LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

世を忍び闇となりて悪を討つ仮面ライダー、としての存在と、刑事、公務員としての存在。
二つの立場を両立するのはなかなか困難な話で、いつかは人に知られる日が来る。
正体ばれはヒーローもののなかでも定番のイベントですが、そのためにロイミュードと人間が融合した新しい強化体が出てきた、という設定はうまいですね。
人間でもあるわけですから、これまでのように破壊すればそれは殺人となり、刑事である進ノ介に許されることではありません。
「裁くのは法」、であるならば――。


Handcuffs / .v1ctor Casale.


そしてこのストーリー、早瀬ファンにはうれしい警官殺しの逮捕劇でもあり、また、予告にも来ましたが、チェイスの新しい展開にもつながっているという、二重三重にうまい設定なのです。
一課からのパワハラ

特状課課室。ミーティングスペースのテーブルでは追田、西城、りんなが楽しげにゲームに興じています。
「さあ、みんなでこぴん!」と勝者が笑い、他の者は一斉に悲鳴をあげた、その時。
「グーッモーニン!」と入ってきた中年の男。テロップには捜査一課長・仁良光秀と出ています。即ち追田の上司。
「課長!」思わず腰を浮かす追田を無視し、周囲を見回しながら踏み入ってくる仁良。
「相変わらず暇そうですねえw くずの皆さん
「うわーあ、わかりやすい奴キタ━(゚∀゚)━!」
「ほんと! 時代劇の悪役みたい」
直接の上下関係にないせいか、声を潜めつつも言いたい放題で席に戻る西城とりんな(あくまで警察官ではなく民間からの客員)がフリーダム。追田さんはかわいそうなくらいおろおろしてます。
「……うちの追田。返してくれないかな」
「また来たんですか仁良さん。もうそのパワハラやめてくださいよぉ」と涼しい顔の本願寺。先週、一課長がうるさいから実績をあげなきゃなんて言ってましたけど、相対すればこのくらいはへらへら言い返せるようです。
実績のない特状課なんかつぶしてやる、そうすれば追田も帰ってくると、なおも重ねる仁良。腹に据えかねた進ノ介が背後からくってかかります。
「ちょっと何言ってるんですか! 特状課がなければもっとたいへんなことになってる事件があるんですよ!」
「生意気な奴がいるな」振り返って睨めつける仁良。「その顔は知ってるぞ、泊進ノ介……早瀬刑事の件で島流しにされたんだっけ? 殉職したきみのお父さんには世話になった。特状課がなくなった時のために、わたしに媚を売ったほうがいいぞ!」
「……っ」あまりの言い草に硬直する進ノ介。
踵を返し出て行く仁良。悪いな進ノ介こらえてくれと囁き、
「ちょっと待ってください課長!」と追っていく追田。
「なんてやつだ! ……なあ霧子? って、聞いてねえし」
しかしこの一連の騒ぎのなか、ずっと物思いに耽っていた霧子。

森を彷徨うチェイス。
手にはカーネーションの花。ふと、あの病室から無意識に持ってきていたと気づき、握りつぶします。

公園の芝生。座り込み、手帳から古い写真を取り出して眺める進ノ介。
「おやじだったら、なんて言い返したんだよ」
「ほほーん?」背後から手が伸びてきて、写真を取り上げます。「これが進兄さんのおやじさんか。優しそうだね。……一課が嫌がらせに来たんだって?」
「特状課があるから」剛から写真を受け取る進ノ介。「今まで仮面ライダーとしてやってこれたんだって。言ってやりたかったよ」
「進ノ介、気持ちはわかるが……」横から口を出すベルト。
敵の脅威も増してきている、秘密主義も限界だと言う進ノ介に、公表すればどこからロイミュードがドライブの弱点を探りだすかわからない、と窘めます。
そのやりとりを見ながら、
「二重生活は、やっぱ進兄さんには相当ストレスなんだな」とつぶやく剛。
その時進ノ介のスマホに着信が入ります。
「……はい。……重加速反応?」

スカウト

重厚な建物の前。重加速現象によって、地に縫いとめられた警官隊と、その先に立つ、天然か人工かわかりませんが、スキンヘッドの男。
ちょうど逮捕劇が繰り広げられていたところか、もしくは建物から男が逃げてきたところへ、警官が取り押さえようと出てきたのか。そういう決定的な瞬間を、ロイミュードに襲われたようです。
バット型ロイミュード007は、悠々と警官たち、刑事たちの間を通りぬけ、スキンヘッドの男の傍らまで来て赤いバイラルコアを示します。
「お前のような人間を探してた。……これをやる」
「なんだテメエは」
「お前の犯罪歴は素晴らしい。凶悪そのものだ!」
「おれが素晴らしい? へへ、へ。初めて言われたね」
「お前はおれと一つになって、すさまじい力を持つ……」
「このままじゃどうせとっ捕まっちまう。よし。のってやろうじゃねえか!」目の前にさしだされた赤いバイラルコアをつかみとる男。
「心の闇がシンクロした……」満足気につぶやく007。
二つの体が一つになり、紅く禍々しいロイミュード進化体の姿になります。それは両腕を長い刃と変えたソードロイミュード。胸には007の数字。
「おれが、怪物に……?」声はスキンヘッドの男のもの。それに、007の声が答えます。「それがお前の欲望の形だ」
「!」
やおら建物の前のオブジェに腕を振りかざすソード。と、石造りの彫刻は真っ二つに切れ落ちます。
「すげえ切れ味だ! デカどもで試してみるか」
うれしげな声を上げ、その間もまだ地に縫いとめられたまま動けない、警官たちの群れへ進み出るソード。

「――はっ!」
しかしその背後から飛び出し、銃弾と軽快な蹴りでソードを退けるマッハ。
「なんだテメエ!」
「仮面ライダーさ。知らないのか?」
遅れて駆けつけた霧子は、警官たちに声をかけます。先頭にいたのは見覚えある、一課の強面刑事たち。
「大丈夫ですか?」
「ああ」しかし助けが来てほっとしたというより、まだ驚きに包まれたままのその表情。「というより、ほんとにいたのか……怪物と、仮面ライダー……」
動けぬまま、目の前で展開される超人対怪物の争いに見入っています。
そこへ、さらに後から駆けつける進ノ介。警官たちを前に変身するわけにも行かず、ただ霧子とともに警戒にあたるのみ。

ソードとしてマッハと闘いながらも、己の戦闘能力にまた感嘆するスキンヘッドの男。
「こいつはすげえ!」
「そう、お前は最強の犯罪者となったのだ……」
ソードから聞こえる二つの声に、ぎょっとするマッハ。
「会話しながら戦ってる?」
「まるでわたしと進ノ介のようだ」とベルトもつぶやきます。
それならば。最初の犠牲者は決めてある、とまた、警官たちのほうへ駆け出すソード。
「危ない!」
身を楯にかばうマッハ。しかしそれはフェイクであり、ただ袋小路となっていた建物の前から、姿を消していったソード。
「逃げやがったか」悔しそうなマッハ。

ソードが消えれば、とたんに解ける重加速現象。
「大丈夫ですか」改めて声をかける進ノ介に、
「ああ」と応じるのも上の空で、マッハへ向け走り寄る警官たち。仮面ライダーだあ、とマッハを取り囲んでうれしそうに撫でさする顔が、少年に戻っています。
やれやれ、という表情の進ノ介。
「――あ」そしてまだ、周囲を警戒していた霧子。傍らのビルの屋上に、チェイスが立っているのに気づきます。

***

「あのロイミュード。まさか……?」
つぶやき、立ち去るチェイス。

***

踵を返す屋上の影に緊張し、
「ハンター。かれを追って!」とシフトカーを一台、宙に放つ霧子。

犠牲

廃ビルの地下室。一見教会のように見えるのは、壁や床にだまし絵のように描かれた調度や、天使たち、聖人たちのせいでしょう。そこに独り立つ、ハート。
「静かだ」あたりを見回し、「友だちが減る一方だ……」

ここがひどく心細げで、可哀想です。この人の“友だち”への執着って何なのでしょう。

「ハート様」その時階段を降りてくるメディック。「007が、新しい進化をしたようです。……見たこともない、真っ赤なバイラルコアを使い、人間と融合したとか」

これまで、人間を観察することで、その負の感情を学んできたロイミュードたち。いっそその人間と融合してしまえば、確かにより深くその闇を理解し、すさまじい進化体となれるかもしれないと、頷くハート。

「そのバイラルコア、」しかし自分には心当りがないハート。「……ブレンの発明か?」
「かれにそこまでの能力があるとは思えませんわ」
「ならばあいつか……」

秘密のピット。
「いわば融合進化体だ」
会話しながら戦う敵、というマッハの発見や目撃者の証言を元に、ソードの特徴を一言でまとめるベルト。
これまでとは異なり、暴れている相手は人間でもある。それをいかに攻略すべきか。
「やっつけちゃうば?」と言い放つ剛――視聴者視点――が脳天気で、
「何言ってるの!」と霧子に否定されます。それでは殺人だ、とまでは言明せず、
「進ノ介が今まで裁いてきたのは、相手が機械生命体だからだ」と解説を始めるベルト。
「おれは刑事だ。相手が人間となれば、つかまえるのが仕事だ。裁くのは法」と頷き、言い添える進ノ介。
「……」めんどくさい、と思っているのを隠しもしない剛。「じゃ、おれはシグナルバイクと、やつを追跡してくるよ」と出ていきます。

剛を見送り、さて、ではどう対策するかと顔を見合わせる科学者たち。
「必殺技で、ロイミュードのとこだけを倒せるようにしないとね!」とりんな。
「しかし最終調整ができないぞ」とクリム。
りんなの言うことは理論上は可能かもしれませんが、最終調整=テストができずぶっつけ本番となれば、万が一にも人間側の体組織を傷つけないよう、安全を期す必要があります。せめてロイミュードの組織サンプルがあれば。
「ロイミュードの、サンプル……?」2人の会話を聞き咎める霧子。
「ううお、やっべえ!」しかし霧子の思考は、進ノ介の叫び声に破られます。「捜査会議に遅れる! 取り敢えず進めといて皆さん。おい霧子!」
霧子を引き立て、飛び出していく進ノ介。

取り残され、2人(?)っきりになったりんなとベルト。
「さあ」と実験機器を構え微笑むりんな。
「い、痛くしないでね」とベルト。サンプルがないからベルトを実験台にしようというのでしょうか。しかし痛覚とかないはずなんですが。

コップキラー

ピットのドアを出た、暗い廊下。
「泊さん。すみません、わたし行かなくちゃいけないところが」言うや進ノ介の返事も聞かず、別方向に駆け去る霧子。

特状課課室。
「ドライブ!」
「マッハ~!」
お手製のお面をかぶり、ライダーごっこで暴れている、西城と本願寺の絵がうまいです。それを横目に、ミーティングスペースに詰めている、一課の強面刑事たち。
「現さん、許してください」
いつもお前を笑ったりしてすまねえな
「もういいって」うれしそうに手を振る追田。その様子を感慨深げに見守る西城、本願寺。
「よし。多賀始40歳(スキンヘッドの男)。こいつを追うんだ! 一課も全面協力だな!」そこで追田が檄を飛ばせば、
「おお!」と応じる一課の強面刑事たちの頼もしいこと。

「……そんなこと絶対許さないぞ本願寺さん。本願寺さん。うちの人間は全員。引き取るからね!」

しかし踏み入ってきた仁良の言葉に、しゅんとなる刑事たち。
「待ってください仁良さん。みんな、仮面ライダーを見たって言ってるじゃないか!」飛び出してくる追田が熱血です。
「仮面ライダーがほんとうにいるなら」憎々しげに振り返る仁良。「ますますもって特状課は必要ないことになるだろ。悔しかったら多賀を捕まえてみろ!」
一課の強面刑事を引き連れ、出て行く仁良。

捜査に向かう進ノ介のトライドロン。助手席から
「悪いな進ノ介。でもおれは、絶対にお前らの味方だぜ!」と語りかけてくるのは追田です。
「現さん……(ちょーうれしくて泣きそうなんだけど、あんたが横にいると変身できないんだよなあ)」
「ロイミューチョー! じゃなくてロイ盲腸。……とにかく、怪物の力で暴れようなんて最悪のやつだぜ! コップキラーめ!」
「!?」
急ブレーキ。なんだよ急に、と振り返る追田に、コップキラーとは何だと問う進ノ介。
「やつの異名だ」最初の事件も警官殺しだった、と資料を示す追田。それをつかみとる進ノ介。添付された写真に見覚えがあったのです。全身の熱が一気に引いていく感覚。
「……こいつは早瀬が逮捕した男(see. Episode 0)だ」

ほぐれる糸

「避難しろって」病院の廊下。電話を受けながら絶句する早瀬。「なに無茶言ってるんだ泊」
「お前はもちろん、病院の人間が危ない!」車中で叫ぶ進ノ介。
「そんな。動けない人間がどれだけいると思ってる」
「とにかく避難しろ。お前だけでも隠れてろ!」
通話を切るや、病院に向け急発進するトライドロン。ちゃんと通話中、車を停めてる進ノ介は刑事の鑑ですが、急行しつつ現さんに電話してもらうのでもよかったのでは、と思いつつCM。

森のなか。
ふと、身構え振り返るチェイス。かれを牽制するように宙にフリーウェイを伸ばし、その銃弾から逃れ走るのはハンター。
小さなシフトカーは、その向こうに立つ、霧子の手元へ飛び込みます。
「お前か。何の用だ」
「あなたも見たでしょう? あの新しい敵を。……人間を救うには、強化ロイミュードの組織サンプルが必要なの」
「なぜ、おれに言う?」

この女はなぜ夢に出てくるのか。
なぜ自分に構うのか。
そしてなぜ、こうして協力を求めてくるのか。
問うチェイスの顔が儚げで気弱そうで、この人のアイデンティティが揺れに揺れまくっていることがわかります。

「だってあなたは人間の味方だから」その弱った相手に押しまくる霧子。
「おれは。ロイミュードだ!」000の姿を取るチェイス。と、
「あああっ!」と背後から素っ頓狂な叫び声が上がります。驚き振り返る霧子。樹々の根本で、腰を抜かしている西城。
「西城さん。どうして?」
「し、進ノ介くんから、きみの様子が変だからって。……頼まれて」
「そうですか」相棒の如才なさに苦笑する霧子。「大丈夫ですよ。彼は味方です。……わたしはそう信じてます」
「わかるよ時折憎めないロイミュードがいるのは。ぼくも知ってる
恐怖に震えつつもうなずく西城がいい男。にこりと頷き、再び000に向き直る霧子。
「チェイス。お願い……」
それを突き飛ばし、今度は魔神チェイサーとなる000。禍々しくも力に満ちた死神の姿に、いよいよ胴震いが抑えられない西城。
その銃口がゆっくりと上がり、鋭い銃声が森にこだまします。
「!」
思わず身をすくめる西城。
そして、顔を上げた霧子の視線の先には、既に背を向け立ち去っていこうとする、チェイサーの後ろ姿と、枯れ草の上に残された紫の組織片。
「おれも、強化ロイミュードだ……」
銃撃で自らの装甲の一部を、落としたのです。去っていくチェイサーに
「ありがとう」と頭を下げ、組織片を拾い上げると、すぐにスマホを取り出す霧子。「ロイミュードの組織サンプルが手に入りました、りんなさん」
「りんなさん?」それを聞き、また驚く西城。

襲撃

稲生病院。進ノ介の読み通り、そこを襲撃する、ソード。
逃げ惑う患者や医師、看護師らを楽しげに追い回しています。
「重加速を使わないのかい?」と007の声。
「あの野郎の悲鳴はリアルタイムで聞かねえとな♪」と多賀の声。
「おれが目的なら、他の人に手を出すな!」その前に飛び出してくる早瀬。松葉杖で。
「おもしれえ!」待ってましたとその肩を掴み、杖を蹴り飛ばすソード。中庭に引き出され倒れこむ早瀬が無謀です。
そのソードを牽制する銃弾!
「早瀬」中庭まで突っ込んできたトライドロンから、飛び出してくる進ノ介。早瀬を助け起こし、「お前なんて無茶を」と嘆きます。
かれらをかばうように、銃を構えソードの前に立つ追田がかっこいい。
「くそおおおおおっ」
「そうだ怒れ! 力の全てをぶつけて復讐しろ」
煽る007、煽られる多賀。憤怒の表情でまず、その追田に掴みかかるソード。
「うわっ」銃撃するも甲斐なく跳ね飛ばされ、悲鳴を上げる追田。
「現さん!」代わって前へ飛び出し、ソードの腰にしがみつくも、蹴り飛ばされる進ノ介。

その時華々しい排気音とともに、空から舞い降りてくるマッハ。
「剛!」
思わず声をかける進ノ介の背後で、早瀬がえ? 知り合い? という顔をしています。

CM明けは引き続き、病院の中庭。
「病院を襲うなんて最低のやつだ。容赦しないぜ!」この単純明快さがマッハの魅力。くるくると弾むような殺陣。
しかしソードのほうが剣捌きは早く、反撃をくらい後ずさるマッハ。
「いって……」
「そんなもんかい」
「調子に乗りやがって!」
挑発にかっとなったのか、必殺技の予備動作に入りかけるマッハ。慌てて飛び出していく進ノ介。
「おい待て! 忘れんな。相手は人間だぞ」
「じゃどうしろって……あああっ」
進ノ介が話しかけたせいで、背後からソードに殴りかかられ、悲鳴を上げるマッハ。己の無力さを悔しがる進ノ介。追田の前では変身できない。よしんば追田の目がなくとも、ここには。
「ベルトが無え……っ」

公開変身

その時、中庭に響く派手なクラクション。乗りつけてきた車から、飛び出してきたのはりんな、そして運転席からは霧子。
「霧子?」
「お待たせ! チューニング完了よ!」と、りんながベルトをかざし進ノ介に突進しようとします。思わず手を伸ばしかける進ノ介に、
「だめだ」抵抗するベルト。
「なにそれ!」不満気なりんな。
「ここではだめです……」そして進ノ介のほうへきて囁く霧子。
「!」
周囲を見回せば、怯え、身を隠しながらも、この襲撃から目を離せない大勢の患者や医療関係者の姿が、そこここに。

「ふんっ!」
その間も、倒れたマッハの胸を踏みにじっているソード。マッハのうめき声。

「いいから。りんなさんベルトをこっちへ!」肚を決めた進ノ介が叫ぶと、
「うりゃあああ!」と抑えこむ手を振り払い、ベルトの抵抗を振りきって、進ノ介目がけ、投げつけるりんな。「いっけええええっ!」
その間、目の前で何が起こっているのか、彼らは何をもめているのかと、驚きながらただ目を見開き、傍観している早瀬、追田、西城。
「……進ノ介。人々の前で変身は許可できないぞ」やむなくもう一度、進ノ介の手にとられつつ、ベルトも抗議します。
「でも。市民を守るのがおれたちの使命のはずだろ? おれは、早瀬を二度も目の前で倒させるわけにはいかないんだ!」
「……わかった」

変身。広い病院の中庭に、ドライブ・タイプスピード出現。陽光を受けつややかに輝く真紅のボディ。
「……泊」と早瀬。
「ええええええええええっ!?」と追田。
「しししししんのすけくんがあああっ! かかかかめんらいだーどらいぶ!?」と西城。
彼らの驚きも構わず、
「はあっ!」と剣をとりソードへ立ち向かうドライブ。いいとこでCM。

逮捕

病院の中庭。剣を取りはげしく攻め立てるドライブ。
「いけいけいけー!」興奮して声を上げるりんな、追田、西城。無言で早瀬に肩を貸す、霧子。
ならばと刃を飛ばしてくるソードに対し、タイプフォーミュラへ換装。そのスピードで翻弄します。
「はえええええええええ」目をぱちぱちさせる追田。

「人間を救う必殺技。できてるのか?」そうしながらベルトに問うドライブ。
「……霧子がくれた、サンプルを信じれば」
「霧子が? だったら信じる!」
これ霧子が聞いたらうれしいでしょうね(´;ω;`) 間髪入れず答えると、タイプスピードに戻り、必殺フルスロットル。久々に超高速で周回するトライドロンを壁に、スピードロップ。
と、その蹴りを受け、ソードから007だけが分離します。
「!」コウモリの翼を広げ逃れようとする007を、逃すか!とトライドロンタイプテクニックで宙まで上がり、さらに倒すドライブ。
「やああああったあ! しんのすけええ!」
歓声をあげる追田、りんな。よろよろと歩み出て、宙を見上げる早瀬。
その前に舞い降りるドライブ。
「ナイスドライブだ進ノ介!」そしてベルトも今は声を弾ませます。「……ん?」
爆散した007の身体から力なく舞い上がるそのコア。そのコア自体、今にも砕け散りそうだったのを、病院棟の屋根の上に立っていた影が、横合いからさっと拾っていきます。
「……あいつは」
その胸の数字は001。ハートらを扇動し組織し、生みの親である人間たちへ反旗を翻したロイミュード。クリス・スタインベルトを処刑し、今も恐怖の対象とされている、ロイミュードの中でも別格の存在――。呆然とただ息を呑むベルト。

一方、強制的に分離されたダメージがあるのか、まだその場に蹲り、呻く多賀。ベルトの不安には気づかず、まっすぐそこへ歩み寄るドライブ。
「多賀始。加重逃走罪。及び、殺人未遂で逮捕する」手錠をかければ、周囲から一斉にわき起こる拍手。変身を解いた進ノ介から、
「わたしが」と多賀を引き取っていく霧子。
「泊。お前……」入れ替わりに話しかけてくる早瀬に、
「これがおれの今さ。刑事で、仮面ライダー」と頷く進ノ介。無言でその胸を突く早瀬。笑顔で応じる進ノ介。
「いい絵だね♬」いつの間にか追田らの背後に立つマッハ。そうだな、と振り返る追田の目の前で変身を解きます。オツカーレ。
「うえええええええごおお!?」剛です。

反転攻勢

捜査一課。電話で報告を受けている課長の仁良。
「泊進ノ介が多賀を逮捕した? ばかな。……え? あいつがかめんらいだああああ?」
うろたえてるうろたえてる。

ドライブピット。
とうとう、特状課の仲間を案内してきた進ノ介たち。
ドアが開くやいなや、目を輝かせピットのあちこちを駆け巡る西城。
「うわああ。かめんらいだーのきちだあああっ!」と大はしゃぎです。そして、
「おおお色々ありすぎて目がくらくらしてきた」と、興奮し崩れる追田。
「今までごめんなさい、現さん、究ちゃん。わるいけどこのことは内緒にしといて?」しかしりんながくちびるに指をあてれば、もちろん、と2人とも頷きます。うんうん、と見守る進ノ介。

しかし、その背後で突然ドアが開き、そこに本願寺の姿が。

「!」驚愕し固まる一同。そのなかの進ノ介に
「ああ泊ちゃん? もういいんですよ」と声をかける本願寺ですが、そう言われても
「かちょー!?」と声を裏返すばかりで棒立ちの進ノ介、否、一同。追田も西城も。りんなも霧子も。
仕方なくさらに説明する本願寺。
「……特状課は全員知っちゃったんでえ。もう隠す必要ないんです、ねえクリムちゃん?」
「クリムちゃんっ?」
「まさか」
「課長は最初から、ぜんぶ知ってたんですか!?」
皆に見つめられ、不承不承頷くベルト。
「そう。本願寺課長こそ、わたしの最大の協力者だ」
初めからそのために、特状課も設立されたのだというベルト。そんなことだろうとは思っていましたが、それをりんなたちにまで隠しているとは秘密主義にも程がある。
「ええええ」
「そんな。それじゃ。それじゃあ!」進ノ介が激昂するのかと身構える一同。しかし、次の瞬間進ノ介は、
「よかったー!」と崩れ落ちます。「これからは、皆の前で変身できる!」
「そりゃあもう」うんうんと頷く本願寺。「みんなどころか、世間は注目しますよお。仮面ライダードライブ、泊進ノ介に」
ガラケーを翳してみせるニュースサイトには、さっそくドライブの写真がトップを飾っています。
「ニュースになってる!?」
「わたしわたし。わたしがリークしたんですよぉ、マスコミに!」
「ええええ!?」
「ななななんでそんなことおお!」
「いいじゃん♪」

マスコミ発表、というとある程度公平に、複数のメディアに、同時にニュースのネタを公表しなければなりません(といっても全マスコミに声をかけることは困難なので、記者クラブに所属する数社に公表すれば義理を果たしたことになるという仕組み)。記者会見、記者発表や投込みと言われる行為がそうですね。サイトにリリースをアップするのもその一環。
宣伝記事を書いてほしい企業などはとくに、公平さを欠いたとマスコミに嫌われては困るので、クラブ所属記者にはまんべんなく情報を配るよう心がけています。どこの新聞にも横並びに同じような記事が載るときは、これが行われているわけです。
これに対しリークとは、特定のメディアにだけ、情報を渡すこと。前述の理由でわざとそうしたことが知られては困るので「リーク(漏らす)」という形をとるのですが、その情報に価値があるなら、リークされた記者はスクープをものにすることができます。
本願寺が何らかの世論操作を行おうと考えてこのリークという手段をとったのか、それともただ匿名で適当なマスコミに情報を流し、食いついてくればよしという程度の軽い気持ちだったのか、その思惑は次週以降明らかになる……かもしれないですね。そしてついに登場する、紫のライダー。
今週の春の忍者祭りの感想は別記事です。時かけ猫又、来週も出るらしいですね。
同日追記。ついでに課長の経歴、ブレンさんの報告書から掘り出してきました。

本願寺 純 Honganji Jun
○警視庁特殊状況下事件捜査課 課長
○Blood type A
○Height 161cm
○Weight 47kg
○警視庁総務部主任、警務部主任、交通部主任、
 警備部係長、地域部課長補佐、公安部課長、
 刑事部課長、生活安全部部長、組織犯罪対策
 部管理官を経て、特状課課長に抜擢
○妻子あり
○趣味 ゴルフ
○占い好き
○ネクタイの色はその日のラッキーカラー
○とても不可解で不可思議で理解不能な男

おおお噂通りあっちこっちまんべんなく回ってる経歴ですね。ゴルフだ旅行だと不在がちだったのも、色々特状課のこと根回ししてたのでしょうか。
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2015.04.12 12:34 | drive ドライブ | トラックバック(-) | コメント(-) |
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