LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

ああ良かった。
「I'm your father」展開じゃなくて良かった。途中までいらない心配をしてしまいました。
そして001も言ってましたがハート様はまさしく王の器です。「ドライブ」で男前ランキング企画したら1位はきっとこの方です。チェイスがうらやましい! なんという激しい奪い合い。


axe / Bill Selak


敵は国政、もしくは警察上層部に在りとは、ものすごいことになってきたドライブ。巨悪とか陰謀とかいう言葉がよぎります。
しかし前にも書いた、
「グローバルフリーズの被害規模に比して、それに対処するエキスパート=特状課のポジションが合わない」という疑問にはちゃんと応えてくれていて、そこはうれしい。世界各国の特状課的な組織との連携とかはないのでしょうか?

あと、チェイスといいハートといい、今回はまだ寒い時期に撮ったのか吐く息が白くて、わたしの個人的な萌えどころなのですが……よかったです。変態御免。
今週のジャンクション。斧を振りかざす荒々しくも頼もしい勇姿。仮面ライダーチェイサーキタ━(゚∀゚)━!

背後の敵

街の雑踏。繁華街を見下ろすビル壁面のスクリーンにも、映しだされる仮面ライダーのニュース。本願寺のリークにより、記者たちに追い回されることになった進ノ介。
「近く、警視庁より正式に発表があると思います」と、組織人としてはそう言うよりほかありませんね。そしてこれを言われたら、引き下がるのが記者のルール。
免許センターの建物に駆け込み、無人のホール(いつもなら市民が大勢行き来しているのに)に入ってようやく解放された、というところでしょうがそこに、特状課の活躍をよろこばない仁良が待ち構えていました。
「……うわ」
「ふ、きみが仮面ライダーで、しかも本願寺さんが秘密に囲っていたとはねえ」
「約束通り」胸を張る進ノ介。「多賀を逮捕しましたよ」
「ま、せいぜい気をつけてがんばるんだねえ。やはり警視庁の花形だった、お父さんみたいにならないように……!」
唐突に引き合いに出された父の死。その声の響きに、単なるあてつけ以上のものを聞きつけ、真顔になる進ノ介。
「どういう意味ですか。父の死は名誉ある殉職と聞いていますが」
「まあ、そう思っていたほうがきみのためだろうね」
嘲笑いながら去っていく仁良。

(親父の死に、何か不審なことが……?)

特状課課室。空間に溢れかえるシフトカーズを、目をキラキラさせて見上げる西城。
「クリムちゃんはここね♪」ベルトを定位置にセットしている本願寺も楽しそう。「さ、初の、全員揃っての会議ですよー!」
その賑やかさに、進ノ介もきょろきょろしています。
「……それにしても課長? なんで公開しちゃったんですか」と問うりんな。
「公表すべき段階だという、本願寺の判断を信頼した」頷くベルト。「恐るべき敵の影も見えたしね」
「恐るべき敵?」
「その敵に、先手を打ったんです。仮面ライダーの存在を知らせることで、逆に安全が確保されるターンに入ったんですよ」口を開く本願寺。ターンじゃなくてフェーズじゃないかと思ったけどキニシナイ。「おかしいとは思いませんか? 一度は世界的な破壊が起きたはずなのに」
「確かに……警察がロイミュードのことを知らなさすぎます」
「そいつは警察の周辺にいる可能性が高いってこと!?」

おお。視聴者がずっと不思議に思っていたことが、とうとうここで出てきました!
あのような大事件が起こってなお、特状課が日陰の存在であり得た理由がここに。
・“敵”=001が警察権力に影響を及ぼし、情報を伏せていたのと、
・それを悟ったクリム&本願寺派も、同様にライダーの活躍を伏せていたのと、
二重の秘密主義が働いて、あのような奇妙な組織ができていたわけですね。

「ええ……ま、そこはおいおい。わたしも伊達にお偉いさん接待しまくってたわけじゃなのでねえ」悠然と微笑む本願寺。その横顔を見ながら、
「不思議だ、いつも通り適当な感じなのに……説得力が出てきた」と目をこすっている追田がひどい。
とにかく2人のライダーをみんなで支えていきましょう、という流れに戻しかけるりんな。と、
「2人じゃありません!」つい言ってしまう霧子。
「え?」
「実は。プロトゼロが生きていたんだ」と、進ノ介も口添えします。
「チェイスがなんだって?」不機嫌に聞き咎める、剛。

ドライブピット。
「すごいなありんなさん!」今日もりんなのPCや開発機器を見せてもらいながら、興奮冷めやらない様子の西城。しかし片隅に控える剛の、全身から発散される怒りの波動は感じ取っています。
「……剛くん、機嫌悪い、ね。でも、ぼくにもあいつは悪人に見えなかったなあ」
「もう味方でいいんじゃない?」とノる、りんな。
「みんなチェイス派かよ!」立ち上がる剛。「……面白くねえ」と音高く出ていきます。
おおこわ、と顔を見合わせる客員2人。
「霧子ちゃんに頼まれて作ってるの知ったら、さらに荒れちゃうわねえ、あの子」
りんなの視線の先、開発台の上に載せられた紫の機器は――。

喧嘩をやめて

森のなか。木にもたれ枯れ草に座り込んでいたチェイスの眼前に、にぎやかに走り寄って来るシフトカーズ。
「……またお前たちか。あの女にもう来るなと伝えろ」
「お前に礼を言いたいのは霧子だけじゃないよ」しかし、その後から現れたのは進ノ介。霧子も来ていますが。「正直……うれしいよ、お前が生きていてくれて」
その腰のベルトまでが口を開きます。
「プロトゼロ。みんながお前の復帰を願っている。もう一度戦ってくれないか?」
「――、」背を向け立ち去ろうとするチェイス。
「待って! どこへいくの」
わからん! ……おれが聞きたいくらいだ」
癇癪を起こしたかのように、目の前の樹木を拳で突くチェイス。その背後に回った霧子が、そっと肩に触れるとびくっとするのが可愛いです。

「せっかく生きていたのに……迷っていたのか、チェイス」
そして別の方向から、歩み寄ってきた紅いコートの男。ハートです。
「ハート?」
「……これが再起動し、お前のところへ導いてくれた」
手のひらに載せ、示す一台のシフトカー。鈍く光るガンメタのボディが渋い。
「それはプロトドライブのシフトカー!」と、さすがに気づくベルトさんが声を上げれば、
「チェイスを解放した時の戦利品だ」と睨みつけ、またチェイスに優しい笑みをみせるハート。「帰って来い。この戦い、ロイミュードが勝つ。……あいつも動き始めたみたいだし」

策謀

鏡のある洋間。ソファに腰かけているメディックの、背後から年配の男の声がします。背中合わせのように座るその身体の、胸の数字は<001>。
「……007の、コアを治してくれてありがとう」
びくっと身体を震わせつつも、その怯えを押し隠し、艶やかに微笑むメディック。
「どういたしまして。素晴らしいですわ、融合進化体……」
「ブレンにどうしてもと頼まれてね」
「やっぱり」
思わず尖る声。くす、と笑い声を漏らす001。
「よほどハートの役に立ちたいらしい。まさに王の器だ。わたしは今までどおり、裏から支えるよ……」
消える気配を感じ、ソファから立ち上がるメディック。振り返ってもそこには誰もおらず、それどころか誰かが存在するだけの空間もありません。ただ壁に据えられた、鏡の中に、先程までメディックが腰かけていた無人のソファが映るのみ。
「頼もしいけど。相変わらず不気味な男……」忌々しげに己の腕を抱く、メディック。

梅沢署。今メディックらが話題にしていたバット型ロイミュード007が、その廊下を暴れまわっています。
留置所の檻を引きちぎり、中に多賀がいないと知れば、逃げ惑う警察官たちを追って外へ。

ふたりを止めて

森。ハートの言った“あいつ”という言葉に反応するベルト。
「やはり、001か」
「ハートじゃないのか?」無邪気に問う進ノ介。違います。ハートは002、ブレンは003だと説明するベルト。
「あいつは影から物事を動かすのが好きなのさ。おそらくお前とも浅からぬ縁の男だぞ、泊」
しかしハートはここで、余計なことを言いました。たちまち激昂し、
「親父のことを教えろ!」と飛びつく進ノ介。仁良の、言葉の毒が効いているわけですが。
「無理だね。誰も知らない」
「……っ」
睨み合う2人。そんななか、電話に応じていた霧子が駆け寄ってきます。
「泊さん。007が現れました! 出動要請です」
「何が何でも話してもらう!」しかしそれにも耳を貸さず、ハートを絞め上げにかかる進ノ介。
「そんなことより今は、チェイスの奪い合いじゃなかったか?」おいおい、と言いたげに笑い、手を振るハート。
「! 変身!」
もみ合いながら出現する2人の超人。紅く燃え上がるその姿は、デッドヒートとデッドヒート。
「正体を。言うんだ!」叫びつつハートロイミュードに飛びかかるドライブ・タイプデッドヒート。
「進ノ介どうしたんだ!」困惑するベルト。

梅沢署。建物の前の、駐車場まで出てきた007は、光弾を乱射し、暴れ回ります。
止めようと組み付いてきた勇気ある警官をなぎ倒し、その胸を踏みにじる007。
「多賀はどこだーっ!」

わたしのために争わないで

森のなかを抜け、川の中へ走りこむドライブ・タイプデッドヒートとハートロイミュード。
熱い肉弾戦です。うっちゃられれば蹴り上げ、火弾を浴びせられれても相手に突進していく、あくまで互角の戦い。
ドライブの拳が炎と燃え上がり、紅いボディはさらに燃えます。
ついにハートに迫るドライブ。
「言うんだ!」

「!」とっさに死神の姿となり、飛び込んでいくチェイス。ハートを背にかばい、ドライブの攻撃を跳ね返します。その勢いに吹き飛ばされ、変身を解いて勢い良く転がり込む進ノ介。
「泊さん。大丈夫ですか!」
「うあああっ」腕を折ったのでしょうか、呻く進ノ介。
「……」

それを見て、それぞれ人間体に戻る、ハートとチェイス。自分より華奢なチェイスの肩に手をおき、微笑むチェイス。
「さあ、行こう。チェイス」
「おれは!」弾かれたように振り返るチェイス。しかし言葉が続きません。ただハートの顔を見つめ、そこから一歩も動けないチェイス。
「ほんとに」その勢いに、その眼の色に、驚くハート。「迷っているのか……お前は」
チェイスの手を取るハート。プロトドライブのシフトカーを握らせます。信じがたい思いでその顔を見上げるチェイス。
「連れ戻すつもりで来たが気が変わった。自分の道を決められないやつに、なにを言っても意味はない」
踵を返し、独り去っていくハートの背が、疲れています。男前ですハート様。

「ハート……」それを振り返り、それでも動けないチェイス。「おれは。誰のために戦えばいいんだ」
力なく川水に膝を落とすチェイスで、CM。

チームプレイ

特状課課室。やはり腕を折っていたのか、白い布で吊っているのが痛々しい進ノ介に、嬉しげに顔を寄せる仁良。
「開幕早々エースが故障かい。話にならんねええええええ。うへへへへへ! ……あ、痛い痛い痛い? ごめんねごめんねごめんね」
下司な笑い声も、あくまでポーカーフェイスな本願寺を挑発することはできません。
「仁良さん、ひどいじゃないですか。梅沢署に多賀はいないと聞きましたよ」
ロイミュード側が奪還に来ることもあり得ると、その身を隠したのは仁良だったのです。身内まで騙さなくてもいいだろうと穏やかに抗議する本願寺ですが、
「わたしの機転で怪物は助かったということだ」と取り合わない仁良。
「おれに守らせてください」身を乗り出す進ノ介をも、
「出動要請に間に合わず、敵を取り逃がす仮面ライダーなんか」と露骨に嘲って去る仁良がほんとに嫌なやつ。
「仕方ない、先にロイミュードを見つけるしかないね」あっさり見切って席を立つ剛。
「わたしも行きます!」弟を追って出る霧子。
「おれは一課から多賀の居場所を聞き出す。……土下座してでもな!」そして怒ったような顔で、出て行く追田。

残されたのは進ノ介と本願寺。皆の協力がうれしいというより、己が情けないという表情の進ノ介が怪我のせいか弱っています。
「……仁良さんの言うとおりだ」
「?」
「あの世の親父が、怒ったんだきっと。『警察官の肩には大いなる責任が乗せられている』。親父の口癖だった。……あの日、おれも親父みたいな警察官になるって誓ったのに。……おれは自分のことで頭がいっぱいになって」
このざまだ、と笑う、その自嘲に驚いたのはベルトです。
「知っていたのか進ノ介。……きみの父親の死にはまだ謎があるということを」
自分も本願寺も、そのことをずっと探っていたのだと説明するベルト。
「課長も親父のことを?」驚き、顔を上げる進ノ介。
「泊英介のことを知らない警察官なんて、本庁にはいませんよ」微笑む本願寺。「でも当面は、わたしとクリムちゃんに任せて?」

裏切り

「剛、待って!」追ってくる霧子に、不機嫌な視線を投げる剛。
「姉ちゃんはさ、進兄さんに、悪いと思わないわけ?」
「チェイスは」狼狽え、うつむく霧子。「悩んでいるのよ、まだ」
「自分の道が見えてないのは姉ちゃんじゃないのか? 進兄さんとはともかく、機械人形と戦うなんておれはゴメンだから!」
去っていく弟を、それ以上追えない霧子。その横合いから差し出された黒いケース。りんなです。
「霧子ちゃん。例の頼まれもの、かんせーい♡」

廃工場に入っていく仁良。一角を仕切るカーテンを開けば、そこには椅子に座らされた多賀と、それを取り囲み見張る、一課の強面刑事たち。
「異常はないか」
「はい!」
「手こずらせやがってこの野郎……」忌々しげに、多賀を見下ろす仁良。しかしその時、背後に不気味な笑い声が響きます。
「はははははははははは!」驚き振り返れば、工場の上階からこちらを見下ろしているバット型ロイミュード007。
「探したぜ」
「うわああああ!」
舞い降りてきた007は逃げ惑う刑事たちを嗤いながらなぎ倒します。うれしげにそれを見上げる多賀。
「待ってたぞ……007!」
「ほらよ」その手に再び、紅いネオバイラルコアを渡す007。「再び心の闇に、シンクロした……!」
再びの、ソード出現。

特状課課室。卓上に置かれた、本願寺のスマホが鳴ります。あれガラケーユーザーじゃなかったんでしたっけ?
「……はい」拾い上げる本願寺。「……追田警部補が、多賀の居場所を突き止めたようです」
「!」
弾かれたように立ち上がる進ノ介で、CM。

運命

まだ、川の中に独り佇み、煩悶しているチェイス。
「!」
心の揺れを如何ともしがたく、足元の水を踏みつけます。何度も。川の中でなければ地団駄を踏んで癇癪を起こしているようにも見えます。その前へ、走り寄る無人のバイク。
「ライドチェイサー?」驚き、愛機へ近づくチェイス。そのタンクに、黒いケースが括りつけられていることに気づきます。

廃工場。
「うわあああっ!」迫り来るソードの異形に悲鳴を上げる仁良。その身体を横抱きに、ソードの刃から逃れる進ノ介。
「泊進ノ介?」
しかし仁良を救ったことなど、進ノ介にはただの警官としての習慣に過ぎません。その視線はまっすぐソードに向けられたまま、腕を吊る白い布を外しつつシフトカーを取り出しますが、折れた腕ではベルトへの装填ができません。
「うぁっ!」
思わず取り落とすシフトカー。腕の痛みにもたつくところを、蹴りつけてくるソード。
「ふふふ……」しかし勝ち誇るのもそこまでです。続いて登場したマッハより、激しい銃撃を受けるソード。
そちらへ振り返った、その隙を突いて駆け寄ってくるのは霧子です。
「泊さん、大丈夫ですか!」
「ああ……」

高い通路。火花を散らす戦い。しかし次々と繰り出されるソードの刃に、防戦一方となるマッハ。
「こいつ、つええ」
「剛!」
危うく逃れた、背後のパイプにソードの刃が突き刺さり、たちまち降り注ぐ大量の水。

(あたしのせいだ。泊さんが怪我していなければ、こんなことには……)

進ノ介を置き、通路へ駆け上がる霧子。
「うわ」蹴られてかは、と苦しげに息を吐くマッハ。更に迫るソードは、紅く光る刃でなぎ払います。
その勢いに吹き飛ばされ、変身を解かれる剛。
「剛!」躊躇なくその前へ立ちはだかり、りんなの開発した靴で、ソード目がけ連続キックを見舞う霧子。
「姉ちゃん。ばか……っ」
しかしそんなものが通用する相手ではありません。
「わははははは!」勝ち誇り、霧子の軽い身体をもなぎ払うソード。パイプから吹き出す大量の水とともに悲鳴をあげ落下していく、その霧子へ向け重加速現象を発生させ、先回りして自ら階下へ飛び降ります。
「串刺しにしてやるぜ!」と、ゆっくり落ちてくる霧子へ向け、腕の剣を突き上げるソード。

「霧子!」

思わず進ノ介が叫んだその時。
紫のバイクがソードを跳ね飛ばします!
そして、重加速粒子が効力を失った瞬間、また高速で落下してきた霧子を力強く抱きとめる紫のライダージャケットの腕。
「チェイス……」
自らを救ってくれた男の顔を、呆然と見上げる霧子。見下ろしてくる、チェイスの童顔。見つめ合う2人。
背後に激しく降り注ぐ水がまるで篠突く雨のようです。
グローバルフリーズのあの夜と、同じ構図。
「あの雨の日と同じね?」霧子に微笑まれ、怯えるような表情を見せるチェイス。
「人間を救うのは、おれの本能なのかもしれない。――霧子」
そして霧子をゆっくりと下ろすと、まだライドチェイサーに括りつけられていたケースを開きます。
「おれは。もう一度やり直す。お前が届けてくれた……」

「あ!」その中にあるものを見て、驚く剛、進ノ介。それは紛れもないシグナルバイク。
「研究用のスペアドライブか!」とベルト。
「りんなさんが、チェイサーの破片から作ってくれたんです」うれしげに解説する霧子。「かれがもう一度、ライダーとして蘇るために」

その前でベルトに、シグナルバイクを装填するチェイス。シルバーのボディに走る紫の線。両の目があらわになった、そのマスク。高らかな変身音とともに、仮面ライダーチェイサー降誕。

決断

「……こるぁ!」跳ね飛ばされていたソードが、ようやく起き上がってきます。
「チェイス。頼む!」
言われずとも。向き直り、力強いパンチで突き倒すチェイス。更に起き上がってきたソードを、今度は突き飛ばし、蹴り……ずいずいと相手を後退させつつ進むパワープレイ。
「!」憤ったソードが大刀を振り上げれば、それを背のタイヤで受け、跳ね飛ばすチェイサー。
「うおおっ!」突き飛ばされ、今度は無数の光の刃を投げるも、やはり効力がない。圧倒的。にも関わらず、
「チェイス。新兵器が、バイクのもとにあるわ!」

霧子の声に、手を伸ばすチェイサー。飛び込んできたのは斧です(一瞬エレキギターかと思いました。なんでだ)。
「シンゴウアックス!」と電子音が名乗るそれを、振りかざし、振り下ろすチェイサーが完全なる虐殺者。あの華奢な体で、あの童顔で、なんで変身するとこうまでパワータイプになるのでしょうか。
「!」肩口から切り裂かれ、炎を吹き上げるソードの身体。その傷口に手を入れ、多賀の身体だけを引きずり出すチェイサー。
背後に多賀を投げ出し、007だけとなったソードの半身に向け、とどめの斧を振り上げますが――。

「必殺! マッテローヨ」
「……?」意のままにならない斧を、振り返るチェイサー。表示された信号は赤。
「マッテローヨ。マッテローヨ……」
仕方なく一度は斧を下ろすチェイサー。でい、と柄を突き刺すような動作が力強い。

「はあは、りんなさんのセンス爆発だ」思わず笑みを漏らす進ノ介。
いや笑ってる場合でしょうか。これドア銃よりひどくないですか?

「……イッテイーヨ」
信号が青になったのを見て、再び斧を構えるチェイサー。フルスロットル。振り下ろす軌道から横断歩道が発生し、敵を爆散させます。007のコアも消え、
「ナイスドライブ!」と声をあげるベルト。
「……すげえ」
「やったあ!」
皆の歓声のなか、変身を解くチェイス。多賀を横目に、
「逮捕しろ。それが人間のルールだろ」と去っていきます。
「ああ……」
自らも立ち上がり、霧子から差し出された手錠を受け取って多賀にかける進ノ介。
「午後4時42分。緊急逮捕」
「やったー!」途端に一課の強面刑事たちからも、怒号のような歓声があがります。
「なによろこんでんだこの役立たず!」八つ当りする仁良。

「……っ、」そして、去っていくチェイスに声をかけようとし、ためらう霧子。
「あいつ照れ屋なんだよ」わざとなんでもないように言う、進ノ介。「またすぐ会えるさ」
「はい」この配慮が良かったのか、うれしげな霧子の笑顔が、まるで花がほころんだようです。口をとがらせる進ノ介。
「おれが見たこともないいい笑顔じゃん」
「べつに。笑ってなんかいません」
「笑ってるじゃん」

廃工場から表へ出てくる刑事たち。
その和やかな雰囲気を、隣のビルから見下ろしているハート。
「……それがお前の決断か。おれも受け入れよう、仮面ライダーチェイサーの、存在を。……さらばだ」
踵を返すハート様♡で、またCM。

正体

雑踏。信号が変わり、横断歩道にも傘の花が咲きます。その中を、ただ雨に濡れ歩む紫のライダースーツ。
ビルスクリーンに映るニュースキャスターの声に、振り仰ぎます。
「……新たな仮面ライダーの存在が確認されました。これで仮面ライダーは、3人いることに……」

(おれがライダー? 今更そんなことが、許されるのか……?)

薄暗い部屋。立派なデスクの前にかける恰幅のいい男が、報告者に鷹揚にうなずきます。
「そうか。……特状課、泊進ノ介。引き続き、目を離さいないようにお願いしたい」
カメラが前へ回れば、デスクに置かれたネームボードの文字が読み取れます。その名は「国家防衛局長官 参議院議員 真影壮一」。
「はい先生」恭しく一礼する報告者は、仁良。「お任せください。……あの若造、いずれ頭を下げさせてやりますよふふふふふ……うふふふ」
頭を下げさせるとか、お前の小さいプライドはどおでもいいんじゃあ、とは言わないのが、小者を使うこつなのです。いや知らないけど。

仁良が出て行くと、それまで闇に姿を隠していたブレンが、立ち上がります。
「……融合進化体。斬新で革命的で、素晴らしい発明になりましたね、先生」
「引き続き楽しもうじゃないか。幸いこの人間世界、悪人だけは掃いて捨てるほどいるからね」
その目の前で人間体を解き、鷹揚に笑う001で以下次号。議員先生でしたよ!
今週のラストニンジャ。いきなり6号ネタバレでしたね。この2~3週、風花ちゃんがかわいくてかわいくて、わたしもこんなクラスメイトいたら学校楽しかっただろうなあ。
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2015.04.19 11:35 | drive ドライブ | トラックバック(-) | コメント(-) |
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