LOVE! HEROES!

特撮番組全般、そして高岩成二さんと伊藤慎さんを応援します。

そこで終わりか!
そこで終わりなのかああああ!
ロイミュード側のドラマに、じん、としてたのに。そこで終わりか! 来週が見逃せません。


雨夜... / cliffchen1973


しかしメディックの黒衣の理由。
ブレンではありませんが、今となってはあの冷酷さすら愛おしい気がします。
愛おしい気がしながら、美鈴の姿を写しとった時は服装も美鈴そのまま、カジュアルなカーディガン姿だったのに、ハートの前に現れた時は白いナース服だったわけで、その間に何かあったのがわかりやすい! と思ったりします。
以下、視聴中電話がかかってきたので(また!)どこか抜けてる感想文。
メディックの告白

公園。日時計をはさみ向かい合う、進ノ介とメディック。
「教えてくれ。今回の事件の裏に隠された真実を。……お前は自分がコピーした女性、羽鳥美鈴を病院に運んだ。その結果、多くの女性が倒れ、意識不明に……おれたちは最初それを」

思い出すのは剛が憎々しげに吐き捨てた言葉。
「どうせまた人間を使った実験か何かに決まってる」
あの時他の面々も、内心その言葉に頷いていた――。


「でも実際は、お前も予測しなかったアクシデント、だったんじゃないのか?」
はっと目を見開くメディック。同時に、背後のチェイスも進ノ介に問います。
「なぜそう思う」
「あの時……」思い返す進ノ介。

「本当にあなたは彼女の恋人? なぜ彼女は目覚めませんの!」
五十嵐にいらだちをぶつけていたメディック。


「お前が美鈴さんを病院に運んだのは、彼女を目覚めさせるため。無差別に誰かを傷つけようとする悪意はなかった」
まるでメディックを弁護するかのような言葉を連ねる進ノ介。
「だが羽鳥美鈴の覚醒と最終進化に、いったい何の関係が?」つい、それにつりこまれるのはベルト。
「グローバルフリーズ直後、まだ人間の姿を持たなかったわたしは……」
そして、とうとう語り始めるメディック。

雨の夜。事故にでもあったのか、濡れた車道に倒れ、それでも必死でいずこへか手を伸ばし、
「死なないで!」と叫ぶ美鈴。
そのまま失神した彼女の元へ、傷ついた身体のままよろよろと歩み寄り、覗きこむロイミュード009。


「今にも消えかけている強い意識と共鳴し、その瞬間、わたしは彼女の心を知った。自分の命より、愛する者を助けたいという、強烈な意思を――。わたしは混乱した。この感情をもっと調べねば。わたしは彼女の傷を治療し、命を救った。純真な愛によって、生み出された力で」

そして地下にこもり、傷にあえぐハートの前に現れ、倒れた同胞たちの命をも救った。
白い女神とハートが讃えた、純白のナース服で。


「わたしは多くのロイミュードの傷を治した。でもその力には同時に、」

治療のたびごとに黒く染まっていくメディックの衣装。

「治癒した相手の感情をわたしの中に刻み込む副作用があった。治した数だけ、彼らが人間から得た感情が、わたしの心に刻み込まれた……」
それはロイミュードたちが人間から習得した、恨み、妬み、憎しみなどの、どす黒い感情。
仲間を助けるたびごとに、黒く染め上げられていく、メディックの心。

進化の鍵

「……結果、仲間すら冷酷に切り捨てる悪魔になった」静かに評するチェイス。
泣き出しそうな表情でそれを聞き、進ノ介に微笑むメディック。
「もう、完全に消えてしまいましたわ――この力を与えてくれた、大切な感情が」
「いや、消えてない。そう気づいたんだろ?」ロイミュードにも誰かを愛する気持ちがある。進ノ介自身、メディックによってそれを気づかされたのだから。「……だから、美鈴さんを目覚めさせようとしたんだ。彼女が心を取り戻せば、お前も同じ心を取り戻せると信じて」
「でも彼女は、目覚めませんでしたわ」
「その謎をとく鍵は」確信をもって頷く進ノ介。一歩進み出て、メディックを真正面から見つめます。「見つけるよ、ショウが誰なのか」
「……え」
「進ノ介、何を言っている!?」驚くベルト。
「やつの超進化を招くことになるんだぞ!」同じく、大股に歩み出て叫ぶチェイス。そちらへ振り返り、
「メディックのためだけじゃない。美鈴さんや、意識不明になった被害者たちを救うためだ」と説明しかけたその時。

「いや? それには及ばない」

唐突に現れたのはロイミュード006の抜け殻。背後にブレンを従える、その腰には黄色のベルトがつけられています。聞きおぼえのある声に身構えるチェイス。
「まさか。おまえは!」
「そう。……蛮野博士」紹介するように、ブレン。
「ロイミュードの身体を手に入れたのか」とベルトが言えば、
「そうさクリム。見るがいい――」変身、とつぶやく006。たちまちドライブのそれと酷似した、黄金に輝くライダーの姿に。「これが超進化を遂げたわたしの姿だ」
「金色の、ドライブ……?」相変わらず見たままを口にする進ノ介に、
「これからはゴルドドライブと呼べ」という蛮野は進ノ介よりはネーミングにこだわりがあるようです。これに対し同時に変身動作に入る進ノ介、チェイスがシリアスかっこいい。

かっこいいですけど、剛がいないと静かですね。

ゴルドドライブVSチェイサー、ドライブ

進ノ介の変身動作により召喚され飛来するトライドロン。これに
「おほっ!」と悲鳴をあげ逃げ惑うブレンさんが地味に今週もギャグ要員です。前に出て平然と車体を蹴りつけるゴルドドライブ。
蹴られたトライドロンは変身中の進ノ介の元へ――完成。チェイサー、タイプトライドロン。

と、現れた2ライダーに間髪入れず巨大なエネルギーの塊を投げつけるゴルドドライブ。
たまらず吹き飛ぶ相手に、
「ふははははははははっ! ……はあっ!」と哄笑しつつ駆け寄り、蹴り、殴るゴルドドライブはまるでコマを落としているかのような身のこなしです。
圧されながらも剣で防ぎ、切りつけて一矢報いるドライブ。
「よし! 一気に決めるぞ進ノ介!」
「わかった!」
意気込むベルトと進ノ介の声。しかしその時、金色の粒子がドライブからシフトカーを奪い去ります。
「おっと」
「なに」
「なんという力だ!」

ベルトの形といい変身後のライダーの姿といい、ゴルドドライブはどう見てもドライブシステムの盗用なのに。
先週剛もやられたこの技だけは蛮野のオリジナルなのでしょうか。ベルトさんが原理がわからないとは。

「……」手に入れた赤いシフトカーをじろじろ眺めたあと、興味なさげにぽいと投げ捨てるゴルドドライブ。
続いて同じように、ドライブ、チェイサーの手から、それぞれの銃を取り上げ天に向けて撃てば、中空に大きく膨らむエネルギー体から、降り注ぐ銃弾の雨。
「うわっ!」
機銃掃射を受けたかのようなすさまじい威力にたちまち倒れこみ、変身を解かれる進ノ介とチェイスが無力です。
そこでとどめを刺してもよさそうなのに、しかし、つまらなそうにまた、ドア銃、ブレイクガンナーをぽいと捨てるゴルドドライブ。そうしておいてメディックに歩み寄ります。
「さあ、一緒に来い」
「あなたは信用できませんわ!」硬い表情で叫ぶメディック。
それをなだめるように、ブレンが口を出します。
「メディック、蛮野博士はわたしたちの心強い味方、協力者です」

メディックの望むもの。それは超進化を遂げハートのために役立つことのできる力。
そのために必要なこと。どす黒い感情によって塗りつぶされた、もとの純白な心を呼び戻すこと。
ロイミュードの心の操作など、蛮野にとっては――。

「ベース感情の初期化、及び増幅。わたしなら容易い作業だ。必ずお前を超進化へと導いてやる」
自信たっぷりにそう言われ、ふと気を変えるメディック。その表情の変化に気づき、叫ぶ進ノ介。
「メディック、お前はほんとうにそれでいいのか!?」
しかし振り返るのはゴルドドライブだけ。
「今回は試運転、というところだ。また会おう……」
軽く腕を一振り。それだけでメディック、ブレン共々、その場から姿を消すゴルドドライブ。追いすがろうにも傷ついた身体では叶わず、悔しさに地を打つ進ノ介。

美鈴の真実1

ドライブピット。荒々しく柱をたたく剛。
「蛮野はあっさり否定しやがった! 家族の愛を! ……やつはおれたちの父親どころか、人間ですらなかった……!」
それを辛そうに聞きながら、つぶやく霧子。
「……やっぱり、倒すしかないんですね」とベルトを振り返った、その瞳の色にぞくぞくします。
「辛いだろうが。それが現実だ」
「覚悟はできている」と頷く剛。そして、黙って彼らを見渡している進ノ介。

思うんですが、蛮野の悪行に対し、霧子はわりと冷静ですよね。剛ほどの怒りも悲しみも、その裏づけとなる、父親を求める気持ちも、さほど感じられません。年齢の違いか、性別による違いか、よくわかりませんが。
ドライブピットのシーンで、剛の言葉を霧子が辛そうに聞いていましたが、それも自分が傷ついたというより剛の心の傷を思いやってという表情に見えました。
霧子の弟に対する愛情に萌える一方、これでは霧子を傷つけないようにと秘密を守り続けてきた剛の努力が無駄に思えなくもないのですが、ただ、誰よりも自分が深く傷ついたからこそ、それを姉に投影して
「守らねば」と思っていた剛の必死さに、やっぱり萌えるのです。この姉弟は好きです。

アモローソ・バレエカンパニー。聞きこみに訪れている進ノ介。
「羽鳥美鈴は練習熱心で、しかもセンスも良くて――」レッスン中のバレリーナたちを横に、美鈴について笑顔で語るのは主宰、もしくは教師らしい年長の女性。「必ずいいダンサーになれるって思っていました。なのに」
「“期待の新星”……」相槌を打つ進ノ介。「恋人の、五十嵐さんもそう言ってました」
「恋人? 五十嵐一也が?」怪訝そうな顔になる女性。
「はい。違うんですか?」
なんと説明しようかと、一瞬躊躇する表情。
「……彼女は心の底からバレエを愛していました。不真面目なかれのことは、むしろ嫌ってたくらいで……」
その時、進ノ介の携帯が鳴ります。女性に非礼を詫びつつ出ると、西城の弾む声。
「見つけたよ! 五十嵐一也に関する、黒すぎる証拠の数々! この男、多額の借金を抱えていた。その額、なんと1千万!」
「1千万!」
「さらに驚くのはここから! 1年ほど前、五十嵐がバレエカンパニーの運用資金を横領した形跡があるんだ!」
どうでもいいですが左手で究ちゃんなにしてるのでしょうか。
1年前といえば。
「羽鳥美鈴が失踪した時期と一致する! まさか」
矢も盾もたまらずカンパニーを飛び出していく進ノ介。表へ出たところでふと足を止め、振り返った、何かを思いついた表情でCM。

美鈴の真実2

緑の公園。日時計のある高台を、美鈴の車いすを押しつつ、散歩させている五十嵐。無表情な相手に、今日も笑顔で話しかけています。
「この1年間、ずっと気が休まらなかったよ。なぜだと思う? あの犬が無傷で帰ってきたからだよ。でもそれも、今日で終わりだ……」敷地の端まで来て車いすを止め、眼前の階段を見下ろす五十嵐。「……今度こそきみは事故で死ぬ。ははははははっ」
整った横顔に、瞬間走る殺意。
「そこまでだ。五十嵐!」
呼び止める声に振り返る五十嵐。その視界に入るのは、いつの間にか近寄ってきていた刑事2人。長身の進ノ介がかっこいいのはもちろんですが、追田もネクタイを直す仕草にすごみがあります。
「……恋人のふりをして、この機会を狙ってたのか」
「な、何の話ですか? ぼくはただ、彼女と」取り繕おうと車いすから離れ、刑事らに向き直る五十嵐。
その声を
「とぼけても無駄だ」と遮り、書類を広げてみせるのは進ノ介。「お前の横領の証拠はすべて押さえた」
「!」ならばせめて美鈴だけでもと向きを変える五十嵐。それを遮るのは霧子。
「前にここにいた時も、彼女の命を?」
万事休す。一転認め始めた五十嵐。
「……はははははは。そうだよ! だってこの女、どんなに頼んでも、告発するって言ったんだ! だからあの夜」

雨の夜。受けた衝撃に腕に抱えた花束が飛び散り、紅い薔薇の花弁降り敷くなか、倒れる美鈴。
首尾よく轢き殺した、と確信し、笑いながらその場を去ろうと車を走らせる、運転席の五十嵐。


「……でも不思議なことに、翌日、轢き逃げ事件は報道されなかった。それどころか羽鳥美鈴は消え去り、事故自体が存在しなかった。……思わずラッキー! って叫んだんだよ。それなのに」
そこで気が抜けたのか、膝から崩れ落ちる五十嵐。歩み寄る進ノ介。
「五十嵐一也。殺人未遂の現行犯で逮捕する」と手錠をかけ、追田とともに手荒く立ち上がらせます。
おら、と引き立てていく追田。進ノ介もそのまま本庁まで向かうのかと思ったら……美鈴を保護していた霧子の元へ、戻ってくる進ノ介。
「霧子、おれ、ちょっと行ってくるわ」
「え?」
どこへ。

裏切りのブレン

ビルの屋上。1人立つブレン。と思ったら、いきなり
「ブレン」と背後からかけられる声に、ぎくりとします。轟く雷鳴。篠突く雨。振り返れば鈍色の空を背に立つハート様。紅いコートが映えます。「メディックはどこだ」
「そ、それが……」言葉に窮したブレン。とっさにその場に這いつくばり、土下座します。「ゆっ。ゆるしてくださああああいっ!」

***

静かに眼を開く、メディック。寝台の上。
「ああ、お目覚めかね」近づいてくるのはゴルドドライブ。どうやら施術は完了したようです。「……確かにきみの心は、醜い愛慾に包まれていた。約束通り、その汚れをすべて取り除いた。残ったのは最初に君が獲得した感情」
カメラが引くに連れ、メディックの全身が画格に収まります。純白に輝くナース服。
身を起こし、自分の姿を見下ろすメディック。
「真実の愛……?」
問う声も心細げで可憐です。
「その感情をハートのために完遂した時、きみは超進化できるはずだ」
「ハート様のために。……それには、どうすれば?」
ふ、と肩をすくめ笑うゴルドドライブが、ゆるりと振り返ります。「……簡単なことだ」

***

「なるほどな」
引き続きビルの屋上。ここは006が、蛮野との戦いに赴く直前、ハート様と言葉をかわしたのと同じ場所のようです。
引き続きハートの足元に平伏し、懺悔するブレンの声。
「……わたしは愚かで卑怯で軟弱な、約束の数に加わる資格のない男です。ううっ、だがハート! あなたになら、どんな処分をされても構いませえん! ううう」
土下座の姿勢から這いより膝でいざり寄り、ハートの長い脚にすがりつくブレン。叫ぶ声にも嗚咽が混じり、ちょっと不気味ですがハート様は冷静に、真顔で応じます。
「……わかった。なら、望み通り消えてもらう」
「へっ。ああああっ? あっ、あっ、ああっ?」自分から覚悟はできていると言ったくせに、そう言われればまた、恐怖に引きつり後ずさる、ブレンのアップでCM。

超進化1

また別の日。木立の中を車いすを押しながら歩く霧子。無表情な相手に笑顔で語りかけます。
「美鈴さん。もうすぐ会えますよ、大切な相手に」
その両側へ警戒の目を注ぎつつ歩くチェイスと剛が対照的に物々しいです。おそらくは霧子の(美鈴のじゃなく)護衛として。
「大切な相手? 誰のことかしら」
「純白の、メディック?」
前に立ちはだかるのは純白の衣装に包まれた美しいその姿。信じがたいという顔でつぶやく剛。
「蛮野博士がわたしを超進化へと導いてくれる……だからもう、その女は用済みですわ!」
「なんだよ。見た目は白くなっても、心は真っ黒じゃねえか!」
軽い失望。霧子、美鈴を背にかばう剛とチェイス。同時変身。
「ふふふ。それでいい。2人まとめて倒してさし上げますわ」
瞬時に姿を変え、身軽に跳びかかってくるメディックロイミュード! その力は蛮野の手柄か、確実に以前より引き上げられています。
「姉ちゃん、隠れてて!」
叫ぶ弟に頷き、車いすを押して避難していく霧子。
なおもマッハ、チェイサーを体術で圧倒し、さらにすさまじい光弾を飛ばすメディックロイミュード。
「ぐあああっ!」
「あっ」
吹き飛び、苦しみに呻くライダー達。
完全なる優勢。しかし裏腹に、自分の中の違和感に戸惑うメディックロイミュード。

「……おかしい。心の汚れはすべて消して、ハート様のために戦っている……なのに、超進化の気配すらない」自らの身体を調べながら、声を上げるメディックロイミュード。「なぜですの……!」

黄金のスープを手に入れたあの時の確信が、充実が、今はかけらもない。
思い惑うその隙をとらえ、飛びかかっていく2ライダー。心ここにあらずの状態ながら、それを反射的に蹴り返すメディックロイミュードですが、とうとう相手の攻撃を受け、倒れこみます。
転がりこんだその先に、愛する人の姿を認め、
「は、ハート様!?」と狼狽し起き上がるメディックロイミュード。
その戦いを、ただじっと見守るハートの涼し気な眼差しに、恥じ入る仕草が乙女です。

(見られたくない、こんな無様な姿を)

気を取り直し、背筋を伸ばして立ち上がる、メディックロイミュード。
手っ取り早く片づけようと、今度はライダー達に触手を伸ばし、引き倒します。そのままとどめを刺そうとした時。
メディックの眼前を、戦いの場を突っ切るように現れ、走り抜けていく1頭のゴールデンレトリーバー。

美鈴の真実3

その場の誰もが驚き、見守るなか、犬は美鈴の膝元へ飛び込んでいきます。
わん、と一声高く鳴き、甘えたように鼻を鳴らす、その様に呼び覚まされる美鈴の記憶。
無表情なその顔に、たちまち蘇る豊かな感情。
「……ショウ?」
「わん!」
「生きてたんだね。……会いたかったよ、ショウ」
うれしげにすり寄せてくる頭を抱き寄せ、優しい目で微笑む美鈴。

「あの犬。ショウ……?」
「ああ。彼女が心から愛するもの」犬を連れてきた、進ノ介が霧子に頷きます。「ショウもずっと待ってたんだ、再び美鈴さんに会える、この時を」
そして、その様を木陰の向こうから覗きこみつつ、そうか、これがメディックが犬を飼った理由、と思い返しているブレン。

雨の夜。衝撃とともにスピードを上げ走り去る車。それを背景に、夢のように舞い散る紅い花びら。
「ショウ。死なないで……! ショウ!」自らも倒れながら、必死に美鈴が手を伸ばす、その先には、彼女とともに五十嵐に跳ね飛ばされたらしき犬が横たわっています。
ロイミュード009がそこへ現れ、美鈴の姿を写しつつ、彼女を連れ去ろうとしたのはその時。
美鈴に肩を貸し、歩き出した009/美鈴の背後で犬が鳴きます。
わん。
ふと振り返る009/美鈴。
「死にかけた身体のどこにそんな気迫が?」
不思議に思い、思わず犬、ショウの傷も癒やす009/美鈴。その時、彼女の身体に流れこむ、幸せな時間の記憶。真っ直ぐな心。真実の、愛。それは――。


超進化2

まじまじと美鈴と犬を眺めている、メディックロイミュード。
「思い出した。ずっと忘れていた大切な記憶」美鈴の姿を映していたロイミュード009は、ショウを癒やした瞬間、いまのメディックとして完成したのです。「わたしが獲得した感情ベースの中心は、ただひたすら主人の愛を信じて尽くす、あの犬の心。それが。ハート様に対するわたしの愛だった……。感じる。いま、わたしは……」
その身体の周囲で黄金の薔薇が咲き乱れ、光輝に包まれつつ宙へ昇るメディック。まばゆい光に圧倒される進ノ介たち。
「わたしは、超進化した!」
感動とともに高らかに宣言する、メディックロイミュードで、CM。

「ああ……はっ!」
まだ宙に浮かんだまま、感動のため息をもらし、輝くエネルギー体を、ライダー達に投げつけるメディックロイミュード。
「おおあああっ!」
あまりの威力に変身を解かれ倒れる剛、チェイス。
「メディック。お前もついに超進化を」そして、半ば誇らしげに見上げるハート。
しかし次の瞬間――。メディックロイミュードはもとの人間体に戻り、地表に転落します。
そのドレスは、先ほどの純白からみるみる進ノ介らの見慣れた暗黒へと染まり、そして身を起こしたメディックの顔からは一切の表情が消え。
「!」
「?」
その場の誰もが気づいた異変。誰よりも驚いたのはハート様。
「メディック? いったい、どうした」それに対し、
「わたしが細工をしておいたのだ」と姿を表すゴルドドライブ。「メディックが超進化に至った時。その心は消え、わたしの操り人形となるように」
光を失った瞳。無表情のまま、つぶやくメディック。
「すべてははーとさまの、ため……」

「蛮野。きさまあっ!」さすがのハートも怒声を発します。
「メディック?」
しかしゴルドドライブの一言で、たちまち黄金に輝くエネルギー体を、思慕していた当の相手、ハートに投げつけるメディック!
「やめろメディック! 目を覚ませ!」
その様は、進ノ介にとっても衝撃でした。飛び出して彼女の暴挙を止めようとすれば、逆にその喉元をつかみ、ぎりぎりと締め上げるメディック。
「すべては、はーとさまの、ため……」
うつろな顔でつぶやきながら、次には進ノ介を蹴りつけるメディック。ここはちょっと、バレリーナのスタイリッシュな蹴りで決めて欲しかったです。なんか膝が曲がってた気がします。
「メディック!」
なおも生身のまま、取りつこうとしますが、黒い旋風に吹き飛ばされ、剛たちの前まで転がる進ノ介。霧子の悲鳴。

「くっくっく。そうだメディック。仮面ライダーを殺せ……!」

倒れたまま動けない、剛とチェイス。そして進ノ介。
3人とも反撃どころか逃れようにも逃れられず、傷つき不自由な身体で顔を上げるのがせいぜいのところへ、再び超進化体をとり、黄金の触手を無数に伸ばすメディックロイミュード。
「ふっ! ……はあっ!」
「……っ!」
身をすくめ目を閉じ、次の一撃を覚悟した進ノ介。しかし、なにも起こらないことにふと、目をあげます。

眼前にはライダー達を庇うように立ちはだかり、メデックの触手攻撃を一身に受ける、ハートロイミュード。

「ハート?」
「……っ、メディック!」
進ノ介には応えず、しかし、ただ目の前の“女神”に叫ぶハートロイミュード。渾身の力をこめ、触手を振りほどきます。
人間体に戻ると、その口元からは紅い血が一筋垂れていますが拭うこともせず、荒い息をつきながら、ゆっくりとメディックロイミュードの前へ、近づいていくハート様。
「だめだ。これは、おれが望んだ戦い方では、ない」
「……」
呼応するようにまた人間体に戻り矛を収めるメディック。ほっと微笑むハート様。
しかしその言葉が届いたのかどうか、メディックは無表情のままです。その冷たい視線の前で、崩れ落ちていくハート様。
「ハートっ!」心配する声は進ノ介のみ。思わず駆け寄ろうとするのを手で制し、
「……ふ、この場はいったん引くとしよう」と独りごちるゴルドドライブ。たちまちメディック、ハートとともにその姿は霞と消えます。

一部始終を、しばらく木陰から見送っていましたが、やがて目を伏せ、独り、誰の目にもとまらぬように去っていくブレン。
蛮野の何もかもが気に入らない、という表情で立ち上がり、忌々しげに背を向ける剛。
そしてただ呆然と、何もない空間を見据える進ノ介。やがて言葉にならない怒りが喉をつんざき――独り吠える進ノ介。
「蛮野ぉぉぉっ!」

美鈴の真実4

「ありがとうございました」
また、別の日の公園。かなり状態は回復したらしく、病衣のままながら今は車いすから降り、立ち上がって進ノ介に一礼する美鈴。
生き生きとした表情を取り戻しています。
「あなたの笑顔を見れてよかったです。また、大好きなバレエができますね」と進ノ介。
「はい」幸福そうに頷き、次には傍らのショウに屈みこんで、その頭を、背を撫でる美鈴。

「泊さん」目を細めて見守る進ノ介に、背後からかけられる声は霧子。「いつ気がついたんですか? ショウが恋人じゃなくて、犬の名前だったって」
「バレエカンパニーに聞きこみに行った時に、今まで見過ごしにしてきたヒントが、一気につながってきたんだ」

西城からもたらされた情報に逸り、建物から飛び出した瞬間。
どこかで犬の声が聞こえた気がして、振り返った進ノ介。
思い起こせば、聞きこみに行った被害女性たちの家にはどこも、飼い犬がいた――。


「倒れた女性たちはみんな犬が好きで、」納得したような霧子の声。
「美鈴さんの心とシンクロした……りんなさんみたいに」後を引き取り、背後を振り返る進ノ介。

***

同じ公園の離れた場所で、自分の犬の背を撫でているりんなに、付き添う追田。
「せんせい、おれもせんせいと同じに犬を飼うことにしたよ」
「まあ」
「朝ごはん何がいいかな。やっぱ味噌汁かな……」
「ペットフードよ!」呆れ半分、追田の愚かしさに愛しさ半分、というようなりんなの声。「あとは、」

***

他愛無い会話を続けるりんな、追田の姿をしばし眺め、そして霧子へと視線を戻すチェイス。
進ノ介の傍らで、今はやはりりんなたちを見守り微笑む、その美貌に。

(やはり。そうなのか……?)

確信とともに、己の胸に手を当てるチェイスの顔が、青空を背に心なしか切なげです。きゅん♡って。なっちゃったんでしょうか。

ブレンの真実

霧雨に重く包まれるビルの屋上。薄暗いそこでハートの傷を癒やす、メディックの指先だけが青白く光っています。
「すべてははーとさまのために。すべてははーとさまのために。すべ、……」
「ハート」そんな彼らに振り返るゴルドドライブ。「わたしも超進化体だ。メディックを加えて、これで4人。約束の数は揃った……」
「すべてははーとさまのために」
「そこで提案だ。わたしがきみたちのリーダーとなり、再びグローバルフリーズを!」
言いながら自分の言葉に昂ったのか、天を仰ぎ両手を広げ叫ぶゴルドドライブ。
「数は揃っていない」その背に冷水を浴びせるようなハートの声。
「……?」
「すべては、はーとさまの、ために……」
「いま、」立ち上がりながら悲しげにメディックを一瞥するハート様。その口元はしかし、皮肉に微笑んでいます。「ここにいるのは3人だけだ」

雨の夜。川沿いの道を、1人逃げるブレン。
屋上で、ハートに告げられたとおりに。

「お前には消えてもらう、蛮野の計画を妨害するために」

顔を隠すマスクを引き上げ、歩くブレンと、すれちがう1人の女性。傘をさし犬の散歩をさせています。
ふと足を止め、振り返るブレン。
犬とメディックと。短い間に見たいくつかの光景。その頬に一筋の涙が流れます。
「なぜだ。なぜ、メディックなんかに哀れみを……?」
立ち尽くすブレン――。

波乱

免許センターの屋上、のさらに、塔屋の屋根の上。構内放送を遠く聞きながら、寝そべっている進ノ介。
ひとやすみるくが相変わらずの心の友です。
と、その塔屋のドアが開く音に、起き上がる進ノ介。見下ろせば、2人が屋上へ出てきます。先に立って歩いていくのはチェイス。後を追うのは霧子。
「何、話って」
「実は」
足を止めて振り返り、言いかけて口ごもるチェイス。ただならぬ雰囲気。つい塔屋の縁からその様を見守り、そして思い出す進ノ介。

「こいびとへのあいとは。どういうものなんだ」

あの日川沿いの遊歩道で、進ノ介に問いかけてきた生真面目な表情。それと、まったく同じ顔をしている今のチェイス。
その白く整った顔を見つめ返し、緊張した面持ちでチェイスの次の言葉を待つ霧子。

(ま、まさか?)

2人に見つからぬようにと身をすくめつつ、愛の告白かとはらはら身を乗り出す(どっちだ)進ノ介。
そして引き続き見つめ合う2人で、以下次号! なんというところで切るのでしょうか。
今週の穢れを知らぬ白い薔薇。風花の周囲にいる男性陣の方がずっとイケメンだと思います。とくに終盤の天晴、風花、キンジのイケイケトリオはEDも盛り上がってほんとにパーリナイ。と思いつつ、シルバーさんの頭身の高さとバカバカしいくらいに気取った口調で、てれびくん進ノ介をふと思い出したり。

風花とはイコール雪なわけですからシロニンジャーというのも頷けるのですが、霞というのもなんとなく白いイメージがあったので、最初霞でモモ? と首をひねっていました。花霞だな、と思い合わせてから納得しましたけど。今回白い女優帽がぴったりでした。
そして八雲と凪。シルバーが風花に言い寄った時、
「「わたしたちは?」」と叫んだのはいっそアッパレななりきりっぷり。おまけに男には用はない、という敵をも惑わす美貌でしたし。いいところなしとかとんでもない。
オーディション会場は、「3号」に出てくる立花伝兵衛の屋敷でしたよね?
8/17追記。デスノの「L持ち」ってやつですか→究ちゃんの電話の仕方
画像検索で超納得しました。
8/25追記。ずっときゅっ、って聞こえていたのですが43話ではチェイスが「胸が、きゅん」とはっきり発音していたのできゅんに訂正しました。
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2015.08.16 23:12 | drive ドライブ | トラックバック(-) | コメント(-) |
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