LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

毎週、8:12くらいのCMのあたりでああもう半分来てしまったと思い、それからラストまでああ終わってしまう、終わってしまうと、惜しみつつ観ています。そのくらい展開が早い印象なのです。


2F / Ken OHYAMA


泊英介殺害犯かも知れない今回の敵、根岸逸郎/オープン。前回に引き続きその異能を存分に活かしたアクションシーンが面白かった。
暴走ではなく、あくまで市民を守る警官としてそれに立ち向かうドライブ。その気迫。
そして剛に激情をぶつけられてもあっさり防ぎ、またドライブの危機にもすかさず飛び込んでいくチェイサー。その鉄壁の頼もしさ。
twにも書きましたが時代劇でいうならニヒルで無口、剛直、それでいて実は純なところのある用心棒、もしくは腕の立つ素浪人という感じです。進ノ介も以前
「チェイスの旦那」と、まるで時代劇かといいたくなるような呼び方をしていましたが。
かれもまた、他のロイミュードたちと同じく、人間の情を学びつつあります。家族を思う心。人を守る心。そのためにつく嘘。

そして今回、もう敵の正体が判明するとは思いませんでした。もうしばらく暗躍してるものとばかり。
大きすぎる敵に、特状課はこれからどう挑んでいくのでしょうか。
今週のジャンクション。ドライブかっこいい!



中華街。華やかなネオンサインを背に、ハートに近づき、耳打ちするメディック。
「ほう? ブレンが仮面ライダーを仲間に引き入れたか」
「いったいどういう手を使ったのかしら? あとでぼろが出なければいいのですけど」
その口ぶりからすると、メディックはあくまでブレンの噂のつもり、のようですね。しかし先々週の001の言葉が閃いたのか、はっとするハート。
「まさか、あいつ」

中華街の屋台。ラーメンをすすりこむ根岸に、相対するブレン。相手に資料を渡しつつ、
「12年前の強盗事件ですが、関係者の現在の居場所を更新しておきました。早急に全員を始末なさい。……早急にです」
念を押され不快そうに残りの酒を呷る根岸。
「わかってるよ」と資料を掴み席を立って出ていきます。
その間ずっと後ろのテーブルに座っていた剛に、今度は振り返るブレン。
「見事でした、仮面ライダーへの攻撃。まあ逃しはしましたが、次も期待しています」
「……ああ」
陰鬱に答える剛。あたりを照らす赤いネオンが、ジジ、と音を立てます。その寡黙さを笑うブレン。
「ふふふ、そうしていると思い出しますね。……裏切り者の、チェイスのことを」

家族

「昨日は悪かった」どこかの屋外。チェイスと並び立つ、進ノ介。「……12年前に起こった事件の影で、親父が殺されたんだ。その事件の真相に近づけるかもしれない。そっちに頭が行ってしまって、目の前の市民のことを忘れた……あんたのおかげで目が覚めたよ。さすが、仮面ライダーの先輩だな」
笑顔で礼を言う相手を、不思議そうに見返すチェイス。
「家族とは、そんなに人の心を乱すものなのか?」
「え?」
「お前も、霧子も、剛も。家族が絡むと平常心を失う……」
にこりと微笑む進ノ介。
「乱す、ものじゃないな。大切なもの。……だから、問題が起きると、つい乱れちゃうんだ」

だからこそ医者は家族が患者の場合は治療から外され、刑事も身内の絡む事件の捜査からは外されるのが普通だと聞きます。
仁良の心覚えがどうだろうと、今回の事件からは遠ざけられて当然だった進ノ介。
にも関わらず節を曲げて首を突っ込み、その挙句に暴走していては世話はありません。反省は当然のこと。しかし、
「つい?」解せぬという顔のチェイス。きまじめな表情と低い声で復唱するのがおかしいです。かれも学習中なのですね。「みだれ、ちゃう……?」

耳の裏の傷

「どうしちゃったの、剛……」
免許センター屋内。廊下の隅で、虚しくコール音が響くのみのスマホを覗き込み、つぶやく霧子。
「連絡、つかないのか」
そこへチェイスとともに現れた進ノ介が、霧子の声を聞きつけ話しかけてきます。
「はい。……2人を待ってたんです。丸谷さんが何か、思い出したみたいで」

特状課課室。独りミーティングスペースに腰掛けたまま、恐縮したように口を開く丸谷。
「12年前のあの時……おれ、どんよりを感じた気がするす」
「え? 強盗に入った銀行のなかでか」進ノ介が顔色を変えます。その勢いに気圧されつつも、
「はい。昨日、ねぎ兄に襲われた時、思いだしたんですけど」と頷く丸谷。
やはりロイミュードが関与していたのかとベルト、本願寺らが色めき立つなか、丸谷の背後からチェイスがつぶやきます。
「その傷跡」言いながら思い切り丸谷の頭を抑えつけ、耳の後ろを注視するチェイス。
「知ってるのか?」特徴のあるその傷は、進ノ介の父・泊英介の遺体にあったものと同じ。緊張する進ノ介。
「001は氷の針を使って、人間の記憶を書き換える能力があると聞いた」これはその時できる傷跡に似ていると、チェイス。

「記憶を、書き換える……?」
「じゃあ! 剛がブレンに従っていたのも」
「おれの記憶があやふやなのも」
「12年前の事件の真実を隠すため!?」
「001が現場にいたから――」

オウム返しにつぶやく進ノ介を皮切りに、口々に語りだす特状課の面々ですが、皆考えていることは1つです。
12年前の強盗事件と進ノ介の父の死には、現在伝えられているのとは異なる真相がある。
001が、人の記憶を書き換えることで今日まで隠蔽してきたのだが、丸谷が現在記憶の混濁という問題を抱えていること、当時どんよりを感じたこと、耳の裏に傷があることは、すべてその傍証となる。
今になって関係者が次々と襲われているのは――。

「やったー! もしかして、ぜんぶつながっちゃう?」叫ぶ西城。
「んもう、なんでもっと早く言わなかったのよぉ」糸口となったチェイスを、冗談めかして責めるりんな。
「誰も、……聞かなかったからだ」
「でも、ゆかりちゃんにはこの傷はなかった気がする」首をひねる進ノ介。
「ということは、ゆかりちゃんは001のことを憶えているかもしれません!」突如、弾かれたように駆け出していく霧子。
「霧子!」ベルトを手に後を追おうとした進ノ介を、しかし真顔で呼び止める本願寺。
「泊ちゃん。……敵の狙いは12年前の事件関係者の口封じです。ゆかりちゃんの警護を」
「わかりました」頷き走り出る進ノ介。そして同様に後を追うつもりか、無言で出て行くチェイス。

それらを見送った後、一転、にんまりとする本願寺。
「さあて、我々は丸谷さんを全力で守りましょう。今の上層部は信用できませんからねえ」
しかし本願寺・西城・りんなの3人に不気味な笑顔とともに見下ろされ(丸谷だけ椅子にかけたままなので)、いっそう怯えている丸谷です。

暴走

ゆかりの病室。戸口に現れた影を見て、
「昨日の警察の?」と付き添いの母親が何か言いかけたのも遮り、まっすぐゆかりに近づく霧子。怯えて後退る相手に正面から迫ります。
「ゆかりちゃん、憶えてるんでしょ。12年の銀行強盗事件。現場で何があったの」
「いや」立って逃れるゆかりを、さらに追う霧子。
「泊警部補を撃ったのはほんとに根岸だったの? 現場で怪物を見なかった? 人間に化けたりしてなかった? ……あなたが見たものぜんぶ話して!」

***

病院へ向かっているのか、舗道を歩むチェイス。その背後から、華やかなクラクションが響きます。
足を止めるかれの前に落ちる人影。背後にかかる歩道橋の上から影の主が見下ろしていますが、そちらを振り向きもせずつぶやくチェイス。
「……霧子の連絡は無視しても、おれのところには来ると思った」
「誘いだした、……って言いたいの?」
高所からひらりと舞い降りる、その姿は剛。背後には霞むような満開の桜並木。相対し、しかし、いきなり
耳の裏を見せろ」と言うチェイスに、剛も戸惑います。
「え、なんて」
「耳の、裏を。見せろ」
「ああああもう!」叫ぶ剛。「調子狂うな。とにかく、今日こそお前を倒す!」
「仕方がない。実力行使だ」
雄叫びを上げ、果敢に飛びかかってくる剛。速さは力でもあります。相手に息つく暇も与えず、蹴りを、パンチを浴びせ続ける剛。しかしその拳を受け止め、あるいは躱し、体勢の崩れた相手を投げるチェイスのほうが地力に勝っています。

「……っ、」
投げられ、立ち上がりつつゼンリンシューターを構える剛、注意深くそれを見つめつつ、ほぼ同時にブレイクガンナーを構えるチェイス。
「「変身」」
対峙したままの同時変身。
おおおおかっこいい!

***

病室。
「12年前のあなたは、いったい何を見たの!」
「嫌。……知らない」
かぶりを振りつつ後退るゆかりを部屋の隅まで追い詰め、両肩をつかんで揺さぶらんばかりの霧子が明らかに逸脱しています。

「あなたの証言に真実がかかっているの! お願い、思い出して!」
「嫌! 何も観てない。何も知らない!」
病室の外。ようやくここまで追い付いてきて、漏れ聞こえる霧子の必死の声に、前日の自分の醜態を思い出す進ノ介。
「止めよう、霧子」と中へ踏み入っていきます。

「泊さん」振り返る霧子。一転して進ノ介にくってかかります。「……どうしてですか! 001の正体がわかれば。剛を操っているかもしれないやつの、泊さんのお父さんを殺した真犯人がわかるかもしれないんですよ」
「それでもだ」穏やかに諭す進ノ介。「思い出したんだよ、おれ。真実を突き詰めたいからって、人を傷つけるようなことをしちゃいけないって。おれたちは市民を守る警察官なんだから。だろ?」
「泊さん」はっとなり、ゆかりの怯えた顔を見る霧子。
「すいません。嫌な思いをさせてしまって」一度進ノ介に振り返り、それから母子に詫びる霧子。
彼女が正気に戻ったことに安心し、自分もその隣で長身を折り、
「すみませんでした」と頭を下げる進ノ介。

***

「ああああああ!」
同じ頃、舗道から高架下へ、闘いつつ移動するチェイサーとマッハ。ここのファイトシーンは燃えました!
無言のまま両者同時に撃ち、蹴り、倒れたところへ襲いかかり。
くるくると軽快なマッハ、一撃一撃に重厚な力を感じさせるチェイサー。
「一気にけりつけてやる!」
「は!」
一転向かい合ったままそれぞれの必殺技のために気を溜めエネルギーをチャージする両者。
「おおおおおお……!」
「ああああああ!」
翠の風に染まるマッハ。紫の風渦巻くチェイサー。
同時に飛び上がり、繰り出される蹴り! 空中でぶつかり合う2人。
力と速さ、その素質は対照的なのに、お互いの用いる技や武器は双子のようで、毎度この2人の対決は見応えがありますが今日は格別です。
「……」
わずかに力で劣ったのか、先に落ち、変身を解かれる剛。
その前にひらりと着地するチェイサー。おもむろに倒れたままの剛の上体を掴みあげ、無理やり耳の後ろを見れば、丸谷のそれと同じ、特徴的な傷があります。
「……用は済んだ」
投げ出して去っていくチェイサーの背へ、顔を上げるのがやっとの状態で叫ぶ剛。
「おい! いいのか、とどめを刺さなくて!」振り返る相手に、「……おれは、何度でもお前を倒しに行くぞ」
「おれにだってわかる」しかし踵を返し、歩み出すチェイサー。「お前を倒すと、霧子の心が乱れる」
「お前には言われたくないんだよ!」
歯噛みし、地に伏せ声を殺して泣く剛の声が、苦しそうで萌えます。
操られてるとか改造されてるとか人々の記憶から消えてしまうとか、毎度ライダーは萌え要素たっぷりで困りますが、ただでさえ父の罪の重さに押しつぶされそうだった剛は、いったいどのような記憶を与えられ、どのように追い詰められてしまったのでしょうか。

幕間

特状課課室。
「本願寺くうん、聞いたよ? ロイミュードに襲われた丸谷、匿ってるんだって?」
顔を寄せてくる仁良に、わざとらしい愛想を振りまく本願寺。
「さすが仁良さん。情報が早うございますねえ」
「また襲われたら危険だ。捜査一課で厳重に保護しよう! さ、すみやかに丸谷を引き渡し給え」
「はい、承知しました」従順な本願寺。「まーるやさん、まーるやさーん!」

「はーい」呼ばれて入り口から入ってくる丸谷も笑顔です。
「はい。丸谷ですけど」
「はい、ぼくが丸谷」
「おれが丸谷だって!」
その後からも続々と入ってくる丸谷。花束を持っている丸谷、パペットを手にする丸谷。ボールを投げる丸谷。
丸谷が数十人詰めかけて特状課の狭い課室はたちまちいっぱいになります。
「ななななな!? ……なんなんだこれは!?」
押し寄せる丸谷たちの波から隠れるように、本願寺のデスクの後ろで叫ぶ仁良に、
「世の中にはおんなじ顔の人が3人いるって言うけど」と話しかける西城。「……3人どころじゃなかったね?」
「どうぞお好きな丸谷さんをお連れくださいませ?」にこにこと宣言する本願寺。
その人影に隠れ、シフトカーに話しかけているのはりんなです。
「うふ、よくやったぞ。カラフルコマーシャル♪」
「本物はどれだぁぁぁぁぁぁっ!」
仁良の絶叫でCM。

和解

病院の喫茶室。テレビには真影国家防衛局長官の記者会見が映しだされています。
「この度の事件、既に死者が3名も出ていますよね?」
「非常に、残念なことです……」記者の追求に沈痛な面持ちで応える真影。
「機械生命体による犯罪ということで、仮面ライダーの活躍が期待されますが」
「当然、既に出動させております。4件目、5件目の事件では犠牲者を出さずに済みました」
「しかし!」

そのやりとりが耳に入っているのか否か、中央の大テーブルに隣り合いこしかけている進ノ介と霧子。
「悪かったな、さっき。お前も、剛のことが心配なのに」
穏やかな声に、首をふる霧子。
「わたしが馬鹿だったんです。……でも、真実から遠のいちゃいましたね。あと、もう少しのところにあるのに」
「あの、刑事さん?」そこへ現れるカーデガン姿の中年の婦人はゆかりの母です。「ちょっと、よろしいでしょうか」

「先ほどは失礼しました」迎えて頭を下げる2人。その正面に座る、ゆかりの母。
「あの、あなた、泊さんという……。もしかして、泊英介刑事の息子さんですか?」
「はい。泊進ノ介と言います」
「やっぱり」背筋を伸ばし応える進ノ介に、やっと緊張をとき微笑むゆかりの母。「……12年前の銀行強盗事件の時、娘をお父様に守っていただきました。その節はほんとうにありがとうございました。その上、一昨日は息子さんに助けていただくなんて。ほんとうにもう、感謝の言葉しか……ありがとうございます」

霧子の暴走はよくてもゆかりの心を閉ざさせ、また、警察への強硬な抗議が行われてもおかしくないものでした。しかし守られたことへの感謝を口にするゆかりの母。その不思議な因縁。

「そうか、親父がゆかりちゃんを。……親父が、導いてくれたのかな」微笑み、傍らの霧子をみやる進ノ介。「霧子、きっとこれで間違ってないよ。おれたちの一番の使命は人を守ること。001のことは、焦らず調べよう」
「はい」

襲撃

<オープン>。
ゆかりの病室。不気味な声が響いた瞬間、冷蔵庫のドアが、窓が、入り口が開きます。怯えるゆかりが振り向けば、いつの間にかそこに座っている根岸。
「ずいぶん大きくなってたんだなあ」立ち上がり、ゆかりに突きつけるように、手に持っていた目出し帽を翳す根岸。自分があの時の強盗だと、示すために。
「!」
たちまち記憶が蘇り、病室から逃げ出そうとするゆかり。その背後で目出し帽をベッドに投げ出し、変身する根岸。

***

「あ……っ」
病院の食堂。突然のどんよりにオープンの襲撃を悟る進ノ介。
「ゆかりちゃん!」

***

病室。
「……やっと始末できるぜ」背後からゆかりを捕らえるオープン。
「させるか!」
そこへ飛び込んでくるドライブ。変身しながらの登場で、後から飛び込んできたタイプスピードのタイヤが、オープンの背を強打します。
「走るぞ!」
その隙にゆかりの手を取り、病室から出るドライブでCM。

甦る記憶

病院外構。
「待て!」走り出てくるドライブとゆかりを追い、背後から飛びかかってくるオープン。
「こっちだ」とっさにゆかりをかばい、ベンチに隠れさせるようにしておいて、オープンに組み付くドライブ。揉み合いつつゆかりから遠ざかろうとします。
「!」
しかし激しく頭突きするオープンのアクションはちんぴらの喧嘩。よろめくドライブ。
「はっはっは!」笑い声を上げるオープン。ドライブに背を向け、ゆかりの元へ戻っていきます。「死んでもらうぜえ。へっ。はっは!」
「嫌。……やだ……」
恐怖に身をすくませ、ただ首をふるだけのゆかり。こんな少女を抹殺するくらい、赤子の手をひねるようなもの。哄笑しつつ片手を上げ、光弾を見舞うオープン。

その時とっさに割り込み、ゆかりを抱きこんでかばうドライブ。
オープンの光弾を背中で受けます。
「ぅあああああああっ!」
「進ノ介!」
被弾に思わず声を上げるベルト。怯えて見上げるゆかりを、しかし逆に気遣うように、優しく見下ろすドライブ。
「……大丈夫か」
「あ。……」

大丈夫か?
銀行強盗犯の銃撃から幼い日の彼女をかばった中年の男――泊英介刑事が、その時ゆかりにかけたのと同じ言葉。


「仮面ライダーごときが! とどめだ!」
仕損じて悔しがりつつ、ふたたび撃ちかかろうとするオープン。しかしそこへ飛び込んでくるのは紫の影。
「やってみろ、できるものならな。むん!」
このむん! といい、チェイサーのアクション時の掛け声はほんとうに剣豪小説か何かのようで低く渋く力強い。時代劇に例えてしまうのは絶対にこの声のせいです。
その勢いでオープンとともに遠ざかっていくチェイサー。
「……泊さん」そして、ようやく駆けつけてくる霧子。「彼女はあたしが」とゆかりを引き取ります。
「ああ」頷くドライブ。改めてゆかりに向き合い、「逮捕してくる。きみはぜったい、おれが守るから」

「大丈夫か? おじさんが、守ってやるから」微笑み頷きかけてくれたあの時の――。


「!」
病院構内の、やや離れた場所。チェイサーの強い蹴りに倒れこむオープン。
<オープン…の逆>。しかし、力で負けつつもその能力でしぶとく対抗します。たちまち鍵と鎖で雁字搦めになるチェイサー。
「ふははははは!」
動きを封じた相手に、それまでのお返しとばかり殴りかかってくるオープン。仕上げに蹴り倒し、その胸を踏みにじります。
「やっ!」
そこへ高所から剣を片手に剽悍に跳びかかってくるのはドライブ。
躍りかかるような空中の姿勢にどきどきします。
高所から蹴り落としタイヤ交換。ミッドナイトシャドウ。
手裏剣を投げ、飛び降りて次にはモンスター。その怪力で殴りかかり、さらにはマックスフレア。撃ち倒し、炎のパンチラッシュ。
「………っ」
畳み掛ける攻撃に、たまらず遠くへ跳ね飛ばされるオープン。倒れこんだ相手の下へ、近づこうとするドライブ。

「今だ!」
しかしその足がマンホールの蓋にかかったところで、再びの<オープン>。
高く跳ね上がるマンホールの蓋とともに、宙へ投げ出されるドライブ。すかさず跳ね起き、火弾を投げるオープン。
「うあっ」悲鳴を上げるドライブでCM。

「へっへっへ」
倒れたドライブへ、形勢逆転とばかり悠然と歩み寄るオープン。しかし、
「おおおおおっ!」今度はチェイサーが、高所からブレイクガンナーを構えた姿勢のまま飛び降りてきます。
揉み合う2人の背後で、起き上がるドライブ。
「進ノ介、タイプフォーミュラで一気に行こう」
「よし」
ドライブタイプフォーミュラ出現。
オープンがチェイサーを弾き飛ばしたところへ、そのすさまじいスピードで体当りします。
倒れた相手へ
「とどめだ!」とフォーミュラ砲を構えるドライブ。「おれが、あの子を守る」
「……」そして、起き上がるチェイサー。シンゴウアックスをチャージします。
必殺マッテローヨ。
イッテイーヨ。
フルスロットル。
「おおおっ!」一瞬早くチェイサーの振り下ろした斧でオープンから根岸が分離され、残った067にのみ命中する砲撃!
そのコアも爆散したのを確認しつつ、根岸の手を取るドライブ。
「11時31分。根岸逸郎、緊急逮捕」
オツカーレ。その背後で変身を解くチェイス。

正体

病院外構。応援の刑事たちも集まり、引き立てられていこうとする根岸に、声をかける進ノ介。
「なぜまた罪を重ねた? 丸谷さんみたいに、今でもお前を慕う人がいるのに」
問われてふと、自嘲に口元を歪める根岸。
「……警官1人殺っちまったんだ、もう真っ当には生きられねえ。だったら、思い切り解放してやろうと思ったのさ。自分のなかの、どすぐろい部分を」
言い捨て背を向ける、その後ろ姿に、ふと目をやる進ノ介。
根岸の耳の後ろにも、あの傷跡があります。
「進ノ介! ご苦労さん」
「お願いします」
追田らに引き渡される根岸。その去っていく姿を見ながら、
「もし、根岸が親父を撃った犯人じゃないとしたら……ある意味あいつも被害者なのか」
独りごちる進ノ介。

***

「霧子。剛のことだが」
そして、その傍らでは霧子に話しかけるチェイス。剛もまた記憶を操作されていると、先ほど確かめた事実を告げようとしますが、その瞬間、進ノ介との会話が蘇ります。
家族とは大切なもの。大切なあまり、つい心を乱してしまうもの。
口ごもるかれに、小首を傾げる霧子。
「チェイス?」
「……剛の、耳の裏を見た。001の傷はなかった」
「え。……会えたの、剛に?」
「ああ」
「そっか」さみしげに頷く霧子。「そうなんだ。……記憶を書き換えられてないとしたら、きっと剛にはなにか目的があるのね」
剛は大丈夫。
自分で自分を納得させ、安心しようとする霧子を、じっと見守るチェイス。
「ありがとうチェイス。……あ、そうだ。これ」
差し出されるプロトドライブのシフトカー。
「記憶データ。すべては読み取れないかもしれないって」
それを受け取り、握りしめるチェイス。
「……わかった」

***

「大丈夫か?」
そして改めて、保護されたゆかりを気づかう進ノ介。どこか決然とした表情で、かれを見返すゆかり。
「守ってくれてありがとう」
「どういたしまして」
「……あたし、本当は、あの時見たの」
「え?」
「12年前、銀行で」

「大丈夫か? おじさんが守ってやるからな」背に銃弾を受けてもなお、幼いゆかりに笑顔で話しかける進ノ介の父・泊英介。
その肩越しに、ゆかりが見たのは1体の機械生命体が後から入ってくる姿でした。
胸の数字は、001――。


「001?」

***

進ノ介が声を上げる、その背後で、突如苦しみだすチェイス。先ほど霧子から渡されたシフトカーを握りしめています。膝を落とし蹲りつつ、
「くあ、ああ、う……っ。記憶、これが、おれのきお、……ああああああああああああああっ!」
慌てて振り返る進ノ介。その前で崩れ落ちるチェイスの目が赤く光り、かれの見た映像データが、宙に投影されます。
「!」

映しだされたのはチェイスを見下ろしているような3体のロイミュード。001、002、003。
「ハート。ほんとうにこんなやつを仲間にするんですか?」呆れたような003の声も、
「いいだろう? 超進化体になるかも知れんだろう」応じる002の声も、進ノ介には聞き覚えがあります。

「あれは!」声を上げるベルト。

そして無言でまじまじとチェイスを覗きこんでいるのが001。


「あれは。001……?」

その時、
「では、改造を始める」とおもむろに001が宣言し、彼らの身体が一斉に人間体をとります。
やはり002と003はハートとブレン。
その傍らに立つ、001の人間体は。


「あああああああ!」
苦しみ悶えるチェイスのそばで、呆然とその映像に見入る一同。きっちりとしたスーツを着込み、誠実かつ知的な表情とは不釣り合いに、奇妙な禍々しさを漂わせる壮年の男。
「真影国家防衛局長官……!」信じられないというようにつぶやき、そして真顔になる進ノ介。「……あいつが、001」

シリアスな場面なのですがチェイスの投影機能便利だなと思ってしまいました。でもベルトさんにも同じ機能あったな。
今週の(´Д⊂ヽ 
天晴倒れた後の4人の結束、そこにまだ万全でない体調で駆けつけようとする天晴、いかにもファミリーという感じでいいですね。アカとがびさんの一騎打ちも目覚ましく壮烈。シリアスに締めたのに次週、忍者運動会!?
同日追記。写真を貼りかえました。
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2015.05.17 12:33 | drive ドライブ | トラックバック(-) | コメント(-) |
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