LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

ということで台風から帰ってきたらすごいの来てたシリーズ。郵便やさんありがとう。



こういう雑誌があることを知らなかったのですが、高岩成二さんのインタビューがあると聞けば万難排して入手したくなるというものです。
タイトルにも大変驚きましたが、まあその世代(昭和40年代に生まれた、とくに男性)の経験した文化を総花的に紹介する雑誌、という感じでしょうか。表紙のソニー・ウォークマンをはじめ、プロレス、F1、バイク、フラッシャー自転車にアイドル、刑事ドラマと、それぞれ一冊の特集を張るにじゅうぶんな話題ばかりです。読者プレゼントはリリヤンw
とても魅力的で、そのぶん一つ一つの記事は薄いというか、物足りなさがあって惜しいというか。
そのなかで当ブログ的に外せない記事は036ページからの

Video Work epoch-making 俺たちが目撃した革新
日本特撮史からたどる特撮技術の進化。


です。名手たちのインタビューのなかで、怪獣とともに成長した日本の特撮映像の創世記が語られ、なにもない中から生まれた独特の技術の数々が紹介され――。
さっき「フルCGウルトラマンすごい」という記事を上げたのですが、かつて、超人と怪獣の戦いによって壊される街並みはミニチュアセットによるものでした。かつてというか、今も、その魅力を活かした作品は多く作られています。

東京を震度6レベルの揺れが襲ったという想定で、あらゆる角度から重ねられたシミュレーションと、それによる“リアル”な街の破壊。生々しい大津波。

それらの技術が転用されたという81年の「連合艦隊」もわたしは観ていますが、艦隊の行く大海では起こりえないという磯波(浜辺でのみ起こる大波)を、“リアル”だと思っていた記憶があります。特撮スタッフの大嘘に気持ちよく騙されていたのですね。
この嘘の大きさ、手の込んだ“リアル”さえ守られていれば、アナログだろうがデジタルだろうが特撮は面白い、はずだとわたしも思っています。

この流れのなかで、pp.042-044の3ページが高岩成二さんのインタビュー、

スーツアクター・高岩成二に聞く
等身大ヒーローにおける進化とは?


です。前段が「怪獣と巨人とミニチュアセット」の特撮であり、それに対する「等身大」ヒーローの代表が仮面ライダー。
その仮面ライダーの今を牽引する男、というリードがうれしい。欄外にはローカルヒーローブームやプロ野球チームのマスコット(なごみ系の着ぐるみなのにアクションがすごい)の情報がはさまれ、3ページまるまるとはいかないのが残念ですが、まずまずの分量です。

で、内容は……高岩ファンならたぶんどこかで読んでご存知のはずのエピソードの連続でやや残念だったかな。しかたのないことなのですけど。
アクション俳優への憧れ、JACへの入門、特撮ヒーローとの出会い。
ヒーローショーの洗礼を受けた後はTVシリーズへの出演、ライブとの演技の違い。スーツの変化。そんな感じ。

でも、最後の最後、ほんの少しですけど高岩さんがドローン、ラジコンカーの登場によるカメラワークの進化ですとか、段取りの減少といった、現場の技術革新について語られているところはうれしかった。ほんのほんの少しですけど。
あと、そんななかでも
「自分の動きによって直感的に強さが伝わるヒーロー」を演じたいという想いと。

思うのですが、そしてたぶん賛同してくださる方は多いはずなのですが、高岩さんや次郎さんに演技論とか面の演技の技術とか、カメラワークと演技とのかねあいとか、そういう突っ込んだお話を伺う雑誌を、スーアクファン向けにどこか作ってくれたらいいのに。竹内さんのサーカスのようにキラキラとアメイジングな動きとか。同業者も認めるあの人のここがすごい、的なお話も聞きたい。もっともっと。個人的な本音としてはファンサービスよりも、日々真摯に取り組まれている“仕事”について、どこを目指しているのか、何に工夫しているのか、具体的に日々どのように過ごしているのか、具体的な話を、とことん聞きたいのです。

実はJAEチャンネルにも期待しているのですが……今のところはファンサービスがメインっぽいなあ。

高岩さんがプライベートで開かれているアクション講座も、どなたか記録に残されているのかなあと、他人ごとながらやきもきしています。
やきもきしながら、でもドライブ、新1号の勇姿と、素面でポーズをとる高岩さんのお写真に床磨きしているのですから世話はないのです。

左肩を少し下げるのと、あと右足を少し内側に入れるのが高岩さんの癖なんだなあとさっきからずっと眺めています(*´ω`*)
あと、この写真のパンツはJAEチャンネルでも着ていらしたものでしょうか。

そして特撮テーマの掉尾を飾るのはpp.045-047の

タメ年監督が語る特撮最前線の革新
映画監督 樋口真嗣


ということでここはもう、もちろん「進撃」です。ミニチュアセットや着ぐるみに代表される特撮のアナログ技術とCGとのハイブリッド。特撮の過去と“今”、そして未来。
破壊の魅力にとりつかれた監督による、怪獣映画としての「進撃の巨人」と「ゴジラ」。

【おまけ】
いや別におまけというわけではなく、連載記事のようなのですが、pp.090-091に

特撮ジェネレーションのための
怪獣怪人温故知新


というページがあり、no.08の今号は「蜂女」。掲載写真を見て同居人2号が
「見憶えがある」と言い出しましたが彼は「ディケイド」で観ているはずです。
わたしは強くて美しい悪の女怪人が大好きですが、それはヒロインよりずっと楽しそうに見えるからで、普段発散できない破壊衝動を昇華してくれるような気がするんですね。その点、この記事の筆者とはだいぶ視点が違うなと思いました。あと蜂女が「仮面ライダー」の第8話で登場したとか知らなかった。
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2015.07.17 23:05 | bibliomania 本棚 | トラックバック(-) | コメント(-) |
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