LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

土日仕事でようやくの本日参戦。チケットを買った時は席ががらがらでちょっと心配したのですが、それは月曜日だったせいのようで、既にDVD付きパンフは土日で売り切れていた模様です(´・ω・`)
ということでわたしのゲットしたトリプルパック、中身は進ノ介の免許証とキンジの弟子入り認定証。


Seal of Nathaniel Wells / The National Archives UK


中身の濃い1時間半でした!
アクションがすごいニンニンジャーに、重厚な構成のドライブ。
この完成度、この満足度は近来にない感じ。ゲスト出演の方々もうまく物語に溶け込んでいて、取ってつけた感がほとんどありませんでした。
ドライブの方は1分予告やOP映像でもおわかりの通りのバリバリのディストピアものに、うまくミステリを融合させたアシモフ風味でこれもうれしい。
今回の敵、ロイミュード108の進化体の名は「パラドックス」。この命名もよかったな。

あと、スタッフロールのデザインが気がきいてるな、と思いました。きらいじゃないわ。

恒例の新ライダーお披露目は、先日情報公開したばかりの仮面ライダーゴースト。出演シーンはまるでハロウィンのような不気味さでしたね(声の出演者はまだ未公表)。ニュートン魂、あれはひどい、あんなの勝てるわけない。
以下はネタバレありありの感想文。
ニンニンジャー

東映マークの三角を、手で押し広げるように登場した好天。夏休みの宿題として天晴たちに命じたのは、
「忍び隠れの里へ赴き、その中心、忍び隠れ城に対する牙鬼軍団の侍大将・弓張重三の城攻めを阻止。里を救ってラブアンドピースを齎せ」というもの。どんな時代背景なんだという説明も何もない、ものすごく唐突な導入ですが30分の尺では仕方ない。命じられるまま里へ列車で向かう一行の、駅のデザインが渋くて素敵でした。

「たか兄、たまには忍べ」という八雲の言葉通り、当初の作戦では
・天晴、霞は忍者らしくまっすぐ天守閣に潜入し、城主の身柄を救う
・八雲、風花、凪とキンジは戦闘に参入、天晴らをバックアップする
という役割分担。

ここのバックアップ組のアクションが前半随一の見どころ。一人ひとりの見せ場がたっぷりですので推し忍のいる方はお見逃しなく。わたしは凪/キニンジャーのクレイジーアクションだけでもう盆と正月が来たみたいでした。八雲/アオニンジャーはTVシリーズでは頭脳派なところが目立ちますが、石垣のシーンの身のこなしは眼福でした(*´ω`*)
バックアップ組の活躍の一方、天守閣という狭い場所での戦闘が渋かったのは霞/モモニンジャーと天晴/アカニンジャー。ここは「鎧武」の冬映画のあそこですよね?
隠し部屋の櫃に城主が隠れていると悟った霞。櫃ごと天晴の家に運び込む手立てを整え、全員に一時退却の号令を。

ところがせっかく救った城主。人ならぬ恐竜の姿になってるのもアレなのですが、性格がすっかりやさぐれています。
弓張重三の狙いは呪いを受けて悪しき竜となった城主の、破壊の力。ならば城主の身柄はこのまま隠し、自分たちは城に戻るという八雲たちに
「無駄だ、やめとけ」。
この八雲らの苦戦を知らされた天晴が、単身里へ乗り込もうとした時にも
「無駄だ、やめとけ」。
かつて名君として領民のため身を尽くして働いていた城主は、それゆえに家庭を省みることなく、愛想を尽かした奥方に、去られてしまったという過去があったのです。
それに対し、
「無駄かどうかは関係ない。自分はやりたいことだけをやる」と、そう城主に言い残し戦いに身を投じる天晴。
息子の非礼を詫びつつも、
「あいつは何も考えない。しかし、あいつの行動は、考えさせられるんですよね」とどこか自慢げな旋風。

後半、キンジに合流した天晴と、難を逃れていた八雲たちが戦いのなかで互いの無事を知り、力を合わせて重三を追い詰め――たかと思えばそうは問屋が下ろさない。
「あああどうすればいいんだよ?」と足を投げ出し、頭をかきむしるアカニンジャーが可愛らしかった。そして――。

重三の強さはさすが映画。重厚な演技でよかったです。弓ってやっぱりかっこいい。
その強敵を皆で力を合わせて打ち破り、最後は祭だと踊りまくるエンディングもよく整っていると思います。
ですがわたしが感動したのは、恐竜殿様が姿を表した瞬間、それまでただ人質として囚われ死を待つばかりだった無力な領民が突如力を得て盛り返すところ。ニンニンジャーはニンニンジャーが主役ですからどうしてもそこにスポットが当たりますが、戦いの流れを変えたのは、実はあの瞬間だと思います。
短い尺で感動とアクション三昧の充実度。唯一残念だったのは、奥方様が帰ってこなかったところです。期待していたのに。

仮面ライダードライブ

結論から言うと、004がどこに行ったかは映画ではわかりませんでした。

◇イントロダクション

ちょっとしたサプライズを用意した――ベルトから、赤い封蝋でとじられた「招待状」を受け取る進ノ介。必ず8月8日に開けてくれ、と言われていますが、気になって気になって、何度かこっそり開けてみようとしてはベルトに止められる、そんな2015年8月6日。
大型機械生命体が暴れている、との出動要請を受け、ドライブとなって乗り出します。それが物語の始まり。
突然のベルトの不調、暴走により、ターゲットであるロイミュードとともに、その背後にある工場施設まで、トレーラー砲で破壊してしまいます。

この時、進ノ介とベルトが出会ったのが、息子と名乗る青年・泊エイジ。未来を変えるために、そして父にひと目会うために来た、片道切符でも構わなかったと語る表情が切なげです。彼の語る未来とは、予告でおなじみ、暗黒のディストピア。

1)進ノ介の相棒、ベルトさんことクリム・スタインベルトが悪の本性を表し、
2)ドライブシステムを用いて街を破壊、
3)その罪は外見上進ノ介がおかしたことになるため進ノ介収監
4)その間、クリムはロイミュード側に寝返り人間支配を進める

というもの。

「何が息子だ! まだ、か、彼女だっていないんだぞ!」
「今にできるよ!」
という会話はギャグでしたが、自分がモテないということ以前に、ベルトが悪に寝返るという概念が信じられない進ノ介。
しかし現にベルトは不調を起こし、自分は工場施設破壊の罪で指名手配。
また、その逃亡を助けようとエイジが用意した食料のなかに<ひとやすみるく>の一缶があったことから、かれに親近感を感じ始めます。
せめてベルトの調整をさせてほしいというエイジを信用する気になった進ノ介は、大量の電力が必要だと言われ、ある施設へと向かいますが。

すんでのところでエイジを追ってきたらしい未来の仮面ライダー、ダークドライブとネクストライドロンが現れ、進ノ介の眼前でエイジを射殺します!

ドライブシステムには今の自分ではコントロールできない部分がある、自分を用いての変身はやめろと、止めるベルト。
それを説き伏せ、亡くなったエイジのため、未来のため、何かしてやりたいのだと再び立ち上がる進ノ介。
しかしながらあまりにも強大なダークドライブ。その力はドライブのそれを遥かに越え、マッハ、チェイサーが参戦しても、抑えることはできません。どころかやはり暴走を起こし、変身を解かれた生身の剛への攻撃も止められず――。

◇総力戦

事件の指揮を執る古葉参事官は、早々に進ノ介を被疑者と決め、全国に指名手配します。これに反発する特状課の面々にも、
「現役警官による犯罪は警察の不祥事。体面を取り戻すためには早期に犯人を確保しなければならない」と説く古葉。
ならば一旦進ノ介に出頭させ、身の証を立てさせればよいとドライに考えるのは剛です。
「とりあえず捕まってよ」と進ノ介の前に立ちはだかりますが、胸にナンバーのないロイミュード=未来から来たロイミュードの乱入に、ことはそれほど生易しいものではないと悟ります。
また、しぶしぶ古葉の命に従う追田も、はじめの頃の剛と同様に、自分を納得させていたのでしょう。
「レインボーブリッジ封鎖完了!」とヤケ気味に叫ぶ追田は、熱くてほんとうにかっこよかった。しかし、立役者は霧子。

逃亡中の進ノ介を探し当て、やはり出頭を促す霧子。しかし、そこで事件の真相を知らされ、
「身の証など立てている暇はない、たとえどんなに蔑まれようとも、未来を救うことができるのはおれだけだ(意訳)」という進ノ介に感銘を受けた彼女は、
「未来からの侵略など誰が信じる。そんなことより、一刻も早く警察の名誉回復を」と言い続ける古葉を、
「それでも警察官ですか!」と机を叩いて一喝するのです。警察にとって大切なのは名誉よりも使命ではないのかと。
彼女に説得された古葉は一転、全警察官に進ノ介への協力を命じ、愁眉を開く本願寺、勇み立つ追田。ああなんという胸熱展開。

もちろんチェイス、剛もダークドライブとの死闘に参戦。
「バイクを借りるぞ」
「こ、壊すなよ!」
と、ちょっとしたなごみも入れつつ(ライドクロッサー久々登場!)、1人、また1人と戦闘不能に追い込まれていきます。ダークドライブとの緒戦はCGのできもよく大迫力でした。
エイジ、ベルト、チェイス、剛。彼らから託されたものを用い、車を、ギアを、スーツを、破壊されても破壊されても戦い続ける、進ノ介の孤軍奮闘ぶりが熱く、かれに敬礼を送る一般の警官たちもまた――。

余談ながらこの時、雑魚ロイミュードに襲われる霧子、追田を救うのが仮面ライダーゴーストなわけですが、結局進ノ介との対面はないのですね。ふわふわとぬめぬめと、なかなか気持ちの悪い演技でした。ふいに背中をうらめしやとなで上げられてすくみあがっていましたが、ロイミュードも幽霊怖かったりするのかな。

◇バディ

上記の通り進ノ介の相棒は、今回共に捜査するシーンはほとんどありませんが、詩島霧子その人。
但し、ベルトことクリム・スタインベルトとの絆も、やはりバディシップといえるのではないでしょうか。
進ノ介と出会った日を密かに記念日とし、その遺産=初代ドライブピットと、揃えられた名車の数々を、進ノ介に譲ろうとしていたベルト。
しかし自らの不調を悟り、エイジの話とも考えあわせ、
「取り返しのつかないことになる前に、自分を破壊してほしい、進ノ介のその手で」と願うのです。
その想いの深さがわかるからこそ、涙をこらえ斧を振りあげる進ノ介。
ロイミュードをこの手で創りだしてしまった、その罪悪感ゆえに死してなお戦い続けようとするベルト。己の手で、さらに最悪の事態を招くようなことでもあれば、ベルトの良心はとてもそれに耐えられまいと、決意した、竹内さんの鬼気迫る演技が素晴らしかった。
ここが良すぎて、ベルト復活後の
「ひとっ走り、つきあい給え!」や、戦いの後、変身を解く進ノ介とユニゾンで言う
「ナイスドライブ!」のところ、なんということもないところなのに、つい泣きそうになりました。
また、今回の敵、パラドックスロイミュードとの決戦は武器を捨てての肉弾戦で、ここもまたアクションシーンとしてはたいへん印象的で、燃えました。進ノ介の拳に、すべての絆が、人々の想いが、こめられていたように思います。

◇ラブストーリー

上にも書いた、「逃亡中の進ノ介を探し当てた霧子が出頭を促す」シーン。
ここは子供向け作品としてはかなりぐっとくるラブシーン、でもありました。
喪失感に耐え、汚名にも耐えて、それでも未来を救わなければならないと、徒手空拳ながら決意する進ノ介。
その決意に、悲しみに、身を切られるような痛みを感じる霧子。
彼女はぎゅっと進ノ介を抱きしめ――と台本にはあったそうですが、内田さんによれば竹内さんがあまりにも背が高すぎて、抱きしめる、という絵柄にならなかったそうです(see パンフレット)。
で、声を抑えて泣きながら、ただ進ノ介の衣服をぎゅっとつかむ、という演技になったそうで、霧子が可愛いやら進ノ介が熱いやらでたいへんなシーンになりました。

また、冒頭、母親のことを
「いつもは笑わない」と言っていたエイジ。その言葉をラスト近くで思い出し、
(まさか、な)と傍らの霧子の顔を盗み見て、1人笑う進ノ介。と、
「何笑ってたんですか今?」と問う霧子。
「笑ってないよ」
「笑ってました。人の顔を見て笑うなんて」
「だから笑ってないって!」
いつもとは立場を変えての、「笑った」「笑ってない」のおっかけっこも、とてもいい雰囲気で、ベルトじゃなくても
「きみら永遠にやるのかね、そのやりとり」と言いたくなります。

エイジ役、真剣佑さんは撮影中、内田理央さんを「ママ」、稲葉友さんを「叔父さん」と呼んでいらっしゃったそうで、まあそういうことかなと思うわけですが、「ドライブ」は主人公ライダーとヒロインとの距離を、1年かけ少しずつ少しずつ近づけていく、王道のラブコメのような気がしてきました。これまで主人公ライダーというと、「ウィザード」のコヨミと晴人のようなドラマチックにロマンチックな恋愛か、さもなければ恋愛要素はゼロ、という感じでしたが。
さて、いつもネタバレありと言いつつ大事なところはぼかしていたつもりなのですが、以下はネタバレ中のネタバレ感想です。未見の方にはお勧めしません。
◇ミスリード

エイジが進ノ介、ベルトに語った悲劇的な未来。それは嘘、でした。
8割方は真実。しかしかれが泊エイジであることと、クリム・スタインベルトが悪の首領であることは。
その正体はロイミュード108。未来の社会において戦う正義のライダー、泊エイジ/ダークドライブを殺して成り代わり、変身ベルトも奪った上で、
・2015年の社会において進ノ介を騙して協力させ、
・過去の自分、すなわちある施設に管理されている108を解放し融合、
・その時得られる巨大なパワーで第二の、そして永遠のグローバルフリーズを起こす
というのが真の目的だったのです。

まるで「劇場版アバレンジャー」のような展開。
しかしなんだかんだ途中まで信じて疑わないのは、エイジの演技力、プラス、いかにもそれっぽいトレイラーと、そして4週にわたり放映されてきた「1分間予告」のミスリードのせい。やってくれたなあ、と思いました。

ベルトを進ノ介が破壊し、
「それで本当に良かったのか!?」と思わずチェイサーが問いただした、その瞬間に
「いいわけないだろ?」と108自身がエイジの姿で種明かしする、このタイミングも最高です。

これに対し、
「わたしを破壊しろ、きみの手で」と懇願しつつも、エイジの言葉が嘘だったときのための保険として、過去の戦いの記録をキーに残し、進ノ介に託すベルトと、その言葉をヒントに他のライダーのベルトを使いこなしたり、
「過去の108を起動するには電力が必要」という108の言葉を思い合わせ、ベルトを再起動させる進ノ介がさすが。

SFには昔からタイムリープものという一大ジャンルがあり、時間移動技術を確立した未来人が過去や未来へ移動し、ある行動を起こすことでその先の未来を変えようとする、あるいはそれを阻止しようとする、という作品が多数つくられています。
今回の「ドライブ」はまさにそのタイムリープもの。で、やはり昔から取り沙汰されていたのが
・同一時空に同一個体が複数存在し得るか(過去や未来の自分に会えるのか)
・自分が生まれる前の過去に飛んで自分の親を殺すことはできるか
などのタイムパラドックスです。とくに前者は物理の法則上ありえないとして、例えば過去の自分に会おうとしてもいろいろ邪魔が入って会えない、というストーリーが多い。
なのに、本作ではいきなり冒頭から
「未来から来た進ノ介の息子」と名乗る青年が、その証拠のように進ノ介のレジメンタルタイ(の切れ端)を見せ、ベルトは今現在進ノ介の首から下がっているものとの比較分析を行って、
「両者はまったく同じ物質だ」と証言するのです。
つまり「ドライブ」世界とは同一時空に同一物質が複数存在できる世界。で、実はこれが、物語全体の謎(未来の108は過去の108と会い、融合するのが目的)を解く鍵の一つだったのかも、と思ったり。

◇残っている謎

さて、発端となったベルトの不調は、たぶん004にベルトを奪われた時、蛮野によって仕込まれたウイルスのせいで、そのタイミングを108が利用したのだろうと思うのですが(未来のダークドライブ=おそらくはエイジを殺し成り代わったあとの108がそれを見て、「ここが歴史の転換点だ」とつぶやくシーンがある)、映画の中ではその説明はないため、果たしてただの不調だったのか、それともベルトにダウンロードされたクリム・スタインベルトの人格にはやはり、明かされないダークサイドがあるのか、曖昧です。
また、TVシリーズには悪のクリム・スタインベルト的人物が進ノ介を見つめているシーンがあって、これもやはり映画では説明されていません。
そしてダークドライブがほんとうにただの未来のものであれば、なぜ初めてダークドライブを見たベルトが
「ダークドライブ!」と正確にその名を叫んだのか。ここもわかりません。

さらに、進ノ介指名手配のニュースに接したチェイスが、ロイミュードのアジトであるクーロン城を訪れるシーンでも、ハートは
「今回のことは何も知らない。知らないが、心当たりはないでもない」と思わせぶりなことを言っています。たぶん幽閉された108のことが頭にあってのコメントでしょう。しかし108がなぜ、誰の手によって囚われ管理されていたのかということも、作中の説明はなし(ありましたっけ)。
これらのことを考え合わせると、やはり「ドライブ」のメインストーリー自体、映画で提示された悲劇的な未来へ進む道を、ある程度なぞっていくのでは、と思うわけです。

誰が、どのような手段によって、それを防ぐのか。
謎を解く鍵は、004の行方。かも、しれない。
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2015.08.10 22:40 | drive ドライブ | トラックバック(-) | コメント(-) |
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