゃん!」明るい声を上げるシロニンジャー。それに応じ、ピースマークを出すと、
「ヘイ!」と進ノ介にも合図を送る天晴。にわかには笑顔で応じられない進ノ介。

「……貴様ら許さんぞブル!」
「それはこっちの台詞だ!」躍り出たブルブルの前で、アカニンジャーに変身する天晴。「忍びなれども忍ばねえ!」
忍べよ
「忍ぶどころか、暴れるぜ!」
「だから忍べって言ってんだよ。へへへへへへ……」
妖怪ブルブルのツッコミが冴え渡るなか、彼らの戦いをぼんやり見守っている進ノ介。
「じゃあ、天晴が言ってたことは、ぜんぶ本当だったっていうのか」

「からくり变化!」
高所から弓を手に攻撃してくるモモニンジャー。
「はあっ!」地を穿つシロニンジャー。「……よし!」
「はあ!」そして、ブルブルに一騎打ちを挑むアカニンジャー。忍者刀に斬り伏せられたブルブル。その腹を蹴りつけさらに攻撃を加えようとするアカ――。
しかし、ブルブルの腹の創傷があっという間に閉じていくのを見て、顔色を変える進ノ介とベルト。
「あれはバイラルコア!」
「なんだって」

そして、積み上げられた管の山の上に突如現れた、3体の見慣れぬ人型機械。ロイミュードが妖怪に加勢し始めたのです。その中心に立つのは、小姓姿の妖狐と銀髪の男。

「十六夜。……と誰?」顔を上げるアカ。その前で、
「偉大なる目的のため、すべての恐怖を我が手に!」と、不気味に唱える銀髪の男。その身体はたちまちロイミュードの進化体となります。
「なんだかわからんが、相手がロイミュードなら遠慮は要らない。変身!」
敵を見出してようやく思い晴れた進ノ介の眉が凛々しく、ドライブ・タイプスピード出現。

ここからはドライブVSロイミュード。
ハンドル剣を構え、2体の非進化体を相手取っていると、横ざまに進化体が躍りかかってきます。力押し。
「ふふふふふふ……」
「こいつ。なにか違う……?」
地力の差に突き飛ばされるドライブ。

一方の忍者対妖怪。多勢に無勢でボロボロに打ちのめされるブルブル。
「よし、とどめだ!」

巨大化

忍者たちの必殺技でメッタ斬りにされたブルブル。爆散するその身体から弾け飛んだ白い手裏剣を、受け止める九衛門。
「これにはまだ役目がある。きみに預ける……」
「む……」さしだされた手裏剣を、まじまじ眺めるロイミュード進化体。「代わりにあいつらに使ってくれ」
指し示したのはドライブを取り囲む非進化体2体。
「それも面白いね」頷く九衛門。手にした小槌に手裏剣を装着すると、 「肥大蕃息の術!」

「あっ!」
驚き顔を上げるドライブ。今の今まで戦っていたロイミュードらが、突如むくむくと雲を突く高さにまで膨れ上がったのですから当然のことです。
「ロイミュードが、でっかくなった!?」
「科学原理がまったくわからない ><」困惑するベルト。「これが、妖怪、なのか」
しかし、棒立ちとなってしまったドライブはその隙をつかれ、巨大化したロイミュードにぐいと掴み上げられてしまいます。
「進ノ介!」駆け寄ってきた忍者たちの前に残されたのはドライブの悲鳴のみ。
「みんな! シュリケンジンだ」アカニンジャーの先導で、とっさに召喚の術を唱える忍者たち。

***

部屋でくつろぐ三人のロイミュード幹部たち。
軽やかにつま先で立ち、くるくると舞うメディックを、ソファにかけ見物しているようなハート。一人窓辺に立つブレンは――。
「あ」
「どうした、ブレン?」
「ロボ、……ロボです! 今、巨大なロボが」
窓外を行き過ぎるシノビマル。
「……?」振り返るハート、メディック。しかし窓には何も見えません。
「あ」
「ブレンたらまたおかしなことを言い出してw」
「お前、少しは気を休めたほうがいいぞ」また窓に背を向けソファに戻るハートらと、それを見送るブレン。
しかしその時、次々と窓外を行き過ぎるオトモ忍たちが……。
「そうか、わたしはきっと……」今一度窓を見るブレン。その時にはもう、窓からは何の異変も見られません。「疲れているんだ……はは、ははははは……」
力なく笑うブレン。

***

「シュリケン合体!」そして呼び集められたオトモ忍たちは合体し、シュリケンジンと呼ばれる巨大ロボに。名乗れば背には色とりどりの傘の花。歌舞伎めいて華やかです。
「うわああ、なんだありゃ」
「Amazing! スーパーロボットだ……」
巨大化ロイミュードの手に握られたまま、つぶやくドライブとベルト。しかし見とれている暇もなく、
「うわああっ! ……いった。ああああ。いって! おれを持ったまま殴るな! ああああああ」
そのロイミュードがシュリケンジン相手の戦闘に入るのでたまりません。
「進ノ介を助けよう。……シュリケン忍法くすぐり責め!」
ロイミュードの両脇をくすぐり始めるシュリケンジン。身悶えし、ついドライブを手放すロイミュード。
「ああああ」気の抜けた悲鳴を上げつつその手から投げ出され、近くのビルの屋上に落ちるドライブが、膝を抱えた姿勢で横たわったまま固まってておかしいです。どうみても拗ねています。「……どんな忍法だよ!」

「こうなったら!」
壮大に殴りあうロイミュードたちとシュリケンジン。
「シュリケン交換!」
「……なんかきた」思わず起き上がるドライブ。虚空に何かが飛来しています。どう見てもUFO。
舞い上がるバット型ロイミュード1体がUFOの光線に落ち、もう1体も落ちてきた仲間の身体にぶつかって倒れ落ちたところで、
「今だ! シュリケン忍法合体!」声を合わせれば先ほどのUFOがシュリケンジンの身体に重なり、合体。「シュリケンジンUFO!」
まんますぎるネーミング。
「なんか出た」
見守るドライブの前で、ふわりと宙に浮き上がるシュリケンジンUFO。高みから銃弾の雨を降らせ、飛び降りざま必殺技を繰り出すその動きに、抗するすべもなく、炎の柱を吹き上げ爆散するロイミュード057と046。
「しーのーばーず、ワッショイ!」
「あ……うん、わっしょい」ビル屋上から、不承不承その合図に応じるドライブ。

種明かし

快哉をあげる忍者たち。しかし次の瞬間――。
「あ。そんな。どうしたんだ!?」
「UFO丸が消えちゃった」
「嘘……!?」

UFO部分だけが掻き消え、もとのシュリケンジンだけが残ります。

「宇宙にでも帰っちまったのか?」
思わぬ異変に戸惑う彼らの前に、姿を現したのは九衛門。
「ははははは! わかってないなあ、存在そのものが消滅したのさ。ここはぼくらのいた世界じゃない。時空が歪み、ぼくとお前たちだけが、仮面ライダーの世界に来てしまったのさ」
シュリケンジンの鼻先にふわりと浮かんだまま、驚くべき事実を、実に楽しそうに口にする九衛門。
「時空が、歪んだ?」耳を疑うドライブ。
「おれたちの、世界じゃない?」首を傾げるアカニンジャー。
「ぼくはロイミュードからバイラルコアを譲り受けて、新種の妖怪を作りだしたんだ。恐れの力は十分貯まった。――ここの世界にいると、存在の古いものから順に消滅してしまうようだからね。ぼくは帰るよ? しかし、お前たちには帰るすべもない。消えてなくなれ! ははははは」
言って、虚空に消える九衛門。緑色の靄の向こうに掻き消えたように見えますが、後を追うこともなく、
「そうか、UFO丸は最も古いオトモ忍」と静かに動揺している忍者。
「じゃあそのうちに」
「他のオトモ忍も。おれたちも消えちまうってことかーっ?」

「天晴たちが、消える……?」そして呆然とつぶやくのはドライブも同じ。

***

道場。
「ああっ」自分の身体が薄れかけているのに気づく旋風。

***

しかし考えこむ間もなく、けたたましく鳴り響くサイレンの音。街なかでいきなり巨大ロボ戦を繰り広げれば当然のことながら、シュリケンジンの足元に蝟集する特殊車両の山。
「その場を動くな!」しかも、先頭の黒塗りの車から降り立ち、拡声器で叫ぶのは追田警部補です。「直ちに投降しろ!」
「「「「「ええええええ!」」」」」

留置所にみちみちるカラフルな忍者たちの山。今回はなぜドロンしないのでしょうか。

歪む世界

「わ。うわあ!」
人知れず、3号にしたたかに打ちのめされるマッハ。力の差は歴然。それが飽きたらないのか、背を向ける3号を、不敵にもよろよろと起き上がりつつ、呼び止めるマッハ。
「おい、どうした。逃げんのか!」
「おれには見えた。おまえはいずれ死ぬ」
不吉な予言を口に、そのまま立ち去っていく3号。
「はあ? なんなんだあいつ」不安を打ち消すためか、座り込み、ゴーグルから排気しつつつぶやくマッハ。「……あいつも、この異変に関係があるのか?」

その日を境に、おれたちの世界は静かに歪み始めた。人々の心さえ――。

特状課課室。指示といえばニンニンジャーのことしか口にしなくなった本願寺に、見かねて進言する進ノ介。
「課長。……他の捜査が止まっています」
それよりも怪しいのは自分も目撃した銀髪の男。
妖怪らに力を貸し、自らもロイミュードであるらしいその男を狩り出せば、事件解決の早道だと信じているのです。
「あのねえ泊ちゃん」しかし、まだわからないのかと言いたげに向き直ってくる本願寺。「今やニンニンジャーは、ロイミュード以上の危険人物と上が認定してんですよ」
「でもかれらは」この世界を救うために死力を尽くし戦っていたのに。
「こんだけ派手に暴れたんだもん、仕方がないさ」となだめ顔の西城。
その驚くべき戦法、知られざるテクノロジー。
彼らの協力者、及び用いた武器の、出処を探すのが先だと重ねて言う本願寺。

(出処は別の世界なんです! ……なんて、言って信じてもらえるわけがない)

うんざりしている進ノ介の前に、追田が飛び込んできます。
「たいへんだ、ニンニンジャーがドロンした!」
「あいつら!?」
「泊ちゃん、探しだして再逮捕しなさい」
「待ってください課長。この事件の裏にはこいつがいるんです、ニンニンジャーよりこいつを」
「いいや! ニンニンジャーより悪いやつはいません!」
いつになく断固として確保を命ずる本願寺。

秘密のピット。
「進ノ介。ニンニンジャーが逃げたそうだね? ……出動しよう。かれらを捉えに行くのだ」待ち構えていたように声をかけてくるベルト。
「べルトさんあんたまで。敵の話聞いてたろ? ニンニンジャーは何も悪くない」思わずその声に怒気がこもる進ノ介。
「それはわたしも理解した。だが、かれらを助けるべきではない」

武器だけではなかった。時空を超えた異世界の住人である忍者たちは、その身体自体が、この世界では質量の異なる異質なもの。

「存在が消滅してしまうのは、あたしたちの世界の自浄作用だと思う」傍らで賛同するりんな。
「むやみにうろつかれると、我々の世界自体が危険にさらされる可能性が高い。……消滅するまでは、確保しておくべきだ。かわいそうだが」
「元の世界に帰る方法を、探してやればいいだろう! この、銀髪の男を探すんだ! こいつの異様な気配、おれは感じた」
「きみの直感を信じたいが。ロイミュードの捜索も、この異変が収まるまでは許可できない」
「じゃあ、あいつらを見殺しにしろっていうのか」
「わかってくれ。この世界の人間を守る。それがきみのとるべき、正しい行為だ――警察官としても、仮面ライダーとしても」

人間として

「どうすりゃいいんだよ、おれは」
ベルトの正論に説得されたのか、鬱々とした表情で外に出た進ノ介。
しかし、免許センター正門の外に、忽然と出現した見慣れぬ和風建築に、ふと目を留めます。広壮な庭園に広がる竹林。鳥の声。
「免許センターの真ん前に、こんな屋敷なかったろ? ……もしかして」

道場。皆の前で、すでに身体の線すら不確かになっている旋風。
「おやじ」心配そうな表情で、つぶやく天晴。

(やっぱり。この屋敷ごと、天晴たちは)
物陰からそれを覗いている進ノ介。どちらが忍びなんだか。

「どうしよう。このままじゃお父さん、消えちゃうよ」泣き顔の風花。
「ピンチはチャンス。それが人生じゃ」そして、飄々と梁の上に現れた好天もまた、旋風同様身体が揺らぎ、ところどころ透けてしまっています。
「おじいさん!」悲鳴をあげる風花。
「おじいさまの身体も……」眉を曇らせる霞。
「ことの元凶は皆が見た、銀の髪の男にある。やつを断てば」しかし気丈に下知する好天。「すべてが元に戻る……かもしれない」
「そうか。ラスト忍者の爺ちゃんがそう言うなら!」とたんに元気になる天晴。
「うむ。いかなる場所でも己を磨け? たとえ別世界でもな。チャオ」
そして剽軽に消えていく好天。
「そうか、決めたぜ! これは爺ちゃんからの修行だ」見送り、皆に向き直る天晴。
「「「「え?」」」」
「銀の髪の男を見つけだし、ぶっ倒しておれたちの世界にみんなで帰る。できなかったら消えて負け。そういう、忍者の修行だと思えばいいんだよ!」
「面白い。一番に見つけるのはおれだぞ、たか兄」
口々に賛同する皆の声に微笑む天晴。
「待ってろおやじ! 行くぞみんな!」

埠頭。
とはいうものの」貨物船を停める係留柱にちょこんと腰かけ、背を丸める天晴。「どうやって見つけるか……」
その前に停まる、赤いスポーツカー。降り立つ長身。
「進ノ介?」
その手にあるベルトが、
「さ、かれを捉えるんだ、早く!」と叫んでいます。しかし苦しげな表情で立ち尽くす進ノ介。
「……天晴。おれは刑事だ。お前を逮捕しなきゃならない……」
「お前がそうしたいなら、捕まってやってもいいけど。ほんとにそう思ってんのか?」

天晴は、ただ進ノ介の辛そうな表情を見て、何気なく言ったのかもしれません。しかし、真意を問われた気がして、うつむく進ノ介。
やがて決意したように、持っていたベルトをトライドロンのボンネットに乗せます。

「どうした進ノ介。な、なにを」
「おれは!」声を励まし、慌てるベルトに告げる進ノ介。「刑事にも仮面ライダーにも、誇りを持ってる。でも。消えていく目の前の人を助けられなくなるなら、その力は借りない。おれは今、1人の人間として、こいつを助けたい。助けると決めた!」
今や顔をまっすぐ上げ、天晴の顔を見つめ返す進ノ介。
「もう考えるのはやめた。お前とフルスロットルで走る!」
「そうこなくっちゃ」にやりと笑う天晴。「燃えてきたあああああっ!」

その時、パトカーの一団がサイレンとともに追いついてきます。それは追田らの車。
「にげろ!」
天晴と2人、かけ出す進ノ介。
「マジか進ノ介の野郎! 指名手配犯と逃げ出しやがった」
急停止した車の窓から、驚き声を上げる追田。その傍らで、目を伏せる霧子。

糸口

工事現場。妖怪の出現から工事員らを救うべく飛び込んできた八雲。
「大丈夫ですか!?」
「あああああっ!」
しかし、その八雲を見て、逃げ惑う人間たち。
「ぶぶぶぶ……」そのさまを嘲笑うかのように、背後から襲い掛かってくる妖怪ブルブル。とっさに変身するアオニンジャー、加勢するシロ、モモ、キ。
「たか兄は?」
「わかんない!」

「「とはいうものの」」」声が揃う進ノ介と天晴。
「どうやってこいつのこと調べればいいんだ?」
「手がかりがつかめない。……今までどれだけ特状課に頼って楽してたかわかるぜ」
倉庫街の通路。肩をすくめる進ノ介。しかしそんな彼らを、突如取り巻く青い雑兵たち。十把一絡げだからヒトカラゲっていうんでしょうか。
「なんだこいつらは!」
とっさにアカニンジャーとなる天晴。ベルトをおいてきてしまったので刑事姿のまま蹴り飛ばす進ノ介。アカニンジャーよりこちらのほうが与しやすいと見てか、ヒトカラゲがかれのほうへ蝟集してきます。
「!」焦るアカニンジャー。
しかし、その眼前にワゴンカーが飛び込んできて、銃撃でヒトカラゲたちを散らします。
「2人とも乗ってください!」
ドアを開け叫ぶのは霧子。

進ノ介、アカニンジャーを乗せると、追いすがるヒトカラゲらを振り払い、ワゴンは急発進。
「霧子、お前」後部座席から、恐る恐る話しかける進ノ介。ベルトベルト、とその傍らでシートベルトを締めているアカ。前を見つめたまま応じる霧子。
「わたし、さっきのあなたの言葉で気づきました。仮面ライダーの前に、わたしは泊進ノ介のバディだって」
「……ありがとう」感動の息を漏らしつつも、一礼する進ノ介が律儀です。見えないながらもその真情は伝わり、面映げにハンドルを握る霧子。
「頼りになるなあ! 進ノ介のカノジョ♪」しかし呑気な天晴がぶち壊しです。
「「カノジョじゃ」」声を合わせ否定する進ノ介と霧子。
「ねえ!」
「ありません!」
その時、思わず振り返った霧子の手から、モンタージュとは異なる写真が落ちます。拾い上げる進ノ介。
「銀の髪の男。これって」
「西城さんが見つけてくださったんです」

特状課。
「こいつかなりやばくない?」
PC画面に表示された銀髪の男の、何かに憑かれたような凶相を眺めつつ、思わずつぶやくりんな。
既にその名を突き止めていた西城は、なおもデータを求め、キーボードを叩いています。

曰く、ディー博士は何かを研究し続けていたが、40年前の爆発事故で、炎の中に姿を消した。
かれが発見したのは、<時代をゼロに巻き戻す方法>。
その後も封鎖されたブロックに立ち入ると、ディー博士の幽霊が出ると噂されている――。


「その場所は?」問いただすりんなに、地図を示す西城。
「ここ。西関東科学研究所……」

鷲の紋章

西関東科学研究所。今は通う人もなく荒れ果てたその建物の前に、立ち尽くす進ノ介、霧子と天晴。
「行こう」

中へ踏み込めば、何に使ったものか、巨大な機械ばかりが並ぶ伽藍洞。高い天井に足音が響きます。油断なく歩む3人ですが、
「偉大なるディー博士の足跡を追うな!」
どこからともなく声がして足を止めます。
壁からか、あるいは天井からか。見えない敵からの攻撃。首を絞められあえぐ進ノ介。しかし背後からの銃撃に、“そのもの”は離れていきます。
「剛!」
ひらりと高所から飛び降りてくるマッハ!
「は!」
そのマッハにも見えない敵は襲いかかりますが、正確な射撃にたまらず姿を表します。
「おのれ」こそこそと逃げていくヒルカメレオン。それを見送り、変身を解くマッハ。オツカーレ。
「大丈夫かい、進兄さん、ねえちゃん」
「どうしてここに?」
「仮面ライダー3号ってやつに出くわしてね」
以来、過去の歴史を追っていたら、ディー博士につきあたったのだと説明する剛。
「おれたち以前にも、仮面ライダーと呼ばれる伝説の戦士たちが、悪の大組織を追っていた。だが――そのなかに3号ってやつはいない」
「どういうことだ」
「世界そのものを歪めてるやつがいる」
ため息をつき、改めて霧子が持ってきたディー博士の写真に見入る進ノ介。
「待てよ」ふとつぶやく進ノ介。博士の背後の壁には、鷲の紋章。「この鷲の顔。確かさっきの怪人にも」
逃げていったヒルカメレオンの腰のベルトに、あしらわれていたのが同じ紋章だと気づきます。

「世界を支配しようとする悪の大組織。恐怖。恐怖……」
つぶやきつつ考えに沈む進ノ介の、周囲をめぐる様々な場面。
「すべての恐怖を我が手に」と叫んでいた銀髪の男。
傍らの壁には、鷲の紋章の残骸。
「つながった。脳細胞がトップギアだぜ」真顔でネクタイを締め直す進ノ介に、ふと頬を緩める剛。

「おおお!」そして、頭脳労働はライダーらに任せるつもりだったのか、これまで無言だった天晴が歓声をあげます。「言葉の意味はわかんないけど。なんか熱いぜ!」
「真の悪が見えた。やっとお前の役に立てるぞ。……天晴」
「お前が味方してくれてよかったよ。ありがとな!」
「おれは、お前みたいに後先考えない熱いバカを放っておけなかっただけさ。頭の固いおれには、まっすぐなお前がたまらなく眩しく見えた」
「何言ってんだ。お前だって一度決めたらまっしぐらだったろ? おれが考えない熱いバカなら、お前は考えすぎる熱いバカだ!」
「……そうか」微笑む進ノ介。「おれは最初から、それに気づいていたのかもしれない」

あまり盛り上がりすぎると詩島姉弟が放ったらかしです。
と思っていたら、突然外からの砲撃を受け、微塵に砕ける研究所の壁!

真の悪を倒せ

炎の柱を吹き上げ、瓦解していく研究所の建物。砲撃していたのはカメバズーカ。
「これだけ撃てば仮面ライダーとアカニンジャーは完全に死んだな」
「よくやった」
指示をくだしたのはヒルカメレオンだったのか、怪人同士仲良く顔を見合わせているのが微笑ましい。

「はあっ!」
まだブルブルと戦っている4人の忍者。背後から激しい射撃を受け、ダメージに思わず変身を解きます。
「あの世に行くがいい。ニンニンジャーの残党たちよ!」ヒトカラゲに合図するブルブル。天晴1人排除しただけで、もう残りは残党扱いとは。
しかしその背後から宙に幅広いフリーウェイを敷きつつ現れ、強力な砲撃を加えたのはトレーラー。
「ななな!?」
「そこまでだ!」
そして、ざっと音高く歩み寄ってきたのは進ノ介、天晴、剛、霧子!
「生きていたのか?」
「ふっふ」そして、進ノ介の手にあるベルトが、不敵に笑います。

科学研究所。
あの時、崩れ落ちてきた壁をなすすべもなく見上げていた4人の前に、<タイヤフエール>の音とともに盾となって出現したトライドロン。そして、
「みんな、地中に逃げろ!」と叫んだのは、ベルトの声。


「ベルトさん」
「わたしの負けだよ進ノ介。きみは信じた友に賭け、悪の根源を暴きだした」
「……すまねえ」
「謝るのはわたしだ、きみの信じた者を、わたしも信じるべきだった……!」
そこへ4人の忍者たちも駆け寄ってきます。
「簡単にはやられないと思ってたよ、たか兄」
「あたりまえだ。きちんと元の世界に帰るまでが修行だ」
「正体を現せよディー博士! いや、ロイミュード089!」
そして、一歩踏み出して呼ばわる剛。

途端に銀髪の男に変じる妖怪ブルブル。あまりの光景に、眼を見張る忍者たち。

「ブルブルはあいつが化けていたのか……」
「やっぱり、ロイミュードが黒幕だったのですね」
「そいつは違う」と進ノ介。「本当の黒幕は他にいる。時空を乱し、牙鬼軍団とロイミュードに共闘をもちかけたやつが」
「恐怖を集めたいっていう、敵の目的が一致したってわけ」と剛。
「われわれの真の敵は、長年人間社会の自由を奪い、人々に恐怖の感情を植えつけようとしてきた諸悪の根源」とベルト。
1人が口火を切れば、次々と解けていく謎。

「そう。真犯人はお前だ、ショッカー!」
進ノ介が指差せば、銀髪の男=ディー博士の白衣が風にめくれ、腰のベルトが中から覗きます。バックルには禍々しい鷲の紋章。
「見事なり、泊進ノ介!」そしてその紋章自体が、光り、声を発します。
「お前がショッカーの首領か」
「いかにも。――われらショッカーは、偉大なる協力者、ディー博士を失った。だがその細胞は残っており、それをロイミュード089に、コピーさせたのだ」

ここ、ロイミュードのコピー能力を、ロイミュード自身より上手く使いこなしていてちょっと感心しました。

「わたしは、未完成だった博士の空間変異装置を実現させた」誇らしげに声を上げるディー博士(のコピー)。「わたし自身のボディを、その土台とすることで……!」
「よくわかんねえけど、お前をぶっ倒せばすべて元に戻るってわけだ! 修行のゴールは見えた!」叫ぶ天晴。
「バカめ。封印の手裏剣も今は、わたしに融合しているのだぞ?」嘲笑するディー博士(のコピー)。「わたしに勝てるものなどいない!」
鷲の紋章が宙に広がり、ふたたび妖怪ブルブルの姿を取るディー博士(のコピー)。

「それがどうした!」しかし動じない天晴。「行くぞ進ノ介、みんな!」
機は今と応えるベルト。
「オーケイ。Start our engine!」
「Let's変身!」
「シュリケン变化!」

ドライブタイプスピード。マッハ。そしてニンニンジャー。7人の艶姿が出現し、それぞれに響く名乗りの声。

「ニンニンジャー。ひとっ走り、つきあえよ」
「おう! 忍ぶどころか、暴れるぜ!」
「Go, super heroes!」

燃え上がる炎を背に、ショッカー軍団へ走り寄る7人。乱戦に次ぐ乱戦。
華麗にアクロバティックな戦いを続けるニンニンジャーたちの背後では、ディー博士(のコピー)と一対一で切りつけ、さらには襲いかかるショッカー戦闘員やヒトカラゲをなぎ払うドライブ。
「シュリケン忍法!」
アカが腕を伸ばせばその先で、バット型ロイミュード076が弾け飛びます。
円となって取り囲むヒトカラゲを剣の一閃で倒すドライブ。
「!」
ヒルカメレオンと組みうつマッハ。そちらへカメバズーカの砲撃が襲いかかり、また1人でピンチになってる……とはらはらさせられます。が。
「おお! だったら」
マザール! バズーカの砲撃口を生成したコンクリで固め、暴発させるマッハ。
「いい絵だったでしょ?」
優雅に一礼するそのさまを見て叫ぶヒルカメレオン。
「憶えていろ! 最後に笑うのはわれわれだ!」

「は!」
なおもディー博士(のコピー)/ブルブル/089とがっぷり四つに組んでいるドライブ。ハンドル剣で斬り裂き、蹴りを加えます。
「進ノ介!」
「ショッカー。妖怪。ロイミュード。 ――3つの闇の力、見るがいい!」
しかし、必殺技に入ろうとしていたドライブも、その声とともに強力な重加速現象に見まわれ、動けなくなります。否それは、重加速ではなく人々に恐怖を植えつける力。
「あああああ!」

バカになれ

「……なんだこれ。身体が震えてくる……」
全員一度にその場に崩れ落ち、互いに身を寄せ身を震わせるしかないヒーローたち。
「恐怖心を増大し、動きを鈍らせる技だ」とベルトが言えば、
「だったら恐怖さえも振り切る速さで、ゴールへ突っ走るだけだ!」と、突然立ち上がるドライブ。「天晴みたいにな!

みんな天晴をなんと思っているのでしょうか。

言い放つやタイプフォーミュラ出現。
「おれも、仮面ライダーまっしぐらだ!」と言い捨て、超高速で敵を翻弄します。
「おおおお熱いぜ! 超はええ!」感嘆するアカニンジャーの横で、次に立ち上がったのはマッハ。
「おれも速いぜ?」
デッドヒートで飛び出していきます。その活躍にたまらず自らも立ち上がるアカニンジャー。
「ううううあ! 仮面ライダーに負けんな! おれたちの、すべての力を合わせて勢いを増すんだ!」
「相変わらず勢いか」苦笑しつつ立ち上がるアオレンジャー。「だが今はベストプランだ」
5人で隊形を組むと、激しく巻き起こる一陣の風となって戦場を吹き抜けていきます。
「ああああ!」
悲鳴を上げ倒れるブルブルに、フォフォフォフォーミュラ。無言でトレーラー砲を向けるドライブ。
「必殺バースト! フルスロットルデッドヒート!」そしてなんだかすごい必殺技をぶつけるマッハ。
「しょっかー、ばんざーい!」
たまらず爆散する089、落ちてくる封印の手裏剣を手に、やったやったと躍り上がるニンニンジャーたち。

エピローグ

封印完了。そのままスキップで喜びを表せば、
「おい、あれ!」元のように宙に浮かぶUFO丸。そして、船上には今は線もブレず身体も透けていない好天と旋風も姿を見せます。
「じいちゃん! おやじー!」
「みんなありがとう。もう大丈夫」微笑む旋風。
「やっとクリアーしたな」そして、まったく動じていない好天。

「元の世界に戻るようだね」その賑やかな様を、眺めているベルト。頷く進ノ介。そこへ、
「サンキュー進ノ介!」と天晴が声をかけに来ます。
「天晴」その手を取り、向き直る進ノ介。「これからもなにかにつまづいたら、お前の顔を思い出してがんばる――熱いぜ! まっしぐらだ! ……って」
「おれもたまには、お前みたいに頭使ってみるか」そしてやはり、進ノ介の物まねでネクタイを締める仕草をしながら、「『単細胞が、トップギアだぜ!』」
「んー。ちょっと違うんだけど」苦笑する進ノ介。「一周回って正しい意味になってるみたいだから……ま、いっか」
イケイケドンドンとフルスロットル。微笑み合わせる拳と拳。

「それでは仮面ライダーの諸君! グラッチェ♪」好天の別れの言葉を機に、
「じゃあな」消えていくニンニンジャーとUFO丸。

「……じゃあな、天晴」すべてが消えたあとの空に、つぶやく進ノ介。寄り添う霧子。

「ショッカー軍団の中に3号はいなかった。……あいつ、敵じゃなかったのか?」そして、独り考えこむ剛。

***

遠い空。白いモンスターマシンから降り立つ3号。
「089のボディは、歴史改変装置のテスト品に過ぎない」岸壁に並ぶ工業団地を眺め、マスクをとってつぶやく中年の男。「ショッカーの真の恐怖が始まっていることを、まだ誰も知らない……」
かれ、黒井響一郎が見上げる虚空には、今しも世界を覆い尽くさんと広がる、緑色の熱波。
それは、ニンニンジャーを送り込んだあの異次元の門よりもはるかに大規模で――。
ということで完全に映画の前ふりです。もう映画見ちゃったよ。一週前にやってほしかったのですが、そもそもテロ事件でニンニンの放映スケジュールが狂っちゃったからしかたないですね。
同日追記。松島さんのtwを貼りました。休ませてあげて下さい。
3/31追記。そういえば妖怪ぶるぶるって京極堂シリーズか何かで見たなあと思ってぐぐったらうぃきが出てきたのでリンクしました。そうそうそれそれ。
「臆病神に憑かれたか?」の臆病神の正体も、このぶるぶる(震々)であるようです。
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2015.03.29 13:15 | drive ドライブ | トラックバック(-) | コメント(-) |
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