LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

今秋のデューク/ナックル版も楽しみですね、とかなんとか書こうとしていたのに、いきなり「W」のお父様が別の家庭を持っていたことに衝撃を受けてしまいました!



短いので内容にふれない紹介は難しいのですが、斬月編は「仮面ライダー the first」調、でもバロン編はてれびくん調という感じです。
どちらも無力な子供は辛いという話なので大人向けだと思いつつ、まあ、でも、バロン編なら「鎧武」特有のえぐさをコメディでぼかし気味なので、小さな子にも見せられるかも?
折りたたみ以降はネタバレありあり。
仮面ライダー斬月

ヘルヘイムの真実が物語中で明かされた頃。
葛葉紘汰には関わるなと警告し、己はプロジェクトアーク完遂のため邁進していた貴虎の前に、1人の女性が現れます。呉島家前当主、呉島天樹につかえていた朱月藤果。かつての使用人とはいえ、まだ小学生くらいの頃から勤めていた藤果は貴虎と光実の間くらいの年齢です。
子供時代の呉島兄弟が再び登場しますがなんともお可愛らしい。子役ながら貴虎役の子は責任感とかノーブルさとかちゃんと再現出来ててすごいです。モノクロの画面のなかで、唯一着色されているテーブルの上の果物。
同じ頃、ユグドラシルの兵士を一方的に襲う謎の襲撃者が出没。シドすら倒され、その力量から紘汰の仕業かと考える貴虎。しかしクラックを自在に操り神出鬼没の敵の手は、湊燿子、そして貴虎の弟、光実にまで伸ばされ――。

人の無能さ、怠惰さに厳しい貴虎が、まずいアップルパイだけはその後ろにある思いやりを汲んでぱくぱく完食するのが意外で、初恋の再燃かとどきどきしたり、サスペンス調の展開に佃井さんの脚長くてかっこいいとわくわくしたり。
謎解きとしては定石も定石の展開なので、襲撃者の正体は早々にわかってしまいますがそんなことはどうでもよいのです。
どうでもいいといえば、危篤ですとか亡くなりましたとかの連絡は電話など早急に連絡のつくものでまず知らされるものだと思っていたので、
「今日はどうしたのですか」
「実はあなた方のお父様が亡くなりました」
「そうですか」
というやりとりも不自然に思いましたが(貴虎はお葬式の手配すべきなのではとか)お金持ちのすることはわからんで片づけました。

ノブレス・オブリージュ――自らの信じる正義をまっとうすることが力を持つ者の責務と、命を賭し戦い続ける貴虎。
その生き様を愛しながらも、
「あなたの正しさは人を追い詰める。いつかきっと報いを受けるでしょう」と予告する藤果。
あるいはまた、
「お前は目の前に身近な人が立ちはだかったとしてそれを倒せるか」と貴虎に問われ
「大切なものを守るためなら覚悟を決めると思う。でなければ何も守れない」と即答する光実。
この辺りは本編の展開を思いぞくぞくくるところです。

アクションシーンは、クラックを用いてやはり神出鬼没のリンゴアームズ・仮面ライダーイドゥンの、トリッキーな動きが面白かった。
これ撮るの手間そうだと思いつつ、もうしばらく観ていたいと感じました。
いつものメロンを奪われ、やむなくパワータイプながら動きの軽快さに欠けるスイカプロトタイプ(これを渡す時わざわざ「きみが失くしたスイカの代わり」と言う凌馬がいやみ)で戦う貴虎には厄介な相手という設定も、また、やっと取り返したメロンロックシードで相手と睨み合いつつ変身、同時に繰り出した一撃で敵をわずかに圧倒し、さらに第二刃で勝ちを絶対的なものにするという剣豪小説のような展開も、緊迫感があってよかった。
一転、襲撃者の無惨な最期は、しかし「仮面ライダー the first」「the next」のような怪奇テイストです。

仮面ライダーバロン

ヘルヘイムの森を、オーバーロードの姿を求め歩く戎斗さん。あのバッグの中身が辞書だと知ったあとで見るといかにも重そうで気の毒です。
「申し訳ないね、大切な日に。お父さんの命日だっけ?」と心にもないねぎらいを口にする凌馬。
子供だった自分の、不甲斐なさが許せない戎斗――というシリアスなオープニングから突然執事のアルフレッド。

ものすごい日本人然とした容姿の執事アルフレッドを仕えさせているのは、戎斗と同じ顔をしたおぼっちゃま、シャプール。南アジアから旅行に来ていたのはいいのですが、そのあまりにガチガチのスケジュールを嫌い、沢芽視察を機に姿をくらまします。
観光の下調べでビートライダーズ、そのなかでも戎斗の存在を知っていたシャプールは、だまし討ちでその衣装を奪い、入れ替わることを思いつくのです。
この戎斗さん(中身はシャプール)版ローマの休日が、予告から予想した通り、とても楽しい。小林さんの演じ分けが素晴らしく、また、突然人が変わったようになっている前リーダーが現れてもなんとか合わせて踊るチームバロンの協調性がすごい。
「あっ! グリドンの人! ねなんでそんな変な名前にしたの?」とシャプール戎斗に切り込まれ、
「自分では気に入ってるんだよ!」と返す城之内も可愛い。

そして催眠スプレーをかけられスタンガンで倒され今回受難の戎斗さん(フリルシャツを着せられてもかっこいい)は当然ながらこのなり代わりに憤るわけですが、やがてシャプールを狙うアルフレッドの思惑に気づき――。

「坊ちゃまを助けてもあなたに得はないと思いますが?」
「おれはお前が気に食わない。それだけで十分だ!」

明かされる駆紋家滅亡の真実。それは弱さを憎むわけだと大変納得しました。戎斗の父親はユグドラシルにつぶされたのではなく自分の弱さのために自滅したのですね。
凌馬よりドライバー&ロックシードの提供を受けていたアルフレッドとの戦いは、モトクロス万歳シーンの連続で楽しく(サッカー映画の時も思いましたがバロンはバイクアクションが多いですね)、しかし楽しい中、ロックシードの暴走や人間のインベス化という本編の影も見え隠れしていて、短いながら見応えがありました。

仲間との信頼。シャプールの成長という爽やかなエンディング。
そして全編通して思うこと――まったくプロフェッサーはろくなことをしません。
「すべてわたしのせいだ (゚∀゚)」
ほんとにそう。
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2015.08.04 11:38 | gaim 鎧武 | トラックバック(-) | コメント(-) |
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